JPH08144390A - 透光性吸音パネル体構造 - Google Patents
透光性吸音パネル体構造Info
- Publication number
- JPH08144390A JPH08144390A JP28226094A JP28226094A JPH08144390A JP H08144390 A JPH08144390 A JP H08144390A JP 28226094 A JP28226094 A JP 28226094A JP 28226094 A JP28226094 A JP 28226094A JP H08144390 A JPH08144390 A JP H08144390A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel body
- sound
- sound absorbing
- translucent
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建物の採光部、建物内の間仕切、及び道路の
遮音壁等に用いられ、可視光線の透光性と吸音性を兼ね
備えた透光性吸音パネル体を提供することを目的とす
る。 【構成】 透光性を有する複数のパネル体を、各パネル
体同士の間には空気層を設けて配置し、上記パネル体の
内、吸音すべき音があたる吸音パネル体には、所定の間
隔をおいて複数の貫通した開孔を設けた構成とした。
遮音壁等に用いられ、可視光線の透光性と吸音性を兼ね
備えた透光性吸音パネル体を提供することを目的とす
る。 【構成】 透光性を有する複数のパネル体を、各パネル
体同士の間には空気層を設けて配置し、上記パネル体の
内、吸音すべき音があたる吸音パネル体には、所定の間
隔をおいて複数の貫通した開孔を設けた構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の採光部等に用い
られ、可視光線の透光性能と吸音性能を兼ね備えた透光
性吸音パネル体構造に関するものである。
られ、可視光線の透光性能と吸音性能を兼ね備えた透光
性吸音パネル体構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ホール等に配置し音の吸音体とし
て、例えば図４に示す音響吸音体が知られている。これ
は、共鳴効果を利用した音響吸音体であり、箱体４１の
バフル表面４２に開孔４４を設け、孔と背面の空気層４
３でもって共鳴させて、音を吸音させるものである。
て、例えば図４に示す音響吸音体が知られている。これ
は、共鳴効果を利用した音響吸音体であり、箱体４１の
バフル表面４２に開孔４４を設け、孔と背面の空気層４
３でもって共鳴させて、音を吸音させるものである。
【０００３】また、図５に示す吸音天井材が知られてお
り（特開平１−１６５８４８号公報）、これはロックウ
ール板等からなる吸音性の基板５１を備え、この基板５
１の表面に、樹脂コーティング層５２からなる防水層が
形成され、この樹脂コーティング層５２には、その表面
から孔開け加工が施されて多数の孔５３が形成され、音
はこれらの孔５３を通って基板５１に達し吸収されると
いうものである。
り（特開平１−１６５８４８号公報）、これはロックウ
ール板等からなる吸音性の基板５１を備え、この基板５
１の表面に、樹脂コーティング層５２からなる防水層が
形成され、この樹脂コーティング層５２には、その表面
から孔開け加工が施されて多数の孔５３が形成され、音
はこれらの孔５３を通って基板５１に達し吸収されると
いうものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】さて、一般に体育館、
室内水泳場、公会堂、集会場或いは劇場等は、室内容積
が大きいため音の残響時間が長く、このため人の話声等
が聞きづらいという欠点を有している。また、道路等の
遮音壁は透光可視できない吸音材料が用いられており、
周囲の風景などの眺望には支障がある。
室内水泳場、公会堂、集会場或いは劇場等は、室内容積
が大きいため音の残響時間が長く、このため人の話声等
が聞きづらいという欠点を有している。また、道路等の
遮音壁は透光可視できない吸音材料が用いられており、
周囲の風景などの眺望には支障がある。
【０００５】通常、室内容積の大きい建物の採光部には
ガラス板が単体もしくは複層で取付けられているが、こ
のような採光部の吸音率は０．０１程度しかない。また
採光のため、建物の側壁等における採光部分はかなりの
面積を占めるものであるが、この採光部に関しては吸音
に関する考慮が払われていないのが実状である。
ガラス板が単体もしくは複層で取付けられているが、こ
のような採光部の吸音率は０．０１程度しかない。また
採光のため、建物の側壁等における採光部分はかなりの
面積を占めるものであるが、この採光部に関しては吸音
に関する考慮が払われていないのが実状である。
【０００６】このような吸音或いは遮音に関する措置と
して、上記従来から知られている構造のものを用いるこ
とが考えられるが、図４に示す音響体は箱体４１に孔４
２を設けたものであり、これをそのまま建物の採光部の
壁面に取り付けた場合には、採光性、開放感に欠けると
いう問題がある。
して、上記従来から知られている構造のものを用いるこ
とが考えられるが、図４に示す音響体は箱体４１に孔４
２を設けたものであり、これをそのまま建物の採光部の
壁面に取り付けた場合には、採光性、開放感に欠けると
いう問題がある。
【０００７】また、上記図５に示す音響吸収体に用いら
れる材質はロックウール等を主体とするもので、可視光
線透光率の全くない吸音板として用いられていたので、
解放感がなくまた室外からの可視光線を取り入れること
はできない。
れる材質はロックウール等を主体とするもので、可視光
線透光率の全くない吸音板として用いられていたので、
解放感がなくまた室外からの可視光線を取り入れること
はできない。
【０００８】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、建物の採光部、建物内の間仕切、及び道路の遮
音壁等に用いられ、可視光線の透光性と吸音性を兼ね備
えた透光性吸音パネル体を提供することを目的とする。
であり、建物の採光部、建物内の間仕切、及び道路の遮
音壁等に用いられ、可視光線の透光性と吸音性を兼ね備
えた透光性吸音パネル体を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明に係る透光性吸音パネル体構造は図１
に示すように、透光性を有する複数のパネル体を、各パ
ネル体同士の間には空気層を設けて配置し、上記パネル
体の内、吸音すべき音があたる吸音パネル体には、所定
の間隔をおいて複数の貫通した開孔を設けた構成とし
た。
するため、本発明に係る透光性吸音パネル体構造は図１
に示すように、透光性を有する複数のパネル体を、各パ
ネル体同士の間には空気層を設けて配置し、上記パネル
体の内、吸音すべき音があたる吸音パネル体には、所定
の間隔をおいて複数の貫通した開孔を設けた構成とし
た。
【００１０】この他、上記パネル体の内、吸音すべき音
があたる吸音パネル体は、通気性を有する多孔質板体か
らなる構成とした。これらに加えて、上記吸音パネル体
は無機質材料を用いたガラスからなる構成とした。さら
に上記パネル体は透明無機質材料、ポリカーボネイト、
メタクリル樹脂、ポリスチレン、硬質塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂及びユリア樹脂等からなる構成とし、
また、上記各パネル体は着脱可能又は移動可能な構成と
した。
があたる吸音パネル体は、通気性を有する多孔質板体か
らなる構成とした。これらに加えて、上記吸音パネル体
は無機質材料を用いたガラスからなる構成とした。さら
に上記パネル体は透明無機質材料、ポリカーボネイト、
メタクリル樹脂、ポリスチレン、硬質塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂及びユリア樹脂等からなる構成とし、
また、上記各パネル体は着脱可能又は移動可能な構成と
した。
【００１１】
【作用】上記手段によれば、例えば建物の採光部におい
て、外気に触れる側に外側パネル体を、室内側には開孔
が設けられた吸音パネル体を、またこれらの間には中間
パネル体を設けて三重構造のパネル体を構成した場合、
建物外からの光は各パネル体を通過して室内に入り、ま
た室内で発生した音は、吸音パネル体に設けられた開孔
を通じて中間パネル体と吸音パネル体との間に形成され
た空気層に入り込み、この空気層で共鳴し吸音される。
このため、室内で発生した音は吸音パネル体にあたる都
度吸収され、室内の残響時間は短くなる。
て、外気に触れる側に外側パネル体を、室内側には開孔
が設けられた吸音パネル体を、またこれらの間には中間
パネル体を設けて三重構造のパネル体を構成した場合、
建物外からの光は各パネル体を通過して室内に入り、ま
た室内で発生した音は、吸音パネル体に設けられた開孔
を通じて中間パネル体と吸音パネル体との間に形成され
た空気層に入り込み、この空気層で共鳴し吸音される。
このため、室内で発生した音は吸音パネル体にあたる都
度吸収され、室内の残響時間は短くなる。
【００１２】また、吸音パネル体に多孔質板を用いた場
合、室内で発生した音が当該吸音パネル体に当たると、
この音は当該パネル体の微細孔に伝播し、周壁との摩擦
や粘性抵抗等によって音のエネルギーが熱エネルギーと
して消費され、この結果音が吸音され、室内の残響時間
は短くなる。
合、室内で発生した音が当該吸音パネル体に当たると、
この音は当該パネル体の微細孔に伝播し、周壁との摩擦
や粘性抵抗等によって音のエネルギーが熱エネルギーと
して消費され、この結果音が吸音され、室内の残響時間
は短くなる。
【００１３】
【実施例】以下本発明に係る透光性吸音パネル体構造の
実施例を図面に基づいて説明する。図１及び図２は実施
例に係る透光性吸音パネル体構造１を示したものであ
り、これを図３に示す室内水泳場の側壁採光部３１及び
天井の採光部３２に用いている。
実施例を図面に基づいて説明する。図１及び図２は実施
例に係る透光性吸音パネル体構造１を示したものであ
り、これを図３に示す室内水泳場の側壁採光部３１及び
天井の採光部３２に用いている。
【００１４】図１及び図２に示すパネル体構造１は、外
気に触れる外側パネル体４、中間に位置する中間パネル
体３及び室内側に設けられる吸音パネル体２の三枚のパ
ネル体を用いた三重構造からなっており、また吸音パネ
ル体２と中間パネル体３との間には空気層１４が、中間
パネル体３と外側パネル体４との間には空気層１５がそ
れぞれ形成されている。
気に触れる外側パネル体４、中間に位置する中間パネル
体３及び室内側に設けられる吸音パネル体２の三枚のパ
ネル体を用いた三重構造からなっており、また吸音パネ
ル体２と中間パネル体３との間には空気層１４が、中間
パネル体３と外側パネル体４との間には空気層１５がそ
れぞれ形成されている。
【００１５】上記各パネル体は、採光のため、材質とし
ては無機質材料を用いたガラスが用いられている。その
内、特に吸音パネル体２には貫通した多数の開孔５が設
けられており、他の外側パネル体４及び中間パネル体３
は通常の一様なガラス板からなっている。さらに、上記
開孔５は、周波数の相違する音域の吸音を効果的にする
ため複数種類の大小の直径を有するものからなってい
る。
ては無機質材料を用いたガラスが用いられている。その
内、特に吸音パネル体２には貫通した多数の開孔５が設
けられており、他の外側パネル体４及び中間パネル体３
は通常の一様なガラス板からなっている。さらに、上記
開孔５は、周波数の相違する音域の吸音を効果的にする
ため複数種類の大小の直径を有するものからなってい
る。
【００１６】また上記各パネル体は矩形形状をなし、そ
の周囲にはアルミニウム等の軽金属からなる枠、即ち上
部横枠６、下部横枠８及び左右の縦枠２１，２２が嵌め
込まれている。一方、建物にはレール１３を有する敷居
９が配設され、また上方にはかもい７が配設されてい
る。上記下部横枠８にはローラ１２及びシール材１０，
１１が取付けられており、これにより外側パネル体４、
中間パネル体３及び吸音パネル体２はそれぞれレール１
３上を移動することができる。
の周囲にはアルミニウム等の軽金属からなる枠、即ち上
部横枠６、下部横枠８及び左右の縦枠２１，２２が嵌め
込まれている。一方、建物にはレール１３を有する敷居
９が配設され、また上方にはかもい７が配設されてい
る。上記下部横枠８にはローラ１２及びシール材１０，
１１が取付けられており、これにより外側パネル体４、
中間パネル体３及び吸音パネル体２はそれぞれレール１
３上を移動することができる。
【００１７】このように、中間パネル体３と吸音パネル
体２との間に空気層１４を形成した場合、この部位はレ
ゾネータ（共鳴体）が連続したものとなり、また開孔５
の径を大小組み合わせたので周波数の相違する音域の吸
音が可能となり、吸音率を変えることができる。
体２との間に空気層１４を形成した場合、この部位はレ
ゾネータ（共鳴体）が連続したものとなり、また開孔５
の径を大小組み合わせたので周波数の相違する音域の吸
音が可能となり、吸音率を変えることができる。
【００１８】上記三重構造の透光性吸音パネル体１を採
光部に設置した場合、水泳場の室内で発生した音は吸音
パネル体２に設けられた開孔５を通じて空気層１４に入
り込み、この空気層１４で共鳴し吸音される。このた
め、室内で発生した音はパネル体１に到達する都度吸収
されまた一部は反射されるが、吸音作用により音の残響
時間は短くなる。また室外からの光は、外側パネル体
４、中間パネル体３及び吸音パネル体２を通過し室内に
入る。
光部に設置した場合、水泳場の室内で発生した音は吸音
パネル体２に設けられた開孔５を通じて空気層１４に入
り込み、この空気層１４で共鳴し吸音される。このた
め、室内で発生した音はパネル体１に到達する都度吸収
されまた一部は反射されるが、吸音作用により音の残響
時間は短くなる。また室外からの光は、外側パネル体
４、中間パネル体３及び吸音パネル体２を通過し室内に
入る。
【００１９】一般に、上記開孔５を設けた吸音パネル体
２の厚さ及び空気層１４の厚さと、吸音域の関係につい
ては、空気層１４の厚みを増すほど低音域での吸収率は
高くなり、また吸音パネル体２の厚さを増しても低音域
での吸収率は高くなる。したがって、室内で発生する音
の音域を考慮して上記部位の厚みを決めるのが効果的で
ある。
２の厚さ及び空気層１４の厚さと、吸音域の関係につい
ては、空気層１４の厚みを増すほど低音域での吸収率は
高くなり、また吸音パネル体２の厚さを増しても低音域
での吸収率は高くなる。したがって、室内で発生する音
の音域を考慮して上記部位の厚みを決めるのが効果的で
ある。
【００２０】吸音パネル体２として上記開孔５を設ける
方法以外に、所定の間隔をおいて上下方向或いは左右方
向にスリットを設けることとしてもよい。この場合には
スリットの隙間を介して音が進入し、中間パネル３との
間の空気層で吸音される。
方法以外に、所定の間隔をおいて上下方向或いは左右方
向にスリットを設けることとしてもよい。この場合には
スリットの隙間を介して音が進入し、中間パネル３との
間の空気層で吸音される。
【００２１】また、吸音パネル体２として透光性の物質
に孔が一面に設けられた多孔質パネル体を用いることも
できる。この場合、多孔質パネル体は通気性を有するよ
うに形成し、吸収した音がパネル体を通過できるように
しておく。このような多孔質パネル体を上記吸音パネル
体２に代えて用いた場合、室内で発生した音は当該パネ
ル体の微細孔に伝播し、周壁との摩擦や粘性抵抗及び材
料小繊維等によって音のエネルギーが熱エネルギーとし
て消費され、この結果音が吸音され、室内の残響時間は
短くなる。
に孔が一面に設けられた多孔質パネル体を用いることも
できる。この場合、多孔質パネル体は通気性を有するよ
うに形成し、吸収した音がパネル体を通過できるように
しておく。このような多孔質パネル体を上記吸音パネル
体２に代えて用いた場合、室内で発生した音は当該パネ
ル体の微細孔に伝播し、周壁との摩擦や粘性抵抗及び材
料小繊維等によって音のエネルギーが熱エネルギーとし
て消費され、この結果音が吸音され、室内の残響時間は
短くなる。
【００２２】上記実施例では、外側パネル体４、中間パ
ネル体３及び吸音パネル体２の何れも移動可能に構成し
たが、これはパネル体の掃除或いは開孔５を通じて進入
する塵埃等の掃除のためである。また、少なくとも空気
層１４内の掃除ができれば維持上の問題はないので、上
記構成以外に、吸音パネル体２のみを移動式、開き戸
式、或いは取り外し可能に構成し、外側パネル体４及び
中間パネル体３を固定式のする構成であってもよい。勿
論、吸音パネル体２を固定式にして、他の外側パネル体
４及び中間パネル体３を移動式にする構成でもよく、施
工上の都合にあわせればよい。
ネル体３及び吸音パネル体２の何れも移動可能に構成し
たが、これはパネル体の掃除或いは開孔５を通じて進入
する塵埃等の掃除のためである。また、少なくとも空気
層１４内の掃除ができれば維持上の問題はないので、上
記構成以外に、吸音パネル体２のみを移動式、開き戸
式、或いは取り外し可能に構成し、外側パネル体４及び
中間パネル体３を固定式のする構成であってもよい。勿
論、吸音パネル体２を固定式にして、他の外側パネル体
４及び中間パネル体３を移動式にする構成でもよく、施
工上の都合にあわせればよい。
【００２３】さらに、吸音パネル体２と中間パネル体３
との間にワイパー等が摺動する装置を設ければ掃除が容
易になる。
との間にワイパー等が摺動する装置を設ければ掃除が容
易になる。
【００２４】パネル体の材質としては、建物の採光部、
建物内の間仕切、及び道路の遮音壁等、透光性吸音パネ
ル体構造の使用場所にもよるが、ガラスの他に透明無機
質材料、セラミックス、或いはポリカーボネイト、メタ
クリル樹脂、ポリスチレン、硬質塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂及びユリア樹脂等の透光性を有する樹脂が
用いられる。
建物内の間仕切、及び道路の遮音壁等、透光性吸音パネ
ル体構造の使用場所にもよるが、ガラスの他に透明無機
質材料、セラミックス、或いはポリカーボネイト、メタ
クリル樹脂、ポリスチレン、硬質塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂及びユリア樹脂等の透光性を有する樹脂が
用いられる。
【００２５】特に吸音パネル体２については開孔５の穿
孔加工が比較的容易な樹脂製のパネル体を用い、中間パ
ネル体３及び外側パネル体４はガラスを用いることとし
てもよい。この場合には、室内側が樹脂製のパネル体で
形成されるため、衝突等の場合であっても通常のガラス
のように壊れるおそれがなく安全である。
孔加工が比較的容易な樹脂製のパネル体を用い、中間パ
ネル体３及び外側パネル体４はガラスを用いることとし
てもよい。この場合には、室内側が樹脂製のパネル体で
形成されるため、衝突等の場合であっても通常のガラス
のように壊れるおそれがなく安全である。
【００２６】また上記実施例では三重構造のパネル体を
示したが、これは中間パネル体を用いて遮音性及び断熱
性を良くするためであり、この中間パネル体３を除いた
外側パネル体４と吸音パネル体２の二重構造としてもよ
い。
示したが、これは中間パネル体を用いて遮音性及び断熱
性を良くするためであり、この中間パネル体３を除いた
外側パネル体４と吸音パネル体２の二重構造としてもよ
い。
【００２７】従って上記実施例によれば、吸音パネル体
２に開孔５を設け或いはこれを多孔質パネル体としたこ
とにより、透光性及び吸音性を兼ね備えたパネル体構造
が形成され、これを建物の採光部に用いた場合には、容
積の大きい室内等の残響時間を短くすることができ、音
声明瞭度を改善することが可能となった。また、吸音パ
ネル体２には開孔５の径を大小設けることとしたから、
幅広い周波数の音域についての吸音効果が得られること
となった。
２に開孔５を設け或いはこれを多孔質パネル体としたこ
とにより、透光性及び吸音性を兼ね備えたパネル体構造
が形成され、これを建物の採光部に用いた場合には、容
積の大きい室内等の残響時間を短くすることができ、音
声明瞭度を改善することが可能となった。また、吸音パ
ネル体２には開孔５の径を大小設けることとしたから、
幅広い周波数の音域についての吸音効果が得られること
となった。
【００２８】また、建物の側壁等の採光部にガラスとい
う不燃材料を用いたから建築基準法施行令の基準に適合
する壁材、天井材が提供できる。そして、耐火性を要求
される個所については、パネル体にガラス等の不燃材料
を用いることとし、可動間仕切や遮音壁などにポリカー
ボネイトやメタクリル樹脂等を用いることができる。
う不燃材料を用いたから建築基準法施行令の基準に適合
する壁材、天井材が提供できる。そして、耐火性を要求
される個所については、パネル体にガラス等の不燃材料
を用いることとし、可動間仕切や遮音壁などにポリカー
ボネイトやメタクリル樹脂等を用いることができる。
【００２９】さらにパネル体にガラス、ポリカーボネイ
トやメタクリル樹脂等を用いることとしたから、充分な
透光性が確保され、また吸音パネル体２を移動或いは取
り外し可能にしたので、空気層１４に付着した埃等の清
掃作業が容易である。
トやメタクリル樹脂等を用いることとしたから、充分な
透光性が確保され、また吸音パネル体２を移動或いは取
り外し可能にしたので、空気層１４に付着した埃等の清
掃作業が容易である。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る透光
性吸音パネル体構造によれば、透光性を有する複数のパ
ネル体を、各パネル体同士の間には空気層を設けて配置
し、上記パネル体の内、吸音すべき音があたる吸音パネ
ル体には、所定の間隔をおいて複数の貫通した開孔を設
けた構成を採用したから、透光性及び吸音性を兼ね備え
るという効果が得られた。
性吸音パネル体構造によれば、透光性を有する複数のパ
ネル体を、各パネル体同士の間には空気層を設けて配置
し、上記パネル体の内、吸音すべき音があたる吸音パネ
ル体には、所定の間隔をおいて複数の貫通した開孔を設
けた構成を採用したから、透光性及び吸音性を兼ね備え
るという効果が得られた。
【００３１】また、上記吸音すべき音があたる吸音パネ
ル体には、通気性を有する多孔質板体からなる構成を採
用したから、同様に透光性及び吸音性を兼ね備えるとい
う効果が得られた。また、上記吸音パネル体は無機質材
料を用いたガラスからなる構成としたから、不燃性の壁
材或いは天井材等が提供できるという効果がある。
ル体には、通気性を有する多孔質板体からなる構成を採
用したから、同様に透光性及び吸音性を兼ね備えるとい
う効果が得られた。また、上記吸音パネル体は無機質材
料を用いたガラスからなる構成としたから、不燃性の壁
材或いは天井材等が提供できるという効果がある。
【００３２】さらに上記パネル体は透明無機質材料、ポ
リカーボネイト、メタクリル樹脂、ポリスチレン、硬質
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びユリア樹脂等か
らなる構成としたから、充分な透光性が確保された。ま
た吸音パネル体２を移動或いは取り外し可能にしたの
で、空気層１４内面に付着した埃等の清掃作業が容易に
行えるという効果がある。
リカーボネイト、メタクリル樹脂、ポリスチレン、硬質
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びユリア樹脂等か
らなる構成としたから、充分な透光性が確保された。ま
た吸音パネル体２を移動或いは取り外し可能にしたの
で、空気層１４内面に付着した埃等の清掃作業が容易に
行えるという効果がある。
【図１】本発明の実施例に係る透光性吸音パネル体構造
の断面図である。
の断面図である。
【図２】透光性吸音パネル体構造を示す図１中のＡＡ’
断面図である。
断面図である。
【図３】実施例に係る透光性吸音パネル体構造を用いた
水泳場の室内図である。
水泳場の室内図である。
【図４】従来例に係る音響吸音体を示す図である。
【図５】従来例に係る吸音天井材を示す図である。
２ 吸音パネル体 ３ パネル体（中間パネル体） ４ パネル体（外側パネル体） ５ 開孔
Claims (5)
- 【請求項１】 透光性を有する複数のパネル体を、各パ
ネル体同士の間には空気層を設けて配置し、 上記パネル体の内、吸音すべき音があたる吸音パネル体
には、所定の間隔をおいて複数の貫通した開孔を設けた
ことを特徴とする透光性吸音パネル体構造。 - 【請求項２】 透光性を有する複数のパネル体を、各パ
ネル体同士の間には空気層を設けて配置し、 上記パネル体の内、吸音すべき音があたる吸音パネル体
は、通気性を有する多孔質板体からなることを特徴とす
る透光性吸音パネル体構造。 - 【請求項３】 上記吸音パネル体は無機質材料を用いた
ガラスからなることを特徴とする請求項１又は２記載の
透光性吸音パネル体構造。 - 【請求項４】 上記パネル体は透明無機質材料、ポリカ
ーボネイト、メタクリル樹脂、ポリスチレン、硬質塩化
ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びユリア樹脂等からな
ることを特徴とする請求項１又は２記載の透光性吸音パ
ネル体構造。 - 【請求項５】 上記各パネル体は着脱可能又は移動可能
に構成したことを特徴とする請求項１，２，３又は４記
載の透光性吸音パネル体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28226094A JPH08144390A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 透光性吸音パネル体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28226094A JPH08144390A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 透光性吸音パネル体構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144390A true JPH08144390A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17650142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28226094A Pending JPH08144390A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 透光性吸音パネル体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08144390A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5011860A (en) * | 1986-04-11 | 1991-04-30 | Schering Corporation | Aryl-substituted naphthyridine and pyridopyrazine derivatives and their use in treating hyperproliferative skin diseases |
| JP2007262765A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Yamaha Corp | 吸音材及び吸音パネル |
| JP2008274599A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 防音間仕切 |
| JP2011218943A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Ihi Corp | ロケット |
| KR101281641B1 (ko) * | 2010-12-24 | 2013-07-03 | 삼성중공업 주식회사 | 캐빈의 소음 감소 장치 |
| WO2017151379A1 (en) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | Guardian Industries Corp. | Acoustic wall assembly having double-wall configuration and passive noise-disruptive properties, and method of making the same |
| US10304473B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-05-28 | Guardian Glass, LLC | Speech privacy system and/or associated method |
| US10354638B2 (en) | 2016-03-01 | 2019-07-16 | Guardian Glass, LLC | Acoustic wall assembly having active noise-disruptive properties, and/or method of making and/or using the same |
| US10373626B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-08-06 | Guardian Glass, LLC | Speech privacy system and/or associated method |
| US10726855B2 (en) | 2017-03-15 | 2020-07-28 | Guardian Glass, Llc. | Speech privacy system and/or associated method |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP28226094A patent/JPH08144390A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5011860A (en) * | 1986-04-11 | 1991-04-30 | Schering Corporation | Aryl-substituted naphthyridine and pyridopyrazine derivatives and their use in treating hyperproliferative skin diseases |
| JP2007262765A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Yamaha Corp | 吸音材及び吸音パネル |
| JP2008274599A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Sekisui Chem Co Ltd | 防音間仕切 |
| JP2011218943A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Ihi Corp | ロケット |
| KR101281641B1 (ko) * | 2010-12-24 | 2013-07-03 | 삼성중공업 주식회사 | 캐빈의 소음 감소 장치 |
| WO2017151379A1 (en) * | 2016-03-01 | 2017-09-08 | Guardian Industries Corp. | Acoustic wall assembly having double-wall configuration and passive noise-disruptive properties, and method of making the same |
| US10134379B2 (en) | 2016-03-01 | 2018-11-20 | Guardian Glass, LLC | Acoustic wall assembly having double-wall configuration and passive noise-disruptive properties, and/or method of making and/or using the same |
| CN109313886A (zh) * | 2016-03-01 | 2019-02-05 | 佳殿玻璃有限公司 | 具有双墙结构和被动噪音破坏性能的音响墙部件及其制造方法 |
| US10354638B2 (en) | 2016-03-01 | 2019-07-16 | Guardian Glass, LLC | Acoustic wall assembly having active noise-disruptive properties, and/or method of making and/or using the same |
| US10304473B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-05-28 | Guardian Glass, LLC | Speech privacy system and/or associated method |
| US10373626B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-08-06 | Guardian Glass, LLC | Speech privacy system and/or associated method |
| US10726855B2 (en) | 2017-03-15 | 2020-07-28 | Guardian Glass, Llc. | Speech privacy system and/or associated method |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DE4315759C1 (de) | Schallabsorbierendes Glas- oder transparentes Kunstglasbauteil | |
| US5661273A (en) | Soundproof wall | |
| US8906486B2 (en) | Flexible sheet materials for tensioned structures, a method of making such materials, and tensioned false ceilings comprising such materials | |
| WO2010147324A2 (ko) | 흡음형 방음 패널 | |
| WO1995025325A1 (de) | Folien-schallabsorber | |
| JPH08144390A (ja) | 透光性吸音パネル体構造 | |
| CN101654995A (zh) | 有孔玻璃板及采用有孔玻璃板的结构 | |
| US4219101A (en) | Acoustic space divider | |
| CN101368470A (zh) | 有孔玻璃板及采用有孔玻璃板的结构 | |
| KR100468296B1 (ko) | 방음패널 및 그를 위한 다공판 | |
| CN101634215A (zh) | 有孔玻璃板及采用有孔玻璃板的结构 | |
| KR20040070910A (ko) | 도심 도로용 방음 판넬 | |
| JP3069770B2 (ja) | 透光・吸音パネルの組立構造 | |
| KR100792176B1 (ko) | 방음벽용 방음패널 | |
| KR200380479Y1 (ko) | 방음터널 | |
| JP2002146727A (ja) | 透光性防音板および防音壁 | |
| JP4427099B2 (ja) | 乾式間仕切壁構造 | |
| JP2003293474A (ja) | 室内の吸音構造及び建物 | |
| JP2000303412A (ja) | 透光性防音板及びこれを用いた防音壁 | |
| KR200412515Y1 (ko) | 방음문 설치구조 | |
| JPH0740002Y2 (ja) | レゾネータ型防音パネル | |
| CN201297108Y (zh) | 有孔玻璃板及采用有孔玻璃板的结构 | |
| KR102133435B1 (ko) | 바닥충격음 저감용 천장 및 벽체 패널과 이의 시공방법 | |
| CN212405547U (zh) | 一种隔声减震墙体复合结构 | |
| CN214994928U (zh) | 一种可吸收噪音的建筑墙面结构 |