JP3793885B2 - ポンプの推定末端圧力一定制御装置 - Google Patents

ポンプの推定末端圧力一定制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直送給水式におけるポンプの推定末端圧力一定制御装置に関する。ここで、「推定末端圧力一定制御」とは、末端圧力をポンプ側にて推定し、推定値をほぼ一定にする制御のことで、遠隔点の給水末端の圧力を直接検出して制御する方法に比して、このように呼ばれる。
【0002】
【従来の技術】
ビルやマンション等に設置する可変速式のポンプ給水設備で、使用水量の変動にも拘らず、需要端での圧力をほぼ一定に保つことのできる推定末端圧力一定制御が、需要端での圧力変動の少ない質の良い給水と最近の省エネルギーの見地から検討されている。
【0003】
これは、ポンプから需要端までの圧力損失揚程が、流量のほぼ2乗に等しいことを利用して、ポンプ吐出圧一定制御の吐出圧設定値に、流量信号の2乗値を管路損失揚程分として加算して、設定するように構成されている。
即ち、一般に、次の(1)式に基づいてポンプ叶出圧力を設定し、実際のポンプ圧力が、この設定値に一致するように、ポンプの速度を自動制御することにより、目的を達している。
【0004】
P=Ha+HK+kQ2 (1)
但し、HP:ポンプ吐出揚程(m) Ha:負荷実揚程(m)
K:所要末端揚程(m) k:定数(流量係数)
Q:流量(m3/min)
然しながら、この場合、流量信号を得るために、差圧式や電磁式などの流量計を必要とする。これ等の流量計は一般に高価であるために、ビルやマンション等の給水設備では、ポンプ容量も小容量になることから、コスト面で適用が困難である。
【0005】
この対策として、これらの流量計を使用しないで、近似的流量信号を得る方法が検討されている。例えば、速度制御範囲を限定すれば、ポンプの吐出量が、ほぼ、ポンプ速度に比例する原理を応用して、ポンプ速度から流量を推定する方法が一般的に採用されている。然しながら、この方法では、ポンプ負荷に実揚程がある場合や、ポンプ吸込側に押込み圧が存在する場合等では、ポンプ速度と流量の比例関係が成立しないため、流量の推定に大きな誤差を生じる。とりわけ、最近の受水槽を省略した直送式の給水システムでは、吸込側に押込み圧が存在するのみならず、地域的な需要量の変動によって本管圧力の変動を受けて、その引込み水道管の圧力が変動する。また、引込み水道管を通して給水ポンプ側から水が水道本管に逆流しないようにするために、引込み水道管とポンプ吸込側の間に設ける減圧式の逆止弁の特性による影響を受ける。
【0006】
この様な、圧力変動や、配管に切り込まれた逆止弁の特性による流量変動は、従来の、ポンプ速度から流量を推定する方法では、検知することは出来ない。それだけ、流量推定に大きな誤差を生じることになる。
即ち、以上の様な問題点のために、従来方式のポンプ速度を使用した流量推定法では、高価な流量計を併用した方式を採用しない限り、特に、直送給水方式での、精度の良い推定末端圧一定制御することは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点を解決するために、電磁流量計等の高価な流量検出手段を必要とせず、また、従来のポンプ速度からの流量を推定する方法とは異なる原理に基づく、流量演算推定方法を開発し、高精度、且つ低価格の推定末端圧一定制御を可能とする制御装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、特に、ポンプ吐出側圧力、吸込側圧力を検出しその差の圧力がポンプの正味発生圧力である点に着目し、実際の圧力を検出しポンプ発生圧力を求め、これを基に流量を演算すると云う原理に基づくので、ポンプの吸込側圧力変動に影響されない流量検出手段をソフトウェアで構築し、安価で、高精度の推定末端圧力一定制御装置を構成している所に特徴がある。
【0009】
本発明は、単独運転、或いは、2台以上の並列運転により末端給水栓に給水できるように構成されたポンプの推定末端圧力一定制御装置において、前記ポンプの速度を可変速制御できる、少なくとも1台の可変速制御装置と、前記ポンプの吐出側の給水管と吸込側にそれぞれ配設された各1個の圧力検出器があり、ポンプ吸込側と引込水道管の間に置かれた逆止弁の特性を固定損失揚程と摩擦損失揚程の和に近似する関数発生器、ポンプ速度を推定演算する関数発生器、圧力の伝達遅れを近似する一次遅れ要素を有し、ポンプの推定速度の2乗とポンプの特性係数からポンプの締切り揚程を求め、また、込側の圧力検出器が検出する込揚程から逆止弁固定損失揚程を減じた値を吐出側圧力検出器で検出した吐出圧力揚程から減じ、さらにこの値を前記ポンプの締切り揚程から引き算し、この差の揚程をポンプの流量の2乗の係数と逆止弁摩擦損失揚程の和によって除することにより、流量の2乗に相当する流量信号を検出し、これに係数を乗じて推定末端圧力一定制御に必要な補償揚程信号を作り出し、該補償揚程信号を加味した圧力設定値とポンプ吐出圧力検出値を比較する手段からなることを特徴とするポンプの推定末端圧力一定制御装置である。
【0010】
また、本発明は、上記の吸込側圧力検出器を上記の逆止弁位置よりポンプ側に配設することにより、逆止弁特性を近似する関数発生器を省略し流量演算を簡単にすることができる。上記の吸込側逆止弁、吸込側圧力検出器を使用しない受水槽式の場合に対しても、それぞれの設定値をゼロとすることにより、推定末端圧力一定制御を同様に構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の推定末端圧力一定制御装置をポンプ2台運転の直送給水システムに適用した場合の全体構成図である。図2は本発明の推定末端圧力一定制御装置の構成を示すブロック線図である。
【0012】
図1において、1は本発明の推定末端圧力一定制御装置(図2参照)であり、21、22はポンプ吐出側、ポンプ吸込側それぞれの圧力を検出する圧力検出器で、圧力信号h、hSUを推定末端圧力一定制御装置1に出力する。
推定末端圧力一定制御装置1は、出力信号として可変周波数指令f1S、f2Sをインバータ12、22に与え、インバータ12、22はポンプ13、23を駆動する誘導モータ11、21に可変電圧、可変周波数を供給し、ポンプ速度を単独に、或いは同時に制御できるように構成されている。31、32は圧力の変動を低減させる目的で、吸込側、吐出側に取り付けられた圧力タンク、4は水道引込み側9への水の逆流を防止するための減圧式逆止弁、51、52はポンプ13、23の吐出側にそれぞれ置かれた逆流防止用逆止弁、61、62はそれぞれ、ポンプの保守点検に使用される締切り弁、81、82は同様の目的に供される吸込側締切り弁である。
【0013】
7は、ポンプ13、23の吐出側集合管と給水管吐出側10に至る給水配管の間に設置され、その間の流量を検知するフロースイッチである。
また、23は、ポンプ吸込側圧力を検出する圧力検出器22に代えて減圧式逆止弁4よりポンプ13と23の中間位置に配設した場合の構成例を示す。
図2は、図1に示す本発明の推定末端圧力一定制御装置1の内部構成を示したブロック図である。同図において、101は圧力設定器、102はPIコントローラ、103、104はデジタル−アナログ変換器、105はインバータ12又は22に内蔵された直線指令器と同様の特性を持った直線指令器、106は一次遅れ要素、107は2乗演算器である。108はポンプ特性aを表わす定数、109は減圧式逆止弁4の摩擦損失特性hSULとポンプ特性bの和の逆数、110はポンプの並列運転台数を設定する定数、111は圧力設定に加算される管路損失の補償揚程Δhを決定するための流量係数kである。また、112は流量係数kで補償された管路損失の補償揚程Δhと圧力設定器出力の圧力設定値hS’の和で設定される値hSが、定格圧力を超えないようにするためのリミッタである。113は直送給水式と受水槽式の切換器、114は減圧式逆止弁4の固定損失特性である。
【0014】
次に、本発明の流量を推定する原理について説明する。
定常状態で運転中のポンプの揚程は、近似的に、下記(2)式で表わされることが知られている。
P=C02+C3NQ−C12 (2)
但し HP:ポンプ吐出揚程(m) N:ポンプ回転数(rpm)
Q:流量(m3/min)
0、C1、C3:羽根車の大きさ、形状によって決まる定数
ここで、可変速式の給水装置に用いられるポンプの揚程−流量特性は、低流量域でのサージングを防止するために、低流量域から大流量域迄の圧力が、なだらかな垂下特性を持つように設計される。その方法は、例えば、実公昭61−9199号公報、第3頁に記載のように公知である。従って、HPは、(3)式で近似することができる。
【0015】
P≒C02−C12 (3)
ここで、ポンプの定格揚程、定格回転数、定格流量をHN、NN、QNとすれば、(3)式は更に、単位法(per unit)で表わした(3)’式に書き変えることができる。
r≒an2−bq2 (3)’
但し、 hr=HP/HN(p.u.)
n=N/NN(p.u.)
q=Q/QN(p.u.)
a、bはポンプ特性を表わす定数
次に、実際の直送給水システムにおいて、本発明の流量推定の原理について説明する。分かり易くするため、図1の1台のポンプ13のみが運転されている場合とする。
【0016】
この場合の給水システムは、図3のブロック線図で表わすことができる。図3は本発明の流量検出の原理を説明するためのブロック線図で、同図では、図1中の逆流防止用逆止弁51、締切り弁61及び吸込側締切り弁81の特性は、一般に、固定損失、摩擦損失がともに小さいために、これを省略している。
図3において、G1〜G5は各要素の伝達特性を示す伝達関数であり、MULは乗算を、SQRは1/2乗演算を行なうものとする。G1、G2はポンプの特性を示す(3)’式の定数a、b、G3は管路特性、G4は逆止弁4の摩擦抵抗損失、G5は逆止弁4の固定損失特性をそれぞれ表わす伝達関数である。また、haは負荷の実揚程Haの単位法表示Ha/HN、hSUはポンプ吸込側圧力の単位法表示HSU/HNを示している。
【0017】
従って、図3から
2=〔G1・n2−{h−(hSU―G5)}〕/(G2+G4) (4)
が誘導できる。
本発明は、この(4)式に基づいて流量の推定検出を行なうもので、図2中のブロック107、108、109、110、111、112、113、114に示す様な演算制御回路の構成によって実現している。因みに(4)式の各項との対応は、G1−a、n−n*、G5−hSUC、G2−b、G4−hSULである。
【0018】
ところで、図2中のPIコントローラ102の出力は、デジタル一アナログ変換器103を通して、インバータ12へ周波数指令f1Sを与えているが、インバータに内蔵された直線指令器によって、誘導モータ11はソフトに加速、減速させられる。即ち、ポンプ圧力はソフトに変化させられ、それだけ、流量の変化速度も抑えられ、過大な圧力上昇や振動を生じない長所がある。然し、逆に、流量を推定演算する場合には、この遅れを考慮しなければならない。
【0019】
この対策として、本発明では、直線指令器105を設け、インバータに内蔵された直線指令器と同じ特性、つまり、同じ加速時間、減速時間を設定することにより、誘導モータに与えられている周波数F(Hz)の単位法値F/FN=f(p.u.)の推定値f*を出力できるようにしている。但し、FNは定格周波数(Hz)である。
【0020】
一次遅れ要素106は、この推定値f*から、モータの速度と等速になる迄の遅れ時間及びポンプ系の圧力−流量の関係が定常状態となる迄の遅れ時間を設定する一次遅れ要素である。つまり、モータとポンプの慣性による遅れ、ポンプ速度からポンプ圧力までの伝達遅れ、その過渡応答整定時間を合計した等価遅れ時定数を設定する。
【0021】
ここで、慣性による遅れは、ほぼ正確に計算で求めることができるにしても、圧力の伝達遅れ、過渡応答整定時間は、非線形性、ポンプ構造、システムの条件によって大きく異なることが知られており、この値の計算による設定は難しい。
然るに、本発明は、推定末端圧力一定制御の損失揚程の演算に使用するものであることから、流量推定検出の遅れ時間は、殆ど問題にならないと云う条件がある。本発明では、この点に着目し、実験によって、ポンプの圧力応答が十分整定するまでの遅れ時間、例えば、1.0secという長めの時間を設定して、解決した。
【0022】
かくして、逆数109の出力側に単位法で表わしたq2 の推定値q*2を得ることができる。
次に、本発明の流量推定に基づく推定末端圧一定制御について図面を参照して説明する。
ポンプ1台運転の場合、並列運転台数の設定定数110(図2参照)は1.0に設定されている。
【0023】
従って、図2に示すように、(4)式によるq*2と流量係数kの積で計算した管路損失の補償揚程△hがリミッタ112の出力に得られる。また、圧力設定器101の出力である圧力設定hS’(p.u.)は、実揚程ha(p.u.)と必要な管端圧力hk(p.u.)の和で設定されており、これに、リミッタ112の出力である管路損失の補償揚程△hを加算して、推定末端圧力一定制御のための設定値hSを得ている。
【0024】
この設定値hSは、圧力検出器21からのポンプ吐出圧力検出値hと比較され、その誤差が減少するように、PIコントローラ102からの可変周波数指令f1Sによってインバータ12、誘導モータ11を介して、ポンプ13の速度を調整する。このようにして、(1)式で与えた推定末端圧を一定に制御可能となる。
ポンプが例えば、2台並列運転する場合には、並列運転台数の設定定数110の設定を、次の(5)式を満足するように変更する。
【0025】
nq=k2q=(G2+G4)/〔(G2/4)+G4〕 (5)
同様にして、3台、4台並列の場合には、(5)’、(5)”で設定する。
3q=(G2+G4)/〔(G2/9)+G4〕 (5)’
4q=(G2+G4)/〔(G2/16)+G4〕 (5)”
また、受水槽式の場合には、G4、G5、hSUも共にゼロと見なせるから、(4)式は(4)’式と簡単になり、(5)、(5)’、(5)”も4.0、9.0、16.0と簡単になる。
【0026】
2=(G1・n2−h)/G2 (4)’
図2の受水槽式の場合の回路は、これを示している。但し、hSUL、hSUC もゼロに設定されるので、図2の構成で、受水槽式の場合でも、正確な流量の演算検出が可能であること示している。本発明の原理を同様に適用できる。つまり、応用範囲が広い。
【0027】
さらに、図1にて、吸込側圧力検出器22を、図示の23の位置に移設できる場合には、hSUL、hSUCをゼロに設定することで、上記の構成によって、逆止弁の設定誤差を除くことができるので、さらに、正確な流量を検出することができる。
以下、本発明の実施例に於ける特性例を説明する。
【0028】
図4は、本発明の実施例におけるポンプ特性を(3)’式で近似推定した場合のグラフを示し、推定例を○印で示し、また実際の測定例を□印で示す。ポンプ定数a、bにより、実使用流量範囲で、かなり精度良くポンプ特性を近似出来ていることが分かる。
図5は、吸込側の押込み圧力揚程8mの場合、本発明の推定末端圧力一定制御を実施した場合の特性例を示している。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、従来のポンプ速度基準に比ベ、実際の圧力を検出しポンプ発生圧力を求め、これを基に流量を演算すると云う原理に基づくので、本質的に、外乱に影響されない精度の良い流量検出が可能である。従って、安価で、高精度の推定末端圧一定制御装置を提供できる効果がある。
【0030】
また、本発明は吸込み側押込み圧が小さく、殆どゼロと見なせる場合、例えば、受水槽式の場合に対しても吸込側圧力検出器を省略し、その検出値を例えば、ゼロに設定することにより、本発明の原理を同様に適用でき、その応用範囲が広い。
このようにして、本発明の管路損失揚程を推定演算する回路は、直結給水式に限らず、従来の受水槽式にも、また、ポンプが並列運転する場合にも適用可能であると云う長所がある。
【0031】
つまり、給水システムが変わっても、以上の様な対応によって、推定末端圧力一定制御を安価に、高精度に実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の推定末端圧力一定制御装置をポンプ2台運転の直送給水システムに適用した場合の全体構成図
【図2】 本発明の推定末端圧力一定制御装置の構成を示すブロック図
【図3】 本発明の流量検出の原理を説明するためのブロック線図
【図4】 本発明の実施例におけるポンプ特性を(3)’式で近似した場合のグラフ
【図5】 本発明の推定末端圧力一定制御を実施した場合のグラフ
【符号の説明】
1 推定末端圧力一定制御装置
1、2、3 圧力検出器
31、2 圧力タンク
4 減圧式逆止弁
51、2 逆流防止用逆止弁
61、2 締切り弁
7 フロースイッチ
81、2込側締切り弁
9 水道引込み側
10 給水管吐出側
11、21 誘導モータ
12、22 インバータ
13、23 ポンプ
101 圧力設定器
102 PIコントローラ
103、104 デジタル−アナログ変換器
105 直線指令器
106 一次遅れ要素
107 2乗演算器
112 リミッタ
113 切換器

Claims (3)

  1. 単独運転、或いは、2台以上の並列運転により末端給水栓に給水できるように構成されたポンプの推定末端圧力一定制御装置において、
    前記ポンプの速度を可変速制御できる、少なくとも1台の可変速制御装置と、前記ポンプの吐出側の給水管と吸込み側にそれぞれ配設された各1個の圧力検出器があり、ポンプ吸込側と引込水道管の間に置かれた逆止弁の特性を固定損失揚程と摩擦損失揚程の和に近似する関数発生器、ポンプ速度を推定演算する関数発生器、圧力の伝達遅れを近似する一次遅れ要素を有し、ポンプの推定速度の2乗とポンプの特性係数からポンプの締切り揚程を求め、また、込側の圧力検出器が検出する込揚程から逆止弁固定損失揚程を減じた値を吐出側圧力検出器で検出した吐出圧力揚程から減じ、さらにこの値を前記ポンプの締切り揚程から引き算し、この差の揚程をポンプの流量の2乗の係数と逆止弁摩擦損失揚程の和によって除することにより、流量の2乗に相当する流量信号を検出し、これに係数を乗じて推定末端圧力一定制御に必要な補償揚程信号を作り出し、該補償揚程信号を加味した圧力設定値とポンプ吐出圧力検出値を比較する手段からなることを特徴とするポンプの推定末端圧力一定制御装置。
  2. 上記の吸込側圧力検出器を上記の逆止弁位置よりポンプ側に配設することにより、逆止弁特性を近似する関数発生器を省略し流量演算を簡単化したことを特徴とする請求項1に記載のポンプの推定末端圧力一定制御装置。
  3. 上記の吸込側逆止弁、吸込側圧力検出器を使用しない受水槽式の場合に対しても、それぞれの設定値をゼロとし、推定末端圧力一定制御を同様に構成したことを特徴とする請求項1に記載のポンプの推定末端圧力一定制御装置。
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