JP3793045B2 - ドレスギヤ - Google Patents

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    • B23F21/03Honing tools

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
主に自動車用歯車の焼き入れ後歯面を高能率で仕上げることのできるハードギヤホーニング加工用ドレスギヤ(ドレッサ)の性能向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
焼き入れ歯車の歯面をわずか数10μの取り代で高精度で高能率に仕上げることのできるハードギヤホーニング加工は特開平7−84545、特開平8−336724、特開平9−11129号公報等で紹介されている。図3に示すように、ハードギヤホーニング加工において、ワーク10を加工するために必要とする工具は、
(1)ワーク10の歯面9を削り取り、高精度に仕上げる内歯砥石1、
(2)内歯砥石1の歯面2をドレッシングするためのドレスギヤ3、
(3)図4に示す内歯砥石1の内径の面4をドレッシングするためのドレスリング5、
の3つである。なお、ここで、ワーク10とドレスギヤ3は同一形状であり、また、取付状態も同じであるので、図3では両方の符号を付している。
【0003】
図3に示すように、ワーク加工時には、ワーク歯面9を能率良く削り取るために、内歯砥石1の回転軸6はシェービング加工原理と同様、ワーク軸7に対し、10゜前後の軸交差角8をもって噛み合わせる。したがって、内歯砥石ねじれ角はワークねじれ角と異なり平行軸噛み合いではなく食い違い軸噛み合いとなり、発生する歯面間の相対横滑り作用で加工性を高めている。さらにワーク10の歯面9を実際に加工するには、内歯砥石1を回転させ、従動回転するワーク10を内歯砥石の幅方向中心54にワークの幅方向中心55,42が重なる位置41を中心として左右にオシレーションさせる。そのオシレーション幅は図3の±Sで代表され通常、±2〜±6mmである。なお、符号51は内歯砥石の中心位置、52はドレスギヤ又はワークの中心位置である。砥石歯幅はワークの全歯幅を加工しうる歯幅に設定され、ワークと砥石との噛み合い点をオシレーション幅の最大の位置でワーク端面と砥石端面との交点として、少なくともこの点より砥石端面が外側になるように設定されている。
【0004】
一方同図でワークに代えて取り付けられるドレスギヤ3は、ワーク10の噛み合い特性やワークとの段取り互換性を高めるためワークと同一主要諸元で設計製作される。ワーク10を直接加工する内歯砥石1は、30ケ前後のワーク加工後、切れ味および形状復元のため定期的に、ドレスギヤ3により歯面2がドレッシングされ、さらに、図4に示すようにドレスリング5で内径面4がドレッシングされる。この際、ドレスギヤ3はワーク10と同一形状であるため、そのままワークに替えて取り付けるだけでワークと同様の噛み合い状態を再現できる。
【0005】
一方、ワークを加工するために必要となる砥石歯面成形最小範囲を確保するためドレスギヤ3のモジュール、圧力角、歯数、ねじれ角、歯厚、歯形はワークと同一に設定されることは当然として、図5に示すように、ドレスギヤ3の外径11と歯幅13は、ワーク10の外径12およびワーク歯幅14よりもわずかオーバサイズに設定される。また、ドレシッシング時のオシレーション幅はワーク加工時と同一に設定される。図5ではオシレーション幅43を+Sとしたときの状態を示している。オーバサイズの量は、図5でみて、ドレスギヤ外径11はワーク外径12に対し、+0.3mm〜1.2mmでありワーク諸元で最大値は自動的に定まる。また、ドレスギヤ歯幅13はワーク歯幅14に対し、+1mm〜4mmであり製作面の容易性、経済性を考慮したものになっている。これらが市場の通常的な設定値である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図9はドレス時の部分拡大図、図10はドレスギヤの歯部の部分拡大斜視図である。図9に示すように、ドレスギヤ3は内歯砥石1の歯面2をドレスするためのドレッサであり、ドレスギヤは機構上、歯たけ方向でドレス切り込みが機械的に与えられる。このため、砥石1の大径部1aの堀込み量15が連続的に負荷され、図10に示すドレスギヤの歯先コーナ27、29部位の摩耗が最も激しくなる。歯面16の形状崩れはほとんどなく、ドレスギヤの寿命判定の殆どはこの歯先コーナー27、29の摩耗で判定される。そして、ドレスギヤは通常、かかるコーナー27、29等の電着部の摩耗による性能変化が確認されれば、歯面16および外周面17を再電着して再利用される。さらにまた、歯先コーナ27、29部位の電着部の摩耗がさらに大きくなり損傷し、再電着されるべき本体にまで損傷が及び形状不良となるとドレッサとして再利用できなくなり、極めて不経済となる。
【0007】
そこで、特開平8−336724号公報のものではドレスギヤの外歯の外周面に沿って互いに位相をずらせながら溝を鶴巻状に配置している。また、特開平9−11129号公報のものでは、歯先の幅方向の両端側の径をワークより大きめの径まで漸減させる等している。これらのものによれば、摩耗によるドレスギヤ寿命は、ドレス回数で80回以上の結果を得られた。しかしながら、より多くの実験をしたところドレス回数にして20回〜200回と大きくばらつくことが分かり、効果はあるものの、必ずしもドレスギヤ寿命への影響を完全には払拭するものではなかった。本発明の課題はかかる歯先コーナー部の摩耗及び損傷を防ぎ、ばらつきのない、より長寿命のドレスギヤを提供することである。さらには、経済的なドレスギヤを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等はこの歯先コーナー部(図10で示す27,29)の損傷の原因を研究した結果次のことを知得した。まず、ドレスギヤ歯先コーナー部の損傷は加工相手が内歯砥石であることから内歯砥石との間で発生している。ワークと砥石間の噛み合い状態は一切関連はない。そこで内歯砥石1のドレス歯面2を詳細に観察した。図5は砥石新品時の噛合いの様子、図6は同歯先コーナー部の損傷の様子を、図7は砥石使用限界時又は近づいた時の噛合いの様子、図8は同歯元の損傷の様子を示す。図5、6に示すように、従来のドレッシングにおいては、砥石新品時においては砥石端面19付近の大径部28付近にドレス残り18が発生する。一方、図7、8に示すようにドレスがすすみ砥石の大径部28がより大きくなると砥石端面19付近の内径4の歯先部にドレス残り23が移動発生していることが分かった。これらの移動発生しているドレス残りは、ドレスギヤの切り込みとともに累積し、壁状に残る。放置しておけば、加工機械の運動誤差や噛み合い誤差(ドレスギヤおよび砥石の振れ)などにより、ドレスギヤ歯面が乗り上げて衝撃を受ける。あるいはいずれ砥石の端面が欠け、その破片を噛み込んだり、切り屑の排出が不十分となり、ドレスギヤ歯面が早期に大きな損傷を受け、また、ドレス残りが移動発生するためドレス回数が大きくばらつくことが充分に考察される。
【0009】
この観察結果を検討してみるに、まず、図5、6で、砥石1が新品(内径4が最も小さいとき)の噛み合い状態の時は、ワーク10と砥石1とは噛み合い範囲24で噛み合うようにされている。ワーク10と砥石1との噛み合い点30はオシレーション幅43最大(+S)の位置でワーク端面20と砥石端面19との交点であり、少なくともこの点より砥石端面が外側に設定される必要がある。つまり、噛み合い点30を砥石1の端面19が通過できるような砥石歯幅22が設定される。一方、ワーク10の歯面9の加工残りをなくすためにはドレスギヤ3の歯幅13はワーク歯幅14に対し一義的に1〜4mm大きく設定されている。従って、この噛合い点30でのワーク10、砥石1、ドレスギヤ3の寸法関係ではドレス残りを発生するような問題はない。
【0010】
一方、内歯砥石1は10゜前後の軸交差角8をもってワーク10およびドレスギヤ3と噛み合うことから、噛み合い範囲24の間で噛み合い点30より離れるに従って、内歯砥石端面19ではワークの歯幅端面20と噛み合わない部分が生じ、さらに、ドレスギヤの歯幅端面21と全く噛み合わない部分26が存在してくる。この噛み合わない部分26において、ワーク加工では、ワーク歯幅14に対し工具となる砥石歯幅22は充分であるので、ワークの歯面全域に渡り加工が施され加工残りの発生はない。しかし、ドレッシング時の工具となるドレスギヤ歯幅13は砥石の全歯幅22のドレスに対しては不足となり、加工(ドレッシング)されるべき砥石歯面の全域をドレスギヤ3で加工することができない。このためドレス残り18が移動発生する。ドレス残りが移動発生する噛み合わない部分26で、内歯砥石が新品では砥石大径部28側にドレス残り18が発生し、ドレスが進み内歯砥石大径28がより大きくなるにつれ、図7、8に示すように内径4の歯先部にドレス残り23が移動するものと考えられる。この考察結果は、前述した実際の損傷推移と一致し、砥石端面19付近の大径部28付近にドレス残り18が発生し、ドレスがすすみ砥石の大径部28がより大きくなると砥石端面19付近の歯先部23にドレス残り23が移動発生しているというメカニズムを説明できる。
【0011】
この知得により、本発明においては、外歯式ワークと、前記ワークと同一主要諸元を有する外歯式のドレスギヤと、前記ドレスギヤに軸交差角をもって内接して成形される内歯式砥石と、からなり、前記砥石歯幅は前記ワークの全歯幅を加工しうる歯幅に設定され、前記ワークと前記砥石との噛み合い点をオシレーション幅の最大の位置でワーク端面と砥石端面との交点として、少なくとも前記交点より前記砥石端面が外側になるように設定され、前記砥石の軸交差角をもって前記ワークの歯面仕上げを行うようにされたハードギヤホーニング加工に用いるドレスギヤにおいて、前記ドレスギヤの歯幅寸法が前記砥石とのドレッシング時にドレスギヤに前記オシレーション幅の片側オシレーション幅Sを加えた状態で、前記ドレスギヤと前記砥石の噛合い位置で前記ドレスギヤ歯端面が前記砥石歯端面と同一又は歯端面より抜き出る寸法にされたドレスギヤを提供することにより前述した課題を解決した。
【0012】
即ち、ドレッシング時にドレス残り最大部位からドレスギヤ端面が抜けるようにオシレーション幅を設定するので、砥石歯面の全域をドレスギヤでドレッシングでき、移動発生するドレス残りがない。いいかえれば、噛み合い範囲24,25の離れ側と砥石端面との交点33よりドレスギヤが一致又ははみ出すような歯幅に設定する。
【0014】
しかし、オシレーション幅をむやみに大きくすると、ドレスギヤ歯面の修整形状の内歯砥石歯面への転写性が低下し、結果としてワーク歯面の歯形形状が目標あるいは狙いから遠ざかる傾向がある。また、オシレーション幅±Sはワーク加工時とドレッシング時とを別の値にしてもよいが、加工時の調整容易性等を考慮して、片側オシレーション幅Sは、前記ワーク加工時の片側オシレーション幅に一致させることが好ましい(請求項2)。また、ドレスギヤの片側オシレーション幅Sは実績のある6mm以下とするのがよい(請求項3)。なお、このドレスギヤ幅とオシレーション幅±Sとを計算にて特定すると、
WD:ドレスギヤ設定歯幅、
WA:ドレスギヤ最小有効歯幅、
WW:砥石歯幅、
S:片側オシレーション幅、
Q:軸交差角、
Cは内歯砥石とドレスギヤの軸間距離で
Cs:砥石新品時軸間距離、
Ce:砥石使用限界時軸間距離、
Rb:ドレスギヤ基礎円半径、
Rgはドレスギヤ噛み合いピッチ円半径で
Rgs:砥石新品時噛み合いピッチ円半径、
Rge:砥石使用限界時噛み合いピッチ円半径、
φgはドレスギヤ軸直角噛み合い圧力角で
φgs:砥石新品時噛み合い圧力角、
φge:砥石使用限界時噛み合い圧力角、
Ltは噛み合い長さで
Lts:砥石新品時アデンダム噛み合い長さ、
Lte:砥石使用限界時デデンダム噛み合い長さ
として砥石新品時のFsを次式で求め
λs=tan−1[WW・sinQ/(2Cs)]
Rgs=Rb/cosφgs
Gs=Rgs・sinλs
Fs=Gs+Lts・cos(φgs−λs)
かつ砥石使用限界時のFeを次式で求め
λe=tan−1[WW・sinQ/(2Ce)]
Rge=Rb/cosφge
Ge=Rge・sinλe
Fe=Gs+Lte・cos(φge−λe)
上記FsとFeのいずれか大きい方をFmとしたとき
WD≧WA=[WW/(2・cosQ)+Fm・tan
Q−S]・2
で求められるWDをドレスギヤの歯幅寸法とすることができる。
各式及び記号の関係を図2に示す。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明のワーク、内歯式砥石、ドレスギヤの噛み合い状態を示す説明図、図2は本発明の内歯式砥石、ドレスギヤの噛み合い状態を示し、計算式で使用する記号を付した説明図である。なお、前述した従来例と同様な構成については同符号を付し説明の一部を省略する。図1、図2に示すように、本発明のハードギヤホーニング加工では、加工すべき外歯式ワーク10に対して軸交差角8(Q)をもって内歯砥石1を噛み合わせて、内歯砥石を回転させ、従動回転するワーク10を内歯砥石の幅方向中心53,54にワークの幅方向中心42,55が重なる位置41を中心として左右に片側オシレーション幅43(S)でオシレーションさせワーク表面9をハードホーニング加工する。砥石歯幅22(WW)はワーク10の全歯幅14を加工しうる歯幅に設定され、図1に示すワーク10と砥石1との噛み合い点30をオシレーション幅43の最大(+S)の位置でワーク端面20と砥石端面19との交点として、少なくともこの点より砥石端面が外側になるように設定されている。なお、この砥石歯幅は交差角、ワーク歯幅、オシレーション幅等により決定され、ここでは軸交差角8はQ=12°、ワーク歯幅(14)は22mm、砥石歯幅22はWW=28.5mm、オシレーション幅±2mm(片側S=2)に設定されている。
【0016】
一方同図でワークに代えて取り付けられるドレスギヤ40は、ワーク10の噛み合い特性やワークとの段取り互換性を高めるためワークと同一主要諸元で設計製作されている。ここで、ドレスギヤ40の幅寸法32(WA)はワーク10の片側オシレーション幅43(S)を加えた状態でドレスギヤと砥石の噛合い範囲24の全位置でドレスギヤ端面31が砥石端面19より抜き出る寸法にされる。即ち、図1でドレッシング時の内歯砥石最大噛み合い範囲24と砥石端面19との交点33を通る幅をドレスギヤ最小有効歯幅32(WA)として求め、それ以上の歯幅をドレスギヤ設定歯幅(WD)とした。
【0017】
これを詳述すると、図2において、内歯砥石1の砥石歯幅22をWW、ドレスギヤ40の歯幅をWD、ドレスギヤ40の最小有効歯幅32は交点33での幅でありこれをWA、内歯砥石1の砥石歯幅中心線41からのドレスギヤ歯幅中心線42の片側オシレーション量43を+S、軸交差角8をQ、ドレスギヤ基礎円半径をRbとする。
【0018】
また、砥石新品時のドレスギヤ噛み合いピッチ円半径をRg=Rgs、ドレスギヤ軸直角噛み合い圧力角をφg=φgs、噛み合い長さをLt=Lts、内歯砥石1とドレスギヤ40の軸間距離34をC=Csとし、また、砥石使用限界時のドレスギヤ噛み合いピッチ円半径をRg=Rge、ドレスギヤ軸直角噛み合い圧力角をφg=φge、噛み合い長さをLt=Lte内歯砥石1とドレスギヤ40の軸間距離34をC=Ceとし、オシレーション幅を8mm(±4mm)としていくつかのワーク諸元及び内歯砥石諸元に対して前述の各式に当てはめた場合のドレスギヤ歯幅の値は表1に示すものとなる。なお、Ltの内Ltsは図5、Lteは図7の右側部に示す位置の値である。
【0019】
【表1】
Figure 0003793045
【0020】
【実施例】
同様に、ワークのモジュール2.5、歯数30、ねじれ角30°左、歯幅22mm、圧力角16゜とし、内歯砥石の歯数115、歯幅22mm、軸交差角12°、オシレーション幅±2mmとした場合は、ドレスギヤ最小有効歯幅WAは31.4mmであった。そこで、ドレスギヤの歯幅WDを32mmに設定しドレッシングをおこなった。その結果、対応する従来のドレスギヤ歯幅26mmでドレッシングを行った場合はドレス回数が20〜40回で使用限界に達したのに対し、ドレスギヤ32mmのものはドレス回数は150〜200回へと飛躍的な寿命を得ることができた。また、歯先の異常損傷も回避し易くなり、繰り返し再電着回数も増した。
【0021】
【発明の効果】
ドレッシング時にドレス残り最大部位からドレスギヤ端面が抜けるようにして、砥石歯面の全域をドレスギヤでドレッシングできるようにし、移動発生するドレス残りをなくしたので、歯先コーナー及び歯元付近の摩耗が遅くかつ安定しドレス回数が増え、ばらつきがなく、長寿命となった。また、歯先の異常損傷を回避できたため、繰り返し再電着回数も増し工具費の大幅な低減に貢献でき経済的なものとなった。
【0022】
また、オシレーション幅は従来と同様にワーク加工時及びドレッシング時共に同じとし、より具体的には±6mm以内としたので、ドレスギヤ歯面の修整形状の内歯砥石歯面への転写性の低下がなくワーク歯面の歯形形状が目標あるいは狙い通りのものとなった等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハードギヤホーニング加工でのワーク、内歯式砥石、ドレスギヤの噛み合い状態を示す説明図である。
【図2】本発明のハードギヤホーニング加工での内歯式砥石、ドレスギヤの噛み合い状態を示し、計算式で使用する記号を付した説明図である。
【図3】従来のハードギヤホーニング加工でのワーク、内歯式砥石、ドレスギヤの噛み合い状態を示し、(a)は軸直角方向から見た断面図、(b)は、軸方向からみた右半分部分説明図である。
【図4】ハードギヤホーニング加工での 内歯式砥石、ドレスリングのドレッシング時の配設状態を示し、(a)は軸直角方向から見た断面図、(b)は、軸方向からみた右半分部分説明図である。
【図5】従来のハードギヤホーニング加工での砥石新品時の噛合いの様子を示す説明図である。
【図6】従来の砥石新品時の歯先コーナー部の損傷の様子を示す(a)は軸直角方向からみた部分拡大図、(b)は軸方向から見た部分拡大図、(c)は歯部の軸方向断面部分拡大図である。
【図7】従来のハードギヤホーニング加工での砥石使用限界時又は近づいた時の噛合いの様子を示す説明図である。
【図8】従来の砥石使用限界時又は近づいた時の歯元の損傷の様子を示す(a)は軸直角方向からみた部分拡大図、(b)は軸方向から見た部分拡大図である。
【図9】ハードギヤホーニング加工でのドレス時の部分拡大図である。
【図10】ドレスギヤの歯部の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 砥石
8(Q) 軸交差角
9 ワークの歯面
10 ワーク
14 ワークの全歯幅
19 砥石端面
20 ワーク端面
22 砥石端面
24、25 噛合い位置(範囲)
30 ワークと砥石の噛み合い点
31 ドレスギヤ端面
32 ドレスギヤの幅寸法
40 ドレスギヤ
43(S) 片側オシレーション幅

Claims (3)

  1. 外歯式ワークと、前記ワークと同一主要諸元を有する外歯式のドレスギヤと、前記ドレスギヤに軸交差角をもって内接して成形される内歯式砥石と、からなり、前記砥石歯幅は前記ワークの全歯幅を加工しうる歯幅に設定され、前記ワークと前記砥石との噛み合い点をオシレーション幅の最大の位置でワーク端面と砥石端面との交点として、少なくとも前記交点より前記砥石端面が外側になるように設定され、前記砥石の軸交差角をもって前記ワークの歯面仕上げを行うようにされたハードギヤホーニング加工に用いるドレスギヤにおいて、前記ドレスギヤの歯幅寸法が前記砥石とのドレッシング時にドレスギヤに前記オシレーション幅の片側オシレーション幅Sを加えた状態で、前記ドレスギヤと前記砥石の噛合い位置で前記ドレスギヤ歯端面が前記砥石歯端面と同一又は歯端面より抜き出る寸法にされていることを特徴とするドレスギヤ。
  2. 前記片側オシレーション幅Sが、前記ワーク加工時の片側オシレーション幅であることを特徴とする請求項1記載のドレスギヤ。
  3. 前記ドレスギヤの片側オシレーション幅Sは6mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のドレスギヤ。
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