JP3792610B2 - 光コネクタ・プラグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アダプタに対するコネクタの状態を示す電気および/または光表示を生成するための光コネクタおよびそのコネクタ・プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願は、参照によりその開示が本明細書に組み込まれる、2000年12月27日出願のN.Lampert(本発明の発明者)の米国特許出願第09/748,906号に関する。
【0003】
光ファイバ伝送は、データ、音声などの信号の伝送に広範囲に使用されるようになりつつあり、多くの事例において従来の電気システムに取って代わりつつある。結合、相互接続、スプライシング等、電気システムに共通の構造の多くは、光システムにも同等物があるが、伝送媒体の特性が全く異なるため、すなわち光ファイバと金属導線の違いにより、コネクタ接続、スプライシング等、全く異なる装置が必要である。例えば、極めて多数の接続を一ヶ所で実施しなければならない場合、いずれのシステムも、相互接続のためのコネクタ・アダプタ・アレイを提供する、当分野でパッチ・パネルと呼ばれているパネルを使用しているが、一般に相互接続そのものは全く異なっている。
【0004】
光コネクタ技術分野では、コネクタを使用して一定の長さの光ファイバを終端することは、普通の実践方法であり、Stephensonらの米国特許第5,212,752号に示され、説明されているSCタイプのコネクタは、その一例である。このようなファイバ終端コネクタには極めて多数のタイプがあり、ある程度、標準化に向けた努力がなされているが、一般にコネクタの各々のタイプは、例えば2本のファイバの相互接続を可能にするには、異なる結合構造が必要である。SCおよびLCコネクタは、ますます一般的になりつつあり、以下では、分かり易くするために、専らこれらのコネクタについて考察する。本発明の原理および装置についての以下の説明は、他のタイプのコネクタにも適用することができることを理解されたい。Stephensonらの特許に示されているように、SCコネクタは、一端にカラーを有するバレルを備えたフェルール・アセンブリ、およびバレルから突き出した光ファイバ終端フェルールを備えている。フェルール・アセンブリは、プラグ・フレーム内に、フェルールの末端部分がフレームの一端から突き出すように配置されている。プラグ・フレームは、位置決めキーを有するグリップ部材中にスナップ・ロックされるように構成されている。グリップは、スロット付きカプラー・アダプタの一方の側面中に挿入され、位置決めキーがスロットに挿入されている。対応するSCコネクタのグリップが、アダプタのもう一方の側面中に挿入され、フェルールの端部が互いに接触して、低挿入損失光インタコネクションを形成している。SCコネクタの場合、ファイバを含んだフェルール端部間の接触を確実にするために、フェルールは縦方向にばね荷重が掛けられている。相互接続に必要な全操作は線形運動のみであり、その結果、挿入損失が小さく、機械的に安定で、かつ、2本のファイバ間の接合部が保護されている。相互接続に要する時間は短く、作業者すなわち設置者は、コネクタを結合アダプタに差し込むだけの簡単な線形運動以外のあらゆるなすべき作業から開放される。また、LCタイプのコネクタの場合も、必要なことは線形運動のみであり、それにより、アダプタに挿入されると、挿入損失が小さく、機械的に安定で、かつ、接合部が保護されている。
【0005】
しかしながら、実際にはどのようなコネクタ構造にも潜在的な安全障害が存在する可能性がある。1本または複数本のコネクタ接続済みファイバが光エネルギーを伝達しているところでは、ファイバ・コネクタの末端からこれらのエネルギーが放出され、非占有ビルドアウト・ブロックすなわち結合アダプタ通って、接続すべきパネルの側面へ通過する。作業者すなわち設置者にとってこの光エネルギーは有害であり、特に設置者の目に有害である。この障害は、稼動中の接続部を修理または洗浄しなければならない場合、あるいは既存のコネクタ接続済みファイバを除去し、他のコネクタ接続済みファイバと交換しなければならない場合に、最も顕著である。このような場合に、その特定のファイバ回路の信号伝送を遮断することは不可能であり、あるいは実際的ではないため、設置者は、光を放出している接合部すなわち接続部の取扱いが強いられる。作業者すなわち設置者に対する危険は、光パワーの増加と共に大きくなる。光パワーの増加は、当分野における現在の趨勢であり、現在、大きくなる一方の光パワー、例えば1ワットを超える光パワーが伝送されている。この障害については予てより認識されており、従来技術においては、光ファイバの接続部から開放アダプタを通して放出されるあらゆる光を遮断するための極めて多数の構造が工夫されている。Stephensonらの米国特許第5,678,268号に、コネクタ・プラグが除去されると、通常は閉状態のピボット可能シャッタがアダプタの開放出口をブロックする、ピボット可能光シャッタ構造が示されている。有利なことには、シャッタがシャッタを開放し、プラグすなわちコネクタをアダプタ内に挿入させるために必要な運動は、1つだけである。特許に示されているこのようなシャッタは、一般に設置者がぎこちなく両手を使用しなければならない従来技術による構造とは異なり、片手のみで操作することができる。しかし、シャッタ構造の欠点の1つは、例えば極めて多数のコネクタを設置している間、早く作業を終えるために、開放位置に仮固定され、したがってそれらの目的に反する可能性がある点で、容易に「覆される」ことである。また、光ファイバ伝送技術は、ますます大きい光エネルギーすなわちパワーを使用するまでに進歩し、その光エネルギーは、一般的にシャッタ構造がその高光エネルギーにより、広く使用されている赤外光の形でそのエネルギーの多くを透過させるまでに到っている。光強度が極めて大きい場合、光コネクタおよび関連ファイバが実際に損傷することがある。
【0006】
参照によりその開示が本明細書に組み込まれる前述のLampertの同時係属米国特許出願に、本発明によるいくつかの実施形態が示されている。各実施形態は、アダプタがコネクタ・プラグを有しているかどうか、あるいはアダプタが空になったことを信号で知らせるための、アダプタ内の検出機構に基づいている。こうして生成された信号は、ファイバを介して光パワーを接続部に供給するレーザを作動させ、あるいは作動を停止させる制御回路に印加される。レーザは、アダプタがコネクタ・プラグを有していない場合に作動が停止し、アダプタ内の所定の位置にコネクタ・プラグが存在している場合に作動する。上記の開示には、まさに実施しようとするアダプタへのコネクタ・プラグの挿入、あるいはアダプタからのコネクタ・プラグの除去を検出する実施形態が含まれている。能動素子を必要としないより単純な構造は、機能不全の可能性が少なく、また、システム全体の標準化が容易であるのに対し、上記特許出願に示されている実施形態のいくつかは、信号を生成するために、LEDなどの能動素子、検出器あるいはホール効果素子を利用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は光ファイバ・コネクタ・プラグであり、センサを有するアダプタ内にプラグが挿入され、コネクタ・プラグがアダプタ内の動作位置に完全に位置したたことを検出機構が確認すると、レーザなどの光源を作動させるための信号が生成され、その信号は、コネクタ・プラグがアダプタから除去されようとしていることを検出機構が示すと停止する。この方法により、ファイバ端からの光が空のアダプタを決して通過しない。本発明によるコネクタ・プラグは、プラグの挿入あるいは除去に応答するようになされた検出手段を有する任意の部材のアダプタと共に使用することができる。以下の考察では、検出機構は、間隔を隔てた第1および第2の電気接点を備えている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
より詳細には、例えばLCコネクタは、知られている構造の動作位置にあるアダプタにプラグをラッチさせるためのカンチレバー・ラッチ・アームを、コネクタ・プラグ上に有している。ラッチ・アームは、ラッチ・アームから横方向に突き出した第1および第2のラッチ・ショルダを有し、アダプタは、間隔を隔てた第1および第2のラッチ・リブを有している。ラッチ・リブの下面は、ラッチ・ショルダに支えられ、プラグが挿入されるとラッチ・アームをカム・ダウンさせる。リブは途中までアダプタ内に延び、所定の距離だけ間隔を隔てたラッチ・ストップを内部端に形成している。ラッチ・ショルダがリブの端部に到達すると、アームが上向きにスナップし、プラグを動作位置に維持するために、リブ端でラッチ・ストップにショルダを支えさせる。これにより、十分にラッチ・アームを押し下げ、ラッチ・ショルダとラッチ・ストップの接触を解除することによってのみ、プラグを除去することができる。
【0009】
本発明の一実施形態では、ラッチ・ストップは、リブ端上に導電材料を有しており、それにより検出機構を構築する第1および第2の電気接点を形成している。ラッチ・アーム上のラッチ・ショルダは、所定の距離だけ間隔を隔てており、ラッチ・アームを通って横方向に延びた金属バーで形成されている。プラグが完全に挿入され、ラッチ・ショルダとラッチ・ストップが接触すると、ラッチ・ショルダは2つの電気接点を短絡し、それにより光源をターン・オンさせるための制御回路を完成させる。回路は、コネクタ・プラグが完全に位置したときのみ完成し、プラグを除去するためにラッチ・アームが押し下げられると、回路は直ちに遮断される。したがってレーザあるいは他の光源は、コネクタ・プラグがアダプタ内の動作位置に位置したときのみオンであり、したがって空のアダプタを通って光が出ていくことは有り得ない。
【0010】
同様の動作特徴を他のタイプのコネクタ−アダプタの組合せに適合させることができる。本発明の特徴については、他のタイプのコネクタに対してもその原理および特徴を適用することが可能であるが、以下の詳細説明の中で説明するLCタイプのコネクタの実施形態から極めて容易に明らかである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、パネル12に取り付けられ、かつ、固定部材13によって固定された、四重ジャック・レセプタクルすなわちアダプタ11の斜視図である。アダプタ11は適切なプラスチック材料でできており、部材13は、それぞれ頂部および底部表面14および16中にモールドされている。例えばLCタイプの光コネクタ・プラグ17が、アダプタ11の4つの長方形空洞25の1つに取り付けられ、同様のコネクタ・プラグ18が、他の空洞25へ挿入されるべく位置付けされている。各コネクタ・プラグは、ファイバ保持構造を密閉するハウジング19を備えている。コネクタ・プラグ17は曲げ制限ブート22を有し、ケーブル23を終端している。図示されていないがコネクタ18も同様の方法でケーブルを終端している。コネクタ17および18は、いずれもアダプタ11の空洞の1つへの挿入が可能なプラグ・エンド20を備えている。コネクタ18が明瞭に示しているように、各コネクタは、コネクタ18の一部としてモールドされた弾性ラッチ・タブすなわちアーム24を備えている。アーム24は、図2により明確に示すように、ラッチ・リブ30の内部端と契合するラッチ・ショルダ35によって、レセプタクルすなわち空洞内にコネクタを固定する役割を果している。アーム24は、コネクタの中心軸に対するアーム24の上下の動きを可能にする「活ヒンジ」を備えている。また、アーム24の末端部に覆いかぶさる自由端を有するトリガ26が、コネクタの一部として取り付けられ、あるいはモールドされている。トリガ26は「活ヒンジ」を備えており、その末端すなわち自由端が押し下げられると、アーム24の末端部を押し下げ、それによりリブ30の端部からショルダ35のラッチが解除され、アダプタ(すなわちジャック・レセプタクル)11からコネクタ18が開放される。図1に示すアダプタおよびコネクタは、図2に示すアセンブリのように、いくつかの異なるタイプのコネクタおよびそのアダプタを代表することを意図したものであることを理解されたい。
【0012】
図2は、図1の構造の横断面図であり、図1のアダプタ11と適合する第2の適合アダプタ11を示したものである。アダプタの各々は、アダプタ11の端部壁28を形成するか、あるいは端部壁28の延長である適合フランジ27を有している。各端部壁28は、中にボアを有する突出し円筒部材29を有し、アダプタが適合すると、もう一方のアダプタ中の対応するボアと整列する。整列した2つのボアは、アラインメント・スリーブ31を含み、その中に、2つのコネクタ17の光ファイバが入ったフェルール32が突合せ挿入される。アダプタ11を形成している適合レセプタクル内に完全に挿入されると、フェルール32の端部は、例えばばね33によって当接部内に維持される。この構成の場合、光エネルギーは、一方のコネクタからもう一方のコネクタへ、最小の損失で伝達される。図2に示す右側のコネクタ17が除去されると、左側のコネクタ17中の光エネルギーが、アダプタ11の右側のレセプタクルの空になった空洞25を通って、何一つ邪魔のない通路内を導かれることが図2から分かる。上で考察したように、これは、特に伝送される光が高強度であり、および/またはコリネートされている場合、危険な状態を招くことになる。コネクタ・プラグ17を動作位置に維持するために、ラッチ・ショルダ35が如何にしてリブ30の内部端、すなわちラッチ・ストップと結合するかについては、図2から明らかである。
【0013】
図3、4、5および6は、本発明によるアダプタ40およびコネクタ・プラグ42の横断面の正面図であり、プラグ42がアダプタ40内に挿入され、所定の位置にラッチされるまでの間に生じる一連のアクションを示したものである。分かり易くするために、図1および2を含む複数の図において、同一のエレメントは、同一の参照番号で表されている。
【0014】
従来例においては図1のラッチ・ショルダ35はプラスチック材料でできていて、コネクタ・プラグ18の残りの部分とともにモールドされているが、本発明の一実施形態によれば、ラッチ・ショルダ35は例えば金属又は他の導電性材料であるバー43に置き換えられる。バー43はラッチ・アーム24を貫通して伸長し、その両側面から(置き換えられる前の)ラッチ・ショルダ35と同じように突き出ている。従って、ラッチ・バー43の2つの端部は置き換えられる前のラッチ・ショルダ35と同じラッチ機能で動作する。アダプタ40内では、ラッチ・リブ30の内部端表面44が、図1および2を参照して説明した方法と同じ方法でラッチ・ストップを形成している。各ラッチ・ストップすなわち端部44には、導電被覆すなわち条片46が施されている。図に示すように、条片46は部分的にアダプタ壁に沿って延び、機械的強度を増し、かつ、電気接触を確実にしている。図3aに示すように、導電被覆46は、内部端表面44の全深さに渡って延びているのではなく、完全にラッチされた位置で十分な電気接触が得られる程度にしか延びていない。導電リード線45および47は、導電被覆から外部へ延びており、その機能については追って説明する。条片46は、この構造の場合、検出機構の一部を備えており、図に示すように所定の距離だけ隔てられている。別法としては、ショルダ35をプラスチック材料製にし、かつ、その上に導電材料の被覆を施し、横方向の導電性条片または他の導電性部材によって1つに接続することもできる。したがってバー43すなわち導電性条片は、もっぱらショルダ35上の導電材料を接続するために機能する。また、ショルダ35と共にラッチ・アーム24を導電材料製にし、それにより導電性バーすなわち条片の必要性を排除することについても、本発明の範囲内である。
【0015】
図3は、アダプタ40およびアダプタ40に挿入される前のコネクタ・プラグ42を示したものであり、図4は、部分的にアダプタ40に挿入されたプラグ42を示したものである。図4から分かるように、リブ30の底部表面は、バー43によって形成されたショルダに支えられており、その結果、図に示すように、プラグ42がアダプタ40内の位置に滑り込み、アームが偏向している間、ラッチ・アーム24を偏向位置にカム・ダウンしている。バー43のショルダ(すなわち端部)が、ラッチ・リブ30のラッチ・ストップ・エンド44を通過し、通り越すと、図5に示すように、ばね33がプラグ・エンド20を後方に押し付け、バー43と接点46の間を接触させ、開放された弾性アーム24が、ラッチ位置で上方向に跳ね上がる。この位置では、バー43の両端部は導電性条片46に押し付けられ、それによりリード線45と47を短絡状態にする。図6は、ラッチ位置にあり、かつ、短絡位置にあるバーすなわちロッド43を、一部横断面で示す平面図である。導電性条片46は、多数の可能な構造を代表したものであることを理解されたい。例えば外部からリブ30の端部44へ貫通する孔をアダプタ41中に穿ち、その孔に接触ピン(図示せず)を挿入し、ラッチ位置でその端部をバー43に接触させることができる。如何なる形態の接点を使用する場合においても、接点は、ラッチ位置において、バー43が接点と確実に接触する位置を占める必要がある。また、バー43は、その端部の形状を、例えば図5に示すように、接点46と確実に接触する形状にすることができる。また、従来のアーム24上で、2つのプラスチックショルダ35に導電性材料でコーティング又は表面加工を施して、一方のプラスチックショルダ35から他方のプラスチックショルダ35に伸びる導電性条片を付加してもよい。
【0016】
図7は、本発明によるシステムの線図であり、パネル12に取り付けられた適合アダプタ40および41、およびアダプタ41内に位置付けされ、かつ、ラッチされた第2のコネクタ・プラグ49に適合させるために、本発明によるアダプタ40内に挿入されようとしている本発明による第1のコネクタ・プラグ48を示している。プラグ49およびそのアダプタ41は、本発明を具体化したものであるが、プラグ48およびそのアダプタ40が、従来技術構造および本発明を具体化した構造で動作する限り、その必要はない。プラグ48がそのアダプタ40に挿入され、バー43が、既に説明したようにリード線45と47の間の電気回路を完成すると、リード線45、47が接続されたプロセッサ・ユニット51が、完成された回路(すなわち短絡)を検出し、コネクタ・プラグ49に光パワーを供給するレーザ源54に接続されたスイッチ・ユニット53へリード線52に沿って中継される信号を生成する。レーザ源54は、アーム24および短絡バー43がアダプタ40内の所定の位置に位置し、ラッチされるまでターン・オンすなわち作動しない。その結果、作業者すなわち設置者が、第1のアダプタ40が空である間はターン・オフされているレーザ54からのレーザ光に晒されることは一瞬たりともない。同様に、プラグ48を除去するにはアーム24を押し下げ、プラグ48のラッチを解除しなければならない。プラグ48のラッチが解除されると、バー43と接点46の接触が直ちに解除され、プラグ48がなおアダプタ40内の所定の位置に存在している場合であっても、プラグ48のラッチが解除されている限り、リード線45と47の間の接続が遮断される。プロセッシング・ユニット51が遮断を検出すると、レーザ54をターン・オフさせる信号をスイッチ53に送る。その結果、作業者への危険を招くことなく、プラグ48の除去作業を進めることができる。興味深いことは、プラグ48の除去に先立ってアーム24が押し下げられると、プラグ48のフェルールがわずかに前方に移動し、そのために、電気接触の遮断を可能にし、レーザ54の作動を停止させる一方で、プラグ49のフェルールとの接触が維持されることである。このような移動およびフェルール間の接触の維持は必要ないことではあるが、それによりパワーの大きい光回路が破損した場合におけるフェルールの損傷が確実に防止される。レーザはほとんど瞬時に作動を停止するため、接触を維持する必要はない。
【0017】
以上の説明から、本発明の特徴が高水準の安全性および作業者の保護にあり、また、本発明の実施に必要なことは電気回路を開閉させることのみであり、それにより信頼性が向上していることが分かる。
【0018】
本発明の様々な特徴を他のタイプの光コネクタ構造に組み込むことが可能であり、また、当分野の従事者には他の改変すなわち適合が可能であることを理解されたい。本発明によるコネクタ・プラグが共に使用することができる様々なアダプタは、説明用として以上の説明の中で示した機構とは異なる、しかし放出される光を制御するため、あるいは他の可能な目的のためにプラグの有無に応答する検出機構を含む構成を有することができる。例えば、レーザまたは他の光の有無を、例えばパネル上の表示ライトによって作業者すなわち職人に知らせることができる。このような変形形態および改変はすべて、上で説明した本発明の範疇として本明細書に含まれるものとする。また、特許請求の範囲の各クレームにおいては、対応する構造、材料、行為、およびすべての手段の等価物、すなわちステップ・プラス機能エレメントは、明確に特許請求されている他のエレメントと組み合わせて機能を実行するためのあらゆる構造、材料、あるいは行為を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術において広く使用されている四重アダプタおよび2個のコネクタ・プラグの斜視図である。
【図2】パネル上の2つの通路を示す、従来技術において現在使用されている2個のコネクタ・プラグおよびアダプタの横断面の側面図である。
【図3】本発明の原理を具体化したアダプタとそのアダプタに挿入されるプラグの横断面の正面図である。
【図3a】図3の構造のリブ30の詳細を示す図である。
【図4】図3のアダプタ内に挿入され、かつ、まだ完全にはアダプタ内に位置していない図3のプラグの横断面の正面図である。
【図5】本発明によるアダプタ内に位置し、かつ、ラッチされた本発明によるプラグの横断面の正面図である。
【図6】図5の構造を一部横断面で示す平面図である。
【図7】本発明によるプラグおよびアダプタと共に使用するための回路構造の線図である。
Claims (18)
- ラッチ用表面を有するコネクタ・アダプタと共に用いられる光ファイバ・コネクタ・プラグであって、該コネクタ・プラグはハウジング部材及び伸長した弾性ラッチ・アームからなり、該ラッチ・アームは該ハウジングに屈折可能に付加された第1の端部及び該第1の端部から離隔された第2の末梢端部を有し、
前記ラッチ・アームは、第1及び第2のラッチ・ショルダであってそれぞれの側面が前記第1及び第2の端部の中腹で該ラッチ・アームを挟んで対向する位置にある第1及び第2のラッチ・ショルダを有し、
該両ラッチ・ショルダは導電性であり該コネクタ・アダプタの前記ラッチ用表面によって短絡され得る光ファイバ・コネクタ・プラグ。 - 前記ラッチ・アームが弾性非導電性部材である請求項1記載の光ファイバ・コネクタ・プラグ。
- 前記ラッチ・アームが導電性部材である請求項1記載の光ファイバ・コネクタ・プラグ。
- 前記ラッチ・ショルダが、前記ラッチ・アームの幅方向に対向して延びる導電材料製のバーによって形成された請求項1記載の光ファイバ・コネクタ・プラグ。
- 前記バーが前記ラッチ・アームを貫通して延びる請求項4記載の光ファイバ・コネクタ・プラグ。
- 前記ラッチ・ショルダが、導電被覆が施されたプラスチック材料製である請求項1記載の光ファイバ・コネクタ・プラグ。
- 前記ラッチ・ショルダが、ラッチ・ショルダの間を延びる導電性条片によって互いに導電接続される請求項6記載の光ファイバコネクタ。
- 各々が電気的接点部材を有し離隔されたラッチ用表面を有するアダプタを備えた光ファイバ・コネクタ・アセンブリで使用するための、
該アダプタ内で該プラグを該ラッチ用表面にラッチするための第1及び第2の導電性ラッチ・ショルダを有するコネクタ・プラグであって、前記プラグが該アダプタ内でラッチされる時に、前記ショルダが該ラッチ用表面の該接点部材と電気的に接点を持つように前記ショルダ間の距離が該離隔されたラッチ用表面の間隔と同じになるように離隔されたコネクタ・プラグ。 - 前端部および前端部から延びるフェルールを有するコネクタ・プラグ、及び該プラグを受け入れるためのアダプタからなる光ファイバ・コネクタ・アセンブリであって、
前記アダプタが、コネクタ・プラグのフェルールを受け入れるための部材を有する後部壁を有するアダプタ・ハウジングからなり、
前記アダプタが、離隔された第1及び第2の導電性部材、並びに導電性部材から延びる導電リード線を有し、
前記コネクタ・プラグが、前記アダプタ内にラッチ位置を有し前記アダプタと結合する弾性ラッチ・アーム、および前記コネクタ・プラグに取り付けられた第3の導電性部材を有し、前記ラッチ・アームがラッチ位置にある場合に、前記第3の導電性部材が前記離隔された第1及び第2の導電性部材と電気結合する位置に置かれる光ファイバ・コネクタ・アセンブリ。 - 前記第1及び第2の導電性部材が、前記アダプタ・ハウジング内に横方向に離隔された請求項9記載のコネクタ・アセンブリ。
- 前記第3の導電性部材が、前記ラッチ・アームの横方向に延び、その端部から延びる突き出し端部を有する請求項10記載のコネクタ・アセンブリ。
- 前記アダプタ・ハウジングが、前記導電性部材の突き出し端部と結合するようになされたラッチ・ストップを形成する端部を前記ハウジング内に有し、縦方向に延びる第1及び第2の離隔されたラッチ・リブを有する請求項11記載のコネクタ・アセンブリ。
- 前記第1および第2の導電性部材が、前記ラッチ・ストップに設けられた請求項12記載のコネクタ・アセンブリ。
- 前記第1および第2の導電性部材が、前記リブのラッチ・ストップ端部上の導電性条片である請求項13記載のコネクタ・アセンブリ。
- 互いに結合された第1および第2のコネクタ・アダプタ、それぞれ該第1および第2のアダプタ内に受け入れられるようになされた第1および第2のコネクタ・プラグ、並びに少なくとも前記第2のプラグに光エネルギーを印加するための光源を有する光ファイバ・コネクタ・アセンブリであって、
前記アダプタ内におけるコネクタ・プラグの有無を表す特定の状態を検出し、検出した状態が第1のコネクタ・プラグが存在しない状態を示す場合、前記光源の動作を停止させ、検出した状態が、前記第1のコネクタ・アダプタ内に前記第1のコネクタ・プラグが位置し、ラッチされた状態にあることを示す場合、前記光源を動作させるための少なくとも前記状態の1つを示す信号を生成する検出機構を前記第1のコネクタ・アダプタ内にさらに備え、
前記検出機構が、前記第1のコネクタ・アダプタ内の第1および第2の離隔された導電性部材、並びに前記第1のコネクタ・プラグに取り付けられた第3の導電性部材からなり、前記第1のコネクタ・プラグが前記第1のコネクタ・アダプタ内に位置した場合に、前記第1および第2の部材を互いに接続する光ファイバ・コネクタア・アセンブリ。 - 前記光源を動作させる信号を生成するために、さらに、前記第1および第2の導電性部材が互いに接続された時を判定するための、前記検出機構が接続される制御回路からなる請求項15記載の光ファイバ・コネクタ・アセンブリ。
- 前記光源がレーザである請求項15に記載の光ファイバ・コネクタ・アセンブリ。
- 前記第3の導電性部材が、前記第1のコネクタ・プラグを前記第1のコネクタ・アダプタにラッチするためのラッチ・ショルダを備える請求項15に記載の光ファイバ・コネクタ・アセンブリ。
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