JP3791282B2 - プリントシステム並びにこのシステムに用いられるプリンタ制御装置および端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリントシステム並びにこのシステムに用いられるプリンタ制御装置および端末に関し、特にプリントジョブの処理順序を最適化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスオートメーションの発展に伴い、ワードプロセッサソフトや画像処理ソフトなどのアプリケーションをインストールした端末が一人に一台割り当てられ、複数の端末とプリンタサーバー(プリンタ制御装置)とをネットワークを介して相互に通信可能に接続し、プリンタサーバーが管理するプリンタを共有するプリントシステムが採用されている。
【0003】
このプリントシステムの下では、各端末のアプリケーションで作成され、アプリケーションからプリント指定された一連のプリント処理が1つのプリントジョブとして取り扱われるようになっており、プリンタサーバーは、各端末から受信したプリントジョブを順次受け付けて、受け付けたプリントジョブをメモリに一旦記憶し、プリント処理させる際にプリントジョブをメモリから読み出してプリンタに送る。
【0004】
ところで、このプリントシステムによれば、プリンタの稼働率を飛躍的に向上させることができる反面、あるプリントジョブのプリント処理中に、プリントジョブがメモリに複数蓄積される場合がある。この場合には、メモリに蓄積された複数のプリントジョブがプリント処理待ち状態になる(これを以下、単に「複数のプリントジョブが競合する」という。)。
【0005】
そこで、複数のプリントジョブが競合する場合には、従来のプリンタサーバーは、プリントジョブを受け付けた順番にメモリから読み出してプリンタに送るようになっていた。即ち、例えば、ある端末からのプリントジョブと、他の端末からのプリントジョブとを受け付けたような場合、従来のプリンタサーバーでは、まず先に受け付けた端末からのプリントジョブを読み出してプリンタに送りそのプリントジョブのプリント処理が完了した後に、他の端末からのプリントジョブを読み出してプリンタに送るようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプリントシステムのようにプリントジョブのプリント処理が受付順であると、プリントジョブの処理順序の最適化が図れないという問題点があった。
なぜなら、プリントサーバーのメモリに格納されているプリントジョブには、プリント処理を急ぐものと、そうでないものとが混在している場合がある。プリント処理を急ぐプリントジョブの操作者は、キーボードやマウスなどの操作をやめて、端末の設置場所からプリンタの設置場所までプリント済みの用紙を取りに行く。これに対してプリント処理を急がないプリントジョブの操作者は、このジョブをとりあえずプリント処理に回した後にも、端末のキーボードやマウスなどをさらに操作して次のプリントジョブの作成に取りかかっている。このような状況にも拘わらず、あまり急ぎでない他人のプリントジョブが先に受け付けられていると、急ぎのプリントジョブのプリント処理が後回しにされ、プリンタの設置場所まで出向いた操作者は急がないプリントジョブのプリント処理が終了するまで待たされるといった事態が生じるからである。
【0007】
この問題を解決するために、端末のキーボードやマウスなどが操作される毎に、キーボードやマウスなどが何らかの操作がされていることを表す操作情報を、図16に示すように、その端末からプリンタサーバーにそれぞれ送信し、これを受信したプリンタサーバーは、操作情報を最後に受信した受信時刻から現在の時刻までの無操作時間を各端末ごとに求め、この無操作時間が長いほど優先度を高くすることにより、競合する複数のプリントジョブの中から次にプリント処理する1のプリントジョブを決定するといった方法が考えられる。そうすると、キーボードやマウスなどをさらに操作して次のプリントジョブの作成に取りかかっている端末の無操作時間は短く、この端末からのプリントジョブの優先度は低くなる。これに対して、キーボードやマウスなどの操作をやめてその設置場所を離れた端末の無操作時間は長く、この端末からのプリントジョブの優先度は高くなる。この結果、端末の設置場所を離れた操作者の急ぎのプリントジョブが、端末の設置場所にいる操作者の急がないプリントジョブの後回しにされるような事態がなくなり、プリントジョブの処理順序の最適化が図れることとなる。しかしながら、その一方で、各端末からプリンタサーバーに操作情報が頻繁に送信されるため、ネットワークの通信負荷が過大になるという別の問題が生じる。
【0008】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、ネットワークの通信負荷の増大を抑制しつつ、プリントジョブの処理順序の最適化を図ったプリントシステム並びにこのシステムに用いられるプリンタ制御装置および端末を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るプリンタ制御装置は、複数の端末と相互に通信可能に接続され、各端末から送信されてきたプリントジョブを受信し、プリント処理させるプリンタ制御装置であって、受信したプリント処理待ちのプリントジョブを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているプリントジョブの送信元端末に対して、当該プリントジョブの優先度に関する情報として当該送信元端末において生成された情報の、自装置への送信を要求する要求手段と、送信元端末から受信した、前記要求の返答としての前記情報に基づいて、プリントジョブのプリント処理を行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るプリンタ制御装置は、前記要求手段は、次のプリントジョブをプリント処理させることが可能な状態となったタイミングに、前記情報の送信を要求することを特徴とする。
ここで、前記情報は、前記送信元端末の無操作時間若しくは当該送信元端末の操作者が当該送信元端末の前に居ない時間に基づいて求められた優先度を示す情報であることを特徴とする。また、前記情報は、前記送信元端末の操作者による設定に基づいて求められた優先度を示す情報であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る端末は、プリンタ制御装置と相互に通信可能に接続され、当該プリンタ制御装置にプリントジョブを送信する端末であって、送信済みのプリントジョブの優先度に関する情報を生成する情報生成手段と、前記プリンタ制御装置から前記情報送信の要求を受信する受信手段と、前記受信手段が情報送信の要求を受信すると、前記情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明に係るプリントシステムは、複数の端末とプリンタ制御装置とを相互に通信可能に接続し、各端末から送信されてきたプリントジョブをプリンタ制御装置で受信し、プリント処理させるようにしたプリントシステムであって、前記プリンタ制御装置は、受信したプリント処理待ちのプリントジョブを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているプリントジョブの送信元端末に対して、当該プリントジョブの優先度に関する情報として当該送信元端末において生成された情報の、自装置への送信を要求する要求手段と、送信元端末から受信した、前記要求の返答としての前記情報に基づいて、プリントジョブのプリント処理を行わせる制御手段と、を備え、各端末は、送信済みのプリントジョブの優先度に関する情報を生成する情報生成手段と、前記プリンタ制御装置から前記情報送信の要求を受信する受信手段と、前記受信手段が情報送信の要求を受信すると、前記情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、画像形成部と、当該画像形成部に受信したプリントジョブをプリント処理させるプリンタ制御装置と、を内蔵する画像形成装置であって、前記プリンタ制御装置として、上記いずれかに記載のプリンタ制御装置を使用したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリントシステムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(プリントシステム1の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態であるプリントシステム1の全体構成を示す図である。
【0014】
同図に示すように、プリントシステム1は、LAN2と、このLAN2に接続される複数の端末U1〜Uuと、LAN2を介して相互に通信可能に接続されるプリンタサーバー(プリンタ制御装置)Sと、プリンタケーブル4を介してプリンタサーバーSと接続されるプリンタ3とを備える。
各端末U1〜UuおよびプリンタサーバーSは、ハードディスクなどを有するパーソナルコンピュータ本体と、この本体に接続されるモニタ、キーボード、マウスなどのほか、上記ハードディスクに予めインストールされたネットワーク対応のOS(Operating System)やプリンタドライバなどにより構成されている。また、各端末U1〜Uuには、ワードプロセッサソフトや画像処理ソフトなどのアプリケーションがインストールされている。プリンタサーバーSは、OSが提供するプリンタ共有サービスを用いて、自己が管理するプリンタ3を各端末U1〜Uuで共有できるようにしている。
【0015】
各端末U1〜Uu、プリンタサーバーSには、固有のIPアドレスが予め付与されており、このIPアドレスによりLAN2上のパケットの送信元および宛先が識別される。また、各端末U1〜Uuには固有の端末番号も予め付与されており、プリンタサーバーSは、各端末U1〜UuのIPアドレスと端末番号とを対応付けた変換テーブルを備えており、この変換テーブルにより受信したパケットが各端末U1〜Uuのいずれから受信したものかを識別する。
【0016】
プリンタ3は、図示しないIEEE1284インターフェイスと、図示しない画像形成部などを備える公知のものであって、プリント処理中であるか否かを表す制御情報printstatusをプリンタケーブル4を介してプリンタサーバーSに送信している。この制御情報printstatus=BUSY(Hレベル)は、プリンタ3がプリントジョブのプリント処理中であることを表し、printstatus≠BUSY(Lレベル)は、新たなプリントジョブを受け付け可能であることを表している。
【0017】
図2は、各端末U1〜Uuの構成を示す機能ブロック図である。なお、各端末U1〜Uuの構成が同じであるので、図2においては端末Uuの構成のみを図示している。
(端末U1〜Uuの構成)
各端末U1〜Uuは、操作入力部100と、ワードプロセッサなどのアプリケーション200と、プリンタドライバー300とをそれぞれ備える。プリンタドライバー300は、プリントジョブ処理部310と、印字指示情報処理部320と、タイマー部330と、LANインターフェイス部340などからなる。また、印字指示情報処理部320は、優先度設定画面3210などのモニタ表示用の画像データを予め記憶する画像データ記憶部321と、所定のしきい値時間TK1(例えば、1分)を予め記憶するしきい値時間記憶部326、しきい値時間TK1より長い所定のしきい値時間TK2(例えば、5分)を予め記憶するしきい値時間記憶部327と、印字指示情報記憶部322,323と、操作情報受信時刻記憶部324と、無操作時間記憶部325と、印字指示情報制御部328などからなる。これらの各部は、種々のハードウェア資源と、ソフトウェア資源により実現される。
【0018】
操作入力部100は、上記キーボードや、マウスなどにより実現され、操作者がキーボードなどを用いて入力操作すると、その入力操作の内容を表す入力操作情報をアプリケーション200に送信する。
アプリケーション200は、操作入力部100からの入力操作情報に基づいて文書やイラストなどの印字データを含むプリントジョブJを生成する。また、操作者が、操作入力部100を介してプリントジョブJのプリント指示を行うと、アプリケーション200は、このプリントジョブJをプリントジョブ処理部310に送信する。なお、プリントジョブJを送信してしまうと、アプリケーション200は、このジョブの送信処理から素早く解放される。したがって、操作者は、アプリケーション200で次のプリントジョブの作成に取りかかることができる。
【0019】
プリントジョブ処理部310は、アプリケーション200から受信したプリントジョブJを、図示しない内部バッファに一旦格納した後、プリンタ3の制御に必要な制御コードなどを付加し、これを読み出してLANインターフェイス部340に送信する。
LANインターフェイス部340は、イーサネットなどに対応したLANボードなどにより実現され、種々のパケットの送受信に必要な自端末とプリンタサーバーSとのIPアドレスを保持している。そして、プリントジョブ処理部310からプリントジョブJを受信すると、LANインターフェイス部340は、このプリントジョブJに自端末を送信元、プリンタサーバーSを宛先とするIPヘッダを付加したパケットをLAN2に送信する。
【0020】
また、操作者が、プリントジョブJのプリント指示を行う際にアプリケーション200の印刷画面からプリンタのプロパティを呼び出して、優先度設定を呼び出す入力操作を行うと、操作入力部100は、この入力操作情報を印字指示情報制御部328に送信する。なお、このような入力操作をOSから行った場合にも、上記と同様に、入力操作情報が印字指示情報制御部328に送信される。上記入力操作情報を受信すると、印字指示情報制御部328は、画像データ記憶部321から優先度設定画面3210を呼び出してモニタに優先度設定画面3210を表示させる。
【0021】
図3は、優先度設定画面3210の一例を示す図である。
優先度設定画面3210には、優先度を設定するか否かを指定するラジオボタン3211、優先度を「0」としプリント保留を指定するラジオボタン3212、優先度を「1」としプリントのタイミングを普通に指定するラジオボタン3213、優先度を「2」としプリントのタイミングを至急に指定するラジオボタン3214などが設けられている。優先度を設定する場合、操作者は、マウスを操作してラジオボタン3211をクリックする。そうすると優先度「0」〜「2」のいずれか1つの項目を選択できる。操作者は、ラジオボタン3212〜3214のいずれか1つをクリックし、更新ボタンをクリックした後、OKボタンをクリックする。そうすると、希望の優先度が有効に設定される。これにより、操作者の仕事内容などに合わせて優先度を異なった値に設定できる。例えば、画像処理ソフトを用いてフォトCDから所望の画像を1つ1つ選択し、選択するごとにプリント指定するような操作者の場合は、プリント済みの画像をまとめて取りに行くのが通例であるから、優先度を「1」に設定してプリントを普通にしておけばよく、これに対して、会議用の文書を作成するような仕事をしている操作者の場合は、指定された時間までに仕上げなければならないのが通例であるから、優先度を「2」に設定してプリントを至急にしておけばよい。また、秘密扱いの文書をワードプロセッサソフトを用いて作成するような仕事をしている操作者の場合は、そのプリント済みの文書を他人に見られたくないのが通例であるから、優先度を「0」に設定してプリントを保留にしておいて、プリンタ3のそばに誰もいない頃合いを見計らって優先度を「2」に設定してプリントを至急にすればよい。
【0022】
図2に戻り、上記優先度設定画面3210から操作者により優先度が設定されると、印字指示情報制御部328は、この優先度をプリント処理の優先度に関する情報、印字指示情報Pxとして印字指示情報記憶部322に格納する。なお、操作者が優先度を設定しなければ、印字指示情報記憶部322には優先度「1」の印字指示情報Pxが初期値としてセットされるようになっている。
【0023】
また、操作入力部100は、キーボードなどによる入力がされると、操作者がキーボードや、マウスなどが何らかの操作がされていることを表す操作情報keyを印字指示情報処理部320に送信する。この操作情報keyは、この端末に操作者がいることを表している。
タイマー部330は、現在の時刻を表す時刻情報timeを印字指示情報処理部320に出力する。
【0024】
印字指示情報制御部328は、操作入力部100から操作情報keyを受信すると、受信時におけるタイマー部330の時刻情報timeを、操作情報受信時刻tluとして操作情報受信時刻記憶部324に格納(更新)する。
印字指示情報制御部328は、タイマー部330から受信した時刻情報timeと操作情報受信時刻記憶部324に記憶されている時刻tluとの差(time−tlu)を、キーボードなどが何らの操作もされない無操作時間tkuとして無操作時間記憶部325に格納(更新)する。したがって、無操作時間tkuは、最後に操作入力部100による入力操作が行われてから現在まで継続する端末の無操作状態の時間を表すことになる。
【0025】
また、印字指示情報制御部328は、上記した優先度設定画面3210から操作者により優先度が設定されたような場合に、印字指示情報記憶部322の印字指示情報Pxと同じ値の優先度をプリント処理の優先度に関する情報、印字指示情報Pyの戻り値として印字指示情報記憶部323に格納する。そして、印字指示情報制御部328は、操作情報受信時刻tluおよび無操作時間tkuの更新と共に、「0」,「1」,「2」,「3」のいずれかの優先度で表わされる印字指示情報Pyの更新を行う。すなわち、この印字指示情報Pyは、優先度設定画面3210で指定された印字指示情報Pxを基準とし、無操作時間tkuを加味した優先度を表している。
【0026】
印字指示情報制御部328は、印字指示情報Pxが「0」であると、プリントを保留にしておくのが望ましいので、印字指示情報Pyは無操作時間tkuの如何に拘わらず「0」のままに保持する。これに対して、印字指示情報Pxが「1」または「2」であると、印字指示情報制御部328は、無操作時間tkuがしきい値時間TK1よりも短い場合は、印字指示情報Pyを「1」または「2」のそのままに設定し無操作時間tkuがしきい値時間TK1になると「1」高くして印字指示情報Pyを「2」または「3」に動的に設定し、無操作時間tkuがしきい値時間TK2(TK1<TK2)になると「1」高くして印字指示情報Pyを上限の「3」に動的に設定する。
【0027】
ここで、印字指示情報Pyが「1」の端末では、操作者がこの端末の場所にいて操作入力部100による入力作業が継続して行われていると判断できる。したがって、この端末からのプリントジョブのプリント処理が行われ、そのプリント済み用紙がプリンタ3から排出されたとしても、この用紙は、そのまま放置される可能性が高いと考えられる。一方、印字指示情報Pyが「3」の端末では、無操作状態がしばらくの間(少なくとも5分間)継続しており、当該端末の操作者が、席を離れてプリンタ3へ出力用紙を取りに行っている可能性が高いと言える。また、印字指示情報Pyが「2」の端末装置は、上記の中間状態であり、端末の操作者が、これから、プリント済み用紙を取りに行く可能性が高いと判断できる。
【0028】
この考え方は、無操作状態の経過時間が長い端末からのプリントジョブほど、プリント処理を優先して行うという基本的な考えに基づくと、印字指示情報Pxを考慮せずに無操作時間tkuだけで印字指示情報Pyを作成することにより印字指示情報Pyの高い端末の操作者ほど、プリント済み用紙の入手を急いでいるとしてもよいのであるが、操作者の仕事内容などに合わせた方か好ましてと考えて、印字指示情報Pxを基準とし、これに端末において無操作時間tkuを加味することによりこの基準に「1」あるいは「2」を加えた数値を印字指示情報Pyを後述する処理によって、プリントサーバーSに送信するようにしている。
【0029】
また、LANインターフェイス部340は、LAN2を介して送信元をプリンタサーバーS、宛先を自端末とするIPヘッダを付した印字指示要求情報rを受信すると、この印字指示要求情報rを印字指示情報処理部320に送信する。
印字指示情報制御部328は、LANインターフェイス部340から印字指示要求情報rを受信すると、その時点で印字指示情報記憶部322に記憶している印字指示情報PyをLANインターフェイス部340に送信する。なお、印字指示情報制御部328による制御動作の詳細は、後述する。
【0030】
さらに、LANインターフェイス部340は、印字指示情報処理部320から印字指示情報Pyを受信すると、この印字指示情報Pyをボディとし、このボディに自端末を送信元、プリンタサーバーSを宛先とするIPヘッダを付加したパケットをLAN2に送信する。
図4は、プリンタサーバーSの構成を示す機能ブロック図である。
【0031】
同図に示すように、プリンタサーバーSは、LANインターフェイス部410と、プリントジョブ処理部420と、タイマー部430と、優先度決定部440と、プリンターインターフェイス部450とを備える。プリントジョブ処理部420は、バッファ421と、プリントジョブ制御部422などからなる。優先度決定部440は、送信端末番号記憶部441と、ジョブ受付時刻記憶部442と、印字指示情報記憶部443と、しきい値時間TR(例えば、10分)を予め記憶するしきい値時間記憶部444と、優先度決定制御部445などからなる。これらの各部は、種々のハードウェア資源と、ソフトウェア資源により実現される。
【0032】
LANインターフェイス部410は、イーサネットなどに対応したLANボードなどにより実現され、種々のパケットの送受信に必要な各端末U1〜UuとサーバーS自信とのIPアドレスの他、各端末U1〜UuのIPアドレスと端末U1〜Uuの端末番号とを相互に変換する変換テーブルを保持している。そして、LANインターフェイス部410は、受信したパケットのIPアドレスからこの変換テーブルを用いてパケットを送信した送信元の端末がU1〜Uuのいずれであるかを認識するとともに、パケットのボディーであるプリントジョブJなどを識別する。なお、図に示す[]中の「u」は、端末番号を表す変数である。
【0033】
受信したパケットのボディがプリントジョブJであると、LANインターフェイス部410は、当該プリントジョブJと、当該プリントジョブJの送信元端末番号u[u]とをプリントジョブ処理部420に送信する。
タイマー部430は、時刻を表す時刻情報timeをプリントジョブ処理部420と、優先度決定部440とに出力する。
【0034】
プリントジョブ制御部422は、LANインターフェイス部410からプリントジョブJを受信するとこれを図5に示すバッファ421に格納する。プリントジョブは、N個の領域の内、空いている領域(フラグf[n]がオフの状態)のバッファ番号の数値の最も小さな領域に格納される。このとき、プリントジョブと共に受信した送信元端末番号u[u]と、タイマー部430の時刻情報timeにより得られるジョブ受付時刻tr[n]とをプリントジョブと関連づけて記憶すると共に、その領域のフラグf[n]をオンにする。
【0035】
プリントジョブ処理部420は、プリンタ3がプリント処理可能な状態になると、プリントジョブバッファ431に格納されている送信元端末番号u[u]とジョブ受付時刻tr[n]とを対にして、バッファ番号の数値の小さい順に、順次、優先度決定部440に通知し、通知した送信元端末番号u[u]の優先度を表す印字指示情報Pzを決定するように指示する。そして、優先度決定部440によって決定された印字指示情報Pz[n]を対応するバッファ番号の優先度の領域に格納する。
【0036】
なお、優先度決定部440による印字指示情報Pzの決定処理および印字指示情報Pzの意味については後述する。また、プリントジョブ処理部420は、プリントジョブバッファ431に格納された優先度を参照して、次回にプリント処理を行うプリントジョブを決定するのであるが、このことについても、後で詳述する。
【0037】
プリンターインターフェイス部450は、プリンタ3と同様なIEEE1284インターフェイスなどにより実現され、プリンタ3から情報printstatusを受信すると、この情報printstatusをプリントジョブ処理部420に送信する。
また、プリントジョブ制御部422は、プリンターインターフェイス部450から受信したprintstatusがプリント中の状態(BUSY)からプリント可能な状態(≠BUSY)に変わると、バッファ421に格納されているプリントジョブJ各々について送信元端末番号U[n]とジョブ受付時刻tr[n]とを優先度決定部440に通知し、プリントジョブの印字指示情報Pz[n]を決定させる。そして、優先度決定部440によって決定された印字指示情報Pz[n]の通知を受けると、対応するバッファ番号の優先度に格納する。なお、優先度決定部440による優先度の決定処理については後述する。また、プリントジョブ制御部422は、バッファ421に格納された優先度を参照して、次回にプリント処理を行うプリントジョブを決定するのであるが、このことについても、後で詳述する。
【0038】
優先度決定制御部445は、プリントジョブ制御部422から送信元端末番号U[n]とジョブ受付時刻tr[n]との通知を受けると、通知された送信端末番号uとジョブ受信時刻trとを送信端末番号記憶部441、ジョブ受付時刻記憶部442にそれぞれ格納すると共に、送信端末番号uをLANインターフェイス部410に送信し、この端末に印字指示要求情報rを送信することを指示する。
【0039】
また、LANインターフェイス部410は、指示を受けると、上記変換テーブルを用いて受信した送信元端末番号のIPアドレスを宛先とし、送信元をプリンタサーバーSとするヘッダを付加して印字指示要求情報r[u]を送信する。そして、LANインターフェイス部410は、当該印字指示要求情報r[u]に対する返答である印字指示情報Py[u]をその端末から受信すると、当該印字指示情報Py[u]を優先度決定部440に送信する。
【0040】
優先度決定制御部445は、LANインターフェイス部410から印字指示情報Pyを受信すると、印字指示情報記憶部443に格納する。そして、優先度決定制御部445は、タイマー部430から受信した時刻情報timeとジョブ受付時刻記憶部442に記憶されている時刻trとの差(time−tr)、すなわちプリントジョブの未処理経過時間(time−tr)を求め、この未処理経過時間(time−tr)と印字指示情報Pyとに基づいて、優先度を表す情報、印字指示情報Pz[n]を決定する。
【0041】
優先度決定部440は、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TRよりも短いと、印字指示情報Pyをそのまま印字指示情報Pz[n]とする。この一方、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TR以上のときには、印字指示情報Pyに1を加えた数値を印字指示情報Pz[n]として、プリントジョブ制御部422に通知する。
【0042】
上記したように、操作者の設定値を基準とし、無操作経過時間が長い端末からのプリントジョブほど、プリント処理を優先して行うという本実施の形態の基本的な考えに基づくと、印字指示情報Pyをそのまま印字指示情報Pz[n]としててもよいのであるが、プリンタサーバーSが受信してから相当の時間(TR)が経過しているプリントジョブについては、あまり長い間プリント処理待ち状態にしておくのは好ましくないと考え、印字指示情報Pyをそのまま用いるのではなく、それに1を加えた数値を印字指示情報Pz[n]としたのである。
【0043】
印字指示情報Py、「0」〜「2」そのままの値、あるいは、印字指示情報Pyに「1」を加えた値が優先度になるので、当該印字指示情報Pz[n]は、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」のいずれかの値となる。なお、印字指示情報Pyが「0」の場合には、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TR以上になっても「0」のままに維持される。
【0044】
プリントジョブ制御部422は、プリンタ3がプリント可能な状態であることをプリンターインターフェイス部450から受信し、バッファ421に格納されている各プリントジョブJの優先度決定部440による印字指示情報Pzの決定が終了し、印字指示情報Pzを更新すると、この印字指示情報Pzに基づいて、次にプリント処理させるプリントジョブを決定する。
【0045】
プリントジョブ制御部422は、まず、最も高い優先度「4」のプリントジョブを検索する。当該検索は、バッファ421のバッファ番号の若い順に順次、フラグがオンになっているバッファ番号を対象に行う。優先度「4」のプリントジョブが見つかると、そのプリントジョブをプリンターインターフェイス部450に出力すると共に、対応するフラグをオフにする。最後のバッファ番号N番まで検索しても、優先度「4」のプリントジョブが無かったときは、優先度を一つ下げて「4」とし、同様の検索を行う。以降、順次優先度を一つずつ下げて検索を行い、該当するプリントジョブを見つけるとそのプリントジョブをプリンターインターフェイス部450に出力すると共に、対応するフラグをオフにする。なお、優先度「0」のものについては、プリントを保留にするため、この検索対象から外されている。
【0046】
プリンターインターフェイス部450は、プリントジョブ処理部420からプリントジョブを受信すると、受信したプリントジョブをプリンタ3に送信する。プリンタ3は、プリントジョブを受信し終わると、printstatusをBUSYに変更すると共に、プリント処理を実行し、用紙上に画像を再現する。そして、プリント処理が完了すると、プリンタ3は、printstatusを≠BUSYに変更する。
【0047】
次いで、端末U1〜Uuの印字指示情報制御部328の制御動作、プリンタサーバーSのプリントジョブ制御部422および優先度決定制御部445の制御動作をこの順序で説明する。
(印字指示情報制御部328の制御動作)
図6は、印字指示情報制御部328が実行するメインルーチンのフローチャートである。
【0048】
端末の電源か投入されると、印字指示情報制御部328は、初期化処理を実行した後、不図示の内部タイマーをスタートさせ(ステップS100)、当該メインルーチンの時間管理を行う(ステップS500)。そして、操作者による印字指示情報Pxの設定を受け付ける印字指示情報Px設定処理(ステップS200)、印字指示情報Pxおよび操作情報keyに基づいて印字指示情報Pyを算出する印字指示情報Py算出処理(ステップS300)、印字指示要求情報rの受信に応じてその時点の印字指示情報Pyを送信する印字指示情報Py送信処理(ステップS400)を所定の時間ごとに順次繰り返し実行する。
【0049】
次いで、上記印字指示情報Px設定処理、印字指示情報Py算出処理および印字指示情報Py送信処理を説明する。
図7は、図6に示す印字指示情報Px設定処理(ステップS200)のサブルーチンを示すフローチャートである。
印字指示情報制御部328は、まず優先度設定画面の呼び出しがあったか否か判断する(ステップS201)。
【0050】
呼び出しがあれば(ステップS201でY)、印字指示情報制御部328は、画像データ記憶部321から図3に示す優先度設定画面3210を読み出してアプリケーション200に送信し、優先度設定画面3210をモニタ上に表示させ(ステップS202)、操作者がラジオボタン3211にチェックを入れ、「0」〜「2」のいずれかの優先度が入力されたか否か判断する(ステップS203)。
【0051】
「0」〜「2」のいずれかの優先度が入力されると(ステップS203でY)、印字指示情報制御部328は、この優先度を印字指示情報Pxとして印字指示情報記憶部322に格納し(ステップS204)、ステップS205に進む。ステップS203で、「0」〜「2」のいずれの優先度も入力されないと(ステップS203でN)、ステップS204をスキップしてステップS205に進む。
【0052】
ステップS205では、印字指示情報制御部328は、優先度設定画面の呼び出しが終了されるのを待つ。呼び出しが終了されないと(ステップS205でN)、ステップS203に戻る。これに対して、呼び出しが終了されると(ステップS205でY)、印字指示情報制御部328は、優先度設定画面3210を閉じ(ステップS206)、図6のメインルーチンにリターンする。
【0053】
ステップS201において優先度設定画面3210の呼び出しがなければ(ステップS201でN)、印字指示情報制御部328は、ステップS202〜S206をスキップして、図6のメインルーチンにリターンする。
このような処理により、ワードプロセッサソフトや画像処理ソフトなどの各アプリケーションから一律に同じ値の優先度を設定したり、設定のやり直しなどを行うことができる。なお、ステップS202,203で優先度を「0」に設定した後、プリンタ3でプリント処理させる際に優先度設定画面3210を呼び出して再度優先度を「1」あるいは「2」に設定し直せば、設定し直した優先度が有効になる。
【0054】
図8は、図6に示す印字指示情報Py算出処理(ステップS300)のサブルーチンを示すフローチャートである。
印字指示情報制御部328は、まずLANインターフェイス部410から操作情報keyを受信したか否か判断する(ステップS301)。
操作情報keyを受信していれば(ステップS301でY)、印字指示情報制御部328は、タイマー部330から受信した時刻情報timeを操作情報受信時刻tluとして操作情報受信時刻記憶部324に格納し(ステップS302)、無操作時間記憶部325の無操作時間tkuを「0」にリセットし(ステップS303)、印字指示情報記憶部323の印字指示情報Pyとして印字指示情報記憶部322に記憶されている印字指示情報Pxに初期化した後に(ステップS304)、図6のメインルーチンにリターンする。
【0055】
一方、ステップS301で操作情報keyを受信していなければ(ステップS301でN)、印字指示情報制御部328は、タイマー部330から受信した時刻情報timeと操作情報受信時刻記憶部324に格納されている最後の操作情報受信時刻tluとの差(time−tlu)を算出し、算出した無操作時間tku=(time−tlu)を無操作時間記憶部325に格納し(ステップS306)、この無操作時間tkuが、しきい値時間TK1より小さいか否か判断する(ステップS307)。
【0056】
しきい値時間TK1より小さい場合(ステップS307でY)、印字指示情報制御部328は、そのまま図6のメインルーチンにリターンする。これに対して、無操作時間tkuがしきい値時間TK1より小さくなければ(ステップS307でN)、印字指示情報制御部328は、無操作時間tkuとしきい値時間TK1とが等しいか否か判断する(ステップS308)。無操作時間tkuとしきい値時間TK1とが等しければ(ステップS308でY)、印字指示情報制御部328は、印字指示情報Pyが「0」でないか否か判断する(ステップS309)。印字指示情報Pyが「0」でない、すなわち印字指示情報Pyが「1」または「2」であると、印字指示情報制御部328は、印字指示情報記憶部323に記憶されている印字指示情報Pyを「1」インクリメント、すなわち優先度を「1」上げて図6のメインルーチンにリターンする。これに対して、ステップS309において印字指示情報Pyが「0」であると、印字指示情報制御部328は、ステップS310をスキップして図6のメインルーチンにリターンする。
【0057】
また、ステップS308において無操作時間tkuがしきい値時間TK1を超えている(ステップS308でN)、印字指示情報制御部328は、無操作時間tkuがしきい値時間TK2に等しく(ステップS311でY)、かつ印字指示情報Pyが「2」であると(ステップS312でY)、印字指示情報制御部328は、印字指示情報記憶部323に記憶されている印字指示情報Pyを「1」インクリメント、すなわち優先度を「3」に上げて図6のメインルーチンにリターンする。これに対して、ステップS311において無操作時間tkuがしきい値時間TK2より大きいか、あるいは印字指示情報Pyが「3」であると、印字指示情報制御部328は、ステップS313をスキップして図6のメインルーチンにリターンする。
【0058】
すなわち、印字指示情報Pxが「0」であると、印字指示情報Pyは無操作時間tkuの如何に拘わらず「0」のままに保持される。これに対して、印字指示情報Pxが「1」または「2」であると、無操作時間tkuがしきい値時間TK1になると、印字指示情報Pyは「2」または「3」に数値が「1」上げられ、無操作時間tkuがしきい値時間TK2になると、「2」の印字指示情報Pyは「3」に数値が「1」上げられる。この一方、操作者がキーボードなどを操作すると、優先度が「2」あるいは「3」まで一旦上げられた印字指示情報Pyも印字指示情報Pxの「1」または「2」までその数値が下げられることになる。
【0059】
図9は、図6に示す印字指示情報Py送信処理(ステップS400)のサブルーチンを示すフローチャートである。
印字指示情報制御部328は、LANインターフェイス部340から印字指示要求情報rを受信受信したか否か判断する(ステップS401)。印字指示要求情報rを受信すると(ステップS401でY)、印字指示情報制御部328は、その受信時点で印字指示情報記憶部323に格納されている印字指示情報Pyを読み出して、この印字指示情報PyをLANインターフェイス部340に送信し(ステップS402)、図6のメインルーチンにリターンする。これにより、LANインターフェイス部340は、印字指示情報Pyをボディとし、これに自端末を送信元、プリンタサーバーSを宛先とするIPアドレスを付加したパケットをプリンタサーバーSに送信する。したがって、プリンタサーバーSは、無操作時間tkuを加味した、最新の印字指示情報Pyを受信することができる。これに対して、ステップS401で印字指示要求情報rを受信していなければ(ステップS401でN)、印字指示情報制御部328は、ステップS402をスキップして図6のメインルーチンにリターンする。したがって、各端末U1〜Uuは、プリンタサーバーSから印字指示要求情報rを受信した場合にのみ印字指示情報PyをプリンタサーバーSに送信するので、プリンタサーバーSとの間のわずかな通信負荷で、最新の印字指示情報Pyを送信することができる。
【0060】
次いで、プリントジョブ制御部422、優先度決定制御部445の制御動作を説明する。
(プリントジョブ制御部422の制御動作)
図10は、プリントジョブ制御部422が実行するメインルーチンのフローチャートである。
【0061】
プリンタサーバーSの電源が投入されると、プリントジョブ制御部422は、バッファ421の初期化などの初期化処理を実行した後(ステップS510)、不図示の内部タイマーをスタートさせ(ステップS520)、当該メインルーチンの時間管理を行う(ステップS860)。そして、各端末U1〜Uuからのプリントジョブを受け付けるプリントジョブ受付処理(ステップS600)、バッファ421に格納されている未処理のプリントジョブについて優先度を取得する優先度取得処理(ステップS700)、バッファ421に格納されている未処理のプリントジョブの1つをプリンターインターフェイス部450に送信するプリントジョブ送信処理(ステップS800)、上記以外のその他の処理(ステップS850)を所定の時間ごとに順次繰り返し実行する。
【0062】
次いで、上記プリントジョブ受付処理、優先度取得処理およびプリンジョブ送信処理を詳細に説明する。
図11は、図10に示すプリントジョブ受付処理(ステップS600)のサブルーチンを示すフローチャートである。
プリントジョブ制御部422は、まず、プリントジョブJ[u]を受信したか否か判断する(ステップS601)。ステップS601でプリントジョブを受信していなければ(ステップS601でN)、図10に示すメインルーチンにリターンする。
【0063】
ステップS601でプリントジョブJ[u]を受信すると(ステップS601でY)、図5に示すバッファ421のバッファ番号1〜Nの中から空いている領域(f[n]=OFF)をバッファ番号の数値の小さい順にサーチする(ステップS602〜S605)。空いている領域が見つかると(ステップS603でN)、プリントジョブ制御部422は、この領域に受け付けたプリントジョブJ[u]を格納し(ステップS606)、この空き領域にプリントジョブと関連付けて、送信元端末番号uを格納すると共に(ステップS607)、タイマー部430から受信した時刻情報timeをジョブ受付時間trとして格納した後(ステップS608)、その領域のフラグf[n]をONにし(ステップS609)、図10に示すメインルーチンにリターンする。このような処理が繰り返されることにより、各端末U1〜Uuから受け付けたプリントジョブがバッファ421のバッファ番号の空き領域に順次に格納されていく。空いている領域がなくなれば(ステップS605でN)、プリントジョブ制御部422は、図10に示すメインルーチンにリターンした後、図10のステップS850で、プリントジョブの再送要求などを実行する。
【0064】
図12は、図10に示す優先度取得処理(ステップS700)のサブルーチンを示すフローチャートである。
プリントジョブ制御部422は、まずプリンターインターフェイス部450から受信したprintstatusがプリント可能な状態(≠BUSY)であるか否か判断する(ステップS701)。
【0065】
printstatusがプリント可能な状態でなければ、すなわちBUSYであれば(ステップS701でN)、プリンタ3が前に送信したプリントジョブのプリント処理を行っている最中であるので、プリントジョブ制御部422は、図10に示すメインルーチンにリターンする。
ステップS701でprintstatusが≠BUSYであると(ステップS701でY)、プリンタ3のプリント準備ができているので、図5に示すバッファ421のバッファ番号1〜Nの中から未処理のプリントジョブが蓄積されている領域(f[n]=ON)をバッファ番号の数値の小さい順にサーチする(ステップS702,S703,S704,S705)。未処理のプリントジョブが蓄積されている領域が見つかると(ステップS703でY)、プリントジョブ制御部422は、見つかったその領域に格納されている送信端末番号uと、ジョブ受付時刻trとを優先度決定部440に通知する(ステップS706)。そして、プリントジョブ制御部422は、優先度決定部440から優先度、すなわち印字指示情報Pzが通知されるのを待つ(ステップS707)。
【0066】
(優先度決定制御部445の制御動作)
図13は、優先度決定制御部445が実行する優先度決定処理を示すフローチャートである。
優先度決定制御部445は、プリントジョブ制御部422から送信端末番号u[n]およびジョブ受付時間tr[n]が通知されるのを待つ(ステップS901)。
【0067】
送信端末番号u[n]およびジョブ受付時間tr[n]の通知を受けると(ステップS901でY)、優先度決定制御部445は、これらを送信端末番号記憶部441、ジョブ受付時刻記憶部442にそれぞれ格納した後、LANインターフェイス部410にその端末uに対して印字指示要求情報r[u]を送信するように指示する(ステップS902)。そして、この印字指示要求情報r[u]に対する返答、印字指示情報PyをLANインターフェイス部410から受信するのを待つ(ステップS903)。
【0068】
LANインターフェイス部410は、優先度決定部440から端末Uuに対する印字指示要求情報r[u]を受信すると、当該端末Uuに対して印字指示要求情報r[u]を送信し、当該端末Uuから印字指示要求情報r[u]に対する返答である印字指示情報Py[u]を受信すると、当該印字指示情報Py[u]を優先度決定部440に送信する。
【0069】
LANインターフェイス部410から印字指示情報Py[u]を受信すると(ステップS903でY)、優先度決定制御部445は、この印字指示情報Py[u]を印字指示情報記憶部443に格納した後、印字指示情報Py[u]が「0」か否か判断する(ステップS904)。
印字指示情報Py[u]が「0」であると(ステップS904でY)、優先度決定制御部445は、この印字指示情報Py[u]を決定された優先度の印字指示情報Pz[n]とし(ステップS905)、この印字指示情報Pz[n]をプリントジョブ処理部420に通知し(ステップS906)、ステップS901に戻る。
【0070】
ステップS904で印字指示情報Py[u]が「0」でなければ(ステップS904でN)、すなわち、印字指示情報Py[u]が「1」〜「3」であれば、優先度決定制御部445は、タイマー部430から受信した時刻情報timeとジョブ受付時刻記憶部442に記憶しているジョブ受付時刻との差、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間記憶部444に記憶しているしきい値時間TRより小さいか否か判断する(ステップS907)。
【0071】
未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TRより小さいと(ステップS907でY)、優先度決定制御部445は、優先度が「0」の場合と同様に、この印字指示情報Py[u]をそのまま印字指示情報Pz[n]とし(ステップS905)、この印字指示情報Pz[n]をプリントジョブ処理部420に通知し(ステップS906)、ステップS901に戻る。
【0072】
これに対して、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TR以上であると(ステップS907でN)、優先度決定制御部445は、印字指示情報Py[u]に優先度を「1」インクリメントしたものを印字指示情報Pz[n]とし(ステップS908)、この印字指示情報Pz[n]をプリントジョブ処理部420に通知し(ステップS906)、ステップS901に戻る。この理由は、端末U1〜Upで操作者がキーボードなどを操作していると、既にプリンタサーバーSに送信したプリントジョブの優先度が低いままであるので、このプリントジョブの処理の順番がなかなか回ってこず、その端末の操作者に酷となる。そこで、未処理経過時間(time−tr)がしきい値時間TR以上になると、優先度を「1」上げ、このプリントジョブの処理の順位を上げるようにしたものである。
【0073】
図12に戻り、優先度決定部440から待っていた印字指示情報Pzの通知を受けると(ステップS707でY)、プリントジョブ制御部422は、通知された印字指示情報Pzをその領域Pz[n]に格納する(ステップS708)。
このように、未処理のプリントジョブが蓄積されている領域が見つかると(ステップS703でY)、見つかるごとにステップS706〜S708を実行するので、図5に示すバッファ421のバッファ番号1〜Nの中から未処理のプリントジョブの印字指示情報Pzが全て求められる。
【0074】
次いで、プリントジョブ制御部422が実行するプリントジョブ送信処理を説明する。
図14は、図10に示すプリントジョブ送信処理(ステップS800)のサブルーチンを示すフローチャートである。
プリントジョブ制御部422は、まずプリンターインターフェイス部450から受信したprintstatusが≠BUSYであるか否か判断する(ステップS800a)。printstatusが≠BUSYでなければ(ステップS800aでN)、プリントジョブ制御部422は、メインルーチンにリターンする。
【0075】
printstatusが≠BUSYであれば(ステップS820でY)、プリントジョブ制御部422は、サーチする優先度iに「4」をセットし(ステップS801)、図5に示すバッファ421のバッファ番号1〜Nの中から未処理のプリントジョブが蓄積されている領域(f[n]=ON)で、印字指示情報Pzが4であるものをバッファ番号の若い順にサーチする(ステップS802,S803,S804,S805,S806)。サーチする優先度i=「4」の未処理のプリントジョブがバッファ番号1〜Nの中に見つからなければ(ステップS806でN)、プリントジョブ制御部422は、サーチする優先度iを1デクリメントし(ステップS807)、サーチする優先度iが「1」以上の範囲で(ステップS808)、未処理のプリントジョブが蓄積されている領域(f[n]=ON)をバッファ番号1〜Nの中からバッファ番号の若い順にサーチする。
【0076】
そして、サーチする優先度iが一番高い未処理のプリントジョブが蓄積されている領域が見つかると(ステップS804でN)、プリントジョブ制御部422は、そのプリントジョブをプリンターインターフェイス部450に送信し(ステップS810)。これにより、プリントジョブの処理順序の最適化が図られる。そして、プリントジョブ制御部422は、その領域のフラグf[n]をOFFにリセットする(ステップS810)。これにより、この領域に新たに受け付けたプリントジョブを格納することができる。
【0077】
プリンターインターフェイス部450は、プリントジョブ処理部420からプリントジョブを受信すると、受信したプリントジョブをプリンタ3に送信する。以上のように本発明に係る実施の形態によれば、端末U1〜Uuは、プリントジョブを送信すると共に、操作者により設定された印字指示情報Pxを基準としつつ、無操作時間tkuがしきい値時間TK1になると、印字指示情報Pyは「2」または「3」にその優先度を「1」上げ、この一方、操作者がキーボードなどを操作すると、優先度が「2」あるいは「3」まで上げられた印字指示情報Pyも印字指示情報Pxの「1」または「2」までその優先度が下げる。そして、端末U1〜Uuは、印字指示要求情報rを受信すると、その受信時点の印字指示情報Pyを送信するようにしている。これに対して、プリンタサーバーSは、各端末U1〜Uuから受け付けたプリントジョブをバッファ421に格納し、printstatusがプリント可能な状態(≠BUSY)になると、未処理のプリントジョブを送信した端末に対して印字指示要求情報rを送信し、当該端末から印字指示要求情報に対する返答である印字指示情報を受信すると、当該印字指示情報を基準として競合するプリントジョブの中から優先度の一番高いプリントジョブを求めプリンタ3でプリント処理させるようにしている。
【0078】
このため、キーボードやマウスなどをさらに操作して次のプリントジョブの作成に取りかかっている端末の無操作時間は短く、この端末からのプリントジョブの優先度は低くなり、一方、キーボードやマウスなどの操作をやめてその設置場所を離れた端末の無操作時間は長く、この端末からのプリントジョブの優先度は高くなる。したがって、端末の設置場所を離れた操作者の急ぎのプリントジョブが、端末の設置場所にいる操作者の急がないプリントジョブの後回しにされるような事態がなくなる。また、printstatusがプリント中である状態(BUSY)からプリント可能な状態(≠BUSY)になると、優先度決定部440に直ちにプリンタサーバーSから印字指示要求情報rを送信させるようにしている。したがって、優先度決定部440により端末U1〜Uuから印字指示情報Pyを受信し、プリントジョブの印字指示情報Pzを全て決定させ、プリントジョブ制御部422が次にプリント処理させるプリントジョブを求めた段階で、端末U1〜Uuの印字指示情報Pyが変化している可能性が極めて少なくなる。この結果、精度よくプリントジョブの処理順序の最適化が図れる。
【0079】
さらに、端末UuとプリンタサーバーSとの間で行われる通信手順が図15に示すシーケンス図のようになっている。すなわち、同図に示すように、端末U1〜Uuは、プリントジョブを送信する。プリンタサーバーSは、printstatusがプリント可能な状態(≠BUSY)になると、未処理のプリントジョブを送信した端末に対して印字指示要求情報rを送信する。また端末U1〜Uuは、このプリントジョブと別個に印字指示要求情報rを受信した場合にのみ印字指示情報Pyを送信するようにしている。したがって、上記したように方法のように各端末からプリンタサーバーに操作情報が頻繁に送信されることもなくなり、ネットワークの通信負荷の増大も大幅に抑制することもできる。
【0080】
(変形例)
以上、本発明に係るプリントシステム並びにこのシステムに用いられるプリンタサーバーおよび端末を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
【0081】
上記実施の形態では、各アプリケーションに対して一律に印字指示情報Pxを設定したが、アプリケーションごとに個別に印字指示情報Pxを設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、印字指示情報Pxと操作情報keyとに基づいて印字指示情報Pyを作成したが、操作情報keyだけに基づいて印字指示情報Pyを作成するようにしてもよい。また、プリンタサーバーSにおいて、印字指示情報Pyと未処理経過時間(time−tr)とに基づいて印字指示情報Pzを作成したが、印字指示情報Pyをそのまま印字指示情報Pzとするようにしてもよい。
【0082】
また、上記実施の形態では、優先度の一番高いプリントジョブを決定する場合、同じ優先度の中ではプリントジョブの受付時刻と無関係にバッファ番号の若い順に決定したが、同じ優先度の中ではプリントジョブの受付時刻の早い順に決定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態ではプリンタサーバーSをプリンタ3に外付けのパーソナルコンピュータで構成したが、外付けの専用プリンタサーバーで構成してもよく、またプリンタにネットワークインタフェースアダプタを内蔵したネットワーク対応プリンタで実施してもよい。この場合には、プリンタに内蔵されたネットワークインタフェースアダプタがプリンタサーバーの機能を発揮する。
【0083】
また、上記実施の形態では、キーボードやマウスなどの入力手段からの入力が所定の時間無かった場合に、操作者が端末装置を離れている、すなわち、端末装置に不在であると判断したが、これに限らず、操作者が実際に端末装置の前に居るか居ないかを検出するようにしてもよい。
発光ダイオードや半導体レーザなどの光源とフォトダイオードなどの検出器とからなる反射型フォトセンサを人体検出器として用い、当該人体検出器を各端末装置ごとに設け、端末装置の前に操作者が居るか居ないかを検出する。
【0084】
検出は一定の時間間隔(例えば、5秒間隔)で行い、操作者を検出した場合には、上記実施の形態における操作情報「key」に代わる存在情報「seated」を生成し、以降、当該存在情報「seated」を利用して、上記実施の形態と同様の処理を行うようにする。
さらに、上記実施の形態では、プリンタに適用したが、デジタル方式の複写機や、FAX、マイクロリーダプリントや、これらの複合機などの画像形成装置にも適用できる。
【0085】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るプリンタ制御装置によれば、受信したプリント処理待ちのプリントジョブを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているプリントジョブの送信元端末に対して、当該プリントジョブの優先度に関する情報として当該送信元端末において生成された情報の、自装置への送信を要求する要求手段と、送信元端末から受信した、前記要求の返答としての前記情報に基づいて、プリントジョブのプリント処理を行わせる制御手段と、を備えるので、プリント処理を急がないプリントジョブと、プリント処理を急ぐプリントジョブとをこの順序で受け付けた場合であっても、端末の設置場所を離れた操作者の急ぎのプリントジョブが、端末の設置場所にいる操作者の急がないプリントジョブの後回しにされるような事態がなくなり、プリントジョブの処理順序の最適化を図ることができる。しかも、各端末ごとに上記情報送信の要求と、上記情報との通信だけですませることができるので、ネットワークの負荷の増大を大幅に抑制することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるプリントシステム1の全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す各端末U1〜Uuの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】モニタに表示される優先度設定画面3210の一例を示す図である。
【図4】図1に示すプリンタサーバーSの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】プリンタサーバーSが有するバッファ421の構成の一例を示す図である。
【図6】印字指示情報制御部328が実行するメインルーチンのフローチャートである。
【図7】図6に示す印字指示情報Px設定処理(ステップS200)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図6に示す印字指示情報Py算出処理(ステップS300)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図6に示す印字指示情報Py送信処理(ステップS400)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】プリントジョブ制御部422が実行するメインルーチンのフローチャートである。
【図11】図10に示すプリントジョブ受付処理(ステップS600)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】図10に示す優先度取得処理(ステップS600)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】優先度決定制御部445が実行する優先度決定処理を示すフローチャートである。
【図14】図10に示すプリントジョブ送信処理(ステップS800)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】端末UuとプリンタサーバーSとの間で行われる通信手順を示すシーケンス図である。
【図16】端末UuとプリンタサーバーSとの間で行われる背景技術の通信手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 プリントシステム
2 LAN
3 プリンタ
100 操作入力部
200 アプリケーション
300 プリンタドライバー
310,420 プリントジョブ処理部
320 印字指示情報処理部
330,430 タイマー部
340,410 LANインターフェイス部
440 優先度決定部
450 プリンターインターフェイス部
U1〜Uu 端末
S プリンタサーバー
Claims (7)
- 複数の端末と相互に通信可能に接続され、各端末から送信されてきたプリントジョブを受信し、プリント処理させるプリンタ制御装置であって、
受信したプリント処理待ちのプリントジョブを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているプリントジョブの送信元端末に対して、当該プリントジョブの優先度に関する情報として当該送信元端末において生成された情報の、自装置への送信を要求する要求手段と、
送信元端末から受信した、前記要求の返答としての前記情報に基づいて、プリントジョブのプリント処理を行わせる制御手段と、
を備えることを特徴とするプリンタ制御装置。 - 前記要求手段は、
次のプリントジョブをプリント処理させることが可能な状態となったタイミングに、前記情報の送信を要求することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御装置。 - 前記情報は、
前記送信元端末の無操作時間若しくは当該送信元端末の操作者が当該送信元端末の前に居ない時間に基づいて求められた優先度を示す情報であることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ制御装置。 - 前記情報は、
前記送信元端末の操作者による設定に基づいて求められた優先度を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリンタ制御装置。 - プリンタ制御装置と相互に通信可能に接続され、当該プリンタ制御装置にプリントジョブを送信する端末であって、
送信済みのプリントジョブの優先度に関する情報を生成する情報生成手段と、
前記プリンタ制御装置から前記情報送信の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が情報送信の要求を受信すると、前記情報を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする端末。 - 複数の端末とプリンタ制御装置とを相互に通信可能に接続し、各端末から送信されてきたプリントジョブをプリンタ制御装置で受信し、プリント処理させるようにしたプリントシステムであって、
前記プリンタ制御装置は、
受信したプリント処理待ちのプリントジョブを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているプリントジョブの送信元端末に対して、当該プリントジョブの優先度に関する情報として当該送信元端末において生成された情報の、自装置への送信を要求する要求手段と、
送信元端末から受信した、前記要求の返答としての前記情報に基づいて、プリントジョブのプリント処理を行わせる制御手段と、を備え、
各端末は、
送信済みのプリントジョブの優先度に関する情報を生成する情報生成手段と、
前記プリンタ制御装置から前記情報送信の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が情報送信の要求を受信すると、前記情報を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするプリントシステム。 - 画像形成部と、当該画像形成部に受信したプリントジョブをプリント処理させるプリンタ制御装置と、を内蔵する画像形成装置であって、
前記プリンタ制御装置として、前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリンタ制御装置を使用したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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