JP3790720B2 - 複合繊維 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生分解性・抗菌性・生体適合性等に優れ、しかも繊維として充分な強度を有する複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
キチンは、かにやえび等の外骨格に含まれる天然高分子物質であり、セルロースに次いで自然界に広く分布している多糖類である。一方、キトサンは、キチンの脱アセチル化物であり、キチンを濃アルカリで加熱処理して得られる。このようなキチンあるいはキトサンは、生分解性・生体適合性・抗菌性・吸湿性・帯電防止性・染色性等の面で優れた機能を有しているため、様々な分野で応用が検討・実施されている。
【0003】
しかし、キチン・キトサンは、これまで、同じ天然多糖類に属するセルロースと比較すると、その用途が限られていた。これは、第一に、キチンを単離する際に脱タンパク、アルカリ処理などの工程があり、生産の初期コストが他の天然資源よりかかること、第二に、キチン・キトサンが強固な結晶構造を有するがゆえに成型加工の方法が確立していない、あるいは非常に小規模な系での成型加工に限られていたためである。
【0004】
キチン・キトサンを含有する繊維についてすでに公知になっているものには、次のものがある。たとえば、特開平8-92820には、キチンをビスコース化し、キチンビスコースとセルロースビスコースとを混合した原液を紡糸原液として通常のビスコース法レーヨンの湿式紡糸法によって紡糸することが開示されている。また、”The preparation and applications of functional fibres from crab shell chitin” (Journal of Biotechnology 70 (1999) 373-377)には、キチンと絹のフィブロインをブレンドした人工フィラメントが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらはキチン・キトサンと他の繊維とを混合紡糸したブレンド繊維であるため、キチン・キトサン含有量を高めると繊維材料として充分な強度が得られないという問題があった。また、特開平8-92820では、キチンのザンテート化の際に有害な二硫化炭素を使用するため、人体や環境に悪影響を及ぼすおそれがある。さらに、上記従来技術ではキチン・キトサンと他の繊維とを混合紡糸していることから、得られた繊維の表面が100%キチン・キトサンで覆われるわけではない。このため、抗菌性という面では、対象菌とキチン・キトサンとの遭遇頻度は必ずしも高くはなく、改善の余地があった。これは、吸湿性や染色性等の他の機能においても同様であった。
【0006】
一方、繊維としての強度を確保すべくセルロース繊維をキチン・キトサンで被覆することも提案されている。しかし、この場合には生体内での分解性の面で劣るという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、第1に、セルロースを除く生分解性繊維を芯繊維とし、この芯繊維をキチン・キトサンで被覆した複合繊維を提供する。本発明における生分解性繊維とは、ISO14851(JIS K 6950)・ISO14852(JIS K 6951)・ISO14855(JIS K 6953)に規定するいずれかの基準を満たす繊維をいい、たとえば、フィブロイン繊維、キチン・キトサン繊維、ポリ乳酸繊維等がある。
ここで、芯繊維としてはフィブロイン繊維を含んでいることが好ましい。本発明では、芯繊維として1本のフィブロイン繊維を有する場合だけでなく、2本の芯繊維を有し各芯繊維がフィブロイン繊維からなる場合、さらには、少なくともフィブロイン繊維とキチン・キトサン繊維を芯繊維として有し、これらの芯繊維をキチン・キトサンで被覆した複合繊維も含まれる。
【0008】
複数の芯繊維を有する場合には、熱膨張率または吸湿膨張率の異なる芯繊維が少なくとも1つ含まれていることが好ましい。熱膨張率または吸湿膨張率の異なる芯繊維が少なくとも1つ含まれていれば、巻縮によって弾力性・伸縮性・風合いに富んだ複合繊維を得ることができ、また、紡績時の可紡性が向上するからである。
【0009】
本発明の複合繊維の構造を簡単に説明すると、図1のようになる。図1において、符号1は本発明に係る複合繊維を示し、符号2は芯繊維、符号3は被覆層である。
図1(A)に示すように、本発明に係る複合繊維は生糸類似の構造を有している。また、図1(B)と図1(C)に示すように、芯繊維の本数・配置としては種々のものが考えられる。
なお、本発明に係る複合繊維の断面形状は図示のものに限定されるわけではない。また、芯繊維の断面形状も円形のものに限られるわけではない。
【0010】
【0011】
本発明は、第に、セルロースを除く生分解性繊維を芯繊維として有し、この芯繊維をキトサンで被覆した複合繊維を製造する方法を提供する。かかる複合繊維の製造方法は、上記芯繊維を、キトサンを溶解した溶液に浸漬し、その後アルカリ溶液に浸漬して被覆層を固定したことを特徴とする。キトサンによる被覆層が薄ければ、芯繊維をキトサン溶液に浸漬した後乾燥させれば足りるが、キトサン被覆層が厚い場合には、アルカリ溶液に浸漬することにより直ちに被覆層が固定するので、被覆層が不均一になったり繊維どうしがくっついたりする等の弊害を防止することができる。
ここで、キトサンを溶解する溶液としては酢酸水溶液が好ましい。また、キトサン溶液の粘度はBM粘度計による測定で200〜2000mPa・sであるのが好ましい。一方、アルカリ溶液としては水酸化ナトリウム水溶液が好ましい。
【0012】
本発明の製造方法は、たとえば、次のような手順で行われる。
すなわち、図2に示すように、キトサン溶液の入った第1槽11と、アルカリ溶液の入った第2槽12とを直列に並べ、芯繊維が第1槽・第2槽の順に送られるようにする。各槽11・12において、芯繊維は槽内の溶液に浸漬され、そして引き上げられる。第2槽12から引き上げられた後は水で洗浄され、次いで乾燥される。
【0013】
本発明に用いられるキチン・キトサンは、先述のように、かにやえび等の外骨格から得ることができる。かにの甲羅にはキチンのほかタンパク質やカルシウムが含まれているため、キチンを得るには、かにの甲羅を塩酸処理および水酸化ナトリウム処理してカルシウムとタンパク質を除去する必要がある。また、キトサンは、キチンのアセチル基を脱アセチル化して得られる。なお、天然の状態ではキチンはその一部が脱アセチル化した状態で存在するため、キトサン部位を有している。このため、一般にキチン・キトサンとまとめて呼称されることが多い。本発明において「キチン・キトサン」というときには、特に断りがない限り、キチンとキトサンの両方を含む場合のみならず、キチン単独またはキトサン単独の場合をも意味する。また、これらの誘導体も含まれる。一方、本発明において「キトサン」というときには、特に断りがない限り、キトサンおよびその誘導体をいう。
【0014】
一方、フィブロインは、セリシンとともに絹の主要な構成要素である。1本の生糸には2本のフィブロインが芯繊維として含まれており、これら2本のフィブロインがセリシンによって被覆・膠着されている。フィブロインは、その構成アミノ酸であるグリシンとアラニンが多数ペプチド結合して鎖状高分子を形成し、これがさらに凝集してフィラメントを形成している。フィブロインは常法により生糸からセリシンを除去して得られる。なお、本発明では、フィブロインそのもののみならず、セリシンの付着した生糸も含めて「フィブロイン」と表記する。
【0015】
【実施例】
以下、実施例について説明する。
最初に、本発明で使用されるキチン・キトサン繊維について説明する。以下の実施例では、ビスコース用ノズルを使用して湿式紡糸法によりキチン・キトサンの繊維化(長繊維化)を行った。
これまでにも、キチン・キトサン溶液を湿式紡糸して繊維化する試みは種々提案されている。たとえば、特開昭51-133367、特開昭57-171712、特開昭58-214512、特開平8-92820には、キチン繊維の製造方法が開示されている。したがって、かかる公知の手法によりキチン繊維を製造することができる。一方、キトサン繊維は、下記のように、紡糸原液をアルカリ中でゲル化・固定させ、続いてポリエチレングリコールにより脱水しながら延伸することにより得た。
【0016】
具体的には以下の通りである。
まず、ビーカーにキトサン(脱アセチル化度92%、重量平均分子量1.6×105)と同量の酢酸を計量し、沸騰したイオン交換水を加えて攪拌し、上記キトサンを2重量%含む酢酸水溶液を調製した。これを減圧下で濃縮して濃度9重量%のキトサン−酢酸水溶液を得た。これを紡糸原液として用いて、図3に示すような2槽式の湿式紡糸を行った。
図3において、符合20は本発明に使用した2槽式湿式紡糸装置を示す。符合21は第1槽、符合22は第2槽、符合23は押出し機、符合24は紡糸口金、符合25は加熱機を示す。
【0017】
凝固液として、第1槽21内には、10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を含む硫酸ナトリウム飽和水溶液の混合溶液を85℃に加熱して使用した。第2槽22内には平均分子量200のポリエチレングリコールを90℃に加熱して使用した。巻き取り後の繊維は、イオン交換水で十分に洗浄した後、室温で一晩乾燥させた。紡糸には図示しない2つのモータを使用し、1段目のロータ31の巻き取り速度は10.4m/min(回転数は55rpm)、2段目のロータ32の巻き取り速度は20.7m/min(回転数は110rpm)であった。延伸倍率は2倍であった。
【0018】
このようにして得られたキチン繊維およびキトサン繊維を使用して下記のように本発明を実施した。
図4に掲げる表に、本実施例に使用したキチンフィラメント・キトサンフィラメント・フィブロインフィラメントの物性値を示す。本実施例では、上記の湿式紡糸法に従って穴直径0.1mmの紡糸口金で紡糸したキトサンフィラメントとキチンフィラメントを使用した。なお、キチンフィラメント・キトサンフィラメント・フィブロインフィラメントは、熱膨張率および吸湿膨張率のそれぞれにおいて互いに相違する。
【0019】
これらの芯繊維を、キトサン、キチン、N−ヘキサノイルキトサン、N−オクタノイルキトサン、またはセリシンで被覆した。
キトサンおよびその誘導体による被覆は以下の手順で行った。
図2に示すように、芯繊維が第1槽11・第2槽12の順に送られるようにした。第1槽11には、キトサン(甲陽ケミカル(株)製SK−50を粉砕したもの)を3重量%含む酢酸水溶液を入れた。そのpHは3ないし4であった。また、粘度はBM粘度計によると1912mPa・sであり、温度は20℃であった。第2槽12には濃度14重量%の水酸化ナトリウム水溶液を入れた。温度は60℃であった。ロータ13の巻き取り速度は2m/minであり、第1槽11と第2槽12の繊維送り方向の長さL1・L2はともに1mであった。第2槽12から引き上げた後、水で洗浄し、その後乾燥させた。このとき、得られた繊維がべとついたり、互いに絡み合ったりすることはなかった。
【0020】
キチンによる被覆は、以下の手順で行った。すなわち、キチン(甲陽ケミカル(株)製SEC−1)を濃度10重量%の水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、このキチン溶液に芯繊維を浸漬し、次いで洗浄・乾燥させた。
【0021】
セリシンによる被覆は、以下の手順で行った。すなわち、セリシンを濃度2重量%の水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、このセリシン溶液に芯繊維を浸漬し、次いで洗浄・乾燥させた。なお、水酸化ナトリウム水溶液の代わりに温水、あるいは塩化リチウム・塩化カルシウム等の塩の水溶液にセリシンを溶解させてもよい。また、ホルマリンによってセリシンの被覆層を固定させる工程を付け加えてもよい。
【0022】
このようにして得られた複合繊維の物性は、図5に掲げる表の通りである。図5の表中、N0はキトサン、N2はキチン、N6はN−ヘキサノイルキトサン、N8はN−オクタノイルキトサン、Seはセリシンを示す。また、N0Iは1本のキトサンフィラメント、N2Iは1本のキチンフィラメント、FIは1本のフィブロインフィラメント、FIIは2本のフィブロインフィラメントを示す。N0(FI)との表示は芯繊維が1本のフィブロインフィラメントであって被覆層がキトサンからなる複合繊維を示し、N0(N0I−FII)との表示は芯繊維が1本のキトサンフィラメントと2本のフィブロインフィラメントからなり被覆層がキトサンからなる複合繊維を示す。また、図5の表中、フィラメント含有率はデニール値に基づいて計算してある。
【0023】
図5の表に示すように、キトサン[N0]で被覆した複合繊維はアミノ基とCu2+とで青色の錯体を形成した(同表中「+」で示す)。これは、キトサンで被覆した複合繊維が抗菌性を有することを意味する。一方、キチン[N2]やN−アシルキトサン[N6、N8]で被覆した複合繊維は錯体を形成しなかった(同表中「−」で示す)。また、セリシン[Se]で被覆した複合繊維は若干の錯体を形成した(同表中「±」で示す)。
【0024】
1本のフィブロインフィラメント[FI]を芯繊維とし、被覆層をキトサン[N0]、キチン[N2]、N−ヘキサノイルキトサン[N6]で被覆した各複合繊維[N0(FI)、N2(FI)、N6(FI)]は、繊度、引張強度、伸張度のそれぞれにおいて、未被覆のフィブロインフィラメント(図4の表参照)よりも高くなった。
【0025】
また、2本のフィブロインフィラメント[FII]を芯繊維とし被覆層をキトサン[N0]、キチン[N2]、N−ヘキサノイルキトサン[N6]で被覆した各複合繊維[N0(FII)、N2(FII)、N6(FII)]、1本のキトサンフィラメント[N0I]と2本のフィブロインフィラメント[FII]を芯繊維としキトサン[N0]で被覆した複合繊維[N0(N0I−FII)]、1本のキトサンフィラメント[N0I]または1本のキチンフィラメント[N2I]と2本のフィブロインフィラメント[FII]を芯繊維としセリシン[Se]で被覆した複合繊維[Se(N0I−FII)、Se(N2I−FII)]の引張強度は、未被覆のフィブロインフィラメント(図4の表参照)とほぼ同じで、伸張度は約2.5倍になった。
【0026】
1本のキチンフィラメント[N2I]と2本のフィブロインフィラメント[FII]を芯繊維としキトサン[N0]、キチン[N2]、N−オクタノイルキトサン[N8]で被覆した各複合繊維[N0(N2I−FII)、N2(N2I−FII)、N8(N2I−FII)]の引張強度は、未被覆のフィブロインフィラメント(図4の表参照)よりも低下した。
【0027】
電子顕微鏡で観察したところ、1本のキチンフィラメント[N2I]と2本のフィブロインフィラメント[FII]を芯繊維としキトサン[N0]で被覆した複合繊維[N0(N2I−FII)]は、直径58〜62μmの滑らかな表面構造を示した。
【0028】
芯繊維をキトサン[N0]で被覆した複合繊維は血液凝固性(図5の表中「+」で示す)を示し、N−ヘキサノイルキトサン[N6]やN−オクタノイルキトサン[N8]で被覆した複合繊維は抗血液凝固性(図5の表中「−」で示す)を示した。キチン[N2]で被覆した複合繊維は弱い血液凝固性(図5の表中「±」で示す)を示した。セリシン[Se]で被覆した複合繊維は血液凝固性・抗血液凝固性ともに検出されなかった(同表中「n.d」で示す)。
【0029】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、繊維材料として特異な風合いと充分な強度を有するキチン・キトサン含有繊維を得ることができる。
(2)芯繊維をキチン・キトサンで被覆した場合には、キチン・キトサンの表面露出度が高くなるので、抗菌性・生体適合性・吸湿性・帯電防止性・染色性等において、より優れた効果を発揮できる。この性質を利用して、一般衣類のみならずガーゼや包帯、生理用品等に使用することができる。
(3)芯繊維を適宜選択することにより最終製品にあった強度を適宜選択することができ、強度設計の自由度が増す。
(4)芯繊維および被覆層がともに生分解性を有するので、廃棄等によって環境汚染の原因となる心配がない。
(5)本発明に係る複合繊維の製造方法では二硫化炭素等の有害物質を使用しないので、人体や環境に悪影響を及ぼさない。
(6)本発明に係る複合繊維は生体内での分解性を有するので、この性質を利用して医療等の分野で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る複合繊維の模式図であり、図1(A)はその断面斜視図、図1(B)と(C)はそれぞれその変形例を示す。
【図2】 図2は本発明に係る複合繊維の製造方法の概略的な工程図である。
【図3】 図3は本発明に使用するキチン・キトサン長繊維の湿式紡糸装置の概略図である。
【図4】 図4は、実施例に使用したキチン・キトサン繊維およびフィブロイン繊維の物性値を示す表である。
【図5】 図5は、実施例で得られた複合繊維の物性値を示す表である。

Claims (3)

  1. セルロースを除く生分解性繊維を芯繊維とし、この芯繊維をキチン・キトサンで被覆した複合繊維において、
    上記芯繊維としてフィブロイン繊維を有していることを特徴とする複合繊維。
  2. 複数の芯繊維を有し、これら複数の芯繊維のうちには熱膨張率または吸湿膨張率の異なるものが含まれていることを特徴とする請求項に記載の複合繊維。
  3. 請求項1又は2に記載の複合繊維の製造方法であって、
    上記芯繊維を、キトサンを溶解した溶液に浸漬し、その後アルカリ溶液に浸漬して被覆層を固定したことを特徴とする複合繊維の製造方法。
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