JP3790637B2 - 画像形成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成枚数を管理することができる複写機や印刷機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機や印刷機等の画像形成装置では、特定の個人や部署毎に画像形成枚数を管理することができるようにしたものがある。例えば、画像形成装置に挿入装着するようなキーカウンタやキーカード等のキーを設け、装置の使用時にはそのようなキーを画像形成装置に挿入装着してその作動が許容されるようにする。そして、キーカウンタの場合には、このキーカウンタ自体に画像形成枚数が設定されるようにし、キーカードの場合には、キーカードのリーダライタが接続された画像形成装置やコンピュータに画像形成枚数が記憶されるようにしている。
【0003】
ここで、画像形成装置において特定の個人や部署毎に画像形成枚数を管理する必要性としては、画像形成枚数に応じた金額を個人や部署に課金するようなシステムを採用している場合が考えられる。つまり、一台ないし複数台の画像形成装置を複数の者や複数の部署で使用する場合、その使用量に応じて各個人や各部署に課金をすることがある。このような場合に、画像形成装置における画像形成枚数の管理が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特定の個人や部署毎に画像形成枚数を管理しようとすると、キーカウンタやキーカードを用意し、これを画像形成装置に装着しなければならない。特に、キーカウンタのようなものを個人毎に用意することは現実的ではないため、キーカウンタでの画像形成枚数の管理は部署毎等の所定単位にならざるを得ない。また、キーカウンタにしてもキーカードにしても、これらのものをわざわざ用意しなければならないというのは、それ自体煩雑である。しかも、キーカウンタやキーカードを画像形成装置に装着しなければならないこと自体も煩雑である。
【0005】
本発明の目的は、キーカウンタやキーカード等を用意することなく画像形成枚数を管理することができるようにすることである。
【0006】
本発明の別の目的は、特別な操作なしに画像形成枚数を管理することができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の画像形成システムの発明は、画像形成指示装置からの画像形成命令に応じて画像形成動作を実行する画像形成装置と、画像形成装置による画像形成枚数を計数する計数手段と、画像形成指示装置に設けられ、少なくとも個人IDコードを記憶するRF−ID素子を内蔵するIDカードのRF−ID素子から個人IDコードを読み取るRF通信装置と、個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコード毎に画像形成装置による画像形成枚数を記憶する枚数ファイルと、前記RF通信装置が前記個人IDコードを読み取っている間に前記画像形成指示装置から前記画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、前記計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数を、前記RF通信装置が読み取った前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて前記枚数ファイルに記憶させる記憶手段とを備え、前記画像形成指示装置は、前記画像形成装置にLAN接続されたパーソナルコンピュータで構成され、前記RF通信装置は、前記パーソナルコンピュータに内蔵されるか接続されて近傍に配置されるかして設けられている。更に、画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置を備え、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には前記課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に前記画像形成命令を有効にする。ここで、RF−ID素子のRF−IDというのは、「Radio Frequency Identification」の略称である。このようなRF−IDは、小型の記録媒体(データキャリア)とリーダライタとの組み合わせにより、電波を使って個体の識別やデータの送受信を行うシステムである。
【0008】
したがって、IDカードの所持者が画像形成指示装置に近づくことでそのIDカードに内蔵されているRF−ID素子が記憶する個人IDコードがRF通信装置に読み取られる。この状態で画像形成指示装置より画像形成装置に画像形成命令を送ると、画像形成動作が実行され、計数手段によって画像形成枚数が計数される。計数された画像形成枚数は、RF通信装置が読み取った個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて、枚数ファイルに記憶保存される。
更に、画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置を更に備え、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に画像形成命令を有効にするので、RF通信装置がいずれのコードも読み取らないとしても、課金装置における決済があれば画像形成指示装置からの画像形成命令に従い画像形成装置が画像形成動作を行う。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成システムにおいて、IDコードは、個人IDコードと同一のコードである。これにより、枚数ファイルには、各個人毎に画像形成枚数が記憶される。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成システムにおいて、IDコードは、個人IDコードに対応する個人が所属する部署を示すIDコードである。これにより、枚数ファイルには、個人IDコードに対応する個人が所属する部署毎に画像形成枚数が記憶される。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成システムにおいて、枚数ファイルに記憶された画像形成枚数に基づいて各IDコード毎に金額を算出する金額算出手段を更に備える。これにより、各IDコード毎に金額が算出される。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の画像形成システムにおいて、RF−ID素子は画像形成装置による画像形成枚数を記憶し、記憶手段は、RF通信装置が個人IDコードを読み取っている間に画像形成指示装置から画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数をRF―ID素子に加算する。これにより、RF―ID素子を内蔵するIDカード自体にも画像形成枚数の情報が蓄積される。
【0021】
請求項6記載の発明は、画像形成指示装置からの画像形成命令に応じて画像形成動作を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置による画像形成枚数を計数する計数手段と、前記画像形成指示装置に設けられ、少なくとも個人IDコードを記憶するRF−ID素子を内蔵するIDカードの前記RF−ID素子から前記個人IDコードを読み取るRF通信装置と、前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコード毎に前記画像形成装置による画像形成枚数を記憶する枚数ファイルと、前記RF通信装置が前記個人IDコードを読み取っている間に前記画像形成指示装置から前記画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、前記計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数を、前記RF通信装置が読み取った前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて前記枚数ファイルに記憶させる記憶手段とを備える画像形成システムであって、前記画像形成指示装置からの画像形成命令を許可する許可コードを予め記憶する許可コード記憶領域と、前記画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置とを更に備え、前記RF−ID素子は前記許可コードを記憶し、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には前記課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に前記画像形成命令を有効にし、この条件が満たされなければ前記画像形成命令を無効とする。これにより、RF通信装置がいずれのコードも読み取らないとしても、課金装置における決済があれば画像形成指示装置からの画像形成命令に従い画像形成装置が画像形成動作を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、システム全体の概略ブロック図である。本実施の形態の画像形成システムは、画像形成装置となる複数台の複写機1及び複数台の印刷機2がLAN制御装置3を介してホストコンピュータ4や複数台のパーソナルコンピュータ5にLAN接続されている。つまり、LAN制御装置3は、ハブやルータ等によって構成され、ホストコンピュータ4とパーソナルコンピュータ5と複写機1と印刷機2との間での通信を可能としている。そして、ホストコンピュータ4にはデータベース6が構築されている。
【0023】
図2は、RF−IDシステムの概要を説明するための模式図である。本実施の形態の画像形成システムでは、複写機1及び印刷機2とそれらの操作者7との間でRF−IDによる個体の識別及びデータの送受信を行う。RF−IDは、例えば特開平10−273208号公報等にも紹介されているような周知の技術であるので、その説明は省略する。
【0024】
本実施の形態では、ホストコンピュータ4にLAN接続された複写機1にRF通信装置8が内蔵され、操作者7が身に付けているIDカードとしての社員証9に内蔵されているRF−ID素子10とRF通信装置8との間で通信を行うよう構成されている。図示はしないが、印刷機2にもRF通信装置8が内蔵され、操作者7が身に付けているIDカードとしての社員証9に内蔵されているRF−ID素子10とRF通信装置8との間で通信を行うよう構成されている。
【0025】
つまり、図3の複写機1の概略ブロック図に示すように、複写機1は、画像読取部11と画像形成部12とを備え、これらの画像読取部11及び画像形成部12を駆動制御する駆動制御回路13を備える。この駆動制御回路13は、マイクロコンピュータによって構成され、このマイクロコンピュータのROMに格納された動作プログラムに従い各種の制御動作を実行する。例えば、画像読取部11による画像読取動作、画像形成部12による読取画像の画像形成動作等が実行される。このような画像読取動作及び画像形成動作は、複写機1の図示しないスタートボタンの押下をトリガとしてマイクロコンピュータの制御により実行され、ここに、図示しない画像形成指示装置の機能が実行される。もっとも、画像形成動作は、複写機1にLAN接続されたパーソナルコンピュータ5等からの指令によって開始されるような構成であってもよい。この場合には、パーソナルコンピュータ5等での複写命令や印刷命令が画像形成指示装置の機能として実行されることになる。そして、駆動制御回路13にはLAN用の通信回路14及びRF通信装置8も接続されている。なお、パーソナルコンピュータ5等での複写命令や印刷命令が画像形成指示装置の機能として実行される構成である場合には、RF通信装置8はそのパーソナルコンピュータ5に内蔵されるか接続されて近傍に配置されることになる。さらに、そのような複写機1における各部8,11,12,13,14は、電源回路15からの給電によって動作する。
【0026】
ここで、図3には複写機1の例を示したが、印刷機2もほぼ同一のブロック構成となっている。
【0027】
次いで、図4のRF−ID素子10の概略ブロック図に示すように、RF−ID素子10は、EEPROM16が接続された制御回路17にRF回路18が接続されて構成されている。RF回路18は、電波通信を実現するためのアナログ回路であり、制御回路17はRF回路18を介して送受信されたデータを処理するデジタル回路である。そして、EEPROM16には、RF−ID素子10を内蔵する社員証9の持ち主の個人IDコードと各複写機1毎の複写枚数及び各印刷機2毎の印刷枚数とが記憶保持されている。
【0028】
ここで、ホストコンピュータ4は、そのデータベース6中に各種ファイル構造を備える。図5は枚数ファイルとしての個人ファイル19のデータ構造を示す模式図、図6は枚数ファイルとしての部署ファイル20のデータ構造を示す模式図である。個人ファイル19は、EEPROM16に格納された個人IDコードに対応するIDコード19a毎に、氏名19b、所属19c、複写枚数19d及び印刷枚数19eの各データ記憶領域を備えている。複写枚数19d及び印刷枚数19eは、複写機1及び印刷機2のIDコード毎に複写枚数及び印刷枚数を記憶保存する領域である。部署ファイル20は、IDコードとしての部署コード20a毎に複写枚数20b、印刷枚数20c、複写金額20d、印刷金額20e及び合計金額20fの各データ記憶領域を備えている。部署コード20aは、個人ファイル19の所属19cに対応するコードである。また、複写枚数20b、印刷枚数20c、複写金額20d及び印刷金額20eは、複写機1及び印刷機2のIDコード毎に複写枚数、印刷枚数、複写金額及び印刷金額を記憶保存する領域である。
【0029】
このような画像形成システムにおいて、操作者7である社員が複写や印刷を意図して複写機1や印刷機2に近づいた場合の処理を図7及び図8のフローチャートに基づいて説明する。図7は、複写機1や印刷機2における画像形成枚数の計数処理を示すフローチャートである。まず、社員証9を身に付けた社員である操作者7が複写機1や印刷機2に近づくと、複写機1や印刷機2内のRF通信装置8がRF−ID素子10内のRF回路18からの電波信号を受信し、複写機1や印刷機2内の駆動制御回路13はRF反応ありと認識する(ステップS1)。これにより、複写機1や印刷機2は、RF書き込み装置8を通じて質問データを電波送信する(ステップS2)。質問の内容は、個人IDコードの問い合わせと複写及び印刷枚数の問い合わせとである。これに応じて社員証9内のRF−ID素子10は、EEPROM16内に記憶保存されている個人IDコードと複写及び印刷枚数とをRF回路18を介して電波送信する。この場合の複写及び印刷枚数は、複写機1及び印刷機2のIDコード毎である。そして、複写機1や印刷機2は、そのようなRF−ID素子10からの応答データを受信し(ステップS3)、この応答データをLAN回線経由でホストコンピュータ4に送信する(ステップS4)。その後、複写や印刷が実行されたかが判定され(ステップS5)、複写や印刷が実行されたと判断されたならば、その枚数が計数され(計数手段)、計数された増加枚数データがホストコンピュータ4にLAN回線経由で送信される(ステップS6)。そして、計数手段によって計数された枚数は、RF通信装置8を介して電波送信される。こうして電波送信された計数枚数のデータは、RF回路18を介してRF―ID素子10に取り込まれ、EEPROM16のデータが更新される(ステップS7)。つまり、EEPROM16内に記憶された対応する複写機1又は印刷機2における複写枚数又は印刷枚数が更新される。
【0030】
図8は、複写機1や印刷機2からの応答データを受信した後のホストコンピュータでの処理を示すフローチャートである。図7のフローチャート中のステップS4において複写機1や印刷機2から送信された応答データがホストコンピュータ4において受信されると(ステップS11)、応答データからIDコード(この場合には個人IDコード)が抽出される(ステップS12)。そして、図5に例示する個人ファイル19から該当するIDコードが検索され、検索されたIDコードに対応する複写枚数19d及び印刷枚数19eが応答データ中の複写枚数及び印刷枚数と比較される(ステップS13)。この場合の比較は、複写機1及び印刷機2とも、各IDコード毎になされる。ここに、比較手段の機能が実行される。その結果、数値が不一致であれば、個人ファイル19中の複写枚数19d及び印刷枚数19eが応答データ中の複写枚数及び印刷枚数に更新され、かつ、部署ファイル20中の複写枚数20b、印刷枚数20c、複写金額20d、印刷金額20e及び合計金額20fも合わせて更新される(ステップ14)。ここで、部署ファイル20中の部署コード20aに対応する複写枚数20b及び印刷枚数20cは、個人ファイル19中の所属19cについての共通項の集合である。そして、複写金額20d、印刷金額20e及び合計金額20fは、各部署コード20a毎の複写枚数20b及び印刷枚数20cに基づいてホストコンピュータ4によって算出される。特に、複写金額20d及び印刷金額20eについては、IDコードをキーとして、各複写機1及び各印刷機2毎に算出される。ここに、金額算出手段の機能が実行される。
【0031】
その後、図7のフローチャート中のステップS6において複写機1や印刷機2から送信された増加枚数データがホストコンピュータ4において受信されると(ステップS15)、個人ファイル19中の複写枚数19d及び印刷枚数19eが増加枚数データに応じて更新され、かつ、部署ファイル20中の複写枚数20b、印刷枚数20c、複写金額20d、印刷金額20e及び合計金額20fも合わせて更新される(ステップ14)。ここに、記憶手段及び金額算出手段の機能が実行される。
【0032】
このように、本実施の形態によれば、従来からあるキーカウンタやキーカード等を用意することなく、また、特別な操作なしに、複写枚数や印刷枚数等の画像形成枚数を木目細かく管理することができる。また、課金情報を容易に得ることができる。
【0033】
次いで、枚数ファイル19は、許可コード記憶領域としても機能する。つまり、図7のフローチャート中のステップS4において複写機1や印刷機2から送信された応答データがホストコンピュータ4において受信されると(ステップS11)、応答データからIDコード(この場合には個人IDコード)が抽出され(ステップS12)、図5に例示する個人ファイル19から該当するIDコードが検索される。この際、個人ファイル19から該当するIDコードが検索できなければ、ホストコンピュータ4は、その旨の情報を対応する複写機1又は印刷機2に返す。これにより、IDコードが検索できなかったという情報を返された複写機1又は印刷機2では、その駆動制御回路13での処理により、その旨を報知し、複写動作や印刷動作を禁止する。この意味で、RF―ID素子10のEEPROM16に記憶されている個人IDコードは、許可コードとしても機能することになる。つまり、個人IDコードと許可コードとが兼用され、EEPROM16の記憶容量が有効利用される。なお、複写機1又は印刷機2での報知は、図示しないディスプレイでの表示や音声報知等、その種類を問わない。
【0034】
ここで、複写動作や印刷動作の禁止やその報知は、図7のステップS1においてRF反応ありと判定されない状態(ステップS1のN)で複写機1や印刷機2のスタートボタンが押された場合にもなされる。このような処理も、複写機1や印刷機2における駆動制御回路13での処理によって行われる。もっとも、実施にあたっては、複写金額や印刷金額を計算し、その金額について現金やクレジットカードによる決済を受け付けるような図示しない課金装置を設け、この課金装置において現金やクレジットカード等による決済があったことを条件として、図7のステップS1においてRF反応ありと判定されない状態(ステップS1のN)でも、複写機1や印刷機2による複写動作や印刷動作を許容するように構成しても良い。このような構成の画像形成システムは、例えば図書館等で、社員証9のようなIDカードを持つ職員と、そのようなIDカードを持たない入館者とが複写機1や印刷機2等を共用するような状況において、きわめて便利である。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の画像形成システムの発明は、IDカードの所持者が画像形成指示装置に近づくことでそのIDカードに内蔵されているRF−ID素子が記憶する個人IDコードがRF通信装置に読み取られるようにし、この状態での画像形成枚数を計数し、計数された画像形成枚数をRF通信装置が読み取った個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて枚数ファイルに記憶保存するようにしたので、キーカウンタやキーカード等を用意することなく画像形成枚数を管理することができる。また、特別な操作なしに画像形成枚数を管理することができる。前記画像形成指示装置は、前記画像形成装置にLAN接続されたパーソナルコンピュータで構成され、前記RF通信装置は、前記パーソナルコンピュータに内蔵されるか接続されて近傍に配置されるかして設けられているので、IDカードの所持者がパーソナルコンピュータから画像形成命令を画像形成装置に与えて以上の管理ができる。
更に、画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置を更に備え、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に画像形成命令を有効にするようにしたので、より広い範囲の利用者に正当に画像形成装置を使用させることができる。
【0038】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成システムにおいて、IDコードを個人IDコードと同一のコードとしたので、枚数ファイルに各個人毎に画像形成枚数を記憶させることができる。
【0039】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成システムにおいて、IDコードを個人IDコードに対応する個人が所属する部署を示すIDコードとしたので、枚数ファイルに個人IDコードに対応する個人が所属する部署毎に画像形成枚数を記憶させることができる。
【0040】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成システムにおいて、枚数ファイルに記憶された画像形成枚数に基づいて各IDコード毎に金額を算出する金額算出手段を更に備えるので、例えばIDコード毎の課金情報を容易に得ることができる。
【0041】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の画像形成システムにおいて、RF−ID素子は画像形成装置による画像形成枚数を記憶し、記憶手段は、RF通信装置が個人IDコードを読み取っている間に画像形成指示装置から画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数をRF―ID素子に加算するようにしたので、RF―ID素子を内蔵するIDカード自体にも画像形成枚数の情報を蓄積することができる。したがって、RF―ID素子に記憶された情報を参照することで、キーカウンタやキーカード等を用意することなく画像形成枚数を管理することができる。また、特別な操作なしに画像形成枚数を管理することができる。
【0048】
請求項6記載の発明は、IDカードの所持者が画像形成指示装置に近づくことでそのIDカードに内蔵されているRF−ID素子が記憶する個人IDコードがRF通信装置に読み取られるようにし、この状態での画像形成枚数を計数し、計数された画像形成枚数をRF通信装置が読み取った個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて枚数ファイルに記憶保存するようにしたので、キーカウンタやキーカード等を用意することなく画像形成枚数を管理することができる。また、特別な操作なしに画像形成枚数を管理することができる。画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置を更に備え、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に画像形成命令を有効にするようにしたので、より広い範囲の利用者に正当に画像形成装置を使用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例を示すシステム全体の概略ブロック図である。
【図2】RF−IDシステムの概要を説明するための模式図である。
【図3】画像形成装置(複写機)の概略ブロック図である。
【図4】RF−ID素子の概略ブロック図である。
【図5】枚数ファイル(個人ファイル)のデータ構造を示す模式図である。
【図6】枚数ファイル(部署ファイル)のデータ構造を示す模式図である。
【図7】画像形成装置(複写機)における画像形成枚数の計数処理を示すフローチャートである。
【図8】画像形成装置(複写機)からの応答データを受信した後のホストコンピュータでの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 画像形成装置
8 RF通信装置
9 IDカード(社員証)
10 RF−ID素子
19 枚数ファイル(個人ファイル),許可コード記憶領域
19a IDコード
20 枚数ファイル(部署ファイル)
20a IDコード(部署コード)
S6 計数手段
S13 比較手段
S14 更新手段、金額算出手段、記憶手段
Claims (6)
- 画像形成指示装置からの画像形成命令に応じて画像形成動作を実行する画像形成装置と、
前記画像形成装置による画像形成枚数を計数する計数手段と、
前記画像形成指示装置に設けられ、少なくとも個人IDコードを記憶するRF−ID素子を内蔵するIDカードの前記RF−ID素子から前記個人IDコードを読み取るRF通信装置と、
前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコード毎に前記画像形成装置による画像形成枚数を記憶する枚数ファイルと、
前記RF通信装置が前記個人IDコードを読み取っている間に前記画像形成指示装置から前記画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、前記計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数を、前記RF通信装置が読み取った前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて前記枚数ファイルに記憶させる記憶手段とを備え、
前記画像形成指示装置は、前記画像形成装置にLAN接続されたパーソナルコンピュータで構成され、前記RF通信装置は、前記パーソナルコンピュータに内蔵されるか接続されて近傍に配置されるかして設けられ、
更に、画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置を備え、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には前記課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に前記画像形成命令を有効にする画像形成システム。 - 前記IDコードは、前記個人IDコードと同一のコードである請求項1記載の画像形成システム。
- 前記IDコードは、前記個人IDコードに対応する個人が所属する部署を示すIDコードである請求項1記載の画像形成システム。
- 枚数ファイルに記憶された画像形成枚数に基づいて各前記IDコード毎に金額を算出する金額算出手段を更に備える請求項1ないし3のいずれか一記載の画像形成システム。
- 前記RF−ID素子は前記画像形成装置による画像形成枚数を記憶し、前記記憶手段は、前記RF通信装置が前記個人IDコードを読み取っている間に前記画像形成指示装置から前記画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、前記計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数を前記RF―ID素子に加算する請求項1ないし4のいずれか一記載の画像形成システム。
- 画像形成指示装置からの画像形成命令に応じて画像形成動作を実行する画像形成装置と、
前記画像形成装置による画像形成枚数を計数する計数手段と、
前記画像形成指示装置に設けられ、少なくとも個人IDコードを記憶するRF−ID素子を内蔵するIDカードの前記RF−ID素子から前記個人IDコードを読み取るRF通信装置と、
前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコード毎に前記画像形成装置による画像形成枚数を記憶する枚数ファイルと、
前記RF通信装置が前記個人IDコードを読み取っている間に前記画像形成指示装置から前記画像形成装置に画像形成命令がなされた場合に、前記計数手段によって計数されたその画像形成命令に基づく画像形成枚数を、前記RF通信装置が読み取った前記個人IDコードに対して所定の関係を有するIDコードに対応させて前記枚数ファイルに記憶させる記憶手段とを備える画像形成システムであって、
前記画像形成指示装置からの画像形成命令を許可する許可コードを予め記憶する許可コード記憶領域と、
前記画像形成装置の作動に伴い所定の課金をする課金装置とを更に備え、
前記RF−ID素子は前記許可コードを記憶し、画像形成指示装置に対して画像形成命令のための操作がなされた際、RF通信装置がいずれのコードも読み取らない場合には前記課金装置を作動させ、この課金装置での決済を条件に前記画像形成命令を有効にし、この条件が満たされなければ前記画像形成命令を無効とする画像形成システム。
Priority Applications (3)
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