JP3790197B2 - 摺洗具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、摺洗具、例えば調理器具や食器の洗浄に用いる摺洗具に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記摺洗具としては、ウレタンフォーム、ナイロン不織布、繊維や布に微細砥粒を付着させて成形したたわし、偏平金属条をらせん状に巻いた紐体を絡めて成形した金属カールたわしなど硬軟多様なものがあり、摺洗対象の材質や汚れの種類によって使い分けられている。例えば鍋やフライパンの焦げつき落としには、摺洗力の高い硬質のたわしが用いられ、フライパン等にたわしを強く押し付けながら摺洗される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した各種たわしの多くは容易に変形するために、高い摺洗力を発揮させるべく強く握って摺り付けようとしても潰れて力が入りにくく、甚だ使い勝手が悪いという問題点があった。また、摺洗時に過度に変形させると型くずれも早く、寿命も短くなる。さらに、たわしを直接握るので手が汚れたり、たわしの臭いが手に移るといった不都合があった。
【0004】
この発明は、上述した現状に鑑み、使い勝手が良く高い摺洗力を発揮できる摺洗具の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の摺洗具は、厚さ方向に貫通する取付孔を有する摺洗具本体と、軸部の両端に径大の係止部を有する係止用部材と、上下方向に貫通する係止孔を有する把持体とを備え、前記係止用部材が前記摺洗具本体の取付孔に貫通状態に挿入されるとともに、一方の係止部によって該摺洗具本体に抜け止め状態に取付けられ、かつ前記把持体の係止孔に前記係止用部材が貫通状態に挿入されるとともに、他方の係止部が抜け止め状態に係止されることによって、前記摺洗具本体が把持体に装着されてなることを基本要旨とする。
【0006】
前記摺洗具において、前記摺洗具本体は、把持体に着脱自在に装着されることが好ましい。
【0007】
また、前記摺洗具本体において、厚さ方向の少なくとも一面側に凹陥部が形成されているとともに、該凹陥部内に取付孔が設けられていることが好ましい。
【0008】
さらに、前記凹陥部は、摺洗具本体材料の圧縮によって形成されてなることが好ましい。
【0009】
前記摺洗具本体材料は、不織布または砥粒を付着させた不織布であることが好ましい。
【0010】
前記係止用部材において、軸部の長さ方向の中間部に、径方向に突出するフランジが設けられていることが好ましい。
【0011】
前記把持体において、下面に凹部が形成され、該凹部に臨んで係止孔が穿設されていることが好ましい。
【0012】
さらに前記凹部内に一または複数のリブが設けられていること、あるいはさらに前記リブに一または複数の小突起が設けられていることが好ましい。
【0013】
また、前記把持体において、係止孔は、前記係止用部材の係止部が挿通可能なガイド孔に連結されていることが好ましい。あるいは、前記把持体において、係止孔に連続する複数の切り込みが放射状に穿設されていることが好ましい。
【0014】
また、この発明の摺洗具において、前記把持体に装着されるキャップを備えることが好ましい。
【0015】
さらに、前記把持体またはキャップに把柄が設けられていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜4に示す摺洗具(1)は、摺洗具本体(10)、係止用部材(20)、把持体(30)およびキャップ(50)で構成される。
【0017】
図2(A)(B)に示すように、摺洗具本体(10)は、アクリルやナイロン等の合成樹脂繊維を三次元的に絡ませ、かつ繊維を部分的に溶着させた不織布からなり、円盤形に成形されたものである。前記摺洗具本体(10)の中心部には、厚さ方向の上下両面に円形の凹陥部(11)(12)が形成されている。これらの凹陥部(11)(12)は、不織布の上下両方向から熱圧縮することにより形成されたものであって、熱圧縮によって繊維密度の高くなった隔壁(13)によって区切られている。また、前記隔壁(13)には十文字に切り込み(14)が設けられ、切り込み片(15)を跳ね上げまたは押し下げると上下の凹陥部(11)(12)が貫通して係止用部材(20)の取付孔(16)となる。
【0018】
係止用部材(20)は、断面円形の軸部(21)の両端に、軸部(21)より径の大きい円盤状の係合部(22)(23)が一体に設けられている。係合部(22)(23)の直径は前記摺洗具本体(10)の凹陥部(11)(12)の直径に略等しく、厚さは凹陥部(11)(12)の深さよりも薄く形成されている。
【0019】
図3(A)(B)に示すように、把持体(30)は、高さ方向の中間部に係止用基板(31)を有し、上下両面に凹部(32)(33)が形成された円筒状体である。
【0020】
前記係止用基板(31)には、中心に位置する小径の係止孔(34)とこの係止孔(34)に連結される大径のガイド孔(35)が穿設されている。前記係止孔(34)の孔径は前記係止用部材(20)の軸部(21)よりもやや大きく、係止部(22)(23)よりも小さい。前記ガイド孔(35)の孔径は係止部(22)(23)よりも大きい。また、前記係止孔(34)とガイド孔(35)との連結部分(36)は、係止孔(34)の最大径よりもやや狭く、軸部(21)の直径に相当する幅に形成されている。
【0021】
また、把持体(30)の下面側の凹部(33)内に4枚の板状リブ(37a)(37a)(37a)(37b)が放射状に形成され、把持体(30)の補強がなされている。これらのうちのガイド孔(35)側のリブ(37b)を除く3枚のリブ(37a)は、下方に向かって幅が狭まるテーパ状に形成されて凹部(33)内のスペースを確保している。そして、各リブ(37a)(37b)の下端面には下方に突出する小突起(38)が形成されている。また、前記把持体(30)の外周面の下方部には、キャップ(50)の下端面を当接させるための段部(39)が形成され、段部(39)の若干上方で周方向4等分位置に畝状突起(40)が形成されている。
【0022】
キャップ(50)は下面側が開口するドーム状であり、上方部に縮径された握り部(51)を有する。また、下端縁の内周面には凸縁(52)が形成されている。
【0023】
前記摺洗具(1)は次のようにして組付けられる。
【0024】
まず、図2および図4に示すように、摺洗具本体(10)に係止用部材(20)を取り付ける。
【0025】
係止用部材(20)の一方の係止部(23)で摺洗具本体(10)の隔壁(13)の切り込み片(15)を押し退けて取付孔(16)を形成しながら係止用部材(20)を貫通状態に挿入する。そして、一方の係止部(23)を摺洗具本体(10)の一方の凹陥部、図示例では下方の凹陥部(12)内に嵌合させる。この状態において、一方の係合部(23)の端面は、摺洗具本体(10)の摺洗面(10a)よりも退入した位置にある。なお、摺洗具本体(10)は不織布であるから寸法に融通が利き、取付孔(16)が係止部(23)より若干小さくても、支障なく係止部(23)を押し込こむことができる。また、摺洗具本体(10)と係止用部材(20)とのずれを防ぐために、凹陥部(11)(12)は係止部(22)(23)がゆるみなく嵌合する径寸法に形成されていることが好ましい。摺洗具本体(10)は融通が利くので、図4および図5に例示したようにやや小さめの凹陥部(11)(12)に対しても支障なく嵌合させることができる。
【0026】
次に、図4に示すように、係止用部材(20)を取り付けた摺洗具本体(10)を把持体(30)に装着する。
【0027】
摺洗具本体を(10)を把持体(30)の下方凹部(33)側に配置し、係止用部材(20)の他方の係合部(22)をガイド孔(35)に挿入して上方に引出し、軸部(21)を連結部(36)を介して係止孔(34)内に押し込むようにして移動させ、係止部(22)の下面で係止孔(34)に抜け止め状態に係止させる。また、連結部(36)は係止孔(34)の最大径よりもやや狭く形成されているため、係止用部材(20)に外力を加えてガイド孔(35)側に押し出さない限り、軸部(21)は係止孔(34)内に留まって安定した係止状態が達成される。この係止状態において、摺洗具本体(10)の上部は把持体(30)の凹部(33)内のリブ(37a)(37b)および小突起(38)に食い込むように押し付けられている。
【0028】
また、逆操作によって、前記摺洗具本体(10)を把持体(30)から外すことができ、摺洗具本体(10)は把持体(30)に対して着脱自在である。
【0029】
次に、把持体(30)の畝状突起(40)とキャップ(50)の凸縁(33)とをかみ合わせるようにキャップ(50)を把持体(10)に被せ、キャップ(50)の下端面を段部(39)に当接させる。これにより、キャップ(50)は把持体(10)に装着される。
この摺洗具(1)においては、直接摺洗具本体(10)を握らず把持体(10)またはキャップ(50)を握って使用できるから、握りやすく力を入れやすい。また、摺洗具本体(10)と把持体(30)とは、リブ(37a)(37b)および小突起(38)が摺洗具本体(10)に食い込んだ状態で強く係止されているため、摺洗対象に強く押し付けて回転させながら摺洗しても把持体(30)と摺洗具本体(10)とがずれない。このため、摺洗具(1)に加えた力が無駄なく摺洗力に反映されて摺洗効率が良い。また、係止用部材(20)の係止部(23)は摺洗具本体(10)の凹陥部(12)内に嵌合されて摺洗面(10a)より退入しているため、係止部(23)が摺洗対象を傷つけることもない。さらに、摺洗具本体(10)に直接手を触れないから、手が汚れたり摺洗具本体(10)の臭いが手に移ることもない。
【0030】
また、キャップ(50)が把持体(30)を覆うため、握り易さが向上し外観も良い。しかも、キャップ(50)形状は、摺洗具本体(10)の係止機構による制限を受けず自由な設計が可能であるから、把柄やフックといった部材の追加が容易である。また単純形状であるから、外周面に滑り止め用のローレット目を切るといった追加加工も容易に行える。
【0031】
摺洗具(1)は、キャップ(50)が無くても把持体(30)を握って使用することもできるが、キャップ(50)に握り機能を持たせることで把持体(30)の構造を単純化できる。例えば上記例では、キャップ(50)を握りやすい長さと径(縮径部(51))に形成することで、把持体(30)は握りに適した径寸法よりも大きく設計して摺洗具本体(10)の安定装着を図りることができるし、また上下方向の高さを低くすることもできる。
【0032】
前記摺洗具本体(10)は上下両面に凹陥部(11)(12)が形成された上下対称形であるから、一方の摺洗面(10a)がすり減ったら上下を反転させて他面を使用することができ、摺洗具を長期間使用できる。摺洗具本体(10)の上下転換は、係止用部材(20)を把持体(30)から外して、図5の点線で示すように、軸部(21)をスライドさせるだけで良く、摺洗具本体(10)と係止用部材(20)とを分離させる必要はない。図5では、軸部(21)を下にスライドさせ、把持体(30)との係止に用いた係止部(22)を上方の凹陥部(11)内に嵌合させ、摺洗具本体(10)との係止に用いた係止部(23)を把持体(30)との係止に用いる。
〔第2実施形態〕
図6および図7に示す摺洗具(2)は、第1実施形態の摺洗具(1)とは把持体(60)の構造および摺洗具本体(10)の係止方法のみが相違する。また、図1〜図5と共通の符号で示したものは、同一機能を有するものとして説明を省略する。
【0033】
把持体(60)は、高さ方向の中間部に係止用基板(61)を有し、上下両面に凹部(62)(63)が形成された円筒状体である。
【0034】
前記係止用基板(61)には、中心に係止孔(64)が穿設され、この係止孔(64)を中心として10本の切り込み(65)が放射状に穿設されている。前記係止孔(64)の孔径は係止用部材(20)の軸部(21)よりやや大きくかつ係止部(23)(23)よりも小さく形成されている。また、切り込み(65)によって形成される概略二等辺三角形の舌状片(66)は、先端側で上下のいずれの方向にも撓み、かつ復元するものとなされている。
【0035】
また、下方凹部(63)内には、下端面に小突起(67)を有する円筒形のリブ(68)が設けられている。
【0036】
前記把持体(60)への摺洗具本体(10)の着脱は次の手順で行う。
【0037】
まず、上記摺洗具(1)と同じく摺洗具本体(10)に係止用部材(20)を取り付ける。そして、摺洗具本体(10)を把持体(60)の下方凹部(63)側に配置し、係止用部材(20)の他方の係止部(22)で舌状片(66)を押し上げて上方に撓ませる(図7(A))。これにより係止孔(64)の孔径が拡大されて、係止用部材(20)の係止部(22)が上方に通り抜けることができる。通り抜けた後は舌状片(66)が元の水平位置に復元して係止孔(64)の孔径が元に戻り、係止部(22)はその下面で係止用基板(61)の係止孔(64)に抜け止め状態に係止される。
【0038】
摺洗具本体(10)を外す場合は、係止用部材(20)の係止部(22)を下方に押し込む。これにより、舌状片(66)が係止部(22)に押し下げられて下方に撓み(図7(B))、孔径が拡大された係止孔(64)を係止部(22)が通り抜けて、摺洗具本体(10)は把持体(60)から分離される。分離後、舌状片(66)は元の水平位置に復元する。
【0039】
前記舌状片(66)の撓み性は、切り込み(65)の数および長さ、係止用基板(61)の材質や板厚の組合せによって調節することができる。切り込み(65)の数は多いほど撓み易いが、係止用基板(61)の強度を確保しつつ十分な撓み性を得るために6〜14が好ましい。
【0040】
この発明の摺洗具は、上述した2つの形態に限定されない。
【0041】
例えば、摺洗具本体の材質は、例示した不織布の他、ウレタンフォーム等の樹脂フォーム、樹脂フォームや不織布からなる基材に砥粒を付着させたもの、金属カールたわし等の任意のものを使用できる。力を入れやすく強力な摺洗が可能である点で不織布や砥粒を付着させた不織布を推奨できる。また、複数の異種材料を組み合わせることもできる。また、係止用部材、把持体、キャップの材質は耐水性に優れた合成樹脂成形品を推奨できる。
【0042】
また、摺洗具本体は、凹陥部を設けなくても取付孔に支障なく係止用部材を取付けることができる。しかし、摺洗面に係止用部材が露出していると、摺洗対象を傷つけたり、係止用部材が摩耗することがある。このため、凹陥部を設けて係止部を摺洗面から退入させておき、係止用部材が摺洗対象に接触させないことが好ましい。また、凹陥部は片面のみに設けることも、両面に設けることもできる。両面に設けた場合は、上下反転させて摺洗具本体の両面を摺洗面として使用する場合に、両面で係止部を摺洗面から退入させることができる。
【0043】
また、凹陥部の形成方法も限定されない。上記例の熱圧縮によれば簡単に凹陥部を形成できる上に、繊維が高密度になって隔壁強度が増すため、係止用部材をしっかりと取付けることができ、抜け落ちが抑制される。その他の形成方法として、図8に示した摺洗具本体(17)のように、芯材(19)の片面または両面に貫通孔(18a)を形成した摺洗材料(18)を貼り合わせる方法を例示できる。このような貼り合わせは、高密度の不織布の片面または両面に低密度の不織布やウレタンフォームを貼り合わせるといった異種材料の組み合わせにも適用できる。前記摺洗具本体(17)では孔(18a)が凹陥部となり、芯材(19)が隔壁となる。さらにその他の形成方法として、摺洗具本体に凹陥部を設けずに取付孔のみを形成しておくとともに、摺洗具本体の摺洗面から把持体(30)(60)の係止孔(34)(64)までの距離よりも係止用部材の軸部の長さを短く設定しておく方法がある。これらの摺洗具本体、把持体(30)(60)および係止用部材を上述の実施形態に準ずる手順で組立てると、摺洗具本体はその取付孔の周辺が係止用部材の係止部に圧縮された状態で把持体に装着される。このような係止用部材の係止部による圧縮によって、摺洗具本体に実質的に凹陥部が形成され、係止部を摺洗面から退入させることができる。しかも、摺洗具本体の圧縮によってしっかりとした装着状態となり、摺洗具本体または係止用部材の脱落を抑制できる。
【0044】
係止用部材は、図8に示すように、軸部(21)の長さ方向の中間部に径方向に突出するフランジ(24)を設けても良い。この係止用部材(20')を用いれば、フランジ(24)が隔壁(19)の他面に当接し、隔壁(19)の両面を係止部(23)とフランジ(24)とで挟んで拘束するから、摺洗具本体(17)のずれがさらに抑制され、優れた摺洗効果が得られる。また、両面使いの摺洗具本体(17)で上下反転させた場合は、フランジ(24)の他面側で摺洗具本体(17)を拘束する。両面使いの摺洗具本体(15)において、軸部(21)の全長と摺洗具本体(17)の厚さとの関係で1つのフランジを兼用できない場合は、軸部(21)の長さ方向に2つのフランジを並設すれば良い。また、凹陥部を有さない摺洗具本体においては、係止部とフランジとで摺洗具本体の両外面を挟むことになり、同じく摺洗具本体のずれが抑制される。
【0045】
また、係止用部材は、軸部と係止部とが分離−連結可能となされるものも本発明に含まれる。このような係止用部材は、摺洗具本体の取付孔または把持体の係止孔に軸部を貫通状態に挿入した後、軸部の先端に係止部を連結させて抜け止め状態とする。この係止用部材を使用すれば、取付けや係止に手数がかかる反面、摺洗具本体においては、取付孔を軸部径相当の小孔にできるから係止用部材が抜落ちにくく、把持体においてはガイド孔が不要となるから形状を単純化できるというメリットがある。
【0046】
また上記実施形態では、係止用部材が摺洗具本体と把持体の両者に対して着脱可能なものを示したが、それぞれに固着されているものも本発明に含まれる。しかし、通常把持体および係止用部材の寿命は摺洗具本体に比べて長いため、着脱自在となされた摺洗具では、摺洗具本体の交換によって長期間使用できる。
【0047】
さらに、本発明の摺洗具はキャップを握って使用するものの他、把持体またはキャップに把柄を設けることもできる。このような摺洗具では、把柄を握って摺洗できるから、広い面積を摺洗しても疲れにくい。
【0048】
【発明の効果】
以上の次第で、請求項1にかかる発明によれば、摺洗具本体が型くずれしにくく、かつ握りやすく力を入れ易い。このため、摺洗具に加えた力が無駄なく摺洗力に反映されて摺洗効率の良い摺洗具となし得る。さらに、摺洗具本体に直接手を触れずに摺洗できるから、手が汚れたり摺洗具本体の臭いが手に移ることもない。
【0049】
請求項2にかかる発明によれば、摺洗具本体の交換が可能であり、長期間の使用が可能である。
【0050】
請求項3にかかる発明によれば、係止用部材を摺洗具本体の摺洗面から退入させて、摺洗対象の傷つきや係止用部材の摩耗を回避できる。
【0051】
請求項4にかかる発明によれば、摺洗具本体、係止用部材、把持体の取付け状態がしっかりとして、摺洗具本体または係止用部材の脱落を抑制できる。
【0052】
請求項5にかかる発明によれば、優れた摺洗効果が得られる。
【0053】
請求項6にかかる発明によれば、摺洗具本体のずれを抑制でき、優れた摺洗効果が得られる。
【0054】
請求項7にかかる発明によれば、摺洗具本体が安定した状態で把持体に装着される。
【0055】
請求項8にかかる発明によれば、摺洗具本体の位置ずれが抑制されて効率良く摺洗できる。
【0056】
請求項9にかかる発明によれば、さらに摺洗具本体の位置ずれが抑制される。
【0057】
請求項10または請求項11にかかる発明によれば、係止用部材を把持体に簡単に係止させることができ、ひいては摺洗具本体を容易に装着できる。
【0058】
請求項12にかかる発明によれば、握り易さが向上し外観も良い。
【0059】
請求項13にかかる発明によれば、把柄を握って摺洗できるから疲れにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の摺洗具の一例を示す全体斜視図である。
【図2】(A)は図1の摺洗具に用いる摺洗具本体および係止用部材の斜視図であり、(B)は摺洗具本体の切欠部分拡大図である。
【図3】図1の摺洗具に用いる把持体であり、(A)は上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図である。
【図4】図1の部分断面である。
【図5】摺洗具本体への係止用部材の取付状態を示す断面図である。
【図6】この発明の摺洗具の他の例を示す全体斜視図である。
【図7】図6の摺洗具に用いる把持体であり、(A)は上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図である。
【図8】他の摺洗具本体および係止用部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1、2…摺洗具
10,17…摺洗具本体
11,12,18a…凹陥部
16…取付孔
20,20'…係止用部材
21…軸部
22,23…係止部
24…フランジ
30,60…把持体
33,63,…凹部
34,64…係止孔
36…ガイド孔
37a,37b,,68…リブ
38,67…小突起
50…キャップ
65…切り込み
Claims (11)
- 厚さ方向に貫通する取付孔を有する摺洗具本体と、軸部の両端に径大の係止部を有する係止用部材と、上下方向に貫通する係止孔とこの係止孔に連結し前記係止用部材の係止部が挿通可能なガイド孔とを有する把持体とを備え、
前記係止用部材が前記摺洗具本体の取付孔に貫通状態に挿入されるとともに、一方の係止部によって該摺洗具本体に抜け止め状態に取付けられ、かつ前記把持体のガイド孔から他方の係止部を挿通させた前記係止用部材を係止孔に移動させ、該係止孔に他方の係止部が抜け止め状態に係止されることによって、前記摺洗具本体が着脱自在に把持体に装着されてなることを特徴とする摺洗具。 - 厚さ方向に貫通する取付孔を有する摺洗具本体と、軸部の両端に径大の係止部を有する係止用部材と、上下方向に貫通する係止孔を有し、この係止孔に連続し放射状に穿設された複数の切り込みによって複数の舌状片が形成された把持体とを備え、
前記係止用部材が前記摺洗具本体の取付孔に貫通状態に挿入されるとともに、一方の係止部によって該摺洗具本体に抜け止め状態に取付けられ、かつ前記把持体の係止孔に前記舌状片を撓ませて貫通状態に挿入した他方の係止部が抜け止め状態に係止されることによって、前記摺洗具本体が着脱自在に把持体に装着されてなることを特徴とする摺洗具。 - 前記摺洗具本体において、厚さ方向の少なくとも一面側に凹陥部が形成されているとともに、該凹陥部内に取付孔が設けられている請求項1または2に記載の摺洗具。
- 前記凹陥部は、摺洗具本体材料の圧縮によって形成されてなる請求項3に記載の摺洗具。
- 前記摺洗具本体材料は、不織布または砥粒を付着させた不織布である請求項1〜4のいずれかに記載の摺洗具。
- 前記係止用部材において、軸部の長さ方向の中間部に、径方向に突出するフランジが設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の摺洗具。
- 前記把持体において、下面に凹部が形成され、該凹部に臨んで係止孔が穿設されている請求項1〜6のいずれかに記載の摺洗具。
- 前記凹部内に一または複数のリブが設けられている請求項7に記載の摺洗具。
- 前記リブに一または複数の小突起が設けられている請求項8に記載の摺洗具。
- 前記把持体に装着されるキャップを備える請求項1〜9のいずれかに記載の摺洗具。
- 前記把持体またはキャップに把柄が設けられている請求項1〜10のいずれかに記載の摺洗具。
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