JP3789598B2 - 複数種類のスキューを低減する回路及び半導体装置 - Google Patents

複数種類のスキューを低減する回路及び半導体装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に半導体装置に関し、詳しくは半導体装置の入出力インターフェースに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置に於ては、高い周波数の信号を用いてデータを入出力することで、高速な動作を実現することが望まれる。しかしながら、より高速な動作を目指してデータ入出力信号の周波数をより高くしようすると、信号周波数を律速する要因が顕在化してくるために、これらの要因を排除していく必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
データ入出力信号の周波数を律速する大きな要因として、信号のスキュー即ち信号のタイミングのずれが挙げられる。例えば同期用の入力クロック信号にスキューが存在すると、クロック信号のタイミングを用いて他の信号を取り込む際に、タイミングのずれにより誤った信号の取り込みが行われる可能性がある。また入力データ信号の各ビット間でスキューが存在すると、タイミングのずれにより誤ったデータとして取り込まれる可能性がある。
【0004】
これらの可能性は信号周波数が高くなるほど大きくなるので、信号にスキューが存在する場合には、データ入出力信号の周波数を高くして動作速度を上げることが困難になる。
スキューには幾つかの種類があり、代表的なものとしては、信号配線の経路の違いにより生じる信号間のタイミングのずれが挙げられる。即ち各信号線の長さが異なると、あるチップから別のチップに複数の信号を伝送した場合に、受信側のチップに到達するタイミングは各信号間でずれることになる。また仮に信号線の長さが同一であっても経路が異なれば、配線容量や配線インダクタンス等の負荷条件が異なることになり、信号伝達の速度が異なってしまう。従って受信側で受信した信号はスキューを含むことになる。
【0005】
図19は、信号間のスキューを低減するための従来の回路を示す。スキュー低減回路500は、ディレイライン501と、遅延制御レジスタ502と、比較器503を含む。ディレイライン501は、ディジタル遅延素子の列を含み、遅延制御レジスタ502からの制御信号に基づいて動作する遅延素子数を変えることによって、入力信号を適当な遅延量だけ遅延させる。比較器503は、ディレイライン501からの遅延入力信号とクロック信号CLKとを受け取り、両者の位相を比較する。位相比較結果は、遅延制御レジスタ502に供給される。遅延制御レジスタ502は、遅延入力信号とクロック信号CLKとの位相差がゼロになるように、ディレイライン501の遅延量を制御する。このように位相差がゼロになるように遅延制御レジスタ502を調整しておけば、ディレイライン501から出力される遅延信号は、クロック信号CLKと位相が合った信号となり、クロック信号CLKと入力信号との間のスキューが殆ど取り除かれたことになる。スキュー低減回路500を各信号入力に対して設ければ、各信号とクロック信号CLKとの間及び各信号間でスキューを低減することが出来る。
【0006】
図19のようなスキュー低減回路を用いれば信号間のスキューは低減することが出来るが、問題になるのは、信号間にスキューが存在するだけではなく、個々の信号にもスキューが存在することである。
個々の信号が含むスキューとして、信号の立ち上がりと立ち下がりのスキューが挙げられる。これは信号の立ち上がりのタイミング及び立ち下がりのタイミングが、所望のタイミングからずれることを意味する。
【0007】
図20(A)及び図20(B)は、クロック信号に於ける立ち上がり/立ち下がりスキューを説明する図である。図20(A)は、立ち上がり/立ち下がりスキューが存在しない場合を示し、図20(B)は、立ち上がり/立ち下がりスキューが存在する場合を示す。図20(A)及び図20(B)に於て、受信用入力バッファが比較に用いる参照基準電圧Vrefを、クロック信号と共に示す。またクロック信号と参照基準電圧Vrefとの比較によって、クロック信号がHIGHレベルとして認識される期間をThigh、LOWレベルとして認識される期間をTlowとして示す。
【0008】
図20(B)は、クロック信号にスキューが存在し、立ち上がりの遷移時間が短時間(立ち上がりが急峻)であり、立ち下がりの遷移時間が長時間(立ち下がりが緩慢)な場合を示す。この場合、期間Thigh及び期間Tlowの各々が、図20(A)に示す期間とはずれてしまうことになる。これは各期間の長さが正常な長さからずれると共に、立ち上がり/立ち下がりのタイミングが正常なタイミングからずれることを意味する。
【0009】
このような立ち上がり/立ち下がりスキューには、幾つかの原因がある。まず出力側の信号出力回路に於て、回路特性の違いから立ち上がり/立ち下がりの遷移時間が互いに異なるために、信号出力の時点で既に立ち上がり/立ち下がりスキューが含まれる。また入力側の入力バッファに於て、信号入力と比較する参照基準電圧Vrefが何等かの要因で変動すると、期間Thigh及び期間Tlowが変化することになる。更には、入力バッファに於て回路特性の違いにより立ち上がり/立ち下がりの遷移時間が互いに異なることも、立ち上がり/立ち下がりスキューの原因となる。
【0010】
これらの立ち上がり/立ち下がりスキューの要因は、一般に、各信号に対して同一の影響をもたらすと考えられる。これは各信号には、一般に同一設計の出力バッファ及び入力バッファが用いられ、また参照基準電圧Vrefは共通に使用されるからである。従って立ち上がり/立ち下がりスキューは、各信号に共通のスキューであると言える。
【0011】
立ち上がり/立ち下がりスキューはそれ自体が問題であるが、同時に、信号間のスキュー低減に影響を与える点に於ても問題となる。即ち、同期用のクロック信号を含め各信号が立ち上がり/立ち下がりスキューを含む場合に、例えば図19の回路を用いて信号間のスキューを低減することを考える。このとき各信号のタイミングは、立ち上がり/立ち下がりスキューの不確定さを含んでいるので、この不確定さ以上の精度で信号同士のタイミングを合わせることは出来ない。即ち、各信号の不確定さ以上の精度で、信号間のスキューを低減することが出来ない。
【0012】
従来は、使用される信号周波数がそれ程高くなかったこともあり、立ち上がり/立ち下がりスキューに対する対策としては、立ち上がり/立ち下がりスキューが小さくなるように回路を設計する程度であった。しかし信号周波数を高くして更に高速な動作を実現しようとすると、立ち上がり/立ち下がりスキューの影響が大きくなり、信号間のスキュー低減の効果が損なわれることになる。
【0013】
従って本発明は、立ち上がり/立ち下がりスキューを低減することによって、各信号に共通なスキューの影響を受けずに信号間スキューを低減することが可能な回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の回路は、クロック信号とクロック信号以外の信号を含む複数の信号を受け取り該複数の信号の各々に於て立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを低減した該複数の信号を出力する第1のスキュー低減回路と、該第1のスキュー低減回路から出力される複数の信号間で信号間のエッジのタイミングのずれを低減する第2のスキュー低減回路を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明に於ては、請求項1記載の回路に於て、前記第1のスキュー低減回路は、前記複数の信号の各々に対応して設けられ、対応する信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングを調整して調整された信号を出力する複数のエッジ調整回路と、前記クロック信号に対応する該エッジ調整回路から出力される調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように該クロック信号に対応する該エッジ調整回路を制御すると共に、該クロック信号以外の信号に対応する他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用するスキュー測定回路を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明に於ては、請求項2記載の回路に於て、前記スキュー測定回路は、前記調整されたクロック信号を受け取り、該調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とを比較し、両期間が同一の長さになるように前記クロック信号に対応する前記エッジ調整回路を制御すると共に、他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用することを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明に於ては、請求項2記載の回路に於て、前記スキュー測定回路は、前記クロック信号を受け取り、該クロック信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを測定し、該測定の結果に基づいて前記調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように前記クロック信号に対応する前記エッジ調整回路を制御すると共に、他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明に於ては、請求項2記載の回路に於て、前記第2のスキュー低減回路は、前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の第1の遅延回路と、該複数の第1の遅延回路の各々に対応して設けられ、対応する第1の遅延回路からの該遅延信号と前記調整されたクロック信号との位相差を測定し、該位相差が略ゼロとなるように該対応する第1の遅延回路の遅延量を調整する信号間スキュー測定回路を含むことを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明に於ては、請求項5記載の回路に於て、前記第2のスキュー低減回路は、前記調整されたクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させ、遅延クロック信号を出力するクロックバッファ回路と、前記複数の第1の遅延回路の各々に対応して設けられ、該遅延クロック信号を同期信号として用いて、対応する第1の遅延回路からの前記遅延信号をラッチするラッチ回路を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項7の発明に於ては、請求項2記載の回路に於て、前記第1のスキュー低減回路と前記第2のスキュー低減回路との間に設けられ、前記調整されたクロック信号以外の前記調整された信号のタイミング分布と該調整されたクロック信号のタイミングとを接近させる第3のスキュー低減回路を更に含むことを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明に於ては、請求項7記載の回路に於て、前記第3のスキュー低減回路は、前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の第2の遅延回路と、前記調整されたクロック信号を遅延させ遅延クロック信号を出力する第3の遅延回路と、該複数の第2の遅延回路の所定の一つから出力される遅延信号と該遅延クロック信号との位相差が略ゼロとなるように、該所定の一つの遅延量と該第3の遅延回路の遅延量を調整すると共に、他の第2の遅延回路に対しては該所定の一つの遅延量と同一の遅延量を設定するクロックスキュー測定回路を含むことを特徴とする。
【0022】
請求項9の発明に於ては請求項3記載の回路に於て、前記スキュー測定回路は、前記調整されたクロック信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間を測定する第1の回路と、該調整されたクロック信号の立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間を測定する第2の回路と、該第1の回路の測定結果と該第2の回路の測定結果とを比較する比較回路を含むことを特徴とする。
【0023】
請求項10の発明に於ては、請求項9記載の回路に於て、前記第1の回路は第1の遅延素子列を含み、前記立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間に該第1の遅延素子列内で信号が通過する遅延素子の個数によって該立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間を測定し、前記第2の回路は第2の遅延素子列を含み、前記立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間に該第2の遅延素子列内で信号が通過する遅延素子の個数によって該立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間を測定することを特徴とする。
【0024】
請求項11の発明に於ては、請求項2記載の回路に於て、前記エッジ調整回路は、前記対応する信号を第1の遅延量遅延させて第1の遅延信号を生成する第3の遅延素子列と、該対応する信号を第2の遅延量遅延させて第2の遅延信号を生成する第4の遅延素子列と、該第1の遅延信号と該第2の遅延信号とを重ね合わせることで前記調整された信号を出力する回路を含むことを特徴とする。
【0025】
請求項12の発明に於ては、請求項1記載の回路に於て、前記複数の信号間で前記信号間のエッジのタイミングのずれを低減する際に、前記クロック信号の少なくとも幾つかのエッジとエッジタイミングが一致するキャリブレーション用の信号パターンを前記複数の信号として受け取ることを特徴とする。
請求項13の発明に於ては、請求項12記載の回路に於て、前記キャリブレーション用の信号パターンは複数種類の信号パターンを含むことを特徴とする。
【0026】
請求項14の発明に於ては、クロック信号とクロック信号以外の信号を含む複数の信号を入力として動作する半導体装置は、該複数の信号の各々に於て立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを低減した該複数の信号を出力する第1のスキュー低減回路と、該第1のスキュー低減回路から出力される複数の信号間で信号間のエッジのタイミングのずれを低減する第2のスキュー低減回路を含む入力インターフェース部を含み、該入力インターフェース部に於て該複数の信号の立ち上がり/立ち下がりスキュー及び信号間スキューが低減されることを特徴とする。
【0027】
請求項15の発明に於ては、請求項14記載の半導体装置に於て、前記第1のスキュー低減回路は、前記複数の信号の各々に対応して設けられ、対応する信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングを調整して調整された信号を出力する複数のエッジ調整回路と、前記クロック信号に対応する該エッジ調整回路から出力される調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように該クロック信号に対応する該エッジ調整回路を制御すると共に、該クロック信号以外の信号に対応する他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用するスキュー測定回路を含むことを特徴とする。
【0028】
請求項16の発明に於ては、請求項15記載の半導体装置に於て、前記第2のスキュー低減回路は、前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の遅延回路と、該複数の遅延回路の各々に対応して設けられ、対応する遅延回路からの該遅延信号と前記調整されたクロック信号との位相差を測定し、該位相差が略ゼロとなるように該対応する遅延回路の遅延量を調整する信号間スキュー測定回路を含むことを特徴とする。
【0029】
請求項17の発明に於ては、請求項16記載の半導体装置に於て、前記第2のスキュー低減回路は、前記調整されたクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させ遅延クロック信号を出力するクロックバッファ回路と、前記複数の遅延回路の各々に対応して設けられ、該遅延クロック信号を同期信号として用いて対応する遅延回路からの前記遅延信号をラッチするラッチ回路を含むことを特徴とする。
【0030】
請求項18の発明に於ては、請求項15記載の半導体装置に於て、前記第1のスキュー低減回路と前記第2のスキュー低減回路との間に設けられ、前記調整されたクロック信号以外の前記調整された信号のタイミング分布と該調整されたクロック信号のタイミングとを接近させる第3のスキュー低減回路を更に含むことを特徴とする。
【0031】
上記請求項1乃至6及び請求項9乃至13の発明に於ては、第1のスキュー低減回路によって各信号の立ち上がり/立ち下がりスキューを低減し、第2のスキュー低減回路によって信号間のスキューを低減する。従って、各信号に存在する共通のスキューである立ち上がり/立ち下がりスキューに影響されることなく、第2のスキュー低減回路によって信号間スキューを高い精度で低減することが出来る。
【0032】
請求項7及び8の発明に於ては、孤立したタイミングを有する可能性が高いクロック信号を他の信号のタイミングに近付けるための第3のスキュー低減回路が、第1のスキュー低減回路と第2のスキュー低減回路との間に設けられる。従って、第3のスキュー低減回路に於てクロック信号を用いて信号間スキューを低減する際に、既にクロック信号と各信号とは近いタイミングにアライメントされているため、タイミングを調整するための遅延量の調整範囲を比較的小さく設定することが可能であり、比較的小さな回路構成で高精度に信号間スキューを低減することが出来る。
【0033】
上記請求項14乃至17の発明に於ては、半導体装置の入力インターフェースに於て、第1のスキュー低減回路によって各信号の立ち上がり/立ち下がりスキューを低減し、第2のスキュー低減回路によって信号間のスキューを低減するので、各信号に存在する共通のスキューである立ち上がり/立ち下がりスキューに影響されることなく、信号間スキューを高い精度で低減することが可能である。従って、半導体装置に於て各種スキューが高精度で低減された信号を用いることが可能になり、高周波数信号による半導体装置の高速動作を実現できる。
【0034】
請求項18の発明に於ては、半導体装置の入力インターフェースに於て、孤立したタイミングを有する可能性が高いクロック信号を他の信号のタイミングに近付けるための第3のスキュー低減回路が、第1のスキュー低減回路と第2のスキュー低減回路との間に設けられる。従って、第3のスキュー低減回路に於てクロック信号を用いて信号間スキューを低減する際に、既にクロック信号と各信号とは近いタイミングにアライメントされているため、タイミングを調整するための遅延量の調整範囲を比較的小さく設定することが可能であり、比較的小さな回路構成で高精度に信号間スキューを低減することが出来る。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。
図1は、本発明によるスキュー低減回路の第1の実施例を示す。図1のスキュー低減回路10は、RF(rise/fall :立ち上がり/立ち下がり)スキュー低減回路11、信号間スキュー低減回路12、クロックバッファ回路13を含む。本発明によるスキュー低減回路は、半導体装置の入力インターフェースとして主に用いられる。
【0036】
RFスキュー低減回路11は、クロック信号CLKに基づいてクロック信号CLK及び信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減し、信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減した信号A1と、クロック信号CLKの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減したクロック信号CLK1を出力する。信号間スキュー低減回路12は、クロックバッファ回路13でクロック信号CLK1を遅延したクロック信号CLK3を受け取り、クロック信号CLK3及び信号A1間のスキューを低減する。クロックバッファ回路13は、クロック信号CLK1に適当な遅延を加えて、通常動作時にはクロック信号CLK2を出力し、キャリブレーション時にはクロック信号CLK3を出力する。
【0037】
図1に於て、クロック信号CLK以外の信号Aは一つだけであるが、信号Aをクロック信号CLKにアライメントするのと同様にして、複数の信号をクロック信号CLKにアライメントすることが可能である。即ち、複数の信号をクロック信号にアライメントすることで、複数の信号間のスキューを低減することが可能である。
【0038】
RFスキュー低減回路11は、RFスキュー測定回路21と、複数(図では2つ)のエッジ調整回路22を含む。RFスキュー測定回路21は、エッジ調整回路22でクロック信号CLKのエッジ位置調整が行われたクロック信号CLK1を受け取り、クロック信号CLK1の立ち上がり/立ち下がりスキューを測定する。RFスキュー測定回路21は、測定結果に基づいて、クロック信号CLK1がHIGHである期間Thigh及びLOWである期間Tlowが同一になるように、エッジ調整回路22を制御する。これによってクロック信号CLK1の立ち上がり/立ち下がりスキューを低減する。RFスキュー低減回路21は更に、信号Aを受け取るエッジ調整回路22にも同一の制御を適用する。これによって信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューが低減され、信号A1として出力される。
【0039】
クロックバッファ回路13は、第1乃至第3の遅延回路26乃至28と、第1のバッファ29と、第2のバッファ30と、第1乃至第3のスイッチSW1乃至SW3を含む。クロックバッファ回路13は、立ち上がり/立ち下がりスキューが低減されたクロック信号CLK1を受け取る。スキューを低減するキャリブレーション時には、第1のスイッチSW1が導通される。また通常動作時には、第2のスイッチSW2或いは第3のスイッチSW3が導通される。従ってキャリブレーション時には、第1の遅延回路26で遅延されたクロック信号CLK3が、信号間スキュー低減回路12に供給される。また通常動作時には、第2の遅延回路27或いは第3の遅延回路28で遅延されたクロック信号CLK2が、信号間スキュー低減回路12に供給されると共に、スキュー低減回路10を入力インターフェースとする装置内の内部回路に供給される。
【0040】
信号間スキュー低減回路12は、信号間スキュー測定回路23、遅延回路24、及びラッチ25を含む。キャリブレーション時には、信号間スキュー測定回路23が、遅延回路24で遅延された信号A1とクロック信号CLK3との位相差を測定して、位相差がゼロになるように遅延回路24の遅延量を調整する。これによって、信号A1とクロック信号CLK3との間でスキューが低減され、信号同士がアライメントされる。
【0041】
通常動作時には、ラッチ25が、クロック信号CLK2を同期信号として用いて、アライメントされた信号A1をラッチする。ここでクロック信号CLK2は、クロックバッファ回路13によってクロック信号CLK3より適当な遅延量だけ遅延された信号であり、この遅延量をラッチ25のセットアップ時間に相当する遅延量とすることで、ラッチ25に於ける適切なデータラッチが可能となる。ラッチ25がラッチした信号は、信号A2として出力される。
【0042】
このように図1のラッチ低減回路10に於ては、RFスキュー低減回路11が、クロック信号CLKのスキュー情報を基にして、クロック信号CLK及び信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減する。更に、信号間スキュー低減回路12が、クロック信号CLKと信号Aとをアライメントすることで、信号間のスキューを低減する。従って、信号間で共通なスキューである立ち上がり/立ち下がりスキューを第1段で低減して、その後の第2段で信号間のスキューを低減することによって、各信号に共通なスキューの影響を受けずに信号間スキューを低減することが可能になる。
【0043】
図2は、図1のRFスキュー測定回路21の構成を示すブロック図である。
RFスキュー測定回路21は、比較波形生成器41乃至44、時間差測定回路45及び46、比較器47、及びインバータ48を含む。
図3は、図2のRFスキュー測定回路21の動作を説明するためのタイミング図である。図2及び図3を参照して、RFスキュー測定回路21の動作を以下に説明する。
【0044】
比較波形生成器41乃至44は、同一の構成を有する回路であり、リセット入力ResetにHIGHが与えられた後、信号入力Inに与えられる信号の最初の立ち上がりエッジで、出力をHIGHに変化させる。比較波形生成器41及び44の信号入力Inには、クロック信号CLK1が供給され、比較波形生成器42及び43の信号入力Inには、インバータ48で反転されたクロック信号CLK1の反転信号が供給される。
【0045】
比較波形生成器41のリセット入力Resetには、リセット信号RSTが与えられる。従って比較波形生成器41の出力S1は、リセット信号RSTがHIGHになった後、クロック信号CLK1の最初の立ち上がりエッジでHIGHになる。
比較波形生成器42のリセット入力Resetには、比較波形生成器41の出力である信号S1が供給される。従って比較波形生成器42の出力E1は、信号S1がHIGHになった後、反転クロック信号/CLK1の最初の立ち上がりエッジでHIGHになる。比較波形生成器43の出力S2も同様である。
【0046】
比較波形生成器44のリセット入力Resetには、比較波形生成器43の出力である信号S2が供給される。従って比較波形生成器44の出力E2は、信号S2がHIGHになった後、クロック信号CLK1の最初の立ち上がりエッジでHIGHになる。
図3から分かるように、信号S1及びE1の立ち上がりエッジは、クロック信号CLK1がHIGHである期間Thighの開始と終了を示し、信号S2及びE2の立ち上がりエッジは、クロック信号CLK1がLOWである期間Tlowの開始と終了を示すことになる。
【0047】
時間差測定回路45は、信号S1及びE1の立ち上がりエッジ間の時間差を測定して、測定された時間差即ち期間Thighの持続時間をディジタル表現として出力する。同様に、時間差測定回路46は、信号S2及びE2の立ち上がりエッジ間の時間差を測定して、測定された時間差即ち期間Tlowの持続時間をディジタル表現として出力する。
【0048】
時間差測定回路45及び46からの出力は、比較器47によって比較される。比較器47は、期間Thighが期間Tlowよりも長い場合に、立ち下がりエッジを進ませることを指示する信号FBFをHIGHにする。逆に期間Tlowが期間Thighよりも長い場合には、立ち上がりエッジを進ませることを指示する信号RBFをHIGHにする。これらの信号FBF及びRBFによって、図1のエッジ調整回路22を制御する。
【0049】
図4は、RFスキュー測定回路21の回路構成を示す回路図である。比較波形生成器41乃至44の各々は、NAND回路51乃至56とインバータ57を含む。
比較波形生成器41を例にとって説明すると、信号RSTがLOWの間は、NAND回路55の出力がHIGHであるので、インバータ57から出力される信号S1は常にLOWである。信号RSTがHIGHになると、NAND回路52及び53からなるラッチが、NAND回路52及び53の出力が各々LOW及びHIGHになる状態をラッチする。クロック信号CLK1がLOWである間は、NAND回路54の出力はHIGHであり、NAND回路55及び56からなるラッチが、NAND回路55及び56の出力が各々HIGH及びLOWになる状態を保つ。。
【0050】
この状態でNAND回路51の出力はHIGHである。クロック信号CLK1がHIGHになると、NAND回路54の出力がLOWとなり、NAND回路55及び56からなるラッチが、NAND回路55及び56の出力が各々LOW及びHIGHである状態に反転する。従ってインバータ57から出力される信号S1はHIGHになる。クロック信号CLK1がHIGH及びLOWの間で変化しても、NAND回路55及び56からなるラッチの状態が変化しないので、信号S1はリセット信号RSTがHIGHである限りHIGHを保つ。所定の時間後に信号RSTがLOWになると、NAND回路55の出力がHIGHになるので、インバータ57から出力される信号S1はLOWにもどる。
【0051】
このようにして比較波形生成器41は、信号RSTがHIGHになった後、クロック信号CLK1の最初の立ち上がりエッジを検出することが出来る。比較波形生成器42乃至44の動作も同様であり、夫々図3に示される信号を出力する。
時間差測定回路45及び46は各々、直列に接続された複数のインバ−タ61と、対で複数のラッチを構成するNAND回路62及び63と、このラッチ群からの出力を反転する複数のインバータ64を含む。
【0052】
時間差測定回路45を例にとって説明すると、複数のインバ−タ61は遅延素子列を構成し、入力される信号S1は、遅延素子列内を遅延しながら伝播する。インバ−タ61の遅延素子列と平行して、信号線SA上を信号E1が伝播する。即ち、遅延素子列内を遅延しながら伝播する信号S1と、信号線SA上を遅延なしで伝播する信号E1とが、互いに競争する形となる。
【0053】
NAND回路62及び63が構成するラッチ群は、信号S1が先にHIGHになると出力としてLOWをラッチし、信号E1が先にHIGHになると出力としてHIGHをラッチする。図3に示されるように、入力される時点では信号S1が先にHIGHになるので、入力に近い図4の左側のラッチ群はLOWをラッチする。図4の右に信号が伝播していくほど信号S1は遅れていくので、入力から遠い図4の右側のラッチ群はHIGHをラッチすることになる。LOWをラッチするラッチ群とHIGHをラッチするラッチ群との境界の位置が、信号S1と信号E1とのエッジ間の時間差を示すことになる。時間差が小さいほど、境界は入力側により近づくことになる。
【0054】
このようにして時間差測定回路45は、信号S1と信号E1の立ち上がりエッジ間の時間差、即ちクロック信号CLK1の期間Thighの長さを測定する。時間差測定回路46も同様に動作し、信号S2と信号E2の立ち上がりエッジ間の時間差、即ちクロック信号CLK1の期間Tlowの長さを測定する。
比較器47は、複数のNAND回路71、複数のNAND回路72、複数のNAND回路73、複数のNAND回路74、及びインバータ75及び76を含む。
【0055】
時間差測定回路45及び46の出力である複数のインバータ64からの出力は、図の左側ではHIGHを出力し、図の右側ではLOWを出力する。例えば、比較器47の一番左側のNAND回路71及び72並びにNAND回路73及び74が、一番左側の上下2つのインバータ64からHIGHを受け取る場合、これらのNAND回路は他方の入力に対するインバータとして動作する。従ってNAND回路71及び72並びにNAND回路73及び74は、図面右側から伝播してきた信号を素通りさせることになる。
【0056】
また比較器47の一番右側のNAND回路71及び72が、一番右側の上下2つのインバータ64からLOWを受け取る場合、これらのNAND回路は他方の入力に関わらずHIGHを出力する。
従って、上下で対をなすインバータ64からの出力が共にHIGHである部分では、比較器47は右から左に信号を素通りさせ、インバータ64からの出力が共にLOWである部分では、比較器47のNAND回路71及び72はHIGHを出力する。
【0057】
期間Thighの長さと期間Tlowの長さとに差がある場合、上下で対をなすインバータ64間で出力レベルの異なる部分が存在する。上下で一対のインバータ64に着目した場合に、上のインバータ64がHIGHを出力して、下のインバータ64がLOWを出力するとする。この場合、対応するNAND回路71及び72は、LOW及びHIGHを出力する。このLOW及びHIGHの出力が、比較器47の左側まで伝播されることで、期間Thighと期間Tlowとでどちらが長いかを判定することが出来る。
【0058】
具体的には、期間Thighの方が長いときには信号FBFがHIGHになり、期間Tlowの方が長いときには信号RBFがHIGHになる。これらの信号FBF及びRBFによって、図1のエッジ調整回路22を制御する。
図5は、図1のエッジ調整回路22の回路構成を示す回路図である。エッジ調整回路22は、シフトレジスタ駆動回路81、シフトレジスタ82、及びエッジシフト回路83を含む。
【0059】
シフトレジスタ駆動回路81は、信号RBF及びFBFと、キャリブレーション時の同期信号であるキャリブレーションクロックCAL−CLKを受け取る。キャリブレーションクロックCAL−CLKは、適当なサイクルを有した普通のクロック信号であり、この信号に同期してシフトレジスタ駆動回路81が出力を変化させる。
【0060】
シフトレジスタ駆動回路81は、NOR回路91及び92と、NAND回路93乃至96と、バイナリカウンタ97を含む。バイナリカウンタ97は、NAND回路101乃至108と、インバータ109乃至111を含む。その動作は従来技術の範囲内であるので、説明を省略する。バイナリカウンタ97の出力である信号SA及びSBは、キャリブレーションクロックCAL−CLKを1/2に分周した信号とその反転信号になる。
【0061】
NOR回路91及び92は夫々、キャリブレーションクロックCAL−CLKがLOWの場合のみ、信号RBF及び信号FBFを通過させるゲートである。信号RBF(の反転)は、NOR回路91からNAND回路93及び94に供給され、信号FBF(の反転)は、NOR回路92からNAND回路95及び96に供給される。NAND回路93及び95のもう一方の入力には、バイナリカウンタ97の出力である信号SAが供給され、NAND回路94及び96のもう一方の入力には、バイナリカウンタ97の出力である信号SBが供給される。
【0062】
従って信号RBFがLOWになる場合には、NAND回路93及び94からHIGHパルスが交互に出力されることになる。逆に信号FBFがLOWになる場合には、NAND回路95及び96からHIGHパルスが交互に出力される。これらのHIGHパルスによって、シフトレジスタ82を駆動する。図6は、シフトレジスタ82の回路構成を示す回路図である。
【0063】
シフトレジスタ82は、NAND回路121−1乃至121−7、インバータ122−1乃至122−8、NAND回路123−1乃至123−8、NMOSトランジスタ124−1乃至124−8、NMOSトランジスタ125−1乃至125−8、NMOSトランジスタ126−1乃至126−8、NMOSトランジスタ127−1乃至127−8、NAND回路128−1乃至128−8、及びインバータ129を含む。リセット信号RがLOWにされると、シフトレジスタ82はリセットされる。即ち、リセット信号RがLOWになると、NAND回路123−1乃至123−8の出力がHIGHになり、インバータ122−1乃至122−8の出力がLOWになる。NAND回路123−1乃至123−8とインバータ122−1乃至122−8との各ペアは、互いの出力を互いの入力とすることでラッチを形成する。従って、上記リセット信号Rで設定された初期状態は、リセット信号RがHIGHに戻っても保持される。
【0064】
この初期状態では、図6に示されるように、NAND回路128−1乃至128−7の出力はLOWであり、NAND回路128−8の出力はHIGHである。
クロック信号CLK1の立ち下がりエッジを進ませる必要がある場合には、信号線C及びDに交互にHIGHパルスを供給する。まず図6に示される初期状態に於て、信号線CにHIGHパルスが供給されると、NMOSトランジスタ125−8がオンになる。このときNMOSトランジスタ127−8がオンであるので、NAND回路123−8の出力がグランドに接続されて、強制的にHIGHからLOWに変化させられる。従ってインバータ122−8の出力はHIGHになり、この状態がNAND回路123−8とインバータ122−8からなるラッチに保持される。またこの時インバータ129の出力はLOWからHIGHに変化し、NAND回路121−7の出力はHIGHからLOWに変化する。従ってこの状態では、NAND回路128−7及び128−8の出力がHIGHで、他の出力はLOWである。
【0065】
次に信号線DにHIGHパルスが供給されると、NMOSトランジスタ125−7がオンになる。このときNMOSトランジスタ127−7がオンになっているので、NAND回路123−7の出力がグランドに接続されて、強制的にHIGHからLOWに変化させられる。従ってインバータ122−7の出力はHIGHになり、この状態がNAND回路123−7とインバータ122−7からなるラッチに保持される。またこの時NAND回路121−7の出力はLOWからHIGHに変化し、NAND回路121−6の出力はHIGHからLOWに変化する。従ってこの状態では、NAND回路128−6及び128−7の出力がHIGHで、他の出力はLOWである。
【0066】
このように信号線C及びDに交互にHIGHパルスを供給することで、NAND回路128−1乃至128−8の出力のうちでHIGHである2つの出力の位置を順次左にずらしていくことが出来る。
クロック信号CLK1の立ち上がりエッジを進ませる必要がある場合には、信号線A及びBに交互にHIGHパルスを供給する。これによって、NAND回路128−1乃至128−8の出力のうちでHIGHである2つの出力の位置を順次右にずらしていくことが出来る。この場合の動作は上述の場合と同様であるので説明を省略する。
【0067】
上述のように、シフトレジスタ82の複数の出力は、隣り合う2つの出力がHIGHで、それ以外の出力がLOWである。また立ち上がりエッジを進ませる必要があるのか、或いは立ち下がりエッジを進ませる必要があるのかに応じて、HIGHである2つの出力の位置を、右或いは左にシフトさせることが出来る。このシフトレジスタ82からの複数の出力を用いて、図5のエッジシフト回路83を制御する。
【0068】
図5のエッジシフト回路83は、複数のNAND回路131、複数のNAND回路132、複数のインバータ133、複数のNAND回路134、複数のNAND回路135、複数のインバータ136、NOR回路137、インバータ138、PMOSトランジスタ139、NMOSトランジスタ140、及びインバータ141及び142を含む。複数のNAND回路132と複数のインバータ133は、第1の遅延素子列を構成し、複数のNAND回路135と複数のインバータ136は、第2の遅延素子列を構成する。
【0069】
複数のNAND回路131は、一方の入力にシフトレジスタ82からの出力を受け取り、もう一方の入力にクロック信号CLKを受け取る。従って、シフトレジスタ82からの出力がHIGHである位置で、クロック信号CLKが第1の遅延素子列に入力される。クロック信号CLKは、第1の遅延素子列内を伝播して、NOR回路137に入力される。
【0070】
複数のNAND回路134は、一方の入力にシフトレジスタ82からの出力を受け取り、もう一方の入力にクロック信号CLKを受け取る。従って、シフトレジスタ82からの出力がHIGHである位置で、クロック信号CLKが第2の遅延素子列に入力される。クロック信号CLKは、第2の遅延素子列内を伝播して、NOR回路137及びインバータ138に入力される。
【0071】
シフトレジスタ82からの出力のうちで、HIGHである2つの出力は隣り合わせに位置される。従って、これらHIGHである2つの出力が右にシフトされる場合、第1の遅延素子列を伝播するクロック信号CLKの遅延時間は小さくなり、逆に第2の遅延素子列を伝播するクロック信号CLKの遅延時間は大きくなる。またHIGHである2つの出力が左にシフトされる場合、第1の遅延素子列を伝播するクロック信号CLKの遅延時間は大きくなり、逆に第2の遅延素子列を伝播するクロック信号CLKの遅延時間は小さくなる。
【0072】
インバータ141及び142から構成されるラッチは、第2の遅延素子列を伝播したクロック信号CLKの立ち上がりエッジで、HIGHレベルをラッチする。また第1の遅延素子列を伝播したクロック信号CLKと第2の遅延素子列を伝播したクロック信号CLKとが共にLOWになるタイミングで、上記ラッチはLOWレベルをラッチする。
【0073】
従って、シフトレジスタ82からの複数の出力のうちでHIGHである2つの出力が存在する位置に応じて、エッジシフト回路83の出力であるクロック信号CLK1の期間Thigh及び期間Tlowが調整されることになる。
このようにしてエッジ調整回路22は、クロック信号CLKを入力として受け取り、RFスキュー測定回路21からの制御信号に応じて、出力クロック信号CLK1の期間Thigh及び期間Tlowを調整することが出来る。この調整の結果、クロック信号CLK1の期間Thighと期間Tlowとが等しくなり、クロック信号CLKの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減できる。
【0074】
図1を参照して説明したように、エッジ調整回路22は、クロック信号CLK以外の信号Aに対しても同一のエッジ調整を適用することで、信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減することが出来る。
図7は、図1の信号間スキュー測定回路23の構成を示す構成図である。
信号間スキュー測定回路23は、タイミング信号生成器151、比較波形生成器152及び153、位相比較器154を含む。
【0075】
タイミング信号生成器151は、信号Aを遅延回路24で遅延した信号DATAとクロック信号CLK3とを受け取り、これらの信号に基づいてタイミング信号Tを生成する。タイミング信号Tは、比較波形生成器152及び153に供給される。比較波形生成器152は、タイミング信号TがHIGHになった後、クロック信号CLK3の最初の立ち上がりエッジで、出力信号CEをHIGHにする。比較波形生成器153は、タイミング信号TがHIGHになった後、信号DATAの最初の立ち上がりエッジで、出力信号DEをHIGHにする。
【0076】
図8は、図7の各信号を示すタイミング図である。図8に示される信号CE及び信号DEの立ち上がりエッジ同士のタイミングを比較することで、クロック信号CLK3と信号DATAとの相対的な位相関係を判定することが出来る。
図7を参照して、位相比較器154は、信号CE及び信号DEを受け取り、何れの信号の立ち上がりエッジが速いかを判定する。クロック信号CLK3と信号DATAとの位相を合わせるためには信号DATAを進ませる必要がある場合、位相比較器154は出力信号SFをHIGHにする。逆に、位相合わせのためには信号DATAを遅らせる必要がある場合、位相比較器154は出力信号SDをHIGHにする。
【0077】
図9は、信号間スキュー測定回路23の回路構成を示す回路図である。
タイミング信号生成器151は、NAND回路161乃至168、インバータ169、NAND回路170、NAND回路171乃至178、及びインバータ179を含む。タイミング信号生成器151は、NAND回路170で、クロック信号CLK3と信号DATAとのNANDを求め、NAND回路170の出力信号のタイミングに基づいて、タイミング信号Tを生成する。
【0078】
比較波形生成器152及び153は、図4に示される比較波形生成回路41乃至44と同一の構成であるので、説明を省略する。
位相比較器154は、NAND回路181乃至193と、インバータ194及び195を含む。NAND回路181及び182が第1のラッチを構成し、NAND回路183及び184が第2のラッチを構成する。第1のラッチは、信号CEと信号DEとで、早いほうの立ち上がりエッジをラッチする。第2のラッチは、インバータ194及び195で遅延された信号CEと遅延のない信号DEとで、早いほうの立ち上がりエッジをラッチする。第1のラッチの状態に応じて出力信号SFの信号レベルが決定され、第2のラッチの状態に応じて出力信号SDの信号レベルが決定される。
【0079】
信号SFは、位相を合わせるためには信号DATAを進ませることが必要な場合にHIGHとなり、信号SDは、位相を合わせるためには信号DATAを遅らせる必要がある場合にHIGHとなる。
これらの信号SF及びSDを用いて、図1の遅延回路24を制御する。
図10は、遅延回路24の回路構成を示す回路図である。遅延回路24は、シフトレジスタ駆動回路81、シフトレジスタ201、及びディレイライン202を含む。図10に於て、図5と同一の要素は同一の番号で参照される。
【0080】
シフトレジスタ駆動回路81は、信号SF及びSDと、キャリブレーション時の同期信号であるキャリブレーションクロックCAL−CLKを受け取る。図10のシフトレジスタ駆動回路81は、図5のシフトレジスタ駆動回路81と同一の構成であり、説明を省略する。
図11は、シフトレジスタ201の回路構成を示す回路図である。図11に於て、図6と同一の要素は同一の番号で参照される。
【0081】
シフトレジスタ201は、NAND回路121−1乃至121−7、インバータ122−1乃至122−8、NAND回路123−1乃至123−8、NMOSトランジスタ124−1乃至124−8、NMOSトランジスタ125−1乃至125−8、NMOSトランジスタ126−1乃至126−8、NMOSトランジスタ127−1乃至127−8、インバータ129及び211、及びインバータ212−0乃至212−8を含む。リセット信号RがLOWにされると、シフトレジスタ201はリセットされる。即ち、リセット信号RがLOWになると、NAND回路123−1乃至123−8の出力がHIGHになり、インバータ122−1乃至122−8の出力がLOWになる。NAND回路123−1乃至123−8とインバータ122−1乃至122−8との各ペアは、互いの出力を互いの入力とすることでラッチを形成する。従って、上記リセット信号Rで設定された初期状態は、リセット信号RがHIGHに戻っても保持される。
【0082】
この初期状態では、図11に示されるように、インバータ212−0乃至212−7の出力はLOWであり、インバータ212−8の出力だけがHIGHである。
遅延回路24の遅延量を増やす必要がある場合には、信号線C及びDに交互にHIGHパルスを供給する。まず図11に示される初期状態に於て、信号線CにHIGHパルスが供給されると、NMOSトランジスタ125−8がオンになる。このときNMOSトランジスタ127−8がオンであるので、NAND回路123−8の出力がグランドに接続されて、強制的にHIGHからLOWに変化させられる。従ってインバータ122−8の出力はHIGHになり、この状態がNAND回路123−8とインバータ122−8からなるラッチに保持される。またこの時インバータ129の出力はLOWからHIGHに変化し、NAND回路121−7の出力はHIGHからLOWに変化する。従ってこの状態では、インバータ212−7の出力のみがHIGHで、他の出力はLOWである。
【0083】
次に信号線DにHIGHパルスが供給されると、NMOSトランジスタ125−7がオンになる。このときNMOSトランジスタ127−7がオンになっているので、NAND回路123−7の出力がグランドに接続されて、強制的にHIGHからLOWに変化させられる。従ってインバータ122−7の出力はHIGHになり、この状態がNAND回路123−7とインバータ122−7からなるラッチに保持される。またこの時NAND回路121−7の出力はLOWからHIGHに変化し、NAND回路121−6の出力はHIGHからLOWに変化する。従ってこの状態では、インバータ212−6の出力のみがHIGHで、他の出力はLOWである。
【0084】
このように信号線C及びDに交互にHIGHパルスを供給することで、インバータ212−0乃至212−8の出力のうちで唯一HIGHである出力の位置を、順次左にずらしていくことが出来る。
遅延回路24の遅延量を減らす必要がある場合には、信号線A及びBに交互にHIGHパルスを供給する。これによって、インバータ212−0乃至212−8の出力のうちで唯一HIGHである出力の位置を、順次右にずらしていくことが出来る。この場合の動作は上述の場合と同様であるので説明を省略する。
【0085】
このシフトレジスタ201からの複数の出力を用いて、図10のディレイライン202を制御する。
図10のディレイライン202は、複数のNAND回路221、複数のNAND回路222、及び複数のインバータ223を含む。複数のNAND回路222と複数のインバータ223は、遅延素子列を構成する。
【0086】
複数のNAND回路221は、一方の入力にシフトレジスタ201からの出力を受け取り、もう一方の入力にRFスキュー低減回路11からの信号A1を受け取る。従って、シフトレジスタ201からの出力が唯一HIGHである位置で、信号A1が遅延素子列に入力される。信号A1は、遅延素子列内を伝播した後、信号DATAとして出力される。
【0087】
シフトレジスタ201からの出力のうちで、唯一HIGHである出力が右にシフトされる場合、遅延素子列を伝播する信号A1の遅延時間は小さくなる。また唯一HIGHである出力が左にシフトされる場合、遅延素子列を伝播する信号A1の遅延時間は大きくなる。
従って、シフトレジスタ201からの複数の出力のうちで唯一HIGHである出力が存在する位置に応じて、ディレイライン202の出力である信号DATAの遅延量が調整されることになる。
【0088】
このようにして遅延回路24は、信号A1を入力として受け取り、信号間スキュー測定回路23からの制御信号に応じて、出力信号DATAの遅延量を調整することが出来る。この調整の結果、信号DATAとクロック信号CLK3との位相が合わされ、信号DATA及びクロック信号CLK3間の信号間スキューを低減できる。
【0089】
図1を参照して説明したように、遅延回路24は、信号A以外の信号に対しても同一の信号間アライメント(位相合わせ)を適用することで、各信号間のスキューを低減することが出来る。
図12は、図8に対応する図であり、信号間スキュー低減のためのキャリブレーション時に於いて、図8の場合とは異なったキャリブレーション信号DATAを与えた場合の各信号を示すタイミング図である。図12に示すように、キャリブレーション信号DATAとして、クロック信号CLK3の2倍のサイクルを有する信号を用いてもよい。
【0090】
図13は、信号間スキュー低減のためのキャリブレーション時に於いて、異なったキャリブレーション用クロック信号CLK3を与えた場合の各信号を示すタイミング図である。図13に示すように、キャリブレーション信号DATAとして、通常のクロック信号CLK3の2倍のサイクルを有する信号を用いると共に、キャリブレーション時のクロック信号CLK3を通常のクロック信号の2倍のサイクルを有する信号としてもよい。
【0091】
図12及び図13に示されるように、種々のキャリブレーション条件で信号間スキュー低減のためのキャリブレーションを行うことで、種々の信号に対応した柔軟性のある信号間スキュー低減が可能となる。
図14は、本発明によるスキュー低減回路の第2の実施例を示す。図14に於て、図1と同一の要素は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
【0092】
図14のスキュー低減回路10Aは、RFスキュー低減回路11、信号間スキュー低減回路12、クロックバッファ回路13、及びクロックスキュー低減回路14を含む。
例えばメモリシステムに於ては、メモリコントローラからメモリデバイスへの配線のうちで、クロック信号に対する配線は、データ信号やアドレス信号に対する配線とは異なった経路でレイアウトされる場合が多い。これは、クロック信号を他のデバイスにも供給する必要があるために、他の信号線とは異なった配線経路がクロック信号配線に対して用いられるためである。このような場合一般に、受信側で受け取るクロック信号は、他の受信信号とは大きくタイミングがずれることになる。図1のスキュー低減回路10Aに於ては、クロック信号と信号Aとのタイミングを合わせることが行われる。クロック信号以外に複数の信号が存在する場合にも、各信号とクロック信号とのタイミングを合わせることが行われる。しかし上述のように、クロック信号と各信号との間の信号間スキューは、クロック信号以外の複数の信号間のスキューよりも大幅に大きなものである。
【0093】
従って、まずクロック信号と複数の信号との間の大きな信号間スキューを低減して、クロック信号のタイミングを複数の信号のタイミング分布の辺りまで合わせたうえで、クロック信号と各信号との間の小さな信号間スキューを低減することが望ましい。このようにクロック信号の大きなスキューを低減する回路と、信号間の小さなスキューを低減する回路とを別個に設けることで、回路規模を小さく保ちながらも精度の高い信号間スキュー低減を実現することが出来る。
【0094】
図14のクロックスキュー低減回路14は、クロック信号と複数の信号との間の大きな信号間スキュー(以降クロックスキューと呼ぶ)を低減する回路である。このクロックスキュー低減回路14によってクロックスキューを低減した後に、信号間スキュー低減回路12により各信号とクロック信号とをアライメントすることで、信号間の小さなスキューを低減する。
【0095】
クロックスキュー低減回路14は、クロックスキュー測定回路23Aと、複数の遅延回路24Aを含む。各遅延回路24Aは、RFスキュー低減回路11で立ち上がり/立ち下がりスキューが低減された信号A1、信号B1、及びクロック信号CLK1を受け取り、これらの信号を遅延させる。クロックスキュー測定回路23Aは、信号A1とクロック信号CLK1が遅延回路24Aで遅延された信号を受け取り、これら2つの信号間の位相のずれを測定する。クロックスキュー測定回路23Aは、信号A1が遅延回路24Aで遅延された信号とクロック信号CLK1が遅延回路24Aで遅延された信号との位相が等しくなるように、遅延回路24Aの遅延量を調整する。
【0096】
クロックスキュー測定回路23Aは、図9の信号間スキュー測定回路23と同一の構成でよい。また遅延回路24Aは、図10の遅延回路24と同一の構成でよい。但し、信号A1の遅延信号の方がクロック信号CLK1の遅延信号より進んでいる場合には、信号A1を受け取る遅延回路24Aの遅延量を大きくして、クロック信号CLK1を受け取る遅延回路24Aの遅延量を小さくするように、制御信号SF及びSDの入力を入れ替える必要がある。逆に、信号A1の遅延信号の方がクロック信号CLK1の遅延信号より遅れている場合には、信号A1を受け取る遅延回路24Aの遅延量を小さくして、クロック信号CLK1を受け取る遅延回路24Aの遅延量を大きくするように制御する。更に、信号A1に対する遅延量と同一の遅延量が設定されるように、信号B1を受け取る遅延回路24Aを制御する。
【0097】
図14の様な構成とすれば、クロック信号CLK1と複数の信号A及びBとの間の大きな信号間スキューをクロックスキュー低減回路14により低減して、クロック信号CLK1のタイミングを複数の信号A及びBのタイミング分布の辺りまで合わせたうえで、信号間スキュー低減回路12を用いて、クロック信号CLK1と信号Aとの間及びクロック信号CLK1と信号Bとの間の小さな信号間スキューを低減することが出来る。クロック信号の大きなスキューを低減するクロックスキュー低減回路14には、広い範囲の遅延量を粗く設定できるような遅延量調整機能を設け、信号間の小さなスキューを低減する信号間スキュー低減回路12には、狭い範囲の遅延量を細かく設定できるような遅延量調整機能を設ければ、全体の回路規模を比較的小さく保ちながらも精度の高い信号間スキュー低減を実現することが出来る。
【0098】
図15は、本発明によるスキュー低減回路の第3の実施例を示す。図15に於て、図1と同一の要素は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
図15のスキュー低減回路10Bは、RFスキュー低減回路11A、信号間スキュー低減回路12、及びクロックバッファ回路13を含む。図1のスキュー低減回路10とは、RFスキュー低減回路11Aのみが異なり、RFスキュー低減回路11Aは、RFスキュー測定回路21A及び複数のエッジ調整回路22Aを含む。図1のスキュー低減回路10に於ては、RFスキュー測定回路21は、エッジ調整回路22から出力されるクロック信号CLK1に基づいて立ち上がり/立ち下がりスキューを測定し、フィードバック制御によってエッジ調整回路22を制御していた。それに対し図15のスキュー低減回路10Bに於ては、RFスキュー測定回路21Aは、入力されるクロック信号CLKに基づいて立ち上がり/立ち下がりスキューを測定し、その測定値に基づいてエッジ調整回路22のエッジ調整量を設定する。
【0099】
図16は、RFスキュー測定回路21Aの回路構成を示す回路図である。図16に於て、図4と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
図16のRFスキュー測定回路21Aは、図4の比較波形生成器41及び42と、時間差測定回路45を含み、更に、NAND回路231、インバータ232、NMOSトランジスタ233、複数のインバータ234及び235、複数のNAND回路236、及び複数のNAND回路237を含む。
【0100】
図4を参照して説明したように、時間差測定回路45の出力である複数のインバータ64からの出力は、入力に近い図の左側ではHIGHを出力し、入力から遠い図の右側ではLOWを出力する。このHIGHとLOWとを分ける境界の位置が、クロック信号CLKの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの時間差を示し、時間差が長いほど境界の位置はより図面の右側に存在する。
【0101】
NAND回路231とインバータ232は、比較波形生成器41及び42の両出力がHIGHになると、NMOSトランジスタ233を導通させる。これにより複数のインバータ64の出力が、インバータ234及び235から構成される複数のラッチにラッチされる。隣り合う2つのラッチの出力が図16に示されるように、複数のNAND回路236に入力される。従って、複数のインバータ64からの出力に於て、HIGHとLOWとを分ける境界の位置に於てのみ、複数のNAND回路236のうちの一つがLOWを出力する。
【0102】
隣り合う2つのNAND回路236の出力は、複数のNAND回路237に入力される。従って、複数のインバータ64からの出力に於てHIGHとLOWとを分ける境界の位置に於てのみ、複数のNAND回路237のうちの隣り合う2つがHIGHを出力する。
複数のNAND回路237のうちで隣り合う2つがHIGHを出力する位置は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間、即ち期間Thighの長さを示す指標となる。従って、図16のRFスキュー測定回路21Aの出力は、クロック信号CLKの期間Thighの長さを測定して表現したものとなっている。
【0103】
RFスキュー測定回路21Aの出力は、図5のシフトレジスタ82の出力と同様の形式となっているので、RFスキュー測定回路21Aの出力を図5のエッジシフト回路83と同様の回路に入力すればよい。即ち、図15のエッジ調整回路22Aは、図5のエッジシフト回路83と同様の構成とすればよい。これによって、測定したクロック信号CLKの期間Thighの長さに応じて、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの位置を、適切にシフトすることが出来る。
【0104】
以上のようにして、図15に示されるスキュー低減回路の第3の実施例に於ては、RFスキュー測定回路21Aによってクロック信号CLKの立ち上がり/立ち下がりスキューを測定し、この測定値に応じて、エッジ調整回路22Aのエッジ調整量を設定する。これによってRFスキュー低減回路11Aは、クロック信号CLK及び信号Aの立ち上がり/立ち下がりスキューを低減することが出来る。
【0105】
図17は、本発明によるスキュー低減回路の第4の実施例を示す。図17に於て、図14及び図15と同一の要素は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
図17のスキュー低減回路10Cは、RFスキュー低減回路11A、信号間スキュー低減回路12、クロックバッファ回路13、及びクロックスキュー低減回路14Aを含む。図17のスキュー低減回路10Cに於ては、図14のスキュー低減回路10AのRFスキュー低減回路11の代わりに図15のRFスキュー低減回路11Aが用いられ、更に、図14のクロックスキュー低減回路14の代わりにクロックスキュー低減回路14Aが用いられる。
【0106】
クロックスキュー低減回路14Aは、クロック信号CLK1と信号A1とを受け取り両信号の位相差を測定するクロックスキュー測定回路23Bと、クロックスキュー測定回路23Bの測定値に基づいてクロック信号CLK1、信号A1、及び信号B1を遅延させる遅延回路24Bを含む。クロックスキュー低減回路14Aは、クロックスキュー低減回路14とは異なり、フィードバック制御を用いずに、クロック信号CLK1と信号A1との位相差の測定値に基づいて遅延量設定を行う。
【0107】
図18は、クロックスキュー測定回路23Bの回路構成を示す回路図である。図18に於て、図16と同一の構成要素は同一の番号で参照され、その説明は省略される。
図18のクロックスキュー測定回路23Bは、図16のRFスキュー測定回路21Aの複数のNAND回路237の代わりに、複数のインバータ238を含む。図16の説明を参照すれば明らかなように、複数のインバータ64からの出力に於てHIGHとLOWとを分ける境界の位置に於てのみ、複数のインバータ238のうちの1つのインバータがHIGHを出力し、残りのインバータはLOWを出力する。
【0108】
唯一HIGHを出力するインバータの位置は、信号A1とクロック信号CLK1との位相差を示す指標となる。クロックスキュー測定回路23Bの出力は、図10のシフトレジスタ201の出力と同様の形式となっているので、クロックスキュー測定回路23Bの出力を図10のディレイライン202と同様の回路に入力すればよい。即ち、図17の遅延回路24Bは、図10のディレイライン202と同様の構成とすればよい。これによって、信号A1及びクロック信号CLK1の間の位相差に応じて、クロック信号CLK1、信号A1、及び信号B1に適切な遅延を与えることが出来る。
【0109】
以上のようにして、図17に示されるスキュー低減回路の第4の実施例に於ては、クロックスキュー測定回路23Bによって信号A1とクロック信号CLK1の位相差を測定し、この測定値に応じて、遅延回路24Bの遅延量を設定する。これによってクロックスキュー低減回路14Aは、クロック信号CLK1のタイミングを、信号A1及び信号B1のタイミング分布付近までシフトさせることが出来る。
【0110】
以上、本発明は実施例に基づいて説明されたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で、変更・変形が可能なものである。
【0111】
【発明の効果】
上記請求項1乃至6及び請求項9乃至13の発明に於ては、第1のスキュー低減回路によって各信号の立ち上がり/立ち下がりスキューを低減し、第2のスキュー低減回路によって信号間のスキューを低減する。従って、各信号に存在する共通のスキューである立ち上がり/立ち下がりスキューに影響されることなく、第2のスキュー低減回路によって信号間スキューを高い精度で低減することが出来る。
【0112】
請求項7及び8の発明に於ては、孤立したタイミングを有する可能性が高いクロック信号を他の信号のタイミングに近付けるための第3のスキュー低減回路が、第1のスキュー低減回路と第2のスキュー低減回路との間に設けられる。従って、第3のスキュー低減回路に於てクロック信号を用いて信号間スキューを低減する際に、既にクロック信号と各信号とは近いタイミングにアライメントされているため、タイミングを調整するための遅延量の調整範囲を比較的小さく設定することが可能であり、比較的小さな回路構成で高精度に信号間スキューを低減することが出来る。
【0113】
上記請求項14乃至17の発明に於ては、半導体装置の入力インターフェースに於て、第1のスキュー低減回路によって各信号の立ち上がり/立ち下がりスキューを低減し、第2のスキュー低減回路によって信号間のスキューを低減するので、各信号に存在する共通のスキューである立ち上がり/立ち下がりスキューに影響されることなく、信号間スキューを高い精度で低減することが可能である。従って、半導体装置に於て各種スキューが高精度で低減された信号を用いることが可能になり、高周波数信号による半導体装置の高速動作を実現できる。
【0114】
請求項18の発明に於ては、半導体装置の入力インターフェースに於て、孤立したタイミングを有する可能性が高いクロック信号を他の信号のタイミングに近付けるための第3のスキュー低減回路が、第1のスキュー低減回路と第2のスキュー低減回路との間に設けられる。従って、第3のスキュー低減回路に於てクロック信号を用いて信号間スキューを低減する際に、既にクロック信号と各信号とは近いタイミングにアライメントされているため、タイミングを調整するための遅延量の調整範囲を比較的小さく設定することが可能であり、比較的小さな回路構成で高精度に信号間スキューを低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスキュー低減回路の第1の実施例を示す。
【図2】図1のRFスキュー測定回路の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のRFスキュー測定回路の動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】RFスキュー測定回路の回路構成を示す回路図である。
【図5】図1のエッジ調整回路の回路構成を示す回路図である。
【図6】シフトレジスタの回路構成を示す回路図である。
【図7】図1の信号間スキュー測定回路の構成を示す構成図である。
【図8】図7の各信号を示すタイミング図である。
【図9】信号間スキュー測定回路の回路構成を示す回路図である。
【図10】遅延回路の回路構成を示す回路図である。
【図11】シフトレジスタの回路構成を示す回路図である。
【図12】信号間スキュー低減のためのキャリブレーション時に於いて、図8の場合とは異なったキャリブレーション信号を与えた場合の各信号を示すタイミング図である。
【図13】信号間スキュー低減のためのキャリブレーション時に於いて、異なったキャリブレーション用クロック信号を与えた場合の各信号を示すタイミング図である。
【図14】本発明によるスキュー低減回路の第2の実施例を示す構成図である。
【図15】本発明によるスキュー低減回路の第3の実施例を示す構成図である。
【図16】図15のRFスキュー測定回路の回路構成を示す回路図である。
【図17】本発明によるスキュー低減回路の第4の実施例を示す構成図である。
【図18】クロックスキュー測定回路の回路構成を示す回路図である。
【図19】信号間のスキューを低減するための従来の回路を示す回路図である。
【図20】(A)及び(B)は、クロック信号に於ける立ち上がり/立ち下がりスキューを説明する図である。
【符号の説明】
10 スキュー低減回路
11、11A RFスキュー低減回路
12 信号間スキュー低減回路
13 クロックバッファ回路
14、14A クロックスキュー低減回路
21、21A RFスキュー測定回路
22、22A エッジ調整回路
23、23A、23B 信号間スキュー測定回路
24、24A、24B 遅延回路
25 ラッチ
26、27、28 遅延回路
29、30 バッファ
41、42、43、44 比較波形生成器
45、46 時間差測定回路
47 比較器
48 インバータ
81 シフトレジスタ駆動回路
82 シフトレジスタ
83 エッジシフト回路
151 タイミング信号生成器
152、153 比較波形生成器
154 位相比較器
201 シフトレジスタ
202 ディレイライン

Claims (18)

  1. クロック信号とクロック信号以外の信号を含む複数の信号を受け取り該複数の信号の各々に於て立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを低減した該複数の信号を出力する第1のスキュー低減回路と、
    該第1のスキュー低減回路から出力される複数の信号間で信号間のエッジのタイミングのずれを低減する第2のスキュー低減回路
    を含むことを特徴とする回路。
  2. 前記第1のスキュー低減回路は、前記複数の信号の各々に対応して設けられ、対応する信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングを調整して調整された信号を出力する複数のエッジ調整回路と、前記クロック信号に対応する該エッジ調整回路から出力される調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように該クロック信号に対応する該エッジ調整回路を制御すると共に、該クロック信号以外の信号に対応する他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用するスキュー測定回路を含むことを特徴とする請求項1記載の回路。
  3. 前記スキュー測定回路は、前記調整されたクロック信号を受け取り、該調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とを比較し、両期間が同一の長さになるように前記クロック信号に対応する前記エッジ調整回路を制御すると共に、他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用することを特徴とする請求項2記載の回路。
  4. 前記スキュー測定回路は、前記クロック信号を受け取り、該クロック信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを測定し、該測定の結果に基づいて前記調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように前記クロック信号に対応する前記エッジ調整回路を制御すると共に、他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用することを特徴とする請求項2記載の回路。
  5. 前記第2のスキュー低減回路は、
    前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の第1の遅延回路と、
    該複数の第1の遅延回路の各々に対応して設けられ、対応する第1の遅延回路からの該遅延信号と前記調整されたクロック信号との位相差を測定し、該位相差が略ゼロとなるように該対応する第1の遅延回路の遅延量を調整する信号間スキュー測定回路
    を含むことを特徴とする請求項2記載の回路。
  6. 前記第2のスキュー低減回路は、
    前記調整されたクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させ遅延クロック信号を出力するクロックバッファ回路と、
    前記複数の第1の遅延回路の各々に対応して設けられ、該遅延クロック信号を同期信号として用いて対応する第1の遅延回路からの前記遅延信号をラッチするラッチ回路
    を含むことを特徴とする請求項5記載の回路。
  7. 前記第1のスキュー低減回路と前記第2のスキュー低減回路との間に設けられ、前記調整されたクロック信号以外の前記調整された信号のタイミング分布と該調整されたクロック信号のタイミングとを接近させる第3のスキュー低減回路を更に含むことを特徴とする請求項2記載の回路。
  8. 前記第3のスキュー低減回路は、
    前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の第2の遅延回路と、
    前記調整されたクロック信号を遅延させ遅延クロック信号を出力する第3の遅延回路と、
    該複数の第2の遅延回路の所定の一つから出力される遅延信号と該遅延クロック信号との位相差が略ゼロとなるように、該所定の一つの遅延量と該第3の遅延回路の遅延量を調整すると共に、他の第2の遅延回路に対しては該所定の一つの遅延量と同一の遅延量を設定するクロックスキュー測定回路
    を含むことを特徴とする請求項7記載の回路。
  9. 前記スキュー測定回路は、
    前記調整されたクロック信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間を測定する第1の回路と、
    該調整されたクロック信号の立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間を測定する第2の回路と、
    該第1の回路の測定結果と該第2の回路の測定結果とを比較する比較回路
    を含むことを特徴とする請求項3記載の回路。
  10. 前記第1の回路は第1の遅延素子列を含み、前記立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間に該第1の遅延素子列内で信号が通過する遅延素子の個数によって該立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間を測定し、前記第2の回路は第2の遅延素子列を含み、前記立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間に該第2の遅延素子列内で信号が通過する遅延素子の個数によって該立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの期間を測定することを特徴とする請求項9記載の回路。
  11. 前記エッジ調整回路は、
    前記対応する信号を第1の遅延量遅延させて第1の遅延信号を生成する第3の遅延素子列と、
    該対応する信号を第2の遅延量遅延させて第2の遅延信号を生成する第4の遅延素子列と、
    該第1の遅延信号と該第2の遅延信号とを重ね合わせることで前記調整された信号を出力する回路
    を含むことを特徴とする請求項2記載の回路。
  12. 前記複数の信号間で前記信号間のエッジのタイミングのずれを低減する際に、前記クロック信号の少なくとも幾つかのエッジとエッジタイミングが一致するキャリブレーション用の信号パターンを前記複数の信号として受け取ることを特徴とする請求項1記載の回路。
  13. 前記キャリブレーション用の信号パターンは、複数種類の信号パターンを含むことを特徴とする請求項12記載の回路。
  14. クロック信号とクロック信号以外の信号を含む複数の信号を入力として動作する半導体装置であって、
    該複数の信号の各々に於て立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングのずれを低減した該複数の信号を出力する第1のスキュー低減回路と、
    該第1のスキュー低減回路から出力される複数の信号間で信号間のエッジのタイミングのずれを低減する第2のスキュー低減回路
    を含む入力インターフェース部を含み、該入力インターフェース部に於て該複数の信号の立ち上がり/立ち下がりスキュー及び信号間スキューが低減されることを特徴とする半導体装置。
  15. 前記第1のスキュー低減回路は、前記複数の信号の各々に対応して設けられ、対応する信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ間の相対的なタイミングを調整して調整された信号を出力する複数のエッジ調整回路と、前記クロック信号に対応する該エッジ調整回路から出力される調整されたクロック信号のHIGHである期間とLOWである期間とが同一の長さになるように該クロック信号に対応する該エッジ調整回路を制御すると共に、該クロック信号以外の信号に対応する他のエッジ調整回路に対しても同一の制御を適用するスキュー測定回路を含むことを特徴とする請求項14記載の半導体装置。
  16. 前記第2のスキュー低減回路は、
    前記クロック信号以外の前記複数の信号の各々に対応して設けられ、前記調整された信号を遅延させ遅延信号を出力する複数の遅延回路と、
    該複数の遅延回路の各々に対応して設けられ、対応する遅延回路からの該遅延信号と前記調整されたクロック信号との位相差を測定し、該位相差が略ゼロとなるように該対応する遅延回路の遅延量を調整する信号間スキュー測定回路
    を含むことを特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記第2のスキュー低減回路は、
    前記調整されたクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させ遅延クロック信号を出力するクロックバッファ回路と、
    前記複数の遅延回路の各々に対応して設けられ、該遅延クロック信号を同期信号として用いて対応する遅延回路からの前記遅延信号をラッチするラッチ回路
    を含むことを特徴とする請求項16記載の半導体装置。
  18. 前記第1のスキュー低減回路と前記第2のスキュー低減回路との間に設けられ、前記調整されたクロック信号以外の前記調整された信号のタイミング分布と該調整されたクロック信号のタイミングとを接近させる第3のスキュー低減回路を更に含むことを特徴とする請求項15記載の半導体装置。
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