JP3788353B2 - 漏電遮断器及び位相制御装置用の地絡検出装置 - Google Patents

漏電遮断器及び位相制御装置用の地絡検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、漏電を検出したとき遮断接点をトリップさせる漏電遮断器及び電路の地絡を検出する位相制御装置用の地絡検出装置に関し、特に、負荷側にインバータ、サーボモータ等の位相を制御する機器が接続され位相制御回路部の絶縁劣化による地絡を検出するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の地絡検出装置は例えば特許第2774377号に開示されている。図11は従来の地絡検出装置を示すブロック図、図12はそのタイミングチャートである。図において、1は交流電路、2はこの交流電路1に設置されたインバータ、3はインバータ2に接続された負荷、4は交流電路1に設置された遮断器、5は交流電路1を1次巻線とする零相変流器、6は電磁装置7と直列に接続されたサイリスタ、7は遮断器4を引き外すように設けられた電磁装置である。遮断器4、サイリスタ6及び電磁装置7は遮断手段を構成している。
【0003】
8は零相変流器5の出力を入力として入力信号波形の正側の大きさが所定の判定レベル+TH1以上のとき出力信号を出す正側レベル判別器、9は正側レベル判別器8の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器、10は零相変流器5の出力を入力として入力信号波形の負側の大きさが所定の判定レベル−TH1以上のとき出力信号を出す負側レベル判別器、11は負側レベル判別器10の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器である。
【0004】
12は正側信号幅判別器9及び負側信号幅判別器11の各々の出力信号を入力とするパルスカウント判別回路であり、正側信号ラッチ回路12a、12c、負側信号ラッチ回路12b、12d及びAND回路12eから構成される。13、14は各々正側信号幅判別器9、負側信号幅判別器11の入力側に設けられた時間幅設定用コンデンサである。
【0005】
次に、図12に示すタイミングチャートにしたがって一般の地絡検出動作について説明する。
図12において、(a)は交流電路1の地絡成分信号、(b)は零相変流器5の出力を示す。零相変流器5の出力が正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図12(b)に示すように超えると正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図12(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図12(d)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9は図12(e)に示すような信号(パルス信号)を出力し、パルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12aが動作して、図12(i)に示すような出力を発生する。
【0006】
また、同様に零相変流器5の出力が負側レベル判別器10の判定レベル−TH1を図12(b)に示すように超えると負側レベル判別器10内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図12(f)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ14を充電する。よってコンデンサ14の端子電圧は図12(g)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ14の端子電圧は負側信号幅判別器11の判定レベルTH2に達し、負側信号幅判別器11は図12(h)に示すような信号(パルス信号)を出力し、パルス判別回路12内の負側信号ラッチ回路12bが動作して、図12(k)に示すような出力を発生する。
【0007】
このようにして、零相変流器5からの正側信号および負側信号が各々2回検出され、正側信号ラッチ回路12cの図12(j)に示すような出力と負側信号ラッチ回路12dの図12(l)に示すような出力の論理積が成立した時点でAND回路12eの図12(m)に示すような出力にてサイリスタ6を作動させて電磁装置7を介して遮断器4を引き外して、交流電路1を遮断することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、負荷側にインバータを挿入して負荷制御を行う回路が増加してきており、このような回路に地絡検出装置が適用されることも多くなっている。次に、図13に示すタイミングチャートにしたがってインバータの位相制御部の絶縁劣化により地絡電流が発生した場合の地絡検出動作について説明する。
インバータの位相制御部で絶縁劣化があった場合、図13(a)に示すように地絡電流は位相制御波形となる。よって零相変流器5には図13(b)に示すような出力信号が発生する。図13(b)に示すように信号は正側のみ又は負側のみの信号となる。
【0009】
正側の信号が正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図13(b)に示すように超えると、正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図13(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図13(d)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9の図13(e)に示すような出力信号にてパルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12aが動作して、図13(f)に示すような出力を発生する。その後、同様にして、図13(g)に示すような信号を発生する。
【0010】
しかしながら、負側の信号は図13(b)に示すような負側レベル判別器10の判定レベル−TH1を超えないため動作しないことになる。したがって、インバータの位相制御部で絶縁劣化が発生しても地絡を検出できない。
このように、従来の地絡検出装置は、地絡電流の正側および負側信号の論理積を取り検出しているので、インバータの位相制御部で地絡が発生した場合地絡を検出できないという問題があった。
【0011】
この発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、インバータ、サーボモータ等の位相制御部で地絡が発生した場合でも地絡検出を可能とする漏電遮断器及び位相制御装置用の地絡検出装置を得ることを目的としている。さらに、サージやノイズに対し不要な動作をしにくい漏電遮断器及び位相制御装置用の地絡検出装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る漏電遮断器は、交流電路に設置された遮断接点と、上記交流電路を1次巻線とする零相変流器と、上記遮断接点を引き外すように設けられた電磁装置と、上記電磁装置と直列に接続されその導通に応じて上記電磁装置を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備えたものである。
【0013】
また、地絡検出手段は、零相変流器の出力を入力として入力信号の正側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す正側レベル判別器と、上記正側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器と、上記正側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第1の正側信号ラッチ回路と、上記第1の正側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器らの信号が無い場合に動作する第2の正側信号ラッチ回路と、上記第2の正側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第3の正側信号ラッチ回路と、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の負側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す負側レベル判別器と、上記負側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器と、上記負側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第1の負側信号ラッチ回路と、上記第1の負側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器らの信号が無い場合に動作する第2の負側信号ラッチ回路と、上記第2の負側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第3の負側信号ラッチ回路と、上記第3の正側信号ラッチ回路又は上記第3の負側信号ラッチ回路が動作し、信号が出力されたとき、スイッチング素子のゲートへゲート信号を出力するOR回路とを備えたものである。
【0014】
また、交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、第1の正側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで第3の正側信号ラッチ回路を動作させなくする正側周期幅判別器と、交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、第1の負側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで第3の負側信号ラッチ回路を動作させなくする負側周期幅判別器とを備えたものである。
【0015】
また、この発明に係る交流の位相を制御して負荷に電力を供給する位相制御装置用の地絡検出装置は、流電路を1次巻線とする零相変流器と、警報を表示する警報表示部と、上記警報表示部と直列に接続され、その導通に応じて上記警報表示部を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備え、特にこの地絡検出手段は請求項1で述べた地絡検出手段と同等に構成されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の漏電遮断器を示すブロック図であり、その負荷側にインバータを介して負荷が接続されている。図2は図1の漏電遮断器が一般の漏電を検出する際のタイミングチャート、図3は図1の漏電遮断器がインバータの位相制御部の漏電を検出する際のタイミングチャートである。
図1において、100は漏電遮断器であり、漏電検出回路102により漏電(地絡)を検出したとき開閉機構18により遮断接点19を開離させ電路1を遮断する。1は交流電路、2は漏電遮断器100を介して交流電路1に接続されたインバータ、3はインバータ2に接続された負荷、5は交流電路1に接続された漏電遮断器100の主導体を1次巻線とする零相変流器である。
【0017】
8は零相変流器5の出力を入力として入力信号波形の正側の大きさが所定の判定レベル+TH1以上のとき出力信号を出す正側レベル判別器、9は正側レベル判別器8の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器、10は零相変流器5の出力を入力として入力信号波形の負側の大きさが所定の判定レベル−TH1以上のとき出力信号を出す負側レベル判別器、11は負側レベル判別器10の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器、12は正側信号幅判別器9および負側信号幅判別器11の各々の出力信号(パルス出力信号)を入力とするパルスカウント判別回路である。
【0018】
13、14は各々正側信号幅判別器9、負側信号幅判別器11の入力側に設けられた時間幅設定用コンデンサである。パルスカウント判別回路12は正側信号ラッチ回路12a、12c、正側信号幅判別器9の出力を反転する反転器12h、反転器12hの出力により動作する正側信号ラッチ回路12f、負側信号ラッチ回路12b、12d、負側信号幅判別器11の出力を反転する反転器12i、反転器12iの出力により動作する負側信号ラッチ回路12g、及びOR回路12eから構成される。
【0019】
16は電磁装置17に直列に接続されかつゲートがOR回路12eの出力端に接続されたスイッチング素子例えばサイリスタ、17はサイリスタ16の導通に応じて開閉機構18のラッチを引き外す電磁装置、18は周知のトグルリンク機構により遮断接点19を開閉する開閉機構、19は開閉機構18に開閉される遮断接点である。
【0020】
次に、図2に示すタイミングチャートにしたがって一般の地絡(漏電)検出動作について説明する。
図2において、(a)は交流電路1の地絡成分信号、(b)は零相変流器5の出力を示す。零相変流器5の出力が正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図2(b)に示すように超えると正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図2(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図2(d)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9の図2(e)に示すような出力信号にてパルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路(第1の正側信号ラッチ回路)12aが動作して、図2(f)に示すような出力を発生する。
【0021】
正側信号ラッチ回路12aが動作した後、正側信号幅判別器9の判定レベルTH2を下回ると反転器12hの出力により正側信号ラッチ回路(第2の正側信号ラッチ回路)12fが動作して、図2(g)に示すような出力を発生する。再び漏電(地絡)が検出されると正側信号ラッチ回路(第3の正側信号ラッチ回路)12cが動作して、図2(h)に示すような出力を発生する。即ち、零相変流器5からの正側信号が2回検出されると、正側信号ラッチ回路12cの図2(h)に示すような出力があり、その出力によりOR回路12eの図2(i)に示すような出力にてサイリスタ16を作動させて電磁装置17、開閉機構18を介して遮断接点19を開離させ、電流を遮断することができる。
【0022】
また、同様に零相変流器5の出力が負側レベル判別器10の判定レベル−TH1を図2(b)に示すように超えると負側レベル判別器10内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図2(j)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ14を充電する。よってコンデンサ14の端子電圧は図2(k)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ14の端子電圧は負側信号幅判別器11の判定レベルTH2に達し、負側信号幅判別器11の図2(l)に示すような出力信号にてパルス判別回路12内の負側信号ラッチ回路(第1の負側信号ラッチ回路)12bが動作して、図2(m)に示すような出力を発生する。
【0023】
負側信号ラッチ回路12bが動作した後、上記負側信号幅判別器11の判定レベルTH2を下回ると反転器12iの出力により負側信号ラッチ回路(第2の負側信号ラッチ回路)12gが動作して、図2(n)に示すような出力を発生する。再び漏電(地絡)が検出されると負側信号ラッチ回路(第3の負側信号ラッチ回路)12dが動作して、図2(o)に示すような出力を発生する。即ち、零相変流器5からの負側信号が2回検出され、その間に検出されない状態がある場合、負側信号ラッチ回路12d出力がありその出力によりOR回路12eの出力にてサイリスタ16を作動させて電磁装置17、開閉機構18を介して遮断接点19を開離させ、電流を遮断することができる。
【0024】
正側の判定レベル+TH1と負側の判定レベル−TH1の絶対値は、漏電遮断器100を使用する条件によって、適宜決めればよく、図2に示すように、正側の判定レベル+TH1と負側の判定レベル−TH1の絶対値を必ずしも同じとする必要はない。
【0025】
次に、図3に示すタイミングチャートにしたがってインバータ位相制御部の絶縁劣化による漏電(地絡)検出動作について説明する。
インバータ2の位相制御部で絶縁劣化があった場合、図3(a)に示すような漏電(地絡)電流は位相制御波形となる。よって零相変流器5には図3(b)に示すような正側のみの信号が発生する。図3では正側のみの例について説明したが、負側のみの場合もある。以下、正側のみの例について説明する(後述の実施の形態も同様に正側のみの例について説明する)。
【0026】
正側の信号は正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図3(b)に示すように超えると正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図3(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図3(d)に示すように上昇する。所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9の図2(e)に示すような出力信号にてパルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12aが動作して、図3(f)に示すような出力を発生する。
【0027】
ついで、上述と同様に、正側の信号が判定レベルTH1を下回りラッチ回路12fが動作した後(図3には図示しない)、再度正側の信号が発生すると上述と同様に正側信号幅判別器9の図3(e)に示すような出力信号が発生し、パルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12cが動作して、図3(g)に示すような出力を発生する。その出力によりOR回路12eの図3(h)に示すような出力にてサイリスタ16を作動させて電磁装置17、開閉機構18を介して遮断接点19を開離させ、電流を遮断することができる。
したがって、インバータ2の位相制御部で絶縁劣化が発生した場合においても漏電(地絡)検出が可能となる。
【0028】
以上のように構成したので、一般の漏電及びインバータ2の位相制御部で絶縁劣化が発生した漏電の場合にも、漏電を検出することができる。また、2回の正側信号幅判別9又は負側信号幅判別11からの出力により、漏電を検出するので、誤検出による誤遮断動作を抑制できる。また、パルス判別回路12は、1つのOR回路12eと、正側、負側各々3つのラッチ回路12a、12b、12c、12d、12f、12gと、1つの反転回路12h、12iで構成するのでIC化する際にチップ面積を小さくできる。
【0029】
実施の形態2.
以下この発明の実施の形態2について説明する。
図4はこの発明の実施の形態2に係る漏電遮断器のパルス判別回路のブロック図である。図5は実施の形態2の漏電遮断器がインバータの位相制御部の漏電を検出する際のタイミングチャートである。図4において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、パルス判別回路12以外の漏電遮断器100の構成は図1と同一である。
【0030】
図4において、12kは正側信号ラッチ回路12aが出力後、商用周波数の周期時間を経過するまで正側信号ラッチ回路12fから正側信号ラッチ回路12cへの入力を禁止する正側周期幅判別器、12nは負側信号ラッチ回路12bが出力後、商用周波数の周期時間を経過するまで負側信号ラッチ回路12gから負側信号ラッチ回路12dへの入力を禁止する負側周期幅判別器である。12j、12mは各々正側周期幅判別器12k、負側周期幅判別器12nに設けられた商用周波数の周期の時間幅設定用コンデンサである。12l、12oはAND回路である。
【0031】
次に、図5に示すタイミングチャートにしたがって漏電(地絡)検出動作について説明する。
図5において(a)は交流電路1の漏電(地絡)成分信号を、(b)は零相変流器5の出力を示す。零相変流器5の出力が正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図5(b)に示すように超えると正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図5(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図5(d)に示すように上昇する。
【0032】
所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9の図5(e)に示すような出力信号(パルス信号)にてパルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12aが動作して、図5(g)に示すような出力を発生する。
正側信号ラッチ回路12aが動作すると図5(g)に示すような出力を発生し、これにより正側周期幅判別器12k内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、コンデンサ12jを充電する。よってコンデンサ12jの端子電圧は図5(f)に示すように上昇する。
【0033】
正側信号ラッチ回路12aが動作した後、上記正側信号幅判別器9の判定レベルTH2を下回ると反転器12hの出力により正側信号ラッチ回路12fが動作して、図5(h)に示すような出力を発生する。
コンデンサ12jが正側周期幅判別器12kのしきい値TH3に達する前に、図5(d)に示すように再び正側信号幅判別器9の信号が発生した場合、AND回路12lから出力がないため、正側信号ラッチ回路12cは動作しない。
一方、コンデンサ12jが正側周期幅判別器12kのしきい値TH3に達した後、再び正側信号幅判別器9の信号が発生した場合、AND回路12lから出力あるため、正側信号ラッチ回路12cは動作する。
【0034】
したがって、コンデンサ12jで設定される時間を商用周波数の周期に設定することで、商用周波数の発生周期とは異なるサージ、ノイズなどでの不要動作を防止できる。
【0035】
実施の形態3.
以下この発明の実施の形態3について説明する。
図6はこの発明の実施の形態3に係る漏電遮断器のパルス判別回路のブロック図である。図7は実施の形態3の漏電遮断器がインバータの位相制御部の漏電を検出する際のタイミングチャートである。図6において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、パルス判別回路12以外の漏電遮断器100の構成は図1と同一である。
【0036】
図6において、12qは所定の時間Tf(図7)は正側信号ラッチ回路12fへの入力を禁止する正側周期幅判別器であり、正側信号幅判別器9からの出力信号(パルス信号)が無い所定の時間Tf(図7)を設定し、正側信号ラッチ回路12aが出力後所定の時間Tf(図7)経過までは信号を出力しないように構成されている。12sは所定の時間Tf(図7)は負側信号ラッチ回路12gへの入力を禁止する負側周期幅判別器であり、負側信号幅判別器11からの出力信号(パルス信号)が無い所定の時間Tf(図7)を設定し、正側信号ラッチ回路12bが出力後所定の時間Tf(図7)経過までは信号を出力しないように構成されている。
12p、12rは各々正側周期幅判別器12q、負側周期幅判別器12sの所定の時間を設定する時間幅設定用コンデンサであり、所定の時間は商用周波数の周期よりも少し短い時間を設定する。
【0037】
次に、図7に示すタイミングチャートにしたがって漏電(地絡)検出動作について説明する。
図7において、(a)は交流電路1の漏電(地絡)成分信号を、(b)は零相変流器5の出力を示す。零相変流器5の出力が正側レベル判別器8の判定レベル+TH1を図7(b)に示すように超えると正側レベル判別器8内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、図7(c)に示すような出力を発生し、これによりコンデンサ13を充電する。よってコンデンサ13の端子電圧は図7(d)に示すように上昇する。
【0038】
所定の時間Td後コンデンサ13の端子電圧は正側信号幅判別器9の判定レベルTH2に達し、正側信号幅判別器9の図7(e)に示すような出力信号(パルス信号)にてパルス判別回路12内の正側信号ラッチ回路12aが動作して、図7(g)に示すような出力を発生する。正側信号ラッチ回路12aが動作した後、上記正側信号幅判別器9の判定レベルTH2を下回ると反転器12hの出力により正側周期判別器12q内の定電流源出力回路(図示せず)が動作して、コンデンサ12pを充電する。よってコンデンサ12pの端子電圧は図7(f)に示すように上昇する。
【0039】
図7(e)に示すように、所定の時間Tfを経過する前に、2回目のパルスが出力されているので、この2回目のパルスを入力しても、正側周期幅判別器12qからの出力がなく、正側信号ラッチ回路12fからの出力がないので、正側信号ラッチ回路12cは動作しない。
一方、コンデンサ12pが正側周期幅判別器12qのしきい値TH3に達した場合、正側周期幅判別器12qからの出力があり、正側信号ラッチ回路12fからの出力があるので、正側信号ラッチ回路12cは動作(ラッチ)する。
【0040】
したがって、信号が無い時間が所定の時間Tf継続した場合に漏電検出の動作が行われることになる。コンデンサ12pで設定される時間を商用周波数の周期より少し短い時間に設定することでサージ、ノイズなどでの不要動作を防止できる。
【0041】
実施の形態4.
以下この発明の実施の形態4について説明する。実施の形態1〜3では漏電遮断器について説明したが、実施の形態4ではインバータ用の地絡検出装置について説明する。
図8はこの発明の実施の形態4に係るインバータ用の地絡検出装置のブロック図である。図8において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。図8において、200はインバータ用の地絡検出装置であり、地絡検出回路202により地絡を検出したとき警報表示部30により地絡警報を表示する。地絡出回路202による地絡検出の動作は実施の形態1の漏電(地絡)検出回路102による漏電(地絡)検出の動作と同様であるのでその説明を省略する。また、インバータ用の地絡検出装置200はインバータ2と別体の例を説明たが、インバータ2に一体に組み込まれていても良い。
【0042】
実施の形態5.
以下この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態1〜4では、漏電(地絡)を検出する手段として、アナログ回路に構成する場合について説明したが、実施の形態5では、インバータ用の地絡検出装置を例にICを用いた演算回路による場合を説明する。
図9はこの発明の実施の形態5に係るインバータ用の地絡検出装置のブロック図、図10は図9のインバータ用の地絡検出装置の動作を説明するフローチャートである。図9において、図1、図8と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。
【0043】
図9において、6Aは零相変流器5の出力をディジタル信号に変換し地絡演算部204に出力するA/D変換部、204はMPU(マルチプロセッサユニット)を含むICにより構成され、地絡を演算するプログラムを実行する地絡演算部である。8Aは正側の入力信号が所定の判定レベル+TH1以上となったか否かを判別する正側レベル判別部、9Aは正側レベル判別部8Aの判別結果(所定の時間を超え+TH1となった)に応じて正側信号幅を判別する正側信号幅判別部、12Aは正側信号判別部9Aの判別結果(正側信号が2回以上所定時間を超え+TH1となった)に応じて正側の地絡を判別する正側地絡判別部、10Aは負側の入力信号が所定の判定レベル−TH1以上となったか否かを判別する負側レベル判別部、11Aは負側レベル判別部10Aの判別結果に応じて負側信号幅を判別する負側信号幅判別部、13Aは負側信号判別部11Aの判別結果に応じて負側の地絡を判別する負側地絡判別部である。
【0044】
次に図10に示すフローチャートにしたがって地絡検出の動作を説明する。
地絡演算部204は初期設定として、正側及び負側の地絡を判別する変数k=0、n=0を設定する(S1)。
正側の入力信号が所定の判定レベル+TH1以上となったか否かを判別し(S8A)、その時間が所定の時間継続するか否かを判別し(S9A)、所定の時間継続したときはk=k+1とし(S2)、そのときk=2であるか否かを判別する(S12A)。S8Aで所定の判定レベルが検出されないときはS10Aに移行する。S9Aで所定の時間継続しないとき、及びS12Aでk=2とならないときは、S8Aに移行する。
【0045】
次いで、負側の入力信号が所定の判定レベル−TH1以上となったか否かを判別し(S10A)、その時間が所定の時間継続するか否かを判別し(S11A)、所定の時間継続したときはn=n+1とし(S3)、そのときn=2であるか否かを判別する(S13A)。S10Aで所定の判定レベルが検出されないとき、S11Aで所定の時間継続しないとき、及びS13Aでn=2とならないときは、S8Aに移行する。
他方、S12Aでk=2又はS13Aでn=2となったときは、正側地絡判別部12A又は負側地絡判別部13Aは、サイリスタ16のゲート端子にゲート信号を出力する(S16)。
【0046】
以上のように、地絡検出回路204をICにより構成しても、アナログ回路特有の効果を除き実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。また、A/D変換部6Aを地絡演算部204に組み込みモノシリックIC化できることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
この発明に係る漏電遮断器は、交流電路に設置された遮断接点と、上記交流電路を1次巻線とする零相変流器と、上記遮断接点を引き外すように設けられた電磁装置と、上記電磁装置と直列に接続されその導通に応じて上記電磁装置を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備えたので、インバータ、サーボモータ等の位相制御部で地絡が発生した場合でも漏電検出可能である
【0048】
また、地絡検出手段は、零相変流器の出力を入力として入力信号の正側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す正側レベル判別器と、上記正側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器と、上記正側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第1の正側信号ラッチ回路と、上記第1の正側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器らの信号が無い場合に動作する第2の正側信号ラッチ回路と、上記第2の正側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第3の正側信号ラッチ回路と、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の負側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す負側レベル判別器と、上記負側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器と、上記負側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第1の負側信号ラッチ回路と、上記第1の負側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器らの信号が無い場合に動作する第2の負側信号ラッチ回路と、上記第2の負側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器らの信号がある場合に動作する第3の負側信号ラッチ回路と、上記第3の正側信号ラッチ回路又は上記第3の負側信号ラッチ回路が動作し、信号が出力されたとき、スイッチング素子のゲートへゲート信号を出力するOR回路とを備えたので、IC化する際にチップ面積を小さくできる。
【0049】
また、交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、第1の正側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで第3の正側信号ラッチ回路を動作させなくする正側周期幅判別器と、交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、第1の負側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで第3の負側信号ラッチ回路を動作させなくする負側周期幅判別器とを備えたので、サージやノイズに対し不要な動作をしにくい漏電遮断器を得ることができる。
【0050】
また、この発明に係る交流の位相を制御して負荷に電力を供給する位相制御装置用の地絡検出装置は、流電路を1次巻線とする零相変流器と、警報を表示する警報表示部と、上記警報表示部と直列に接続され、その導通に応じて上記警報表示部を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備え、特にこの地絡検出手段は請求項1で述べた地絡検出手段と同等に構成したので、インバータ、サーボモータ等の位相制御部で地絡が発生した場合でも地絡検出可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の地絡検出装置を説明するための図である。
【図2】 実施の形態1の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】 実施の形態1の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】 実施の形態2の地絡検出装置を説明するための図である。
【図5】 実施の形態2の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】 実施の形態3の地絡検出装置を説明するための図である。
【図7】 実施の形態3の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】 実施の形態4に係るインバータ用の地絡検出装置のブロック図である。
【図9】 実施の形態5に係るインバータ用の地絡検出装置のブロック図である。
【図10】 実施の形態5のインバータ用の地絡検出装置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】 従来の地絡検出装置を説明するための図である。
【図12】 従来の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図13】 従来の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 交流電路、 2 インバータ、 3 負荷、 5 零相変流器、6A A/D変換部、 8 正側レベル判別器、 8A 正側レベル判別部、 9 正側信号幅判別器、 9A 正側信号幅判別部、 10 負側レベル判別器、 10A 負側レベル判別部、 11 負側信号幅判別器、 11A 負側信号判別部、 12 パルスカウント判別回路、 12A 正側地絡判別部、 12a〜12f ラッチ回路、 12e OR回路
12h、12i 反転器、 12k 正側周期幅判別器、 12n 負側周期幅判別器、 12j、12m コンデンサ、 12q 正側周期幅判別器、 12s 負側周期幅判別器、 12p、12r コンデンサ、 13 正側時間幅設定用コンデンサ、 13A 負側地絡判別部、 14 負側時間幅設定用コンデンサ、 16 サイリスタ、 17 電磁装置、 18 開閉機構、 19 遮断接点、 30 警報表示部、 100 漏電遮断器、 102 漏電検出回路、 200 インバータ用の地絡検出装置、 202 地絡検出回路、 204 地絡演算部

Claims (2)

  1. 交流電路に設置された遮断接点と、上記交流電路を1次巻線とする零相変流器と、上記遮断接点を引き外すように設けられた電磁装置と、上記電磁装置と直列に接続されその導通に応じて上記電磁装置を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備えた漏電遮断器において、
    上記地絡検出手段は、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の正側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す正側レベル判別器と、上記正側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器と、上記正側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第1の正側信号ラッチ回路と、上記第1の正側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器からの信号が無い場合に動作する第2の正側信号ラッチ回路と、上記第2の正側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第3の正側信号ラッチ回路と、上記交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、上記第1の正側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで上記第3の正側信号ラッチ回路を動作させなくする正側周期幅判別器と、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の負側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す負側レベル判別器と、上記負側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器と、上記負側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第1の負側信号ラッチ回路と、上記第1の負側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器からの信号が無い場合に動作する第2の負側信号ラッチ回路と、上記第2の負側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第3の負側信号ラッチ回路と、上記交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、上記第1の負側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで上記第3の負側信号ラッチ回路を動作させなくする負側周期幅判別器と、上記第3の正側信号ラッチ回路又は上記第3の負側信号ラッチ回路が動作し、信号が出力されたとき、上記スイッチング素子のゲートへゲート信号を出力するOR回路とで構成されたことを特徴とする漏電遮断器。
  2. 交流電路を1次巻線とする零相変流器と、警報を表示する警報表示部と、上記警報表示部と直列に接続され、その導通に応じて上記警報表示部を動作させるスイッチング素子と、上記零相変流器の出力を入力として、正側及び負側の少なくともいずれか一方の入力信号の大きさが所定の判定レベルを所定時間以上継続することが2回以上となったとき、上記スイッチング素子のゲートへの入力信号を切り換える地絡検出手段とを備えた位相制御装置用の地絡検出装置において、
    上記地絡検出手段は、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の正側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す正側レベル判別器と、上記正側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する正側信号幅判別器と、上記正側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第1の正側信号ラッチ回路と、上記第1の正側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器からの信号が無い場合に動作する第2の正側信号ラッチ回路と、上記第2の正側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の正側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記正側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第3の正側信号ラッチ回路と、上記交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、上記第1の正側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで上記第3の正側信号ラッチ回路を動作させなくする正側周期幅判別器と、上記零相変流器の出力を入力として入力信号の負側の大きさが所定の判定レベルを超えたとき出力信号を出す負側レベル判別器と、 上記負側レベル判別器の出力信号の時間幅が所定の時間幅以上かどうかを判別する負側信号幅判別器と、上記負側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第1の負側信号ラッチ回路と、上記第1の負側信号ラッチ回路に直列に接続され、上記第1の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器からの信号が無い場合に動作する第2の負側信号ラッチ回路と、上記第2の負側信号ラッチ回路に直列接続され、上記第2の負側信号ラッチ回路からの信号がありかつ上記負側信号幅判別器からの信号がある場合に動作する第3の負側信号ラッチ回路と、上記交流電路に印加される商用周波の一周期に基づいて、上記第1の負側信号ラッチ回路が動作後、商用周波数の一周期が経過するまで上記第3の負側信号ラッチ回路を動作させなくする負側周期幅判別器と、上記第3の正側信号ラッチ回路又は上記第3の負側信号ラッチ回路が動作し、信号が出力されたとき、上記スイッチング素子のゲートへゲート信号を出力するOR回路とで構成されたことを特徴とする位相制御装置用の地絡検出装置。
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