JP3788266B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば先行車両との間に適切な車間距離を保持しながら、先行車両に追従走行する先行車両追従走行制御装置等に用いられる車両用走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自車両の走行速度に応じた目標車間距離を設定し、自車両と先行車両との車間距離を検出し、この車間距離が前記目標車間距離に一致するように、制駆動力を制御することで自車両の走行状態を制御する車両用走行制御装置が提案されている。このような車両用走行制御装置のうち、例えば特開平11−268558号公報に記載されるものでは、車間距離や相対速度のフィードバック制御により、車間距離を目標値に追従させるための自車両の走行速度指令値を算出し、この自車両走行速度指令値に追従させるための駆動軸トルク指令値を算出し、この駆動軸トルク指令値を追従するようにエンジントルク操作量及びブレーキアクチュエータ操作量、即ち駆動力制御量及び制動力制御量を算出し、それに応じて制駆動力を制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の車両用走行制御装置をブロック図化すると図12のようになる。この車両用走行制御装置において、車間距離指令値LCMDから車間距離Lまでの応答特性は下記a式のように表れる。
【0004】
【数1】
【0005】
このa式の右辺第1項から、この制御系では、先行車両走行速度VPRの変化率s・VPR、即ち先行車両の加減速度に車間距離応答が影響を受けることを示している。具体的には、先行車両の加減速度が大きいと車間距離応答はアンダーダンピング傾向となり、逆の場合はオーバーダンピング傾向を示す。従って、先行車両の加減速に関わらず、所定の車間距離応答を得るためには、種々の走行状況に応じて、例えば前記車間距離及び相対速度のフィードバックゲインを調整する必要があり、制御系が煩雑になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記諸問題を解決し、先行車両の加速度を検出し、走行状態に応じて、それに乗じるゲインを調整したり、不感帯幅を調整したり、ローパスフィルタの応答性を調整したりすることにより、所定の車間距離応答を得ることができる車両用走行制御装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に係る車両用走行制御装置は、自車両と先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車両の走行速度を検出する自車両速度検出手段と、前記車間距離検出手段で検出された車間距離及び自車両速度検出手段で検出された自車両走行速度に基づいて、自車両と先行車両との目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、前記車間距離検出手段で検出された車間距離及び自車両速度検出手段で検出された自車両走行速度及び前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に基づいて、自車両の走行速度指令値を算出する自車両速度指令値算出手段と、先行車両の加速度を検出する先行車両加速度検出手段と、前記先行車両加速度検出手段で検出された先行車両の加速度に所定のゲインを乗じて自車両速度指令値補正量を算出し、これを前記自車両速度指令値算出手段で設定された自車両速度指令値に付加して補正済自車両速度指令値を算出する自車両速度指令値補正手段と、前記自車両速度指令値補正手段で補正された補正済自車両速度指令値に基づいて自車両の走行速度を制御する自車両走行速度制御手段とを備え、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインとして、前記自車両走行速度制御手段が自車両の走行速度を制御するときの応答の時定数を用いることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のうち請求項2に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記自車両走行速度制御手段が自車両の走行速度を制御するときの時定数から零までの間で、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを可変設定することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明のうち請求項3に係る車両用走行制御装置は、前記請求項2の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを大きく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のうち請求項4に係る車両用走行制御装置は、前記請求項2又は3の発明において、自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明のうち請求項5に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記先行車両の加速度に所定のゲインを乗じた自車両速度指令値補正量に対して、当該先行車両の加速度をフィードバックしない不感帯を設け、当該自車両速度指令値補正量が不感帯の範囲内にあるときには、前記自車両速度指令値の補正を禁止することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のうち請求項6に係る車両用走行制御装置は、前記請求項5の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記不感帯を可変とし、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記不感帯を小さく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記不感帯を大きく設定することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のうち請求項7に係る車両用走行制御装置は、前記請求項5又は6の発明において、自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記不感帯を大きく設定することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明のうち請求項8に係る車両用走行制御装置は、前記請求項1の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記自車両速度補正量を算出するためのローパスフィルタを備え、当該ローパスフィルタの定常ゲインを1とし且つ当該ローパスフィルタの応答性を可変とすることを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項9に係る車両用走行制御装置は、前記請求項8の発明において、前記自車両速度指令値補正手段は、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を向上し、自車両の乗心地を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を低下することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明のうち請求項10に係る車両用走行制御装置は、前記請求項8又は9の発明において、自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記ローパスフィルタの応答性を低下することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の効果】
而して、本発明のうち請求項1に係る車両用走行制御装置によれば、検出された車間距離及び自車両走行速度に基づいて、自車両と先行車両との目標車間距離を設定し、この目標車間距離及び前記検出された車間距離及び自車両走行速度に基づいて自車両の走行速度指令値を算出すると共に、検出された先行車両の加速度に所定のゲインを乗じて自車両速度指令値補正量を算出し、これを前記自車両速度指令値に付加して補正済自車両速度指令値を算出し、この補正済自車両速度指令値に基づいて自車両の走行速度を制御すると共に、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインとして、前記補正済自車両速度指令値に基づいて自車両の走行速度を制御するときの応答の時定数を用いることとしたため、先行車呂加速度の影響を除去して、所定の車間距離応答を得ることができる。
【0017】
また、本発明のうち請求項2に係る車両用走行制御装置によれば、前記補正済自車両速度指令値に基づいて自車両の速速度を制御するときの応答の時定数から零までの間で、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを可変設定する構成としたため、この所定のゲインを走行状態に応じて調整することにより、所定の車間距離応答を得ることができる。
【0018】
また、本発明のうち請求項3に係る車両用走行制御装置によれば、前記設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを大きく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0019】
また、本発明のうち請求項4に係る車両用走行制御装置によれば、前記車間距離が大きいとき、自車両の走行速度が大きいとき、先行車両の走行速度が大きいとき、自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、先行車両の加速度が小さいとき、目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0020】
また、本発明のうち請求項5に係る車両用走行制御装置によれば、前記先行車両の加速度に所定のゲインを乗じた自車両速度指令値補正量に対して、当該先行車両の加速度をフィードバックしない不感帯を設け、当該自車両速度指令値補正量が不感帯の範囲内にあるときには、前記自車両速度指令値の補正を禁止する構成としたため、この不感帯の範囲を走行状態に応じて調整することにより、所定の車間距離応答を得ることができる。
【0021】
また、本発明のうち請求項6に係る車両用走行制御装置によれば、前記不感帯を可変とし、前記設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記不感帯を小さく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記不感帯を大きく設定する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0022】
また、本発明のうち請求項7に係る車両用走行制御装置によれば、前記車間距離が大きいとき、自車両の走行速度が大きいとき、先行車両の走行速度が大きいとき、自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、先行車両の加速度が小さいとき、目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記不感帯を大きく設定する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0023】
また、本発明のうち請求項8に係る車両用走行制御装置によれば、自車両速度補正量を算出するためのローパスフィルタを備え、当該ローパスフィルタの定常ゲインを1とし且つ当該ローパスフィルタの応答性を可変とする構成としたため、このローパスフィルタの応答性を走行状態に応じて調整することにより、所定の車間距離応答を得ることができる。
また、本発明のうち請求項9に係る車両用走行制御装置によれば、設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を向上し、自車両の乗心地を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を低下する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0024】
また、本発明のうち請求項10に係る車両用走行制御装置によれば、前記車間距離が大きいとき、自車両の走行速度が大きいとき、先行車両の走行速度が大きいとき、自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、先行車両の加速度が小さいとき、目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記ローパスフィルタの応答性を低下する構成としたため、種々の走行状態に応じて所定の車間距離応答を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の車両用走行制御装置を適用した先行車両追従走行制御装置付き車両の一実施形態を示すシステム構成図である。この車両は、後輪1RL、1RRが駆動輪、前輪1FL、1FRが従動輪となる後輪駆動車両であり、エンジン2の駆動トルクが自動変速機3からディファレンシャルギヤ7を介して前記後輪1RL、1RRに伝達される。
【0026】
前記エンジン2の回転状態、トルク、出力等はエンジン制御装置11によって制御可能である。具体的には、スロットルバルブ開度、アイドルバルブ開度、点火時期、燃料噴射量、燃料噴射タイミング等を調整することによってエンジンの回転状態、トルク、出力等を制御することができる。
また、前記自動変速機3は変速機制御装置12によって制御可能である。具体的には、自動変速機3内のクラッチやブレーキに供給する作動流体圧を調整することにより、選択されるギヤ比を変更し、所望する減速比を得るようにすることができる。
【0027】
また、前記各車輪1FL〜1RRは、所謂ディスクブレーキを構成するホイールシリンダ4FL〜4RRを備えている。このホイールシリンダ4FL〜4RRは供給される制動流体圧によって各車輪1FL〜1RRに制動力を付与するものである。そして、各車輪1FL〜1RRに付与する制動力は制動流体圧制御装置13によって制御可能である。具体的には、例えば駆動力制御装置(TCS)のように制動流体圧を増圧したり、アンチスキッド制御装置(ABS)のように制動流体圧を減圧したりすることにより、各ホイールシリンダ4FL〜4RRへの制動流体圧を調整し、各車輪1FL〜1RRへの制動力を制御することができる。なお、この制動流体圧制御装置13内で調圧される制動流体圧は、ブレーキペダル21の踏込みによって昇圧されるマスタシリンダ22から供給される。
【0028】
これらの制御装置は、何れも車両の走行状態を制御するものであり、結果的に自車両の加減速度、前後方向速度等を調整して、走行状態を制御することができる。
これらの制御装置は、勿論、単独でも作動可能であるが、全体機能としては車間距離制御や先行車両追従走行制御を含む自動走行制御装置10によって司られている。この自動走行制御装置10は、種々の演算処理を行って車両の走行状態を制御し、もって車間距離制御や先行車両追従走行制御等を行う。
【0029】
また、車両には、例えばミリ波レーダ等を備えて自車両の前方の状態、例えば先行車両の有無、或いは先行車両までの距離や自車両に対する先行車両の相対速度を検出する前方状態検出装置16や、各車輪1FL〜1RRの回転速度を検出する車輪速度センサ17、車両に発生する前後及び横加速度を検出する加速度センサ18、制動流体圧を検出する制動流体圧センサ19、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度センサ20を備えている。また、この車両には、運転者の手動入力によって自車両の走行状態を調整するための手動スイッチ9が備えられている。更に、この車両には、前記自動走行制御装置10による制御内容を乗員、特に運転者に提示するためのディスプレイ及びスピーカ23が備えられている。
【0030】
前記自動走行制御装置10、エンジン制御装置11、変速機制御装置12、制動流体圧制御装置13による車両用走行制御装置は図2のように構成されている。この車両用走行制御装置は、前述のように、先行車両との間に適切な車間距離を設けながら、自車両の走行速度を制御するものである。
この車両用走行制御装置は、大きく四つのブロックに分割される。この車両用走行制御装置は、前記ミリ波レーダ等により構成される前方状態検出装置16で検出された先行車両と自車両との車間距離L及び自車両に対する先行車両の相対速度VRを検出する車間距離相対速度検出部31と、この車間距離相対速度検出部31で検出された車間距離L及び前記車輪速度センサ17で検出された非駆動輪である前左右輪1FL、1FRの平均車輪速度から後述する自車両走行速度検出部で検出された自車両走行速度VSPを用いて目標車間距離応答特性を算出する目標車間距離応答特性算出部32と、前記車間距離L及び相対速度VR及び目標車間距離応答特性及び自車両走行速度VSPを用いて自車両走行速度指令値VCMDを算出する自車両走行速度指令値算出部33と、この自車両走行速度指令値算出部33で算出された自車両走行速度指令値VCMDに応じて自車両走行速度VSPを制御する自車両走行速度制御系34とで構成される。
【0031】
前記車間距離相対速度検出部31は、前述のようにミリ波レーダで構成される前方状態検出装置16によって自車両と先行車両との車間距離L及び自車両に対する先行車両の相対速度VRを同時に検出することができるが、例えばレーザレーダやカメラによる撮像情報を用いる場合には、車間距離Lを検出することはできても、相対速度VRは直接検出できない。そのような場合には、車間距離Lの変化率から相対速度VRを検出する。
【0032】
前記自車両走行速度制御系34は、前記車輪速度センサ17で検出された非駆動輪である前左右輪1FL、1FRの平均車輪速度から自車両走行速度VSPを検出する自車両走行速度検出部346と、前記自車両走行速度指令値算出部33で算出された自車両走行速度指令値VCMD及び前記自車両走行速度検出部346で検出された自車両走行速度VSPに基づいて駆動軸トルク指令値TWCMDを算出する駆動軸トルク指令値算出部341と、前記駆動軸トルク指令値算出部341で算出された駆動軸トルク指令値TWCMDに基づいてエンジントルク指令値TER及びブレーキトルク指令値TBRを算出する駆動軸トルク制御部342と、この駆動軸トルク制御部342で算出されたエンジントルク指令値TER及びブレーキトルク指令値TBRに基づいて駆動輪である後左右輪1RL、1RRの駆動トルクTを制御する車両制駆動系343とを備えている。そして、ブロック図の上では、前記車両制駆動系343で制御された駆動トルクから加減算器344で走行抵抗を減じたトルクを、積分器345で積分すると共に自車両質量Mで除すことにより自車両走行速度VSPが達成される。
【0033】
図3には、特に駆動輪である後左右輪1RL、1RRへの前記車両制駆動系343の構成を示す。この車両制駆動系343では、前記エンジントルク指令値TERに基づいて前記エンジン制御装置11でエンジン2のトルクを制御し、そのトルクが前記自動変速機3で駆動トルクに変換され、ディファレンシャルギヤ7を介して後輪1RL、1RRに伝達される。また、ブレーキトルク指令値TBRに基づいて前記制動流体圧制御装置13で制動流体圧を制御し、その制動流体圧が前記ホイールシリンダ4RL、4RRに供給され、それによって発生する制動力が後輪1RL、1RRに伝達される。なお、符号3431は、ブロック図上での加算器である。
【0034】
前記自車両走行速度指令値VCMDを入力とし、前記自車両走行速度制御系34で自車両走行速度VSPを制御し、その結果、車間距離Lが出力される制御系を図4に示す。この場合は、先行車両走行速度VPRが外乱となり、当該先行車両走行速度VPRから自車両走行速度VSPを減じて得られる相対速度VRを積分して車間距離Lが出力される。ここで、前記自車両走行速度指令値VCMDに対し、自車両走行速度VSPが時定数TV(即ち、カットオフ周波数ωV=1/TV)となる一次遅れ系GV(s) で制御されているものとすると、この制御系は下記1式〜4式で表れる。
【0035】
【数2】
【0036】
前記目標車間距離応答特性算出部32は、定常車間距離指令値設定部321と車間距離応答特性算出部322とを備えている。このうち、定常車間距離指令値設定部321は、前記車間距離相対速度検出部31で検出された車間距離L及び前記自車両走行速度検出部346で検出された自車両走行速度VSPに基づいて、例えば当該自車両走行速度VSPで最適とされる目標車間距離の定常値を定常車間距離指令値LCMDとして算出する。
【0037】
前記車間距離応答特性算出部322は、車間距離の目標軌道LMDL及びその一回微分値、即ち目標相対速度DLMDLを算出する目標軌道算出部と、前置補償器算出部とを備えている。このうち、目標軌道算出部は、前記定常車間距離指令値設定部32で算出設定された定常車間距離指令値LCMDを入力し、下記5式〜9式に示す固有振動数ωm、減衰率ζmの二次振動系のフィルタ演算によって前記車間距離の目標軌道LMDL及び目標相対速度DLMDLを算出する。
【0038】
【数3】
【0039】
前記前置補償器算出部では、前記1式で先行車両走行速度VPRを零としたときの自車両走行速度指令値VCMDから車間距離Lまでの伝達特性s-1・GV(s) の逆系と、前記7式〜9式で定義される伝達関数GM(s) を用いて、下記10式及び11式に従って、車間距離Lを前記目標軌道LMDLに一致させるための目標軌道一致自車両走行速度指令値VFFを算出する。
【0040】
【数4】
【0041】
前記自車両走行速度指令値算出部33は、基準自車両走行速度指令値VFBを算出する車間距離相対速度制御部331と、先行車両加速度DVPRに所定ゲインTVを乗じた値を算出する先行車両加速度補正部332と、前記基準自車両走行速度指令値VFRと先行車両加速度DVPRに所定ゲインTVを乗じた値との和から前記自車両走行速度指令値(補正済自車両走行速度指令値)VCMDを算出する加算器333とを備えて構成される。
【0042】
前記車間距離相対速度制御部331は、前記自車両と先行車両との車間距離L、自車両に対する先行車両の相対速度VR、自車両の走行速度VSP、目標軌道一致自車両走行速度指令値VFF、車間距離の目標軌道LMDL及び目標相対速度DLMDLを用いて前記基準自車両走行速度指令値VFBを算出する。この車間距離相対速度制御部331の構成を図5に示す。この車間距離相対速度制御部331は、前記車間距離の目標軌道LMDLから実際の車間距離Lを減じる加減算器3311と、この加減算器3311の出力値に車間距離ゲインfDを乗じる乗算器3312と、前記目標相対速度DLMLDLから実際の相対速度VRを現実加減算器3313と、前記加減算器3313の出力値に相対速度ゲインfVを乗じる乗算器3314と、前記乗算器3312の出力値から乗算器3314の出力値を減じる加減算器3315と、前記相対速度VRと自車両走行速度VSPとの和から先行車両走行速度VPRを算出する加算器3316と、前記先行車両走行速度VPRから前記加減算器3315の出力値を減じる加減算器3317と、前記加減算器3317の出力値から前記目標軌道一致自車両走行速度指令値VFFを減じて前記基準自車両走行速度指令値VFBを算出する加減算器3318とを備えている。この車間距離相対速度制御部331で得られる基準自車両走行速度指令値VFBを下記12式、13式に示す。
【0043】
【数5】
【0044】
前記先行車両加速度補正部332では、まず前記自車両走行速度VSP及び車間距離L又は相対速度VRを用いて先行車両加速度DVPRを算出する。この実施形態では、下記14式〜16式で示すローパスフィルタH(s) を設定し、このローパスフィルタH(s) を用いて下記17式に表すように先行車両加速度DVPRを算出する。
【0045】
【数6】
【0046】
なお、相対速度VRを直接検出できる場合には、前記ローパスフィルタH(s) を一次としてもよい。
前記17式から明らかなように、ローパスフィルタH(s) の極を変えることによって先行車両の加速度検出の応答性を変更することができる。具体的には、カットオフ周波数ωHを大きくすれば先行車両加速度の検出応答性が向上する一方で、信号ノイズの影響を受け易くなる。
【0047】
このようにして得られた先行車両加速度DVPRに、前記自車両自車両走行速度制御系34の自車両走行速度指令値VCMDに対する自車両走行速度VSPの応答時定数TVと同じ値のゲインTVを乗じ、前記基準自車両走行速度指令値VFBとの加算値で得られる自車両走行速度指令値VCMDは下記18式で与えられ、この自車両走行速度指令値VCMDを時定数がTVの自車両走行速度制御系34に入力したときの、前記定常車間距離指令値LCMDに対する車間距離Lの応答は下記19式〜22式で表れる。
【0048】
【数7】
【0049】
ここで、下記23式で表れる先行車両走行速度VPRと先行車両加速度DVPRとの関係を前記19式に代入して下記24式を得る。
【0050】
【数8】
【0051】
前記24式で、H(s) は定常ゲインが1のローパスフィルタであるから、前記20式で表れる伝達関数GD(s) の定常ゲインは最終的に0となり、先行車両の加速度の影響が除去される。また、ローパスフィルタH(s) の極を大きくするほど、先行車両加速度の影響が小さくなることが分かる。従って、ローパスフィルタH(s) のカットオフ周波数ωHを十分に大きくすることにより下記25式を得る。
【0052】
【数9】
【0053】
次に、前記駆動軸トルク指令値算出部341の詳細について説明する。この駆動軸トルク指令値算出部341は、図6に示すように、前記自車両走行速度指令値算出部33で算出設定された自車両走行速度指令値VCMDから自車両走行速度VSPを減じる加減算器3411と、この加減算器の出力値に所定のゲインKSPを乗じて基準駆動力指令値FWCMD0を出力する乗算器3412と、この基準駆動力指令値FWCMD0から後述する加減算器3418から出力された勾配抵抗FGHを減じて駆動力指令値FWCMDを出力する加減算器3413と、この駆動力指令値FWCMDから空気抵抗及び転がり抵抗の和FDを加える加算器3414と、この加算器3414の出力値にタイヤ転がり動半径RWを乗じて前記駆動軸トルク指令値TWCMDを出力する乗算器3415と、自車両走行速度VSPに所定のゲインGVP(s) を乗じる乗算器3416と、前記駆動力指令値FWCMDに所定のゲインGVH(s) を乗じる乗算器3417と、前記乗算器3416の出力値から前記乗算器3417の出力値を減じて前記勾配抵抗FGHを算出し、前記加減算器3413に向けて出力する加減算器3418とを備えている。
【0054】
この駆動軸トルク指令値算出部341では、前記自車両走行速度指令値VCMDに対する実際の自車両走行速度VSPの応答が、時定数TV、即ちカットオフ周波数ωV=1/TVとなる一次遅れ系となるような駆動力指令値FWCMDを算出する。ここで、前記駆動軸トルク制御部342と車両制駆動系343の伝達遅れは無視できるものとすると、自車両走行速度制御系から見た制御対象は、入力が駆動力指令値FWCMD、出力が自車両走行速度VSP、空気抵抗と転がり抵抗の和FDと勾配抵抗FGHが外乱となり、下記26式〜28式で表すことができる。
【0055】
【数10】
【0056】
この実施形態では、前記空気抵抗と転がり抵抗のFDを下記29式で予め算出し、制御対象に加えることで、この影響を除去する。即ち、前記26式から外し、個別に扱うものとする。
【0057】
【数11】
【0058】
但し、μAは空気抵抗係数、SVは前面投影面積、μRは転がり抵抗係数、gは重力加速度である。
一方、前記勾配抵抗FGHは、前記駆動力指令値FWCMDと自車両走行速度VSPとから、下記30式〜34式を用いて推定する。
【0059】
【数12】
【0060】
そして、前記基準駆動力指令値FWCMDを入力とし、下記35式のように駆動力指令値FWCMDを算出することにより、入力、即ち基準駆動力指令値FWCMDから出力、即ち自車両走行速度VSPまでの伝達特性への勾配抵抗等の影響を排除する。
【0061】
【数13】
【0062】
この駆動力指令値FWCMD及び前記空気抵抗及び転がり抵抗の和FDを用いて、タイヤ転がり動半径RWから、駆動軸トルク指令値TWCMDは下記36式で与えられる。
【0063】
【数14】
【0064】
以上の走行抵抗補償により、前記基準駆動力指令値FWCMD0を入力とし、自車両走行速度VSPを出力とする伝達特性への外乱は除去されたと仮定すると、当該基準駆動力指令値FWCMD0から自車両走行速度VSPまでの伝達特性は下記37式で与えられる。このシステムにおいて、前記基準駆動力指令値FWCMD0を下記38式で示すように発生させれば、自車両走行速度指令値VCMDから自車両走行速度VSPまでの伝達関数GV(s) は下記39式〜41式で与えられ、下記42式で示すように前記所定のゲインKSPを設定することにより、この自車両走行速度制御系は、時定数がTV、即ちカットオフ周波数ωV=1/TVの一次遅れ系となる。
【0065】
【数15】
【0066】
次に、前記駆動軸トルク制御部342の詳細について説明する。この駆動軸トルク制御部342は、前記駆動軸トルク指令値算出部341で算出設定された駆動軸トルク指令値TWCMDを実現するためのエンジントルク指令値TERとブレーキトルク指令値TBRとを算出する。
まず、前記自動変速機3のトルクコンバータによるトルク増幅率をRT、変速機ギヤ比をRAT、ディファレンシャルギヤ比をRDEF、エンジンイナーシャをJE、エンジン回転数をNEとすると、駆動軸トルクTWとエンジントルクTE、ブレーキトルクTBRとの関係は下記43式、44式で表れる。
【0067】
【数16】
【0068】
既に、先行車両に追従走行しており、加速度が所定値内に制限されており、エンジン回転数の変化率が小さいときは、エンジンイナーシャの影響は小さいと見なせるので、これを0とすると、前記43式は下記45式となる。
【0069】
【数17】
【0070】
次いで、下記46式で駆動軸トルク指令値TWCMDに対するエンジントルク指令値TERを算出し、それがエンジンブレーキトルクTE−IDLE以上であるか否かを判定する。エンジンブレーキトルクTE−IDLEは、例えば図7に示すようなエンジン回転数ーエンジンブレーキトルクマップを参照して求めることができる。
【0071】
【数18】
【0072】
ここで、エンジントルク指令値TERがエンジンブレーキトルクTE−IDLE以上であれば、ブレーキを使用せず、エンジントルクのみで駆動軸トルク指令値通りのトルクを実現することができる。一方、エンジントルク指令値TERがエンジンブレーキトルクTE−IDLE未満である場合には、エンジンブレーキトルクによる制動トルクを考慮して駆動軸トルクTWを指令値TWCMDに一致させるためのブレーキトルクTBRを算出する。従って、エンジントルク指令値TERがエンジンブレーキトルクTE−IDLE以上である場合のエンジントルク指令値TERとブレーキトルク指令値TBRの分配制御則は下記47式、48式で与えられる。
【0073】
【数19】
【0074】
これに対し、エンジントルク指令値TERがエンジンブレーキトルクTE−IDLE未満である場合には、まず前記45式のエンジントルクTEを前記エンジンブレーキトルクTE−IDLEに置換して下記49式を得る。更に、この49式の駆動軸トルクTWを前記駆動軸トルク指令値TWCMDに置換して、下記50式で表すブレーキトルク指令値TBRが与えられる。そして、前記ホイールシリンダ断面積をAb、ディスクロータ有効半径をRb、パッド摩擦係数をμbとすると、前記ブレーキトルク指令値TBRに応じた制動流体圧指令値PBRは下記51式、52式で表れる。
【0075】
【数20】
【0076】
図8に、本実施形態の車両用走行制御装置による目標車間距離変更シミュレーションの応答特性を示す。同図から明らかなように、先行車両の加速度をフィードバック制御している本実施形態では、目標とする応答特性によく一致している。これは、前述のように先行車両加速度に乗じるゲインを、前記自車両走行速度制御系の応答時定数に設定したためであり、これにより当該自車両走行速度制御系の応答遅れを補償することができるのである。これに対し、先行車両加速度をフィードバックしない比較例では、アンダーダンピングによってオーバーシュートが発生している。
【0077】
次に、本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態について図9を用いて説明する。本実施形態に車両用走行制御装置の全体構成は、前記第1実施形態の図2のものと同様であるが、その中で、前記先行車両加速度補正部332が変更されている。この先行車両加速度補正部332は、前記第1実施形態と同様にして先行車両加速度DVPRを検出する先行車両加速度検出部3321と、この先行車両加速度検出部3321で検出された先行車両加速度DVPRに所定のゲインKDRVを乗じる乗算器3322と、前記乗算器3322のゲインKを変更設定するゲイン設定部3323とを備えている。なお、前記乗算器3322のゲインKDRVの設定範囲は、前記自車両自車両走行速度制御系34の自車両走行速度指令値VCMDに対する自車両走行速度VSPの応答時定数TVから0までの間である。
【0078】
先行車両加速度DVPRを算出するためには、前述のように自車両走行速度や相対速度、或いは車間距離の変化率を算出する必要があり、例えば車間距離検出信号にのるノイズの影響によって乗心地が損なわれる可能性がある。そこで、前述のように先行車両加速度DVPRに乗じる乗算器3322のゲインKDRVを前記自車両走行速度制御系34の応答時定数TVから0まで可変とし、先行車両との車間距離を目標応答に厳密に追従させる必要のない走行状態や、乗心地を重要視する走行状態においては、当該乗算器3322のゲインKDRVを0に近づけ、逆に車間距離の目標応答へのずれを小さくしたいときにはゲインKを前記応答時定数TVに近づける構成とした。
【0079】
今、前記18式の応答時定数TVを前記乗算器3322のゲインKDRVに置換したときの前記21式は、下記53式のように表れる。
【0080】
【数21】
【0081】
この53式で、前述のようにH(s) は定常ゲインが1のローパスフィルタであるから、前記乗算器3322のゲインKDRVが前記自車両走行速度制御系34の応答時定数TVであるときに、前記24式の伝達関数GD(s) の定常ゲインが0となり、先行車両の加速度の影響が除去される。これに対し、前記乗算器2322のゲインKDRVを0とすると、先行車両加速度フィードバックの効果が零となり、前記a式に示す従来技術の車間距離応答と同等になる。従って、この乗算器3322のゲインKDRVを0から前記自車両走行速度制御系34の応答時定数TVまでの間で変化させることにより先行車両加速度フィードバック効果を可変とすることができる。
【0082】
一般に、車間距離を目標応答に厳密に追従させる必要がなく、乗心地を優先させる走行状態としては、
1)車間距離Lが長いとき、
2)自車両に対する先行車両の相対速度VRが小さいとき、
3)自車両に対する先行車両の相対加速度DVRや先行車両加速度DVPRが小さいとき、
4)目標車間距離と実際の車間距離との差ERRLが小さいとき、
5)目標相対速度と実際の相対速度との差ERRVRが小さいとき、
等が挙げられ、これらの走行状態では、前記乗算器3322のゲインKDRVを小さく設定する。また、前記乗算器3322のゲインKDRVの設定には、必ずしも前述した全ての走行状態を考慮する必要はなく、例えば部分的に組合わせて用いるようにしてもよい。例えば、前記1)〜3)を選んで三次元マップを作成し、車間距離が長く、相対速度が小さく、相対加速度が小さいほど、前記乗算器3322のゲインKDRVを小さく設定するようにしてもよい。また、こうした走行状態の度合いは走行速度によって異なるため、先行車両の走行速度や自車両の走行速度を組合せてもよい。一般に、高速走行時は車間距離指令値が比較的大きくなるため、先の三次元マップで得られた乗算器3322のゲインKDRVの大きさを高速では小さめに、低速では大きめに補正するように走行速度に比例するように変化させることで、乗心地と車間距離目標値追従を両立することが可能となる。
【0083】
次に、本発明の車両用走行制御装置の第3実施形態について図10を用いて説明する。本実施形態に車両用走行制御装置の全体構成は、前記第1実施形態の図2のものと同様であるが、その中で、前記先行車両加速度補正部332が変更されている。この先行車両加速度補正部332は、前記第1実施形態と同様にして先行車両加速度DVPRを検出する先行車両加速度検出部3321と、この先行車両加速度検出部3321で検出された先行車両加速度DVPRに不感帯処理を施す不感帯処理部3326と、この不感帯処理部3326の出力値に前記自車両走行速度制御系34の応答時定数TVを乗じる乗算器3327と、前記不感帯処理部3326の不感帯幅Δ1、Δ2を設定する不感帯設定部3325とを備えている。
【0084】
この実施形態では、先行車両加速度DVPRにのるノイズを除去するために当該先行車両加速度DVPRの小さい領域に不感帯Δ1、Δ2(Δ1>0、Δ2<0)を設け、前記不感帯処理部3326で、この不感帯幅内にある先行車両加速度DVPRの出力を0とする、つまり先行車両加速度DVPRによる自車両走行速度指令値の補正を禁止すると共に、前記不感帯Δ1、Δ2を走行状態に応じて変化させることとした。この不感帯処理部3326の出力値をDVPROUTとすると、当該出力値DVPROUTは下記54式〜58式で表れる。
【0085】
【数22】
【0086】
不感帯処理部3326の出力値DVPROUTが0であるということは、先行車両加速度DVPRのフィードバック効果がないということであるから、前記不感帯Δ1、Δ2の大きさを変化させることで、先行車両加速度フィードバック効果を可変とすることができる。そこで、先行車両との車間距離を目標応答に厳密に追従させる必要のない走行状態や、乗心地を重要視する走行状態においては、前記不感帯処理部3326の不感帯Δ1、Δ2の大きさを大きくし、逆に車間距離の目標応答へのずれを小さくしたいときには当該不感帯Δ1、Δ2の大きさを小さくする構成とした。
【0087】
前記不感帯処理部3326の不感帯Δ1、Δ2の大きさを大きく設定する走行状態としては、前記第2実施形態に挙げたものを適用できる。また、前記不感帯処理部3326の不感帯Δ1、Δ2の設定には、必ずしも前述した全ての走行状態を考慮する必要はなく、例えば部分的に組合わせて用いるようにしてもよい。例えば、前記1)〜3)を選んで三次元マップを作成し、車間距離が長く、相対速度が小さく、相対加速度が小さいほど、前記不感帯処理部3326の不感帯Δ1、Δ2の大きさを大きく設定するようにしてもよい。また、こうした走行状態の度合いは走行速度によって異なるため、先行車両の走行速度や自車両の走行速度を組合せてもよい。一般に、高速走行時は車間距離指令値が比較的大きくなるため、先の三次元マップで得られた不感帯処理部3326の不感帯Δ1、Δ2の大きさを高速では大きめに、低速では小さめに補正するように走行速度に比例するように変化させることで、乗心地と車間距離目標値追従を両立することが可能となる。
【0088】
次に、本発明の車両用走行制御装置の第4実施形態について図11を用いて説明する。本実施形態に車両用走行制御装置の全体構成は、前記第1実施形態の図2のものと同様であるが、その中で、前記先行車両加速度補正部332が変更されている。この先行車両加速度補正部332は、前記第1実施形態と同様にして先行車両加速度DVPRを検出する先行車両加速度検出部3321と、この先行車両加速度検出部3321のカットオフ周波数ωHを設定するカットオフ周波数設定部324とを備えている。
【0089】
前記第1実施形態で先行車両加速度DVPRを算出する際に用いた定常ゲイン1のローパスフィルタH(s) の応答性を向上すると当該先行車両加速度DVPRの検出が速くなるので、車間距離目標値への追従性は向上するが、ノイズの影響を受け易くなり、乗心地が損なわれる恐れがある。逆に、このローパスフィルタH(s) の応答性を低下させれば先行車両加速度DVPRの検出が遅くなり、車間距離目標値への追従性は低下するが、ノイズの影響を受けにくくなり、乗心地は向上する。本実施形態では、前記先行車両加速度DVPRの算出に用いるローパスフィルタH(s) の応答性を可変とし、先行車両との車間距離を目標応答に厳密に追従させる必要のない走行状態や、乗心地を重要視する走行状態においては、当該ローパスフィルタH(s) の応答性を低下し、逆に車間距離の目標応答へのずれを小さくしたいときには当該ローパスフィルタH(s) の応答性を向上する構成とした。このローパスフィルタH(s) の応答性を変化させるためには、前記14式、15式のカットオフ周波数ωHを変化させればよい。ローパスフィルタH(s) の応答性の可変代は、使用する車間距離検出装置によって異なるため、実験やシミュレーションにより、制御系の安定性、制御性能が保持できる範囲に設定する。
【0090】
前記先行車両加速度DVPRの算出に用いるローパスフィルタH(s) の応答性を低下する(カットオフ周波数ωHを小さくする)走行状態としては、前記第2実施形態に挙げたものを適用できる。また、前記先行車両加速度DVPRの算出に用いるローパスフィルタH(s) の応答性(カットオフ周波数ωH)の設定には、必ずしも前述した全ての走行状態を考慮する必要はなく、例えば部分的に組合わせて用いるようにしてもよい。例えば、前記1)〜3)を選んで三次元マップを作成し、車間距離が長く、相対速度が小さく、相対加速度が小さいほど、前記先行車両加速度DVPRの算出に用いるローパスフィルタH(s) の応答性を低下する(カットオフ周波数ωHを小さくする)ようにしてもよい。また、こうした走行状態の度合いは走行速度によって異なるため、先行車両の走行速度や自車両の走行速度を組合せてもよい。一般に、高速走行時は車間距離指令値が比較的大きくなるため、先の三次元マップで得られた先行車両加速度DVPRの算出に用いるローパスフィルタH(s) の応答性(カットオフ周波数ωH)を高速では低めに、低速では高めに補正するように走行速度に比例するように変化させることで、乗心地と車間距離目標値追従を両立することが可能となる。
【0091】
なお、前記実施形態では、先行車両の加速度を自車両の走行速度や自車両に対する先行車両の相対速度、或いは自車両と先行車両との車間距離を用いて算出したが、例えば車両間同志の通信、所謂車車間通信を用い、先行車両自体が加速度センサで検出した加速度を車車間通信によって受信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用走行制御装置を備えた先行車両追従走行制御付き車両の一例を示す車両構成図である。
【図2】本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【図3】図2の車両制駆動系のブロック図である。
【図4】自車両走行速度指令値入力に対する車間距離出力の制御系ブロック図である。
【図5】図2の車間距離相対速度制御部のブロック図である。
【図6】図2の駆動軸トルク指令値算出部のブロック図である。
【図7】エンジンブレーキトルクのマップである。
【図8】図2の車両用走行制御装置の作用説明図である。
【図9】本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の車両用走行制御装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図11】本発明の車両用走行制御装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図12】従来の車両用走行制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1FL〜1RRは車輪
2はエンジン
3は自動変速機
4FL〜4RRはホイールシリンダ
7はディファレンシャルギヤ
9は手動スイッチ
10は自動走行制御装置
11はエンジン制御装置
12は変速機制御装置
13は制動流体圧制御装置
16は前方状態検出装置
17は車輪速センサ
18は加速度センサ
19は制動流体圧センサ
20はアクセル開度センサ
Claims (10)
- 自車両と先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車両の走行速度を検出する自車両速度検出手段と、前記車間距離検出手段で検出された車間距離及び自車両速度検出手段で検出された自車両走行速度に基づいて、自車両と先行車両との目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、前記車間距離検出手段で検出された車間距離及び自車両速度検出手段で検出された自車両走行速度及び前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に基づいて、自車両の走行速度指令値を算出する自車両速度指令値算出手段と、先行車両の加速度を検出する先行車両加速度検出手段と、前記先行車両加速度検出手段で検出された先行車両の加速度に所定のゲインを乗じて自車両速度指令値補正量を算出し、これを前記自車両速度指令値算出手段で設定された自車両速度指令値に付加して補正済自車両速度指令値を算出する自車両速度指令値補正手段と、前記自車両速度指令値補正手段で補正された補正済自車両速度指令値に基づいて自車両の走行速度を制御する自車両走行速度制御手段とを備え、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインとして、前記自車両走行速度制御手段が自車両の走行速度を制御するときの応答の時定数を用いることを特徴とする車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記自車両走行速度制御手段が自車両の走行速度を制御するときの時定数から零までの間で、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを可変設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを大きく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定することを特徴とする請求項2に記載の車両用走行制御装置。
- 自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記先行車両の加速度に乗じる所定のゲインを小さく設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記先行車両の加速度に所定のゲインを乗じた自車両速度指令値補正量に対して、当該先行車両の加速度をフィードバックしない不感帯を設け、当該自車両速度指令値補正量が不感帯の範囲内にあるときには、前記自車両速度指令値の補正を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記不感帯を可変とし、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記不感帯を小さく設定し、自車両の乗心地を向上させるときに前記不感帯を大きく設定することを特徴とする請求項5に記載の車両用走行制御装置。
- 自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記不感帯を大きく設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記自車両速度補正量を算出するためのローパスフィルタを備え、当該ローパスフィルタの定常ゲインを1とし且つ当該ローパスフィルタの応答性を可変とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
- 前記自車両速度指令値補正手段は、前記目標車間距離設定手段で設定された目標車間距離に対する車間距離の応答性を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を向上し、自車両の乗心地を向上させるときに前記ローパスフィルタの応答性を低下することを特徴とする請求項8に記載の車両用走行制御装置。
- 自車両と先行車両との車間距離、自車両の走行速度、先行車両の走行速度、自車両に対する先行車両の相対速度、自車両に対する先行車両の相対加速度、先行車両の加速度、目標車間距離と車間距離との差、目標相対速度と相対速度との差の少なくとも何れか一つを検出する走行制御状態検出手段を備え、前記自車両速度指令値補正手段は、前記車間距離が大きいとき、前記自車両の走行速度が大きいとき、前記先行車両の走行速度が大きいとき、前記自車両に対する先行車両の相対速度が小さいとき、前記自車両に対する先行車両の相対加速度が小さいとき、前記先行車両の加速度が小さいとき、前記目標車間距離と車間距離との差が小さいとき、前記目標相対速度と相対速度との差が小さいときの何れかのときに、前記ローパスフィルタの応答性を低下することを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用走行制御装置。
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