JP3787833B2 - 対象物検出装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

対象物検出装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物検出装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、対象物が検出される範囲を、容易に認識でき、かつ、容易に設定することができるようにした対象物検出装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、路上に存在する自動車などの物体を検出する装置が開発されているが、通常、この装置は、レーダを物体に照射し、その反射波を受信することにより、反射波を反射した物体(反射体)の位置(距離や方角)を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置から出射されるレーダは、肉眼では確認することができないため、レーダが実際に出射される範囲、すなわち、この装置により物体が検出され得る範囲を、ユーザが正確に認識できない課題があった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、物体の検出範囲を正確に把握することができるとともに、容易にその範囲を設定することができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象物検出装置は、検出範囲を含む画像を入力する入力手段と、検出範囲の、入力手段により入力された画像上の座標情報を算出する算出手段と、算出手段により算出された座標情報に基づいて、検出範囲を、入力手段により入力された画像の表示に重ねて表示する表示手段と、表示手段により表示された入力手段により入力された画像上に、走査範囲を指定する指定手段と、指定手段により指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
入力手段は、例えば、図10の端末3の通信部79により、算出手段は、例えば、図10の端末3のCPU71により、表示手段は、例えば、図11のステップS3の処理を実行する例えば、図10のCPU71により、指定手段は、例えば、図14のステップS11において、ユーザからの入力に対応する処理を実行する図10の CPU 71により、検出手段は、例えば、図1の対象物検出装置1により、それぞれ構成される。
【0007】
本発明の対象物検出装置においては、検出範囲を含む画像が入力され、検出範囲の、入力された画像上の座標情報が算出され、算出された座標情報に基づいて、検出範囲が、入力された画像の表示に重ねて表示され、表示された入力された画像上に、走査範囲が指定され、指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物が検出される。
【0008】
本発明の対象物検出装置によれば、任意の位置に走査範囲を指定して、対象物を観測することができる
【0009】
本発明の対象物検出方法は、検出範囲を含む画像を入力する入力ステップと、検出範囲の、入力ステップの処理で入力された画像上の座標情報を算出する算出ステップと、算出ステップの処理で算出された座標情報に基づいて、検出範囲を、入力ステップの処理で入力された画像の表示に重ねて表示する表示ステップと、表示ステップの処理で表示された入力ステップの処理で入力された画像上に、走査範囲を指定する指定ステップと、指定ステップの処理で指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
入力ステップは、例えば、図11のステップS1の処理により、算出ステップは、例えば、図11のステップS2の処理により、表示ステップは、例えば、図11のステップS3の処理により、指定ステップは、例えば、図14のステップS11の処理により、検出ステップは、図14のステップS13の処理によりそれぞれ構成される。
【0011】
本願の対象物検出方法においては、検出範囲を含む画像が入力され、検出範囲の、入力された画像上の座標情報が算出され、算出された座標情報に基づいて、検出範囲が、入力された画像の表示に重ねて表示され、表示された入力された画像上に、走査範囲が指定され、指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物が検出される。
【0012】
本発明の対象物検出方法によれば、任意の位置に走査範囲を指定して、対象物を観測することができる。
【0013】
本発明の記録媒体のプログラムは、検出範囲を含む画像を入力する入力ステップと、検出範囲の、入力ステップの処理で入力された画像上の座標情報を算出する算出ステップと、算出ステップの処理で算出された座標情報に基づいて、検出範囲を、入力ステップにより入力された画像の表示に重ねて表示する表示ステップと、表示ステップの処理で表示された入力ステップの処理で入力された画像上に、走査範囲を指定する指定ステップと、指定ステップの処理で指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
この入力ステップ、算出ステップ、表示ステップ、指定ステップ、および検出ステップは、上述した本発明の対象物検出方法と同様のステップとして構成できる。
【0015】
本発明の記録媒体のプログラムにおいては、検出範囲を含む画像が入力され、検出範囲の、入力された画像上の座標情報が算出され、算出された座標情報に基づいて、検出範囲が、入力された画像の表示に重ねて表示され、表示された入力された画像上に、走査範囲が指定され、指定された走査範囲のうち、検出範囲に属する範囲から対象物が検出される。
【0016】
本発明の記録媒体のプログラムによれば、任意の位置に走査範囲を指定して、対象物を観測することができる
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した対象物検出システムの利用例を示している。この対象物検出システムは、道路脇に設置されたポールの上部に設置された対象物検出装置1およびビデオカメラ2、並びに対象物検出装置1とビデオカメラ2と、無線で又は有線で接続されている端末3から構成されている。
【0027】
対象物検出装置1は、図2(A)に示すように、道路面に対して水平方向に、約3度の幅を有し、また、図2(B)に示すように、道路面に対し垂直方向に約10度の幅を有している電波を、図2(A)に示すように、道路上を走行する自動車Aを検出するために、走査中心に対して、水平方向に約20度の範囲で走査させ、例えば、路上を走行するまたは駐車する自動車(例えば、自動車A)の、対象物検出装置1からの距離および対象物検出装置1の走査中心に対する方角を検出し、端末3に出力する。
【0028】
ビデオカメラ2は、光軸が対象物検出装置1の走査中心と一致するように、対象物検出装置1の上面に取り付けられており、対象物検出装置1の検出可能範囲すなわち走査可能範囲を含む風景を撮像し、その撮像結果により得られた画像データを、端末3に出力する。
【0029】
端末3は、ビデオカメラ2から入力された画像データに対応する、例えば、図3に示すような画像を、表示部77(図10)に表示させたり、またその画像上に、図4に示すような、対象物検出装置1における走査可能範囲を表示させる。なお、対象物検出装置1における走査可能範囲を表示する処理については、後述する。
【0030】
次に、図5を参照して、対象物検出装置1およびビデオカメラ2の外観の構成例を説明する。
【0031】
ビデオカメラ2の下面には、2個の凹部2Aが、そして対象物検出装置1のレーダ部21の上面には、2個の凸部21Aが、設けられている。凹部2Aと凸部21Aが組み合うようにして、対象物検出装置1とビデオカメラ2が取り付けられることより、対象物検出装置1の走査中心の方向と、ビデオカメラ2の光軸の方向が一致する。これにより、図6に示すように、ビデオカメラ2により撮像された画像のX軸上の中心が、対象物検出装置1の走査中心と一致するようになる。
【0032】
図5に戻り、対象物検出装置1は、レーダ部21、揺動軸22、および駆動部23から構成されている。レーダ部21は、レーダ動作をさせるための電波を出力したり、その反射波を受信するアンテナ21Aを有し、また下面が揺動軸22と連結されており、揺動軸22の半回転往復運動により、アンテナ21Aの面が図中矢印に示すように、左右を向くようになされている。これによって、図2(A)に示したような、路面に対して水平方向の走査が可能となる。
【0033】
駆動部23は、その構成例を示す図7に示すように、モータ軸31、カム32、ロット33、およびロット34などより構成されている。カム32は、モータ軸31の回転により回転し、その回転運動を直線運動に変換して、ロット33に伝達する。
【0034】
ロット34は、その一端が、揺動軸22に固定されており、他の一端が、ロット33と両端ベアリング34Aを介して可動式に接続されている。ロット34は、ロット33の直線運動を回転運動に変換し、揺動軸22に伝達する。
【0035】
なお、この例では、アンテナ21Aが、上述したように機械的に左右に動かされることにより、水平方向の走査が行われるが、アンテナ21Aの指向性自体を変化させて行うこともできる。
【0036】
図8は、対象物検出装置1の内部の構成例を示している。レーダ送受信部41は、アンテナ21Aを介して、所定の周期でレーダを出射するとともに、レーダが照射された物体(例えば、図1に示す自動車Aや路面)からの反射波を受信する。レーダ送受信部41は、受信した反射波を距離検出部43に出力する(正確には、反射波に対応した電子信号を出力する)。
【0037】
走査方角検出部42は、回転エンコーダまたはポテンシオメータなどの回転角度検出装置から構成されており、駆動部23の各部の状態から、アンテナ21Aの回転角度を検出し、その回転角度に基づいて、走査角度を検出し、対象物方角/距離決定部44に出力する。
【0038】
距離検出部43は、レーダ送受信部41から出射される電波およびその反射波に基づいて、反射波を反射した物体(反射体)までの距離を検出し、対象物方角/距離決定部44に出力する。距離検出部43はまた、反射波の強度を検出し、対象物方角/距離決定部44に出力する。
【0039】
対象物方角/距離決定部44は、走査方角検出部42から入力される走査角度から、強度が最大の反射波に対応する方角を選択する。この例の場合における検出対象物である自動車は、そのほとんどが金属で覆われているため、アスファルトやコンクリートで覆われている道路面に比べ、より強い反射波を反射する。すなわち、反射体が自動車である場合の反射波の強度が最も大きいので、このように、強度が最大の反射波に対応する走査角度を選択することで、検出対象物である自動車(例えば、自動車A)が位置する方角が検出される。
【0040】
対象物方角/距離決定部44はまた、距離検出部43から入力される距離から、強度が最大の反射波に対応する距離を選択する。対象物方角/距離決定部44により選択される距離は、上述した理由により、自動車(例えば、自動車A)までの距離を表す。対象物方角/距離決定部44は、選択した距離および方角を通信部45に出力する。
【0041】
通信部45は、端末3と通信し、対象物方角/距離決定部44から入力された方角や距離を端末3に出力する。通信部45はまた、端末3から送信されてくる制御信号を受信し、例えば、駆動部23に出力する。駆動部23は、通信部45から入力された制御信号に基づいて、走査中心を変更するなどの処理を行う。
【0042】
図9は、対象物検出装置1のレーダ送受信部41および距離検出部43の内部の構成例を示している。レーダ送受信部41は、アンテナ21Aの他、電圧制御発振器51、三角波発振器52、およびサーキュレータ53から構成されている。
【0043】
電圧制御発振器51は、三角波発振器52が出力する三角波に対応する周波数の信号を発生し、サーキュレータ53と距離検出部43の乗算器61に出力する。サーキュレータ53は、図中時計回転方向に隣接する端子に入力を出力するように動作する。即ち、電圧制御発振器51より入力された信号を、その時計回転方向側の端子に接続されているアンテナ21Aに供給する。これにより、電圧制御発振器51より出力された周波数60GHz帯域の信号(電波)が、アンテナ21Aから出射される。
【0044】
アンテナ21Aから出射された電波の反射波は、アンテナ21Aで受信され、時計回転方向に隣接する端子に接続されている距離検出部43の乗算器61に出力される。即ち、サーキュレータ53は、アンテナ21Aを送信と受信とで兼用するため必要とされるものであり、アンテナ21Aを送信用と受信用とで分ける場合には必要がなくなる。
【0045】
距離検出部43は、乗算器61、増幅器62、A/D変換器63、FFT(高速フーリエ変換)演算器64、およびピーク周波数検出装置65から構成されている。
【0046】
乗算器61は、レーダ送受信部41の電圧制御発振器51より出力された信号と、アンテナ21Aにより受信された信号とを乗算し、そのビート成分を出力する。乗算器61の出力は、増幅器62により増幅された後、A/D変換器63に入力され、A/D変換される。
【0047】
FFT演算器64は、A/D変換器63より入力されたデジタルデータを高速フーリエ変換し、ビート成分を周波数解析する。具体的には、FFT演算器64は、ビート成分の周波数スペクトラムを検出する。
【0048】
ピーク周波数検出装置65は、入力されたスペクトラムの中から、最も大きいレベル(ピーク)を有する周波数成分を検出し、検出した周波数成分に基づいて、反射体までの距離を算出し、対象物方角/距離決定部44に出力する。
【0049】
図10は、端末3の構成例を示している。CPU(Central Processing Unit)71にはバス75を介して入出力インタフェース76が接続されており、CPU71は、入出力インタフェース76を介して、キーボード、マウスなどよりなる入力部78から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)72またはハードディスク74に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)73にロードして実行する。
【0050】
さらに、CPU71は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース76を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部77または通信部79に必要に応じて出力する。表示部77は、CPU71の出力に対応する画像を表示する(例えば、図3,図4)。通信部79は、CPU71の出力に対応する信号を、対象物検出装置1またはビデオカメラ2に出力し、また対象物検出装置1またはビデオカメラ2から受信した信号を、CPU71に出力する。
【0051】
次に、対象物検出装置1における走査可能範囲を、ビデオカメラ2により撮像された画像上に表示させる場合の、端末3のCPU71の動作を、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
ステップS1において、端末3のCPU71は、通信部79を介して受信した、ビデオカメラ2の撮像結果により得られた画像データを、表示部77に出力する。これにより、図3に示したような画像が、表示部77に表示される。
【0053】
次に、ステップS2において、CPU71は、図12に示すような、対象物検出装置1における走査可能範囲に対応する、ステップS1の処理で表示された画像上の画素を決定する。
【0054】
具体的には、CPU71は、はじめに、レーダの水平方向の出射方向が、最も左側方向(図2(A)の状態)である場合において、走査可能な最も遠方の位置(以下、走査可能位置P1と称する)(図12)および走査可能な最も手前の位置(以下、走査可能位置P2と称する)、レーダの水平方向の出射方向が、走査中心方向である場合において、走査可能な最も遠方の位置(以下、走査可能位置P3)および走査可能な最も手前の位置(以下、走査可能位置P4と称する)、並びにレーダの水平方向の出射方向が最も右側方向である場合において、走査可能な最も遠方の位置(以下、走査可能位置P5と称する)および走査可能な最も手前の位置(以下、走査可能位置P6)のそれぞれに対応する画素の画像上の座標を、式(1)に基づいて検出する。
【0055】
i=R×f×cosθ/sinθ
j=f×h/R×sinθ ・・・(1)
iは、画素のX軸座標の値を、jは、画素のY軸座標の値を示す。Rは、距離を、θは、走査方角(角度)を、hは、対象物検出装置1の路上からの高さ、そしてfは、ビデオカメラ2のレンズの焦点距離を示す。すなわち、対象物検出装置1から走査可能位置P1乃至走査可能位置P6までの距離R1乃至距離R6、および走査可能位置P1乃至走査可能位置P6の方角θ1乃至方角θ6が、それぞれ式(1)に代入され、走査可能位置P1乃至P6に対応する画素の座標(i,j)が算出される。
【0056】
なお、対象物検出装置1の走査中心の方向とビデオカメラ2の光軸の方向が一致することより、i、j、f、およびθは、3次元空間において、図6に示すような位置関係にあり、これにより、式(1)が成り立つ。
【0057】
また、走査可能位置P1乃至走査可能位置P6まで距離Rおよび方角θは、レーダの強度および走査角度範囲(この例の場合、20度)などにより決定されるので、この例の場合、走査可能位置P1乃至走査可能位置P6までの距離Rおよび方角θは、予め求められ、対象物検出装置1の路上からの高さhおよびビデオカメラ2のレンズの焦点距離fとともに、例えば、ハードディスク74に記憶されているものとし、CPU71は、これらの情報をハードディスク74から読み出し、走査可能位置P1乃至走査可能位置P6に対応する画素の座標(i,j)を算出する。
【0058】
このようにして、各走査可能位置Pに対応する画素の座標(i,j)を算出すると、CPU71は、ステップS3において、検出した座標(i,j)により閉じられる1つの輪郭を決定するとともに、決定した輪郭上の画素を、表示部77に通知する。これにより、表示部77には、図4に示したように、走査可能範囲(この例の場合、楕円)が表示される。
【0059】
以上のようにして、対象物検出装置1による走査可能範囲が、ビデオカメラ2により撮像された画像上に表示される。これにより、ユーザは、対象物検出装置1において、走査可能な範囲を視覚的に認識することができるようになる。また、対象物検出装置1の走査中心が変更されても、走査中心と光軸が一致しているので、図13に示すように、その状態での走査可能範囲が表示部77に表示される。
【0060】
なお、ビデオカメラ2は、常時、設置している必要はなく、例えば、走査可能範囲を確認した後は、取り外しておき、必要なときに取り付けるようにすることができる。
【0061】
次に、対象物検出装置1の走査範囲を設定する場合の処理手順を、図14のフローチャートを参照して説明する。なお、端末3の表示部77には、図15に示すように、ビデオカメラ2により撮像された風景の画像と、走査可能範囲が示されているものとする(なお、この時点では、図中の設定枠は表示されていないものとする)。
【0062】
ステップS11において、ユーザは、検出対象物である自動車を検出したい領域を、端末3の入力部78を操作して、表示上のポインタを移動させ、図15に示すように、表示部77に表示されている画像上に、設定枠を設定する。例えば、図15に示されるように設定枠は多角形で設定される。
【0063】
次に、ステップS12において、端末3のCPU71は、画像上に設定された設定枠の、例えば、図15に示す画素A、画素B、画素C、および画素Dそれぞれの座標の値iおよび値jを、式(1)に代入して、画像上の画素A乃至画素Dに対応する、図16に示すような、実際の位置P11乃至位置P14までの距離R11乃至距離R14、およびその方角θ11乃至θ14を算出し、算出結果を、通信部79を介して、対象物検出装置1に送信する。
【0064】
ステップS13において、対象物検出装置1の対象物方角/距離決定部44は、通信部45を介して、端末3から送信されてきた、距離R11乃至距離R14および方角θ11乃至方角θ14を受信し、受信したこれらの情報で特定される範囲W(図16)に存在する検出対象物(自動車)の位置を検出する処理を開始する。具体的には、対象物方角/距離決定部44は、走査方角検出部42から入力される走査方角および距離検出部43から入力される距離のうち、範囲Wに位置する物体のみが取り得る値のものを選択し、選択したその距離および方角から、強度が最大の反射波に対応するものを選択する。すなわち、範囲Wに存在する自動車(自動車A)のみの距離および方角が検出される。
【0065】
なお、ここでは、走査可能範囲に渡って走査を行い、そのうち走査範囲の反射信号を選択することによって対象物を検出しているが、走査範囲のみを走査し、その走査範囲からの反射信号に基づいて対象物を検出してもよい。この場合、図7で説明した駆動部23の代えて、往復範囲を自在に変更することができる駆動部を用いればよい。
【0066】
以上のように、ユーザは、設定枠を画像上に設定するだけで、所望の範囲(範囲W)を、走査範囲として設定することができる。このことより、例えば、走査範囲に設定したい場所に、図17に示すように、自動車(障害物)が駐車されていても、また図18に示すように、人が存在していても、容易に走査範囲を設定することができる。
【0067】
次に、駐車違反している自動車(所定の時間以上駐車している自動車)を検出する場合の処理手順を、図19のフローチャートを参照して説明する。なお、端末3の表示部77には、走査範囲が設定された画像がすでに表示されているものとする。
【0068】
ステップS21において、端末3のCPU71は、内蔵するタイマーtの値を0に初期設定する。
【0069】
次に、ステップS22において、対象物検出装置1は、検出対象物である自動車の位置(距離Rおよび方角θ)を検出する処理を開始する。なお、対象物検出装置1は、設定された走査範囲に自動車が存在する場合、その自動車の距離Rおよび方角θを検出し、その検出結果を、端末3に送信するが、その走査範囲に自動車が存在しない場合、端末3には何も送信しない。
【0070】
ステップS23において、端末3のCPU71は、通信部79が、対象物検出装置1から、距離Rおよび方角θが受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合、ステップS24に進み、タイマーtの値を0に初期設定し、ステップS23に戻る。
【0071】
ステップS23において、距離Rおよび方角θが受信されたと判定された場合、ステップS25に進み、端末3のCPU71は、受信された距離Rおよび方角θを、ハードディスク74に記憶されている、対象物検出装置1の路上からの高さhおよびビデオカメラ2のレンズの焦点距離fとともに、式(1)に代入し、座標(i,j)を算出する。
【0072】
次に、ステップS26において、端末3のCPU71は、後述するステップS27でRAM73に記憶された座標(i,j)と、ステップS25で算出した座標(i,j)が同一であるか否かを判定し、それらが同一ではないと判定した場合、ステップS27に進む。なお、ステップS25で、座標(i,j)がはじめて算出され、RAM73に、座標(i,j)が記憶されていない場合、ステップS27に進む。
【0073】
ステップS27において、端末3のCPU71は、ステップS25で算出した座標(i,j)を、RAM73に記憶させ、ステップS28に進み、タイマーtの値を0に初期設定し、ステップS23に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0074】
ステップS26において、ステップS25で算出された座標(i,j)と、RAM73に記憶されている座標(i,j)が同一であると判定された場合、ステップS29に進み、端末3のCPU71は、タイマーtの値が、所定の時間Tを超えているか否かを判定し、超えていないと判定した場合、ステップS23に戻り、それ以降の処理を実行する。一方、タイマーtの値が、時間Tを超えていると判定した場合、すなわち、駐車違反の自動車が存在する場合、CPU71は、ステップS30に進み、例えば、表示部77に、図20に示すように、駐車違反の自動車が検出された旨を示すメッセージ(この例では、”駐車違反(14:55から駐車)”)を表示部77に表示させる処理を実行する。その後、処理は終了する。
【0075】
以上のようにして、駐車違反の自動車が検出される。
【0076】
なお、以上においては、図1に示したように、対象物検出装置1およびビデオカメラ2が、道路脇に設置されたポール上部に取り付けられた場合を例として説明したが、図21に示すように、対象物検出装置1およびビデオカメラ2を、道路上方に設定することもできる。
【0077】
図22は、上述のような対象物検出装置1として機能するコンピュータ101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU111にはバス115を介して入出力インタフェース116が接続されており、CPU111は、入出力インタフェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部118から指令が入力されると、例えば、ROM112、ハードディスク114、またはドライブ120に装着される磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、若しくは半導体メモリ134などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM113にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理(例えば、図11、図14、および図19のフローチャートにより示される処理)が行われる。さらに、CPU111は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース116を介して、LCDなどよりなる表示部117に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク114やROM112に予め記憶しておき、コンピュータ101と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133,半導体メモリ134等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部119を介してハードディスク114に提供することができる。
【0078】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0079】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、対象物が検出される範囲を正確、かつ、容易に設定し、検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した対象物検出システムの利用例を示している。
【図2】レーダの形状および走査角度を説明する図である。
【図3】表示部77の表示例を示す図である。
【図4】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図5】対象物検出装置1およびビデオカメラ2の外観の構成例を示す図である。
【図6】走査中心と光軸との関係を示す図である。
【図7】駆動部23の構成例を示す図である。
【図8】対象物検出装置1の内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】レーダ送受信部41および距離検出部43の構成例を示すブロック図である。
【図10】端末3の構成例を示すブロック図である。
【図11】走査可能範囲表示処理を説明するフローチャートである。
【図12】走査可能範囲を説明する図である。
【図13】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図14】走査範囲設定処理を説明するフローチャートである。
【図15】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図16】範囲Wを説明する図である。
【図17】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図18】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図19】駐車違反を検出する処理を説明するフローチャートである。
【図20】表示部77の他の表示例を示す図である。
【図21】本発明を適用した対象物検出システムの他の利用例を示す図である。
【図22】コンピュータ101の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 対象物検出装置
2 ビデオカメラ
3 端末
21 レーダ部
22 揺動軸
23 駆動部
41 レーダ送受信部
42 走査方角検出部
43 距離検出部
44 対象物方角/距離決定部
51 電圧制御発振器
52 三角波発振器
53 サーキュレータ
61 乗算器
62 増幅器
63 A/D変換器
64 FFT演算器
65 ピーク周波数検出装置
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 ハードディスク
75 バス
76 入出力インタフェース
77 表示部
78 入力部
79 通信部

Claims (3)

  1. 所定の検出範囲から対象物を検出する対象物検出装置において、
    前記検出範囲を含む画像を入力する入力手段と、
    前記検出範囲の、前記入力手段により入力された前記画像上の座標情報を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記座標情報に基づいて、前記検出範囲を、前記入力手段により入力された前記画像の表示に重ねて表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された前記入力手段により入力された前記画像上に、走査範囲を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された前記走査範囲のうち、前記検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出手段と
    を備えることを特徴とする対象物検出装置。
  2. 所定の検出範囲から対象物を検出する対象物検出方法において、
    前記検出範囲を含む画像を入力する入力ステップと、
    前記検出範囲の、前記入力ステップの処理で入力された前記画像上の座標情報を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップの処理で算出された前記座標情報に基づいて、前記検出範囲を、前記入力ステップの処理で入力された前記画像の表示に重ねて表示する表示ステップと、
    前記表示ステップの処理で表示された前記入力ステップの処理で入力された前記画像上に、走査範囲を指定する指定ステップと、
    前記指定ステップの処理で指定された前記走査範囲のうち、前記検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出ステップと
    を含むことを特徴とする対象物検出方法。
  3. 所定の検出範囲から対象物の検出を制御するプロセッサに実行させるプログラムにおいて、
    前記検出範囲を含む画像を入力する入力ステップと、
    前記検出範囲の、前記入力ステップの処理で入力された前記画像上の座標情報を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップの処理で算出された前記座標情報に基づいて、前記検出範囲を、前記入力ステップにより入力された前記画像の表示に重ねて表示する表示ステップと、
    前記表示ステップの処理で表示された前記入力ステップの処理で入力された前記画像上に、走査範囲を指定する指定ステップと、
    前記指定ステップの処理で指定された前記走査範囲のうち、前記検出範囲に属する範囲から対象物を検出する検出ステップと
    を含むことを特徴とするプログラムが記録されている記録媒体。
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