JP2002098754A - 車両用レーダ装置 - Google Patents

車両用レーダ装置

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JP2002098754A
JP2002098754A JP2000289258A JP2000289258A JP2002098754A JP 2002098754 A JP2002098754 A JP 2002098754A JP 2000289258 A JP2000289258 A JP 2000289258A JP 2000289258 A JP2000289258 A JP 2000289258A JP 2002098754 A JP2002098754 A JP 2002098754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両43前方の被検出物体51,52,53
を正確に検出する。 【解決手段】 放射ビームを被検出物体に照射し、その
反射ビームを受信して被検出物体までの距離を検出する
レーダ手段25を、縦の軸線6まわりに走査し、その放
射ビームの走査角度を角度検出手段11によって検出し
て、レーダ情報から被検出物体の位置を演算して求め
る。一対のテレビカメラ41,42によって車両の前方
を撮像した各画像データを用いて、被検出物体までの距
離と左右の角度の位置を検出し、画像データによって、
被検出物体の位置を演算して求める。車両43の前方の
距離L11以上であって中央の狭い角度Δθ12の範囲
9aでは、レーダ情報から得られる被検出物体の距離を
出力して用いる。車両の近傍の広い範囲10では、画像
データによって得られた被検出物体までの距離を出力に
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用レーダ装置
に関し、特に、たとえば自動車などの車両に搭載され、
車両の前方にビームを放射して、ほぼ鉛直な縦の軸線ま
わりに、ほぼ水平面内で、角変位して走査するととも
に、車両の前方を撮像するカメラをさらに備えた車両用
レーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビームを走査して得られるレーダ情報
と、カメラで撮像して得られる画像データとを組合せる
先行技術としては、たとえば本件出願人による特開平6
−231398がある。この先行技術では、自車の前方
にビームを放射することによって、前方車両との間の距
離および相対速度を繰返して連続的に検出し、カメラか
ら得られる画像データに基づき、前方車両および道路形
状などを認識し、その認識結果に基づいて、算出回数を
求め、この算出回数だけ、同じ距離および同じ相対速度
が得られたとき、その検出された距離および相対速度を
正確なものであると確定する。このような先行技術は、
前方車両の距離および相対速度が、走査される放射ビー
ムのみを用いて得られる構成を有するので、自車近傍の
左右一側方における他の車両などの被検出物体までの距
離を正確に検出することが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、本件
車両用レーダ装置が搭載される自動車などの車両の前方
近傍における左右側方に存在する被検出物体を正確に検
出することができるようにした車両用レーダ装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の前方に
ビームを、縦の軸線まわりに角変位して走査して放射
し、被検出物体からの反射ビームを受信し、被検出物体
までの距離を検出するレーダ手段と、車両の前方を撮像
するカメラと、カメラからの画像データを演算処理し、
車両の前方における少なくとも被検出物体の有無を検出
する画像処理手段と、レーダ手段と画像処理手段とから
の出力に応答し、レーダ手段によって検出された被検出
物体の位置に、画像処理手段によって検出された被検出
物体が対応しているかどうかを判断する判断手段とを含
むことを特徴とする車両用レーダ装置である。
【0005】本発明に従えば、自動車などの車両の車体
にレーダ手段が設けられ、このレーダ手段は、ミリ波帯
などの高周波信号ビーム、またはレーザビームなどのビ
ームを車両の前方に向けて放射し、被検出物体、たとえ
ば前方を走行している車両および道路の路側に設置され
たガードレールなどによる反射ビームを受信し、これに
よって被検出物体との間の距離を検出する。レーダ手段
は、たとえば鉛直である縦の角変位軸線まわりに予め定
める角変位範囲内で、ビームを、たとえばほぼ水平面内
で往復走査して偏向することができる。この走査される
放射ビームの走査角度は、検出される。
【0006】走査のための構成は、ビームを放射するレ
ーダ手段を機械的構成によって角変位駆動する構成とし
てもよく、またレーダ手段の送信アンテナおよび受信ア
ンテナだけを機械的に角変位駆動する構成であってもよ
く、さらに送信波および受信波の角度を電気的手法によ
って角変位し、たとえば送信アンテナおよび受信アンテ
ナとしてフェイズドアレイアンテナを用い、このフェイ
ズドアレイアンテナの各アンテナ素子から放射される電
磁波のビームの位相差を変化する構成としてもよい。こ
のようなビームを走査して被検出物体までの距離を検出
する構成では、車両の前方の被検出物体の左右側方位置
を正確に検出することが困難である。
【0007】そこで本発明では、車両に、その車両の前
方を撮像するカメラが搭載され、このカメラは、たとえ
ば工業用テレビカメラなどによって実現されてもよく、
その画像データを画像処理手段によって画像処理し、車
両の前方近傍における左右側方を含む視野内で、被検出
物体の少なくとも有無を検出する。カメラは、たとえば
視野角が比較的広い短焦点の広角レンズを用いるカメラ
であってもよい。判断手段は、レーダ手段と角度検出手
段とによって検出された被検出物体の位置に、画像処理
手段によって検出された被検出物体が対応しているかど
うかを判断する。
【0008】またこのカメラからの画像データを用いる
ことによって、車両前方の広い角度の範囲にわたって、
被検出物体の少なくとも有無を検出することができる。
したがって放射ビームを走査して被検出物体を正確に検
出することができる角変位の範囲が比較的狭いという問
題点を、本発明によって克服することができるようにな
る。
【0009】また本発明は、カメラは、複数設けられ、
画像処理手段は、各カメラによる画像データに基づい
て、被検出物体までの距離と、被検出物体の左右方向の
角度とによって、検出される被検出物体の位置を演算
し、判断手段は、レーダ手段と角度検出手段とによって
検出される被検出物体の位置と、画像処理手段によって
演算されて検出される被検出物体の位置とが、対応して
いるかを判断し、対応していると判断された場合、被検
出物体の位置の左右方向の角度が、予め定める値θ1,
θ2の範囲以内であるとき、レーダ手段による検出距離
を導出し、左右方向の角度が、前記範囲よりも外方にあ
るとき、画像処理手段による検出距離を導出することを
特徴とする。
【0010】また本発明に従えば、複数のカメラは、た
とえば車両の車体の上部に、その前方に向けて左右に間
隔をあけて固定され、いわば複眼で車両の前方を撮像す
る。複数、少なくとも一対のカメラによってそれぞれ得
られる画像データに基づき、撮像された被検出物体まで
の距離と、後述の図6(1)に示される被検出物体の左
右方向の図6(2)および図6(3)に示される角度と
を検出し、被検出物体の位置を演算して求めることがで
きる。左右方向の角度は、たとえば車両の直線走行方向
の軸線に関して、ビーム走査の前記縦の軸線まわりの左
右方向の角度であってもよく、あるいはまた車両の直線
走行方向の軸線に関して垂直な左右方向の位置に対応す
る値であってもよい。このような画像処理手段の演算動
作は、後述の図8に示されている。
【0011】走査されるビームを用いて被検出物体まで
の距離を検出することができ、そのビームの走査方向は
角度検出手段によって検出することができる。こうして
レーダ手段と角度検出手段との組合せによって、被検出
物体の位置を検出することができる。こうして得られた
レーダ手段と角度検出手段とによって検出される位置
と、画像処理手段によって検出される位置とが対応して
いることが判断された場合、すなわちこれらの検出され
た各位置の差が、予め定める範囲未満であって小さい場
合、検出された被検出物体の位置が、車両前方の予め定
める角度θ1,θ2の範囲以内(すなわちθ1〜θ2以
内)であるとき、その被検出物体までの距離は、レーダ
手段による検出距離を導出して用いる。これによって車
両の前方に比較的遠距離であっても、被検出物体までの
距離を正確に検出することができる。
【0012】また被検出物体の位置が、前記角度の範囲
θ1〜θ2よりも外(後述の図2の(θ1〜θ3)の範
囲内および(θ2−θ4)の範囲内)にあれば、画像処
理手段によって検出された距離を導出し、これによって
たとえば車両の前方近傍で左または右の側方に存在する
被検出物体までの距離を正確に得ることができる。レー
ダ手段による距離の検出は、車両の近傍で左右の側方で
は、比較的近距離であり、その検出距離を正確に得るこ
とが困難であるけれども、本発明では、前述のように画
像処理手段による検出距離を得ることによって、その被
検出物体までの距離を正確に得ることができ、レーダ手
段による問題点を克服することができる。前記範囲θ1
〜θ2以内であるか、その範囲よりも外であるかを識別
する左右方向の角度θ1,θ2;θ3,θ4は、画像処
理手段によって検出された被検出物体の位置によって求
めるようにしてもよいけれども、走査ビームの角度を検
出する角度検出手段の出力によって求めるようにしても
よい。
【0013】また本発明は、画像処理手段は、各カメラ
による画像データに基づいて、各画像データ毎の被検出
物体の像のエッジを検出するエッジ検出手段と、エッジ
検出手段の出力に応答し、各画像データ毎の相互に対応
する検出エッジE11,E21を識別するエッジ識別手
段と、エッジ識別手段の出力に応答し、少なくとも2つ
の画像データ毎の対応するエッジE11,E21の角度
θ11,Δθ21をそれぞれ演算する角度演算手段と、
角度演算手段の出力に応答し、被検出物体までの距離を
演算する距離演算手段と、距離演算手段の出力に応答
し、被検出物体の左右のエッジE11,E12の対を識
別するエッジ対識別手段とを含み、判断手段は、エッジ
対識別手段の出力に応答し、対を成すエッジE11,E
12間に、レーダ手段によって検出された被検出物体が
存在するかを判断することを特徴とする。
【0014】また本発明に従えば、複数の各カメラによ
って車両の前方を撮像して得られる画像データに基づ
き、被検出物体の像の左右のエッジをエッジ検出手段に
よって検出し、図6(1)〜図6(3)のように、各カ
メラの画像データ毎における相互に対応する検出エッジ
E11,E21をエッジ識別手段によって識別し、対応
するエッジの角度、θ11,Δθ21すなわち車両の左
右方向のエッジの位置を演算して求め、これによって被
検出物体までの距離を、演算して画像データから求める
ことができる。こうして複数のカメラから得られた被検
出物体の左右一対のエッジE11,E12の間に、レー
ダ手段と角度検出手段とによって検出された被検出物体
の位置が存在するかどうか、すなわち画像処理手段によ
って検出される被検出物体の位置とレーダ手段と角度検
出手段とによって検出される被検出物体の位置とが対応
しているかが判断される。このようにして画像処理手段
による複数のカメラからの画像データを用いて被検出物
体までの距離を検出することができ、さらに被検出物体
の左右の幅、したがって被検出物体の大きさを検出する
こともまた、可能である。
【0015】また本発明は、カメラは単一個設けられ、
画像処理手段は、カメラによる画像データに基づいて、
被検出物体の左右の角度を演算し、判断手段は、レーダ
手段と角度検出手段とによって検出される被検出物体の
角度と、画像処理手段によって検出される被検出物体の
角度とが、対応しているかを判断し、対応しているとき
のみ、レーダ手段による検出距離を導出することを特徴
とする。
【0016】また本発明に従えば、後述の図13および
図14のように単一のカメラが用いられる構成では、そ
の単一個のカメラからの画像データからは、被検出物体
までの距離を演算して検出することはできないけれど
も、その被検出物体の左右の角度θ11、すなわち車両
の左右方向の位置を演算することはできる。これによっ
てレーダ手段と角度検出手段とによって検出される被検
出物体の角度と、画像処理手段によって検出される被検
出物体の角度との対応を判断し、対応しているときの
み、レーダ手段による検出距離を導出する。これによっ
て被検出物体までの正確な距離を得ることができ、誤検
出を防ぐことができる。
【0017】また本発明は、画像処理手段は、カメラに
よる画像データに基づいて、画像データの被検出物体の
像のエッジE11を検出するエッジ検出手段と、エッジ
検出手段の出力に応答し、エッジの角度θ11を演算す
る手段とを含むことを特徴とする。
【0018】また本発明に従えば、単一個のカメラによ
る画像データを用いて、被検出物体の像のエッジをエッ
ジ検出手段によって検出し、この検出されたエッジの角
度、すなわち車両の左右方向の位置を演算する。こうし
て被検出物体の角度を演算して求めることができる。
【0019】また本発明は、レーダ手段は、送信アンテ
ナと、搬送波を周波数変調したビームを、送信アンテナ
によって放射する送信手段と、受信アンテナと、受信ア
ンテナによって反射ビームを受信した受信信号と前記変
調された搬送波とのビート信号の周波数に基づいて、被
検出物体までの距離を演算する手段とを含むことを特徴
とする。
【0020】また本発明に従えば、周波数変調した搬送
波ビームを放射し、その反射ビームを受信してビート信
号を得、これによって被検出物体までの距離、さらには
相対速度を演算することができる。このようなレーダ手
段は、FM−CW(Frequency Modulation-Continuous
Wave)レーダ方式によって実現されることができる。
【0021】本発明は、FM−CWレーダ方式だけでな
く、そのほかの構成を有するレーダ手段に関連しても、
広範囲に実施することができる。
【0022】また本発明は、レーダ手段はさらに、受信
アンテナによる受信信号の受信レベルを検出する受信レ
ベル検出手段を含み、判断手段は、受信レベル検出手段
の出力に応答し、被検出物体に関する判断を行うことを
特徴とする。
【0023】また本発明に従えば、走査される放射ビー
ムの反射波の受信レベル、すなわち受信電界強度を、受
信レベル検出手段によって検出し、その受信レベルのレ
ベル弁別によって被検出物体の有無を容易に検出するこ
ことができるようになる。受信電界強度は、受信アンテ
ナによる受信信号の受信レベルである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の電気的構成を示すブロック図である。走査形FM
−CW(Frequency Modulation-Continuous Wave)レー
ダ装置1のレーダ手段であるセンサ装置2は、自動車な
どの車両43(後述の図2参照)に搭載され、送信アン
テナ3によって車両の前方にミリ波帯の高周波信号のビ
ームなど(他波長帯でも可能)が、放射される。被検出
物体による反射ビームは、受信アンテナ4によって受信
される。このセンサ装置2は、走査手段5に連結され
る。
【0025】このレーダ装置1はまた、車両43に固定
された複数(この実施の形態ではたとえば2)の同一構
成を有するカメラ41,42と、これらのカメラ41,
42からの画像データを演算処理するマイクロコンピュ
ータなどによって実現される画像処理手段13と連結さ
れる。
【0026】図2は、本件車両用レーダ装置1と、その
車両用レーダ装置1が搭載された車両43を示す簡略化
した平面図である。走査手段5は、センサ2を、前述の
ようにビームが走査されるように、往復角変位駆動す
る。これによってセンサ装置2は、走査手段5によっ
て、ほぼ鉛直の縦の角変位軸線6まわりに、たとえば、
その縦の軸線6に垂直にほぼ水平面内で、センサ装置2
の送信アンテナ3からのビームが往復角変位されて走査
される。図2の参照符7は、車両43の直線走行方向の
軸線7を示す。走行手段5によって角変位されるセンサ
2による放射ビームの走査角度は、角度検出手段11に
よって検出される。この角度検出手段11は、たとえば
ポテンシオメータやエンコーダなどによって実現され
る。走査手段は、機械的に放射ビームを角変位させる構
造だけでなく、電気的に角変位させる構造であってもよ
い。このようにビームを電気的に角変位させる構造の一
例としては、たとえば複数の送信または受信アンテナを
設け、その送信アンテナに与える信号または受信アンテ
ナによって受信された信号の位相処理、加算処理、分割
処理などを行って、実現することができる。このような
電気的角変位構造では、角度検出手段は、前記各処理の
ための処理定数データに基づいて演算し、角変位を求め
る構成を有する。このような構成において、角変位デー
タから処理定数が求められ、ビーム方向が制御される構
成が実現され、このような構成において、元の角変位デ
ータ(角度)を、そのまま走査角度として用いればよ
い。
【0027】こうしてセンサ装置2と角度検出手段11
との出力を含むレーダ情報に基づき、車両43の直線走
行方向の軸線7に関して垂直な仮想鉛直面8から図2の
平面図において時計方向に角度θ1,θ2間の角度Δθ
12(=θ2−θ1)の範囲9において、図3〜図5に
関連して後述されるように、被検出物体の位置を演算し
て検出することができる。角度Δθ12は、軸線7に関
して車両43の前方に向かって左右に角度Δθ12/2
ずつ、同一角度である。レーダ処理手段24は、センサ
装置2と角度検出手段11との出力に応答して、被検出
物体の位置を演算して検出する。
【0028】一対のカメラ41,42は、前記軸線7に
垂直な仮想鉛直面8内で前記軸線7に関して左右(図2
の上下)に等間隔をあけて配置される。これらのカメラ
41,42は、たとえば工業用テレビカメラによって実
現されてもよい。カメラ41,42の光軸は、車両43
の前方(図2の右方)に臨み、たとえば前記仮想鉛直面
8に垂直であり、したがって前記軸線7に平行である。
カメラ41,42からの画像データを画像処理手段13
によって演算することによって、前記仮想鉛直面8に関
して角度θ3,θ4間の角度Δθ34(=θ4−θ3)
の範囲10で、図6および図7に関連して後述されるよ
うに、被検出物体の位置を演算して検出することができ
る。この範囲10は、仮想鉛直面8から車両43の前方
に距離L1未満の範囲であり、角度Δθ34は、軸線7
に関して車両43の前方に向かって左右に角度Δθ34
/2ずつ、同一角度である。
【0029】図3は、図1に示されるレーダ手段25に
よって被検出物体との間の距離を求める動作を説明する
ための波形図である。図4は、図1に示されるレーダ手
段25によって被検出物体との相対速度を求める動作を
説明するための波形図である。これらの図面を参照し
て、センサ装置2とレーダ処理手段24とは、レーダ手
段25を構成する。レーダ手段25のセンサ装置2にお
いて、変調信号発生器27は、たとえば750Hzの周
波数を有する変調波である、たとえば三角波を発生し、
発振器28が出力するミリ波帯の高周波である搬送波信
号が、周波数変調(略称FM)され、その結果得られる
FM変調された高周波信号34は、送信アンテナ3から
被検出物体に向けて放射される。被検出物体による反射
ビームの受信波35は、受信アンテナ4によって受信さ
れ、混合器29に与えられる。この混合器29にはま
た、発振器28からの高周波信号34が方向性結合器3
1を経て、与えられる。混合器29からのビート周波数
fbを有するビート信号は、増幅器32によって増幅さ
れ、ライン23を介してレーダ処理手段24に与えられ
る。
【0030】受信アンテナ4によって受信される被検出
物体からの反射ビームの受信アンテナ4による受信波3
5の距離周波数frは、センサ装置2と被検出物体との
間の距離に対応して変化し、また図4に示されるように
被検出物体との相対速度に対応する速度周波数fdが変
化する。混合器29から導出されるビート信号のビート
周波数fbは、式1で示される。 fb = fr±fd …(1)
【0031】変調信号発生器27からの変調信号の変調
幅をΔΩとし、変調波周期をTとし、cを光速とし、R
をセンサ装置2と被検出物体との間の距離とし、vを被
検出物体との相対速度とし、f0を、搬送波を発生する
発振器28の送信中心周波数とするとき、式2および式
3が成立する。 fr = 4・ΔΩ・T・R/c …(2) fd = 2・f0・v/c …(3)
【0032】したがって、FM−CWレーダ方式におい
て、レーダ処理手段24は、式2および式3に基づき、
周波数fr,fdを求めることによって、距離Rおよび
相対速度vを演算して計測する。
【0033】センサ装置2からライン23に導出される
出力は、マイクロコンピュータなどによって実現される
FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transfer)
回路30を介して、レーダ処理手段24に与えられる。
増幅器32からのビート信号は、FFT回路30に与え
られ、これによってビート信号の各周波数成分の信号レ
ベルが得られる。FFT回路30の出力は、レーダ処理
手段24に与えられる。これによってFM−CWレーダ
方式によって、距離と相対速度とが計測される。角度検
出手段11によって検出される放射ビームの検出角度φ
を表す信号も、レーダ処理手段24に与えられる。レー
ダ処理手段24からの出力と、画像処理手段13の出力
とは、マイクロコンピュータなどによって実現される判
断処理手段44に与えられる。
【0034】レーダ処理手段24では、角度検出手段1
1からの検出角度φと、前述の距離Rとによって被検出
物体の位置を検出することができる。レーダ処理手段2
4による演算結果は、陰極線管または液晶などの表示手
段38に表示される。レーダ処理手段24には、メモリ
40が接続される。
【0035】図5は、センサ装置2、走査手段5および
レーダ処理手段24の働きによって、レーダ検出範囲9
内で被検出物体を検出する動作を説明するための図であ
る。このグラフは、相互に直交する3本の座標軸を有
し、レーダ手段25における角度検出手段11の検出角
度φと、混合器29から増幅器32の出力であるビート
信号の信号レベルと、そのビート信号の周波数成分との
関係を示す。この信号レベルは、受信アンテナ4による
受信電界強度を表す。
【0036】図6は、画像処理手段43の動作を説明す
るための図である。一方のカメラ41によって撮像され
た画像は、図6(1)に示される。この画像には、本件
レーダ装置1が搭載された車両43が走行している走行
レーン46の左右に他の各走行レーン47,48が存在
し、路面には、これらの各走行レーン46,47,48
を仕切る白線49,50が描かれている。これらの走行
レーン46,47,48には、車両43の前方に、被検
出物体である車両51,52,53が走行し、または停
止している。図5における参照符51a,52a,53
aは、図6(1)に示される被検出物体である車両5
1,52,53に対応する特性ラインを示す。
【0037】画像処理手段13は、一方のカメラ41か
ら得られた図6(1)の画像に基づいて、画像処理を行
い、被検出物体である車両51,52,53のエッジ検
出を行い、図6(2)に示されるように車両43の左右
方向にエッジを表すエッジ信号を導出する。たとえば中
央前方の被検出物体51の左右のエッジに対応して、エ
ッジ信号E11,E12が得られる。このエッジ処理で
は、カメラ41によって撮像された画像の水平走査線上
の左右に隣接する各画像間の階調の差が予め定める値以
上であって大きいとき、エッジ信号を形成する。こうし
て得られたエッジ信号E11,E12の図6(2)にお
ける左右方向の位置は、車両43の前記軸線7に関する
角度に対応し、これらのエッジE11,E12の角度
を、図6(2)ではθ11,θ12でそれぞれ示す。カ
メラ41によって得られた画像の最も手前の位置に対応
した左右に延びる基準のライン54は、前記仮想鉛直面
8と平行である。
【0038】他方のカメラ42からの出力を画像処理手
段13で画像処理してエッジ処理を行うことによって、
図6(3)に示されるエッジ信号が得られる。このよう
にカメラ42からの出力によって被検出物体である車両
51のエッジ信号E21,E22は、カメラ41からの
出力によって演算して得られたエッジ信号をE11,E
12とは、左右方向の角度Δθ21,Δθ22だけずれ
ている。E11,E12;E21,E22をエッジと称
することがある。
【0039】図7は、一対のカメラ41,42からの画
像データに基づいて、被検出物体の位置を演算する原理
を説明するための図である。画像処理手段13におい
て、前述の図6(2)および図6(3)に示されるエッ
ジ信号E11,E12;E21,E22の角度θ11,
θ12,Δθ21,Δθ22を演算することによって、
図7に示される簡略化した平面図において、参照符55
で示される被検出物体の位置とカメラ41,42とを結
ぶ仮想三角形の内角θ41,θ42を演算する。これら
のカメラ41,42間の距離をL2とする。これによっ
てカメラ41,42からの画像データに基づいて画像処
理手段43は、図7の被検出物体55の距離を演算して
検出することができる。
【0040】判断処理手段44は、レーダ処理手段24
によって検出された被検出物体の距離、相対速度、検出
角度φ、さらには被検出物体の位置55と、画像処理手
段43によって検出された被検出物体の車両43の軸線
7に関する左右の位置、被検出物体の距離などに関する
情報を選択して導出する。判断処理手段44の出力は、
表示手段45によって表示される。表示手段45は、た
とえば陰極線管または液晶などによって実現されてもよ
い。
【0041】図8は、画像処理手段13の動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップa1からステ
ップa2に移り、一対の各カメラ41,42からの画像
データに応答し、前述の図6(2)および図6(3)に
示されるエッジをE11,E12;E21,E22な
ど、被検出物体の画像に対応して検出する。ステップa
3では、各カメラ41,42によって撮像された被検出
物体の対応するエッジ、たとえば図6(2)のエッジE
11に対応する図6(3)のエッジE21を識別し、ま
た同様にして対応するエッジE12,E22を識別す
る。こうして得られた相互に対応するエッジE11,E
21に基づき、被検出物体51までの距離を演算して求
める。また同様にして対応するエッジE12,E22の
識別によって、被検出物体51までの距離を演算して検
出する。
【0042】ステップa5では、一方のカメラ41から
の画像データによって得られるエッジの対を識別し、た
とえば図6(2)では、1つの被検出物体51に対応す
る対を成すエッジE11,E12を、識別する。また同
様にして他方のカメラ42からの画像データによって得
られる被検出物体51の対を成すエッジE21,E22
を識別する。このような図9の動作は、図6(2)およ
び図6(3)において参照符が付されていない他のエッ
ジに関しても同様な演算が行われる。
【0043】図9は、判断処理手段44の動作を説明す
るためのフローチャートである。この判断処理手段44
は、レーダ処理手段24と画像処理手段13との出力に
応答し、図9のステップb1からステップb2に移り、
前述の図8のステップa5によって識別された対を成す
エッジ、たとえば図6(2)のエッジE11,E12の
角度θ11,θ12間に、レーダ処理手段24によって
得られる図5の信号レベルが大きい被検出物体が検出さ
れているかどうかを判断する。
【0044】図10は、レーダ処理手段24によって得
られる被検出物体である車両51に対応する検出結果を
示す図である。車両43と車両51との相対速度に対応
した混合器29からのうなり周波数の特性ライン51a
が、ピーク値p51から予め定めるレベルΔBだけ低い
角度θ31,θ32を、判断処理手段44において検出
する。ΔBは、たとえば20dBであってもよい。図1
0の横軸は、図5の横軸と同じく図2における仮想鉛直
面8に関する角度θを表し、図10の縦軸は、図5の縦
軸と同じくFFT回路30によって得られたうなり周波
数の信号レベル、したがって受信電界強度を表す。
【0045】図11は、判断処理手段44の動作を説明
するためのフローチャートである。ステップd1からス
テップd2に移り、被検出物体である車両51の特性ラ
イン51aを検出し、次のステップd3では、前述のよ
うにピーク値p51から予め定めるレベルΔBだけ低い
レベルの角度θ31,θ32を検出する。こうしてステ
ップd4では、角度θ31,θ32にエッジが存在する
ものとして検出し、判断する。
【0046】再び図9を参照して、ステップb2では、
画像データに基づいて得られた画像処理手段43からの
出力の対を成すエッジE11,E12の角度θ11,θ
12の間に、レーダ処理手段24によって得られたレー
ダ情報に基づく図10の被検出物体の角度θ31,θ3
2が存在するかどうかが判断される。θ11≦θ31≦
θ32≦θ12が成立するとき、次のステップb2に移
り、画像データから得られた対を成すエッジE11,E
12の角度θ11,θ12間の角度θgが、レーダ処理
手段24によって演算して得られる範囲9(前述の図2
参照)の角度θ1〜θ2内に存在して式4が成立するか
どうかを判断する。 θ1≦θg≦θ2 …(4)
【0047】前述の式4が成立するとき、ステップb6
に移る。たとえば対を成すエッジE11,E12の角度
θ11,θ12は、角度θ1〜θ2内に存在するので、
ステップb6に移る。このステップb6では、画像処理
手段13によって演算して得られた被検出物体までの距
離Rが、図2の前記予め定める値L11未満であるか、
すなわちR<L11であるかが判断される。
【0048】レーダ情報に基づいて演算して求められた
距離Rが、車両43の前方の距離L11未満であると
き、ステップb6からステップb4に移り、カメラ4
1,42の画像データによって演算された被検出物体の
距離、さらに位置を出力して、表示手段45に与える。
こうして図2の範囲10内で被検出物体が検出されると
き、その距離および位置などの精度が向上され、正確な
検出出力が可能になる。
【0049】前述のステップb6において、レーダ情報
に基づいて得られた距離Rが、車両43の前方の距離L
11以上であるとき、次のステップb7に移る。ステッ
プb7では、レーダ情報によって得られた距離R、さら
に被検出物体の位置などを出力し、表示手段45に与え
る。こうしてレーダ手段25によって検出された被検出
物体の距離および位置が高い精度で表示手段45から知
ることができる。
【0050】本発明の実施の他の形態では、単一のカメ
ラ41のみが用いられ、もう1つのカメラ42は省略さ
れてもよい。この単一のカメラ41は、前述の縦の角変
位軸線6上に光軸が存在し、そのカメラ41の軸線と車
両43の直線走行方向の軸線7とが一鉛直面内に存在す
るように配置されて、カメラ41が車両43に固定され
る。本発明の実施の他の形態では、カメラ41は、その
ほかの位置または姿勢で車体43に取付けられてもよ
い。そのほかの構成は、前述の実施の形態に類似する。
【0051】図12は、単一のカメラ41を用いる実施
の形態における画像処理手段13の動作を説明するため
のフローチャートである。単一のカメラ41からの画像
データに応答する画像処理手段13は、図12のステッ
プc1からステップc2に移り、その画像データに基づ
いて、前述の図6(1)の画像から、図6(2)に示さ
れるエッジを検出する。ステップc3では、各エッジの
角度を演算する。こうして画像処理手段43は、カメラ
41による画像データに基づいて、被検出物体の左右の
角度を、前述の図6(2)に関連して説明したように、
演算する。
【0052】図13は、単一のカメラ41を用いる図1
2に関連する実施の形態における判断処理手段44の動
作を説明するためのフローチャートである。ステップe
1からステップe2に移り、画像処理手段43によって
画像データから演算して得られたエッジの角度、たとえ
ば図6(2)におけるθ11,θ12などに応答し、被
検出物体51の対を成すエッジE11,E12の角度θ
11,θ12の間の角度θgが、図2に関連して前述し
た角度θ1〜θ2の角度Δθ12の範囲9内に存在する
かどうかが判断される。角度θgが、角度θ1〜θ2の
範囲9内にあるとき、ステップe4に移り、レーダ手段
24からのレーダ情報による被検出物体の距離、さらに
は位置などの検出結果を、表示手段45に与えて表示す
る。こうしてレーダ情報によって得られるできるだけ高
精度の距離および位置などの演算結果だけを、表示手段
45に導出して表示し、知ることができるようになる。
この実施の形態におけるそのほかの構成と動作は、前述
の実施の形態と同様である。
【0053】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、レーダ手段
のビームを走査手段によって走査することによって得ら
れるレーダ情報と、カメラで撮像して得られる画像デー
タを組合せ、レーダ手段と角度検出手段とによって検出
された被検出物体の位置に、画像処理手段によって検出
された被検出物体の位置が対応しているかどうかを判断
するので、レーダ手段によって得られる距離が、車両の
前方近傍における左側方または右側方に存在する被検出
物体による値であるかどうかを判断することができる。
したがってレーダ手段と角度検出手段とによる被検出物
体の誤検出を防ぎ、正確な検出を行うことができるよう
になる。
【0054】請求項2の本発明によれば、少なくとも一
対のカメラが設けられ、これによって画像処理手段は、
カメラからの画像データを演算処理し、被検出物体の距
離と角度とによる被検出物体の位置を演算して求めるこ
とができる。したがって車両の前方近傍で左右側方に存
在する被検出物体は、画像処理手段によって正確に検出
することができるようになる。
【0055】請求項3の本発明によれば、画像処理手段
は少なくとも一対の各カメラによる画像データから被検
出物体の像のエッジを検出して画像データに基づいて被
検出物体までの距離を演算し、レーダ手段によって検出
された被検出物体の位置に対応しているかが判断され
る。これによって被検出物体の位置の検出が正確にな
る。
【0056】請求項4の本発明によれば、単一個のカメ
ラによって車両の前方を撮像し、この画像データに基づ
いて得られる被検出物体の左右の角度と、レーダ手段と
角度検出手段とによって検出される被検出物体の角度と
が対応しているときのみ、レーダ手段による検出距離を
用いるので、レーダ手段と角度検出手段とによって検出
される被検出物体の角度の検出を正確に行うことができ
る。
【0057】請求項5の本発明によれば、単一個のカメ
ラによる画像データを用いて被検出物体の左右方向の角
度を検出するためにエッジ検出の手法を用い、したがっ
て被検出物体の正確な検出を容易に可能にすることがで
きる。
【0058】請求項6の本発明によれば、FM−CWレ
ーダ方式によって被検出物体までの距離を正確に演算す
ることができるとともに、さらに相対速度を検出するこ
とができる。このFM−CWレーダ方式のレーダ手段を
用いるとともに、さらに前記角度検出手段を用いること
によって、被検出物体の位置を正確に検出することがで
きる。
【0059】請求項7の本発明によれば、レーダ手段の
受信レベル検出手段によって、被検出物体による受信信
号の受信レベルを検出し、被検出物体の左右方向の幅、
大きさ、有無などを検出して判断することが容易に可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】本件車両用レーダ装置1と、その車両用レーダ
装置1が搭載された車両43を示す簡略化した平面図で
ある。
【図3】図1に示されるレーダ手段25によって被検出
物体との間の距離を求める動作を説明するための波形図
である。
【図4】図1に示されるレーダ手段25によって被検出
物体との相対速度を求める動作を説明するための波形図
である。
【図5】センサ2、走査手段5およびレーダ処理手段2
4の働きによって、レーダ検出範囲9内で被検出物体を
検出する動作を説明するための図である。
【図6】画像処理手段13の動作を説明するための図で
ある。
【図7】一対のカメラ41,42からの画像データに基
づいて、被検出物体の位置を演算する原理を説明するた
めの図である。
【図8】画像処理手段13の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】判断処理手段44の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】レーダ処理手段24によって得られる被検出
物体51に対応する検出結果を示す図である。
【図11】判断処理手段44の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】単一のカメラ41を用いる実施の他の形態に
おける画像処理手段13の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】単一のカメラ41を用いる図12に関連する
実施の形態における判断処理手段44の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 レーダ装置 2 センサ装置 3 送信アンテナ 4 受信アンテナ 5 走査手段 7 軸線 8 仮想鉛直面 11 角度検出手段 13 画像処理手段 23 ライン 24 レーダ処理手段 25 レーダ手段 41,42 カメラ 43 車両 44 判断処理手段 45 表示手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方にビームを、縦の軸線まわり
    に角変位して走査して放射し、被検出物体からの反射ビ
    ームを受信し、被検出物体までの距離を検出するレーダ
    手段と、 車両の前方を撮像するカメラと、 カメラからの画像データを演算処理し、車両の前方にお
    ける少なくとも被検出物体の有無を検出する画像処理手
    段と、 レーダ手段と画像処理手段とからの出力に応答し、レー
    ダ手段によって検出された被検出物体の位置に、画像処
    理手段によって検出された被検出物体が対応しているか
    どうかを判断する判断手段とを含むことを特徴とする車
    両用レーダ装置。
  2. 【請求項2】 カメラは、複数設けられ、 画像処理手段は、 各カメラによる画像データに基づいて、被検出物体まで
    の距離と、被検出物体の左右方向の角度とによって、検
    出される被検出物体の位置を演算し、 判断手段は、 レーダ手段と角度検出手段とによって検出される被検出
    物体の位置と、 画像処理手段によって演算されて検出される被検出物体
    の位置とが、対応しているかを判断し、 対応していると判断された場合、 被検出物体の位置の左右方向の角度が、予め定める値θ
    1,θ2の範囲以内であるとき、レーダ手段による検出
    距離を導出し、 左右方向の角度が、前記範囲よりも外方にあるとき、画
    像処理手段による検出距離を導出することを特徴とする
    請求項1記載の車両用レーダ装置。
  3. 【請求項3】 画像処理手段は、 各カメラによる画像データに基づいて、各画像データ毎
    の被検出物体の像のエッジを検出するエッジ検出手段
    と、 エッジ検出手段の出力に応答し、各画像データ毎の相互
    に対応する検出エッジE11,E21を識別するエッジ
    識別手段と、 エッジ識別手段の出力に応答し、少なくとも2つの画像
    データ毎の対応するエッジE11,E21の角度θ1
    1,Δθ21をそれぞれ演算する角度演算手段と、 角度演算手段の出力に応答し、被検出物体までの距離を
    演算する距離演算手段と、 距離演算手段の出力に応答し、被検出物体の左右のエッ
    ジE11,E12の対を識別するエッジ対識別手段とを
    含み、 判断手段は、 エッジ対識別手段の出力に応答し、対を成すエッジE1
    1,E12間に、レーダ手段によって検出された被検出
    物体が存在するかを判断することを特徴とする請求項2
    記載の車両用レーダ装置。
  4. 【請求項4】 カメラは単一個設けられ、 画像処理手段は、カメラによる画像データに基づいて、
    被検出物体の左右の角度を演算し、 判断手段は、 レーダ手段と角度検出手段とによって検出される被検出
    物体の角度と、画像処理手段によって検出される被検出
    物体の角度とが、対応しているかを判断し、 対応しているときのみ、レーダ手段による検出距離を導
    出することを特徴とする請求項1記載の車両用レーダ装
    置。
  5. 【請求項5】 画像処理手段は、 カメラによる画像データに基づいて、画像データの被検
    出物体の像のエッジE11を検出するエッジ検出手段
    と、 エッジ検出手段の出力に応答し、エッジの角度θ11を
    演算する手段とを含むことを特徴とする請求項4記載の
    車両用レーダ装置。
  6. 【請求項6】 レーダ手段は、 送信アンテナと、 搬送波を周波数変調したビームを、送信アンテナによっ
    て放射する送信手段と、 受信アンテナと、 受信アンテナによって反射ビームを受信した受信信号と
    前記変調された搬送波とのビート信号の周波数に基づい
    て、被検出物体までの距離を演算する手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載の車両用
    レーダ装置。
  7. 【請求項7】 レーダ手段はさらに、 受信アンテナによる受信信号の受信レベルを検出する受
    信レベル検出手段を含み、 判断手段は、受信レベル検出手段の出力に応答し、被検
    出物体に関する判断を行うことを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の車両用レーダ装置。
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