JP3787606B2 - 接続端子の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、相手側の雄型接続端子を受け入れる雌型接続端子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の接続端子は第1の従来例として、例えば特開昭61−165970号公報に開示されているように、導電金属板を打ち抜き、打ち抜いた導電金属板を折り曲げることにより製作されている。即ち、図5に示すように打抜工程において打ち抜かれた打抜体1は、主として端子接続部2と電線圧着部3とから成っている。端子接続部2には、底板4と、この底板4の両側に連接する側板5、6と、これらの側板5、6にそれぞれ連接する天板7、8と、底板4の前方に延在する可動接触片9とが形成される。このように形成された打抜体1は、次の折曲工程において可動接触片9が底板4上に折り返され、その後に他の各部が点線部において折曲されることになる。
【0003】
また第2の従来例として、上述した従来例の材料取りの無駄を省く接続端子が、特開平3−93175号公報に開示されている。即ち図6に示すように、打抜体11の端子接続部12と電線圧着部13のうち、端子接続部12には、底板14と、この底板14の両側に連接する側板15、16と、一方の側板16に連接する天板17と、この天板17に連接する可動接触片18と、底板14の前方に連接する押さえ片19とが形成される。このように形成された打抜体11は、折曲工程において可動接触片18が天板17上に折り返され、折り返された可動接触片18上に押さえ片19が折り返され、その後に他の各部が点線部において折曲される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した第1の従来例においては、可動接触片9が底板4の前方に延在して打ち抜かれるため、幅広の板材を使用しなければならず、しかも可動接触片9の両側の材料が無駄になるという問題点がある。
【0005】
また、第2の従来例においては、可動接触片18を底板14側に重ねることが必要とされる場合には、適用できないという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上述した問題点を解消し、材料の無駄を無くすると共に、可動接触片を底板側に取り付けることができる接続端子の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明に係る接続端子の製造方法は、底板と、該底板の長手方向と平行に該底板の両側に連接する両側板と、これらの側板の少なくとも一方に平行に連接する天板と、前記側板又は天板の側方にこれらの長手方向と平行にかつ離隔的に配置すると共に橋絡片により前記底板の先端部と基部を連結する可動接触片と、前記可動接触片の基部の両側に設け前記可動接触片の基部を前記底部の先端部に係止するための耳部から成る係止部とを1枚の導電金属板を打ち抜くことにより形成する打抜き工程と、前記可動接触片を屈曲して下方に凸の山形部を形成する屈曲工程と、前記橋絡片を中途の折返部で折り返して前記可動接触片を前記山形部が上方に凸となるようにして前記底板上に重ねる積層工程と、前記底板に対して前記両側板を立ち上げる立ち上げ工程と、前記係止部により前記可動接触片の基部を前記底板上に係止する係止工程と、前記立ち上げた側板から前記天板を水平に折曲する折曲工程と、前記係止工程後に前記折返部を含む橋絡片を切断する切断工程とから成ることを特徴とする。
【0008】
【作用】
上述の構成を有する接続端子の製造方法は、1枚の導電金属板から所定部分を打ち抜いた後に、天板又は側板の側方に位置する可動接触片を橋絡片を折曲して底板上に折り重ね、両側板を立ち上げると共に可動接触片を可動接触片に設けた係止部により底板に係止し、天板を水平に折り曲げた後に橋絡片を切断する。
【0009】
【実施例】
図1は1枚の導電金属板が打ち抜かれて形成された打抜体21による実施例に先立つ参考例の平面図である。打抜体21は主として前端の端子接続部22と後端の電線圧着部23とから成っている。端子接続部22には、底板24と、この底板24の両側にそれぞれ連接する側板25、26と、これらの側板25、26の側方にそれぞれ連接する天板27、28と、底板24の前方に連接する押さえ片29と、底板24の前方側縁から橋絡片30を介して天板27の側方に連接する可動接触片31とを形成する。底板24の後方には切欠孔24aと切起し部24bを形成し、側板25、26には窓部25a、26aとスタビライザ片25b、26bをそれぞれ形成する。
【0010】
一方の天板28には、他方の天板27が接合する絞り下げ部28aを形成し、天板28の後方には切下げ部28bを形成する。そして、可動接触片31の両側縁に幅が底板24の幅よりも稍々大きい幅の耳部31a、31bをそれぞれ形成し、可動接触片31の前方は固定部31cとする。また、電線圧着部23に底板24の後方に順次に連接する電線圧着片32と被覆圧着片33を形成する。
【0011】
このように形成した打抜体21の各点線部を折曲或いは切断することにより、図2の縦断面図に示すような接続端子を形成する。先ず、可動接触片31を接触部31dにおいて逆山形に折曲し、橋絡片30を折返部30aで折り返すことにより、可動接触片31を底板24の上に重ねる。次に、折り返した可動接触片31の固定部31c上に押さえ片29を折り返す。その後に、側板25、26を底板24の両側にそれぞれ立ち上げ、可動接触片31の耳部31a、31bを側板26、25の窓部26a、25aにそれぞれ遊嵌する。
【0012】
更に、一方の側板28を水平に折曲し、続いて他方の側板27を側板28の絞り下げ部28a内に折曲する。最後に、重ねられた橋絡片30を切断部30b、30cにおいて切断することにより、角筒状の端子接続部22を形成する。なお、このような工程の中において、切起し部24b或いは切下げ部28bを適宜に折曲すると共に、スタビライザ片25b、26bを外側にそれぞれ折曲する。また、電線圧着片32と被覆圧着片33をそれぞれ立ち上げて、U字状の電線圧着部23を形成する。
【0013】
このように形成した接続端子において、天板28と可動接触片31の間に図示しない相手側接続端子が挿入されると、可動接触片31の接触部31dが下方に押圧され、可動接触片31が撓むと共に耳部31a、31bが窓部25a、26a内を上下方向に移動する。自由端部31eは底板24上を摺動し、可動接触片31の過剰な撓みは窓部25a、26aにより規制される。
【0014】
図3は本発明に係る実施例の打抜体41の平面図である。底板44の両側に側板45、46が設けられ、側板45、46の両側にそれぞれ天板51、52が延在されている。端子接続部42において、底板44と側板45、46の間に溝部47、48をそれぞれ形成し、底板44に橋絡片49を介して連接した可動接触片50に、第1の耳部50a、50bに加えて第2の耳部50c、50dをそれぞれ形成する。
【0015】
このように形成した打抜体41の点線部を折曲或いは切断することにより、図4の縦断面図に示すような接続端子を形成する。先ず、可動接触片50を接触部50eにおいて逆山形に折曲した後に、橋絡片49を折返部49aで折り返し、可動接触片50を底板44上に重ねる。次に、側板45、46を立ち上げ、可動接触片50の第1の耳部50a、50bを側板45、46のそれぞれの窓部45a、46aにそれぞれ遊嵌すると共に、第2の耳部50c、50dを溝部48、47にそれぞれ嵌合する。その後に、天板51、52を参考例と同様に折曲し、端子接続部42と電線圧着部43を形成する。最後に、橋絡片49を切断部49b、49cにおいて切断する。
【0016】
このように実施例では、可動接触片50の第2の耳部50c、50dを溝部48、47に嵌合しているため、可動接触片50は底板44側に固定されると共に、長手方向に強固に固定される。
【0017】
なお、実施例においては図1において可動接触片31を天板27の側部に配置するようにしたが、天板を片側にのみ形成する場合には、可動接触片31は側板に隣接して形成することもできる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る接続端子の製造方法は、可動接触片を天板又は側板の側方に打ち抜き形成するため、材料取りの無駄を省くことができる。また、可動接触片を底板上に折り返して固定するため、底板側に可動接触片を必要とする相手側の接続端子に対応できると共に、高荷重な挿入力や大きな撓みにも耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に先立つ参考例の打抜体の平面図である。
【図2】 参考例の組立体の縦断面図である。
【図3】 実施例の打抜体の平面図である。
【図4】 実施例の組立体の縦断面図である。
【図5】 第1の従来例の打抜体の平面図である。
【図6】 第2の従来例の打抜体の平面図である。
【符号の説明】
21、41 打抜体
22、42 端子接続部
24、44 底板
25a、26a、45a、46a 窓部
30、49 橋絡片
31、50 可動接触片
31a、31b、50a、50b、50c、50d 耳部
47、48 溝部
Claims (1)
- 底板と、該底板の長手方向と平行に該底板の両側に連接する両側板と、これらの側板の少なくとも一方に平行に連接する天板と、前記側板又は天板の側方にこれらの長手方向と平行にかつ離隔的に配置すると共に橋絡片により前記底板の先端部と基部を連結する可動接触片と、前記可動接触片の基部の両側に設け前記可動接触片の基部を前記底部の先端部に係止するための耳部から成る係止部とを1枚の導電金属板を打ち抜くことにより形成する打抜き工程と、前記可動接触片を屈曲して下方に凸の山形部を形成する屈曲工程と、前記橋絡片を中途の折返部で折り返して前記可動接触片を前記山形部が上方に凸となるようにして前記底板上に重ねる積層工程と、前記底板に対して前記両側板を立ち上げる立ち上げ工程と、前記係止部により前記可動接触片の基部を前記底板上に係止する係止工程と、前記立ち上げた側板から前記天板を水平に折曲する折曲工程と、前記係止工程後に前記折返部を含む橋絡片を切断する切断工程とから成ることを特徴とする接続端子の製造方法。
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-
1993
- 1993-10-01 JP JP26996993A patent/JP3787606B2/ja not_active Expired - Lifetime
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