JP3787241B2 - 黒鉛製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、黒鉛を製造する装置に関し、詳しくは、連続的に黒鉛を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
黒鉛は、電気伝導性、熱伝導性、耐薬品性、自己潤滑性等の特異な性質を有しているので、冶金用、電気・電子製品用、機械用等の材料として各種の用途に広く使用されている。また、最近は、高温で熱処理をして黒鉛結晶を発達させ、電気伝導性を向上させたものが、導電性塗料のフィラーとして、また、リチウム二次電池の負極材として大量に利用されている。
【0003】
このような黒鉛は、フェノール、フラン等の樹脂、コークス、カーボンブラック、メソカーボン、天然黒鉛等の炭素質や黒鉛質等の黒鉛を製造するための原料(以下、「黒鉛原料」と称する。)を高温処理することにより得られる。この高温処理の方法としては、(1)黒鉛電極の黒鉛化に類似した方法、すなわち、黒鉛の容器に原料の炭素質粉粒体を充填して抵抗炉(アチソン炉)中に埋め、黒鉛粒で覆い、これに通電して抵抗加熱し、3000℃までの所望温度に加熱する方法、(2)特開平1−272827号公報に開示されているように、炭素質繊維を耐熱性容器に入れ、連続的に又は間欠的に高温帯域を通過させる方法、(3)特開平3−83809号公報に開示さているように、加熱装置の上端から炭素粉末を連続的に装入し、その炭素粉末を自重によって降下させながら加熱し、加熱装置の下端から連続的に取り出す方法、(4)特開平8−198612号公報に開示されているように、黒鉛製の加熱帯中にスクリュフィーダを入れ、この加熱帯に通電することにより、3000℃付近まで加熱し、上記加熱帯に原料の炭素質粉粒体を送り込んで、上記スクリュフィーダによって加熱帯内を通過する間に黒鉛化させる方法、(5)特開平10−284062号公報に開示されているように、炭素粉を圧縮成形した後、誘導加熱する方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の方法は、粉粒体の嵩密度が小さいため、容器内の充填密度が小さくなり処理効率の面で好ましくない。また、作業がバッチ式であり、かつ、冷却に時間がかかること等の効率上の問題を有する。特に、粉粒体が細かくなるほど、容器への挿入や取り出し作業が煩雑になったり、作業環境を悪化させる場合がある。さらに、この方法は、外部ヒーターによって原料の炭素質粉粒体及び容器を間接的に加熱するため、熱効率が悪い。さらにまた、この方法は大量の黒鉛製の容器が必要となる。
【0005】
また、一般に、黒鉛化は、3000℃付近で15分程度加熱することによって行われるが、この方法においては、粉粒体の熱伝導がよくないため、十分長い熱処理時間が必要となる。さらに、製品たる黒鉛粉粒体を取り出すには、200℃以下にする必要があり、これに長時間を要するため、生産性を著しく悪化させる。
【0006】
また、この方法は、抵抗加熱体及び断熱材として作用する黒鉛粒を多量に使用するので、熱処理に消費される電力量が多く、その効率は3%以下といわれ、電力原単位の増大の原因の1つとなっている。さらに、処理雰囲気を制御できないため、熱処理炉からの汚染等の問題も有する。
【0007】
上記(2)の方法は、装置が複雑で高価な上、数多くの黒鉛製容器に充填して熱処理を行うことから、被処理物の中央部と外周部とでは品質のバラツキがあり、品質の均質性に問題を有する。
【0008】
上記(3)の方法は、微粉や揮発成分の多い原料を熱処理する場合に、加熱装置内で原料が閉塞するトラブルが発生しやすく、品質や処理量に問題が発生する場合がある。
【0009】
上記(4)の方法は、長大なスクリューを製作する必要がある。
【0010】
上記(5)の方法は、誘導加熱装置のイニシャルコストが大きく、工業生産規模にするには膨大な資金が必要となる場合がある。また、一般的に誘導加熱では、周波数の設定如何により最高到達温度が左右され、更にコイルの水冷が難しい。
【0011】
そこで、この発明の課題は、作業環境、生産効率、品質、エネルギーコストを改善した黒鉛製造装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この黒鉛製造装置にかかる発明は、加熱部として円筒状の黒鉛管を複数本連接した加熱管を用いたものである。
【0013】
また、円筒状の黒鉛管を複数本連接して加熱管を形成し、この加熱管の一端部に黒鉛原料の導入部を取り付けると共に、この加熱管の他端部に製品黒鉛の導出部を取り付け、上記加熱管を加熱手段により加熱することにより、上記黒鉛原料を加熱し、上記製品黒鉛を製造することができる。
【0014】
さらに、上記加熱管の周囲を断熱材で覆い、上記加熱管の内部に、上記黒鉛原料を搬送する搬送トレイを配し、上記導入部に上記搬送トレイを上記加熱管内に送入するための押込装置を取り付け、上記導出部に上記搬送トレイ内の製品黒鉛及び搬送トレイを回収する回収装置を取り付け、上記加熱管の加熱手段を、上記加熱管の一端部又は上記導入部、及び、上記加熱管の他端部又は上記導出部の両方に取り付けた給電装置とすることができる。
【0015】
加熱手段によって加熱管は、1800〜3500℃程度に加熱される。また、黒鉛原料を導入部から加熱管に供給する。導入部から供給された黒鉛原料は、隣接する黒鉛原料を押し出すようにして送り出される。このため、黒鉛原料は、加熱管の内部を順次移動する。この移動の間に黒鉛原料が黒鉛化される。そして、導出部に送られ、製品黒鉛が回収される。
【0016】
また、上記加熱管を構成する黒鉛管の端面を平面状とし、上記加熱管を構成する1つの黒鉛管の端面と、これに隣接する黒鉛管の端面とを突き合わせて連接すると共に、その突き合わせ部の周面に接続リングを取り付け、上記加熱管をその一端部又は上記導入部に取り付けられたストッパにより固定し、上記加熱管の他端部又は上記導出部に取り付けられた加圧装置によって、上記加熱管の他端部側から一端部側に向かって加圧することにより、上記加熱管を構成する各黒鉛管の連接を保持することができる。
【0017】
黒鉛管の端面を平面状として互いを突き合わせるので、加工が容易であり、また、黒鉛管同士の接触面積を大きくすることができる。これにより、加熱手段として給電装置により通電する場合、通電したときに生じやすい接触部分の過熱を防止でき、3500℃を越える温度まで昇温して、この過熱部分が消失するのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0019】
この発明にかかる黒鉛製造装置は、図1に示すように、加熱部として円筒状の黒鉛管1を複数本連接した加熱管2を用いた装置である。
【0020】
上記黒鉛管1は、後述するように、加熱手段により、1800〜3500℃、好ましくは2800〜3200℃に昇温される。これにより、黒鉛管1内を通過する、黒鉛を製造するための原料、すなわち、黒鉛原料が黒鉛化され、製品たる黒鉛(以下、「製品黒鉛」と称する。)が製造される。したがって、この黒鉛管1は、ヒータとタイトボックスとしての役割を兼ね備えることとなる。
【0021】
上記黒鉛管1は、複数本連接されて加熱管2を形成する。この加熱管2の長さは、そのまま、その内部を通過する黒鉛原料の1800〜3500℃下での通過距離となる。これは、黒鉛原料の1800〜3500℃下での滞留時間、ひいては、黒鉛の生産性に影響を与える。このため、この加熱管2の長さは、長さ/径で5〜500がよく、10〜100が好ましい。5未満だと、黒鉛原料が通過するために十分な時間を確保しにくくなる。また、500を越えると、圧力の伝達不良をおこし、これを回避すべく圧力を上げすぎると、座屈やクリープ及び変形が生じる場合がある。
【0022】
上記黒鉛管1の連接方法は、特に限定されない。例えば、図1に示すように、加熱管2を構成する黒鉛管1の端面を平面状に形成し、1つの黒鉛管1の端面と、これに隣接する黒鉛管1の端面とを突き合わせて連接する方法があげられる。
【0023】
上記加熱管2の一端部には黒鉛原料の導入部3が、また、上記加熱管2の他端部には製品黒鉛の導出部4が連接される。
【0024】
上記導入部3は、黒鉛原料を導入し、加熱管2に送出するためのものであり、導入部3内に黒鉛原料を供給するための原料供給部13、及び、窒素ガス等の不活性ガスを流通させるためのガス流通口14を有する。
【0025】
また、上記導出部4は、加熱管2で製造された製品黒鉛を加熱管2から導出するためのものであり、窒素ガス等の不活性ガスを流通させるためのガス流通口14を有する。また、上記導出部4のうち、後述する炉壁10の外部に出ている部分は、外気による空冷が行われ、冷却部としての機能も有する。
【0026】
上記導入部3及び導出部4の材質は、後述する炉壁10内の部分では、黒鉛製のものがよい。さらに、炉壁10の外部の部分は、黒鉛等、ある程度の高温で耐えられる材質のものなら特に限定されない。また、導入部3及び導出部4の形状は、特に限定されず、例えば、円筒、角筒等をあげることができる。
【0027】
上記の加熱管2と導入部3及び導出部4とを連接する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、黒鉛管1同士の場合と同様に、それぞれの接合面を平面状に形成してこれらを突き合わせる方法や、図1に示すように、導入部3及び導出部4の加熱管2と連接させる側の端面に溝を設け、ここに、平面状に形成した加熱管2の端部を嵌め込む方法等があげられる。
【0028】
上記加熱管2を構成する各黒鉛管1の連接を保持する方法としては、任意の方法があげられるが、例えば、図1に示すように、ストッパ49及び加圧装置12によって保持することができる。これは、まず、導入部3にストッパ49を取り付け、又は、図示しないが、加熱管2の一端部にストッパ49を取り付け、このストッパ49を地面等に固定する。これにより、加熱管2の一端部が固定される。また、導出部4に加圧装置12を取り付け、又は、図示しないが、加熱管2の他端部に加圧装置12を取り付ける。この加圧装置12は、加熱管2の他端部又は導出部4に接する板状体21にシリンダ22を取り付けたものであり、このシリンダ22の作動によって、板状体21を導出部4に押しつける。したがって、加圧装置12により、加熱管2の他端側から一端側に向かって加圧することが可能となる。これにより、加熱管2を構成する各黒鉛管1の連接を保持させることができる。
【0029】
また、上記黒鉛管1同士の突き合わせ部の周面に接続リング11を取り付けることができる。この接続リング11により、黒鉛管1の連接に多少のずれが生じるような力が加わった場合であっても、このずれを抑制することができ、座屈等が生じるのを防止できる。
【0030】
なお、上記接続リング11は、加熱管2の膨張率より0〜50%大きい膨張率を有し、1800〜3500℃で耐久性のある材質が用いられる。これを用いると、加熱管2を破損しないので好ましい。例えば、黒鉛をあげることができる。
【0031】
上記加熱管2、導入部3及び導出部4の周囲には、炉壁10が配され、この内部に断熱材5が充填される。このため、加熱管2は断熱材5によって覆われ、加熱管2の熱の発散を抑制することができる。
【0032】
上記黒鉛原料及び製品黒鉛の加熱管2内の移動方法としては、図1に示すように、加熱管2、導入部3及び導出部4に搬送トレイ6(図2参照)を配し、導入部3に取り付けた押込装置7によって、搬送トレイ6を導入部3に押し込むことにより、順次、搬送トレイ6を移動させて、加熱管2内を通過させる方法があげられる。なお、このとき、原料供給部13でこの搬送トレイ6に、黒鉛原料が供給される。また、図示していないが、黒鉛原料を所定形状に成形し、この成形体を加熱管2、導入部3又は導出管4に配し、そして、導入部3に取り付けた押込装置7によって、上記成形体を導入部3に押し込み、順次、黒鉛原料の成形体を移動させて、加熱管2内を移動させる方法があげられる。
【0033】
搬送トレイ6により黒鉛原料を搬送する場合、上記押込装置7は、図3に示すように、導入部3の端面に設けられた入口側パスボックス23、搬送トレイ6を導入管3に押し出すシリンダ25、及び、この入口側パスボックス23に搬送トレイ6を送り込むコンベア24から構成される。搬送トレイ6は、コンベア24によって入口側パスボックス23に送り込まれ、シリンダ25によって導入部3内に押し込まれる。搬送トレイ6を入口側パスボックス23に送り込む際には、コンベア24と入口側パスボックス23との間を遮蔽するシャッタ30が一時的に開き、また、この搬送トレイ6をシリンダ25によって導入部3内に押し込むときにも、導入部3の端部を遮蔽しているシャッタ26が一時的に開かれる。
【0034】
また、黒鉛原料の成形体が移動する場合、図示していないが、上記の搬送トレイ6の代わりに黒鉛原料の成形体を用いればよい。この場合、原料供給部13が不要となる場合がある。
【0035】
加熱管2を通過する間に黒鉛原料は、加熱され、製品黒鉛となる。この製品黒鉛は、導出部4に送られ、導出部4に取り付けられた回収装置8によって、回収される。
【0036】
黒鉛原料を加熱管2の内部の搬送トレイ6によって搬送する場合、上記回収装置8は、図4及び図5に示すように、製造された製品黒鉛及びトレイを回収する装置となる。すなわち、導出部4からの搬送トレイ6を回収装置8内部に取り込むローラ28、製品黒鉛を回収する製品回収部29、製品黒鉛を解砕する解砕機33、解砕された製品黒鉛を冷却する冷却機34、搬送トレイ6を送りだすシリンダ35、送り出された搬送トレイ6を回収する出口側パスボックス36及びその内部のコンベア50、及びコンベア37によって、製品黒鉛及び搬送トレイ6が回収される。また、回収装置8は、製品黒鉛の搬入、解砕時に圧力が急上昇し、冷却するにしたがって圧力が低下する。この圧力の急上昇に対し、圧力調整をするために、圧力調整弁47が設けられる。
【0037】
搬送トレイ6の進行方向に沿った、上記製品回収部29の先端部には、ストッパ31及び回転軸32が設けられる。このストッパ31により、ローラ29によって送られた搬送トレイ6は、ストッパ31によって製品回収部29上で停止される。
【0038】
上記冷却機34は回転テーブル状の冷却機であり、その内部を水が流通し、回転テーブル上にのった解砕された製品黒鉛を冷却する。
【0039】
加熱管2の内部を黒鉛原料の成形体が移動する場合、上記回収装置は、図示していないが、上記の搬送トレイ6を用いる場合の回収装置8のうち、製品黒鉛を回収する部分だけを使用すればよい。
【0040】
また、製品黒鉛の解砕を必要としない場合は、上記いずれの回収装置においても、解砕機33を使用せず、他の部分の配置を適宜設置することにより、製品黒鉛を回収することができる。
【0041】
上記加熱手段は、任意の手段を採用することができる。例えば、他で発生させた熱を加熱管2に伝えて、加熱管2を間接加熱する手段があげられる。また、給電装置を用い、加熱管2に通電することにより抵抗加熱を発生させ、加熱管2を直接加熱する手段があげられる。
【0042】
この直接加熱の場合の給電装置9は、図1に示すように、加熱管2の一端部又は導入部3、及び、加熱管2の他端部又は導出部4の両方に取り付けられる。この2つの給電装置9は、いずれも、図2に示すように、地中ばり38に固定された反力柱39支持された電極41、及び、地中ばり38に固定された反力柱40に、シリンダ42を介して支持された電極43から構成される。この電極41及び43のうち、加熱管2、導入部3又は導出部4と接触する部分は、加熱管2、導入部3又は導出部4のいずれかの外周形状と同様の形状を有する。このため、加熱管2、導入部3又は導出部4のいずれかを両電極41、43で挟み、シリンダ42で電極43を押すことにより、加熱管2、導入部3又は導出部4を電極41及び43で支持することができる。このとき、加熱管2、導入部3又は導出部4と、電極41及び43との接触面圧は、互いの欠損を防止するため、0.1〜10Kg/cm2 が好ましい。このとき、上記接触面圧を均一化させるために、電極41、43が加熱管2、導入部3又は導出部4と接触する面に凹部を設けることが好ましい。
【0043】
また、2つの給電装置9の電極41及び43は、電源(図示せず)に接続されており、加熱管2に通電することができる。さらに、加熱管2、導入部3又は導出部4は、電極41及び43に対して、加熱管2の一端部若しくは他端部、導入部3又は導出部4の長さ方向に移動自在である。したがって、この給電装置9は、加熱管2、場合によっては、導入部3及び導出部4が温度上昇によって膨張しても、加熱管2、場合によっては、導入部3及び導出部4の変形等を防止できるフレキシブル機能を備える。
【0044】
なお、回収装置8には、車輪(図示せず)が設けられており、加熱管2、場合によっては、導入部3及び導出部4が温度上昇によって膨張しても、対応して移動自在である。
【0045】
上記給電装置9は、上記の形態に限られるものではなく、電極を導入部3、導出部4又は加熱管2に固定し、反力柱39(又は40)との間でパンタグラフ等のフレキシブルな機能を有する部材で連結したもの等を用いることができる。また、上記給電装置9を設ける位置は、炉壁10内であっても、炉壁10外であってもよい。
【0046】
給電装置9が加熱管2、導入部3又は導出部4のいずれかに取り付けられることから、加熱管2に直接通電し、加熱することができる。このため、昇温速度が大きく、熱効率を高めることができる。
【0047】
この発明にかかる黒鉛連続装置には、複数のシャッタが設けられる。すなわち、入口側パスボックス23の入口にシャッタ30、導入部3の入口にシャッタ26、導出部4の出口にシャッタ27、回収装置8の搬送トレイ6出口にシャッタ45、及び、出口側パスボックス36の出口にシャッタ46が設けられる。これらは、加熱管2内に空気中の酸素が流入するのを防止するために設けられる。加熱管2内は1800〜3500℃となっているため、酸素が存在すると、加熱管2内部の製品黒鉛や加熱管2自体が反応するからである。
【0048】
また、導入部3、加熱管2、導出部4、トレイ押込装置7及び回収装置8には、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス等のガス流通口14が設けられ、不活性ガス等を流通させる。これにより、外部より流入した酸素を外部へ追い出すことができる。また、加熱管2に含まれる不純物や黒鉛原料中に含まれるFe、Ca、Ti等の不純物が気体化した場合、製品黒鉛を汚染する可能性が高いので、これら不純物を外部へ追い出すことができる。さらに、製品黒鉛の純化をするため、上記ガス流通口14からハロゲンガスを流通させることもできる。さらにまた、黒鉛原料として水やポリビニルアルコール等の水溶性バインダを用いて成形体を形成した場合は、加熱の段階でバインダーが蒸発し、製品黒鉛を酸化する可能性が高いので、これらを外部へ追い出すことができる。これらにより、製品黒鉛の汚染を防止することができる。上記のガス流通口14の数や位置は、上記の目的を達成しうる場所に設ければ、特に限定されるものでない。
【0049】
また、黒鉛原料を搬送トレイ6によって搬送する場合、揮発成分の多少や粒子径の大きさにほとんど関係なく、粒子間にブリッジの形成もおこならい。このため、加熱管2の滞留時間を常に一定にコントロールすることができ、品質の安定した製品黒鉛が得られる。また、搬送トレイ6又は黒鉛原料の成形体の送り込む時間を調節することにより、搬送トレイ6又は黒鉛原料の成形体の搬送速度、加熱時間等を自由にかつ確実に制御することができる。
【0050】
さらに、各黒鉛管1の抵抗を同一で製作して加熱管2を形成して黒鉛原料を供給した場合、入口側ほど低温となり、加熱効率に問題が生じやすい。これに対し、各黒鉛管1の抵抗を調整し、入口側ほど抵抗の大きい黒鉛管1を配して加熱管2を形成すると、加熱管2内の温度を均一にすることが可能となる。このときの、出口側の黒鉛管1に対する入口側の黒鉛管1の抵抗は、1.1〜2倍程度にするのが好ましい。
【0051】
次に、図1〜図5に示す黒鉛連続装置を用いて製品黒鉛を製造する工程を説明する。
【0052】
まず、両給電装置9に電気を流して両者間を通電する。このとき、両者間は抵抗加熱が生じる。通電量を調節することにより、加熱管2を1800〜3500℃、好ましくは2800〜3200℃で保持する。
【0053】
次いで、コンベア24によって、搬送トレイ6を入口側パスボックス23に送り込む。このとき、シャッタ30が一時的に開く。そして、この入口側パスホックス23内の空気を入れ替える。これにより、次工程で空気が導入部3内に流入するのを防止できる。
【0054】
次に、入口側パスボックス23に送り込まれた搬送トレイ6は、トレイ押込装置7によって、搬送トレイ6を導入部3内に押し込む。このとき、導入部3の入口に設けられるシャッタ26が一時的に開く。搬送トレイ6が導入部3内に押し込まれることにより、既に、導入部3内、加熱管2内及び導出部4内にある搬送トレイ6は、1つ分だけ移動する。
【0055】
導入部3内に押し込まれた搬送トレイ6には、導入部3に設けられた原料供給部13から、黒鉛原料が供給される。そして、新しい搬送トレイ6の押し込みにより、順々に移動していく。加熱管2内を通過する際に、黒鉛原料は黒鉛化され、製品黒鉛となっていく。
【0056】
搬送トレイ6が導出部4内に入り、炉壁10の外側に出ると、炉壁10の外側の導出部4の部分自体が空冷されているので、搬送トレイ6及びその内部の製品黒鉛が冷却される。
【0057】
そして、導出部4出口から回収装置8入口部に搬送トレイ6が送られると、ローラ28によって、搬送トレイ6が製品回収部29に送られる。ここで、製品回収部29は回転軸32を中心に回転し、搬送トレイ6を傾斜させて製品黒鉛を解砕機33に落下させる。解砕機33によって解砕された製品黒鉛は、回転式の冷却機34によって200℃以下に冷却されながら遠心力によって飛ばされ、製品出口47から回収される。
【0058】
残った搬送トレイ6は、シリンダ35によって出口側パスボックス36内のコンベア50に送られる。このとき、シャッタ45が一時的に開く。コンベア50上に送られた搬送トレイ6は、シャッタ46が一時的に開いているときにコンベア37に送られ、コンベア37によって、搬送トレイ6が回収される。
【0059】
この発明で使用される黒鉛原料としては、フェノール、フラン等の樹脂、コークス、カーボンブラック、メソカーボン、天然黒鉛等の炭素質や黒鉛質等、任意のものを使用できる。また、黒鉛原料の形状は、特に限定されない。上記のように、製品黒鉛とした後に解砕する場合は、粉状、粒子状、粉粒状等のものを用いることができる。このものの大きさは、特に限定されるものではなく、数mm程度の大きさのものから10mm、更に5μm程度の微粒子のものまで原料として使用できる。さらに、前もって成形した黒鉛原料の成形体を用いてもよい。この場合、回収装置8では、解砕機を設けず、直接、冷却機にかける機構を設けることが好ましい。
【0060】
【実施例】
以下、この発明を実施例を用いて詳しく説明する。
【0061】
(実施例1)
図1〜図5に示す黒鉛連続製造装置を用いて黒鉛を連続的に製造した。このとき、搬送トレイ6に、エアパージ可能な原料供給装置を通じて、黒鉛原料であるコークス粉(250μm以下)の粉粒体が2Kg/分の一定速度で供給された。その他の操業条件は、次の通りである。なお、搬送トレイ6としては、図1〜図5に示すような直方体のものではなく、円柱状のものを用いた。
炉壁の大きさ 4m×3m×20m
加熱管のサイズ φ400mm×2000リットル
搬送トレイのサイズ φ400mm×400リットル
黒鉛原料の搬送トレイへの積載量 50Kg
加熱管の温度 3000℃
連続操業時間 1ヶ月
トレイの加熱管における平均滞留時間 15時間
製品黒鉛の製造量 120Kg/Hr
電力原単位 8Kwh/Kg
上記装置の両端部からアルゴンガスを100リットル/分の速度で流し、導入部3及び加熱管2の上端部のガス流通口14から排出した。
得られた製品黒鉛を冷却後、5サンプルを取り、灰分、鉄分、X線パラメータを測定した。その結果を表1に示す。
【0062】
(比較例1)
実施例1で使用したコークス粉を黒鉛製の容器(直径600mm×長さ2000mm)に装填し、アチソン炉で3000℃に熱処理した。熱処理工程には28日を要した。なお、その時の使用電力原単位は30Kwh/Kgであり、他の条件は次の通りである。
アチソン式黒鉛化炉のサイズ 4m×3m×20m
原料充填用ルツボ φ600mm×2000mm
1炉当たりの詰め重量 13トン
処理温度 3000℃
加熱通電時間 4日
冷却時間 21日
加熱所要電力量 390Mwh
電力原単位 30Kwh/Kg
炉詰め、炉だし時間 3日
得られた製品黒鉛の単位時間当たりの製造量は、19kg/Hrであった。加熱後のルツボの壁側から中心部に向かって5つのサンプルをとり、灰分、鉄分、X線パラメータを測定した。その結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
結果
実施例1と比較例1から明らかなように、この装置を使用することにより、黒鉛原料は、連続的にかつ効率的に熱処理される。また、黒鉛ルツボ等への挿入、取り出し等の煩わしい作業が一切不要となり、熱処理期間も必要にして十分な程度で済み、さらに、得られる製品黒鉛の粉粒体特性は高度に均質である。
【0065】
また、不活性ガス等の導入により、加熱管からの不純物や、黒鉛原料内の不純物の除去を行うことができ、処理品の純度は顕著に向上する等の効果が発生する。
【0066】
この場合の使用電力原単位は、8Kwh/Kg程度で、通常の熱処理炉中で容器に詰めて処理する従来法に比べて約1/4となり、大幅に低下させることができる。また、黒鉛原料の供給から製品黒鉛の排出までの時間は20時間であり、生産性が向上した。さらに、加熱管の熱容量が著しく小さくなるので、電力効率は、13%程度と計算される。この点でも、効率的である。さらにまた、設置面積について、同じ生産量の炉と比較すると1/16となり、この面でも効率化できる。
【0067】
この発明の装置を用いると、アチソン炉における黒鉛原料たる粉粒体の供給や製品黒鉛の排出の際、及び、詰め粉の充填・排出の際に発生する粉塵による作業環境の悪化は生じない。
【0068】
【発明の効果】
この発明によれば、品質バラツキが小さく、純度の高い黒鉛粉粒体や成形体を連続的、経済的、かつ、優れた環境下で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる黒鉛連続製造装置の例を示す平面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1のトレイ押込装置の拡大断面図
【図4】図1の回収装置の拡大正面図
【図5】図1の回収装置の拡大平面図
【符号の説明】
1 黒鉛管
2 加熱管
3 導入部
4 導出部
5 断熱材
6 搬送トレイ
7 トレイ押込装置
8 回収装置
9 給電装置
10 炉壁
11 接続リング
12 加圧装置
13 原料供給部
14 ガス流通口
21 板状体
22 シリンダ
23 入口側パスボックス
24 コンベア
25 シリンダ
26 シャッタ
27 シャッタ
28 ローラ
29 製品回収部
30 シャッタ
31 ストッパ
32 回転軸
33 解砕機
34 冷却機
35 シリンダ
36 出口側パスボックス
37 コンベア
38 地中ばり
39 反力柱
40 反力柱
41 電極
42 シリンダ
43 電極
45 シャッタ
46 シャッタ
47 製品出口
48 凹部
49 ストッパ
50 コンベア
Claims (3)
- 円筒状の黒鉛管を複数本連接して加熱管を形成し、この加熱管の一端部に黒鉛原料の導入部を取り付けると共に、この加熱管の他端部に製品黒鉛の導出部を取り付け、
上記加熱管を構成する各黒鉛管は、上記導入部側ほど抵抗の大きい黒鉛管が配され、
上記加熱管を加熱する加熱手段として、上記加熱管の一端部又は上記導入部、及び、上記加熱管の他端部又は上記導出部の両方に取り付けた給電装置を用い、
上記加熱管を加熱手段により加熱することにより、上記黒鉛原料を加熱し、上記製品黒鉛を製造する黒鉛製造装置。 - 上記加熱管の周囲は断熱材で覆われ、上記加熱管の内部に、上記黒鉛原料を搬送する搬送トレイを配し、上記導入部に上記搬送トレイを上記加熱管内に送入するための押込装置を取り付け、上記導出部に上記搬送トレイ内の製品黒鉛及び搬送トレイを回収する回収装置を取り付けた請求項1に記載の黒鉛製造装置。
- 上記加熱管を構成する黒鉛管の端面は平面状であり、上記加熱管を構成する1つの黒鉛管の端面と、これに隣接する黒鉛管の端面とを突き合わせて連接すると共に、その突き合わせ部の周面に接続リングを取り付け、上記加熱管を、その一端部又は上記導入部に取り付けたストッパにより固定し、上記加熱管の他端部又は上記導出部に取り付けられた加圧装置によって、上記加熱管の他端部側から一端部側に向かって加圧することにより、上記加熱管を構成する各黒鉛管の連接を保持する請求項1又は2に記載の黒鉛製造装置。
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