JP3786822B2 - 化粧品陳列台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品(テスター用化粧品等のテスターを含む)を店頭等に陳列するための化粧品陳列台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化粧品販売店等では、店員に相談することなく、顧客自身が店頭等で化粧品を自由に選択することができるように、化粧品を日用雑貨のように大量に陳列した化粧品陳列台を置くようにした店が増えてきている。このような店では、店頭等で顧客が沢山の種類の化粧品を手に取って吟味することができ、しかも、推奨型販売に対して感じるような煩わしさもないため、好評であり、店数がさらに増える傾向にある。
【0003】
このような、化粧品を大量に陳列しうる化粧品陳列台として、図15および図16に示すような化粧品陳列棚が提案されている(実開平2−103351号公報)。この化粧品陳列棚は、内部に2本の蛍光灯52が配設された基台51と、この基台51の後端部から立設される背面板53と、この背面板53の左右両側に配設される左右一対の支柱54と、上記背面板53に着脱自在に固定された上下4段の棚板55と、内部に1本の蛍光灯(図示せず)が配設されたパネルボックス56とを備えており、このパネルボックス56が両支柱54の上端部に固定されている。また、上記各棚板55は、四角形状枠体からなる棚枠57(棚枠57自体は、L字状に形成されている)と、この棚枠57のL字状の横辺57aに載置される透明アクリル板58と、上記棚枠57の後壁から突設される左右一対の略L字状アーム59と、上記棚枠57の前壁に取り付けられたプライス・レール60とからなり、上記両略L字状アーム59が背面板53に着脱自在に固定されている。また、上記プライス・レール60には、図17に示すように、その上下両端部に折り返し部60aが形成されており、これら両折り返し部60aに左右方向から、表面に商品名とその価格を表示したプライス・カード61を差し込むことができるようにしている。図において、51aは基台51の上面に取り付けた透明アクリル板で、56aはパネルボックス56内部の蛍光灯を覆う透明アクリル板製のカバーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の化粧品陳列棚では、上下4段の棚板55に陳列された化粧品のうち、最上段の棚板55に陳列された化粧品を、パネルボックス56内部の蛍光灯の光で上から充分に照らし、最下段の棚板55に陳列された化粧品を、基台51内部の両蛍光灯52の光で下から充分に照らすことができるものの、中央2段の棚板55に陳列された化粧品を充分に照らすことができない。しかも、パネルボックス56内部の蛍光灯および基台51内部の両蛍光灯52の光で、上下4段の棚板55に陳列された化粧品を照らしただけでは、照明効果に劣り、顧客の目を強く引き付けることができない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、化粧品を上からも下からも照明することができ、しかも、優れた照明効果により顧客の目を強く引き付けることのできる化粧品陳列台の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の化粧品陳列台は、陳列台本体の背板に化粧品陳列用トレイが上下に多段並設されている化粧品陳列台であって、上記化粧品陳列用トレイの少なくとも底部が、透光性を有する材料で形成され、かつ平板体の上面に円柱形状の凸部が前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態で多数突設されたもので構成され、これにより上記底部が、その下面から透過した光を乱反射するように構成され、上記底部の下側に照明が配設され、この照明の光により上記化粧品陳列用トレイ上の化粧品がライトアップされるようになっており、平板体からなる透明仕切りプレートが、上記底部の各凸部間に形成される隙間に起立状に配設されているという構成をとる。
【0007】
すなわち、本発明の化粧品陳列台は、陳列台本体に上下に多段並設された化粧品陳列用トレイの少なくとも底部が、底部下面から透過した光を乱反射するように構成されているとともに、上記底部の下側に照明が配設されている。したがって、上記照明の光が上記底部を透過する際に乱反射して光り輝き、この輝く光で化粧品陳列用トレイ上の化粧品を下から充分にライトアップすることができる。また、上記照明で、その下側にある化粧品全体を上から充分に照らすことができる。このように、本発明の化粧品陳列台では、化粧品陳列用トレイの下側に配設された照明の光で、この照明の下側にある化粧品全体を上から明るく照らすことができるだけでなく、化粧品陳列用トレイに陳列された化粧品を下からライトアップすることができる。また、上記照明の光が上記底部を透過する際に乱反射して光り輝くため、この輝く光で化粧品を下からライトアップすることができ、照明効果に優れ、顧客の目を強く引き付けることができる。なお、本発明において、「化粧品陳列用トレイ」とは、陳列台本体に着脱自在に取り付けられるものだけでなく、陳列台本体に一体形成されるものをも含む意味である。また、「透光性を有する材料」としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,アクリル樹脂,ABS樹脂,メタクリル樹脂等の各種合成樹脂が用いられる。
【0008】
本発明では、上記底部が透光性を有する材料で形成され、その上面に凹凸が設けられているため、上記底部を透過した光が上記凹凸で乱反射され、輝く光となって上記底部の上側空間を照らす。
【0009】
本発明では、上記底部が、平板体の上面に凸部が多数突設されたもので構成され、上記各凸部が、前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態で突設されているため、平板状に形成された透明仕切りプレートを用い、これを上記各凸部間に形成される隙間に位置決め,固定することにより、上記底部を複数の区域に仕切ることができる。
【0010】
本発明において、上記背板が透光性を有する材料で形成され、その前面に凹凸が設けられ、上記背板の後側に照明が配設されている場合には、上記背板の後側に配設された照明の光が上記背板を透過して上記凹凸で乱反射され、輝く光となって上記背板の前側空間を照らす。
【0011】
本発明において、上記背板が、平板体の前面に凸部が多数突設されたもので構成され、上記各凸部が、上下方向および左右方向に規則正しく整列した状態で突設されている場合には、平板状に形成された仕切り板等を用い、これを上記各凸部間に形成される隙間に位置決め,固定することにより、上記背板を複数の区域に仕切ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0013】
図1〜図3は本発明の化粧品陳列台の一実施の形態を示している。図1に示す化粧品陳列台は第1化粧品陳列台であり、図2および図3に示す化粧品陳列台は第2化粧品陳列台である。図1において、1は陳列台本体であり、上面が陳列面に形成された台部2と、この台部2の上面後端部から立設される陳列用パネル3とからなる。この陳列用パネル3には、その前面の上端部と下端部との間に支受棚4が上下多段に並設されている。これら各支受棚4は、図4に示すように、陳列用パネル3の右端部から左端部にわたって水平に延びる支受用垂直板5と、この支受用垂直板5を陳列用パネル3の前面に固定する上下一対の固定板6とからり、所望の支受用垂直板5に複数の化粧品陳列用トレイ13が支受されている。また、上記陳列用パネル3には、ビジュアルインタラクティブPOP(以下、VIPという)7が取り付けられている。
【0014】
上記化粧品陳列用トレイ13は、後側に配設される本体トレイ14と、この本体トレイ14の前端部に設けたガイドプレート20(図4参照)に左右にスライド自在に支受されるテスターホルダー15とからなり、上記本体トレイ14に、ネイル,カラーアイズ,アイグロス,ファンデーション,リップ等の化粧品(商品)11が陳列され、上記テスターホルダー15に、上記化粧品11のテスター用化粧品(テスター)12が陳列されている。なお、上記本体トレイ14にテスターホルダー15を常に支受する必要はなく、テスターホルダー15を支受しなくてもよい。
【0015】
上記本体トレイ14は、図5に示すように、四角形状枠体からなるフレーム16と、このフレーム16の上面に立設される四角形状筒体からなる透明ケース17と、上記フレーム16の上面に載置される固定プレート18(図5では、図示せず)と、上記フレーム16の後壁に固定される3つのフック19と、上記透明ケース17の前壁との間に所定距離をあけた状態で上記フレーム16の前端部から立設される3つのガイドプレート20と、上記フレーム16の下側空間に配設される照明21と、この照明21を取り囲むようにして上記フレーム16の下面に固定される四角形状有底筒体の透明カバー22とからなり、上記各フック19の上端U字部19a(図4参照)が陳列用パネル3の支受用垂直板5に左右にスライド自在に係合している。
【0016】
そして、上記支受用垂直板5に係合している本体トレイ14を右側(もしくは左側)にスライドさせると、支受用垂直板5の右端(もしくは左端)から上記3つのフック19が外方に引き出され、本体トレイ14が支受用垂直板5から取り外される。一方、上記支受用垂直板5の右端(もしくは左端)に上記3つのフック19のうち、左側(もしくは右側)のフック19の上端U字部19aを位置決めし、その状態で支受用垂直板5側にスライドさせると、この支受用垂直板5に左側(もしくは右側)のフック19,中央のフック19,右側(もしくは左側)のフック19がこの順に係合し、本体トレイ14が支受用垂直板5に取り付けられる。また、上記3つのフック19の下端面は透明カバー22の底板22aの下面と面一に、もしくは底板22aより上側に位置するように設定されている。図5において、23は上記フレーム16の前後両壁間に架設される左右一対の補強棒であり、24は上記両補強棒23間に架設される補強部材である。
【0017】
上記固定プレート18は、透光性を有するプラスチック材料(アクリル樹脂板)により作製されており、図6に示すように、四角形状平板体の上面に円柱形状の凸部18aが多数突設されたもので構成されている。上記各凸部18aは、前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態(すなわち、前後方向に等間隔をあけて一直線状に並び、かつ、左右方向に等間隔をあけて一直線状に並んだ状態)で突設されている。このため、隣接する各凸部18a間に形成される隙間も、前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態になっている。このような固定プレート18は、平板体からなる透明仕切りプレート25と組み合わせて用いることができる。この透明仕切りプレート25は、上記各凸部18a間に形成される隙間に起立状に配設することができ、これにより、化粧品11の寸法に合わせて固定プレート18を所望の区域に仕切ることができる。
【0018】
また、上記固定プレート18は、図7に示すように、ひな段26とともに用いることもできる。このひな段26は、一対の透明縦板27と、これら両透明縦板27間に架設される小形固定プレート28とからなり、この小形固定プレート28が、固定プレート18と同様に、四角形状平板体の上面に円柱形状の凸部28aが多数突設されたもので構成されている。また、この小形固定プレート28にも透明仕切りプレート25を起立状に配設することができる。そして、上記固定プレート18,小形固定プレート28に突設された多数の凸部18a,28aにより、上記照明21の光が固定プレート18,小形固定プレート28を下から上に通過する際に乱反射して光り輝き、この輝く光で本体トレイ14に陳列される化粧品11を下から明るく照らすライトアップ効果がある。また、上記照明21の光は本体トレイ14に陳列される化粧品11全体を上から明るく照らしている。このような本体トレイ14,固定プレート18,透明仕切りプレート25,ひな段26,小形固定プレート28は、前後幅,左右幅,高さ等が異なる複数種類のものが作製されており、適宜使用されている。
【0019】
上記テスターホルダー15は、図8および図9に示すように、テスター用化粧品12を収容するテスター収容部30と、このテスター収容部30の前壁上端部から前・下向き傾斜状に延びるバーコード表示プレート31と、このバーコード表示プレート31の上面31aを蓋する状態で上記バーコード表示プレート31の上端部にヒンジ軸33(図8では、図示せず)を介して回動自在に連結されるプライス表示プレート32と、上記テスター収容部30の後壁から突設されるガイドレール34とからなり、このガイドレール34が上記本体トレイ14のガイドプレート20に左右にスライド自在に係合している(図4参照)。
【0020】
そして、上記本体トレイ14のガイドプレート20に係合しているテスターホルダー15のガイドレール34を右側(もしくは左側)にスライドさせると、ガイドプレート20の右端(もしくは左端)からガイドレール34が外方に引き出され、テスターホルダー15が本体トレイ14から取り外される。一方、上記ガイドプレート20の右端(もしくは左端)にガイドレール34を位置決めし、その状態でガイドプレート20側にスライドさせると、このガイドプレート20にガイドレール34が係合し、テスターホルダー15が本体トレイ14に取り付けられる。
【0021】
上記バーコード表示プレート31には、その上面31aの上下両端部に折り返し部(図示せず)が形成されており、これら両折り返し部に、バーコード等が表示されたバーコード表示カード(図示せず)が挿抜自在に差し込まれている。また、プライス表示プレート32には、その上面32aの上下両端部に折り返し部(図示せず)が形成されており、これら両折り返し部に、商品名,その価格等の各種情報やPOP広告等が表示されたプライス表示カード(図示せず)が挿抜自在に差し込まれている。そして、上記プライス表示カードを差し込んだプライス表示プレート32でバーコード表示プレート31の上面31aを蓋した状態では(図4参照)、上記バーコード表示カードに表示されたバーコードが外部から見えないようになっている。このため、上記バーコードが外部に露呈するようにするためには、図9に示すように、プライス表示プレート32を上方に回動させる必要がある。図8において、35はリップ等のテスター用化粧品12用の仕切りパーツである。
【0022】
図10および図11は上記テスターホルダー15の変形例を示している。図10に示すテスターホルダー15は、ペンもの等のテスター用化粧品12を収容するテスターホルダー15であり、それに応じた仕切りパーツ35が用いられている。また、図11に示すテスターホルダー15は、ファンデーションパクト等のテスター用化粧品12を収容するテスターホルダー15であり、仕切りパーツ35が用いられていない。また、図10および図11に示すテスターホルダー15はともに、図8に示すテスターホルダー15と同様に、テスター収容部30とバーコード表示プレート31とプライス表示プレート32(図10および図11では、図示せず)とガイドレール34とを備えている。このようなテスターホルダー15,仕切りパーツ35は、各種のテスター用化粧品12に対応できるよう、各種のものが作製されている。
【0023】
上記VIP7(図12参照)は、画面7a〜7d(図13参照)に触れて操作するタッチパネル方式の10.4インチ高輝度液晶ディスプレイを採用したものであり、先端メディア(CD−R)プレーヤーを内蔵し、対話形式(インタラクティブ)により欲しい情報を的確に得られるようにしている。また、上記VIP7は、常時コマーシャルが繰り返し流れるPRビデオオートリピート機能、店の営業時間に合わせて電源を自動ON/OFFするタイマー機能や顧客が正面に立つと自動的にメニュー画面7aがスタートする人感センサー等を装備しており、上記化粧品陳列用トレイ13に陳列される各化粧品11,各テスター用化粧品12との相乗効果で強力にアピールすることができるようになっている。また、上記VIP7は、電源を入れるだけでセットアップされるようになっており、使用中のフリーズ,クラッシュ等も起こらず、メンテナンスフリーである。図12において、8は上記VIP7を陳列用パネル3の支受用垂直板5に取り付けるための専用ラックであり、平坦な陳列面にも載置することができる構造になっている。
【0024】
上記VIP7を用い、例えば、つぎのようにしてカウンセリングを行う(ファンデーション等に関する情報を得る)ことができる。すなわち、まず、顧客が上記VIP7の正面に立つと、コマーシャルが流れている画面(図示せず)が自動的にメニュー画面7aに切り換わる(図13参照)。このメニュー画面7aには1個のハートマークが表示されており、5つのメニューで仕切られている。上記各メニューは、上側の『春夏のファンデーションはわがままセレクトで!』と、左側の『夏のポイントメイクテクニック』と、中央の『スキンケアは要チェック!』と、右側の『中野センセイの「コレってオススメ!」』と、下側の『メイクアップレッスン』とである。また、右・下側に『お好きなメニューにタッチして!』と表示されている(図12では、これらの文字は図示せず)。ついで、上記ハートマーク中の好きなメニューを選び、そのメニューを手指等で軽くタッチする。例えば、『春夏の……セレクトで!』を手指等で軽くタッチすると、メニュー画面7aから『ファンデーション選び』画面7bに切り換わる。この『ファンデーション選び』画面7bには、『化粧もち派!軽い感触』と表示された小ハートマークと、『化粧もち派!フィット感』と表示された小ハートマークと、『美白派!クリアな肌色』と表示された小ハートマークとが表示されている。また、左・下側に『お好きなメニューにタッチして!』(図示せず)と表示されている。つぎに、上記小ハートマークのうち、好きな小ハートマークを手指等で軽くタッチすると、『ファンデーション選び』画面7bから商品PR画面(図示せず)に切り換わり、上記好きな小ハートマークに対応した化粧品11が表示される。また、メニュー画面7a中の『夏の……テクニック』を手指等で軽くタッチすると、『ポイントメイク』画面7cに切り換わり、メニュー画面7a中の『スキン……チェック!』を手指等で軽くタッチすると、『スキンケアの最新情報』画面7dに切り換わる。これら両画面7c,7dには、『ファンデーション選び』画面7bと同様に、3つの小ハートマークが表示されており、これら小ハートマーク中の好きな小ハートマークを手指等で軽くタッチすると、商品PR画面(図示せず)に切り換わるようになっている。また、メニュー画面7a中の『メイクアップレッスン』を手指等で軽くタッチすると、動画が映し出される。なお、メニュー画面7a中の『中野セイセイの……オススメ!」』の説明は省略する。このように、上記VIP7では、ファンデーション,ポイントメイクおよびスキンケア等の異なるカテゴリーの化粧品11のうち、情報が欲しい化粧品11を5つのメニューから選び、順次タッチしていくことにより、対話形式で簡単にカウンセリングを行うことができる。
【0025】
第2化粧品陳列台は、図2および図3に示すように、陳列台本体1の前後両側に、台部2と陳列用パネル3とが形成されており、陳列台本体1の前後両側の一側(例えば、前側)をベース・スキンケア面とし、他側(例えば、後側)をメイク面としている。また、陳列台本体1の左右両側に鏡43,47が取り付けられており、これら両鏡43,47が前後両側に大きく飛び出しているため、両陳列用パネル3から各本体トレイ14を取り外すこと、およびこれら各本体トレイ14から各テスターホルダー15を取り外すことができないようになっている。また、陳列台本体1の左右両側の一側(例えば、右側)にカウンセリングカウンター40(台部41と固定台42と鏡43とVIP7とを備えている)が形成されており、他側(例えば、左側)に、プロモーション訴求台44(台部45と上下可動台46と鏡47とコルトンボックス48とを備えている)が形成されている。これにより、第2化粧品陳列台では、顧客とのカウンセリングにより、顧客のニーズに沿って顧客の好みや肌性等にぴったりの化粧品11を選ぶことができるようになっている。また、上記両陳列用パネル3は、透光性を有するプラスチック材料(アクリル樹脂板)により作製されており、これら両陳列用パネル3間に照明(図示せず)が配設されている。それ以外の部分は第1化粧品陳列台と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0026】
上記構成において、第1化粧品陳列台の陳列用パネル3に各化粧品11および各テスター用化粧品12を陳列する場合には、まず、各本体トレイ14に各化粧品11を載置した状態で、各本体トレイ14のフック19の上端U字部19aを陳列用パネル3の所望の支受用垂直板5の一端(右端もしくは左端)に位置決めし、各本体トレイ14を上記支受用垂直板5側にスライドさせて所望の位置に位置決めする。ついで、各テスターホルダー15に各テスター用化粧品12を載置した状態で、各テスターホルダー15のガイドレール34を所望の本体トレイ14のガイドプレート20の一端(右端もしくは左端)に位置決めし、各テスターホルダー15を上記ガイドプレート20側にスライドさせて所望の位置に位置決めする。このとき、さきに、各本体トレイ14および各テスターホルダー15を位置決めし、つぎに、各本体トレイ14および各テスターホルダー15に各化粧品11および各テスター用化粧品12を載置してもよい。
【0027】
また、第1化粧品陳列台の台部2の上面に各化粧品11および各テスター用化粧品12を陳列する場合には、各化粧品陳列用トレイ13に各化粧品11および各テスター用化粧品12を陳列した状態で、台部2の上面に各本体トレイ14の透明カバー22の底板22aを載置することを行う(図13参照)。また、通常は、プライス表示カードを差し込んだプライス表示プレート32でバーコード表示プレート31の上面31aを蓋しておく。そして、プライス表示プレート32を上方に回動させ(図9参照)、バーコード表示カードに表示されたバーコードをバーコードリーダー等で読み取り処理する。一方、第2化粧品陳列台の陳列用パネル3および台部2の上面に各化粧品11および各テスター用化粧品12を陳列する場合、およびバーコードをバーコードリーダー等で読み取り処理する場合にも、第1化粧品陳列台の場合と同様にする。
【0028】
一方、第1化粧品陳列台の陳列用パネル3に陳列している各化粧品11および各テスター用化粧品12を交換する場合には、外側の本体トレイ14から順にスライドさせて陳列用パネル3から取り外す。また、第1化粧品陳列台の陳列用パネル3に陳列している各テスター用化粧品12だけを交換する場合には、外側の本体トレイ14に支受される各テスターホルダー15のうち、外側のテスターホルダー15から順にスライドさせて本体トレイ14から取り外す。
【0029】
上記のように、この実施の形態では、各化粧品11,各テスター用化粧品12の割り付けや交換が簡単に行える。しかも、本体トレイ14のガイドプレート20とテスターホルダー15のガイドレール34との接触面積が大きく、ガイドプレート20やガイドレール34が早期に破損等したり、交換の必要が生じたりすることがない。しかも、固定プレート18,小形固定プレート28の多数の凸部18a,28aにより、本体トレイ14の下側に配設された照明21の光が固定プレート18,小形固定プレート28を下から上に通過する際に乱反射し、本体トレイ14に陳列される化粧品11を下から明るく照らしている。また、上記照明21の光は、その下側にある化粧品11全体を上からも明るく照らしており、アイキャッチ効果に優れている。しかも、バーコード表示プレート31の上面31aにバーコード表示カードを配設し、この上面31aを蓋するプライス表示プレート32の上面32aにプライス表示カードを配設しているため、プライス表示カードにバーコードを表示する必要がなく、各種情報やPOP広告等だけをはっきりと大きく表示することができ、POP効果に優れている。また、プライス表示プレート32を上方に回動させると、バーコードが外部に露呈するため、従来と同様に、簡単に読み取り処理をすることができる。
【0030】
なお、上記実施の形態において、第2化粧品陳列台の陳列用パネル3に各本体トレイ14を一体的に固定してもよいし、各本体トレイ14に各テスターホルダー15を一体的に固定してもよい。また、上記実施の形態では、バーコード表示プレート31にプライス表示プレート32を回動自在に連結しているが、これに限定するものではなく、バーコード表示プレート31以外の部分にプライス表示プレート32を回動自在に連結してもよい。
【0031】
また、上記実施の形態では、バーコード表示プレート31の上面31aの上下一対の折り返し部にバーコード表示カードを挿抜自在に差し込み、プライス表示プレート32の上面32aの上下一対の折り返し部にプライス表示カードを挿抜自在に差し込んでいるが、バーコード表示プレート31の上面31aにバーコード表示カードを剥離自在に貼着してもよいし、プライス表示プレート32の上面32aにプライス表示カードを剥離自在に貼着してもよい。また、第2化粧品陳列台の両陳列用パネル3の前面に円柱形状の凸部を、前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態で、多数突設してもよい。この場合には、上記両陳列用パネル3間に配設された照明の光が上記両陳列用パネル3を透過する際に、上記各凸部で乱反射されて光り輝くため、照明効果に優れる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明の化粧品陳列台によれば、陳列台本体に上下に多段並設された化粧品陳列用トレイの少なくとも底部が、底部下面から透過した光を乱反射するように構成されているとともに、上記底部の下側に照明が配設されているため、上記照明の光が上記底部を透過する際に乱反射して光り輝き、この輝く光で化粧品陳列用トレイ上の化粧品を下から充分にライトアップすることができる。また、上記照明で、その下側にある化粧品全体を上から充分に照らすことができる。このように、本発明の化粧品陳列台では、化粧品陳列用トレイの下側に配設された照明の光で、この照明の下側にある化粧品全体を上から明るく照らすことができるだけでなく、化粧品陳列用トレイに陳列された化粧品を下からライトアップすることができる。また、上記照明の光が上記底部を透過する際に乱反射して光り輝くため、この輝く光で化粧品を下からライトアップすることができ、照明効果に優れ、顧客の目を強く引き付けることができる。
【0033】
本発明では、上記底部が透光性を有する材料で形成され、その上面に凹凸が設けられているため、上記底部を透過した光が上記凹凸で乱反射され、輝く光となって上記底部の上側空間を照らす。
【0034】
本発明では、上記底部が、平板体の上面に凸部が多数突設されたもので構成され、上記各凸部が、前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態で突設されているため、平板状に形成された仕切り板等を用い、これを上記各凸部間に形成される隙間に位置決め,固定することにより、上記底部を複数の区域に仕切ることができる。
【0035】
本発明において、上記背板が透光性を有する材料で形成され、その前面に凹凸が設けられ、上記背板の後側に照明が配設されている場合には、上記背板の後側に配設された照明の光が上記背板を透過して上記凹凸で乱反射され、輝く光となって上記背板の前側空間を照らす。
【0036】
本発明において、上記背板が、平板体の前面に凸部が多数突設されたもので構成され、上記各凸部が、上下方向および左右方向に規則正しく整列した状態で突設されている場合には、平板状に形成された仕切り板等を用い、これを上記各凸部間に形成される隙間に位置決め,固定することにより、上記背板を複数の区域に仕切ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧品陳列台の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】第2化粧品陳列台を示す斜視図である。
【図3】上記第2化粧品陳列台を示す斜視図である。
【図4】化粧品陳列用トレイの説明図である。
【図5】本体トレイを示す斜視図である。
【図6】固定プレートの斜視図である。
【図7】上記固定プレートとひな段とを示す斜視図である。
【図8】テスターホルダーを示す分解斜視図である。
【図9】上記テスターホルダーの作用を示す説明図である。
【図10】上記テスターホルダーの他の例を示す斜視図である。
【図11】上記テスターホルダーのさらに他の例を示す斜視図である。
【図12】VIPを示す斜視図である。
【図13】上記VIPに表示される画面の説明図である。
【図14】上記化粧品陳列用トレイを台部の上面に載置した状態を示す説明図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【図16】上記従来例の分解斜視図である。
【図17】プライス・レールの作用を示す説明図である。
【符号の説明】
13 化粧品陳列用トレイ
18 固定プレート
21 照明

Claims (3)

  1. 陳列台本体の背板に化粧品陳列用トレイが上下に多段並設されている化粧品陳列台であって、上記化粧品陳列用トレイの少なくとも底部が、透光性を有する材料で形成され、かつ平板体の上面に円柱形状の凸部が前後方向および左右方向に規則正しく整列した状態で多数突設されたもので構成され、これにより上記底部が、その下面から透過した光を乱反射するように構成され、上記底部の下側に照明が配設され、この照明の光により上記化粧品陳列用トレイ上の化粧品がライトアップされるようになっており、平板体からなる透明仕切りプレートが、上記底部の各凸部間に形成される隙間に起立状に配設されていることを特徴とする化粧品陳列台。
  2. 上記背板が透光性を有する材料で形成され、その前面に凹凸が設けられ、上記背板の後側に照明が配設されている請求項1記載の化粧品陳列台。
  3. 上記背板が、平板体の前面に凸部が多数突設されたもので構成され、上記各凸部が、上下方向および左右方向に規則正しく整列した状態で突設されている請求項記載の化粧品陳列台。
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