JP3784782B2 - 3ラインバルントランス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は平衡信号を不平衡信号に、または不平衡信号を平衡信号に変換するバルントランスに関するもので、より詳しくは、構造が単純で設計及び製造の容易な3ラインバルントランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、バルン(Balun)とはBalance to Unbalanceの略字として、平衡信号(balanced signal)を不平衡信号(unbalanced signal)に変換したり、逆に不平衡信号を平衡信号に変換する回路または構造物を通称する。例えば、無線通信において平衡ラインから成る混合器(mixer)、増幅器(amplifier)などを不平衡ラインから成る部品と連結する場合、前記バルントランスが必要となる。バルントランスは伝送線(transmission line)の組合から構成してもよく、集中定数回路から具現してもよく、アンテナ分野において用いる場合には共振導波管形態で具現してもよい。
【0003】
図9はMarchandが提案したバルントランスの構成を示す等価回路図で、λ/4(ここで、λは「1/fc(fcは入出力信号の中心周波数)」である)の長さから成る4個の伝送ライン111〜114で構成されるが、前記において第1ライン111と第3ライン113、第2ライン112と第4ライン114とが各々カップラー(coupler)を成し、前記第1ライン111の一端を所定の周波数の不平衡信号が入力または出力される不平衡ポート115に連結させ、前記第1ライン111の他端と前記第2ライン112の一端とを連結させ、前記第2ライン112の他端はオープンさせ、前記第1、第2ライン111、112にカップリング結合される第3、第4ライン113、114の一端は接地させ、他端は2つの平衡信号が入力または出力される平衡ポート116、117に各々連結させて成る。前記構造において、不平衡ポート115に所定の周波数の信号を印加すると、各ライン間に電磁気的結合が発生し、平衡ポート116、117を通じて互いに同じ大きさで180度の位相差を有する信号が出力される。逆に、相互に同じ大きさで180度の位相差を有する信号を平衡ポート116、117に印加すると、不平衡ポート115から不平衡信号が出力される。
【0004】
図10は他の形態のバルントランスを示す図面である。図9の場合と同様、第1〜第4ライン121〜124で2つのカップラーを形成するが、ここで第3ライン123の一端を不平衡ポート127に連結させ、相互連結した第1ライン121の一端と第2ライン122の一端を平衡ポート125、126に連結させ、残りの第3ライン123の他端と第4ライン124の両端を接地させて構成することに差異がある。この際、前記2つのカップラーは同一な構造を有するなら、対称構造でなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図9及び図10に示すバルントランスはλ/4長さのライン4つで具現される為、より構成の単純化が要求され、図10のバルントランスの場合2つのカップラーが対称構造を成すよう提案されている為、製造し難い。こうして、図11のバルントランスはラインを3つ使って構成を単純化したもので、前記図10の構造において図中右側のカップラーを等価の第2ライン132に代替した構造から成る。この際、図中左側のカップラーは対称構造となる。
【0006】
図12は3つのラインから成るバルントランスの他の構造を示す図面である。第1〜第3ライン141〜143が互いにカップリングを形成すべく平行に配置させ、前記第1、2ライン141、142の一端を同時に不平衡ポート144に連結し、前記第1ライン141の他端と第3ライン143の一端を平衡ポート145、146に各々連結し、中間に位置した第2ライン142の他端及び前記第3ライン143の他端を接地させて具現する。前記バルントランス140は4ラインバルントランスに比して構造は単純化されるが、不平衡ポート144に分岐点144aを形成しなければならないので、前記分岐点から高周波信号の場合に不要な反射が発生し兼ねないとの欠点がある。
【0007】
本発明は上述した従来の問題点を解決すべく案出されたもので、その目的は、構造が単純で設計及び製造が容易な3ラインバルントランスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した本発明の目的を成し遂げるための構成手段として、本発明は3ラインバルントランスにおいて、不平衡信号が入力または出力される不平衡ポート;同じ大きさで180度の位相差を有する平衡信号が出力または入力される第1、第2平衡ポート;前記不平衡ポートに接続される第1端部と接地される第2端部とを具備する第1ライン;前記第1ラインと所定の間隔を置いて平行に配置され、第1、第2端部を具備し、前記第2端部が前記第1平衡ポートに連結される第2ライン;及び、前記第2ラインと所定の間隔を置いて平行に配置され、前記第2ラインの第1端部に連結される第1端部と前記第2平衡ポートに連結される第2端部を具備する第3ライン;から成ることを特徴とする。さらに、前記バルントランスの第1、第2、第3ラインはλ/4(λは入出力信号の中心周波数に対する波長である)の長さであることを特徴とする。さらに、前記3ラインバルントランスは3ラインを使用することにより小型化が可能である。さらに、本発明によるバルントランスは
【数3】
(ここで、Zmn(m、n=1、2、3)は第mラインと第nライン間の特性インピーダンス、Z0uは不平衡ポートの終端インピーダンス、Z0bは第1、第2平衡ポートの終端インピーダンスである)のインピーダンス条件を充たすことをことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明は前記バルントランスにおいて、バルンとして動作すべく3ライン間及びグラウンドとライン間にカップリングがすべて存在しなければならないわけではなく、一部カップリングが無くてもバルンとして動作できる条件を探し出すことができる。この場合、設計変数が減り、その結果設計が簡単になる効果を奏する。例えば、第1ラインと第3ライン間に、そして第2ラインと第3ライン間にカップリングが生じなければ、前記バルントランスは
【数4】
(ここで、Zmn(m、n=1、2、3)は第mラインと第nライン間の特性インピーダンス、Z0uは不平衡ポートの終端インピーダンス、Z0bは第1、第2平衡ポートの終端インピーダンスである)の特性インピーダンス条件を充たすことを特徴とする。さらに、前記バルントランスは、バルンの条件に直接影響を与えない変数、すなわち第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスZ11や第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスZ23を変化させ、帯域幅特性を調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づき本発明による3ラインバルントランスの構成及び作用について詳細に説明する。図1は本発明による3ラインバルントランスの等価回路図である。バルントランス50は各々第1、第2端部を有する第1〜第3ライン51〜53を相互に電磁気的に結合するよう配置し、前記第1ライン51の第1端部を不平衡信号が入力または出力される不平衡ポート54に連結して第2端部は接地する。そして、前記第2ライン52と第3ライン53の第1端部を相互に連結し、第2端部を互いに同じ大きさで180度の位相差を有する平衡信号が出力または入力される第1、2平衡ポート55、56に各々連結して構成する。
【0011】
前記第1ないし第3ライン51〜53は相互に平行に配列され、互いに電磁気的な結合を起こす。即ち、前記第1ないし第3ライン51〜53により相互間カップラーが具現される。
【0012】
前記不平衡ポート54に所定の周波数の不平衡信号を印加すると、前記信号により第1、第2、第3ライン51〜53間に電磁気的な結合と反射作用が起こり、第1、第2平衡ポート55、56から互いに同じ大きさで180度の位相差を有する信号が各々出力されるもので、前記バルントランス50は不平衡信号を平衡信号に変換する。逆に、相互に同じ大きさで180度の位相差を有する信号を各々第1、第2平衡ポート55、56に入力すると、不平衡ポート54を通じて不平衡信号が出力される。即ち、平衡信号を不平衡信号に変換するのである。
【0013】
前記のように構成されたバルントランスの作用を図2(A)ないし図3(B)の図面に基づき数学的に説明すると次のとおりである。図2(A)のように3つのラインL1、L2、L3に相互カップリングが生じる場合、各ラインにおける電圧及び電流は次の数5のように位置Zに対する関数で表現される。ここで、電流の基準方向は+z方向とする。
【0014】
【数5】
前記において、A1、A2、A3 及び B1、B2、B3は前記ラインL1、L2、L3の長さと幅の境界条件などにより決定される任意の定数で、jは虚数単位としてj2=−1である。また、βは電波定数(propagation constant)として、波長λとはβ=2π/λの関係がある。さらに、前記数5において、VLi(z)(ここでは、iは1、2、3である)は位置zにおけるラインLiの電圧を示し、ILi(z)(ここで、iは1、2、3である)は位置zにおけるラインLiの電流を示す。
【0015】
最後に、前記y11、y12、y13、y21、y22、y23、y31、y32、y33各々は次のとおりである。
【0016】
【数6】
前記において、zmn (ここで、m、n=1、2、3、m≠nである)は両ラインLmとLn間のカップリングにより形成される特性インピーダンスで、zmn (ここで、m=1、2、3)はラインLmとグラウンド間のカップリングにより形成される特性インピーダンスである。
【0017】
前記図2(A)のような配置において、前記各ラインが全て中心周波数において波長の1/4の長さを有し、図2(B)のようにポートを構成する場合、図中左側のポート1'、ポート3'、ポート5'におけるポート電圧V1'、V3'、V5'及びポート流入電流I1'、I3'、I5'が位置z=0における各ラインの電圧及び電流と同じであれば、これは次の数7及び数8のように定義される。
【0018】
【数7】
【数8】
そして、図中右側のポート2'、ポート4'、ポート6'におけるポート電圧V2'、V4'、V6'は位置z=λ/4における各ラインの電圧と同じで、ポート流入電流 I2'、I4'、I6'はz=λ/4における各ラインの電流と同じ大きさではあるが方向は反対となる。これを整理すると次の数9及び数10のように定義される。
【0019】
【数9】
【数10】
前記数9を簡単にすると、
【数11】
となり、これに数8を代入すると次の数12のように整理することができる。
【0020】
【数12】
前記と同様、前記数10を変形させると、
【数13】
となり、これに数7を代入すると次の数14のように簡単になる。
【0021】
【数14】
次いで、前記図2(B)の構造において、ラインL1の図中右側ポート2'をグラウンドに連結してショートさせ、残りのラインL2、L3の図中左側ポート3'、ポート5'を連結させると、図2(C)のようになる。前記図2(C)のような構造においては、各ポートの電圧と電流間にV2'=0、V3'=V5'、I3'+I5'=0という境界条件が成立する。
【0022】
かかる条件を前記数12及び数14に代入すると次の数15となる。
【0023】
【数15】
前記図2(C)において、各ポートを再度整理して、図3(A)のようにポート1'を不平衡ポート54に、ポート4'を第1平衡ポート55に、ポート6'を第2平衡ポート56に訂正し、電流I3'と電圧V3'を消去して各ポートにおける電流I1、I2、I3 及び電圧V1、V2、V3の関係式に整理すると次の数16のようになる。
【0024】
【数16】
である。
【0025】
一般的に、ポートにおける電圧と電流との関係を示すインピーダンスパラメータマトリックス(impedance parameter matrix) [Z]を入射電力と反射電力との関係を意味するScattering Parameter matrix [S]に変換する式は次の数17のとおりである。
【0026】
【数17】
前記において、Z01は不平衡ポート54の終端インピーダンス(termination impedance)、Z02は第1平衡ポート55の終端インピーダンス、Z03は第2平衡ポート56の終端インピーダンスである。従って、Z01=Z0u、Z02=Z03=Z0bとし、前記数17及び数16を利用して[S]を求めると次のように示すことができる。
【0027】
【数18】
前記において、バルンで動作するためにはS11=0、S21=−S31を充たさなければならない。これを満足する条件はG12=−G13、G12 2+G13 2=−Z0inZ0outである。従って、前記数16において前記条件を充たす場合を求めると、
【数19】
となり、この条件を充たす特性インピーダンス条件は次の数20のように示される。
【0028】
【数20】
即ち、図3(A)のように構成されたλ/4の長さの3ライン51〜53はラインの特性インピーダンスが前記数20を充たす場合にバルンとして動作することができる。前記数20において証明されるとおり、前記バルントランス50は設計の際に調節可能な変数が多く、これは設計者の立場からより多様な設計が可能になることを意味する。
【0029】
そして、バルンとして動作するためには3つのライン51〜53間のカップリングとライン51〜53とグラウンド間のカップリングとが全て存在しなければならないものではなく、一部分においてカップリングの無い場合でもバルンとして動作できる条件を探し出すことができる。
【0030】
前記において、カップリングが存在しないというのは、それに対応する特性インピーダンス値が無限大であることを意味する。一例として、前記バルントランスは第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスZ11を無限大にし、第1ライン51とグラウンド間にカップリングが起こらないようにすることができる。または、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23を無限大にしてもよく、また、第1ライン51とグラウンド間及び第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスをZ11→∞、Z23→∞にして構成することもできる。この場合、バルンとして機能するためのインピーダンス条件は前記数20と同一で、通過帯域幅の大きさが異なる。
【0031】
さらに、第1ライン51と第2ライン52間の特性インピーダンスZ12を無限大にして第1、2ライン51、52間にはカップリングが起こらないようにさせたり、第1ライン51と第2ライン52間の特性インピーダンスZ12と共に第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスもZ11→∞として第1ライン51と第2ライン52間及び第1ライン51とグラウンド間にカップリングが起こらないようにしたり、第1ライン51と第2ライン間、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスをZ12→∞、Z23→∞にしたり、第1ライン51と第2ライン52間、第1ライン51とグラウンド間、そして第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスをZ12→∞、Z11→∞、Z23→∞にすることができ、この場合、バルントランスのインピーダンス条件は
【数21】
となる。
【0032】
また、前記バルントランスは第1ライン51と第3ライン53間の特性インピーダンスZ13、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスZ11、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23のうち一つ以上を無限大にすることができる。この場合、バルントランスのインピーダンス条件は
【数22】
に変形される。
【0033】
他の実施の形態として、前記バルントランスは第2ライン52とグラウンド間の特性インピーダンスZ22、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスZ11、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23のうち1つ以上を無限大に設定することができる。この場合のバルントランスになるためのインピーダンス条件は
【数23】
となる。
【0034】
他の実施の形態として、前記バルントランスは第3ライン53とグラウンド間の特性インピーダンスZ33、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスZ11、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23のうち1つ以上を無限大に設定してもよい。この際、バルントランスとして動作するためのインピーダンス条件は
【数24】
となる。
【0035】
さらに、前記第1ライン51と第2ライン52間の特性インピーダンスZ12と、第3ライン53とグラウンド間の特性インピーダンスZ33を無限大として、第1ライン51と第2ライン52間及び第3ライン53とグラウンド間のカップリングを除去してもバルントランスとして動作することができる。この際、インピーダンス条件は
【数25】
となる。この際、前記に加えて、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスZ11、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23を無限大にすることができ、この場合、インピーダンス条件は変化せず、単に通過帯域幅特性のみ異なるようになる。
【0036】
さらに、前記バルントランスは第1ライン51と第3ライン53間の特性インピーダンスZ13、第2ライン52とグラウンド間の特性インピーダンスZ22を無限大にして、第1ライン51と第3ライン53間及び第2ライン52とグラウンド間のカップリングを除去してもよい。この際、バルンとして動作するインピーダンス条件は
【数26】
となり、このインピーダンス条件を充たせばバルントランスとして動作することになる。そればかりでなく、前記に加えて、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスがZ11と、第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23を無限大にしてもよく、これはバルン条件に影響を与えずに、通過帯域幅のみ調整する。
【0037】
上述したように、本発明は一部分にカップリングが存在しないようにさせることで、数20の特性インピーダンス条件における変数を減らし設計を容易にすることができる。
【0038】
図3(B)は先に説明した実施の形態のうち、第1ライン51と第3ライン53、第2ライン52と第3ライン53間のカップリングの無いバルントランスを示すもので、遮蔽(Shield)を用いて第1、2ライン51、53と第3ライン53間にカップリングが起こらないようにするものである。本実施の形態においては、カップリングを除去すべく遮蔽(shield)を用いたが、必ずしもこれに限られるわけではなく、その他様々な方法を利用することができる。
【0039】
図4は、前記図3(A)の構造において特性インピーダンスをZ11=50Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=20.71Ω、Z13=50Ω、Z23=50Ωとしたバルントランスに対するシミュレーション結果を示すグラフである。
【0040】
次いで、図5は図3(A)のような形状のバルントランス(即ち、第1ライン51と第3ライン53間、第2ライン52と第3ライン53間のカップリングの無い場合)において、特性インピーダンス条件をZ11=50Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=35.36Ωとした場合のシミュレーション結果を示すものである。
【0041】
前記図4と図5のシミュレーション結果によると、第1〜第3ライン51〜53の一部カップリングを除去してもバルンとして要求される特性が充たされることがわかる。前記特性インピーダンス条件を見ると、Z11=Z22なので、前記カップラーは対称型である。
【0042】
さらに、図6は前記図5の場合において、他のインピーダンス条件は同一で、第1ライン51とグラウンド間の特性インピーダンスをZ11=50Ω、Z11=150Ωと異ならせた場合のシミュレーション結果を比較したものである。同図によると、前記構成のバルントランスは、カップラーを対称型に局限せず非対称型にする場合、バルン条件に影響を与えるZ22、Z33、Z12は固定させ直接的な影響を与えない変数Z11を変化させることにより、信号帯域幅特性を改善させられることがわかる。
【0043】
図7はバルン条件に影響を与えない変数Z11を変化させる場合のバルン特性変化を示すもので、Z11=50Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=20.71Ω、Z13=50Ω、Z23=50Ωであるバルントランスと、Z11=200Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=20.71Ω、Z13=50Ω、Z23=50Ωであるバルントランスの|S21|または|S31|の形状を示すグラフである。
【0044】
次に、図8は第2ライン52と第3ライン53間の特性インピーダンスZ23を変化させた場合を比較したもので、Z11=50Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=20.71Ω、Z13=50Ω、Z23=50Ωであるバルントランスと、Z11=50Ω、Z22=50Ω、Z33=20.71Ω、Z12=20.71Ω、Z13=50Ω、Z23=200Ωであるバルントランスの|S21|または|S31|の形状を示すグラフである。前記図7及び図8の結果を比較すると、バルン条件に影響を与えない変数Z11またはZ23を変化させることにより、該当バルントランスの通過帯域幅を変化させられることがわかる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は上述のように、λ/4の長さのライン3つでバルントランスを具現し、グラウンドポートの数を減らし、構造を単純化させ小型化に有利とさせる効果を奏する。さらに、従来のように3ラインでバルントランスを具現するにあたって入出力信号に対する分岐点が無くなることにより、全体的な構造がより単純化し、製造が容易になる優れた効果を奏する。また、カップラーが対称型や非対称型に局限されないので、設計に有利で、とりわけ非対称型にする場合のバルン条件に影響を及ぼさずにバルントランスの帯域幅特性を改善できる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3ラインバルントランスを示した等価回路図である。
【図2】(A)〜(C)は本発明による3ラインバルントランスの作用原理を説明する図面である。
【図3】(A)、(B)は本発明による3ラインバルントランスの作用原理を説明する図面である。
【図4】本発明によるバルントランスのシミュレーション図である。
【図5】本発明によるバルントランスの他のシミュレーション図である。
【図6】図5において他の特性インピーダンス条件を有する場合と比較した本発明によるバルントランスのシミュレーション図である。
【図7】図4において他の特性インピーダンス条件を有する場合と比較した本発明によるバルントランスのシミュレーション図である。
【図8】図4において他の特性インピーダンス条件を有する場合と比較した本発明によるバルントランスのシミュレーション図である。
【図9】 Marchandが提案した従来のバルントランスの等価回路図である。
【図10】従来の他のバルントランスの等価回路図である。
【図11】従来の他のバルントランスの等価回路図である。
【図12】従来の他のバルントランスの等価回路図である。
【符号の説明】
50 3ラインバルントランス
51、52、53 第1、第2、第3ライン
54 不平衡ポート(unbalance terminal)
55、56 第1、第2平衡ポート(balance terminal)
Claims (29)
- 3ラインバルントランスにおいて、
不平衡信号が入力または出力される不平衡ポートと、
互いに同じ大きさで180度の位相差を有する平衡信号が出力または入力される第1、2平衡ポートと、
前記不平衡ポートに接続される第1端部と接地される第2端部とを具備する第1ラインと、
前記第1ラインと所定の間隔を置いて平行に配置され、第1、2端部を具備して前記第2端部が前記第1平衡ポートに連結される第2ラインと、
前記第2ラインと所定の間隔を置いて平行に配置され、前記第2ラインの第1端部に連結される第1端部と、前記第2平衡ポートに連結される第2端部とを具備した第3ラインとを有し、
前記第1、第2、第3ラインはλ/4 ( λは入出力信号の中心周波数に対する波長である ) の長さであり、前記第2ラインと第3ラインの第1端部を相互に連結し、前記第2ラインと第3ラインの第2端部を互いに同じ大きさで180度の位相差を有する平衡信号が出力または入力される第1、2平衡ポートに各々連結し、前記第2ラインと第3ラインとは隣接して第1と第2平衡ポートとが同一位置に接続され、
前記バルントランスは、
- 前記バルントランスは、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスがZ12→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスがZ12→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスがZ12→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスがZ12→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスがZ12→∞で、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスZ12→∞で、第3ラインとグランド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスZ12→∞で、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第2ライン間の特性インピーダンスZ12→∞で、第3ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ33→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ13→∞で、第2ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ22→∞で、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスがZ11→∞で、第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスがZ23→∞であることを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
- 前記バルントランスは、第1ラインとグラウンド間の特性インピーダンスZ11または第2ラインと第3ライン間の特性インピーダンスZ23を変化させ、帯域幅特性を調整することを特徴とする請求項1に記載の3ラインバルントランス。
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