JP3784737B2 - 打抜き機を有する取鍋補修台車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、取鍋の耐火物補修のための取鍋補修台車に関し、特に横転させた取鍋の底部の撹拌ガス吹き込み用のポーラスプラグを交換するために水平方向の打抜き機を備えた取鍋補修台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鋼プロセスに用いる溶鋼用の取鍋は、使用時間の増大につれて取鍋内の各所が傷んでくるので、適宜補修する必要がある。特に取鍋の底部から撹拌ガスを吹き込む取鍋、例えば真空脱ガス用取鍋、取鍋精錬炉などにおいては、ガス吹き込み用のポーラスプラグを数回の使用ごとに新しいものと交換しなければならない。その他鋳込みノズルやスラグラインの耐火物も補修が必要となってくる。これらの補修作業は、取鍋が冷えるのを待って行っていたのでは非常に時間がかかるので、その分余分に取鍋を準備しておかねばならず、また補修後の再使用に際しては、再加熱しなければならず、熱経済上も非常に不利となる。
【0003】
従って、やむを得ない場合を除いて、取鍋が熱いうちに補修するが、使用直後の取鍋内部は1400℃程度の高温であるので、内部からの補修は困難である。そこで、ポーラスプラグの取り替え作業は取鍋の外部から行えるようにしてあるが、外部からの作業だけではうまくゆかない。それはポーラスプラグの取り外しは、取鍋の中側から長い棒で突いて押し出さねばならないことがしばしばあり、さらに新しいポーラスプラグをセットする際の目地埋めも外側からの作業では十分な作業精度が得られない。このためこの部分からの湯洩れ事故やポーラス寿命の低下、さらにはガス吹き込み不良による溶鋼の撹拌不良事故につながる恐れがある。
【0004】
そこで以上を考慮して、実公昭63−40299号の考案を出願人は開発している。この考案は、レール上を走行する台車と該台車の前部に、台車から前方へ少なくとも取鍋の深さと同じ長さ突き出して取り付けた補修作業カプセルを設けたものであり、カプセルは全体を水冷し、さらにその適切位置に作業用開口を設けている。さらに出願人は上記の台車を改良するものとして、作業台車にカプセルのバランスウエイトを設けて安全を図った発明を特開平11−291024号で開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記に説明したように、取鍋は使用後の高温状態で補修をして再使用するのが望ましいが、作業員が内部に入り込むのは困難であり、さらに取鍋底部の攪拌ガス吹き込み用のポーラスプラグは2〜3回の使用で取り替える必要があるが、上記の作業台車の開発にもかかわらず、なお、取り替え作業は人手によらざるを得ないものであり、高温状態での取鍋の底部からポーラスプラグを打抜くこの取り替え作業には人員を要していた。そこで本発明が解決使用とする課題は、これらの取り替え作業についての負荷を軽減すると共に安全に作業することのできる装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための本発明の手段は、台車前方に水冷カプセルを載置した取鍋補修台車において、該水冷カプセル内にポーラスプラグの打抜き機を配備したことを特徴とする打抜き機を有する取鍋補修台車に関するものである。
【0007】
すなわち、本発明の手段である請求項1の発明では、台車前方に載置した水冷カプセル内にポーラスプラグの打抜き機を配備した取鍋補修台車において、水冷カプセル後部外側の台車上に配設の支持枠にコントロールボックスを有し、打抜き機は、上記支持枠に上下左右に回動自在に基部を取り付け、かつ、水冷カプセル内に延びて先端部を上下左右に回動自在とするブームと、該ブームの先端部に枢軸により自在に上下回動して水平に維持された水平ガイドと、水冷カプセル内に延びるブームからブームのサイド上にセルマウンティングを介して取り付けた上下回動自在のガイドセルと、該ガイドセルに設けられ、かつ、油圧チェーンフィードモータにより水冷カプセルの側壁と常に平行かつ前方に移動する油圧ブレーカと、該油圧ブレーカより繰り出される打抜き棒から形成されていることを特徴とする打抜き機を有する取鍋補修台車である。
【0008】
請求項2の発明では、ブーム、水平ガイドおよびガイドセルをそれぞれ回動自在とする機構は、それぞれに配設の油圧シリンダーからなることを特徴とする請求項1の手段の打抜き機を有する取鍋補修台車である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の打抜き機を有する取鍋補修台車を取鍋に配設した側面図である。図2は図1に示す打抜き機を有する取鍋補修台車の平面図である。図3は図1に示す打抜き機を有する取鍋補修台車の正面図である。図1に示すように、本発明の打抜き機を有する取鍋補修台車は、台車1、台車1の前方に載置され前方に突出した水冷カプセル17および台車1の後端部に載置のバランスウエイト4を有する。台車1は車輪2でレール3上を前後に移動できる。なお、水冷カプセル17の水冷機構は水冷ジャケットをカプセル周囲に巡らしているが、図面上は省略している。台車1上の水冷カプセル17の後端外には支持枠5があり、支持枠5にはブーム7の基部が回動自在に枢軸に取り付けられ、ブーム7は水冷カプセル17中に延びている。ブーム7の基部の下方に離間して油圧シリンダー8と、ブーム7の基部の側方に離間して油圧シリンダー21が枢軸によりそれぞれ支持枠5に取り付けられ、これらの油圧シリンダー8と油圧シリンダー21の一方はブーム7に枢着されている。ブーム7は、図1に示すように油圧シリンダー8により上下に30°ずつ回動され、図1の水冷カプセル17内部の下方の仮想線で示すようにブーム7は下方に適宜下げることができ、さらに図2に示すように油圧シリンダー21により左方に10°かつ右方に30°回動される。
【0010】
打抜き機のブーム7の先端は取鍋18の半ばに達する長さで、その先端には枢軸により水平ガイド9が常に横に倒した取鍋18の中心線と平行な水平になるように上下30°ずつ回動自在に取り付けられている。そしてこの水平ガイド9の上下回動はブーム7と水平ガイド9間に設けた油圧シリンダー10により行われる。さらに水平ガイド9の先端部は左右に枢軸により回動自在になっており、図2に示す油圧シリンダー22により回動される。ブーム7およびその先の水平ガイド9にはセルマウンティング11によりガイドセル12が支持されている。ガイドセル12は油圧チェーンフィードモータ13により前後に移動されるガイドセルに沿って設けられた油圧ブレーカ14がある。この油圧ブレーカ14の前方に打抜き棒15が設けられており、図1の取鍋底部19側に延びる仮想線で示すように、狙いを定めた取鍋18の取鍋底部19に設置されているポーラスプラグ20に打抜き棒先端16を油圧ブレーカ14の前方移動により押し出すようにする。これらの機構の作動は台車1に設けられたコントロールボックス6の操作ボタンにより行われる。
【0011】
本発明の打抜き機を有する取鍋補修台車は上記した機構からなるので、数回の使用によりポーラスプラグ20を取り替える必要となったとき、あるいは取鍋内部の補修が必要となったとき、高温の取鍋18を冷却することなく横に倒し、この高温状態の取鍋18内に水冷カプセル17を台車1により搬送して挿入し、それぞれの油圧シリンダー20をコントロールボックス6を操作することにより、水冷カプセル17の内部の補修口23より台車1に積んだ打抜き機の打抜き棒先端16を取鍋底部19のポーラスプラグ20に狙いを定めて突出させて打抜き、ポーラスプラグ20を迅速に交換する。さらに水冷カプセル17の内部の補修口23より内部からポーラスプラグ20を打抜いて迅速に吹付けなどの補修を行う。
【0012】
本発明では、台車1に搭載した水冷カプセル17を冷却することにより水冷カプセル17の内部に作業可能な空間が得られており、打抜き機を水冷カプセル17内に備えることで補修と打抜きが同じ場所から極めて効率よく迅速にできる。従来の人手によりポーラスプラグ20の取り替えを行うとき二人で行っていたものが打抜き機を有する取鍋補修台車によるときは、一人で実施できた。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の打抜き機を有する取鍋補修台車とすることで、高温の取鍋の底部のポーラスプラグの取り替えおよび取鍋内部の補修が極めて迅速に行えるので、取鍋内に付着した地金の酸化が防止でき、鋼の溶製をそのまま継続して実施でき、さらに取鍋内部の補修やポーラスプラグの打抜き作業の負荷が軽減でき、さらに安全に作業できるなど従来にない優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の打抜き機を有する取鍋補修台車を取鍋に配設した側面図である。
【図2】 図1に示す打抜き機を有する取鍋補修台車の平面図である。
【図3】 図1に示す打抜き機を有する取鍋補修台車の正面図である。
【符号の説明】
1 台車
2 車輪
3 レール
4 バランスウエイト
5 支持枠
6 コントロールボックス
7 ブーム
8 油圧シリンダー
9 水平ガイド
10 油圧シリンダー
11 セルマウンティング
12 ガイドセル
13 油圧チェーンフィードモータ
14 油圧ブレーカ
15 打抜き棒
16 打抜き棒先端
17 水冷カプセル
18 取鍋
19 取鍋底部
20 ポーラスプラグ
21 油圧シリンダー
22 油圧シリンダー
23 補修口
Claims (2)
- 台車前方に載置した水冷カプセル内にポーラスプラグの打抜き機を配備した取鍋補修台車において、水冷カプセル後部外側の台車上に配設の支持枠にコントロールボックスを有し、打抜き機は、上記支持枠に上下左右に回動自在に基部を取り付け、かつ、水冷カプセル内に延びて先端部を上下左右に回動自在とするブームと、該ブームの先端部に枢軸により自在に上下回動して水平に維持された水平ガイドと、水冷カプセル内に延びるブームからブームのサイド上にセルマウンティングを介して取り付けた上下回動自在のガイドセルと、該ガイドセルに設けられ、かつ、油圧チェーンフィードモータにより水冷カプセルの側壁と常に平行かつ前方に移動する油圧ブレーカと、該油圧ブレーカより繰り出される打抜き棒から形成されていることを特徴とする打抜き機を有する取鍋補修台車。
- ブーム、水平ガイドおよびガイドセルをそれぞれ回動自在とする機構は、それぞれに配設の油圧シリンダーからなることを特徴とする請求項1に記載の打抜き機を有する取鍋補修台車。
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