JP3784643B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電気部品用ソケットに係り、特に、スライドプレートをスライドさせるための機構に特徴を有する電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体装置等の電気部品の性能試験を行なうために、この電気部品の端子と測定器のプリント配線板との電気的接続を図るための電気部品用ソケットが多く用いられている。
【0003】
このような電気部品用ソケットにおいては、ソケット本体上に電気部品が載置されるトッププレートが配設されるとともに、このソケット本体に一対の弾性片からなるコンタクトピンが複数配設され、そのトッププレートとソケット本体との間に水平方向にスライドして前記一対の弾性片の上部先端部を拡開させるスライドプレートが配設され、さらに、このスライドプレートをリンク機構等により移動させるための上部操作部材がソケット本体に対して上下動自在に配設されている。
【0004】
そして、この電気部品の端子と測定器のプリント配線板との電気的接続は次のようにして行われる。
【0005】
まず、上部操作部材を下方へ押動させることにより、リンク機構等を介してスライドプレートを水平方向にスライドさせ、これにより、コンタクトピンの弾性片を弾性変形させ、コンタクトピンの上端部を拡開させる。その後、略半球状の半田ボールで構成された端子を備える電気部品をトッププレート上に載置して、上部操作部材への押動力を解除することにより、スライドプレートを元の位置に戻り動作させ、コンタクトピンヘの押圧力を解除させる。これにより、コンタクトピンが弾性力により初期位置側に戻ることとなり、電気部品の端子はコンタクトピンの一対の弾性片の上部先端部によって挟持されて電気的に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電気部品用ソケットにおいては、上部操作部材を下降させることにより、多くの部材からなるリンク機構等を介してスライドプレートを水平方向にスライドさせるようにしており、下方への押動力をこの押動方向に対して直交する水平方向に変換するための部材の点数が多くなり、コストアップにつながるという問題を有していた。
【0007】
本発明は前記した問題点に鑑みてなされたものであり、スライドプレートを水平方向にスライドさせるための部材の部品点数を少なくし、低コスト化を実現できる電気部品用ソケットを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に記載の発明に係る電気部品用ソケットは、表面に多数の接続端子を有する電気部品を試験するためのソケットであって、ソケット本体と、前記ソケット本体に対し、水平かつ回転自在に取付けられた一対の棒部材と、前記棒部材に取付けられ、前記棒部材を回転させるレバー部材と、前記ソケット本体に対して水平に移動可能に設けられたスライドプレートと、前記ソケット本体に装着される基部と、前記スライドプレートに挿通され、前記スライドプレートの移動により弾性変形される弾性部と、前記電気部品の接続端子と接触する接触部とを有するコンタクトピンとを有し、前記棒部材は円柱部を有するとともに、この円柱部の側面に突条または凹溝が螺旋状に形成され、前記スライドプレートは、相対する一対の側面に、前記棒部材の前記円柱部に形成された突条または凹溝に嵌合可能な凹溝または突条が形成され、前記棒部材の突条または凹溝とスライドプレートの凹溝または突条とを嵌合させることにより前記一対の棒部材間に水平に保持されており、前記レバー部材を操作して前記棒部材が回転され、該棒部材の回転による円柱部の突条または凹溝の旋回運動に、前記スライドプレートに形成された凹溝または突条が追従することにより、前記スライドプレートが前記棒部材の軸線方向に沿う方向に移動され、これにより前記コンタクトピンの弾性部が弾性変形され、前記コンタクトピンの接触部が前記電気部品の接続端子に対して離接可能に移動されることを特徴とする。
【0009】
請求項1に係る発明によれば、レバー部材を操作するだけで、棒部材の回転力によってソケット本体に対してスライドプレートを移動させることができ、これによりコンタクトピンの開閉が可能となるので、複雑なリンク機構等を使うことなく、少ない部品点数でコンタクトピンの開閉を自在に行えるので、製造コストの安価なソケットを提供することができる。
【0010】
また、前記棒部材に形成した円柱部の螺旋状の突条または凹溝に、前記スライドプレートに形成した螺旋状の凹溝または突条が嵌合されることによりスライドプレートがソケット本体に対して移動される構成としたので、前記円柱部の螺旋状の突条または凹溝及びこれに嵌合する前記スライドプレートに形成した螺旋状の凹溝または突条のリード角(ねじれ角)を変えるだけで、前記棒部材の所定回転角度あたりのスライドプレートの移動量を好適に調整することができるとともに、レバー部材の操作力を調整することも可能な電気部品用ソケットを提供することができる。また、一対の棒部材をスライドプレートの相対する一対の側面において係合させ、前記一対の棒部材間にスライドプレートを水平に保持するように構成したので、スライドプレートを安定的に保持し、かつ、移動させることができる。さらに、本発明の構成によれば、レバー部材に上下方向(垂直方向)の操作力を付与すれば、スライドプレートを水平に移動させることができるので、IC製造工程における自動化への対応が容易となる。そして、前記棒部材がスライドプレートの側面に配置されているので、ソケット高さを低く抑えることができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明に係る電気部品用ソケットは、請求項1に記載の電気部品用ソケットであって、前記棒部材の円柱部に形成された螺旋状の突条または凹溝が前記棒部材の軸長の略全体にわたって形成されていることを特徴とする。
【0012】
この請求項2に係る発明によれば、螺旋状の突条または凹溝が前記棒部材の軸長の略全体にわたって形成されているので、スライドプレートをより安定して水平に移動させることができる。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明に係る電気部品用ソケットは、請求項1または請求項2に記載の電気部品用ソケットであって、前記棒部材の軸方向中央部には位置決め部材が嵌合されており、前記ソケット本体の外周壁内側には、前記位置決め部材を回転自在に嵌合させるとともに、その位置を規制する凹状の係合溝が形成されており、前記スライドプレートの前記相対する一対の側面におけるスライド方向中央部には、スライド方向寸法を前記位置決め部材のスライド方向寸法よりも大きく形成され、前記位置決め部材を回転移動可能に係合させるとともに、その移動量を規制する凹状のスライド溝が形成されていることを特徴とする。
【0014】
この請求項3に係る発明によれば、棒部材に嵌合されている位置決め部材をソケット本体の係合溝に係合させた状態で棒部材を回転させることにより、棒部材の軸方向の配設位置を規制するとともに、前記棒部材の突条あるいは凹溝に、側面の凹溝あるいは突条を係合させたスライドプレートを、前記位置決め部材とスライド溝とで移動量を規制しつつ、水平に移動させることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。
【0022】
図1乃至図7は本発明に係る電気部品用ソケットの実施の一形態を示したもので、本実施形態の電気部品用ソケット1は、例えば、ICパッケージ等の電気部品の性能試験を行なうために、この電気部品の端子として格子状に配列された半田ボールと、測定器のプリント配線板(図示せず)との電気的接続を図るものである。
【0023】
電気部品用ソケット1は、図3,図4等に示すように、プリント配線基板上に装着されるソケット本体2を有しており、このソケット本体2には、図2及び図5に示すように、電気部品の半田ボールBに対応するように格子状に配列された複数のコンタクトピン3,3…が配設されている。
【0024】
コンタクトピン3は、図1及び図2に示すように、導電性に優れた板材からなる一対の弾性片4,5を有するように一体形成されており、それら各弾性片4,5は、その基部7を略U字状に折曲させることにより、互いに対向するように形成されている(図1中、A−A断面参照)。
【0025】
また、それら弾性片4,5の先端部は、図2(c)に示すように、電気部品の半田ボールBの側面部に離接する接触部4a,5aとされており、この両接触部4a,5aで半田ボールBが挟持されるようになっている。また、両弾性片4,5の両中間部には、図1に示すように、互いに相対する略く字状に折り曲げられて折曲部4b,5bがそれぞれ形成されている。さらに、コンタクトピン3の下方は、図1および図2に示すように、1本のソルダーテール部6が基部7の近傍部位で折曲されて、一対の弾性片4,5の中心線O1と、ソルダーテール部6の中心線O2とが一致するようにして形成されている。
【0026】
そして、このコンタクトピン3は、図1(b)及び図2に示すように、基部7をソケット本体2に形成された圧入孔8に圧入されてソケット本体2に固定されている。また、ソケット本体2から下方に突出したソルダーテール部6は、図示しないロケートボードを介して更に下方に突出され、図示しないプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0027】
また、ソケット本体2の上方には、図1(b)及び図2に示すように、コンタクトピン3に予圧を与えるための予圧プレート9が着脱自在に配設されている。この予圧プレート9には、コンタクトピン3の弾性片4,5が挿入される予圧孔10が形成されている。この予圧孔10のコンタクトピン3の開閉方向に沿う方向の幅W2は、図1に示すように、予圧孔10に弾性片4,5が挿入された状態で、この弾性片4,5を両接触部4a,5aが狭まる方向に押圧して弾性変形させるように、コンタクトピン3が単体であるときの折曲部4b,5b間の外幅W1よりも狭く設定されている。また、本実施形態では、図2に示すように、コンタクトピン3の一対の弾性片4,5に形成された折曲部4b,5bの頂点が予圧孔10の内壁により押圧されるようになっている。
【0028】
そして、ソケット本体2には、図3に示すように、側面に突条12aが螺旋状に形成された一対の円柱状の棒部材としてのレバーシャフト11a,11bがソケット本体2の一対の対向する側縁部に平行に配設され、且つレバーシャフト11a,11bの両端部は、回転自在にソケット本体2の他の対向する側縁部に回転自在に支持されている。本実施形態において、螺旋状の突条12aはほぼレバーシャフト11a,11bの全長に亘り形成されており、レバーシャフト11a,11bの外周面にそれぞれ形成された螺旋状の突条12a,12aの巻き方向は相互に反対方向となるようにしてソケット本体2に支持されている。また、前記各レバーシャフト11a,11bの両端部近傍には、図3、図4、図6及び図7に示すように、上方に突出する凸状に形成されたレバー部材としてのアーム部13が取付けられており、このアーム部13のうちソケット本体2の外側に位置する辺は当接辺14とされている。また、レバーシャフト11a,11bの軸長方向の中央部には、図3に示すように、レバーシャフト11a,11bと同心にかつ大径とされた円筒状の位置決め部材15が回転自在にレバーシャフト11a,11bに嵌合されており、さらに、この位置決め部材15はソケット本体2の外周壁部の内側に形成された凹状の係合溝16に回転自在に係合されて位置を規制されており、後述するスライドプレート17のレバーシャフト11a,11bの延在方向の移動量を規制するようになっている。
【0029】
また、レバーシャフト11a,11b間には、図2乃至図4、図6及び図7に示すように、予圧プレート9の上方に位置するスライドプレート17が配設されている。このスライドプレート17は平面形状略四角形とされており、そのスライド方向に沿う方向に延在する両側面には、図3及び図4に示すように、レバーシャフト11a,11bの側面に形成された螺旋状の突条12aに螺合する凹溝12bが形成されている。そして、スライドプレート17のスライド方向に沿う方向の両側面中央部には、位置決め部材15が係合される凹状のスライド溝19が形成されている。このスライド溝19は、スライドプレート17のスライドする距離を考慮して、そのスライド方向寸法をレバーシャフト11の位置決め部材15の長さよりも大きく形成されており、スライド溝19が位置決め部材15の端面に当接されることにより、スライドプレート17の移動量が規制される。
【0030】
そして、スライドプレート17は、図3及び図4に示すように、両側面に形成された凹溝12bをレバーシャフト11a,11bの側面に形成された螺旋状の突条12aに嵌合させるとともに、レバーシャフト11a,11bに係合された位置決め部材15をスライド溝19内に配置するようにしてレバーシャフト11a,11b間に保持されている。
【0031】
また、スライドプレート17の中央部には、図3及び図5に示すように、各コンタクトピン3の弾性片4,5が挿通される複数の貫通孔20、20…が電気部品用ソケット1に装着される電気部品の半田ボールBに対応して形成されており、この貫通孔20,20…内には、図2に示すように、各コンタクトピン3の各弾性片4,5間に位置してコンタクトピン3の可動側弾性片5を押圧して弾性変形させるコンタクトピン押圧部21が形成されている。そして、このスライドプレート17の移動により、図2(b)に示すように、コンタクトピン押圧部21が可動側弾性片5を押圧して弾性変形させることにより、各弾性片4,5の先端に形成された接触部4a,5a間の間隔を拡開させることができるようになっている。つまり、弾性片4,5のそれぞれ前記接触部4a,5aと折曲部4b、5bとの中間部は、前記スライドプレート17の移動により弾性変形される弾性部4c,5cとされている。
【0032】
また、ソケット本体2の上方には、図2及び図5に示すように、トッププレート23が配設されており、このトッププレート23には載置される電気部品の各角部を案内して所定の位置に位置決めするガイド部22が形成されている。
【0033】
さらに、このトッププレート23の両側には、図5に示すように、一対のラッチ24が軸(図示せず)を中心として装着された電気部品を押圧する押圧位置と電気部品を取り出しうる退避位置との間で回動自在に取付けられており、このラッチ24の先端部は、電気部品の周縁部を押さえる部品押さえ部24aとされると共に、このラッチ24の軸より外側の基端部上面は、被押圧部24bとされている。ラッチ24は、図示しない付勢ばねの付勢力により、その先端部に設けられた部品押え部24aがトッププレート23の上面に接触する方向(押圧位置側)に付勢され、電気部品の周縁部を押さえるように構成されており、被押圧部24bに下向きの押圧力が加わった場合に、付勢バネの付勢力に抗ってラッチ24が退避位置側に回動され、部品押さえ部24aが電気部品の配設位置から退避されるようになっている。
【0034】
また、このトッププレート23の上方には、図5乃至図7に示すように、ソケット本体2に対し上下動自在に配置された上部操作部材25が配設されている。この上部操作部材25には、図4に示すように、ソケット本体2側に延在したフック27が形成されており、このフック27をソケット本体2の外周部に形成された係止部26に係止することにより、上部操作部材25の最上位置を規制している。また、上部操作部材25とソケット本体2との間には、図示省略の付勢ばねが介装されており、上部操作部材27は、この付勢ばねにより上方に付勢されている。また、この上部操作部材25には、電気部品が挿通可能な大きさの開口28が形成されており、この開口28を介して電気部品が挿通されて、トッププレート23のガイド部22に沿って所定位置に載置されるようになっている。
【0035】
さらに、この上部操作部材25の下面側には、上部操作部材25の下降動作によりラッチ24の被押圧部24bに当接してラッチ24を開位置の方向へ回動させる作動凸部(図示せず)と、レバーシャフト11a,11bのアーム部13の当接辺14に当接してアーム部13をレバーシャフト11a,11bの軸を中心にソケット本体2内側方向に回転させるテーパ状に形成された押動部29とが形成されている(図6及び図7)。
【0036】
次に、このように構成された電気部品の動作について説明する。
【0037】
電気部品を電気部品用ソケット1に装着するには、まず、図6に示す状態から、図7に示すように上部操作部材25を下方に押し下げる。これにより、上部操作部材25のテーパ状の押動部29がレバーシャフト11a,11bのアーム部13の当接辺14に当接しながらアーム部13をそれぞれソケット本体2の内側方向にレバーシャフト11の軸を中心として回動させる。このように各レバーシャフト11a,11bのアーム部13がそれぞれソケット本体2内側方向に回動されると、図7中、レバーシャフト11aは時計回りに、レバーシャフト11b葉反時計回りに、一対のレバーシャフト11も互いに回転される。このとき、レバーシャフト11a,11bに係合されている両位置決め部材15はソケット本体2の係合溝16にレバーシャフト11の延在方向の配設位置を規制された状態で係合されているのでスライド移動しないのに対し、レバーシャフト11a,11bの突条12aに凹溝12bが螺合されたスライドプレート17はレバーシャフト11a,11bの回転にあわせて位置決め部材15とスライド溝19とで規制された範囲内で移動可能な程度に横方向(図3中上方向)に移動される。
【0038】
そして、このスライドプレート17のスライド移動に伴って、コンタクトピン押圧部21により、図2(b)に示すように、コンタクトピン3の可動側弾性片5が押圧されて弾性変形されることにより、コンタクトピン3の先端の接触部4a,5a間の間隔が拡開される。
【0039】
また、これにあわせて、上部操作部材25の作動凸部により、ラッチ24の被押圧部24bが押圧されて、ラッチ24は、付勢ばねの付勢力に抗して回動され、部品押え部24aが退避位置まで移動される。
【0040】
この状態で、電気部品がガイド部22に案内されて、トッププレート23の上面所定位置に載置され、電気部品の各半田ボールBが、各コンタクトピン3の拡開された接触部4a,5a間に挿入される。
【0041】
その後、上部操作部材25の下方への押動力を解除すると、この上部操作部材25が付勢部材の付勢力で上昇され、ラッチ24が付勢ばねの付勢力により原位置側に回動され、部品押え部24aにより電気部品の周縁部が押えられ、電気部品がソケットに確実に固定される。
【0042】
このとき、スライドプレート17がスライド移動(図3中下方向に)されて元の位置に戻ると、コンタクトピン3の可動側弾性片5に対する押圧力が解除され、この可動側弾性片5が元の位置側に復帰され、図2(c)に示すように、この可動側弾性片5の接触部5aと固定側弾性片4の接触部4aとにより、電気部品の半田ボールBが挟持される。これにより、電気部品の各半田ボールBとプリント配線板とがコンタクトピン3を介して電気的に接続されることになる。
【0043】
また、電気部品を装着状態から取り外す場合は、同様に上部操作部材25を下降させることにより、コンタクトピン3の接触部4a,5a間の間隔が拡開されると共に、ラッチ24が退避位置に回動され、これにより、電気部品の半田ボールBがコンタクトピン3から外れ、弱い力で簡単に電気部品を外すことができるものである。
【0044】
このように、本実施形態においては、前記上部操作部材25の押動力をレバーシャフト11a,11bの回転力に変換し、このレバーシャフト11a,11bの回転力をスライドプレート17の移動力に変換してスライドプレート17をスライド移動させることにより、コンタクトピン3の接触部4a,5a間の間隔を拡げたり、狭めたりすることにより、前記電気部品の端子に離接させることができる。
【0045】
その際に、上部操作部材25の押動部29によりレバーシャフト11a,11bのアーム部13の当接辺14を押圧してレバーシャフト11a,11bを回転させることにより、スライドプレート17をスライド移動させるようにしているので、上部操作部材25を小さい力で押動するだけで、容易にスライドプレート17を移動させることができる。また、逆に、スライドプレート17を戻り動作させる場合も、図示しない付勢バネの付勢力により、小さい力で動作させることができる。さらに、レバーシャフト11の回転によりスライドプレート17を移動させるようにしているので、回転時におけるエネルギのロスを極力抑えることができる。またさらに、本実施形態のように、レバーシャフト11のほぼ全長にわたり螺旋状の突条12aを形成し、この突条12aにスライドプレート17の側面に形成された凹溝12bを係合させているので、スライドプレート17をレバーシャフト11a,11b間に極めて安定的に保持させることができ、よって、スライド移動を安定して行うことができる。
【0046】
なお、本発明は前述の実施形態のものに限定されるものではない。例えば、レバーシャフト11a,11bに形成する突条12aは、スライドプレート17を安定させて保持することができる限り、その全長にわたってではなく、一部に形成するのでもよい。また、突条12aと凹溝12bは、それぞれレバーシャフト11a,11b、位置決め部材15に形成するのに限定されず、突条12を位置決め部材15に、凹溝12bをレバーシャフト11a,11bに形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1に記載の発明に係る電気部品用ソケットによれば、複雑なリンク機構等を使うことなく、少ない部品点数でコンタクトピンの開閉を自在に行えるので、製造コストのダウンを実現できる。
【0048】
また、円柱部の螺旋状の突条または凹溝及びこれに嵌合するスライドプレートに形成した螺旋状の凹溝または突条のリード角(ねじれ角)を変えるだけで、棒部材の所定回転角度当たりのスライドプレートの移動量を好適に調整することができるとともに、レバー部材の操作力を調整することも可能となる等の効果を奏する。さらに、一対の棒部材をスライドプレートの相対する一対の側面において係合させ、前記一対の棒部材間にスライドプレートを水平に保持するように構成したので、スライドプレートを安定的に保持し、かつ、移動させることができ、コンタクトピンの接触部の拡開または狭める動作を確実に行なって、近年における電気部品の高密度化にも容易に対応することができる。そして、レバー部材に上下方向(垂直方向)の操作力を付与すれば、スライドプレートを水平に移動させることができるので、IC製造工程における自動化への対応が容易となる。そして、前記棒部材がスライドプレートの側面部に配置されているので、ソケット高さを低く抑えることができる等の効果を奏する。
【0049】
また、請求項2に記載の発明によれば、螺旋状の突条または凹溝が前記棒部材の軸長の略全体にわたって形成されているので、スライドプレートをより安定して移動させることができ、コンタクトピンの接触部の拡開及び狭める動作を小さい力で確実に行なうことができ、部品点数の低減及びそれによるコストダウンを図ることができる等の効果を奏する。
【0050】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、スライドプレートの移動量を規制しつつ、水平に移動させることが可能となり、さらに、請求項4に記載の発明によれば、操作部材を操作(上下動)させるだけで、レバー部材が操作され、スライドプレートが移動されるので、より一層ソケットの操作性能が向上し、扱いやすいソケットを提供することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電気部品用ソケットのコンタクトピンを示す正面図であり、(a)は単品図、(b)はソケット本体に取付けて予圧プレートを装着した状態を示す図である。
【図2】 同実施の形態に係るコンタクトピンの作用を示す断面図で,(a)はコンタクトピンの接触部が閉じられた状態、(b)はコンタクトピンの接触部が開かれた状態、(c)はコンタクトピンの接触部で半田ボールが挟持された状態を示す断面図である。
【図3】 同実施の形態に係る電気部品用ソケットのレバーシャフトとスライドプレートとの係合状態を示す正面図である。
【図4】 同実施の形態に係る上部操作部材とソケット本体との係合状態及びレバーシャフトとスライドプレートとの係合状態を示す拡大断面図である。
【図5】 同実施の形態に係る電気部品用ソケットの平面図である。
【図6】 電気部品用ソケットの上部操作部材の押し下げ動作前の状態を示す側面図(半断面図)である。
【図7】 電気部品用ソケットの上部操作部材の押し下げ動作後の状態を示す側面図(判断面図)である。
【符号の説明】
1 電気部品用ソケット
2 ソケット本体
3 コンタクトピン
4 弾性片
4a 接触部
4b 折曲部
4c 弾性部
5 弾性片
5a 接触部
5b 折曲部
5c 弾性部
6 ソルダーテール部
7 基部
8 圧入孔
9 予圧プレート
10 予圧孔
11a,11b レバーシャフト
12a 突条
12b 凹溝
13 アーム部
14 当接辺
15 位置決め部材
16 係合溝
17 スライドプレート
19 スライド溝
20 貫通孔
21 コンタクトピン押圧部
22 ガイド部
23 トッププレート
24 ラッチ
25 上部操作部材
26 係止部
27 フック
28 開口
29 押動部
B 半田ボール

Claims (4)

  1. 表面に多数の接続端子を有する電気部品を試験するためのソケットであって、
    ソケット本体と、
    前記ソケット本体に対し、水平かつ回転自在に取付けられた一対の棒部材と、
    前記棒部材に取付けられ、前記棒部材を回転させるレバー部材と、
    前記ソケット本体に対して水平に移動可能に設けられたスライドプレートと、
    前記ソケット本体に装着される基部と、前記スライドプレートに挿通され、前記スライドプレートの移動により弾性変形される弾性部と、前記電気部品の接続端子と接触する接触部とを有するコンタクトピンとを有し、
    前記棒部材は円柱部を有するとともに、この円柱部の側面に突条または凹溝が螺旋状に形成され、
    前記スライドプレートは、相対する一対の側面に、前記棒部材の前記円柱部に形成された突条または凹溝に嵌合可能な凹溝または突条が形成され、前記棒部材の突条または凹溝とスライドプレートの凹溝または突条とを嵌合させることにより前記一対の棒部材間に水平に保持されており、
    前記レバー部材を操作して前記棒部材が回転され、該棒部材の回転による円柱部の突条または凹溝の旋回運動に、前記スライドプレートに形成された凹溝または突条が追従することにより、前記スライドプレートが前記棒部材の軸線方向に沿う方向に移動され、これにより前記コンタクトピンの弾性部が弾性変形され、前記コンタクトピンの接触部が前記電気部品の接続端子に対して離接可能に移動されることを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記棒部材の円柱部に形成された螺旋状の突条または凹溝が棒部材の軸長の略全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記棒部材の軸方向中央部には位置決め部材が嵌合されており、
    前記ソケット本体の外周壁内側には、前記位置決め部材を回転自在に嵌合させるとともに、その位置を規制する凹状の係合溝が形成されており、
    前記スライドプレートの前記相対する一対の側面におけるスライド方向中央部には、スライド方向寸法を前記位置決め部材のスライド方向寸法よりも大きく形成され、前記位置決め部材を回転移動可能に係合させるとともに、その移動量を規制する凹状のスライド溝が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 開口部を有する操作部材が前記ソケット本体に対して上下方向に往復動可能に取付けられ、この操作部材の往復動により、前記レバー部材が操作されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気部品用ソケット。
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