JP3784600B2 - エアリザーバシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両などに搭載されるエアリザーバシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックなど車両には、ブレーキや補機などエアで駆動する各種のアクチュエータが装備され、これらへのエア供給を十分に確保するため、図2のようなエアリザーバシステムが搭載される。
【0003】
図2において、11はエアコンプレッサであり、その圧縮エアはエアドライヤ12で除湿された後、チェック弁13aを介してサプライエアリザーバ13へ供給され、さらにマルチプロテクションバルブ14を経由してサービスエアリザーバ15a,15bへ供給される。
【0004】
サプライエアリザーバ13の内圧が上限値以上になると、プレッシャレギュレータ16からその内圧(タンク圧)がエアコンプレッサ11およびエアドライヤ12へ供給され、エアコンプレッサ11のアンロード弁を開いてエアコンプレッサ11の圧送作用を停止する一方、エアドライヤ12のパージバルブを開いて乾燥剤を再生させる。
【0005】
マルチプロテクションバルブ14に複数系統のエア供給回路17a,17b(たとえば、スプリングブレーキや補機のアクチュエータ)がそれぞれ接続され、サービスエアリザーバ15a,15bおよびサプライエアリザーバ13のエアをこれらの回路17a,17bへ供給する。また、サービスエアリザーバ15a,15bに主ブレーキ回路18a,18bが接続される。
【0006】
エアの消費により、サプライエアリザーバ13の内圧が下限値以下になると、プレッシャレギュレータ16からエアコンプレッサ11およびエアドライヤ12への通路が遮断され、エアコンプレッサ11およびエアドライヤ12側が開放される。このため、アンロード弁およびパージバルブが閉じることにより、エアコンプレッサ11の圧送作用が再開すると共に、その圧縮エアをエアドライヤ12が除湿するのである。
【0007】
なお、マルチプロテクションバルブ14は、いずれかの回路(15a側,15b側、17a側,17b側、13側)に失陥などによっって所定圧以下になると、その異常な回路を閉弁し、ほかの正常な回路を保護(エア漏れを規制)する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このようなエアリザーバシステムにおいては、サプライエアリザーバ13のほか、サービスエアリザーバ15a,15bが備えられ、これらから主ブレーキ回路18a,18bおよびエア供給回路17a,17bへエアが供給される。したがって、エアの補給は、サプライエアリザーバ13およびサービスエアリザーバ15a,15bに対し、これらの内圧が上限値以上になるまで継続される。このため、1回あたりのエア補給量が多くなり、エアドライヤ12に内蔵の乾燥剤も、これに見合う量が必要のため、大型のエアドライヤ12を装備することが要求される。
【0009】
この発明は、エアタンク容量(サプライエアリザーバ13およびサービスエアリザーバ15a,15bの全体容量)を確保しつつ、エアドライヤの小型化を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明を図1に基づいて説明する。
第1の発明は、エアコンプレッサ1の吐出口にエアドライヤ2のインレットポートを接続すると共に、エアドライヤ2のアウトレットポートをサプライエアリザーバ3に接続する一方、サプライエアリザーバ3の内圧に基づいてこれを一定に保つようにエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブを制御するプレッシャレギュレータ7を備えるエアリザーバシステムにおいて、サプライエアリザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介して接続するサービスエアリザーバ6a,6bと、サービスエアリザーバ6a,6bにマルチプロテクションバルブ4を介して接続する複数系統のエア供給回路7a,7bと、を設ける一方、複数系統のエア供給回路7a,7bよりもエア消費量が大きい別のエア供給回路7cをサプライエアリザーバ3にシングルプロテクションバルブ8を介して接続すると共に、マルチプロテクションバルブ4からサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5を設けたことを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明に係るエアリザーバシステムにおいて、別のエア供給回路7cは、1回あたりのエア消費量も大きい補機のアクチュエータに接続する一方、複数系統のエア供給回路7a,7bは、総体的にエア消費量の少ないスプリングブレーキや補機のアクチュエータに接続することを特徴とする。
【0012】
第1の発明においては、複数系統のエア供給回路7a,7bでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bおよびサプライエアリザーバ3から複数系統のエア供給回路7a,7bへエアが供給される。複数系統のエア供給回路7a,7bよりもエア消費量が大きい別のエア供給回路7cでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bはチェック弁5によって別のエア供給回路7cへのエアの供給が阻止され、サプライエアリザーバ3のみから別のエア供給回路7cへエアが供給されるので、サプライエアリザーバ3の内圧が相対的に早く低下することになる。したがって、プレッシャレギュレータ7の制御に基づいて、エアコンプレッサ1の圧送作用およびエアドライヤ2の除湿作用が短いサイクルで行われる。その結果、エアドライヤ2の乾燥剤の量も減らせるので、必要なタンク(サプライエアリザーバ3およびサービスエアリザーバ6a,6b)容量を確保しつつ、エアドライヤ2を小型化することができる。
【0013】
別のエア供給回路7cは、1回あたりのエア消費量も大きいため、サプライエアリザーバ3の内圧がサービスエアリザーバ6a,6bの内圧よりも早く低下することになり、エアドライヤ2の小型化を促進することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1の実施形態において、1はエアコンプレッサであり、その吐出口にエアドライヤ2のインレットポートが接続され、エアドライヤ2のアウトレットポートにサプライエアリザーバ3がチェック弁3aを介して接続される。
【0015】
サプライエアリザーバ3の内圧に基づいて、これを一定に保つようにエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブを制御するプレッシャレギュレータ7が備えられる。
【0016】
サプライエアザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介してサービスエアリザーバ6a.6bおよび複数系統のエア供給回路7a,7bが接続され、サービスエアリザーバ6a,6bに主ブレーキ回路9a,9bが接続される。サプライエアリザーバ3に別のエア供給回路7cがシングルプロテクションバルブ8を介して接続される。そして、マルチプロテクションバルブ4からサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5が設けられる。
【0017】
マルチプロテクションバルブ4は、いずれかの回路(6a側,6b側、7a側,7b側、3側)が失陥などによって所定圧以下に低下すると、その異常な回路を閉弁し、正常な回路の圧力を保護する。シングルプロテクションバルブ8は、いずれかの回路(7c側,3側)に失陥が生じると、同じく正常な回路を保護する。
【0018】
エア供給回路7cは、1回あたりのエア消費量も大きい補機(たとえば、エアサスペンション装置)のアクチュエータに接続される。エア供給回路7a,7bは、総体的にエア消費量の少ないスプリングブレーキや補機のアクチュエータに接続される。
【0019】
このような構成により、エアコンプレッサ1の圧縮エアは、エアドライヤ2で除湿された後、チェック3aを介してサプライエアリザーバへ供給され、さらにマルチプロテクションバルブ4を経由してサービスエアリザーバ6a,6bへ供給される。
【0020】
サプライエアリザーバ3の内圧が上限値以上になると、プレッシャレギュレータ7からその内圧(タンク圧)がエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブへ供給され、エアコンプレッサ1のアンロード弁が開いてエアコンプレッサ1の圧送作用を停止する一方、エアドライヤ2のパージバルブが開いて乾燥剤を再生させる。
【0021】
主ブレーキ回路9a,9bおよびエア供給回路7a,7b、7cでエアが消費され、サプライエアリザーバ3の内圧が下限値以下になると、プレッシャレギュレータ7からエアコンプレッサ1およびエアドライヤ2への通路が遮断され、エアコンプレッサ1およびエアドライヤ2側が開放されるので、アンロード弁およびパージバルブが閉じることにより、エアコンプレッサ1の圧送作用が再開すると共に、その圧縮エアをエアドライヤ2が除湿するのである。
【0022】
主ブレーキ回路9a,9bおよびエア供給回路7a,7bでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bおよびサプライエアリザーバ3から主ブレーキ回路9a,9bおよびエア供給回路7a,7bへエアが供給されるのに対し、エア供給回路7cでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bはチェック弁5によってエア供給回路7cへのエアの供給が阻止され、サプライエアリザーバ3のみからエア供給回路7cへエアが供給される。
【0023】
したがって、サプライエアリザーバ3の内圧は相対的に早く低下することになり、プレッシャレギュレータ7の制御に基づいて、エアコンプレッサ1の圧送作用およびエアドライヤ2の除湿作用が短いサイクルで行われる。このため、エアドライヤ2の乾燥剤の量も減らせるので、必要なタンク容量(サプライエアリザーバ3およびサービスエアリザーバ6a、6bの全体容量)を確保しつつ、エアドライヤ2を小型化することができる。
【0024】
エア供給回路7cは、主ブレーキ回路9a,9bおよびエア供給回路7a,7bよりも、エア消費量を大きく設定することにより、それだけサプライエアリザーバ3の内圧低下が早められるため、エアドライヤ2の小型化を大いに促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す回路構成図である。
【図2】従来技術を説明する回路構成図である。
【符号の説明】
1 エアコンプレッサ
2 エアドライヤ
3 サプライエアリザーバ
4 マルチプロテクションバルブ
5 チェック弁
6a,6b サービスエアリザーバ
7 プレッシャレギュレータ
7a〜7c エア供給回路
8 シングルプロテクションバルブ
Claims (2)
- エアコンプレッサ1の吐出口にエアドライヤ2のインレットポートを接続すると共に、エアドライヤ2のアウトレットポートをサプライエアリザーバ3に接続する一方、サプライエアリザーバ3の内圧に基づいてこれを一定に保つようにエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブを制御するプレッシャレギュレータ7を備えるエアリザーバシステムにおいて、サプライエアリザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介して接続するサービスエアリザーバ6a,6bと、サービスエアリザーバ6a,6bにマルチプロテクションバルブ4を介して接続する複数系統のエア供給回路7a,7bと、を設ける一方、複数系統のエア供給回路7a,7bよりもエア消費量が大きい別のエア供給回路7cをサプライエアリザーバ3にシングルプロテクションバルブ8を介して接続すると共に、マルチプロテクションバルブ4からサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5を備えることを特徴とするエアリザーバシステム。
- 別のエア供給回路7cは、1回あたりのエア消費量も大きい補機のアクチュエータに接続する一方、複数系統のエア供給回路7a,7bは、総体的にエア消費量の少ないスプリングブレーキや補機のアクチュエータに接続することを特徴とする請求項1に記載のエアリザーバシステム。
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JP2001219844A JP2001219844A (ja) | 2001-08-14 |
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