JP3758925B2 - 車両のエアリザーバ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両に搭載されるエアリザーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両にはブレーキや補機などエアで駆動する各種のアクチュエータが装備され、これらへのエア供給を十分に確保するため、図2のようなエアリザーバシステムが搭載される。
【0003】
図2において、11はエアコンプレッサであり、その圧縮エアはエアドライヤ12で除湿された後、チェック弁13aを介してサプライエアリザーバ13へ供給され、さらにマルチプロテクションバルブ14を経由してサービスエアリザーバ15a,15b(プライマリタンク,セカンダリタンク)へ供給される。
【0004】
サプライエアリザーバ13の内圧が上限値以上になると、プレッシャレギュレータ16からその内圧(タンク圧)がエアコンプレッサ11およびエアドライヤ12へ供給され、エアコンプレッサ11のアンロード弁を開いてエアコンプレッサ11の圧送作用を停止する一方、エアドライヤ12のパージバルブを開いて乾燥剤を再生させる。
【0005】
マルチプロテクションバルブ14にブレーキや補機など複数系統のエア供給回路17a,17bが個別的に接続され、サービスエアリザーバ15a,15bおよびサプライエアリザーバ13のエアを必要に応じて各アクチュエータへ供給する。なお、マルチプロテクションバルブ14は、いずれかの回路(13側、15a側,15b側、17a側,17b側)が失陥などによって所定圧以下になるとその異常な回路を閉弁し、ほかの正常な回路の圧力を保護(エア漏れを規制)する。
【0006】
エアの消費により、サプライエアリザーバ13の内圧が下限値以下になると、プレッシャレギュレータ16からエアコンプレッサ11およびエアドライヤ12への通路が遮断され、エアコンプレッサ11およびエアドライヤ12側が開放される。このため、アンロード弁およびパージバルブが閉じることにより、エアコンプレッサ11の圧送作用が再開すると共に、その圧縮エアをエアドライヤ12が除湿するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エアサスペンション仕様の車両においては、車高調整を行う際に多量のエアを一時的に要求される可能性もあり、その最大要求量を確保するため、エアサスペンションへのエアを供給する専用回路として、これにサービスエアリザーバをいくつも追加することが必要となり、コストアップなどを招くという不具合が考えられる。
【0008】
この発明は、このような不具合を改善するための有効な手段の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の構成を図1に基づいて説明する。
【0010】
第1の発明は、エアサスペンション仕様の車両に搭載されるエアリザーバ装置において、図1のように、サプライエアリザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介してサービスエアリザーバ6a,6bを接続し、そのマルチプロテクションバルブ4にブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7bを個別的に接続する一方、サプライエアリザーバ3からマルチプロテクションバルブ4へ至る配管5にサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5aを設け、配管5のチェック弁5aとマルチプロテクションバルブ4との間にシングルプロテクションバルブ9を介してエアサスペンションのエア供給回路10を接続すると共に、エアサスペンションのエア供給回路10から配管5へのシングルプロテクションバルブを介するエアの逆流を阻止するチェック弁8を設けたことを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明におけるシングルプロテクションバルブ9は、その閉弁圧をマルチプロテクションバルブ4の閉弁圧よりも高く設定したことを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
第1の発明では、ブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7abでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bおよびサプライエアリザーバ3からマルチプロテクションバルブ4を経由してブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7bへエアが供給される。エアサスペンションのエア供給回路10でエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bからマルチプロテクションバルブ4を経由するエアおよびサプライエアリザーバ3からのエアがシングルプロテクションバルブ9を通してエアサスペンションのエア供給回路10へ供給されるのであり、配管5からサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5aと、エアサスペンションのエア供給回路10から配管5へのエアの逆流を阻止するチェック弁8と、を備えるので、ブレーキなど複数系統のエア供給回路に対するサービスエアリザーバ6a,6abのエアについても、エアサスペンションへの作動圧として流用できる。したがって、エアサスペンション専用のタンクを増やすことなく、車高調整に必要なエア供給量を確保できる。
【0013】
また、ブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7bに対するサービスエアリザーバ6a,6bとして、プライマリタンクのほか、セカンダリタンクを備えるので、エアサスペンション専用のタンクの削減も可能になり、車高調整に必要なエア供給量を効率よく確保できる。
【0014】
第2の発明では、ブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7bに対するサービスエアリザーバ6a,6bからエアサスペンションへのエアの流用は、シングルプロテクションバルブ9の閉弁圧に規制され、マルチプロテクションバルブ4側は正常範囲の圧力に維持されるので、車高調整時においても、ブレーキなどの作動性能を適正に保証できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1の実施形態において、1はエアコンプレッサであり、その吐出口にエアドライヤ2のインレットポートが接続され、エアドライヤ2のアウトレットポートにサプライエアリザーバ3がチェック弁3aを介して接続される。
【0016】
サプライエアリザーバ3の内圧に基づいて、これを一定に保つようにエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブを制御するプレッシャレギュレータ7が備えられる。
【0017】
サプライエアリザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介してサービスエアリザーバ6a,6b(プライマリタンク,セカンダリタンク)が接続され、マルチプロテクションバルブ4にブレーキ系や補機系のエア供給回路7a,7bがそれぞれ接続される。
【0018】
マルチプロテクションバルブ4は、いずれかの回路(3a側、6a側,6b側、7a側,7b側)が失陥などによって所定圧以下になるとその異常な回路を閉弁し、ほかの正常な回路の圧力を保護(エア漏れを規制)する。
【0019】
サプライエアリザーバ3からマルチプロテクションバルブ4へ至る配管5にチェック弁5aが介装され、その下流にチェック弁8およびシングルプロテクションバルブ9を介してエアサスペンションのエア供給回路10が接続される。
【0020】
シングルプロテクションバルブ9は、いずれかの回路(5側、10側)が失陥などによって所定圧以下になると閉弁し、正常な回路の圧力を保護(エア漏れを規制)するものであり、この閉弁圧はマルチプロテクションバルブ4の閉弁圧よりも高く設定される。
【0021】
チェック弁5aは、マルチプロテクションバルブ4からサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止する。チェック弁8は、エアサスペンションのエア供給回路10から配管5側へのエアの逆流を阻止する。
【0022】
このような構成により、エアコンプレッサ1の圧縮エアは、エアドライヤ2で除湿された後、チェック3aを介してサプライエアリザーバ3へ供給され、さらにマルチプロテクションバルブ4を経由してサービスエアリザーバ6a,6bへ供給される。
【0023】
サプライエアリザーバ3の内圧が上限値以上になると、プレッシャレギュレータ7からその内圧(タンク圧)がエアコンプレッサ1のアンロード弁およびエアドライヤ2のパージバルブへ供給され、エアコンプレッサ1のアンロード弁が開いてエアコンプレッサ1の圧送作用を停止する一方、エアドライヤ2のパージバルブが開いて乾燥剤を再生させる。
【0024】
ブレーキ系や補機系のエア供給回路7a、7bおよびエアサスペンションのエア供給回路10でエアが消費され、サプライエアリザーバ3の内圧が下限値以下になると、プレッシャレギュレータ7からエアコンプレッサ1およびエアドライヤ2への通路が遮断され、エアコンプレッサ1およびエアドライヤ2側が開放されるので、アンロード弁およびパージバルブが閉じることにより、エアコンプレッサ1の圧送作用が再開すると共に、その圧縮エアをエアドライヤ2が除湿するのである。
【0025】
ブレーキ系や補機系のエア供給回路7a,7bでエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bおよびサプライエアリザーバ3からマルチプロテクションバルブ4を経由してエア供給回路7a,7bへエアが供給される。エアサスペンションのエア供給回路10でエアが消費される場合、サービスエアリザーバ6a,6bからマルチプロテクションバルブ4を経由するエアおよびサプライエアリザーバ3からのエアがシングルプロテクションバルブ9を通してエアサスペンションのエア供給回路10へ供給される。
【0026】
すなわち、ブレーキ系や補機系のエア供給回路7a,7bに対するサービスエアリザーバ6a,6bのエアについても、エアサスペンションへの作動圧として流用可能のため、エアサスペンション専用のタンクを増やすことなく、車高調整に必要なエア供給量を確保できるという効果が得られる。
【0027】
サービスエアリザーバ6a,6bからエアサスペンションへのエアの流用は、シングルプロテクションバルブ9の閉弁圧に規制され、マルチプロテクションバルブ4側は正常範囲の圧力に維持されるので、車高調整時においても、ブレーキなどの作動性能を適正に保証できる。また、サービスエアリザーバとしてプライマリタンク6aのほか、セカンダリタンク6bを備えるので、エアサスペンション専用のタンクの削減も可能になり、車高調整に必要なエアサスペンションへのエア供給量を効率よく確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態を表す回路構成図である。
【図2】 従来技術を説明する回路構成図である。
【符号の説明】
1 エアコンプレッサ
2 エアドライヤ
3 サプライエアリザーバ
4 マルチプロテクションバルブ
6a,6b サービスエアリザーバ
7 プレッシャレギュレータ
7a,7b ブレーキ系や補機系のエア供給回路
9 シングルプロテクションバルブ
10 エアサスペンションのエア供給回路
Claims (2)
- エアサスペンション仕様の車両に搭載されるエアリザーバ装置において、サプライエアリザーバ3にマルチプロテクションバルブ4を介してサービスエアリザーバ6a,6bを接続し、そのマルチプロテクションバルブ4にブレーキなど複数系統のエア供給回路7a,7bを個別的に接続する一方、サプライエアリザーバ3からマルチプロテクションバルブ4へ至る配管5にサプライエアリザーバ3へのエアの逆流を阻止するチェック弁5aを設け、配管5のチェック弁5aとマルチプロテクションバルブ4との間にシングルプロテクションバルブ9を介してエアサスペンションのエア供給回路10を接続すると共に、エアサスペンションのエア供給回路10から配管5へのシングルプロテクションバルブを介するエアの逆流を阻止するチェック弁8を設けたことを特徴とする車両のエアリザーバ装置。
- シングルプロテクションバルブ9は、その閉弁圧をマルチプロテクションバルブ4の閉弁圧よりも高く設定したことを特徴とする請求項1に記載のエアリザーバ装置。
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