JP3782522B2 - パルスモータ駆動制御方法及び装置 - Google Patents

パルスモータ駆動制御方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルスモータを駆動制御するパルスモータ駆動制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パルスモータは回転角度及び回転速度をオープン制御で正確に制御できるため、OA(オフィスオートメーション)機器等の駆動源として用いられている。
【0003】
また、パルスモータは歩進パルス数に対する回転角度が一定なために、歩進パルスをそのままインクリメントして位置検出が行え、該位置検出のためのエンコーダを必要としないので、近年ではビデオカメラ等の撮像装置のレンズ制御源としても用いられている。
【0004】
しかしながら、パルスモータの駆動時には騒音が大きくなるという問題点があり、パルスモータの駆動電流波形を図25の(b)の矩形波から、図25の(a)に示すような正弦波形にすることにより、騒音を小さくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では騒音を小さくするために、パルスモータの駆動電流波形を正弦波にしているが、パルスモータの駆動開始時と停止時には、図25の(c)に示すように正弦波駆動でも滑らかな波形でなくなり、騒音の原因となる。
【0006】
特に、撮影装置のレンズ駆動時にはフォーカス動作をする際に、レンズの駆動及び停止を短期間の間に繰り返すような図25の(d)に示すような駆動パターンがあり、このようなときは、レンズの駆動及び停止が何回も繰り返されるために、騒音が大きな問題となる。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、駆動及び停止を繰り返すときのパルスモータの停止時の騒音を低減することができるパルスモータ制御方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するため本発明の請求項1記載のパルスモータ駆動制御方法は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有し、前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期を分割したうちの少なくとも1パルス分の時間だけ前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするものである。
【0010】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項2記載のパルスモータ駆動制御方法は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有し、前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の前記パルスモータの駆動速度及びPWMのデューティ比の少なくとも1つを変更することにより前記波形の傾きを部分的になだらかにすることを特徴とするものである。
【0011】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項3記載のパルスモータ駆動制御方法は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有することを特徴とするものである。
【0012】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項4記載のパルスモータ駆動制御方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法において、前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期内の位相位置における当該駆動信号の波形の傾きが十分なだらかなときは、当該波形の傾きを変更しないことを特徴とするものである。
【0013】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項5記載のパルスモータ駆動制御方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法において、前記パルスモータの駆動速度に応じて、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における波形の傾きをなだらかにするタイミングを変更する時間変更ステップを更に有することを特徴とするものである。
【0014】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項6記載のパルスモータ駆動制御方法は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法において、前記パルスモータの出力を制御するための割り込み処理を行う割り込み処理ステップと、前記パルスモータの駆動速度に応じて前記割り込み処理の割り込み時間を設定する設定ステップとを更に有し、前記波形制御ステップでは、前記割り込み時間を増加することにより前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするものである。
【0017】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項記載のパルスモータ駆動制御装置は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有し、前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期を分割したうちの少なくとも1パルス分の時間だけ前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするものである。
【0018】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項記載のパルスモータ駆動制御装置は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有し、前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の前記パルスモータの駆動速度及びPWMのデューティ比の少なくとも1つを変更することにより前記波形の傾きを部分的になだらかにすることを特徴とするものである。
【0019】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項記載のパルスモータ駆動制御装置は、パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有することを特徴とするものである。
【0020】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項10記載のパルスモータ駆動制御装置は、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置において、前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期内の位相位置における当該駆動信号の波形の傾きが十分なだらかなときは、当該波形の傾きを変更しないことを特徴とするものである。
【0021】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項11記載のパルスモータ駆動制御装置は、請求項7乃至10のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置において、前記パルスモータの駆動速度に応じて、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における波形の傾きをなだらかにするタイミングを変更する時間変更手段を更に有することを特徴とするものである。
【0023】
また、上記目的を達成するため本発明の請求項12記載のパルスモータ駆動制御装置は、請求項7乃至11のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置において、前記パルスモータの出力を制御するための割り込み処理を行う割り込み処理手段と、前記パルスモータの駆動速度に応じて前記割り込み処理の割り込み時間を設定する設定手段とを更に有し、前記波形制御手段は、前記割り込み時間を増加することにより前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図21に基づき説明する。
【0034】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜図9に基づき説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るパルスモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、1及び2はドライバ回路、3及び4は2相パルスモータ5のモータ巻線、5は2相パルスモータ、6は2相パルスモータ5のマグネット、7は2相パルスモータ5の制御を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記述する)で、周波数とデューティ比を設定可能なパルス信号(E,F)を出力するPWM(パルス幅変調)ユニット7aと、プログラム可能なタイマーユニット7bと、“H(ハイ)”信号及び“L(ロー)”信号を出力可能な出力ポート(A,B)と、2相パルスモータ5の駆動速度やPWMのデューティ比等のデータを格納したROM(リードオンリーメモリ)7cとを内蔵している。
【0035】
図2はドライバ回路1、2の内部構成を示すブロック図である。図2において、8及び9はPNPトランジスタ、10及び11はNPNトランジスタ、12、13、14、15はダイオード、16、17、18、19は抵抗、20、21はANDゲート、22はNOTゲートである。図2において、入力端子EN1が“H”レベルで入力IN1が“L”レベルのとき、トランジスタ(以下、Trと記述する)8及びTr11はオン(ON)状態となり、Tr9及びTr10はオフ(OFF)状態となる。従って、モータ巻線3には出力端子OUT1から出力端子OUT2の方向に電流が流れる。入力端子EN1が“H”レベルで、入力端子IN1が“L”レベルのとき、Tr9及びTr10はON状態となり、Tr8及びTr11はOFF状態となる。従って、モータ巻線3には出力端子OUT2から出力端子OUT1の方向に電流が流れる。 また、入力端子EN1が“L”レベルのときは、入力端子IN1の入力レベルに拘らずTr8〜Tr11はOFF状態となり、出力端子OUT1から出力端子OUT2はハイインピーダンス状態となる。図3はこれらの入力と出力の関係を示す図であり、入力端子IN2、入力端子EN2、出力端子OUT3、出力端子OUT4も同じである。また、マイコン7からドライバ回路1及び2へ、PWMユニット7aの出力端子Eからの出力信号はドライバ回路1の入力端子IN1に、PWMユニット7aの出力端子Fからの出力信号はドライバ回路2の入力端子IN2にそれぞれ入力される。また、ドライバ回路1の入力端子EN1及びドライバ回路2の入力端子EN2は、図1に示すようにマイコン7の出力ポートA,Bにそれぞれ接続し、“H”、“L”をコントロールしてもよいが、マイコン7に接続せずに“H”レベル固定にしてもよい。次に、PWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力信号によるモータ巻線電流の制御方法を説明する。図1のマイコン7はPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力信号を一定の周波数fpでドライバ回路1,2に入力する。このPWMの“H”“L”により上述した論理でモータ巻線3,4は駆動されるが、周波数fpが高いため、モータ巻線3,4のインダクタンスの影響でモータ巻線3,4には、図4に示すようなデューティ比に応じた電流が流れる。図4の(a)はPWMユニット7aの出力端子Eからの出力信号と時間の関係を、図4の(b)は巻線電流と時間の関係をそれぞれ示す。従って、振動、騒音の小さいとされる正弦波駆動を行うためには、このPWMデューティ比の変化を略正弦波的にすればよく、更に効率よくモータ駆動を行うためには、前記正弦波の振幅を回転速度に応じて変化させるようにPWMデューティ比変化を調整すればよい。このデューティ比調整方法について図5を用いて以下に述べる。図5の(a)は最大値$FF、最小値$00とした基本デューティ比データ(Dn)を、図5の(b)は最大値$FF、最小値$00とした駆動開始及び停止時のデューティ比データ(Dn)をそれぞれ示す。図5の(a)に示す最大値$FF、最小値$00とした基本デューティ比データ(Dn)を図1のROM7cに格納しておく。このデューティ比データは、例えば1周期の正弦波信号を64分割したものである。上列の0〜63は便宜的に付けたROM7cのアドレスであり、下列の数値は各アドレスに格納されたデューティ比データである。このデューティ比データをマイコン7のタイマー割り込みによって順次読み出し、PWMのデューティ比とする。このタイマー割り込みの時間(Tt)を操作することにより、パルスモータ5の回転速度を調整することができる。また、PWMユニット7aの出力端子EとPWMユニット7aの出力端子Fは、読み出しROMアドレスを16ずらして90deg位相のずれた関係とする。そして、パルスモータ5の駆動を停止させる際には、PWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止すればよい。図6は本発明を実施するためのパルスモータ5の駆動開始と停止の際のマイコン7の動作フローを示すフローチャートである。同図のステップS601で、外部からの情報により、駆動するべき速度(Vt)、パルス数aを設定する。これは外部からのスイッチや通信等、マイコン7に駆動速度とパルス数を入力できればよい。ここで、a=bとして、bを設定する。次に、ステップS602で駆動速度に応じたタイマー割り込み時間Ttを設定する。これは駆動速度が速ければ短く、遅ければ長くなる。
【0036】
次に、ステップS603で次の外部からの駆動情報が来るまで待機し、駆動情報が来たら前記ステップS601へ戻る。このように図6の処理動作を繰り返しながらパルスモータ5を駆動させる。図7は実際に駆動するためのPWMユニット7aの出力を制御している割り込み処理ルーチン内の動作フローを示すフローチャートである。同図のステップS701で図6のメインルーチン内で設定される駆動パルス数aが0か否かを判断する。そして、駆動パルス数aが0であればパルスモータ5を駆動しないことなので、ステップS702でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止してパルスモータ5の駆動を停止した後、本処理動作を終了する。また、駆動パルス数aが0でなければ、ステップS703で図5(a)の基本デューティ比データから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば0〜63)でのデューティ比を読み出す。次に、ステップS704でカウンタA≠63か否かを判断し、カウンタA≠63ならばステップS705でカウンタAをインクリメントしてステップS707へ進む。また、カウンタA≠63でなければステップS706でカウンタAを0にしてステップS707へ進む。このカウンタAにより、正弦波の1周期を64分割した内の現在の位相位置が分かる。ステップS707では、カウンタAが8の倍数か否かを判断する。1周期を64分割した内の8の倍数のところが1パルス分となり、1周期分が8パルスとなる。従って、ステップS707において8の倍数でなければ、1パルス分の移動途中なので、そのまま本処理動作を終了する。また、前記ステップS707においてカウンタAが8の倍数ならばステップS708に進み、b=aか否かを判断する。そして、b=aであれば駆動開始タイミングであることが分かり、ステップS710へ進む。また、前記ステップS708においてb=aでない場合は、ステップS709でb=1か否かを判断する。そして、b=1であれば、あと1パルスで停止なので、停止準備タイミングであることが分かり、ステップS710へ進む。このステップS710では、上記図6のステップS602において設定したタイマーの割り込み時間をTtの2倍に設定して、ステップS714へ進む。これにより、駆動開始時と停止準備時には、1パルス分の時間だけ駆動速度が遅くなる。このときの波形を表わしたのが図8であり、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図8は停止時のみしか上記動作を行っていない。また、図8において、Xは停止時に遅くしなかったときの波形で、Yが上記図7の動作のように、停止時に速度を遅くしたときの波形である。再び図7に戻って、前記ステップS709においてb=1でなければ、ステップS711でb≠0か否かを判断し、b≠0であればステップS712で上記図6のステップ602において設定したタイマー割り込み時間Ttを設定して(図8の▲2▼〜▲4▼)、ステップS714へ進む。また、前記ステップS711においてb≠0でなければ、ステップS713でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止しパルスモータ5の駆動を停止した後、本処理動作を終了する。ステップS714ではbから1を引いた後、本処理動作を終了する。図9は図7の動作フローに従い、駆動速度600ppsで8パルス駆動させるときの波形の状態を示す図である。同図の(a)は従来の駆動方法であり、同図の(b)は本発明の駆動方法である。上記図7では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで同じ速度に変更するようにステップS710においてタイマー割り込み時間を設定しているが、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで異なる速度になるようにタイマー割り込み時間を設定してもよい。また、上記図7では駆動電流波形の形を決定するデューティ比データの分割数を64に設定したが、これは、分割数が多ければ駆動電流波形がより正弦波に近くなることを示し、64分割でなくてもよい。また、上記図7ではパルスモータ5の駆動開始と停止時の両方で速度の変更を行ったが、どちらか片方だけで速度の変更を行ってもよい。以上詳述したように、マイコン7の割り込みの中で1パルス単位でパルスモータ5の駆動開始時と停止時に、駆動速度を加速または減速することで、パルスモータ5の駆動開始時と停止時の駆動電流波形が滑らかになり、パルスモータ5の騒音を軽減することができる。また、図7では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時の1パルス間の速度を図8のY波形のように変更したが、図8のZ波形のように64分割のパルスモータ5の位相位置によって、1パルス間のタイマーの割り込み時間を徐々に遅くし、減速することによって、より駆動電流波形を滑らかにすることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図10及び図11に基づき説明する。なお、本実施の形態に係るパルスモータ制御装置の基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における図1及び図2と同一であるから、両図を流用して説明する。
【0038】
上述した第1の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時或いは停止時に、距離として1パルス分だけ加速または減速をする方法を例示したが、高速で駆動しているときは、1パルス分では加速または減速距離として短すぎるので、本実施の形態は速度に応じて数パルス分の加速または減速を行うようにしたものである。
【0039】
図10は本実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン7内の割り込み動作フローを示すフローチャートである。メインルーチンは上述した第1の実施の形態における図6と同様である。割り込み内での処理を以下に説明する。
【0040】
図10において、ステップS1001で駆動パルス数a=0か否かを判断し、駆動パルス数a=0であれば、ステップS1002でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止させて、パルスモータ5の駆動を停止させた後、本処理動作を終了する。また、駆動パルス数a=0でなければ、ステップS1003で駆動速度(Vt)に応じた加速或いは減速するべき距離(パルス換算)cを設定する。この距離cは駆動速度(Vt)が高速ほど多くなり、低速時には少なくなる。この値はパルスモータ5の開始時と停止時とで異なってもよい。異なる場合は、開始用の距離c1、停止用の距離c2を設定することになる。
【0041】
次に、ステップS1004で図5(a)の基本デューティ比データから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば0〜63)でのデューティ比を読み出す。次に、ステップS1005でカウンタA≠63か否かを判断し、カウンタA≠63であれば、ステップS1006でカウンタAをインクリメントしてステップS1008へ進む。また、カウンタA≠63でなければ、ステップS1007でカウンタAを0にしてステップS1008へ進む。このカウンタAにより、正弦波の1周期を64分割した内の、現在の位相位置が分かる。
【0042】
ステップS1008ではカウンタAが8の倍数か否かを判断する。1周期を64分割した内の8の倍数のところが1パルス分となり、1周期分が8パルスとなる。従って、前記ステップS1008においてカウンタAが8の倍数でなければ、1パルス分の移動途中なので、そのまま本処理動作を終了する。
【0043】
また、前記ステップS1008においてカウンタAが8の倍数であればステップS1009に進み、b≧a−cであるか否かを判断する。そして、前記ステップS1003において駆動開始時用としてc1が設定されている場合はbをa−c1と比較する。そして、前記ステップS1009においてb≧a−cであれば、駆動開始タイミングの加速距離内であることが分かり、ステップS1011に進む。また、前記ステップS1009においてb≧a−cでなければ、ステップS1010でb≦cか否かを判断する。そして、前記ステップS1003において停止時用としてc2が設定されている場合はbをc2と比較する。そして、前記ステップS1010においてb≦cであれば、あとcパルスで停止なので停止準備タイミングであることが分かり、ステップS1011に進む。このステップS1011では、前記図6のステップS602において設定したタイマーの割り込み時間をTtの2倍に設定して、ステップS1015へ進む。これにより、駆動開始時と停止準備時には、cパルス分の時間だけ駆動速度が遅くなる。
【0044】
このときの波形を表わしたのが図11で、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ表わす。しかし、図11においては停止時のみしか上記動作を行っていない。また、図11において、Xは停止時に遅くしなかったときの波形であり、Yは上述した第1の実施の形態における図7の動作のように、停止時に1パルス間だけ速度を遅くしたときの波形である。更に、図11において、Zは図10の動作のように、速度に応じて減速する距離(パルス数)を可変にし、ここでは2パルス分の減速を行っているときの波形である。
【0045】
再び図10に戻って、前記ステップS1010においてb≦cでなければ、ステップS1012でb≠0か否かを判断し、b≠0であれば、ステップS1013で前記図6のステップS602において設定したタイマー割り込み時間Ttを設定し(図11の▲2▼〜▲3▼)、ステップS1015へ進む。このステップS1015ではbから1を減じた後、本処理動作を終了する。また、前記ステップS1012においてb≠0でなければ、ステップS1014でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止し、パルスモータ5の駆動を停止した後、本処理動作を終了する。
【0046】
図10のステップS1011においては、モータ駆動開始時と停止時とで同じ速度に変更するようにタイマー割り込みを設定しているが、開始時と停止時とで異なる速度になるように設定してもよい。また、図10では駆動電流波形の形を決定するデューティ比データの分割数を64に設定したが、これは、分割数が多ければ駆動電流波形がより正弦波に近くなることを示し、64分割でなくてもよい。また、図10ではモータ駆動開始時と停止時の両方で速度の変更を行ったが、どちらか片方だけで速度の変更を行ってもよい。
【0047】
以上のように、マイコン7の割り込みの中で、メインルーチン内で決定された駆動速度に応じて数パルス単位で、駆動開始時と停止時に、駆動速度を加速または減速することで、高速駆動しているときの駆動開始時と停止時とにおける駆動電流波形が滑らかになり、パルスモータ5の騒音を軽減することができる。
【0048】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図12〜図17に基づき説明する。なお、本実施の形態に係るパルスモータ制御装置の基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における図1及び図2と同一であるから、両図を流用して説明する。
【0049】
第1及び第2の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とにおいて、ある期間だけ加速または減速をする方法を例示したが、正弦波駆動しているときは、駆動の位相位置により速度の変更をしなくても滑らかな駆動開始及び停止のできる位相がある。また、速度を大きく変更しなくてはならない位相もある。従って、本実施の形態では、駆動開始時と停止時における駆動位相によって速度を変更するようにしたものである。
【0050】
図12は本実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン7内の割り込み動作フローを示すフローチャートであり、メインルーチンは上述した第1の実施の形態における図6と同一である。
【0051】
割り込み内での処理動作について以下に説明する。
【0052】
図12のステップS1201で駆動パルス数a=0か否かを判断し、駆動パルス数a=0であればステップS1202でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止させパルスモータの駆動を停止させた後、本処理動作を終了する。また、前記ステップS1201において駆動パルス数a=0でなければステップS1403で、図5の(a)に示す基本デューティ比データから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば0〜63)でのデューティ比を読み出す。次に、ステップS1204でカウンタA≠63か否かを判断し、カウンタA≠63であればステップS1205でカウンタAをインクリメントした後、ステップS1207へ進む。また、前記ステップS1204においてカウンタA≠63でなければステップS1206でカウンタAを0にした後、ステップS1207へ進む。このカウンタAにより、正弦波の1周期を64分割した内の、現在の位相位置が分かる。
【0053】
ステップS1207では、カウンタAが8の倍数か否かを判断する。1周期を64分割した内の8の倍数のところが1パルス分となり、1周期分が8パルスとなる。従って、ステップS1207においてカウンタAが8の倍数でなければ、1パルス分の移動途中なので、そのまま本処理動作を終了する。また、前記ステップS1207においてカウンタAが8の倍数ならばステップS1208に進み、b=aか否かを判断する。そして、b=aであれば、駆動開始タイミングの加速距離内であることが分かり、ステップS1210へ進む。また、前記ステップS1208においてb=aでなければ、ステップS1209でb=1か否かを判断する。そして、b=1であれば、あと1パルスで停止なので、停止準備タイミングであることが分かり、ステップS1210へ進む。
【0054】
このステップS1210では、位相カウンタAが8、16、40、48のいずれか否かを判断する。ここで位相カウンタAの値と位相の関係を図17に示す。前記ステップS1210においてA=8,16,40,48のいずれかであれば、正弦波波形の中でもっとも傾きが急なところなので、ステップS1211に進み、タイマ割り込みをTrの4倍に設定し、通常速度の1/4にし、十分波形の傾きをなだらかにした後、ステップS1212へ進む。
【0055】
このときの波形を表わしたのが図13であり、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図13においては停止時のみしか上記動作を行っていない。また、図13において、Xは停止時に遅くしなかったときの波形であり、Yは図12の動作のように、停止時に1パルス間だけ速度を遅くしたときの波形である。
【0056】
前記ステップS1210においてA=8,16,40,48のいずれでもない(位相の位置が異なる)場合は、ステップS1213で位相カウンタAが0、32のいずれか否かを判断する。そして、位相カウンタAが0、32のいずれかであれば、ステップS1214でタイマー割り込みをTrの2倍に設定し、通常速度の1/2にし、十分波形の傾きをなだらかにした後、ステップS1212へ進む。
【0057】
このときの波形を表わしたのが図14であり、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図14は停止時のみしか上記動作を行っていない。図14において、Xは停止時に遅くしなかったときの波形であり、Yは図12の動作のように、停止時に1パルス間だけ速度を遅くしたときの波形である。
【0058】
前記ステップS1213において位相カウンタAが0、32のいずれでもない(位相が異なる)場合は、つまりA=24、56のいずれかのときは、正弦波波形の十分なだらかなところなので、速度の変更は必要ないからステップS1216でメインルーチンの図6のステップS602において設定した通常タイマー割り込み時間Trを設定した後、ステップS1212へ進む。
【0059】
この時の波形を表わしたのが図15であり、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図15は停止時のみしか上記動作を行っていないと共に、停止時に速度の変化はない。
【0060】
一方、前記ステップS1209においてb=1でなければ、ステップS1215でb≠0か否かを判断し、b≠0であれば、ステップS1216で図6のステップS602において設定したタイマー割り込み時間Ttを設定する。また、前記ステップS1215においてb≠0でなければ、ステップS1417でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止し、モータの駆動を停止した後、本処理動作を終了する。また、このステップS1212ではbから1を減じた後、本処理動作を終了する。
【0061】
図16は図12の動作フローに従い、駆動速度600ppsで8パルス駆動させたときの波形の様子を示す図である。同図の(a)は従来の駆動方法であり、(b)が本実施の形態に係る駆動方法である。
【0062】
図12のステップ1211、1212、1215において、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで同じ速度に変更するようにタイマー割り込みを設定しているが、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで異なる速度になるように設定してもよい。また、図12では駆動電流波形の形を決定するデューティ比データの分割数を64に設定したが、これは、分割数が多ければ駆動電流波形がより正弦波に近くなることを示し、64分割でなくてもよい。また、図12ではパルスモータ5の駆動開始時と停止時の両方で速度の変更を行ったが、どちらか片方だけで速度の変更を行ってもよい。
【0063】
以上のように、マイコン7の割り込みの中で、駆動位相位置に応じて、必要な位相でのみ、駆動開始時或いは停止時に駆動速度を加速または減速することで、高速駆動しているときの駆動開始時と停止時の駆動電流波形がより滑らかになり、パルスモータ5の騒音を軽減することができる。
【0064】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態ついて図18及び図19に基づき説明する。なお、本実施の形態に係るパルスモータ制御装置の基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における図1及び図2と同一であるから、両図を流用して説明する。
【0065】
上述した第1及び第2の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時に、あるパルス分だけタイマー割り込みの時間を変更して、加速または減速をする方法を例示したが、この方法の場合、図8及び図11に示すように、減速しないときの目的位置▲5▼に達するのが、減速したことにより▲5▼′、▲5▼″のように遅くなってしまう。そこで、本実施の形態では、タイマー割り込み時間を変更して駆動速度を遅くして、駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにし、パルスモータ5の騒音を軽減する方法ではなく、マイコン7のROM7c内に記憶しているデューティ比を可変にして、駆動電流波形の形を変更して、駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにし、駆動速度を変えることなく、パルスモータ5の騒音を軽減するようにしたものである。
【0066】
図18は本実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン7内の割り込み動作フローを示すフローチャートであり、メインルーチンは上述した第1の実施の形態における図6と同一である。割り込み内での処理を以下に説明する。
【0067】
図18のステップS1801で駆動パルス数a=0か否かを判断し、駆動パルス数a=0であれば、ステップS1802でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止させ、パルスモータ5の駆動を停止させた後、本処理動作を終了する。また、前記ステップS1801において駆動パルス数a=0でなければ、ステップS1803でカウンタA≠63か否かを判断し、カウンタA≠63であれば、ステップS1804でカウンタAをインクリメントし、ステップS1805へ進む。また、前記ステップS1803においてカウンタA≠63でなければステップS1805でカウンタAを0にした後、ステップS1805へ進む。このカウンタAにより、正弦波の1周期を64分割した内の、現在の位相位置が分かる。
【0068】
図5の(a)に示す基本デューティ比データから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば、0〜63)でのデューティ比を図10のステップS1004で読み出す。次に、ステップS1005でカウンタA≠63か否かを判断し、カウンタA≠63であればステップS1006でカウンタAをインクリメントし、カウンタA≠63でなければステップS1007でカウンタAを0にする。このカウンタAにより、正弦波の1周期を64分割した内の、現在の位相位置が分かる。
【0069】
図18に戻って、ステップS1805では、b=aか否かを判断し、b=aであれば、駆動開始タイミングのであることが分かり、ステップS1806へ進む。また、前記ステップS1805においてb=aでなければ、ステップS1810でb=1か否かを判断する。そして、b=1であれば、1パルスで停止なので、停止準備タイミングであることが分かり、ステップS1806へ進む。このステップS1806では、マイコン7内に、駆動開始時及び停止時用デューティ比データとして記憶している図5の(b)に示すデータテーブルから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば、0〜63)でのデューティ比を読み出した後、ステップS1807へ進む。
【0070】
一方、前記ステップS1810においてb=1でなければ、ステップS1811でb≠0か否かを判断し、b≠0であればステップS1812でマイコン7内に通常のデューティ比データとして記憶している図5(a)に示すデータテーブルから、そのときのパルスモータ5の位相状態を示すカウンタA(例えば、0〜63)でのデューティ比を読み出し(図19の▲2▼〜▲3▼)、ステップS1807へ進む。また、前記ステップS1811においてb≠0でなければ1813でPWMユニット7aの出力端子E,Fからの出力を停止し、パルスモータ5の駆動を停止した後、本処理動作を終了する。
【0071】
ステップS1807では、カウンタAが8の倍数か否かを判断する。1周期を64分割した内の8の倍数のところが1パルス分となり、1周期分が8パルスとなる。従って、ステップS1807においてカウンタAが8の倍数でなければ、1パルス分の移動途中なので、そのまま本処理動作をを終了する。また、前記ステップS1807においてカウンタAが8の倍数ならば、ステップS1808でb=b−1を計算し、図6のステップS601において設定した駆動パルスaに対して、あと何パルス駆動するかをbに設定した後、本処理動作を終了する。
【0072】
このときの波形を表わしたのが図19であり、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図19は停止時のみしか上記動作を行っていない。図19において、Xは停止時に駆動電流波形の形を変更しなかったときの波形であり、Zは本実施の形態の図18の動作のように、停止時に1パルス間だけ駆動電流波形の形を変更したときの波形である。
【0073】
図18のステップS1806においては、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで同じ波形の形に変更するようにデューティ比のデータ読み出しを行っているが、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とで異なる波形になるようにマイコン7のROM7c内に駆動開始用と停止用のデューティ比データを記憶してもよい。また、図18では駆動電流波形の形を決定するデューティ比データの分割数を64に設定したが、これは、分割数が多ければ駆動電流波形がより正弦波に近くなることを示し、64分割でなくてもよい。また、図18ではパルスモータ5の駆動開始時と停止時の両方で波形の変更を行ったが、どちらか片方だけで波形の変更を行ってもよい。
【0074】
以上のように、マイコン7の割り込みの中で、パルスモータ5の駆動開始時と停止時とにおいて駆動電流波形の形を変更し、パルスモータ5の駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにすることで、パルスモータ5の駆動時間を変えることなく、パルスモータ5の騒音を軽減することができる。
【0075】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。上述した第4の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時に駆動電流波形の形を変更して、パルスモータ5の駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにする方法を例示したが、高速で駆動しているときは、駆動電流波形の形だけの変更では波形が滑らかにならない。そこで、本実施の形態においては、上述した第1の実施の形態の動作を行うと、駆動開始時と停止時には駆動電流波形の形を変更すると共に、駆動速度を遅くすることにより、より滑らかな騒音のない駆動を実現できるようにしたものである。
【0076】
このときの波形を表わしたのが図19で、同図において、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ示す。しかし、図19は停止時のみしか上記動作を行っていない。図19において、Yは第1の実施の形態の動作を行い、駆動速度を遅くしたときの波形である。また、図19において、Wは第5の実施の形態の動作のように、停止時に1パルス間だけ駆動電流波形の形と速度を変更したときの波形である。
【0077】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。上述した第4の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時に駆動電流波形の形を変更して、駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにする方法を例示したが、高速で駆動しているときは、駆動電流波形の形だけの変更では、波形が滑らかにならない。そこで、第4の実施の形態において第2の実施の形態の動作を行い、駆動速度に応じた期間だけ駆動開始時と停止時に駆動電流波形の形を変更することにより、より滑らかな騒音のない駆動を実現できる。
【0078】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。上述した第4の実施の形態では、パルスモータ5の駆動開始時と停止時に駆動電流波形の形を変更して、駆動開始時と停止時の駆動電流波形を滑らかにする方法を例示したが、高速駆動時には駆動電流波形の形だけの変更では、波形が滑らかにならない。そこで、第5及び第6の実施の形態を示した。しかし、第5の実施の形態では、駆動時間が変更され、駆動速度を変更した分だけ時間が多くかかってしまう。また、第6の実施の形態では、駆動電流波形の形を変更して滑らかにした分だけ駆動トルクが小さくなってしまう。従って、必要な位相だけで第4の実施の形態の動作を行うと、トルクを最小限だけ変更することで、駆動電流波形をより滑らかにすることができる。
【0079】
そこで、第4の実施の形態において第3の実施の形態の動作を行うと、駆動位相位置に応じて、駆動開始時と停止時に駆動電流波形の形を変更することにより、より滑らかな騒音のない駆動を実現できる。
【0080】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態について図20に基づき説明する。図20は本発明の第8の実施の形態に係るパルスモータ制御装置を有するビデオカメラ等の撮像装置の構成を示すブロック図である。同図において、100はインナーフォーカスタイプのレンズシステムで、固定の前玉レンズ群101、変倍を行うための第2のレンズ群(以下、変倍レンズと記述する)102、絞り103、固定の第3のレンズ群104及びコンペ機能とフォーカシングの機能を兼ね備えた第4のレンズ群(以下、フォーカスコンペレンズと記述する)105により構成されている。このレンズシステム100を透過した映像光は,撮像素子(以下、CCDと記述する)106面上で結像され、光電変換により映像信号に変換される。107は増幅器またはインピーダンス変換器、108はカメラ信号処理回路であり、ここで処理された映像信号は増幅器109で規定レベルまで増幅され、LCD表示回路110で処理された後、LCD(液晶表示器)111で撮像画像を表示する。
【0081】
一方、増幅器107で増幅された映像信号は、絞り制御回路112、AF(オートフォーカス)評価値処理回路114に送られる。絞り制御回路112では、映像信号入力レベルに応じて、IGドライバ113及びIGメータ114を駆動することにより絞り103を制御し、光量調節を行っている。
【0082】
AF評価値処理回路115では測距枠生成回路117からのゲート信号に応じて、測距枠内の輝度信号の高周波成分の抽出処理を行っている。116はAFマイクロコンピュータ(以下、AFマイコンと記述する)であり、AF評価信号強度に応じて、レンズの駆動制御及び測距エリアを変更するための測距枠制御を行っている。また、116はシステムコントロールマイコン(以下、シスコンと記述する)122と通信を行っており、シスコン122がA(アナログ)/D(デジタル)変換等により読み込むズームスイッチ(SW)ユニット123(ユニット化されたズームSWで、操作部材の回転角度に応じた電圧が出力される。この出力電圧に応じて可変速ズームがなされる)の情報や、AFマイコン116が制御するズーム時のズーム方向や焦点距離等の変倍動作情報等を互いにやりとりしている。
【0083】
118、120はそれぞれAFマイコン116から出力される変倍レンズ102及びフォーカスコンペレンズ105の駆動命令に従って駆動エネルギーをレンズ駆動用モータ119,121に出力するためのドライバ、119、121はそれぞれ変倍レンズ102及びフォーカスコンペレンズ105を駆動するためのモータである。
【0084】
次に、レンズ駆動用のモータ119,121がパルスモータであるとして、モータの駆動方法を説明する。
【0085】
AFマイコン116は、プログラム処理により変倍レンズモータ119、フォーカスコンペレンズモータ121の駆動速度を決定し、各パルスモータの回転周波数信号として、変倍レンズモータ119駆動用の変倍レンズドライバ118、フォーカスコンペレンズモータ121駆動用のフォーカスコンペレンズドライバ120に送る。また、両モータ119、121の駆動/停止命令及び回転方向命令を各ドライバ118、120に送っている。その駆動/停止信号及び回転方向信号は、変倍レンズモータ119に関しては主としてズームSWユニット123の状態に応じて、フォーカスコンペレンズモータ119に関しては、AF時及びズーム時にマイコン116内の処理で決定する駆動命令に応じている。モータドライバ118,120は、回転方向信号に応じて4相のモータ励磁相の位相を順回転及び逆回転の位相に設定し且つ受信した回転周波数信号に応じて4つのモータ励磁相の印加電圧(または電流)を変化させながら出力することにより、モータ119,121の回転方向と回転周波数とを制御しつつ、駆動/停止命令に応じて、モータ119,121への出力をオン(ON)/オフ(OFF)制御している。
【0086】
図21は本実施の形態に係るパルスモータ制御装置における制御フローを示すフローチャートであり、AFマイコン116内で処理される。
【0087】
図21において、ステップS2101は初期設定ルーチンであり、AFマイコン116内のRAMや各種ポートの処理を行う。ステップS2102はシスコン122との相互通信ルーチンであり、ここでズームSWユニット123の情報や、変倍レンズ102の位置等の変倍動作情報のやりとりを行っている。ステップS2103はAF処理ルーチンであり、AF評価値処理回路115から得られた信号によりAF評価信号の鮮鋭度信号を加工し、評価信号の変化に応じ自動焦点調節処理を行っている。ステップS2104はズーム処理ルーチンであり、変倍動作時において、合焦を維持するためのコンペ動作の処理ルーチンであり、カム軌跡をトレースするためのフォーカスコンペレンズ105の駆動方向及び駆動速度を算出する。ステップS2105は、駆動方向、速度選択ルーチンであり、AF時や変倍動作時等に応じて算出される変倍レンズ102やフォーカスコンペレンズ105の駆動方向や駆動速度のうち、いずれを使用するのかを選択し、レンズ102,105のメカ端に当たらないようにソフト的に設けているテレ端よりテレ側、ワイド端よりワイド側、至近端より至近側、無限端より無限側には駆動しないように設定するルーチンである。ステップS2106では、ステップS2105において定めた、ズーム及びフォーカス用の駆動方向及び駆動速度情報に応じて、モータドライバ118及び120に制御信号を出力し、レンズ102,15の駆動/停止を制御する。このステップS2106の処理終了後は、前記ステップS2102へ戻る。
【0088】
尚、図21の一連の処理は垂直同期期間に同期して実行される(ステップS21の処理の中で、次の垂直同期信号が来るまで、待機する)。
【0089】
図21におけるステップS2105が図6の動作にあたり、ここで設定された、駆動速度及び駆動パルスによって、上述した図7、図10、図12及び図18に示したような割り込み処理を行い、フォーカスコンペレンズ105のように、駆動及び停止を繰り返すような騒音に不利な動きをするときでも、その騒音を軽減することができる。
【0090】
(第9の実施の形態)
次に、本発明のパルスモータ制御方法及び装置に用いる記憶媒体について、図22〜図24を用いて説明する。
【0091】
本発明の第1のパルスモータ制御装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶媒体には、図22に示すように、少なくとも「駆動モジュール」、「駆動制御モジュール」、「第1の波形変更モジュール」、「第2の波形変更モジュール」及び「時間変更モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0092】
ここで、「駆動モジュール」は、パルスモータを略正弦波駆動するためのプログラムモジュールである。また、「駆動制御モジュール」は、駆動ステップを制御するためのプログラムモジュールである。また、「第1の波形変更モジュール」は、駆動開始時或いは停止時に一定期間駆動速度を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。また、「第2の波形変更モジュール」は、駆動位相位置に応じて駆動開始時或いは停止時に駆動速度を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。更に、「時間変更モジュール」は、駆動速度に応じて駆動開始時或いは停止時に駆動速度を変更し駆動電流波形の形を変更する時間を変更するためのプログラムモジュールである。
【0093】
また、本発明の第2のパルスモータ制御装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶媒体には、図23に示すように、少なくとも第1及び第2の「PWM信号発生ジュール」、「駆動モジュール」、「駆動制御モジュール」、「第1の波形変更モジュール」、「第2の波形変更モジュール」、「第3の波形変更モジュール」及び「期間変更モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0094】
ここで、第1及び第2の「PWM信号発生ジュール」は、デューティ比設定可能なPWM信号を発生するためのプログラムモジュールである。また、「駆動モジュール」は、パルスモータをPWM信号発生ステップからの出力信号により略正弦波駆動するためのプログラムモジュールである。また、「駆動制御モジュール」は、駆動ステップを制御するためのプログラムモジュールである。また、「第1の波形変更モジュール」は、駆動開始時或いは停止時に一定期間PWMのをデューティ比を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。「第2の波形変更モジュール」は、駆動速度を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。「第3の波形変更モジュール」は、駆動位相位置に応じて駆動開始時期或いは停止時に駆動期間及びPWMのデューティ比及び駆動速度を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。「期間変更モジュール」は、駆動速度に応じて駆動開始時或いは停止時にPWMのデューティ比を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。
【0095】
更に、本発明の第3のパルスモータ制御装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶媒体には、図24に示すように、少なくとも「駆動モジュール」、「駆動制御モジュール」及び「波形変更モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0096】
ここで、「駆動モジュール」は、パルスモータを略正弦波駆動するためのプログラムモジュールである。また、「駆動制御モジュール」は、駆動ステップを制御するためのプログラムモジュールである。更に、「波形変更モジュール」は、駆動速度或いは駆動開始及び停止位相に応じて駆動開始時或いは停止時に駆動期間及びPWMのデューティ比及び駆動速度を変更することで駆動電流波形の形を変更するためのプログラムモジュールである。
【0097】
【発明の効果】
以上詳述したきたように、本発明のパルスモータ制御方法及び装置によれば、以下のような効果が得られる。
【0098】
1.パルスモータを正弦波駆動する際に、駆動及び停止を繰り返すときに、パルスモータの駆動停止が検知されたときは、パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかする。その場合、パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期を分割したうちの少なくとも1パルス分の時間だけパルスモータの駆動速度を変更する。これにより、駆動停止時の駆動信号の波形が滑らかになり、駆動及び停止を繰り返すときのパルスモータの騒音を軽減できる。また、高速駆動時のパルスモータの騒音をも軽減することができる。
【0099】
2.パルスモータを正弦波駆動する際に、駆動及び停止を繰り返すときに、パルスモータの駆動停止が検知されたときは、パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする。その場合、パルスモータの駆動停止前のパルスモータの駆動速度及びPWMのデューティ比の少なくとも1つを変更することにより当該波形の傾きをなだらかにする。これにより、駆動停止時の駆動信号の波形がより滑らかになり、駆動及び停止を繰り返すときのパルスモータの騒音を軽減できる。
【0100】
3.パルスモータを正弦波駆動する際に、駆動及び停止を繰り返すときに、パルスモータの駆動停止が検知されたときは、パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにするので、駆動停止時の駆動信号の波形が滑らかになり、駆動及び停止を繰り返すときのパルスモータの騒音を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパルスモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置におけるドライバ回路の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同装置におけるドライバ回路の入力端子EN1、IN1及び各トランジスタTrの入力と出力との関係を示す図である。
【図4】同装置におけるPWMユニットの出力端子Eの出力及び巻線電流の状態を示す図である。
【図5】同装置におけるPWMユニットのROM内に格納されたデューティー比データを示す図である。
【図6】同装置におけるマイコンの動作フローを示すフローチャートである。
【図7】同装置におけるマイコン内の割り込み動作フローを示すフローチャートである。
【図8】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図9】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン内の割り込み動作フローを示すフローチャートである。
【図11】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン内の割り込み動作フローを示すフローチャートである。
【図13】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図14】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図15】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図16】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図17】同装置における位相カウンタの値と位相との関係を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係るパルスモータ制御装置におけるマイコン内の割り込み動作フローを示すフローチャートである。
【図19】同装置における駆動電流波形を示す図である。
【図20】本発明の第8の実施の形態に係るパルスモータ制御装置を具備した撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図21】同装置におけるAFマイコンの動作フローを示すフローチャートである。
【図22】本発明の記憶媒体に格納するプログラムモジュールを示す図である。
【図23】本発明の記憶媒体に格納するプログラムモジュールを示す図である。
【図24】本発明の記憶媒体に格納するプログラムモジュールを示す図である。
【図25】パルスモータの駆動電流波形を示す図である。
【符号の説明】
1 ドライバ回路
2 ドライバ回路
3 モータ巻線
4 モータ巻線
5 パルスモータ
6 マグネット
7 マイコン(マイクロコンピュータ)
7a PWMユニット
7b タイマーユニット
7c ROM
8 トランジスタ
9 トランジスタ
10 トランジスタ
11 トランジスタ
12 ダイオード
13 ダイオード
14 ダイオード
15 ダイオード
16 抵抗
17 抵抗
18 抵抗
19 抵抗
20 ANDゲート
21 ANDゲート
22 NOTゲート
101 固定の第1レンズ群
102 第2のレンズ群(変倍レンズ)
103 絞り
104 固定の第3レンズ群
105 第4のレンズ群(フォーカスコンペレンズ)
106 CCD(撮像素子)
107 増幅器(AMP)
108 カメラ信号処理回路
109 増幅器(AMP)
110 LED表示回路
111 LED
112 絞り制御回路
113 IGドライバ
114 IGメータ
115 AF評価値処理回路
116 AFマイコン(AFマイクロコンピュータ)
117 枠生成回路
118 変倍レンズドライバ
119 変倍レンズモータ
120 フォーカスコンペレンズドライバ
121 フォーカスコンペレンズモータ
122 シスコン(システムコントローラ)
123 ズームスイッチ(SW)ユニット

Claims (12)

  1. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有し、
    前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期を分割したうちの少なくとも1パルス分の時間だけ前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするパルスモータ駆動制御方法。
  2. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有し、
    前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の前記パルスモータの駆動速度及びPWMのデューティ比の少なくとも1つを変更することにより前記波形の傾きを部分的になだらかにすることを特徴とするパルスモータ駆動制御方法。
  3. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知ステップと、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御ステップとを有することを特徴とするパルスモータ駆動制御方法。
  4. 前記波形制御ステップでは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期内の位相位置における当該駆動信号の波形の傾きが十分なだらかなときは、当該波形の傾きを変更しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法。
  5. 前記パルスモータの駆動速度に応じて、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における波形の傾きをなだらかにするタイミングを変更する時間変更ステップを更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法。
  6. 前記パルスモータの出力を制御するための割り込み処理を行う割り込み処理ステップと、前記パルスモータの駆動速度に応じて前記割り込み処理の割り込み時間を設定する設定ステップとを更に有し、前記波形制御ステップでは、前記割り込み時間を増加することにより前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御方法。
  7. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有し、
    前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期を分割したうちの少なくとも1パルス分の時間だけ前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とするパルスモータ駆動制御装置。
  8. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆 動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有し、
    前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の前記パルスモータの駆動速度及びPWMのデューティ比の少なくとも1つを変更することにより前記波形の傾きを部分的になだらかにすることを特徴とするパルスモータ駆動制御装置。
  9. パルスモータに略正弦波的な波形の駆動信号を供給して駆動する駆動手段と、
    前記パルスモータの駆動停止を検知する検知手段と、
    前記パルスモータの駆動停止が検知されたときは、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における当該波形の傾きをなだらかにする波形制御手段とを有することを特徴とするパルスモータ駆動制御装置。
  10. 前記波形制御手段は、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期内の位相位置における当該駆動信号の波形の傾きが十分なだらかなときは、当該波形の傾きを変更しないことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置。
  11. 前記パルスモータの駆動速度に応じて、前記パルスモータの駆動停止前の駆動信号の波形1周期における波形の傾きをなだらかにするタイミングを変更する時間変更手段を更に有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置。
  12. 前記パルスモータの出力を制御するための割り込み処理を行う割り込み処理手段と、前記パルスモータの駆動速度に応じて前記割り込み処理の割り込み時間を設定する設定手段とを更に有し、前記波形制御手段は、前記割り込み時間を増加することにより前記パルスモータの駆動速度を変更することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載のパルスモータ駆動制御装置。
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