JP3782488B2 - ナビゲーション・システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はナビゲーション・システムに係り、特に地図表示用のCD−ROMの他に音楽用CD,カラオケCD,ビデオCD等種々のCDの再生が可能なナビゲーション・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROMをデータメディアに使用した電子的な地図上に、センサから算出した自分の位置を示し画像表示装置上に表示するという実用的なナビゲーション・システムが登場したのは1987年頃からである。当初、このシステムは、例えば車の製造工程で取り付けられるラインオプションとして、最高級車種の最高級グレードにのみ設定された。このころのナビゲーション・システムでは、自分の位置を知る手段として、車速センサや地磁気センサを用いた、相対位置検出方式によるものであり、最初に自分の現在位置を入力しなければならなかったり、着磁や磁気の乱れが発生すると地磁気センサに大きな誤差が発生したり(どんな精密で正確なセンサであっても)センサ自体が多少の誤差を内在しているため、走行距離が伸びることにより、前記センサの内在する誤差が蓄積され、徐々に電子地図上の道路からはずれる(マッピングが狂う)等の問題があった。
【0003】
これを根本から解決したのが GPS(Global Positioning System)の登場である。GPSは、米国の国防省(DOD)が軍事目的で整備をはかっているもので、目標物の位置の確定や測量等に使用される、衛星を使った全地球的測位システムである。そして、この技術を自動車の位置検出手段として使用(絶対位置検出が可能)することにより、ナビゲーション・システムの飛躍的な性能向上が実現されるに至った。
【0004】
ところで、現在市販されているナビゲーション・システムの中には、昨今の急速な技術革新に因るところもあって、本来の機能であるナビゲーション機能のみならず、将来のマルチメディアやエンターテインメントにも対応したコンピュータ構成を採ったものや、自動車用AVシステムと一体化したものなど、多々見受けられる。中でも、ナビゲーション機能とAVシステムとを一体化したものについては、既に実用の段階にある。電子地図を表示する映像表示装置(LCDやCRT等)にテレビジョン映像を表示することは勿論のこと、最近では電子地図データを読み出すためのCD−ROM再生装置を利用した、各種応用システムが実用化されている。
【0005】
CD(コンパクトディスク)といえば、LPレコードにとって代わった音楽CDが一般的であるが、周知の通り、この記録媒体上には音声情報のみならず映像情報も同時に記録可能であり、最近では、コンピュータの周辺機器としてのCD−ROM,音声・画像・データを記録できインターラクティブに操作できるCD−I,その拡張機能としてフル動画を規定したCD−IFMV( Full Motion Video)をはじめとして、カラオケ専用のフル動画を有するカラオケCD,その拡張でポストVTRを目指したビデオCD,写真をディジタル化して記録するフォトCD,アナログの映像を兼ね備えたCDVなどの製品としてすでに市販されている。これらは全てディジタル音声のCDが基本となっている。
【0006】
昨今、このようなCDソフト(媒体)を、ナビゲーション・システム必須の構成要素であるところのCD−ROM再生装置(電子地図再生用)を利用して、車中で視聴(鑑賞)されるようになってきている。
【0007】
図5にこのような従来のナビゲーション・システムのブロック図を示す。
【0008】
図5において、車両に搭載されたナビゲーション・システム本体1を構成する制御演算器9は、CD再生装置10,表示装置2,FMトランスミッタ4,並びにGPS受信機12と接続されている。また、リモコン3は制御信号aを前記制御演算器9に出力し、前記GPS受信機12はアンテナ13により受信された衛星からの信号に基づいて現在の絶対位置を計算して該絶対位置情報(緯度・経度情報)bを前記制御演算器9に出力し、FMトランスミッタ4は制御演算器9を介したCD再生装置10からの音声信号dをFM信号(電波)eに変調しアンテナ5から出力する。そして、同じく車両に搭載されたFMステレオ受信機7はアンテナ6で受信したFM信号(電波)eを元の音声信号dに復調し、迫力あるステレオ音声としてスピーカ8より出力する。
【0009】
以上のように構成された従来のナビゲーション・システムにおける動作について以下に説明を行う。
【0010】
車両に搭載されナビゲーション・システム本体1を構成する制御演算器9は、リモコン3からの制御信号(指示)aに従って、アンテナ13で受信されたGPS衛星からの信号に基づいてGPS受信機12から得た自車の絶対位置情報(緯度・経度情報)bと、CD再生装置10から得られる電子地図とから演算(マッピング処理)を行い、前記CD再生装置10により再生された地図(ディジタル地図)を表示装置(CRTまたはLCD)2に表示し、該地図上に自車位置を重ねて表示すると共に、その他走行に必要な情報、即ち、自車の走行方向,自車の前記地図上における走行軌跡,表示地図の方角表示,表示地図の縮尺,GPS衛星からの電波の受信状態等の情報を、前記表示装置2へ表示する。
【0011】
一方、前記ナビゲーション・システム本体1は、本来の機能であるナビゲーション処理機能の他に、AVシステムとしての機能をも有している。そのため、前記CD再生装置10は地図データベースCD−ROM以外にも、一般の音楽CDやグラフィックCD等も再生可能な構成となっている。そして、前記ナビゲーション・システム本体1を構成する制御演算器9は、前記リモコン3から、これら地図データベースCD−ROM以外のCDの、制御信号(ナビゲーション・モード以外の動作指示)aによる再生指示を受けると、これら音楽CDやグラフィックCD等の再生が行われる。さらに、再生された音声信号dは、制御演算器9と専用のコネクタ及びケーブルで接続された、別ユニットのFMトランスミッタ4で、FM信号(電波)eに変調され、送信アンテナ5から出力されて、前記ナビゲーション・システム本体1と同じ車両に搭載されたFMステレオ受信機7のアンテナ6で受信され、FM信号(電波)eから元の音声信号dに復調されて、高音質で迫力のあるステレオ音声としてスピーカ8より再生される。
【0012】
ところで、前記したように、前記ナビゲーション・システム本体1と別ユニットの前記FMトランスミッタ4との間は、専用のコネクタ及びケーブルで接続されていて、該ケーブルを流れる信号は前記CD再生装置10により再生された音声信号dのみである。即ち、制御演算器9はFMトランスミッタ4に対して何ら制御を行うことはなく、従って、一旦動作状態に設定(手動による)されたFMトランスミッタ4は、再生されるCD−ROMの種別と無関係に、また、ナビゲーション・システム本体1の電源のオン/オフと無関係に、既定の周波数によるFM信号(電波)eを送信し続けることになる。その結果、地図データベースCD−ROMを使用するナビゲーション・モードの場合のように、音声情報が少ないCD−ROMの再生時等においても、100kHzステップでチューニングが行われるよう定められたFMラジオの特定の周波数(チャンネル)、即ち、前記FMトランスミッタ4の送信周波数(チャンネル)は、常にこのFMトランスミッタ4の送信信号に占有されてしまうことになる。このため、このチャンネルまたはその近傍(100kHzステップ)に、該周波数(チャンネル)を送信搬送波とするFM放送局があった場合、その放送局を全く受信できなくなる場合が発生する可能性がある。さらに、機器設置の美観上、FMトランスミッタ4を、ハイダウェイとした場合(例えば、ダッシュボードの裏側等の人目につかない場所に設置した場合)等においては、FMトランスミッタ4の電源のオン/オフ制御はより困難をきわめることになり、前記不具合をさらに助長する結果となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来のナビゲーション・システムでは、FMトランスミッタが別ユニットの構成となっているため、配線処理が煩雑になる。また、前記FMトランスミッタの電源(送信)のオン/オフ制御が手動で行われるようになっているため、一旦前記FMトランスミッタの電源をオンすると、CDの種別やCD再生時における音声出力の有無等と無関係に、前記FMトランスミッタは所定の周波数で送信を続ける。このため、前記FMトランスミッタの送信周波数、またはその近傍にFM放送局が存在した場合、その放送局を受信できなくなり、FMラジオの有効活用が疎外されるという問題(欠点)があった。
【0014】
そこで、本発明はこのような問題を解決するため、ナビゲーション・システム本体を構成するCD再生装置で再生しようとするCDの種類を自動判別し、その結果に応じ、自動的にFMトランスミッタの電源(送信)のオン/オフ制御を行うようにすることでFMラジオの有効利用が図れるナビゲーション・システムを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るナビゲーション・システムは、記録態様が異なった複数の種類のディスクを再生可能なディスク再生手段と、前記ディスク再生手段が再生するディスクの種類を判別するディスク種類判別手段と、前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調して送信するFMトランスミッタと、前記ディスク再生手段により前記ディスクが再生された際に、前記ディスク種類判別手段により判別されたディスクの種類に基づいて、前記FMトランスミッタの電源のオン,オフを行う制御手段とを具備したものであり、
本発明の請求項2に係るナビゲーション・システムは、記録態様が異なった複数の種類のディスクを再生可能なディスク再生手段と、前記ディスク再生手段が再生するディスクの種類を判別するディスク種類判別手段と、前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調して送信するFMトランスミッタと、前記ディスク種類判別手段により判別されたディスクの種類毎に前記FMトランスミッタの制御内容が設定されたFMトランスミッタ設定テーブルと、前記FMトランスミッタ設定テーブルに設定されたFMトランスミッタの制御内容の設定または変更を行うための入力装置と、前記ディスク再生手段により前記ディスクが再生された際に、前記ディスクの種類毎に設定された前記トランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて、前記FMトランスミッタの電源のオン,オフを行う制御手段とを具備したものであり、
本発明の請求項3に係るナビゲーション・システムは、自車の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、地図表示用のディスクを再生するディスク再生手段と、前記ディスク再生手段により再生されたディスクの種類を判別するディスク判別手段と、前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調し送信するFMトランスミッタと、前記FMトランスミッタより送出されたFM信号を受信してステレオ音声信号を出力するFM受信機と、前記ディスク再生手段から再生された映像信号を表示する映像表示手段と、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスクであると判別された場合には前記絶対位置検出手段からの自車の絶対位置と前記ディスク再生手段からの地図データとのマッチング処理を行いナビゲーション情報として前記映像表示段に表示し、前記FMトランスミッタの動作を停止させるよう制御を行い、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスク以外であると判別された場合には前記ディスク再生手段から再生された再生信号に映像信号が存在する場合には該映像信号を前記映像表示手段に表示し、前記FMトランスミッタを稼働させるよう制御を行う制御演算手段とを具備したものであり、
本発明の請求項4に係るナビゲーション・システムは、自車の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、地図表示用のディスクを再生するディスク再生手段と、前記ディスク再生手段により再生されたディスクの種類を判別するディスク判別手段と、前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調し送信するFMトランスミッタと、前記FMトランスミッタより送出されたFM信号を受信してステレオ音声信号を出力するFM受信機と、前記ディスク再生手段から再生された映像信号を表示する映像表示手段と、前記FMトランスミッタの送信周波数、および前記ディスク再生手段により再生されるディスクの種類毎に前記FMトランスミッタの作動/停止の状態が設定されたFMトランスミッタ設定テーブルと、前記FMトランスミッタ設定テーブルを設定するための入力装置と、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスクであると判別された場合には前記絶対位置検出手段からの自車の絶対位置と前記ディスク再生手段からの地図データとのマッチング処理を行いナビゲーション情報として前記映像表示手段に表示し、前記トランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて前記FMトランスミッタの電源をオフにし、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスク以外であると判別された場合には前記ディスク再生手段から再生された再生信号に映像信号が存在する場合には該映像信号を前記映像表示手段に表示し、前記FMトランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて前記FMトランスミッタの電源をオンにする制御演算手段とを具備したものである。
【0016】
上記請求項1記載の発明によれば、ナビゲーション・システム本体内にFMトランスミッタを内蔵すると共に、CD再生装置により再生するCDの種類を判別し、その判別結果に基づいて自動的に前記FMトランスミッタの電源のオン/オフを行うようにしたので、CDの種類と無関係に、FMラジオのある特定のチャンネル(周波数)を常に占有することが無くなり(必要なときのみ占有)、FMラジオの有効活用を図ったナビゲーション・システムが得られる。
【0018】
上記請求項2記載の発明によれば、前記請求項1の有する作用に加えて、FMトランスミッタの送信周波数の選択、並びにCD再生装置により再生されるCDの種類毎の前記FMトランスミッタの送信のオン/オフの選択を、メニュー形式による表示画面上で、ユーザーの所望する設定値を、対話形式により、任意に設定可能としたので、FMトランスミッタの機能を十分に活用可能なナビゲーション・システムが得られる。
【0020】
上記請求項3記載の発明は、前記請求項1と同様の作用を有する。
【0022】
上記請求項4記載の発明は、前記請求項2と同様の作用を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。
図1は本発明であるナビゲーション・システムの実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0025】
図1において、車両等に搭載されるナビゲーション・システム本体21は、制御演算器9,CD再生装置10,並びにFMトランスミッタ22により構成されていて、前記ナビゲーション・システム本体21を構成する制御演算器9は、アンテナ13からの信号に基づき現在の車両の絶対位置を計算するGPS受信機12と接続されていて、該GPS受信機12は計算された絶対位置を絶対位置情報bとして前記制御演算器9に供給する。また、前記制御演算器9は前記GPS受信機12および前記CD再生装置10から供給されたデータを基に演算(マッピング処理)を行い、その結果をグラフィックデータとして前記表示装置2に出力表示する。
【0026】
また、リモコン3は制御信号aを前記制御演算器9に出力し、FMトランスミッタ22は前記CD再生装置10で再生され制御演算器9を介して入力された音声信号dをFM信号(電波)eに変調して、アンテナ5から出力する。そして、同じく車両に搭載されたFMステレオ受信機7は、前記アンテナ5から出力されアンテナ6で受信されたFM信号(電波)eを元の音声信号dに復調し、迫力あるステレオ音声としてスピーカ8より出力する。
【0027】
図2は音楽用CDや地図用CD−ROMやグラフィックCD等の正面図および記録データの断面図である。
【0028】
図2(a)は、CDの正面図を示していて、点OはCDの装着孔の中心を、点Aおよび点Bはそれぞれデータの読み出し開始点および終了点を示している。そして、図2(b)はCDの記録データの断面図を示していて、同図においてd1は装着孔の半径を、d1〜d2は第1領域を、d2〜d3は該CDのクランプ領域を、d3〜d4は第2領域を、d4〜d5は情報領域を、d5〜d10は周縁領域をそれぞれ示している。また、d4〜d5の情報領域は、さらに以下の区域で構成されている。尚、前記情報領域d4〜d5以外の領域については本願とは関係ないので説明は省略する。
(1)内周バッファ区域 d4〜d6
(2)リードイン区域 d6〜d7
(3)ユーザデータ区域 d7〜d8
(4)リードアウト区域 d8〜d9
(5)外周バッファ区域 d9〜d5
上記d4〜d5の情報領域、即ち、CD再生装置への装着用穴(前記装着孔)からディスクの半径方向(外周方向)に向かって、点A〜点Bの間の領域には、ディジタル信号がEFM(Eight to Fourteen Modulation)方式で記録されている。そして、前記CDからのデータ読み出しは、図示しないデータ読み出し用の光ピックアップによって、前記A点を始点として前記B点方向に向かって移動しながら、回転する前記CDから、前記EFM信号が読み取られるようになっている。
【0029】
次に、以上のように構成された本発明のナビゲーション・システムにおける動作例について以下に説明を行う。
図3は本発明であるナビゲーション・システムの動作を示すフローチャートである。
【0030】
CD再生装置10にCDが挿入されると、制御演算器9で、先ずカウンタ変数Nの初期化が行われ(ステップs1)、前記CD再生装置10により挿入されたCDの再生が開始され、前記図2(b)に示したリードインエリアd6〜d7に記録されたディスク識別情報を含むTOC(Table of Contents) と呼ばれる索引情報が制御演算器9により読み出され(ステップs2)、前記索引情報中からディスク識別情報が取り出される(ステップs3)。そして、前記ディスク識別情報により再生中のディスクが如何なる種類のディスクに該当するかの判別が行われる。例えば、本発明の実施の形態では、現在再生中のディスクが「地図CD」であるか(ステップs4)、「音楽CD」であるか(ステップs6)、あるいは「グラフィックCD」であるのか(ステップs7)が判断され、ディスクが「地図CD」であると判断された場合には、制御信号cにより前記FMトランスミッタ22の電源をオフするよう制御が行われる(ステップs5)。また、ディスクが「音楽CD」または「グラフィックCD」であると判断された場合には、同じく制御信号cにより前記FMトランスミッタ22の電源をオンするよう制御が行われ(ステップs8)処理は終了する。
【0031】
一方、前記ディスクが「地図CD」,「音楽CD」,あるいは「グラフィックCD」の何れでもないと前記ステップs6,s7,s9で判断された場合には、前記カウンタ変数Nがインクリメントされ(ステップs11)、CDの前記リードインエリアの再読み込みが行われ、再度ディスクの識別が行われる(ステップs2,s3,s4,s6,s7,s11)。そして、例えば記録方式の異なるCDが装着されていたり、裏返しに装着されたりした等の理由により、前記ディスクの再識別の実行にもかかわらず、連続してM回(Mは任意の自然数)、前記ディスクが「地図CD」,「音楽CD」,あるいは「グラフィックCD」の何れでもないと判断された場合には、前記表示装置2に警告メッセージを出力表示して(ステップs10)処理を終了する。
【0032】
ところで、上記ディスクの識別処理によって、ディスクが「地図CD」であると識別された場合、即ち、前記ナビゲーション・システム本体21を構成するCD再生装置10が通常の(本来の)ナビゲーション・モードとして使用された場合には、前記FMトランスミッタ22の電源はオフであり、従って、FM受信機7からの迫力のある豊かな音声再生が得られなくなってしまう。しかしながら、前記表示装置2またはリモコン3には、小形・低出力のスピーカを内蔵することで、これらを用いて必要最小限の音声情報は視聴可能であるため、ユーザにとって特に支障(不具合)をきたすことはない。
【0033】
次に、本発明をさらに発展させた場合における実施の形態の一例について以下に説明を行う。
図4は本発明におけるナビゲーション・システムの他の実施の形態例について説明を行うための図である。
【0034】
本実施の形態例は、前記本発明によるFMトランスミッタ22の送信周波数の設定並びにCD種別による音声送信の有無(オン/オフ)の設定を、前記リモコン3および表示装置2を用いてメニュー(対話)形式によりユーザーが自由に設定できるようにしたものである。
【0035】
図4の画面は「FMトランスミッタ設定」のメニュー画面36の一例であり、設定のための操作はリモコン3を用いて行う。例えば、送信周波数の設定は前記メニュー画面36の周波数UPボタン31をリモコン操作することにより送信周波数を100kHzステップ毎に高く設定することができ、逆に周波数DWNボタン32をリモコン操作することにより送信周波数を100kHzステップ毎に低く設定することができる。
【0036】
また、音声送信の有無(オン/オフ)の設定は、例えば、地図CD,音楽CD並びに,グラフィックCD毎に設けられた、地図CD用オン/オフ設定枠33,音楽CD用オン/オフ設定枠34,並びにグラフィックCD用オン/オフ設定枠35のオン/オフ設定をリモコン操作によりそれぞれ設定することで、前記CD再生装置10に挿入されたCDの種別によって、個別に、その再生された音声のFMトランスミッタ22による送信の有無(オン/オフ)を設定することができるようになっている。
【0037】
以上のような機能を、例えば前記制御演算器9に持たせることにより、リモコン等の操作により、FMトランスミッタ22の送信周波数、並びにCDの種別毎の送信の有無(オン/オフ)の設定が随時可能となり、放送波とFMトランスミッタ22との干渉が発生した場合でも、該機能を用いて周波数の変更等を行うことにより、臨機に改善対応が可能となる。
【0038】
尚、本発明の実施の形態例ではFMトランスミッタ22をナビゲーション・システム本体21に内蔵させるため、従来例における別ユニットの場合と比べ、電源ラインの接続等に絡むオルタネータ音の発生を防止することができる。
【0039】
また、本発明は標準またはオプションとして車両に予め装着可能な(そのような仕様で設計されているもの)、即ち、純正ナビゲーション・システムでない非純正品であって、単体で販売されている、いわゆる後付けタイプの非純正ナビゲーション・システムに応用するのに好適である。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ナビゲーション・システム本体にFMトランスミッタを内蔵すると共に、再生CDのCD種別判別結果に基づいて自動的に前記FMトランスミッタの動作を制御するようにしたので、音声情報の豊富な音楽CDの場合は、FMトランスミッタを動作(オン)させて、前記FM受信機を介すことにより、高音質で迫力のある再生音を楽しむことが可能である。一方、地図用CD−ROMなどの音声情報の少ないCD(音声よりも映像を重視するメディア)の場合には、FMトランスミッタを非動作(オフ)とすることにより、同一チャンネル(周波数)の放送波による音声(放送)を受信することができ、FM受信機の有効活用と電波干渉問題の発生を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるナビゲーション・システムの実施の一形態例を示すブロック図である。
【図2】音楽用CDや地図用CD−ROMやグラフィックCD等の正面図および記録データの断面図である。
【図3】本発明のナビゲーション・システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明におけるナビゲーション・システムの他の実施例について説明を行うための図である。
【図5】従来のナビゲーション・システムの一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 …表示装置
3 …リモコン(入力装置)
5,6,13…アンテナ
7 …FM受信機
8 …スピーカ
9 …制御演算器
10 …CD再生装置
12 …GPS受信機
21 …ナビゲーション・システム本体
22 …FMトランスミッタ
a,c …制御信号
b …絶対位置情報
d …音声信号
e …FM信号(電波)
Claims (5)
- 記録態様が異なった複数の種類のディスクを再生可能なディスク再生手段と、
前記ディスク再生手段が再生するディスクの種類を判別するディスク種類判別手段と、
前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調して送信するFMトランスミッタと、
前記ディスク再生手段により前記ディスクが再生された際に、前記ディスク種類判別手段により判別されたディスクの種類に基づいて、前記FMトランスミッタの電源のオン,オフを行う制御手段と
を具備したことを特徴とするナビゲーション・システム。 - 記録態様が異なった複数の種類のディスクを再生可能なディスク再生手段と、
前記ディスク再生手段が再生するディスクの種類を判別するディスク種類判別手段と、
前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調して送信するFMトランスミッタと、
前記ディスク種類判別手段により判別されたディスクの種類毎に前記FMトランスミッタの制御内容が設定されたFMトランスミッタ設定テーブルと、
前記FMトランスミッタ設定テーブルに設定されたFMトランスミッタの制御内容の設定または変更を行うための入力装置と、
前記ディスク再生手段により前記ディスクが再生された際に、前記ディスクの種類毎に設定された前記トランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて、前記FMトランスミッタの電源のオン,オフを行う制御手段と
を具備したことを特徴とするナビゲーション・システム。 - 自車の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、
地図表示用のディスクを再生するディスク再生手段と、
前記ディスク再生手段により再生されたディスクの種類を判別するディスク判別手段と、
前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調し送信するFMトランスミッタと、
前記FMトランスミッタより送出されたFM信号を受信してステレオ音声信号を出力するFM受信機と、
前記ディスク再生手段から再生された映像信号を表示する映像表示手段と、
前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスクであると判別された場合には前記絶対位置検出手段からの自車の絶対位置と前記ディスク再生手段からの地図データとのマッチング処理を行いナビゲーション情報として前記映像表示段に表示し、前記FMトランスミッタの動作を停止させるよう制御を行い、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスク以外であると判別された場合には前記ディスク再生手段から再生された再生信号に映像信号が存在する場合には該映像信号を前記映像表示手段に表示し、前記FMトランスミッタを稼働させるよう制御を行う制御演算手段と
を具備したことを特徴とするナビゲーション・システム。 - 自車の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、
地図表示用のディスクを再生するディスク再生手段と、
前記ディスク再生手段により再生されたディスクの種類を判別するディスク判別手段と、
前記ディスク再生手段から再生された音声信号をFM変調し送信するFMトランスミッタと、
前記FMトランスミッタより送出されたFM信号を受信してステレオ音声信号を出力するFM受信機と、
前記ディスク再生手段から再生された映像信号を表示する映像表示手段と、
前記FMトランスミッタの送信周波数、および前記ディスク再生手段により再生されるディスクの種類毎に前記FMトランスミッタの作動/停止の状態が設定されたFMトランスミッタ設定テーブルと、
前記FMトランスミッタ設定テーブルを設定するための入力装置と、
前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスクであると判別された場合には前記絶対位置検出手段からの自車の絶対位置と前記ディスク再生手段からの地図データとのマッチング処理を行いナビゲーション情報として前記映像表示手段に表示し、前記トランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて前記FMトランスミッタの電源をオフにし、前記ディスク判別手段により再生中のディスクが地図表示用のディスク以外であると判別された場合には前記ディスク再生手段から再生された再生信号に映像信号が存在する場合には該映像信号を前記映像表示手段に表示し、前記FMトランスミッタ設定テーブルの設定内容に基づいて前記FMトランスミッタの電源をオンにする制御演算手段と
を具備したことを特徴とするナビゲーション・システム。 - 前記制御演算手段は、前記ディスク再生手段により再生されたディスクの種類判別処理を所定の回数行ったにもかかわらず、前記ディスクの種類が判別不可能であった場合には、前記ディスクを前記ディスク再生手段においては再生不可能なメディアであると判断し、前記映像表示手段にエラーメッセージの出力を行うことを特徴とする請求項3又は4のいずれか一方に記載のナビゲーション・システム。
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