JP3782019B2 - 同期整流型dc−dcコンバータの電流検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法では、スイッチング用のトランジスタと、同期整流用のトランジスタとを用いているので、これらのトランジスタを過電流保護するために両トランジスタの電流をそれぞれ検出していた。
【0003】
従来の電流検出方式としては、低抵抗素子を用いる方式やホール素子を用いる方式が通常であるが、両者は複雑な回路処理を必要とし、コストアップ、装置の大型化という問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、簡素な回路構成で十分な昇圧比をもつ同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法は、チョークコイルと、前記チョークコイルの一端と第一電源の一端とを接続して所定のデューティ比、所定周波数で断続される第一のスイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの他端に接続される第二電源と、前記チョークコイルの前記一端と前記第一電源の他端とを接続して前記第一のスイッチング素子と逆位相で断続される第二のスイッチング素子とを備える同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法において、
前記両スイッチング素子の電流と前記チョークコイルの前記他端の電流とのうちの一つの平均値と前記デューティ比との積に基づいて他の前記電流を推定することを特徴としている。
【0006】
このようにすれば、回路を簡素化し、装置を小型軽量化し、製造コストの低減を実現することができる。
【0007】
請求項2記載の構成は請求項1記載の同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法において、前記チョークコイルの前記他端の電流と前記デューティ比とから前記両スイッチング素子の電流を検出することを特徴とするので、一個の電流センサにより両スイッチング素子の過電流保護が可能なる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の電流検出方法を用いた同期整流型DC−DCコンバータの好適な実施態様を図面を参照して以下説明する。
【0014】
【実施例1】
(回路構成)
この同期整流型DC−DCコンバータの回路構成の一例を図1に示す。
【0015】
1は第一電源をなす高圧直流電源(定格電圧約42V)、2はスイッチング用のMOSトランジスタ(第一のスイッチング素子)、3は同期整流用のMOSトランジスタ(第二のスイッチング素子)、4はチョークコイル、5、6は平滑コンデンサ、7は第二電源をなす低圧直流電源、8は電流センサである。これらのMOSトランジスタ2、3は図示しないコントローラにより所定のデューティ比、所定周波数で断続される。
【0016】
MOSトランジスタ2は、チョークコイル4の一端Xと高圧直流電源1の高位端(一端)とを接続し、MOSトランジスタ3は、チョークコイル4の一端Xと接地ラインLとを接続している。チョークコイル4の他端Yは、低圧直流電源7の高位端(一端)および平滑コンデンサ5の一端に接続され、平滑コンデンサ6の一端は高圧直流電源1の高位端(一端)に接続されている。
【0017】
接地ラインLには、MOSトランジスタ3、平滑コンデンサ5、6の各他端が接続され、高圧直流電源1および低圧直流電源7の各低位端(他端)が接地ラインLに接続されている。電流センサ8はチョークコイル4の他端Yの電流を検出している。
【0018】
図示しないコントローラは、MOSトランジスタ2を所定の搬送周波数でPWM制御し、MOSトランジスタ3をそれと逆の位相で断続制御する。また、コントローラは、チョークコイル4の他端Yの電圧と所定の参照電圧とを比較し、この比較結果に基づいてMOSトランジスタ2、3のPWMデューティ比を制御してチョークコイル4の他端Yの電圧をこの参照電圧に収束させる。また、コントローラは、MOSトランジスタ2のゲート電極に印加されるゲート電圧や上記比較結果などをモニタして、上記デューティ比を検出する。更に、コントローラは、検出した電流とデューティ比とに基づいて、MOSトランジスタ2、3の電流を検出する。
【0019】
図1のY点電流(出力電流)と、メインMOSとも呼ばれるMOSトランジスタ2のゲート電圧と、同期整流用MOSとも呼ばれるMOSトランジスタ3のゲート電圧の波形を図2に示す。
【0020】
電流センサ8が検出するY点電流(出力電流)は、所定のリップルを含む直流電流であり、図2に示すように、MOSトランジスタ2のオン期間に出力電流は略直線的に増大し、MOSトランジスタ3のオン期間に出力電流は略直線的に減少するとみなすことができる。なお、正確には、MOSトランジスタ2のオン期間に出力電流は次第に電流増加率が減少する指数関数となり、MOSトランジスタ3のオン期間に出力電流は略直線的に減少する指数関数となるが、上記両者の誤差は僅かである。
【0021】
出力電流のうちMOSトランジスタ2のオン期間に出力される部分は、MOSトランジスタ2を流れる電流であり、出力電流のうちMOSトランジスタ3のオン期間に出力される部分は、MOSトランジスタ3を流れる電流である。
【0022】
従って、出力電流の平均値×MOSトランジスタ2のデューティ比はMOSトランジスタ2の平均電流と略みなすことができ、出力電流の平均値×MOSトランジスタ3のデューティ比(1ーMOSトランジスタ2のデューティ比)はMOSトランジスタ2の平均電流と略みなすことができる。この実施例では、各平均電流の上記量的関係を利用してMOSトランジスタ2、3の平均電流を推定する。これにより、一個の電流センサにより、簡素な回路構成で同期整流型DC−DCコンバータの残る2つの電流すなわち二つのMOSトランジスタ2、3の電流を推定することができるので、これらの推定電流が所定しきい値を超えないようにフィードバック制御することにより、両MOSトランジスタ2、3の過電流保護を実現することができる。なお、上記した誤差を補償するための計算をコントローラで行うことも可能である。
【0023】
また、電池などでは、定電流充電が好ましい場合があるので、この場合にも応用することができる。
【0024】
(変形態様)
上記実施例では、平均した出力電流とデューティ比とからMOSトランジスタ2、3の平均電流を検出したが、MOSトランジスタ2又は3の平均電流とデューティ比とから同様に、他の二つの平均電流を推定できることは明白である。たとえば、MOSトランジスタ2の平均電流を検出する場合、このMOSトランジスタ2の平均電流に計数K=(1−D)/Dを掛ければMOSトランジスタ3の平均電流とすることができる。
【0025】
(変形態様)
上記実施例では、同期整流型DC−DCコンバータにおける高圧直流電源1から低圧直流電源7への降圧動作における電流検出について述べたが、デューティ比を変更することにより低圧直流電源7から高圧直流電源1への昇圧動作における電流検出についても同様に実施できることは明らかであり、この場合においても、各MOSトランジスタ2、3の過電流制御や出力電流の定電流制御を一つの電流センサにより実施することができる。
【0026】
【実施例2】
本発明の同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法の他の実施例を図3を参照して以下に説明する。
【0027】
この実施例は、電流センサ8が検出したチョークコイル4の他端Yの瞬時値電流を、MOSトランジスタ2又は3のゲート電圧でサンプリングして分別するものである。9はデマルチプレクサであり、電流センサ8から出力される電流比例の出力電圧Viはこのデマルチプレクサ9により二つの出力電圧Vs1、Vs2に分割される。出力電圧Vs1は、MOSトランジスタ2を流れる電流に比例し、MOSトランジスタ2のゲート電圧V2のハイレベル期間(オン期間)に出力電圧Viをサンプリングすることにより得られる。出力電圧Vs2は、MOSトランジスタ3を流れる電流に比例し、MOSトランジスタ3のゲート電圧V2のハイレベル期間(オン期間)に出力電圧Viをサンプリングすることにより得られる。用途に応じて、これら出力電圧Vs1、Vs2、Vsを平均化したり、ピーク値を求めたり、電圧を掛けて電力を求めたりするなどして利用することができる。このようにすれば、単一の電流センサにより同期整流型DC−DCコンバータの3種類の電流を精確に検出することができ、スイッチング素子の過電流保護や定電流出力制御のための回路の簡素化を実現することができる。
【0028】
(変形態様)
上記実施例では、MOSトランジスタ2、3のゲート電圧を用いてサンプリングを行ったが、これらゲート電圧形成のもととなるパルス電圧からサンプリング制御電圧を形成してもよいことはもちろんである。
【0029】
(変形態様)
上記実施例では、MOSトランジスタ2、3のゲート電圧を用いてサンプリングを行ったが、リップルする出力電圧Viのピーク値とボトム値とを検出することにより、ピーク値からボトム値までの期間の出力電圧ViをMOSトランジスタ2の電流とし、ボトム値からピーク値までの期間の出力電圧ViをMOSトランジスタ3の電流としてサンプリングしてもよいことは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の同期整流型DC−DCコンバータを示す回路図である。
【図2】図1のDC−DCコンバータの各部電流、電圧を示すタイミングチャートである。
【図3】実施例2のDC−DCコンバータの回路図である。
【符号の説明】
1:高圧直流電源
2:MOSトランジスタ
3:MOSトランジスタ
4:チョークコイル
5:平滑コンデンサ
6:平滑コンデンサ
7:低圧直流電
Claims (2)
- チョークコイルと、前記チョークコイルの一端と第一電源の一端とを接続して所定のデューティ比、所定周波数で断続される第一のスイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの他端に接続される第二電源と、前記チョークコイルの前記一端と前記第一電源の他端とを接続して前記第一のスイッチング素子と逆位相で断続される第二のスイッチング素子とを備える同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法において、
前記両スイッチング素子の電流と前記チョークコイルの前記他端の電流とのうちの一つの平均値と前記デューティ比との積に基づいて他の前記電流を推定することを特徴とする同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法。 - 請求項1記載の同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法において、
前記チョークコイルの前記他端の電流の平均値と前記デューティ比との積に基づいて前記両スイッチング素子の電流を検出することを特徴とする同期整流型DC−DCコンバータの電流検出方法。
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