JP3781952B2 - 多連形トンネルの通路や扉構築用のセグメントおよび通路や扉の構築方法 - Google Patents

多連形トンネルの通路や扉構築用のセグメントおよび通路や扉の構築方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二連または三連等の多連形トンネルにおける通路や扉構築用のセグメントと、そのセグメントを用いて行う通路や扉の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は二連形シールドトンネルに互いに隣接するトンネルへ移動するための避難通路や避難扉を構築する従来技術を示す縦断正面図、図19は図18のH−H線縦断側面図である。
【0003】
これら図18および図19に示す従来技術では、二連形シールド機(図示せず)により二連形シールドトンネル41を掘進する。前記二連形シールドトンネル41を軸方向に所要距離掘進した後、外周セグメント43を搬入し、その外周セグメント43をセグメント継手45およびリング継手46を介して結合し、組み立てる。ついで、互いに隣接するトンネル42,42間に柱セグメント44を配置し、各柱セグメント44の上下部を外周セグメント43にセグメント継手45を介して結合する。そして、二連形シールドトンネル41の軸方向の所定位置に避難通路や避難扉を構築する場合、支保工で仮受けした後、柱セグメント44を撤去し、仕切り壁や扉枠などを再び構築する。
【0004】
なお、図18および図19中、符号Gは地山、符号39はインバートを示す。
【0005】
次に、図20は三連形シールドトンネル間に地下鉄駅部のホームドアを構築する従来技術を示す縦断正面図、図21は図20のI−I線縦断側面図である。
【0006】
これら図20および図21に示す従来技術では、三連形シールド機(図示せず)により中央部のトンネル48と、その両側のトンネル49,50とを有する三連形シールドトンネル47を掘進する。前記三連形シールドトンネル47を軸方向に所要距離掘進した後、外周セグメント52を搬入し、その外周セグメント52を組み立てる。この外周セグメント52の組み立て時に、リング毎に仮柱53を組み立て、仮柱53のうちの数本に1本を本柱54とし、本柱54の上下部を桁構造55とした後、仮柱53を撤去する。仮柱53を撤去した後、本柱54とは別に、新たに仕切り壁57や扉枠58を構築し、ホームドア56を設置する。
【0007】
なお、図20および図21において、符号Gは地山、同51はホーム、同59はインバート、同60は建築限界を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば二連形シールドトンネル41の互いに隣接するトンネル42,42へ移動するための避難通路や避難扉を設置する従来技術には、次のような課題があった。
【0009】
すなわち、二連形シールドトンネル41に従来使用されている柱セグメント44を、トンネルの構造上の必要性から、ある一定間隔以上離して配置することができない。したがって、柱セグメント44,44間の間隔を大きく取ることができず、避難通路や避難扉として規定された断面を確保することが難しいという課題があった。
【0010】
また、避難通路や避難扉を構築する場合、大規模な支保工で仮受けした後、柱セグメント44を撤去して仕切り壁や扉枠などを再構築する必要があるため、施工工数が多くなり、コスト高になるという課題もあった。
【0011】
そして、例えば地下鉄駅部の三連形シールドトンネル47にホームドア56を設置する従来技術には、次のような課題があった。
【0012】
すなわち、三連形シールドトンネル47の隣接するトンネル48,49間およびトンネル48,50間の所定位置にホームドア56を構築するに際しては、前述のごとく、外周セグメント52の組み立て時に、リング毎に仮柱53を組み立て、この仮柱53の数本に1本を本柱54とし、その本柱54の上下部を桁構造55とした後、仮柱53を撤去するようにしている。
【0013】
このように、仮柱53の殆どが撤去されてしまうため、本柱54には大きな剛性を必要とし、大規模な工事になるという課題があった。
【0014】
また、仮柱53の撤去、桁構造55の構築、本柱54とは別途に仕切り壁57や扉枠58の構築を必要とするため、施工工数が多く、コストが高くなるという課題もあった。
【0015】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、セグメント自体の剛性が大きく、かつ使用に際して取り付けも簡単な、多連形トンネルの通路や扉構築用のセグメントを提供することにある。
【0016】
また、本発明の他の目的は前記本発明にかかるセグメントを用いて、通路や扉として規定された断面を確保でき、かつ通路や扉を少ない施工工数で構築でき、さらにコストダウンを図り得る多連形トンネルの通路や扉の構築方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決する手段】
前記目的を達成するため、本発明多連形トンネルの通路構築用のセグメントでは、円形断面の一部を互いに重複させて軸方向に平行に連通する多連形トンネルの各隣接トンネルの壁面を覆うために軸方向に直交して順次リング状に組み立てられる外周セグメントと、隣接トンネル間の連通部分を軸方向に仕切ると共に連通部分の上下の外周セグメントを支承するために一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントと、所定数の組の外周セグメントと柱セグメントごとに外周セグメントと組み合わせて隣接トンネル間の通路を構築するための通路構築セグメントとを含む多連形トンネル用セグメントにおいて、前記外周セグメント4、柱セグメント5ならびに通路構築セグメント6,7を含む全セグメントは、トンネルの軸方向に直交する方向のリング内で隣接する各セグメント間を結合するセグメント継手8および軸方向において隣接するリング間の各セグメント間を結合するリング継手9を備え、前記通路構築セグメントは、構築すべき通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されると共にそれぞれ一組の外周セグメント4に組み込まれて構築すべき通路の左右に設置される一対の通路支柱セグメントと、前記一対の通路支柱セグメント6の間の一組の外周セグメント4に組み込まれて構築すべき通路11の上下に設置されると共に左右一対の通路支柱セグメント6に前記リング継手9を介して結合される桁セグメントとを備えている。
【0018】
また、前記目的を達成するため、本発明多連形トンネルの扉構築用のセグメントでは、円形断面の一部を互いに重複させて軸方向に平行に連通する多連形トンネルの各隣接トンネルの壁面を覆うために軸方向に直交して順次リング状に組み立てられる外周セグメントと、隣接トンネル間の連通部分を軸方向に仕切ると共に連通部分の上下の外周セグメントを支承するために一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントと、所定数の組の外周セグメントと柱セグメントごとに外周セグメントと組み合わせて隣接トンネル間を連通する扉を構築するための扉構築セグメントとを含む多連形トンネル用セグメントにおいて、 前記外周セグメント14、柱セグメント15ならびに扉構築セグメント16,17を含む全セグメントは、トンネルの軸方向に直交する方向のリング内で隣接する各セグメント間を結合するセグメント継手18および軸方向において隣接するリング間の各セグメント間を結合するリング継手19を備え、前記扉構築セグメントは、構築すべき扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されると共にそれぞれ一組の外周セグメント14に組み込まれて構築すべき扉21の扉枠取り付け用空間20の左右に設置される一対の扉支柱セグメント16と、前記一対の扉支柱セグメント16の間の一組の外周セグメント14に組み込まれて構築すべき扉21の扉枠取り付け用空間の上下に設置されると共に左右一対の扉支柱セグメント16に前記リング継手19を介して結合される桁セグメント17とを備えている。
【0019】
さらに、前記目的を達成するため、本発明多連形トンネルの通路の構築方法では、多連形トンネルを掘進した後、トンネル内壁を覆うリング状の外周セグメントを一組ずつ順次多連形シールド機の後部内において構築すると共に、隣接する多連形トンネルを連接部分において一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントにより仕切る間にトンネルの軸方向の所定位置に隣接トンネル間の通路を構築する方法において、前記柱セグメント5の一つに対応する部分に構築すべき通路11の左右に、それぞれ一組のリング状外周セグメント4毎に組み込まれて通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されかつトンネルの軸方向に直交して隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手8ならびに軸方向に隣接するセグメントと結合するためのリング継手9を有する一対の通路支柱セグメント6と、同じく柱セグメント5の一つに対応する部分の通路11の上下位置に配置され、かつセグメント継手8ならびにリング継手9を有する一対の桁セグメント7とでなる通路構築セグメントを用意し、通路構築位置に達したときにリング状に構築された外周セグメント4の一組に、前記一対の通路支柱セグメント6の一方を組み込んで同じ組の隣接外周セグメント4ならびに前の組の柱セグメント5と前記継ぎ手8,9を介して結合し、次に構築された一組の外周セグメント4の通路構築位置の上下に前記一対の桁セグメント7を設置して隣接外周セグメント4ならびに前の組の通路支柱セグメント6と前記継手8,9を介して結合すると共に、支保材10を上下の桁セグメント7間に設置し、次に構築された一組の外周セグメント4に前記一対の通路支柱セグメント6の他方を組み込んで隣接外周セグメント4ならびに前の組の上下の桁セグメント7と前記継手8,9を介して結合すると共に、支保材10を撤去し、それによって、左右の通路支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれかつ左右の通路支柱セグメントに通路の鉛直荷重を受け持たせる構造の通路を構築するようにしている。
【0020】
そして、前記目的を達成するため、本発明多連形トンネルの扉の構築方法では、多連形トンネルを掘進した後、トンネル内壁を覆うリング状の外周セグメントを一組ずつ順次多連形シールド機の後部内において構築すると共に、隣接する多連形トンネルを連接部分において一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントにより仕切る間にトンネルの軸方向の所定位置に隣接トンネル間の扉を構築する扉の構築方法において、前記柱セグメント15の一つに対応する部分に扉の扉枠取り付け用空間20を形成すべき位置の左右に、それぞれ一組のリング状外周セグメント14毎に組み込まれて扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されかつトンネルの軸方向に直交して隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手18ならびに軸方向に隣接するセグメントと結合するためのリング継手19を有する一対の扉支柱セグメント16と、同じく柱セグメント15の一つに対応する部分の扉枠取り付け用空間20の上下位置に配置され、かつセグメント継手18ならびにリング継手19を有する一対の桁セグメント17とでなる通路構築セグメントを用意し、扉枠取り付け用空間作成位置に達したときにリング状に構築された外周セグメント14の一組に、前記一対の扉支柱セグメント16の一方を組み込んで同じ組の隣接外周セグメント14ならびに前の組の柱セグメント15と前記継手18,19を介して結合し、次に構築された一組の外周セグメント14の扉枠取り付け用空間作成位置の上下に前記一対の桁セグメント17を設置して隣接外周セグメント14ならびに前の組の扉支柱セグメント16に前記継手18,19を介して結合し、次に構築された一組の外周セグメント14に前記一対の扉支柱セグメント16の他方を組み込んで隣接外周セグメント14ならびに前の組の上下の桁セグメント17に前記継手18,19を介して結合し、それによって、左右の扉支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれかつ左右の扉支柱セグメントに扉の鉛直荷重を受け持たせる構造の扉取り付け用空間20を形成し、前記扉取り付け用空間に扉枠22を取り付け、この扉枠22に扉体23を組み付けるようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は避難通路構築用のセグメントの一実施例を示すもので、セグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【0023】
この図1に示す実施例の避難通路構築用のセグメントは、左右の通路支柱セグメント6,6と、上下の桁セグメント7,7とを備えている。
【0024】
各通路支柱セグメント6は、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく、構築すべき避難通路に掛かる土圧や水圧による鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されている。また、各通路支柱セグメント6には隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手8と、リング継手9とが設けられている。
【0025】
各桁セグメント7も、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく形成され、土圧や水圧により通路に掛かる鉛直荷重を通路支柱セグメント6に伝達し得る構造に形成されている。また、各桁セグメント7にも隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手8と、リング継手9とが設けられている。
【0026】
次に、図2〜図7は前記セグメントを用いて、二連形シールドトンネル間に避難通路を構築する過程を示すもので、図2は二連形シールドトンネルの掘進後、外周セグメントと通常の柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断正面図、図3は図2のA−A線縦断側面図、図4は避難通路を構築すべき位置に、右側の通路支柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図、図5は避難通路を構築すべき位置に、支保材を介して上下の桁セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図、図6は同じく避難通路を構築すべき位置に、左側の通路支柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図、図7は上下の桁セグメント間から支保材を撤去した状態を示す縦断側面図である。そして、図8および図9は完成された避難通路の一実施例を示すもので、図8は縦断正面図、図9は図8のB−B線縦断側面図である。
【0027】
これら図2〜図7に示す避難通路の構築方法では、図2および図3に示すように、まず二連形シールド機1により地山Gを掘削し、二連形シールドトンネル2を所要距離掘進する。
【0028】
前述のごとく、二連形シールドトンネル2を掘進した後、二連形シールド機1の後方で、外周セグメント4および通常の柱セグメント5を組み立て、互いに隣接する外周セグメント4はセグメント継手8およびリング継手9を介して結合し、柱セグメント5は外周セグメント4にセグメント継手8を介して結合して行く。
【0029】
このように、二連形シールド機1により地山Gを掘進し、外周セグメント4や柱セグメント5を組み立てて行き、二連形シールドトンネル2を軸方向に、隣接するトンネル3,3間に避難通路を構築すべき距離まで掘進した後、二連形シールドトンネル2内に通路支柱セグメント6を搬入し、この通路支柱セグメント6を図4に示すごとく、組み立てられている外周セグメント4の内側に組み入れ、同通路支柱セグメント6の上下部を、隣接するセグメントである外周セグメント4にセグメント継手8を介して結合する。
【0030】
続いて、二連形シールドトンネル2を所要距離掘進し、外周セグメント4を組み立てた後、二連形シールドトンネル2内に桁セグメント7を搬入し、この桁セグメント7を図5に示すごとく、組み立てられている外周セグメント4内において上下位置に組み入れ、この上下の桁セグメント7,7間に支保材10を設置する。そして、図5において各桁セグメント7の右側を、既に取り付けられている右側の通路支柱セグメント6にリング継手9を介して結合し、上部の桁セグメント7は隣接するセグメントである上部の外周セグメント4に、また下部の桁セグメント7は隣接するセグメントである下部の外周セグメント4に、それぞれセグメント継手8を介して結合する。
【0031】
さらに二連形シールドトンネル2を所要距離掘進し、外周セグメント4を組み立てた後、二連形シールドトンネル2内に通路支柱セグメント6を搬入し、既に組み立てられている外周セグメント4の内側に組み入れる。そして、図6において前記通路支柱セグメント6の右側を既に取り付けられている上下の桁セグメント7,7にリング継手9を介して結合し、同通路支柱セグメント6の上下部を、隣接するセグメントである前記外周セグメント4にセグメント継手8を介して結合する。
【0032】
このようにして、図6に示すごとく、四方を左右の通路支柱セグメント6,6と、上下の桁セグメント7,7で囲まれた避難通路11を形成した後、図6および図7から分かるように、上下の桁セグメント7,7を支えていた支保材10を撤去することによって、避難通路として規定された断面を確保し、図8および図9に示すごとく、多連形トンネルとしての二連形シールドトンネル2の互いに隣接するトンネル3,3の軸方向の所定位置に、避難通路11が完成する。
【0033】
なお、図8および図9において、符号39はインバートを示し、同40は建築限界を示す。
【0034】
以上により、上下の桁セグメント7,7から左右の通路支柱セグメント6,6へ土圧や水圧による鉛直荷重を伝達でき、かつ左右の通路支柱セグメント6,6により前記鉛直荷重を受け持つことが可能な剛性の大きい構造の避難通路11を構築することができる。したがって、避難通路として規定された断面を容易に確保することができる。
【0035】
また、この実施例によれば、大規模な支保工で仮受けした後、柱セグメントを撤去し、仕切り壁などを再構築する必要がないため、施工工数を少なくすることができるので、工期を短縮できるし、コストも大幅に削減することができる。
【0036】
次に、図10は避難扉構築用のセグメントの一実施例を示すもので、そのセグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【0037】
この図10に示す実施例の避難扉構築用のセグメントは、左右の扉支柱セグメント16,16と、上下の桁セグメント17,17とを備えている。
【0038】
各扉支柱セグメント16は、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく、構築すべき避難扉に掛かる鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されている。また、各扉支柱セグメント16には隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手18と、リング継手19とが設けられている。
【0039】
各桁セグメント17も、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく形成されていて、避難扉に掛かる鉛直荷重を扉支柱セグメント16に伝達し得る構造に形成されている。また、各桁セグメント17にも隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手18と、リング継手19とが設けられている。
【0040】
ついで、図11および図12は前記セグメントを用いて、二連形シールドトンネル間に避難扉を構築する方法を示すもので、図11は構築した避難扉の縦断正面図、図12は図11のC−C線縦断側面図である。
【0041】
これらの図に示す避難扉K構築方法では、二連形シールド機(図示せず)により地山Gを掘削し、二連形シールドトンネル12を所要距離掘進する。
【0042】
前記二連形シールドトンネル12を所要距離掘進した後、二連形シールドトンネル12内に外周セグメント14および通常の柱セグメント15を搬入し、互いに隣接する外周セグメント14はセグメント継手18およびリング継手19を介して結合し、柱セグメント15は外周セグメント14にセグメント継手18を介して結合して行く。
【0043】
このようにして、二連形シールドトンネル12を軸方向に、隣接するトンネル13,13間に避難扉を構築すべき距離掘進した後、二連形シールドトンネル12内に扉支柱セグメント16を搬入し、この扉支柱セグメント16を、既に組み立てられている外周セグメント14の内側に組み入れ、同扉支柱セグメント16の上下部を、隣接するセグメントである外周セグメント14にセグメント継手18を介して結合する。
【0044】
ついで、二連形シールドトンネル12を所要距離掘進し、外周セグメント14を組み立てた後、二連形シールドトンネル12内に桁セグメント17を搬入し、この桁セグメント17を図11および図12から分かるように、既に組み立てられている外周セグメント14内において上下位置に組み入れる。そして、上下の桁セグメント17,17間に支保材(図示せず)を設置し、図12において各桁セグメント17,17の右側を、既に取り付けられている右側の扉支柱セグメント16にリング継手19を介して結合し、上部の桁セグメント17は上部の外周セグメント14に、また下部の桁セグメント17は下部の外周セグメント14に、それぞれセグメント継手18を介して結合する。
【0045】
再び二連形シールドトンネル12を所要距離掘進し、外周セグメント14を組み立てた後、二連形シールドトンネル12内に扉支柱セグメント16を搬入し、この扉支柱セグメント16を既に組み立てられている外周セグメント14の内側に組み入れる。そして、図12において前記扉支柱セグメント16の右側を、既に取り付けられている上下の桁セグメント17,17にリング継手19を介して結合し、同扉支柱セグメント16の上下部を、当該外周セグメント14にセグメント継手18を介して結合する。
【0046】
前述のごとく、上下の桁セグメント17,17に、図12において左側の扉支柱セグメント16を結合した後、上下の桁セグメント17,17間に設置されている支保材を撤去する。
【0047】
このようにして、図12から分かるように、四方を左右の扉支柱セグメント16,16と、上下の桁セグメント17,17に囲まれた扉枠取り付け用空間20を形成する。
【0048】
ついで、前記扉枠取り付け用空間20に扉枠22を取り付け、この扉枠22に扉体23,23を開閉可能に組み付けることによって、図11および図12に示すように、二連形シールドトンネル12の互いに隣接するトンネル13,13の軸方向の所定位置に、避難扉21が完成する。
【0049】
なお、図11および図12において、符号39はインバートを示し、同40は建築限界を示す。
【0050】
以上により、避難扉として規定された断面の避難扉21を容易に構築することができる。
【0051】
また、この実施例によれば、上下の桁セグメント17,17から左右の扉支柱セグメント16,16へ土圧や水圧による鉛直荷重を伝達でき、かつ左右の扉支柱セグメント16,16により前記鉛直荷重を受け持つことが可能な剛性の大きい構造の避難扉21を構築することができる。
【0052】
さらに、この実施例によれば、大規模な支保工で仮受けした後、柱セグメントを撤去し、仕切り壁などを再構築する必要がないため、施工工数を少なくすることができるので、工期を短縮することができるほか、コストも大幅に削減することができる。
【0053】
次に、図13は地下鉄駅部のホームドア構築用のセグメントの一実施例を示すもので、そのセグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【0054】
この図13に示す実施例の地下鉄駅部のホームドア構築用のセグメントは、左右の扉支柱セグメント31,31と、上下の桁セグメント32,32とを備えている。
【0055】
各扉支柱セグメント31は、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく、構築すべきホームドアに掛かる鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されている。また、各扉支柱セグメント31には隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手33と、リング継手34とが設けられている。
【0056】
各桁セグメント32も、コンクリート製,鋼製,鋳鉄製またはこれらの合成とすることにより剛性が大きく、ホームドアに掛かる鉛直荷重を扉支柱セグメント31に伝達し得る構造に形成されている。また、各桁セグメント32にも隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手33と、リング継手34とが設けられている。
【0057】
ついで、図14〜図17は前記セグメントを用いて、三連形シールドトンネル間に地下鉄駅部のホームドアを構築する方法を示すもので、図14は構築したホームドアの縦断正面図、図15は図14のD−D線縦断側面図、図16は図14のE−E矢視図、図17は図16のF−F線断面図である。
【0058】
これらの図に示すホームドアの構築方法では、三連形シールド機(図示せず)により地山Gを掘削し、中央部のトンネル25と、その両側のトンネル26,27とを有する三連形シールドトンネル24を所要距離掘進する。
【0059】
しかして、前記三連形シールドトンネル24の中央部のトンネル25をホーム用トンネルとし、ここにホーム28を構築する。一方、三連形シールドトンネル24の両側のトンネル26,27を鉄道用トンネルとする。また、前記三連形シールドトンネル24内に外周セグメント29および壁セグメント30を搬入し、外周セグメント29を三連形シールドトンネル24の内部で組み立てかつ継手を介して結合して行き、壁セグメント30をトンネル25,26間およびトンネル25,27間で組み立てかつ継手を介して結合して行く。
【0060】
このようにして、三連形シールドトンネル24を軸方向に、トンネル25,26間およびトンネル25,27間にホームドアを構築すべき距離掘進した後、三連形シールドトンネル24内に扉支柱セグメント31,31、桁セグメント32,32、扉枠37および扉体38,38等の資材を搬入する。
【0061】
そして、トンネル25,26間およびトンネル25,27間のホームドアを構築すべき所定位置に、図15〜図17において右側の扉支柱セグメント31を組み入れ、同扉支柱セグメント31の上下部を、隣接するセグメントである外周セグメント29にセグメント継手33を介して結合する。
【0062】
ついで、前記トンネル25,26間およびトンネル25,27間に、上下の桁セグメント32,32を組み入れ、上下の桁セグメント32,32間に支保材(図示せず)を設置し、図15〜図17において各桁セグメント32の右側を、既に取り付けられている右側の扉支柱セグメント31にリング継手34を介して結合し、上部の桁セグメント32は上部の外周セグメント29に、また下部の桁セグメント32は下部の外周セグメント29に、それぞれセグメント継手33を介して結合する。
【0063】
続いて、トンネル25,26間およびトンネル25,27間に、図15〜図17において左側の扉支柱セグメント31を組み入れ、同扉支柱セグメント31の右側をそれぞれ既に取り付けられている上下の桁セグメント32,32にリング継手34を介して結合し、同扉支柱セグメント31の上下部を、当該外周セグメント29にセグメント継手33を介して結合する。
【0064】
前述ごとく、上下の桁セグメント32,32に、図15〜図17において左側の扉支柱セグメント31を結合した後、上下の桁セグメント32,32間に設置されている支保材を撤去する。
【0065】
このようにして、図15および図16から分かるように、四方を左右の扉支柱セグメント31,31と、上下の桁セグメント32,32に囲まれた扉枠取り付け用空間35を形成する。
【0066】
ついで、前記扉枠取り付け用空間35に扉枠37を取り付け、この扉枠37に扉体38,38を開閉可能に組み付けることによって、図14〜図16に示すように、三連形シールドトンネル24の隣接するトンネル25,26およびトンネル25,27の軸方向の所定位置に、ホームドア36が完成する。
【0067】
なお、図14および図15において、符号39はインバートを示し、同40は建築限界を示す。
【0068】
以上により、ホームドアとして規定された断面のホームドア36を容易に構築することができる。
【0069】
これら図14〜図17に示す実施例の他の作用,効果は、前記図11および図12に示す避難扉の構築方法について説明したところと同様である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる多連形トンネルの通路構築用のセグメントでは、構築すべき通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成され,かつ隣接するセグメントと結合するための継手を有し,しかも構築すべき通路の左右に設置する通路支柱セグメントと、隣接するセグメントと結合するための継手を有し,かつ構築すべき通路の上下に設置する桁セグメントとを備えて構成しているので、セグメント自体の剛性を大きくなし得る効果があり、多連形トンネルの隣接するトンネル間の所定位置に通路を構築するに際して、簡単に取り付けて使用し得る効果もある。
【0071】
また、本発明にかかる多連形トンネルの扉構築用のセグメントでは、構築すべき扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成され,かつ隣接するセグメントと結合するための継手を有し,しかも構築すべき扉の扉枠取り付け用空間の左右に設置する扉支柱セグメントと、隣接するセグメントと結合するための継手を有し,かつ構築すべき扉の扉枠取り付け用空間の上下に設置する桁セグメントとを備えて構成しているので、セグメント自体の剛性を大きくなし得る効果があり、多連形トンネルの隣接するトンネル間の所定位置に扉枠取り付け用空間を構築するに際して、簡単に取り付けて使用し得る効果もある。
【0072】
さらに、本発明にかかる多連形トンネルの通路の構築方法では、構築すべき通路の左右に、通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成され,かつ隣接するセグメントと結合するための継手を有する通路支柱セグメントを設置するとともに、各通路支柱セグメントを前記継手を介して、隣接するセグメントに結合し、構築すべき通路の上下に、隣接するセグメントと結合するための継手を有する桁セグメントを設置するとともに、各桁セグメントを前記継手を介して、隣接するセグメントに結合し、左右の通路支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれかつ左右の通路支柱セグメントに通路の鉛直荷重を受け持たせる構造の通路を構築するようにしており、従来使用されている柱セグメントに代わって、剛性の大きい通路支柱セグメントを用いているので、例えば避難通路として規定された断面の通路を容易に確保し得る効果があり、大規模な支保工で仮受けした後、柱セグメントを撤去し、仕切り壁などを再構築する必要がないため、施工工数を少なくすることができる結果、工期を短縮し得る効果があり、コストダウンを図り得る効果もある。
【0073】
そして、本発明にかかる多連形トンネルの扉の構築方法では、扉の扉枠取り付け用空間を形成すべき位置の左右に、扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成され,かつ隣接するセグメントと結合するための継手を有する扉支柱セグメントを設置するとともに、各扉支柱セグメントを前記継手を介して、隣接するセグメントに結合し、前記扉枠取り付け用空間を形成すべき位置の上下に、隣接するセグメントと結合するための継手を有する桁セグメントを設置するとともに、各桁セグメントを前記継手を介して、隣接するセグメントに結合し、左右の扉支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれ,かつ左右の扉支柱セグメントに扉の鉛直荷重を受け持たせる構造の扉取り付け用空間を形成し、前記扉取り付け用空間に扉枠を取り付け、この扉枠に扉体を組み付けるようにしており、この発明においても剛性の大きい扉支柱セグメントを用いているので、例えば隣接するトンネル間の避難扉や地下鉄駅部のホームドアとして規定された断面の扉を容易に形成し得る効果があり、大規模な支保工で仮受けした後、柱セグメントを撤去し、仕切り壁などを再構築する必要がないため、施工工数を少なくすることができる結果、工期を短縮し得る効果があり、コストダウンを図り得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる通路構築用のセグメントの一実施例としての、避難通路構築用のセグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すセグメントを用いて、二連形シールドトンネル間に避難通路を構築する方法の一過程を示すもので、二連形シールドトンネルの掘進後、外周セグメントと柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断正面図である。
【図3】図2のA−A線縦断側面図である。
【図4】隣接するトンネル間の避難通路を構築すべき位置に、右側の通路支柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図5】図4に続いて、支保材を介して上下の桁セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図6】図5に続いて、右側の通路支柱セグメントを取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図7】図6に続いて、上下の桁セグメント間から支保材を撤去した状態を示す縦断側面図である。
【図8】本発明の構築方法により完成された避難通路の一実施例を示す縦断正面図である。
【図9】図8のB−B線縦断側面図である。
【図10】本発明にかかる扉構築用のセグメントの一実施例としての、避難扉構築用のセグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【図11】図10に示すセグメントを用いて、二連形シールドトンネル間に避難扉を構築する方法を示すもので、構築した避難扉の縦断正面図である。
【図12】図11のC−C線縦断側面図である。
【図13】本発明にかかる扉構築用のセグメントの一実施例としての、ホームドア構築用のセグメントの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【図14】図13に示すセグメントを用いて、三連形シールドトンネル間に地下鉄駅部のホームドアを構築する方法を示すもので、構築したホームドアの縦断正面図である。
【図15】図14のD−D線縦断側面図である。
【図16】図14のE−E矢視図である。
【図17】図16のF−F線断面図である。
【図18】二連形シールドトンネル間に避難通路や避難扉を構築する従来技術を示す縦断正面図である。
【図19】図18のH−H線縦断側面図である。
【図20】三連形シールドトンネル間に地下鉄駅部のホームドアを構築する従来技術を示す縦断正面図である。
【図21】図20のI−I線縦断側面図である。
【符号の説明】
G 地山
2 二連形シールドトンネル
3,3 隣接するトンネル
4 外周セグメント
5 柱セグメント
6 通路支柱セグメント
7 桁セグメント
8 セグメント継手
9 リング継手
11 避難通路
12 二連形シールドトンネル
13,13 隣接するトンネル
14 外周セグメント
15 柱セグメント
16 扉支柱セグメント
17 桁セグメント
18 セグメント継手
19 リング継手
20 扉枠取り付け用空間
21 避難扉
22 扉枠
23 扉体
24 三連形シールドトンネル
25,26,27 トンネル
28 ホーム
29 外周セグメント
30 壁セグメント
31 扉支柱セグメント
32 桁セグメント
33 セグメント継手
34 リング継手
35 扉枠取り付け用空間
36 ホームドア
37 扉枠
38 扉体

Claims (4)

  1. 円形断面の一部を互いに重複させて軸方向に平行に連通する多連形トンネルの各隣接トンネルの壁面を覆うために軸方向に直交して順次リング状に組み立てられる外周セグメントと、隣接トンネル間の連通部分を軸方向に仕切ると共に連通部分の上下の外周セグメントを支承するために一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントと、所定数の組の外周セグメントと柱セグメントごとに外周セグメントと組み合わせて隣接トンネル間の通路を構築するための通路構築セグメントとを含む多連形トンネル用セグメントにおいて、
    前記外周セグメント(4)、柱セグメント(5)ならびに通路構築セグメント(6,7)を含む全セグメントは、トンネルの軸方向に直交する方向のリング内で隣接する各セグメント間を結合するセグメント継手(8)および軸方向において隣接するリング間の各セグメント間を結合するリング継手(9)を備え、
    前記通路構築セグメントは、構築すべき通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されると共にそれぞれ一組の外周セグメント(4)に組み込まれて構築すべき通路の左右に設置される一対の通路支柱セグメント(6)と、前記一対の通路支柱セグメント(6)の間の一組の外周セグメント(4)に組み込まれて構築すべき通路(11)の上下に設置されると共に左右一対の通路支柱セグメント(6)に前記リング継手(9)を介して結合される桁セグメント(7)を備えることを特徴とする多連形トンネル用セグメント
  2. 円形断面の一部を互いに重複させて軸方向に平行に連通する多連形トンネルの各隣接トンネルの壁面を覆うために軸方向に直交して順次リング状に組み立てられる外周セグメントと、隣接トンネル間の連通部分を軸方向に仕切ると共に連通部分の上下の外周セグメントを支承するために一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントと、所定数の組の外周セグメントと柱セグメントごとに外周セグメントと組み合わせて隣接トンネル間を連通する扉を構築するための扉構築セグメントとを含む多連形トンネル用セグメントにおいて、
    前記外周セグメント(14)、柱セグメント(15)ならびに扉構築セグメント(16,17)を含む全セグメントは、トンネルの軸方向に直交する方向のリング内で隣接する各セグメント間を結合するセグメント継手(18)および軸方向において隣接するリング間の各セグメント間を結合するリング継手(19)を備え、
    前記扉構築セグメントは、構築すべき扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されると共にそれぞれ一組の外周セグメント(14)に組み込まれて構築すべき扉(21)の扉枠取り付け用空間(20)の左右に設置される一対の扉支柱セグメント(16)と、前記一対の扉支柱セグメント(16)の間の一組の外周セグメント(14)に組み込まれて構築すべき扉(21)の扉枠取り付け用空間の上下に設置されると共に左右一対の扉支柱セグメント(16)に前記リング継手(19)を介して結合される桁セグメント(17)を備えることを特徴とする多連形トンネル用セグメント
  3. 多連形トンネルを掘進した後、トンネル内壁を覆うリング状の外周セグメントを一組ずつ順次多連形シールド機の後部内において構築すると共に、隣接する多連形トンネルを連接部分において一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントにより仕切る間にトンネルの軸方向の所定位置に隣接トンネル間の通路を構築する方法において、
    前記柱セグメント(5)の一つに対応する部分に構築すべき通路(11)の左右に、それぞれ一組のリング状外周セグメント(4)毎に組み込まれて通路の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されかつトンネルの軸方向に直交して隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手(8)ならびに軸方向に隣接するセグメントと結合するためのリング継手(9)を有する一対の通路支柱セグメント(6)と、同じく柱セグメント(5)の一つに対応する部分の通路(11)の上下位置に配置され、かつセグメント継手(8)ならびにリング継手(9)を有する一対の桁セグメント(7)とでなる通路構築セグメントを用意し、
    通路構築位置に達したときにリング状に構築された外周セグメント(4)の一組に、前 記一対の通路支柱セグメント(6)の一方を組み込んで同じ組の隣接外周セグメント(4)ならびに前の組の柱セグメント(5)と前記継ぎ手(8),(9)を介して結合し、
    次に構築された一組の外周セグメント(4)の通路構築位置の上下に前記一対の桁セグメント(7)を設置して隣接外周セグメント(4)ならびに前の組の通路支柱セグメント(6)と前記継手(8),(9)を介して結合すると共に、支保材(10)を上下の桁セグメント(7)間に設置し、
    次に構築された一組の外周セグメント(4)に前記一対の通路支柱セグメント(6)の他方を組み込んで隣接外周セグメント(4)ならびに前の組の上下の桁セグメント(7)と前記継手(8),(9)を介して結合すると共に、支保材(10)を撤去し、
    それによって、左右の通路支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれかつ左右の通路支柱セグメントに通路の鉛直荷重を受け持たせる構造の通路を構築することを特徴とする多連形トンネルの通路の構築方法。
  4. 多連形トンネルを掘進した後、トンネル内壁を覆うリング状の外周セグメントを一組ずつ順次多連形シールド機の後部内において構築すると共に、隣接する多連形トンネルを連接部分において一組のリング状外周セグメント毎に組み込まれる柱セグメントにより仕切る間にトンネルの軸方向の所定位置に隣接トンネル間の扉を構築する扉の構築方法において、
    前記柱セグメント(15)の一つに対応する部分に扉の扉枠取り付け用空間(20)を形成すべき位置の左右に、それぞれ一組のリング状外周セグメント(14)毎に組み込まれて扉の鉛直荷重を受け持たせ得る構造に形成されかつトンネルの軸方向に直交して隣接するセグメントと結合するためのセグメント継手(18)ならびに軸方向に隣接するセグメントと結合するためのリング継手(19)を有する一対の扉支柱セグメント(16)と、同じく柱セグメント(15)の一つに対応する部分の扉枠取り付け用空間(20)の上下位置に配置され、かつセグメント継手(18)ならびにリング継手(19)を有する一対の桁セグメント(17)とでなる通路構築セグメントを用意し、
    扉枠取り付け用空間作成位置に達したときにリング状に構築された外周セグメント(14)の一組に、前記一対の扉支柱セグメント(16)の一方を組み込んで同じ組の隣接外周セグメント(14)ならびに前の組の柱セグメント(15)と前記継手(18),(19)を介して結合し、
    次に構築された一組の外周セグメント(14)の扉枠取り付け用空間作成位置の上下に前記一対の桁セグメント(17)を設置して隣接外周セグメント(14)ならびに前の組の扉支柱セグメント(16)に前記継手(18),(19)を介して結合し、
    次に構築された一組の外周セグメント(14)に前記一対の扉支柱セグメント(16)の他方を組み込んで隣接外周セグメント(14)ならびに前の組の上下の桁セグメント(17)に前記継手(18),(19)を介して結合し、
    それによって、左右の扉支柱セグメントと上下の桁セグメントとにより囲まれかつ左右の扉支柱セグメントに扉の鉛直荷重を受け持たせる構造の扉取り付け用空間(20)を形成し、
    前記扉取り付け用空間に扉枠(22)を取り付け、この扉枠(22)に扉体(23)を組み付けることを特徴とする多連形トンネルの扉の構築方法。
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