JP3781304B2 - 土留壁部材及び土留壁 - Google Patents

土留壁部材及び土留壁 Download PDF

Info

Publication number
JP3781304B2
JP3781304B2 JP2003283499A JP2003283499A JP3781304B2 JP 3781304 B2 JP3781304 B2 JP 3781304B2 JP 2003283499 A JP2003283499 A JP 2003283499A JP 2003283499 A JP2003283499 A JP 2003283499A JP 3781304 B2 JP3781304 B2 JP 3781304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
wall
base plate
wall member
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003283499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005048525A (ja
Inventor
靖弘 大前
Original Assignee
株式会社サンブレス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンブレス filed Critical 株式会社サンブレス
Priority to JP2003283499A priority Critical patent/JP3781304B2/ja
Publication of JP2005048525A publication Critical patent/JP2005048525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3781304B2 publication Critical patent/JP3781304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

本発明は、擁壁、沈床、治山ダムなどの土留壁を構築するための土留壁部材、及びこの土留壁部材を用いて構築した土留壁に関する。
例えば、山の斜面や河川の護岸斜面などを保護する擁壁を構築する場合や、治山ダムを構築する場合、従来はコンクリート製のブロックや構造材として鋼材を用いることが多かった。しかし、近年は自然の景観を重視する傾向が強まり、コンクリートや鋼材が外面に露出する土木構築物は好まれない。そこで、例えば特開2000−204573号公報などに開示されるように、鋼材などで構築した擁壁の表面に木材を付加するなどの化粧を施すことが提案されている。
また、沈床を構築する場合、古くは木材を現場で組み立てる工法であったが、近年は例えば特開2000−8345号公報などに開示されるように、木材をある程度工場で、底部材、壁部材などの半製品として組み立てておき、これを現場に運搬して組み立てることで、現場での組み立て作業を軽減する工法が提案されている。
特開2000−204573号公報 特開2000−8345号公報
従来の、擁壁の表面に木材を付加するなどの化粧を施す工法は、鋼材やコンクリートブロックなどの構造材と化粧材である木材とを重複して使用するもので、合理的なものとはいえず、また、重い鋼材やコンクリートブロックを工場から現場に輸送するものであるので、環境負荷の大きな工法である。
沈床の構築においては、工場で木材を組み立てた半製品を現場で組み立てる工法は、現場での省力化はある程度実現できたものの、原料の木材をいったん山から工場に輸送し、さらに工場で製造した半製品を再び山に輸送するものであり、また現場での作業も、省力化されたといってもまだ煩雑な部分もあって不十分なものであった。
本発明は、山で伐採した間伐材などの木材を、現場で容易に組み立てて利用でき、施工も容易な土留壁部材を開発することを課題としてなされたものである。
本願の請求項1の発明は、上向きのナットを備えたベース板を長さ方向に2列平行に配置し、各ベース板を長さ方向及び幅方向に連結材で連結してなるベース部と、前記ベース板上に丸太材を長さ方向に複数段配置した前壁と後壁とを有し、前記前壁と後壁の各丸太材を、下端を前記ナットに螺着して立設した結束ボルトで結合一体化したことを特徴とする土留壁部材である。ベース部はベース板と連結材を組み立てたものであり、ベース板及び連結材は軽量なものとして、運搬及び組み立て作業を容易に行うことができる。前壁及び後壁はベース部の上に丸太材を組み立てて結束ボルトで結合一体化するので、現場近くの山で伐採した間伐材などの木材を、現場で容易に組み立てることができる。また、前壁及び後壁が丸太材であるので、これらが露出しても自然な景観を実現でき、別途コンクリート製のブロックや鋼材などの構造材が不要なので、環境負荷がきわめて小さい。
本願の請求項2の発明は、請求項1の土留壁部材において、前記結束ボルトを幅方向に連結する巾止め材を該結束ボルトの任意の高さ位置に設けたことを特徴とする土留壁部材である。巾止め材を設けることで、前壁と後壁の間に充填する中詰め材の圧力に対して耐力が大きくなる。巾止め材は前壁と後壁を結合一体化する結束ボルトを巾方向に連結するものであるので、構造的に大きな耐力を期待できる。
本願の請求項3の発明は、請求項1又は2の土留壁部材において、前記前壁と後壁の端部の間に丸太材を巾方向に複数段配置した端壁を設け、前記ベース部の端部の前側と後側の各ベース板に巾方向に並ぶ2個の上向きナットを設け、その内側のナットに下端を螺着して立設した結束ボルトで前記端壁の各丸太材を結合一体化したことを特徴とする土留壁部材である。このように構成することで、端壁を容易に設けることができる。
本願の請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの土留壁部材の前記前壁と後壁の間に中詰め材を充填して構築したことを特徴とする土留壁である。所望の位置に土留壁部材を設置し、前壁と後壁の間に中詰め材を充填することで土留壁を容易に構築することができる。この土留壁は沈床として用いることもできる。
本発明の土留壁部材は、ベース板、連結材、丸太材、巾止め材などの軽量な部材を組み立てたものなので、運搬及び組み立て作業を容易に行うことができる。前壁及び後壁はベース部の上に丸太材を組み立てて結束ボルトで結合一体化するので、現場近くの山で伐採した間伐材などの木材を、現場で容易に組み立てることができる。また、前壁及び後壁が丸太材であるので、これらが露出しても自然な景観を実現でき、別途コンクリート製のブロックや鋼材などの構造材が不要なので、環境負荷がきわめて小さい。本発明の土留壁は、所望の位置に設置した土留壁部材の前壁と後壁の間に中詰め材を充填することで容易に構築することができる。
本発明において、ベース板は適宜の形状、寸法に加工した鉄板にナットを溶接固定したものを用いることができる。連結材は鉄製のフラットバー、鉄筋、L形鋼などの鋼材を用いることができる。ベース板と連結材との結合は溶接、ボルト・ナット結合などを用いることができる。丸太材は断面が略円形のいわゆる「丸太」に限るものではなく、棒状の木材であれば、断面形状は円形の他に四辺形や多角形など種々の形状のもの(例えば、太鼓落とし加工材、バタ角など)を用いることができる。巾止め材は鉄製のフラットバー、鉄筋、L形鋼などの鋼材を用いることができる。巾止め材と結束ボルトとの結合は、巾止め材の端部を鈎状に加工して結束ボルトに引っ掛ける方法、巾止め材の端部に穴を加工してその穴に結束ボルトを通す方法、溶接など任意の結合方法を採用できる。
図1は実施例の土留壁部材1のベース材2の上面図、図2は土留壁部材1の正面図、図3は土留壁部材1で構築した土留壁の断面図、図4は実施例の土留壁部材1’の断面図、図5は図1におけるB部拡大図、図6は図5におけるAA線断面図、図7は結束ボルト10下部の説明図、図8は結束ボルト10上部及び巾止め材12の説明図、図9は巾止め材12の横断面説明図である。
土留壁部材1は、ベース部2、前壁7、後壁8、端壁9などからなる。ベース部2は、図1に示すように、上向きのナット13を備えたベース板3、4を長さ方向に2列平行に配置し、各ベース板3、4を長さ方向及び幅方向に連結材5で連結している。
ベース板3、4は鉄板を所定の形状に切断加工したもので、ベース板3はナット13を2個、ベース板4はナット13を1個、上面に溶接固定している。ベース板3は土留壁部材の端部と丸太材6の継目11の部分に設け、その他の部分はベース板4を設けている。端部においては、2個のナット13が土留壁部材の巾方向に並ぶ向きにベース板3を配置し、その内側のナット13に下端を螺着して立設した結束ボルト10で端壁9の各丸太材6を結合一体化し、その外側のナット13に下端を螺着して立設した結束ボルト10で前壁7及び後壁8の各丸太材6を結合一体化する。丸太材6の継目11の部分においては、ベース板3の2個のナット13に下端を螺着して立設した結束ボルト10で、それぞれ両側の丸太材6の端部を結合一体化する。ベース板4は丸太材の中間部分に配置し、ナット13に下端を螺着して立設した結束ボルト10で、丸太材6の中間部を結合一体化する。
連結材5は鉄製のフラットバーで、連結材5と各ベース板3、4とは、ボルト14とナットで接続固定している。(図5、6)
正面側の前壁7、背面側の後壁8及び端部の端壁9は、それぞれ丸太材を複数段(6段)水平に積み上げたもので、各段の丸太材は結束ボルト10で結合一体化される。結束ボルト10の下部はベース板3、4のナット13に螺着し(図7)、上部はナット15で締め付ける(図8)。各丸太材6にはあらかじめ結束ボルト10を挿通する孔が設けられ、最下部の丸太材の孔はナット13が入るように下部の径が大きくなっている。
巾止め材12は鉄製のフラットバーで、前壁7の結束ボルト10と後壁8の結束ボルト10を任意の高さにおいて連結する。この場合は、5段目と6段目の丸太の間に設けられている(図8)。巾止め材12の両端部に設けた穴16に結束ボルト10を通すことで結束ボルト10と連結している(図9)。
図3に示すのは土留壁部材1で構築した土留壁(擁壁)の例である。土留壁を設ける位置には、必要に応じて転圧、砕石地業、割栗地業、捨てコンクリートなどの地業を行い、その上にベース部2を組み立てる。次に結束ボルト10をナット13に螺着して立設し、丸太材6を積み重ねて前壁7、後壁8及び端壁9を構築する。最上段の丸太材を取り付ける前に巾止め材12を取り付ける。前壁7と後壁8の間に中詰め材17を充填する。中詰め材は土砂、砕石、栗石など任意のものを選択できる。更に後壁8の背面側の土砂を埋め戻す。
また、土留壁部材1をあらかじめ組み立てた後に施工場所に設置し、中詰め材を充填して土留壁を構築することもできる。
前壁7及び後壁8は垂直ばかりでなく、傾斜させることもできる。図4に示す土留壁部材1’は前壁7のみを傾斜させた例である。
本発明の土留壁は擁壁、護岸、沈床、治山ダム、水路などの土砂や石をせき止める部分の全てを含むものである。土留壁部材はこれらの土留壁の構築に利用される。
実施例の土留壁部材1のベース材2の上面図である。 土留壁部材1の正面図である。 土留壁部材1で構築した土留壁の断面図である。 実施例の土留壁部材1’の断面図である。 図1におけるB部拡大図である。 図5におけるAA線断面図である。 結束ボルト10下部の説明図である。 結束ボルト10上部及び巾止め材12の説明図である。 巾止め材12の横断面説明図である。
符号の説明
1 土留壁部材
2 ベース部
3 ベース板
4 ベース板
5 連結材
6 丸太材
7 前壁
8 後壁
9 端壁
10 結束ボルト
11 継目
12 巾止め材
13 ナット
14 ボルト
15 ナット
16 穴
17 中詰め材

Claims (4)

  1. 上向きのナットを備えたベース板を長さ方向に2列平行に配置し、各ベース板を長さ方向及び幅方向に連結材で連結してなるベース部と、
    前記ベース板上に丸太材を長さ方向に複数段配置した前壁と後壁とを有し、
    前記前壁と後壁の各丸太材を、下端を前記ナットに螺着して立設した結束ボルトで結合一体化したことを特徴とする土留壁部材
  2. 請求項1の土留壁部材において、前記結束ボルトを幅方向に連結する巾止め材を該結束ボルトの任意の高さ位置に設けたことを特徴とする土留壁部材
  3. 請求項1又は2の土留壁部材において、前記前壁と後壁の端部の間に丸太材を巾方向に複数段配置した端壁を設け、
    前記ベース部の端部の前側と後側の各ベース板に巾方向に並ぶ2個の上向きナットを設け、
    その内側のナットに下端を螺着して立設した結束ボルトで前記端壁の各丸太材を結合一体化したことを特徴とする土留壁部材
  4. 請求項1〜3のいずれかの土留壁部材の前記前壁と後壁の間に中詰め材を充填して構築したことを特徴とする土留壁
JP2003283499A 2003-07-31 2003-07-31 土留壁部材及び土留壁 Expired - Fee Related JP3781304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003283499A JP3781304B2 (ja) 2003-07-31 2003-07-31 土留壁部材及び土留壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003283499A JP3781304B2 (ja) 2003-07-31 2003-07-31 土留壁部材及び土留壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005048525A JP2005048525A (ja) 2005-02-24
JP3781304B2 true JP3781304B2 (ja) 2006-05-31

Family

ID=34268374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003283499A Expired - Fee Related JP3781304B2 (ja) 2003-07-31 2003-07-31 土留壁部材及び土留壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3781304B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005048525A (ja) 2005-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101400865A (zh) 用于砖石结构的规格化后张紧砌块系统
JP6632028B2 (ja) コンクリート組立擁壁
KR20040038440A (ko) 블록조립식 보강토옹벽 패널과 그 시공방법 및 패널지지용 보강재
JP3781304B2 (ja) 土留壁部材及び土留壁
JP2008184873A (ja) 石詰め構造物
KR101127916B1 (ko) 수직 옹벽축조용 중공블록
JP2006207317A (ja) コンクリート構造体の構築方法
JP2005256602A (ja) 擁壁施工方法
JP3119947U (ja) 木質板材とコンクリートの組立式複合壁体構造
JP2018100508A (ja) 建物の構築方法
JP2007002522A (ja) 地盤の補強方法
JP4108456B2 (ja) 植栽部を備えた土木構造物及びその構築工法
JP7070884B2 (ja) 木製筒状部材、及びこれを用いて形成された構造物
JP4616125B2 (ja) トンネル構築用プレキャスト梁及びトンネルの構築方法
JP2000314143A (ja) 擁壁施工方法及び擁壁装置
JPH11286950A (ja) 擁壁構造およびその施工方法
JP3111279U (ja) 谷止工
JP4126300B2 (ja) コンクリート壁用型枠およびコンクリート壁構築方法
CN101967829A (zh) 一种基坑的施工方法
JP2001271360A (ja) 土留柵
JP2004270266A (ja) 土木構築物用ユニット並びに沈床及び擁壁
JP6388419B1 (ja) 塀の設置方法及び構造
KR20090098126A (ko) 강도 보강용 합성 구조체
KR20030025366A (ko) 조립식 강재틀을 이용한 성토방법
CN112900416A (zh) 一种加筋高压旋喷水泥土墙锚复合支挡体系及设计方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees