JP3780919B2 - 移動通信端末およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基地局に対して位置登録の要求を行うように構成された例えば携帯電話機などの移動通信端末および前記移動通信端末にて実行されるコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、移動通信端末の一つとして、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access )方式を採用した携帯電話機が供されている。ところで、この種のCDMA方式を採用した携帯電話機では、端末自体の位置や周囲環境(例えば地形や建造物の有無など)による影響を受けて、図4に示すように、携帯電話機1が基地局2を捕捉したときに、携帯電話機1が基地局2から送信された信号(下り信号)を適切に受信することができるものの、基地局2が携帯電話機1から送信された信号(上り信号)を適切に受信することができない場合がある。そして、このような場合に、携帯電話機1が基地局2に対して位置登録の要求を行うと、上記したように基地局2が携帯電話機1から送信された上り信号を適切に受信することができないので、基地局2に対する位置登録に失敗することになるが、携帯電話機1が基地局2から送信された下り信号を適切に受信することができるので、基地局2に対する位置登録の要求を継続して行うことになる。
【0003】
ところが、このように携帯電話機1が基地局2に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行ってしまうと、その分、携帯電話機1における消費電力が増大することになるという問題がある。特に、携帯電話機1のように電池駆動の構成を採用しているものでは、消費電力が増大することに伴って、電池の容量が枯渇してしまう虞があり、それによる悪影響は多大なものである。
【0004】
そこで、特開2001−128226号公報には、基地局2に対する位置登録に失敗したときに、送信動作および受信動作を休止することにより、携帯電話機1における消費電力が増大することを未然に回避する構成が開示されている。しかしながら、特開2001−128226号公報に開示されているものでは、基地局2に対する位置登録に失敗すると、送信動作および受信動作を休止し、所定の休止時間が経過した後に、位置登録の要求を再度行う構成であるので、電波環境が良好になったことにより、位置登録に成功する可能性が高い状況になったとしても、所定の休止時間が経過するまでの間は、位置登録の要求を再度行うことがなく、実用性に欠けるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行うことを未然に回避することにより、消費電力が増大することを未然に回避することができると共に、位置登録に成功する可能性が高い状況になったときに、位置登録を速やかに行うことにより、実用性を高めることができる移動通信端末およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した移動通信端末によれば、制御手段は、基地局を検索して捕捉し、その捕捉された基地局から取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定すると共に、その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行う。ここで、制御手段は、捕捉された基地局に対する位置登録に失敗すると、基地局に対する位置登録の要求を禁止する。そして、制御手段は、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持し、アイドルハンドオフに成功したか否かを判定し、アイドルハンドオフに成功したと判定したときに、位置登録の要求の禁止を解除し、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行う。
【0007】
このように、移動通信端末は、基地局に対する位置登録に失敗すると、これ以降、基地局に対する位置登録の要求を禁止するようにしたので、位置登録の要求を行うことがなくなり、基地局に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行うことを未然に回避することができ、消費電力が増大することを未然に回避することができる。また、移動通信端末は、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持し、アイドルハンドオフに成功したか否かを判定し、アイドルハンドオフに成功すると、位置登録の要求の禁止を解除し、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行うようにしたので、従来のものとは異なって、位置登録の要求を所定の休止時間が経過するまで待機することがなく、位置登録の要求を速やかに再度行うことができ、実用性を高めることができる。
【0008】
請求項4に記載したコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを移動通信端末にインストールして実行させると、基地局を検索させて捕捉させる手順と、その捕捉された基地局から取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定させる手順と、その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順と、その捕捉された基地局に対する位置登録に失敗したと判定されたときに、基地局に対する位置登録の要求を禁止させ、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持させる手順と、アイドルハンドオフに成功したか否かを判定させ、アイドルハンドオフに成功したと判定されたときに、位置登録の要求の禁止を解除させる手順と、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順とを実行するようになるので、上記した請求項1に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、基地局に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行うことを未然に回避することができ、消費電力が増大することを未然に回避することができ、また、アイドルハンドオフに成功すると、位置登録の要求を所定の休止時間が経過するまで待機することがなく、位置登録の要求を速やかに再度行うことができ、実用性を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載した移動通信端末によれば、制御手段は、基地局に対する位置登録の要求を禁止してから所定時間が経過すると、アイドルハンドオフに成功しなくとも、基地局に対する位置登録の要求の禁止を解除し、その捕捉されている基地局に対して位置登録の要求を行うようにしたので、位置登録の要求を永久的に行わない状況になってしまうことを未然に回避することができる。
【0010】
請求項4に記載したコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを移動通信端末にインストールして実行させると、基地局を検索させて捕捉させる手順と、その捕捉された基地局から取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定させる手順と、その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順と、その捕捉された基地局に対する位置登録に失敗したと判定されたときに、基地局に対する位置登録の要求を禁止させ、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持させる手順と、アイドルハンドオフに成功したときに、位置登録の要求の禁止を解除させる手順と、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順とを実行するようになるので、上記した請求項1に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、基地局に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行うことを未然に回避することができ、消費電力が増大することを未然に回避することができ、また、アイドルハンドオフに成功すると、位置登録の要求を所定の休止時間が経過するまで待機することがなく、位置登録の要求を速やかに再度行うことができ、実用性を高めることができる。
【0011】
請求項5に記載したコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを移動通信端末にインストールして実行させると、基地局に対する位置登録の要求を禁止させているときに、発信および着信を可能な待受状態を維持させる手順を実行するようになるので、上記した請求項2に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、基地局に対する位置登録に成功すると、発信および着信を可能な待受状態を維持している分、発信および着信を速やかに行うことができる。
【0012】
請求項6に記載したコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを移動通信端末にインストールして実行させると、基地局に対する位置登録の要求を禁止させてから所定時間が経過したときに、基地局に対する位置登録の要求の禁止を解除させる手順と、その捕捉されている基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順とを実行するようになるので、上記した請求項3に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、位置登録の要求を永久的に行わない状況になってしまうことを未然に回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の移動通信端末を携帯電話機に適用した一実施例について、図面を参照して説明する。
図2は、携帯電話機の機能ブロックおよび周辺を概略的に示している。携帯電話機11は、マイクロコンピュータを主体としてなるCPU(Central Processing Unit )12(本発明でいう制御手段)に、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access )方式に準拠した無線処理を行うCDMA無線部13と、マイクロホン14が入力した音声およびスピーカ15が出力する音声を音声処理する音声処理部16と、「通話開始」キー、「通話終了」キー、「0」〜「9」の「数字」キーなどの多数のキーを配列してなるキーパッドからなる操作部17と、日付・時刻や電話番号などを表示する液晶ディスプレイからなる表示部18と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)からなる記憶部19とが接続された構成となっている。
【0014】
この場合、CPU12は、基地局からCDMA無線部13により近隣基地局リストが受信されて取得されると、その取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定し、その決定された候補基地局を記憶部19に保持させるようになっている。そして、CPU12は、位置登録の要求を行うべきタイミングになると、記憶部19に保持させている候補基地局からパイロット信号の受信電界強度(パイロット強度)が最も強い基地局を捕捉し、その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行うようになっている。
【0015】
具体的には、図2に示すように、携帯電話機1の周辺に基地局A〜基地局Eが位置し、基地局A〜基地局Dを候補基地局として決定しており、これら基地局A〜基地局Dのうちの基地局Bのパイロット信号の受信電界強度が最も強い場合であれば、そのパイロット信号の受信電界強度が最も強い基地局Bを捕捉し、その捕捉された基地局Bに対して位置登録の要求を行うようになっている。尚、基地局A〜基地局Eは、PN(Pseudo Noise)オフセットによって、他と識別されるものである。
【0016】
次に、上記した構成の作用について、図1および図3も参照して説明する。ここで、図1は、CPU12が記憶部19から読出して実行するコンピュータプログラム(実行プログラム)の手順を概略的に示している。
【0017】
CPU12は、例えば携帯電話機11の電源がオンされたときなどの基地局を補足すべきタイミングになると、最初に、基地局を周波数を変更して(切替えて)検索する回数を表すカウンタ値mを初期化し(mの値を「0」に設定し)(ステップS1)、基地局を検索するのに用いる周波数を選択する(ステップS2)。そして、CPU12は、基地局に対する位置登録に失敗したときの同一周波数でのリトライ回数を表すカウンタ値nを初期化する(nの値を「0」に設定する)(ステップS3)。
【0018】
次いで、CPU12は、基地局を検索してパイロット信号の受信電界強度が最も強い(本発明でいう所定条件を満たす)基地局を捕捉し(ステップS4)、その捕捉された基地局から近隣基地局リストを受信して取得する(ステップS5)。そして、CPU12は、その取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定する(ステップS6)。
【0019】
ここで、CPU12は、その決定された候補基地局に最近に位置登録に成功した基地局が存在しているか否かを判定する(ステップS7)。そして、CPU12は、その決定された候補基地局に最近に位置登録に成功した基地局が存在していなければ(ステップS7にて「NO」)、その最近に位置登録に成功した基地局を候補基地局に加える(ステップS8)。具体的に説明すると、CPU12は、図3(a)に示すように、基地局A〜基地局Dが候補基地局であって、最近に位置登録に成功した基地局が基地局A〜基地局Dとは別の基地局Eである場合であれば、最近に位置登録に成功した基地局が候補基地局に存在していないので、図3(b)に示すように、その最近に位置登録に成功した基地局である基地局Eを候補基地局に加える。
【0020】
次いで、CPU12は、待受状態に移行し(ステップS9)、位置登録の要求を開始すべき条件が成立したか否かを判定する(ステップS10)。そして、CPU12は、位置登録の要求を開始すべき条件が成立すると(ステップS10にて「YES」)、先に捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行う(ステップS11)。そして、CPU12は、基地局に対する位置登録に成功したか失敗したかを判定する(ステップS12)。
【0021】
ここで、CPU12は、位置登録に成功すれば(ステップS12にて「YES」)、先に説明したカウンタ値mを初期化し(ステップS13)、先に説明したカウンタ値nを初期化し(ステップS14)、上記したステップS9に戻り、ステップS9以降を実行する。
【0022】
これに対して、CPU12は、位置登録に失敗すれば(ステップS12にて 「NO」)、先に説明したカウンタ値nをインクリメントし(ステップS15)、インクリメントされたカウンタ値nと所定値Nとを比較する(ステップS16)。尚、このとき、所定値Nは、システムの運用形態に合わせて最適な値が自動的に設定されるものであっても良く、また、ユーザにより任意に設定されるものであっても良い。
【0023】
CPU12は、カウンタ値nが所定値N以下であれば(ステップS16にて 「YES」)、位置登録に失敗した基地局を候補基地局から外し(ステップS17)、その位置登録に失敗した基地局が外された候補基地局のうちからパイロット信号の受信電界強度が最も強い基地局を捕捉する(ステップS18)。そして、CPU12は、ステップS5に戻り、ステップS5以降を実行する。
【0024】
具体的に説明すると、CPU12は、位置登録に失敗した基地局が基地局Bである場合であれば、図3(c)に示すように、位置登録に失敗した基地局Bを候補基地局から外す。そして、CPU12は、その位置登録に失敗した基地局Bが外された候補基地局のうちからパイロット信号の受信電界強度が最も強い基地局である基地局Eを捕捉し、その捕捉された基地局Eに対して位置登録の要求を行う。
【0025】
一方、CPU12は、カウンタ値nが所定値N以下でなければ(ステップS16にて「NO」)、先に説明したカウンタ値mをインクリメントし(ステップS19)、インクリメントされたカウンタ値mと所定値Mとを比較する(ステップS20)。尚、このとき、所定値Mは、システムの運用形態に合わせて自動的に設定されるものである。
【0026】
CPU12は、カウンタ値mが所定値M以下であれば(ステップS20にて 「YES」)、基地局を検索するのに用いる周波数を変更し(切替え)(ステップS21)、上記したステップS3に戻り、ステップS3以降を実行する。一方、CPU12は、カウンタ値mが所定値M以下でなければ(ステップS20にて「NO」)、位置登録の要求を禁止し(ステップS22)、アイドルハンドオフ、発信および着信を可能な待受状態を維持し(ステップS23)、所定時間Tの計時を開始する(ステップS24)。尚、このとき、所定時間Tは、システムの運用形態に合わせて最適な値が自動的に設定されるものであっても良く、また、ユーザにより任意に設定されるものであっても良い。
【0027】
CPU12は、所定時間Tの計時を開始した以降では、アイドルハンドオフに成功したか否かを監視し(ステップS25)、基地局からのパイロット信号の受信電界強度が所定レベルを越えたか否かを監視し(ステップS26)、所定時間Tの計時を終了したか否かを監視する(ステップS27)。そして、CPU12は、アイドルハンドオフに成功すると(ステップS25にて「YES」)、または、基地局からのパイロット信号の受信電界強度が所定レベルを越えると(ステップS26にて「YES」)、または、所定時間Tの計時を終了すると(ステップS27にて「YES」)、位置登録の要求の禁止を解除し(ステップS28)、先に説明したカウンタ値mを初期化し(ステップS29)、先に説明したカウンタ値nを初期化し(ステップS30)、上記したステップS5に戻り、ステップS5以降を実行する。
【0028】
ところで、以上は、最近に位置登録に成功した基地局を候補基地局に加える処理(ステップS8の処理)と、位置登録に失敗した基地局を候補基地局から外す処理(ステップS17の処理)との双方を行う場合を説明したものであるが、必ずしも、これらの処理の双方を行う必要はなく、いずれか一方のみを行っても良い。
【0029】
以上に説明したように本実施例によれば、携帯電話機11において、基地局に対する位置登録の要求を行い、基地局に対する位置登録に失敗すると、これ以降、基地局に対する位置登録の要求を禁止するようにしたので、位置登録の要求を行うことがなくなり、基地局に対する位置登録の要求を長い時間にわたって継続して行うことを未然に回避することができ、消費電力が増大することを未然に回避することができる。また、アイドルハンドオフを可能な待受状態を維持し、アイドルハンドオフに成功すると、位置登録の要求の禁止を解除し、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行うようにしたので、従来のものとは異なって、位置登録の要求を所定の休止時間が経過するまで待機することがなく、位置登録の要求を速やかに再度行うことができ、実用性を高めることができる。
【0030】
また、携帯電話機11において、基地局に対する位置登録の要求を禁止しているときに、発信および着信を可能な待受状態を維持するようにしたので、基地局に対する位置登録に成功すると、発信および着信を可能な待受状態を維持している分、発信および着信を速やかに行うことができる。
【0031】
さらに、携帯電話機11において、基地局に対する位置登録の要求を禁止してから所定時間Tが経過すると、アイドルハンドオフに成功しなくとも、基地局に対する位置登録の要求の禁止を解除し、その捕捉されている基地局に対して位置登録の要求を行うようにしたので、位置登録の要求を永久的に行わない状況になってしまうことを未然に回避することができる。
【0032】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
移動通信端末は、CDMA方式を採用した携帯電話機に限らず、CDMA方式を採用した通信機能を有する携帯情報端末などの他の端末であって良い。
【0033】
CPUが実行するコンピュータプログラムは、携帯電話機に最初から搭載されていることに限らず、サーバやメモリカードなどの外部から必要に応じてダウンロードされてインストールされるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート
【図2】携帯電話機の機能ブロックおよび周辺を概略的に示す図
【図3】候補基地局の遷移を示す図
【図4】基地局と携帯電話機との間で送受信される信号を概略的に示す図
【符号の説明】
図面中、11は携帯電話機(移動通信端末)、12はCPU(制御手段)である。

Claims (6)

  1. 基地局を検索して捕捉し、その捕捉された基地局から取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定すると共に、その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行う制御手段を備えた移動通信端末であって、
    前記制御手段は、捕捉された基地局に対する位置登録に失敗したときには、基地局に対する位置登録の要求を禁止し、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持し、アイドルハンドオフに成功したか否かを判定し、アイドルハンドオフに成功したと判定したときに、位置登録の要求の禁止を解除し、そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行うことを特徴とする移動通信端末。
  2. 請求項1記載の移動通信端末において、
    前記制御手段は、基地局に対する位置登録の要求を禁止し、発信および着信を可能な待受状態を維持することを特徴とする移動通信端末。
  3. 請求項1または2記載の移動通信端末において、
    前記制御手段は、基地局に対する位置登録の要求を禁止してから所定時間が経過したときに、基地局に対する位置登録の要求の禁止を解除し、その捕捉されている基地局に対して位置登録の要求を行うことを特徴とする移動通信端末。
  4. 移動通信端末に、
    基地局を検索させて捕捉させる手順と、
    その捕捉された基地局から取得された近隣基地局リストに基づいて次に捕捉し得る基地局の群を表す候補基地局を決定させる手順と、
    その捕捉された基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順と、
    その捕捉された基地局に対する位置登録に失敗したと判定されたときに、基地局に対する位置登録の要求を禁止させ、少なくともアイドルハンドオフを可能な待受状態を維持させる手順と、
    アイドルハンドオフに成功したか否かを判定させ、アイドルハンドオフに成功したと判定されたときに、位置登録の要求の禁止を解除させる手順と、
    そのアイドルハンドオフに成功した基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。
  5. 請求項4記載のコンピュータプログラムにおいて、
    基地局に対する位置登録の要求を禁止させているときに、発信および着信を可能な待受状態を維持させる手順を実行させるためのコンピュータプログラム。
  6. 請求項4または5記載のコンピュータプログラムにおいて、
    基地局に対する位置登録の要求を禁止させてから所定時間が経過したときに、基地局に対する位置登録の要求の禁止を解除させる手順と、
    その捕捉されている基地局に対して位置登録の要求を行わせる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。
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