JP3780813B2 - スクリュー圧縮機の容量制御機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スクリュー圧縮機の容量制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スクリュー圧縮機の容量制御機構としては、スライドバルブと駆動シリンダのピストンとを連結部材で連結し、この駆動シリンダに供給する冷凍機油を開閉弁によって制御して、駆動シリンダの位置を定めて、スライドバルブの位置を定めて、容量を制御するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスクリュー圧縮機の容量制御機構では、駆動シリンダに供給する冷凍機油の量を開閉弁で制御して、スライドバルブの位置を定めているため、次のような問題があった。すなわち、スクリュー圧縮機の運転状態によって、油上がり(冷凍機油が回路に運ばれて、スクリュー圧縮機に少なくなる状態)、冷媒の湿り運転、冷媒ひいては冷凍機油の急激な圧力の変動等によって、駆動シリンダのピストンの位置が保持できないとか、ロードアップ、ロードダウンができないとか、スライドバルブを迅速に動かす迅速な制御ができないとかいった問題があった。すなわち、従来のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、制御の信頼性が低いという問題があった。
【0004】
これに対して、スクリュー圧縮機のスライドバルブを外部の駆動モータで直接駆動して、容量を制御することが考えられるが、大型で高出力の駆動モータが必要になるという問題がある。
【0005】
そこで、この発明の課題は、小さな出力の駆動モータであっても、スライドバルブを確実に保持でき、かつ、運転状態にあまり影響を受けることなく、信頼性の高い迅速な制御ができるスクリュー圧縮機の容量制御機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、一方の端面は吸い込み口に面して低圧を受ける一方、他方の端面は吐出口に通じる吐出側空間に面して高圧を受けるスライドバルブと、
このスライドバルブを移動させるピストンを有すると共に、このピストンの両側に位置して高圧流体が導かれる室を有し、さらに、上記ピストンに上記室に連通するように設けられた制御通路を有する駆動シリンダと、
外周に開口する一方低圧側に通じる排出通路を有すると共に、上記ピストンに摺動自在に嵌合されたパイロット弁体と、
上記パイロット弁体を移動させる駆動手段とを備えて、
上記パイロット弁体の位置に応じて、上記ピストンが上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるように軸方向に倣い移動するようにしたことを特徴している。
【0007】
上記構成において、駆動手段によってパイロット弁体を移動させて、制御通路と排出通路を連通させると、制御通路の連通している室の流体は、制御通路、排出通路を通して、低圧側に排出されて、上記室内の流体の圧力は低下する。そのため、上記ピストンは、上記制御通路と排出通路との連通を遮断する方向に移動して、スライドバルブに作用する力と、ピストンの両側室の圧力差から成る力とがバランスしたところで停止する。このように、パイロット弁体の位置に従ってピストンが軸方向に移動するのである。
【0008】
このように、ピストンひいてはスライドバルブの位置はパイロット弁体の位置に倣って定まるので、スライドバルブを確実に保持でき、かつ、連続的に容量制御でき、さらに、油上がりや湿り運転などの冷凍機油や冷媒の状態等の運転状態に影響されなくて信頼性が高く、また、パイロット弁体を移動させるだけで、スライドバルブを軸方向に移動できるので、迅速な容量制御ができる。
【0009】
また、上記駆動手段はパイロット弁体を移動させればよいので、小さな力を出力する小さなものでよい。
【0010】
請求項2の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項1に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段は、上記パイロット弁体をピストンの軸方向に進退移動させることを特徴としている。
【0011】
上記構成において、駆動手段がパイロット弁体を軸方向移動させると、そのパイロット弁体の位置に倣って、上記制御通路と排出通路との連通を遮断するまで、ピストンが軸方向に移動して、スライドバルブが軸方向に移動する。このように、単に、パイロット弁体を軸方向に移動させるだけで、スライドバルブの軸方向の位置を制御できるので、構造が簡単、安価になる。
【0012】
請求項3の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項2に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段は、電動モータとリンク機構からなることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、駆動手段を簡単、安価に構成できる。
【0014】
請求項4の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項2に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段は、電動モータとラックアンドピニオン機構からなることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、駆動手段を簡単、安価に構成できる。
【0016】
請求項5の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項1に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段は、上記パイロット弁体を回転移動させ、上記パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化して、上記ピストンが軸方向に移動することを特徴としている。
【0017】
上記構成において、駆動手段がパイロット弁体を回転させると、上記パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化して、上記ピストンが軸方向に移動する。つまり、ピストンの軸方向の位置が、パイロット弁体の回転角に応じて、変化して、スライドバルブの軸方向の位置を制御できる。したがって、単に、パイロット弁体を回転させるだけで、スライドバルブの軸方向の位置を制御できるので、駆動手段の構造が簡単、安価になる。
【0018】
請求項6の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項5に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記パイロット弁体の外周に開口する排出通路の開口部は、略三角形をしていることを特徴としている。
【0019】
上記構成において、駆動手段がパイロット弁体を回転させると、上記排出通路の開口部が略三角形をしているから、上記パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と連通すべき排出通路の開口部の軸方向の長さが変化する。したがって、上記ピストンが、上記制御通路と排出通路との連通を遮断するまで軸方向に移動する距離、つまり、つまり、ピストンの軸方向の位置が、パイロット弁体の回転角に応じて、変化して、スライドバルブの軸方向の位置を制御できる。
【0020】
請求項7の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、請求項5に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記パイロット弁体の外周に開口する排出通路の開口部は、略螺旋形状をしていることを特徴としている。
【0021】
上記構成において、駆動手段がパイロット弁体を回転させると、上記排出通路の開口部が略螺旋形状をしているから、上記パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化する。したがって、上記ピストンが、上記制御通路と排出通路との連通を遮断するまで軸方向に移動する距離、つまり、つまり、ピストンの軸方向の位置が、パイロット弁体の回転角に応じて、変化して、スライドバルブの軸方向の位置を制御できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0023】
図1に示すように、スクリューロータ1の外周側に、そのスクリューロータ1の圧縮開始位置を制御して容量を制御するスライドバルブ2を設けている。このスライドバルブ2は、図2に示すように、スクリューロータ1側以外の三方をケーシング58(一部のみを示す)に囲まれていて、軸方向の両端面に、冷媒および冷凍機油からなる流体の低圧LPと高圧HPとを受けて、矢印Xに示すように、左方に付勢されている。すなわち、上記スライドバルブ2の一部はスクリュー圧縮機の吸い込み口に面していて、そのスライドにより、スクリューの噛み合いによる圧縮性流体の閉じ込め開始位置を変化させるものであって、上記スライドバルブ2の一方の端面は上記吸い込み口に面して上記低圧LPを受ける一方、上記スライドバルブ2の他方の端面は吐出口に通じる吐出側空間に面して上記高圧HPを受ける。上記スライドバルブ2と駆動シリンダ3のピストン5とを連結部材6で連結して、スライドバルブ2を駆動シリンダ3で駆動するようにしている。上記ピストン5は、ピストン本体7とロッド部8とからなる。上記ピストン本体7の両側に室11、12を形成し、各室11,12を夫々絞り15,16を介して、高圧HPの領域に連通させている。
【0024】
一方、上記ピストン5の中心には貫通穴20を設け、この貫通孔20にパイロット弁体21を軸方向に摺動自在に嵌合している。上記ピストン5には、上記室12に連通するポート32と、このポート32に連通するように貫通孔20の内周に設けた広幅の環状溝33とからなる制御通路31を形成している。一方、上記パイロット弁体21には、断面T字状の排出通路41を形成し、この排出通路41は、スクリューロータ1の軸部39の中心にある貫通孔42を通して、低圧LPの領域に連通している。したがって、駆動シリンダ3の室12の冷媒ガスからなる高圧の流体は、制御通路31、排出通路41および貫通孔42を通して、低圧LPの領域に排出できるようになっている。なお、パイロット弁体21の一端は、スクリューロータ1の軸部39の端部に設けた拡大穴40に入っている。
【0025】
また、上記パイロット弁体21の他端は、ピン結合したリンク51、52からなるリンク機構55を介してサーボモータ等の電動モータ50に結合している。この電動モータ50とリンク機構55とで、駆動手段の一例を構成する。
【0026】
上記構成において、今、図1に示すように、全負荷状態にあって、スライドバルブ2およびピストン5は左端の位置にあるとする。このとき、制御通路31と排出通路41との間は閉鎖されていて、駆動シリンダ3の室11,12の冷媒ガスからなる流体の圧力は共に同じ高圧HPで、ピストン本体7の両端面の受圧面積差による右方へ押圧する力と、スライドバルブ2の両端面に働く圧力の差による左方へ押圧する力との和によって、ピストン5を左方に付勢している。
【0027】
この状態で、パイロット弁体21を電動モータ50によってリンク機構55を介して右方に移動させると、制御通路31の環状溝33と排出通路41とが連通して、図2において矢印Dに示すように流体が室12から排出されて、室12の流体圧力が低下するため、ピストン5が図2に示すように右方に移動する。そして、制御通路31と排出通路41との連通が遮断されると、室11と室12の圧力が同じになって、ピストン5を右方に押圧する力がなくなって、ピストン5は停止する。もし、ピストン5が右方に行き過ぎた場合には、ピストン5は全負荷のときと同様に、左方に押圧されるから、制御通路31と排出通路41を連通させて、室12の圧力を低下させて、そして、また、ピストン5を右方に移動させて、制御通路31と排出通路41との連通を遮断した瞬間の状態で停止して、スライドバルブ2を所望に部分負荷状態またはアンロード状態で停止させる。
【0028】
このように、ピストン5ひいてはスライドバルブ2はパイロット弁体21に追従して倣うので、スライドバルブ2の軸方向の位置はパイロット弁体21の軸方向位置で定まる。したがって、パイロット弁体21の軸方向の位置を定めることによって、スライドバルブ2を確実に保持でき、また、パイロット弁体21を連続的に軸方向に移動させることによって、連続的に容量制御できる。さらに、パイロット弁体21を軸方向に移動させるだけで、ピストン5およびスライドバルブ2を軸方向に移動させることができるので、油上がりや湿り運転などの冷凍機油や冷媒の状態等の運転状態に影響されなくて、信頼性が高く、また、迅速な容量制御ができる。
【0029】
また、上記電動モータ50は、リンク機構55を介して、あまり力のかからないパイロット弁体21を移動させればよいので、小さな力を出力する小さなものでよい。
【0030】
図3は他の実施の形態を示す。この実施の形態では、電動モータ60が図1、2の実施の形態の電動モータ50よりも駆動シリンダ3に近い位置に配置している。この点のみが、図1、2の実施の形態と異なる。したがって、図1、2の構成部と同一構成要素には、同一参照番号を付して説明を省略する。
【0031】
この電動モータ60がリンク機構65を介してパイロット弁体21を駆動し、ピストン5がパイロット弁体21の軸方向の移動に追従して軸方向に移動する
点は図1、2の実施の形態と同様である。
【0032】
図4に示す実施の形態は、駆動手段を、電動モータ70と、ラック72とピニオン75からなるラックアンドピニオン機構とから構成した点が、図1、2に示す実施の形態と異なる。したがって、図1、2に示す実施の形態の構成要素と同一構成要素には同一参照番号を付して説明を省略する。
【0033】
上記ラック72は、パイロット弁体71の端部に形成し、このラック72に噛合するピニオン75を電動モータ70の出力軸に固定している。
【0034】
上記電動モータ70の回転により、ピニオン75、ラック72を介してパイロット弁体71が軸方向に進退して、このパイロット弁体71の位置にピストン5が追従して、スライドバルブ2を軸方向に移動させる。
【0035】
上記パイロット弁体71は、ラック72が形成されている点のみが、図1、2に示すパイロット弁体21と異なる。
【0036】
図5、6に示す実施の形態は、パイロット弁体121の図6において矢印Rに示すような回転により、ピストン105の制御通路81とパイロット弁体121の排出通路91との連通が遮断する位置が変化して、ピストン105が軸方向に移動するものである。
【0037】
上記パイロット弁体121の排出通路91は、図7(A),(B)に示すように、外周に開口する略直角三角形状の開口部92と、中心孔93と、この中心孔93と開口部92とを接続する半径方向の孔94からなる。また、上記ピストン105の制御通路81は、図8(A),(B)に示すように、上記略直角三角形状の開口部92の斜辺と同じ方向に傾いた斜め方向の孔81からなる。
【0038】
なお、上記ピストン105には、図示しないが、回りとめを施している。また、駆動シリンダ3の室12の高圧の流体は、パイロット弁体121の排出通路91とスクリューロータ1の軸部39の通路42を通って低圧LPの領域に排出できるようになっている。
【0039】
上記構成において、駆動手段としての図示しないサーボモータやステッピングモータ等の電動モータによってパイロット弁体121を回転させると、上記排出通路91の開口部92が略直角三角形状をしているから、図9から分かるように、上記パイロット弁体121の回転位置に応じて、上記制御通路81と連通すべき排出通路91の開口部92の軸方向の長さが変化する。したがって、上記ピストン105が、上記制御通路82と排出通路91の直角三角形状の開口部92との連通を遮断するまで軸方向に移動する距離、つまり、つまり、ピストン105の軸方向の位置が、パイロット弁体121の回転角に応じて、変化して、スライドバルブ2の軸方向の位置を制御できる。
【0040】
このように、パイロット弁体121を回転させるだけで、スライドバルブ2の軸方向の位置を制御できるので、駆動手段の構造が簡単、安価になる。
【0041】
図10は他の実施の形態のパイロット弁体221を示している。このパイロット弁体221は排出通路101を有し、この排出通路101は、外周に開口する螺旋形状の一部をなす斜めの開口部102と、半径方向の孔103と、中心孔104とからなっている。
【0042】
上記パイロット弁体221を回転させると、上記排出通路101の開口部102が略螺旋形状をしているから、上記パイロット弁体221の回転位置に応じて、図8に示す制御通路81と排出通路101との連通が遮断されるピストン105の軸方向の位置が変化する。したがって、上記ピストン105が、上記制御通路81と排出通路101との連通を遮断するまで移動する距離、つまり、つまり、ピストン105の軸方向の位置が、パイロット弁体221の回転角に応じて、変化して、スライドバルブ2(図5,6参照)の軸方向の位置を制御できる。
【0043】
上記実施の形態では、回転するパイロット弁体121,221の排出通路91,101の開口部は、直角三角形状あるいは螺旋形状であったが、パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化するものであれば、排出通路の開口部の形状はどのようなものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、駆動手段によってパイロット弁体を移動させて、ピストンの制御通路とパイロット弁体の排出通路との連通を遮断するまで、パイロット弁体の位置に従ってピストンを軸方向に倣い移動させるので、スライドバルブを確実に保持でき、かつ、連続的に容量制御でき、さらに、油上がりや湿り運転などの冷凍機油や冷媒の状態等の運転状態に影響されなくて信頼性が高い制御ができる。また、パイロット弁体を移動させるだけなので、迅速な制御ができ、かつ、駆動手段は小さな力を出力する小さなものでよくなる。
【0045】
請求項2の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、駆動手段がパイロット弁体を軸方向移動させると、そのパイロット弁体の位置に倣って、上記制御通路と排出通路との連通を遮断するまで、ピストンが軸方向に移動して、単に、パイロット弁体を軸方向に移動させるだけで、スライドバルブの軸方向の位置を制御できるので、構造が簡単、安価になる。
【0046】
請求項3の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、駆動手段が、電動モータとリンク機構からなるので、駆動手段を簡単、安価に構成できる。
【0047】
請求項4の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構は、駆動手段が、電動モータとラックアンドピニオン機構からなるので、駆動手段を簡単、安価に構成できる。
【0048】
請求項5の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、駆動手段がパイロット弁体を回転させると、上記パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化して、上記ピストンの軸方向の位置が、パイロット弁体の回転角に応じて、変化して、スライドバルブの位置を制御できるので、駆動手段の構造が簡単、安価になる。
【0049】
請求項6の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、パイロット弁体の排出通路の開口部が略三角形をしているので、パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と連通すべき排出通路の開口部の軸方向の長さが変化して、ピストンの軸方向の位置が変化して、スライドバルブの軸方向の位置を制御できる。
【0050】
請求項7の発明のスクリュー圧縮機の容量制御機構によれば、パイロット弁体の排出通路の開口部が略螺旋形状をしているので、パイロット弁体の回転位置に応じて、上記制御通路と排出通路との連通が遮断されるピストンの軸方向の位置が変化して、スライドバルブの軸方向の位置を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の全負荷時の断面図である。
【図2】 上記実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の部分負荷またはアンロード時の断面図である。
【図3】 他の実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の断面図である。
【図4】 他の実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の断面図である。
【図5】 他の実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の全負荷時の断面図である。
【図6】 他の実施の形態のスクリュー圧縮機の容量制御機構の部分負荷またはアンロード時の断面図である。
【図7】 図7(A)は上記実施の形態のパイロット弁体の正面図、図7(B)は上記パイロット弁体の断面図である。
【図8】 図8(A)は上記実施の形態のピストンの正面図、図8(B)は上記実施の形態のピストンの断面図である。
【図9】 上記実施の形態のピストンの制御通路とパイロット弁体の排出通路との関係を示す図である。
【図10】 他の実施の形態のパイロット弁体の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリューロータ
2 スライドバルブ
3 駆動シリンダ
5,105 ピストン
6 連結部材
11,12 室
21,121,221 パイロット弁体
31,81 制御通路
41,91,101 排出通路
Claims (7)
- 一方の端面は吸い込み口に面して低圧(LP)を受ける一方、他方の端面は吐出口に通じる吐出側空間に面して高圧(HP)を受けるスライドバルブ(2)と、
このスライドバルブ(2)を移動させるピストン(5,105)を有すると共に、このピストン(5,105)の両側に位置して高圧流体が導かれる室(11,12)を有し、さらに、上記ピストン(5,105)に上記室(12)に連通するように設けられた制御通路(31,81)を有する駆動シリンダ(3)と、
外周に開口する一方低圧側に通じる排出通路(41,91,101)を有すると共に、上記ピストン(5,105)に摺動自在に嵌合されたパイロット弁体(21,71,121,221)と、
上記パイロット弁体(21,71,121,221)を移動させる駆動手段(50,55,60,65,70,72,75)とを備えて、
上記パイロット弁体(21,71,121,221)の位置に応じて、上記ピストン(5,105)が上記制御通路(31,81)と排出通路(41,91,101)との連通が遮断されるように軸方向に倣い移動するようにしたことを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。 - 請求項1に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段(50,55,60,65,70,72,75)は、上記パイロット弁体(21,71,121,221)をピストン(5,105)の軸方向に進退移動させることを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。
- 請求項2に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、
上記駆動手段(50,55,60,65)は、電動モータ(50,60)とリンク機構(55,65)からなることを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。 - 請求項2に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、
上記駆動手段(70,72,75)は、電動モータ(70)とラックアンドピニオン機構(72,75)からなることを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。 - 請求項1に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記駆動手段は、上記パイロット弁体(121,221)を回転移動させ、上記パイロット弁体(121,221)の回転位置に応じて、上記制御通路(81)と排出通路(91,101)との連通が遮断されるピストン(105)の軸方向の位置が変化して、上記ピストン(105)が軸方向に移動することを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。
- 請求項5に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記パイロット弁体(121)の外周に開口する排出通路(91)の開口部(92)は、略三角形をしていることを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。
- 請求項5に記載のスクリュー圧縮機の容量制御機構において、上記パイロット弁体(221)の外周に開口する排出通路(101)の開口部(102)は、略螺旋形状をしていることを特徴とするスクリュー圧縮機の容量制御機構。
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