JP3780190B2 - エンジン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンとして、本発明と同様、シリンダブロックの長手方向を前後方向、その一方を前と見て、シリンダブロックの前端部にオイルポンプを備えたフロントケースを配置し、シリンダブロックの一側壁内にオイルギャラリを設け、このオイルギャラリの入口をフロントケースのオイル吐出口に連通させたものがある。
【0003】
従来、この種のエンジンでは、シリンダブロックの前端部に調時伝動装置を配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術には、次の問題がある。
《問題》 オイルギャラリの油路抵抗が大きくなる。
シリンダブロックの前端部に調時伝動装置を配置しているため、オイルギャラリを設けるに当たり、調時伝動装置の脇を大きく迂回させる必要があり、その油路が長くなり、油路抵抗が大きくなる。
【0005】
本発明の課題は、上記問題点を解決できるエンジンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の構成は、次の通りである。
図1に示すように、シリンダブロック(6)の長手方向を前後方向、その一方を前と見て、シリンダブロック(6)の前端部にオイルポンプ(35)を備えたフロントケース(32)を配置し、シリンダブロック(6)の一側壁(29)内にオイルギャラリ(33)を設け、このオイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に連通させた、エンジンにおいて、
図2に示すように、シリンダブロック(6)の後端部に調時伝動装置(4)を配置し、図3に示すように、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、シリンダブロック(6)の前端壁(30)にフロントケース(32)を取り付け、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に臨ませた、ことを特徴とするエンジン。
【0007】
【発明の効果】
(請求項1の発明)
請求項1の発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 オイルギャラリの油路抵抗を小さくすることができる。
図2に示すように、シリンダブロック(6)の後端部に調時伝動装置(4)を配置しているため、図1に示すように、オイルギャラリ(33)を設けるに当たり、調時伝動装置(4)の脇を大きく迂回させる必要がなく、その油路が短くなり、油路抵抗を小さくすることができる。
【0008】
(請求項2の発明)
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果2》 冷却水導入水路の水路抵抗を小さくすることができる。
図1または図3に示すように、水ポンプ(14)からシリンダジャケットに冷却水を導入する冷却水導入水路(31)の入口(31a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、この冷却水導入水路(31)の入口(31a)を水ポンプ(14)の吐出口(14b)に臨ませたため、冷却水導入水路(31)を設けるに当たり、調時伝動装置(4)の脇を大きく迂回させる必要がなく、その水路が短くなり、水路抵抗を小さくすることができる。
【0009】
(請求項3の発明)
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果3》 メンテナンスの作業能率を高めることができる。
図1または図3に示すように、シリンダブロック(6)の前端壁(30)に取り付けたフロントケース(32)にオイルポンプ(35)とオイルクーラ取付座(34)とを設けたため、シリンダブロック(6)の前端部にオイルポンプ(35)とオイルクーラ取付座(34)とが集約的に配置され、これらのメンテナンスの作業能率を高めることができる。
【0010】
(請求項4の発明)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果4》 エンジン前端部の横一側面をフラットにまとめることができる。
図4に示すように、横幅が比較的大きい発電機(8)を、クランクケース(15)の横張り出しがない箇所に配置し、横幅が比較的小さいオイルクーラ(9)をクランクケース(15)寄りの箇所に配置するため、図6に示すように、シリンダブロック(6)の前端部の横一側方での両部品(8)(9)の横張り出しを抑制し、エンジン前端部の横一側面をフラットにまとめることができる。
【0011】
(請求項5の発明)
請求項5の発明は、請求項4の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果5》 エンジン後端部の横一側面をフラットにまとめることができる。
図4に示すように、横幅が比較的大きい燃料噴射ポンプ(3)を、クランクケース(15)の横張り出しがない箇所に配置し、横幅が比較的小さいスタータモータ(5)をクランクケース(15)寄りの箇所に配置するため、図6に示すように、シリンダブロック(6)の後端部の横一側方での両部品(3)(5)の横張り出しを抑制し、エンジン後端部の横一側面をフラットにまとめることができる。
【0012】
(請求項6の発明)
請求項6の発明は、請求項5の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果6》 エンジン全体をコンパクトな箱型形状に近づけることができる。
図5と図6に示すように、横幅が比較的大きくなる一対の作業装置(10)(11)を、クランクケース(15)の横張り出しがない箇所に配置するため、図6に示すように、シリンダブロック(6)の横他側方からの作業装置(10)(11)の横張り出しを抑制し、エンジンの横他側方の端面をフラットにまとめることができる。このため、エンジンの横一側面をフラットにまとめることができる効果6と相俟って、図6・図7に示すように、エンジン全体をコンパクトな箱型形状に近づけることができる。
【0013】
《効果7》 メンテナンスの作業能率を高めることができる。
図5に示すように、メンテナンス頻度の低い一対の作業装置(10)(11)を、メンテナンス頻度が高い燃料噴射ポンプ(3)と反対側に配置するため、図4に示すように、燃料噴射ポンプ(3)側にメンテナンス頻度の高い部品を多数配置することができ、メンテナンスの作業能率を高めることができる。
【0014】
(請求項7の発明)
請求項7の発明は、請求項3から請求項6のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果8》 オイルクーラとオイルフィルタとをコンパクトにまとめることができる。
図4に示すように、オイルクーラ(9)取付座に取り付けたオイルクーラ(9)にオイルフィルタ(12)を重ねて取り付けたため、オイルクーラ(9)とオイルフィルタとをコンパクトにまとめることができる。
【0015】
(請求項8の発明)
請求項8の発明は、請求項3から請求項6のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果9》 エンジン搭載機種に応じた適正なオイルフィルタの取り付けを選択することができる。
図8(A)に示すように、オイルクーラ取付座(34)にはオイルクーラ(9)にオイルフィルタ(12)を重ねて後向きに取り付けられるようにしたため、トラクタ以外の機械に搭載する場合には、このようなオイルフィルタ(12)の取り付けを選択することにより、オイルフィルタ(12)をフロントケース(32)の後部でオイルクーラ(9)と重ねてコンパクトにまとめることができる。また、図8(B)に示すように、オイルフィルタ取付座(36)にはアダプタ(37)を介してオイルフィルタ(12)を横向きに取り付けられるようにしたため、トラクタに搭載する場合には、このようなオイルフィルタ(12)の取り付けを選択することにより、シリンダブロック(6)の一側方で操舵されるトラクタ前輪にオイルフィルタ(12)が干渉するのを避けることができる。しかも、この場合、オイルフィルタ(12)を横向きにするため、エンジンの全長が長くなるのを避けることができる。また、場合によっては、冷却ファン(1)との干渉を避けることができる。このように、エンジン搭載機種に適合するオイルフィルタ(12)の取り付けを選択することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図8は本発明の実施形態を説明する図で、この実施形態では、縦型の多気筒水冷ディーゼルエンジンについて説明する。
このエンジンの構成は、次の通りである。
図2に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(6)の上部にシリンダヘッド(17)を組み付け、シリンダヘッド(17)の上部にヘッドカバー(18)を組み付け、シリンダブロック(6)の前端部にフロントケース(32)を組み付けて構成されている。
【0017】
フロントケース(32)の構成は、次の通りである。
図1に示すように、フロントケース(32)は、水ポンプ(14)とオイルポンプ(35)とオイルクーラ取付座(34)とオイルフィルタ取付座(36)とリリーフ弁(41)を備えている。図2に示すように、水ポンプ(14)のポンプ軸には冷却ファン(1)と冷却ファンプーリ(1a)とが取り付けられている。オイルポンプ(35)は、水ポンプ(14)の下方に配置され、クランク軸(13)で駆動される。図1に示すように、水ポンプ(14)とオイルポンプ(35)から横向きにケースを延長し、この延長部分の後部にオイルクーラ取付座(34)を設け、前部にオイルフィルタ取付座(34)を設けている。シリンダブロック(6)の長手方向を前後方向、その一方を前と見て、このフロントケース(32)は、シリンダブロック(6)の前端壁(30)に取り付けている。このため、シリンダブロック(6)の前端部に水ポンプ(14)とオイルポンプ(35)とオイルクーラ取付座(34)とリリーフ弁(41)が集約的に配置され、これらのメンテナンスの作業能率を高めることができる。
【0018】
フロントケース(32)と水冷装置の関係は、次の通りである。
図2に示すようにシリンダブロック(6)の後端部に調時伝動装置(4)を設け、シリンダブロック(6)の前端壁(30)にフロントケース(32)を取り付けている。図1に示すように、フロントケース(32)のオイルクーラ取付座(34)にオイルクーラ(9)を後向きに取り付け、このオイルクーラ(9)をシリンダブロック(6)の左側方に配置している。オイルクーラ(9)のクーラジャケットを冷却水戻し水路(38)で水ポンプ(14)に連通させている。すなわち、図1または図3に示すように、シリンダブロック(6)の左側壁(29)内に冷却水戻し水路(38)の終端部(38a)を設け、この冷却水戻し水路(38)の出口(38b)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、この冷却水戻し水路(38)の出口(38b)を水ポンプ(14)の吸い込み口(14a)に臨ませている。このように、シリンダブロック(6)の後端部に調時伝動装置(4)を配置したため、冷却水戻し水路(38)を設けるに当たり、調時伝動装置(4)の脇を大きく迂回させる必要がなく、冷却水戻し水路(38)が短くなり、その水路抵抗を小さくすることができる。尚、図1中の鎖線の矢印(40)はオイルクーラ(9)についての冷却水の流れを示している。また、図3(A)中の矢印は、水ポンプ(14)への冷却水の吸い込み状態を示している。調時伝動装置(4)は、タイミングギヤトレインであり、フライホイル(39)と隣接して配置されている。
【0019】
また、図1または図3に示すように、水ポンプ(14)からシリンダジャケットに冷却水を導入する冷却水導入水路(31)の入口(31a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、この冷却水導入水路(31)の入口(31a)を水ポンプ(14)の吐出口(14b)に臨ませている。このように、冷却水導入水路(31)を設けるに当たり、調時伝動装置(4)の脇を大きく迂回させる必要がなく、その水路が短くなり、水路抵抗を小さくすることができる。尚、図1中の鎖線の矢印(39)はオイルの流れを示している。
【0020】
フロントケース(32)と潤滑装置の関係は、次の通りである。
図1または図3に示すように、シリンダブロック(6)の左側壁(29)内にオイルギャラリ(33)を設け、このオイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に連通させるに当たり、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、シリンダブロック(6)の前端壁(30)にフロントケース(32)を取り付け、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に臨ませている。このため、オイルギャラリ(33)を設けるに当たり、調時伝動装置(4)の脇を大きく迂回させる必要がなく、オイルギャラリ(33)の油路抵抗を小さくすることができる。
【0021】
シリンダブロックに取り付ける各種部品の配置は、次の通りである。
図4に示すように、ベルト伝動装置(2)のベルトテンショナ(7)と燃料噴射ポンプ(3)とを、シリンダブロック(6)の左方で前後に振り分けて配置している。ベルトテンショナ(7)が前で、燃料噴射ポンプ(3)が後である。ベルトテンショナ(7)には発電機(8)を用いている。発電機(8)と燃料噴射ポンプ(3)とは、シリンダブロック(6)の上寄り部分(6a)の左方で略同じ高さに位置させている。シリンダブロック(6)の上下方向中央部分(6b)の左方で、オイルクーラ(9)とスタータモータ(5)とを前後に分配して配置している。オイルクーラ(9)が前でスタータモータ(5)が後である。オイルクーラ(9)とスタータモータ(5)とは略同じ高さに位置させている。シリンダブロック(6)の左方から見て、オイルクーラ(9)の後部に取り付けたオイルフィルタ(12)とスタータモータ(5)との間に、オイルレベルゲージ(16)のハンドルを配置している。
【0022】
エンジンの左側での他の部品配置は、次の通りである。
図4に示すように、燃料噴射ポンプ(3)の前端部にガバナ(19)を組み付けている。シリンダヘッド(17)の左方で発電機(7)の上方に燃料フィルタ(20)を配置している。ガバナ(19)の下方から、シリンダブロック(6)とオイルフィルタ(12)との間の空間にかけて、オイルクーラ(9)の冷却水配管(21)を配置している。シリンダヘッド(17)の左方で、燃料フィルタ(20)の前方で、かつ発電機(8)の上方に排気還流量を制御するEGRソレノイド弁(22)を配置している。エンジン左方から見て、燃料噴射ポンプ(3)とスタータモータ(5)との間に、油圧低下を検出するオイルスイッチ(23)を配置し、シリンダヘッド(17)に取り付けた水温センサ(24)を燃料噴射ポンプ(3)の後方で露出させている。スタータモータ(5)の後方で、フライホイルケース(26)にタイミング確認窓(25)を設けている。このタイミング確認窓(25)でタイミングギヤトレイン(4)のギヤの合いマークを確認する。エンジンの左方から見て、燃料噴射ポンプ(3)の下方で、スタータモータ(5)のオイルレベルゲージ(16)寄りの端部の上方に、給油口(27)を配置している。なお、燃料噴射ポンプ(2)が左方に位置するため、燃料配管も当然に左方に配置される。リザーブタンクやエアクリーナやオイルドレイン孔を設ける場合には、メンテナンス側である左方に配置する。
【0023】
エンジンの右側での部品配置は、次の通りである。
図5に示すように、シリンダブロック(6)の上寄り部分(6a)の右方で、一対の作業装置(10)(11)を前後に振り分けて配置している。前の作業装置(10)は作業用エアコンプレッサであり、後の作業装置(11)は作業用オイルポンプである。これらは略同じ高さに配置されている。
【0024】
ベルト伝動装置(2)の構成は、次の通りである。
図6に示すように、冷却ファンプーリ(1a)の左方にベルトテンショナ(7)のテンションプーリ(7a)を、右方に作業装置(10)の従動プーリ(10a)を分配して配置し、冷却ファンプーリ(1a)の下方にクランク軸(13)に取り付けた駆動プーリ(13a)を配置している。駆動プーリ(13a)とテンションプーリ(7a)と従動プーリ(10a)とにファンベルト(1b)をその内周面が接するように巻き掛け、冷却ファンプーリ(1a)には上記ファンベルト(1b)をその外周面が接するように巻き掛けている。従動プーリ(10a)と駆動プーリ(13a)との間に水ポンプ(14)の冷却水導入パイプ(14c)を配置している。従動プーリ(10a)と駆動プーリ(13a)との間で、ファンベルト(1b)の一部を冷却ファンプーリ(1a)に向けて折り返し、この折り返し部分(1c)を冷却ファンプーリ(1a)に巻き掛けている。冷却ファンプーリ(1a)の上方には、遊転プーリ(28)を配置し、テンションプーリ(7a)と従動プーリ(10a)との間で、ファンベルト(1b)の一部を持ち上げ、その内周面が遊転プーリ(28)に接するように巻き掛け、この部分が冷却ファンプーリ(1a)に接しないようにしている。ファンベルト(1b)には、内周面に長手方向に沿う山型突条を複数本備えたポリVベルトを用いている。
【0025】
オイルフィルタ(12)の取付構造は、次の通りである。
図8に示すように、オイルクーラ取付座(34)とオイルフィルタ取付座(36)のいずれかを選択して、オイルフィルタ(12)を取り付けられるようにし、図8(A)に示すように、オイルクーラ取付座(34)にはオイルクーラ(9)にオイルフィルタ(12)を重ねて後向きに取り付けられるようにし、図8(B)に示すように、オイルフィルタ取付座(36)にはアダプタ(37)を介してオイルフィルタ(12)を横向きに取り付けられるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの前端部の模式斜視図である。
【図2】図1のエンジンの縦断側面図である。
【図3】図3(A)は図1のエンジンのシリンダブロックの正面図、図3(B)はフロントケースの正面図である。
【図4】図1のエンジンの左側面図である。
【図5】図1のエンジンの右側面図である。
【図6】図1のエンジンの正面図である。
【図7】図1のエンジンの平面図である。
【図8】図8(A)はオイルフィルタの第一の取付状態を説明する図、図8(B)はオイルフィルタの第ニの取付状態を説明する図である。
【符号の説明】
(2)…ベルト伝動装置、(3)…燃料噴射ポンプ、(4)…調時伝動装置、(5)…スタータモータ、(6)…シリンダブロック、(6a)…上寄り部分、(6b)…上下方向中央部分、(7)…ベルトテンショナ、(8)…発電機、(9)…オイルクーラ、(10)…作業装置、(11)…作業装置、(12)…オイルフィルタ、 (14)…水ポンプ、(14a)…吸込口、(14b)…吐出口、(29)…左側壁、(30)前端壁、(31)…冷却水導入水路、(31a)…入口、(32)…フロントケース、(32a)…オイル吐出口、(33)…オイルギャラリ、(33a)…入口、(34)…オイルクーラ取付座、(35)…オイルポンプ、(36)…オイルフィルタ取付座、(37)…アダプタ。

Claims (8)

  1. シリンダブロック(6)の長手方向を前後方向、その一方を前と見て、シリンダブロック(6)の前端部にオイルポンプ(35)を備えたフロントケース(32)を配置し、シリンダブロック(6)の一側壁(29)内にオイルギャラリ(33)を設け、このオイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に連通させた、エンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の後端部に調時伝動装置(4)を配置し、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、シリンダブロック(6)の前端壁(30)にフロントケース(32)を取り付け、オイルギャラリ(33)の入口(33a)をフロントケース(32)のオイル吐出口(32a)に臨ませた、ことを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載したエンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の前端壁(30)に水ポンプ(14)を取り付け、シリンダジャケットに冷却水を導入する冷却水導入水路(31)の入口(31a)をシリンダブロック(6)の前端壁(30)にあけ、この冷却水導入水路(31)の入口(31a)を水ポンプ(14)の吐出口(14a)に臨ませた、ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載したエンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の前端壁(30)に取り付けたフロントケース(32)にオイルポンプ(35)とオイルクーラ取付座(34)とを設けた、ことを特徴とするエンジン。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載したエンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の前端壁(30)に取り付けたフロントケース(32)の一側方にオイルクーラ取付座(34)を設け、このオイルクーラ取付座(34)にオイルクーラ(9)を後向きに取り付け、シリンダブロック(6)の前端部にベルト伝動装置(2)を配置し、このベルト伝動装置(2)のベルトテンション(7)を兼ねた発電機(8)をオイルクーラ(9)の上方で、シリンダブロック(6)の上寄り部分(6a)の側方に配置し、オイルクーラ(9)をシリンダブロック(6)の上下方向中央部分(6b)の側方に配置した、ことを特徴とするエンジン。
  5. 請求項4に記載したエンジンにおいて、
    燃料噴射ポンプ(3)とスタータモータ(5)とを発電機(8)やオイルクーラ(9)と同じ側で、これらの後方に配置し、燃料噴射ポンプ(3)をシリンダブロック(6)の上寄り部分(6a)の側方に配置し、スタータモータ(5)をシリンダブロック(6)の上下方向中央部分(6b)の側方に配置した、ことを特徴とするエンジン。
  6. 請求項5に記載したエンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の上寄り部分(6a)の両側のうち、発電機(8)のある側とは反対側に、一対の作業装置(10)(11)を前後に振り分けた配置した、ことを特徴とするエンジン。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載したエンジンにおいて、
    オイルクーラ(9)取付座に取り付けたオイルクーラ(9)にオイルフィルタ(12)を重ねて取り付けた、ことを特徴とするエンジン。
  8. 請求項3から請求項6のいずれかに記載したエンジンにおいて、
    シリンダブロック(6)の前端壁(30)に取り付けたフロントケース(32)の一側方にオイルクーラ取付座(34)とオイルフィルタ取付座(36)とを設け、オイルクーラ取付座(34)をフロントケース(32)の後部に、オイルフィルタ取付座(36)をフロントケース(32)の前部にそれぞれ設け、オイルクーラ取付座(34)とオイルフィルタ取付座(36)のいずれかを選択して、オイルフィルタ(12)を取り付けられるようにし、オイルクーラ取付座(34)にはオイルクーラ(9)にオイルフィルタ(12)を重ねて後向きに取り付けられるようにし、オイルフィルタ取付座(36)にはアダプタ(37)を介してオイルフィルタ(12)を横向きに取り付けられるようにした、ことを特徴とするエンジン。
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