JP3780024B2 - ホールカッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホールカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワークに対して孔を形成するためのホールカッタとしては、特開平1−199710号公報に示すホールカッタが知られている。このホールカッタのカッタ本体は円筒状に形成され、カッタ本体の先端面には図7(a)に示すように平刃状に形成された第1の切削刃71がカッタ本体の周方向に対し所定間隔をおいて複数設けられている。第1の切削刃71の先端には、カッタ本体の軸線と直交する方向へ直線状に延びる第1の刃先72が設けられ、第1の切削刃71の左右両側面と第1の刃先72の左右両端部との挟み角θは約90°となっている。
【0003】
又、カッタ本体の先端面において、各第1の切削刃71の間には、図7(b)に示すように山刃状に形成された第2の切削刃73がそれぞれ設けられている。第2の切削刃73の先端には第2の刃先74が設けられている。この第2の刃先74は、その幅方向中央部が下方へ突出するように屈曲し、第2の刃先74において幅方向中央部を挟む左右両側は斜状となっている。そして、第2の切削刃73における幅方向両端部73a,73bの刃高さは、第1の切削刃71における幅方向両端部71a,71bの刃高さよりも小さい値となっている。又、第2の切削刃73における幅方向中央部73cの刃高さは、第1の切削刃71における幅方向中央部71cの刃高さよりも大きい値となっている。
【0004】
上記のように構成されたホールカッタの使用時には、各切削刃71,73の刃先72,74をワークの表面に当接させる。この状態で、カッタ本体をその軸線が中心となるように所定周速度で回転させるとともに、カッタ本体を所定の送り量でワークへ向かって移動させる。すると、ワークが各切削刃71,73の刃先72,74によって切削され、そのワークには図8(a)に示す溝75が形成される。溝75の底面における幅方向両端部は第1の切削刃71に対応して水平方向に対し平らに形成され、底面の幅方向中央部は第2の切削刃73に対応して斜面75a,75bからなる略V字状に形成される。
【0005】
そして、第1の切削刃71は溝75の底面における幅方向両端部を、図8(a)の二点鎖線で示すように平らな帯状に削り取って帯状の切り屑76a,76bを発生させる。又、第2の切削刃73は溝75の底面における幅方向中央部を、図8(b)の二点鎖線で示すように断面V字状に削り取って切り屑77を発生させる。従って、ワークに孔を形成するためにカッタ本体を回転させると、溝75の底面における幅方向両端部及び幅方向中央部の三つが、それぞれ第1及び第2の切削刃71,73により分担して切削される。そして、溝75の底面を三つに分割して切削した場合、発生する切り屑76a,76b,77の一つ一つが細かくなるため、その切り屑76a,76b,77を溝75から容易に排出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ホールカッタでは、第2の切削刃73が山刃状に形成されているため、溝75の底面における幅方向中央部から発生した切り屑77はV字状になる。そして、切り屑77の幅方向両端は、それぞれ溝75の底面における斜面75a,75bと直交する方向へ押される。その結果、切り屑77の幅方向両端同士がぶつかって切り屑77が絡むため、その切り屑77を溝75の外部へ排出しにくくなるという問題があった。
【0007】
又、切り屑77が絡んでひとかたまりになると、その切り屑77が大きくなるため、その切り屑77を溝75の外部へ排出することが更に困難になるという問題があった。
【0008】
更に、第1の切削刃71が溝75の底面における幅方向両端部を切削するとき、第1の刃先72の左右両端部には溝75の底面及び側面に対する摩擦力がそれぞれ働くため、第1の刃先72の左右両端部が破損し易くなるという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、第1の目的は、第2の切削刃がワークを切削したときに発生する切り屑を、容易に溝の外部へ排出できるようにすることにある。
【0010】
又、第2の目的は、第2の切削刃がワークを切削したときに発生する切り屑を細かくすることにある。
更に、第3の目的は、第1の切削刃に設けられた刃先を破損させにくくすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるため、請求項1記載の発明では、特に、カッタ本体の切削刃を前記第1の切削刃と前記第2の切削刃の2種類の切削刃で構成し、前記第2の切削刃の先端に設けられた刃先の幅方向中央部に、直線状に延びる平坦部を設けるとともに、前記平坦部と、前記平坦部の両端に隣接して前記平坦部(17)と凸角を成して直線状に形成されるそれぞれの刃先部とが、前記第2の切削刃として切削を行う。なお、凸角とは、180°よりも小さい角である。
【0012】
請求項2記載の発明では、前記各切削刃の幅方向両側面と、これに隣接する刃先とが、それぞれ成す挟み角を鈍角にした。
【0013】
請求項3記載の発明では、前記平坦部は、前記第1の切削刃の幅方向中央部と平行にした。
【0014】
即ち、請求項1記載の発明では、カッタ本体は、その軸線を中心に回転されるとともに、各切削刃がワークへ向かって所定の送り量で接近するように移動される。その後、各切削刃がワークに接触すると、そのワークが各切削刃によって切削されて前記ワークに溝が形成される。この溝の底面における幅方向中央部は、第2の切削刃に設けられた刃先の平坦部に対応して平らに形成される。そして、第2の切削刃に設けられた刃先は、溝の底面における幅方向中央部を削り取って帯状の切り屑を発生させる。
【0015】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加え、第1及び第2の切削刃の先端に設けられた刃先の幅方向両端部と、前記第1及び第2の切削刃における幅方向両側面との挟み角が鈍角になると、その刃先における幅方向両端部の強度が高くなる。
【0016】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明の作用に加え、各切削刃によって形成された溝の底面における幅方向中央部は、第1の切削刃の幅方向中央部と平行にした第2の切削刃の幅方向中央部の平坦部により切削される。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0018】
図1に示すように、ホールカッタ11のカッタ本体12は円筒状に形成されている。ホールカッタ11は図示しない工作機械に取り付けられ、矢印A方向へ回転されるようになっている。図2に示すように、カッタ本体12の下端面には、超硬チップからなる複数の第1の切削刃13がカッタ本体12の周方向に対し所定間隔をおいてロウ付接合されている。
【0019】
図3(a)に示すように、第1の切削刃13の先端には、その先端の幅方向へ延びる第1の刃先14が設けられ、第1の刃先14は下方へ向かって突出するように山形に屈曲されている。又、第1の刃先14の頂点P1は、その第1の刃先14における幅方向中央よりもカッタ本体12の外周面側(図3(a)の右側)に位置している。更に、第1の刃先14は略V字状となるように、頂点P1を挟んだ幅方向両側が斜状となっている。従って、第1の刃先14における幅方向両端部と、第1の切削刃13における幅方向両側面との挟み角θは、鈍角になっている。
【0020】
図2に示すように、カッタ本体12の下端面において、各第1の切削刃13の間にはそれぞれ超硬チップからなる第2の切削刃15がロウ付接合されている。図3(b)に示すように、第2の切削刃15の先端には、その先端の幅方向へ延びる第2の刃先16が設けられ、第2の刃先16は下方へ向かって突出するように屈曲されている。又、第2の刃先16の頂点P2は、その第2の刃先16の幅方向中央においてややカッタ本体12の外周面側(図3(b)の右側)寄りに位置している。更に、第2の刃先16において頂点P2を挟んだ幅方向両側は、第2の切削刃15の幅方向両側面へ向かうほど昇るように傾斜している。
【0021】
第2の刃先16において、カッタ本体12の内周面側(図3(b)の左側)に位置して頂点P2に隣接する部分は平坦部17となっており、その平坦部17は直線状に延びている。そして、平坦部17の水平面に対する傾斜角度は、第2の刃先16において前記平坦部17よりもカッタ本体12の内周面側に位置する部分の水平面に対する傾斜角度よりも小さい値となっている。
【0022】
図3(c)に示すように、第2の切削刃15における幅方向両端部15a,15bの刃高さは、第1の切削刃13における幅方向両端部13a,13bの刃高さよりも小さい値となっている。又、第2の切削刃15における幅方向中央部15cの刃高さは、第1の切削刃13における幅方向中央部13cの刃高さよりも大きい値となっている。第2の刃先16に設けられた平坦部17は、第2の切削刃15の幅方向中央部15cに対応して位置し、第1の刃先14において第1の切削刃13の幅方向中央部13cに対応する部分に対して平行となっている。
【0023】
図1に示すように、カッタ本体12の外周面には、矢印A方向へ向かうほど下るように傾斜する切り屑排出溝18が、カッタ本体12の周方向に対し所定間隔をおいて複数形成されている。この各切り屑排出溝18の下端部は、それぞれ各切削刃13,15の間に位置し、カッタ本体12の下端において各切削刃13,15間に設けられた傾斜案内面19に繋がっている。この傾斜案内面19は、カッタ本体12の内部下方から外部上方へ向かって傾斜している。
【0024】
次に、上記のように構成されたホールカッタ11の作用を説明する。
図1の二点鎖線で示すワークWに貫通孔を形成するには、ホールカッタ11をその軸線が中心となるように回転させるとともに、各切削刃13,15がワークWへ接近するようにホールカッタ11をその軸線方向へ所定の送り量で移動させる。そして、各切削刃13,15における第1及び第2の刃先14,16がワークWに接触すると、そのワークWが各刃先14,16によって切削され、前記ワークWにおいて各切削刃13,15の回転軌道上には図4(a)に示す溝20が形成される。
【0025】
溝20の底面における幅方向両端部は、第1の刃先14における幅方向両端部に対応した形状となる。又、溝20の底面における幅方向中央部は第2の刃先16における幅方向中央部に対応した形状となり、その底面において平坦部17に対応する部分は平らになる。そして、第1の切削刃13は溝20の底面における幅方向両端部を、図4(a)の二点鎖線で示すように削り取って切り屑21a,21bを発生させる。このとき、第1の切削刃13に設けられた第1の刃先14の幅方向両端部には、溝20の底面及び側面に対する摩擦力がそれぞれ働く。
【0026】
その後、第2の切削刃15は溝20の底面における幅方向中央部を、図4(b)の二点鎖線で示すように削り取って切り屑22を発生させる。この切り屑22を溝20の底面から削り取った第2の刃先16には平坦部17が設けられているため、前記切り屑22は帯状をなして幅方向両端同士が従来よりも離れて位置する。その結果、切り屑22の幅方向両端が、その両端に接触する溝20の底面と直交する方向へ前記底面によって押されたとしても、前記両端同士がぶつかって切り屑22が絡むのを防止可能となる。
【0027】
そして、上記のように第1及び第2の切削刃13,15で溝20の底面を切削することにより、その底面の幅方向両端部及び幅方向中央部の三つが分割して切削される。又、溝20の底面から削り取られた切り屑21a,21b,22は、図1に示す切り屑排出溝18により案内されて溝20の外部へ排出される。その後、ホールカッタ11による溝20の形成が進み、ホールカッタ11がワークWを貫通すると、そのワークWに貫通孔が形成される。
【0028】
以上詳述した本実施形態では、下記(a)〜(c)に示す効果がある。
(a)第2の刃先16における幅方向中央部には直線状に延びる平坦部17が設けられている。そのため、第2の刃先16によって溝20の底面から削り取られた切り屑22は図4(b)の二点鎖線で示すように帯状になり、切り屑22の幅方向両端は従来よりも離れて位置する。従って、前記切り屑22の幅方向両端が溝20の底面に押されても、その両端同士がぶつかって切り屑22が絡むのを防止することができるため、前記切り屑22を容易に溝20の外部に排出することができる。
【0029】
(b)第1の刃先14の幅方向両端部と、第1の切削刃13の幅方向両側面との挟み角θは鈍角となるため、前記第1の刃先14における幅方向両端部の強度が従来よりも高くなる。従って、第1の切削刃13が溝20の底面を切削するときに、第1の刃先14の幅方向両端部に溝20の底面及び側面に対する摩擦力が働いても、その第1の刃先14の幅方向両端部が欠けたりして破損するのを防止することができる。
【0030】
(c)第1及び第2の切削刃13,15によって溝20の底面から削り取られた切り屑21a,21b,22は、カッタ本体12の外周面に設けられた切り屑排出用溝18により案内されて溝20の外部へ排出される。従って、切り屑21a,21b,22を確実に溝20の外部へ排出することができる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図5,図6に従って説明する。尚、本実施形態において第1実施形態と同一部分については、第1実施形態と同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0032】
本実施形態では、第1の切削刃13は図5(a)に示すように第一実施形態と同一のものであり、隣合う第1の切削刃13間には図5(b),(c)に示す二つの第2の切削刃15A,15Bが設けられている。図5(d)に示すように、両第2の切削刃15A,15Bにおいて第1の切削刃13よりも刃高さが高い部分は、両第2の切削刃15A,15Bにおける平坦部17A,17Bの延びる方向に対してずれている。そして、両第2の切削刃15A,15Bにおけるそれぞれの平坦部17A,17Bは、その平坦部17A,17Bの延びる方向に対してずれている。
【0033】
従って、本実施形態のホールカッタ11でワークWに貫通孔を形成する場合、第2の切削刃15Aと第2の切削刃15Bとは、溝20の底面における幅方向中央部において異なる部分をそれぞれ切削するようになっている。そして、両第2の切削刃15A,15Bがそれぞれ溝20の底面を切削したとき、その切削部分の形状が第1実施形態における第2の切削刃15が溝20の底面を切削したときの切削部分の形状と同じになるように、前記両第2の切削刃15A,15Bの刃形が設定されている。
【0034】
次に、上記ホールカッタ11の作用を説明する。
ワークWに貫通孔を形成する場合、第1実施形態と同様にホールカッタ11によりワークWに図6(a)に示す溝20が形成される。そして、第1の切削刃13は溝20の底面における幅方向両端部を、図6(a)の二点鎖線で示すように削り取って切り屑21a,21bを発生させる。その後、第2の切削刃15Aは溝20の底面における幅方向中央部において、ややカッタ本体12の外周面側(図6(b)の右側)寄りの部分を、図6(b)の二点鎖線で示すように削り取って切り屑22aを発生させる。その後、第2の切削刃15Bは溝20の底面における幅方向中央部において、ややカッタ本体12の内周面側(図6(c)の左側)寄りの部分を、図6(c)の二点鎖線で示すように削り取って切り屑22bを発生させる。
【0035】
本実施形態では、下記(d)に示す効果がある。
(d)第1実施形態において第2の切削刃15により切削された溝20の底面における幅方向中央部が、本実施形態では二つの第2の切削刃15A,15Bにより分担して切削されるため、切り屑22a,22bを第1実施形態の切り屑22よりも小さくすることができる。従って、第1実施形態よりも更に容易に、切り屑22a,22bを溝20の外部へ排出することができる。
【0036】
尚、本発明は、例えば以下のように変更して具体化することもできる。
(1)第2実施形態では、隣合う第1の切削刃13間に設けられた第2の切削刃15A,15Bの数を二つにし、その二つの第2の切削刃15,15Bにより溝20の底面における幅方向中央部を分担して切削するようにしたが、本発明はこれに限定されない。即ち、例えば隣合う第1の切削刃13間に三つ以上の第2の切削刃を設け、その各第2の切削刃により溝20の底面における幅方向中央部を分担して切削するようにしてもよい。この場合、各第2の切削刃により溝20の底面における幅方向中央部から削り取られた切り屑を、第2実施形態よりも更に小さくして溝20から排出し易くすることができる。
【0037】
(2)上記各実施形態において、第1の刃先14の幅方向両端部と、第1の切削刃13の幅方向両側面との挟み角θを直角や鋭角にしてもよい。
(3)上記各実施形態において、切り屑排出溝18を省略してホールカッタ11の構成を簡略化してもよい。
【0038】
(4)上記各実施形態では、第1の切削刃13と第2の切削刃15,15A〜15Bとを両方とも山刃状に形成したが、第1の切削刃13と第2の切削刃15,15A〜15Bとの少なくともいずれか一方を平刃状に形成してもよい。
【0039】
次に、以上の実施形態から把握することができる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
請求項1〜3のいずれかに記載のホールカッタにおいて、カッタ本体の外周面には、各切削刃がワークを切削することによって発生する切り屑を、カッタ本体の基端部側へ向かって移動するように案内するための切り屑排出溝が形成されているホールカッタ。この場合、切り屑を確実に溝の外部へ排出することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、第2の切削刃に設けられた刃先の幅方向中央部が溝の底面における幅方向中央部を削り取ると、帯状の切り屑が発生して同切り屑の幅方向両端同士が離れて位置する。そのため、前記切り屑の幅方向両端が溝の底面によって押されても、その両端同士がぶつかって前記切り屑が絡むのを防止することができる。従って、第2の切削刃がワークを切削したときに発生する切り屑を、容易に溝の外部へ排出することができる。
【0041】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の効果に加え、第1の切削刃に設けられた刃先における幅方向両端部の強度が高くなるため、その刃先が溝を切削するときに前記刃先における幅方向両端部に溝の底面及び側面に対する摩擦力が働いても、その刃先を破損させにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のホールカッタを示す正面図。
【図2】ホールカッタを示す底面図。
【図3】(a)は図2における第1の切削刃を矢印X−X方向から見た正面図、(b)は図2における第2の切削刃を矢印Y−Y方向から見た正面図、(C)は第1の切削刃と第2の切削刃とを重ねた状態を示す正面図。
【図4】(a)及び(b)は溝を示す断面図。
【図5】(a)は第2実施形態における第1の切削刃を示す正面図、(b)及び(c)は第2実施形態における第2の切削刃を示す正面図、(c)は第1及び第2の切削刃を重ねた状態を示す正面図。
【図6】(a)〜(c)は溝を示す断面図。
【図7】(a)は従来における第1の切削刃を示す正面図、(b)は従来における第2の切削刃を示す正面図。
【図8】(a)及び(b)は従来における溝を示す断面図。
【符号の説明】
11…ホールカッタ、12…カッタ本体、13…第1の切削刃、13a,13b…幅方向両端部、13c…幅方向中央部、14…第1の刃先、15,15A,15B…第2の切削刃、15a,15b…幅方向両端部、15c…幅方向中央部、16…第2の刃先、17,17A,17B…平坦部。
Claims (3)
- 筒状に形成されたカッタ本体(12)の先端に前記カッタ本体(12)の周方向に対し所定間隔をおいて複数の第1の切削刃(13)を設け、各第1の切削刃(13)の間にはそれぞれ第2の切削刃(15)を設け、この第2の切削刃(15)における幅方向両端部(15a,15b)の刃高さを第1の切削刃(13)における幅方向両端部(13a,13b)の刃高さよりも小さい値にし、更に第2の切削刃(15)における幅方向中央部(15c)の刃高さを第1の切削刃(13)における幅方向中央部(13c)の刃高さよりも大きい値にしたホールカッタにおいて、
前記カッタ本体(12)の切削刃を前記第1の切削刃(13)と前記第2の切削刃(15)の2種類の切削刃で構成し、前記第2の切削刃(15)の先端に設けられた刃先(16)の幅方向中央部に、直線状に延びる平坦部(17)を設けるとともに、前記平坦部(17)と、前記平坦部(17)の両端に隣接して前記平坦部(17)と凸角を成して直線状に形成されるそれぞれの刃先部とが、前記第2の切削刃(15)として切削を行うホールカッタ。 - 前記各切削刃(13)(15)の幅方向両側面と、これに隣接する刃先(14)(16)とが、それぞれ成す挟み角(θ)は鈍角となるものである請求項1記載のホールカッタ。
- 前記平坦部(17)は、前記第1の切削刃(14)の幅方向中央部と平行である請求項1又は2記載のホールカッタ。
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