JP3777679B2 - 箱の前フラップ開放装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は箱の前フラップを開放させる前フラップ開放装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、箱の前フラップを開放させる前フラップ開放装置として、箱を搬送する搬送手段と、箱の前フラップに係合する開放アームと、上記開放アームを進退動させる駆動手段と、上記開放アームに設けたカムフォロワに係合し、該開放アームの進退動に応じてこれを昇降させる開放カムとを備え、上記開放カムは、開放アームを降下させて箱の前フラップに係合させる谷部と、この谷部に連続して形成され、上記開放アームの前進時に該開放アームを上昇させて前フラップを開かせる山部とを備えたものが知られている(米国特許第3376692号明細書)。
かかる前フラップ開放装置では、開放アームは駆動手段により後退端に保持されており、この状態で搬送手段によって箱が供給されると、上記駆動手段が作動されて開放アームが前進される。これにより開放アームは、上記開放カムの谷部により降下されて前フラップに係合され、引き続き該開放アームは上記開放カムの山部に沿って前進されながら上昇されるので、それによって前フラップが箱に対して前方に開放されるようになる。
そして前フラップを開放して前進端となった開放アームは、箱が搬出されてこれと干渉する虞がなくなると、上記駆動手段によって後退されて元の位置に復帰される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記前フラップ開放装置においては、開放アームを往復動させるようにしているため、箱が搬出されてこれと干渉する虞がなくなるまでは該開放アームを後退させることができず、その分、処理能力を向上させることができなかった。
本発明はそのような事情に鑑み、箱の位置とは無関係に、前進端となった開放アームを直ちに後退させることができる前フラップ開放装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、箱を搬送する搬送手段と、箱の前フラップに係合する開放アームと、上記開放アームを進退動させる駆動手段と、上記開放アームに設けたカムフォロワに係合し、該開放アームの進退動に応じてこれを昇降させる開放カムとを備え、上記開放カムは、開放アームを降下させて箱の前フラップに係合させる谷部と、この谷部に連続して形成され、上記開放アームの前進時に該開放アームを上昇させて前フラップを開かせる山部とを備えた箱の前フラップ開放装置において、
上記開放カムの山部と谷部とを接続するとともに、上記開放アームの後退時にこれを上昇した状態に保持する保持部を有する迂回カムを設け、また上記開放カムの山部と迂回カムとの接続部分に、開放アームの前進時には上記カムフォロワを開放カムの谷部から山部への移動を許容し、開放アームの後退時にはカムフォロワを開放カムの山部から迂回カムへ案内する経路切換え手段を設けたものである。
【0005】
【作用】
上述した構成によれば、開放アームの前進時には開放カムの谷部から山部に移動されるので、従来と同様に箱の前フラップを開放させることができる。
そして箱の前フラップを開放した開放アームは駆動手段によって後退されるようになるが、その際には経路切換え手段によって開放カムの山部から迂回カムに案内され、該迂回カムの保持部によって上昇した状態に保持されたまま後退されるようになる。
その結果、後退する開放アームと箱との干渉を防止することができるので、箱を開放アームと干渉しない位置に搬出してから開放アームを後退させる場合に比較して、前フラップ開放装置の処理能力を向上させることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、箱の前フラップ開放装置1は、複数の箱2を一定の間隔で間欠的に搬送する搬送手段3と、機枠4に設けられ、該搬送手段3の搬送方向に沿って順次配設した2つの開放カム5と、各開放カム5に沿って進退動され、かつ各開放カム5のカム面6によってそれぞれ昇降される開放アーム7と、各開放アーム7を同時に進退動させる駆動手段としてのロッドレスシリンダ8とを備えている。
上記搬送手段3は、各箱2を両開放アーム7の間隔と同じ間隔で間欠搬送するようになっており、上記各ロッドレスシリンダ8は搬送手段3に同期して作動されるようになっている。
上記ロッドレスシリンダ8は、図2、図3に示すように、該ロッドレスシリンダ8によって往復動されるスライダ10を備えており、該スライダ10に固定したプレート11の上下に一対の揺動アーム12、12の基部をそれぞれ揺動自在に軸支している。そして各揺動アーム12、12の先端部に連結部材13を揺動自在に連結し、この連結部材13に上記開放カム5のカム面6に係合するカムフォロワ14を設けるとともに、該連結部材13に上記開放アーム7を一体に取付けている。
したがって、ロッドレスシリンダ8によりスライダ10を往復動させれば、開放カム5のカム面6により、カムフォロワ14および連結部材13を介して開放アーム7を昇降させることができる。
【0007】
上記開放カム5は、図4に示すように、細長い板状部材15の表面にカム溝(図3参照)を形成することによって構成してあり、かつそのカム溝の上面を上記カム面6としている。上記カム面6は、下方側に向けて湾曲された谷部6aと、箱2の搬送方向前方側で上記谷部6aに連続して形成され、上方側に向けて湾曲された山部6bとを備えている。
したがって上記開放カム5のカム面6によれば、上記ロッドレスシリンダ8により開放アーム7が前進される際には、上記カムフォロワ14が谷部6aのリヤ側(右側)上方端部からその底部にむけて降下される段階で開放アーム7の下端部が箱2内に挿入され(図1参照)、カムフォロワ14が谷部6aの底部を移動して山部6bの裾の部分に前進された段階で開放アーム7の下端部が箱2の前フラップ2a(図1)の内側に係合されるようになる。
そしてさらに、前フラップ2aの内側に係合した開放アーム7は、カムフォロワ14が山部6bのリヤ側斜面を上る段階で前フラップ2aを搬送方向前方側へ回動させつつ持ち上げ、カムフォロワ14が山部6bの頂部を越えてフロント側斜面を下る段階で前フラップ2aを前方側へ押し下げて開放させるようになる。
【0008】
次に、上記板状部材15には、上記開放カム5の山部6bの頂部と谷部6aのリヤ側端部とを接続する迂回カム16を設けている。この迂回カム16も上記板状部材15の表面にカム溝を形成することによって構成してある。
上記迂回カム16は、カム面6の山部6bの頂上と同一高さでリヤ側に谷部6aの底部の上まで水平に伸びて上記開放アーム7の後退時にこれを上昇した状態に保持する保持部16aと、この保持部16aから開放カム5の谷部6aのリヤ側上部に向けて斜め下方に形成されたスロープ部16bとを備えている。
そして上記開放カム5の山部6bの頂部と迂回カム16の保持部16aとの接続部分に、開放アーム7の前進時には上記カムフォロワ14が開放カム5の谷部6aから山部6bの前進端まで移動するのを許容し、他方、開放アーム7の後退時にはカムフォロワ14を開放カム5の山部6bから迂回カム16の保持部16aへ案内する経路切換え手段17を設けている。
【0009】
上記経路切換え手段17は、その右端部を板状部材15にピン18によって揺動自在に軸支した切換え板20を備えており、この切換え板20は、図4、図5に示すように、板状部材15に形成したスリット状の凹部21内に収容している。この凹部21は、板状部材15の厚さの中央部で(図5参照)、かつ開放カム5の山部6bの頂部から迂回カム16の保持部16aのリヤ側部分までの幅で、しかも板状部材15の上面から開放カム5の山部6bの頂部を若干下がった深さまで形成してある。
上記切換え板20の中間位置にはピン22を立設してあり、このピン22は板状部材15に形成した円弧状の溝23内を貫通して外部に突出している。そしてその突出部と板状部材15との間に引っ張りばね24を張設し、この引っ張りばね24により通常は切換え板20を図4の水平状態に保持している。
この状態では、切換え板20の上面20aの左端は、開放カム5の山部6bの頂部における上面に一致し、また切換え板20の上面20aの右端は、迂回カム16の保持部16aにおける上面に一致している。
そして上記カムフォロワ14は、切換え板20の上面20aと開放カム5のカム面6とに跨がり(図5参照)、また切換え板20の上面20aと迂回カム16のカム面とに跨がる幅を有しており、したがって開放アーム7の後退時には、カムフォロワ14は開放カム5の山部6bから切換え板20を介して迂回カム16の保持部16aへ移動するようになる。
他方、開放アーム7の前進時には、上記切換え板20は開放カム5の谷部6aから山部6bへと移動されてくるカムフォロワ14によって押上げられ、該カムフォロワの通過を許容するようになる。このとき、上記切換え板20がカムフォロワ14によって大きく押上げられるのを防止するために、該切換え板20の下面20bは、山部6bのカム面に沿わせた円弧状に形成してある。
【0010】
以上の構成において、先ずロッドレスシリンダ8により開放アーム7を後退位置に位置させた状態で、搬送手段3によって2つの箱2を所定の位置に搬入する。そして搬送手段3が停止されて箱2が開放位置にセットされたら、ロッドレスシリンダ8により開放アーム7を前進させる。すると前述したように、上記開放アーム7の下端部が箱2内に挿入されて前フラップ2aに係合されるとともに、該開放アーム7により前フラップ2aは前方側へ開放されるようになる。そしてこの際、上記切換え板20は開放カム5の谷部6aから山部6bへと移動されてくるカムフォロワ14によって押上げられて、該カムフォロワの通過を許容する。
上記開放アーム7が前進端まで移動されると、開放アーム7はロッドレスシリンダ8によって直ちに右方にむけて後退される。これにより開放アーム7は山部6bの頂上から切換え板20の上面を介して迂回カム16の保持部16aへ案内され、さらに迂回カム16のスロープ部16bを通過して自重により落下することにより、元の後退位置に、すなわち開放カム5の谷部6aのリヤ側上部に復帰されるようになる。
この後退の際、開放アーム7の下端部は、図1の想像線で示すように、箱2よりも高い位置を通って元の後退位置に復帰されるようになる。したがって、開放アーム7が後退を開始したのと同時に搬送手段3を作動させて、処理済の箱2を搬出するるとともに、新たな箱2を搬入することができる。
【0011】
なお、上記実施例では搬送手段3を間欠運転するようにしているが、これに限定されるものではなく、搬送手段3を連続運転させることも可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、駆動手段によって進退動される開放アームの後退作動時に、該開放アームを上昇した状態に保持して箱との干渉を防止することができるので、箱を開放アームと干渉しない位置に搬出してから開放アームを後退させる従来装置に比較して、前フラップ開放装置の処理能力を向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面側側面図。
【図2】開放アーム7とスライダ10を示す正面図。
【図3】開放アーム7とスライダ10を示す側面側断面図。
【図4】開放カム5、迂回カム16および切換え手段17を示す正面側側面図
【図5】図4のV−Vに沿う断面図。
【符号の説明】
1…箱の前フラップ開放装置
2…箱 2a…前フラップ
3…搬送手段 5…開放カム
6…カム面 6a…谷部
6b…山部 7…開放アーム
8…ロッドレスシリンダ 10…スライダ
14…カムフォロワ 16…迂回カム
16a…保持部 16b…スロープ部
17…経路切換え手段 20…切換え板
20a…上面 20b…下面
Claims (2)
- 箱を搬送する搬送手段と、箱の前フラップに係合する開放アームと、上記開放アームを進退動させる駆動手段と、上記開放アームに設けたカムフォロワに係合し、該開放アームの進退動に応じてこれを昇降させる開放カムとを備え、上記開放カムは、開放アームを降下させて箱の前フラップに係合させる谷部と、この谷部に連続して形成され、上記開放アームの前進時に該開放アームを上昇させて前フラップを開かせる山部とを備えた箱の前フラップ開放装置において、
上記開放カムの山部と谷部とを接続するとともに、上記開放アームの後退時にこれを上昇した状態に保持する保持部を有する迂回カムを設け、また上記開放カムの山部と迂回カムとの接続部分に、開放アームの前進時には上記カムフォロワを開放カムの谷部から山部への移動を許容し、開放アームの後退時にはカムフォロワを開放カムの山部から迂回カムへ案内する経路切換え手段を設けたことを特徴とする箱の前フラップ開放装置。 - 上記経路切換え手段は、基部が迂回カムに接続されるとともに、先端部が開放カムに接離される切換え板を備え、上記切換え板の先端部は、通常は開放カムに接触して上記開放アームの後退時にカムフォロワを開放カムの山部から迂回カムへ案内し、また開放アームの前進時にはカムフォロワによって押上げられて該カムフォロワの通過を許容するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の箱の前フラップ開放装置。
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JPH10119930A JPH10119930A (ja) | 1998-05-12 |
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- 1996-10-11 JP JP28918096A patent/JP3777679B2/ja not_active Expired - Fee Related
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