JP3777140B2 - マルチレイヤ光ネットワークおよびノードおよびパス設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波長による光パスとそれを用いた電気パスのマルチ階層構成の光ネットワークにおけるパス設定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備えた光ネットワークが知られている。
【0003】
このような光ネットワークでは、光伝送路およびノードにより構成される光波長リンクの両端に、光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSCは記す)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSCと記す)がそれぞれ設けられている。さらに、両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)は、両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)に含まれる。
【0004】
このような光ネットワークは、O−LSPとE−LSPとの2階層構造を有するので、マルチレイヤ光ネットワークと呼ばれる。このようなマルチレイヤ光ネットワークでは、パケットのIP転送を行う際に、途中の経路ではO−LSPにより光信号パケットとして転送されるため、全経路を電気信号パケットとして転送される場合と比較して伝送速度や多重数を大きくできるなどの光伝送路が有する多数の有益な効果を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマルチレイヤ光ネットワークでは、O−LSPとE−LSPとは独立に運営され、E−LSPの需要やトラヒック変動などでO−LSPを自由に変更することはできない。
【0006】
すなわち、O−LSPは専用線などにより固定的であったため、パケットトラヒックの変動に即応できない、あるいは、O−LSPのリソースを有効に活用できないといった問題がある。さらにO−LSPを変更する場合は、光ネットワーク運営事業者に申請し、光ネットワーク運営事業者が人手によりO−LSPを切り替え、設定する必要があるなどの問題がある。
【0007】
本発明は、このような背景に行われたものであって、O−LSPおよびE−LSPを各ノードが最適な経路を計算して自動的に設定することにり、効率的な運用を図ることができるマルチレイヤ光ネットワークおよびノードおよびプログラムおよび記録媒体およびパス設定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、O−LSPを含むE−LSPのノードにより、O−LSPの経路設定を制御することを特徴とする。これにより、E−LSPのノードのトラヒック状況に応じてO−LSPの経路設定を臨機応変に行うことができるので、効率的なマルチレイヤ光ネットワーク運営を実現することができる。
【0009】
すなわち、本発明の第一の観点は、パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能なLSCおよびパケット単位のスイッチが可能なPSCがそれぞれ設けられ、両端にLSCを備えたO−LSPと、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたE−LSPとの2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークである。
【0010】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備えたところにある。
【0011】
また、本発明の第二の観点は、本発明のマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノードであって、前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備えたことを特徴とするノードである。
【0012】
このように、本発明のマルチレイヤ光ネットワークでは、発生したトラヒックを契機として経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して必要なパスを設定できるので、効率的なネットワーク運用を行うことができる。
【0013】
前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算する手段と、前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該計算する手段の計算結果に基づき当該O−LSPの経路を設定する手段とを備えることが望ましい。
【0014】
これにより、O−LSPの経路設定をE−LSPの設定を要求するノードが併せて行うことができる。したがって、E−LSPを利用するユーザは、そこに含まれるO−LSPの経路設定までも要求に応じて行うことができるため、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、ネットワーク運営者は、O−LSPの経路設定を自ら行う必要がなく、さらに、E−LSPのトラヒック状況に応じた最適なO−LSP経路設定がなされることにより、O−LSP経路設定の手間が省かれる上に、効率のよいマルチレイヤ光ネットワーク運営を行うことができる。
【0015】
あるいは、前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出する手段と、前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断して設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定する手段とを備えることもできる。
【0016】
これによれば、O−LSPの経路が頻繁に更新される状況下で、E−LSPの設定を要求するノードがO−LSPの経路を計算してパス設定要求を送出した時刻と、このパス設定要求がO−LSPの発側のノードに到着して当該発側のノードがO−LSPの経路を実際に設定する時刻との間に時間差があり、その間に、O−LSPのトラヒック状況が変化してしまうような場合にも対応することができる。
【0017】
あるいは、前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定する手段とを備えることもできる。
【0018】
これによれば、E−LSPの設定を要求するノードは、O−LSPの経路計算を行わず、また、O−LSPの経路の設定も行わないこととし、O−LSPの経路計算は、O−LSPの設定が可能なノードに委ねる。これにより、E−LSPの設定を要求するノードの負荷が軽減される。ただし、E−LSPの設定を要求するノードは、O−LSPの設定が可能なノードにO−LSPのパス設定要求を行うことができ、その際に、E−LSPの設定を要求するノードは、自ノードにとって最も都合の良いO−LSPの設定が可能なノードを選択することができる。これにより、高い確率で経路および光波長を確保することができる。
【0019】
例えば、前記パス設定要求を送出する手段は、前記O−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードを選択してパス設定要求を送出する手段を備える。
【0020】
あるいは、前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知する手段とを備え、前記パス設定要求を送出する手段は、複数のノードからの前記通知する手段による設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求する手段を備えることもできる。
【0021】
これによれば、E−LSPの設定を要求するノードは、O−LSPの経路計算を行わず、また、O−LSPの経路の設定も行わないこととし、O−LSPの経路計算は、O−LSPの設定が可能なノードに委ねる。これにより、E−LSPの設定を要求するノードの負荷が軽減される。ただし、E−LSPの設定を要求するノードは、複数のO−LSPの設定が可能なノードにO−LSPのパス設定要求を行うことができ、その際に、E−LSPの設定を要求するノードは、複数のO−LSPの設定が可能なノードからの設定可能通知の中から自ノードにとって最も都合の良いO−LSPの設定が可能なノードを選択することができる。当該最も都合の良いO−LSPの設定が可能なノードとは、例えば、当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードである。これにより、高い確率で経路および光波長を確保することができる。
【0022】
本発明の第三の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本発明のマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノードに相応する機能を実現させるプログラムである。
【0023】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する機能を実現させるところにある。
【0024】
前記設定する機能として、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算する機能と、前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該計算する機能の計算結果に基づき当該O−LSPの経路を設定する機能とを実現させることが望ましい。
【0025】
あるいは、前記設定する機能として、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出する機能と、前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断し設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定する機能とを実現させることもできる。
【0026】
あるいは、前記設定する機能として、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する機能と、前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定する機能とを実現させることもできる。
【0027】
この際には、例えば、前記パス設定要求を送出する機能として、前記O−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードを選択してパス設定要求を送出する機能を実現させることが望ましい。
【0028】
あるいは、前記設定する機能として、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する機能と、前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知する機能とを実現させ、前記パス設定要求を送出する機能として、複数のノードからの前記通知する機能による設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求する機能を実現させることもできる。
【0029】
本発明の第四の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0030】
これにより、コンピュータ装置等の情報処理装置を用いて、O−LSPおよびE−LSPを各ノードが最適な経路を計算して自動的に設定することにより、効率的な運用を図ることができるマルチレイヤ光ネットワークおよびノードを実現することができる。
【0031】
本発明の第五の観点は、本発明のマルチレイヤ光ネットワークに適用されるパス設定方法であって、本発明の特徴とするところは、前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定するところにある。
【0032】
前記E−LSPの設定を要求するノードで前記O−LSPの経路を計算し、前記O−LSPの発側のノードで当該計算結果に基づき当該O−LSPの経路を設定することが望ましい。
【0033】
あるいは、前記E−LSPの設定を要求するノードで前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出し、前記O−LSPの発側のノードで当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断し設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定することもできる。
【0034】
あるいは、前記E−LSPの設定を要求するノードから前記O−LSPのパス設定要求を送出し、前記O−LSPの設定が可能なノードで当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出したノードに通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定することもできる。
【0035】
この際には、例えば、前記O−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードを選択してパス設定要求を送出することが望ましい。
【0036】
あるいは、前記E−LSPの設定を要求するノードから前記O−LSPのパス設定要求を送出し、前記O−LSPの設定が可能なノードで当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出したノードに通知し、当該ノードが複数のノードから設定可能通知を複数受け取った場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求することもできる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のマルチレイヤ光ネットワークを図1を参照して説明する。図1は本実施例のマルチレイヤ光ネットワークの全体構成図である。
【0038】
本実施例は、図1に示すように、パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワーク9〜11と、このサブネットワーク9〜11間を接続するO−LSPである光パスOP1〜OP3と、この光パスOP1〜OP3を終端するノード1〜3とを備え、光パスOP1〜OP3およびノード1〜3により構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能なLSCであるノード1〜3の他に、パケット単位のスイッチが可能なPSCを有するノードとしてのボーダルータ4〜8がそれぞれ設けられ、このように、両端にノード1〜3を備えたO−LSPである光パスOP1〜OP3と、この光パスOP1〜OP3を含み両端にボーダルータ4〜8を備えたE−LSPである電気パスEP1〜EP3との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークである。
【0039】
ここで、本実施例の特徴とするところは、ボーダルータ4〜8の電気パスEP1〜EP3の設定要求に応じてノード1〜3が光パスOP1〜OP3の経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定するところにある。
【0040】
このように、本実施例のマルチレイヤ光ネットワークでは、発生したトラヒックを契機として経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して必要なパスを設定できるので、効率的なネットワーク運用を行うことができる。
【0041】
第一実施例では、ボーダルータ4〜8が光パスOP1〜OP3の経路を計算し、ノード1〜3は、当該計算結果に基づき光パスOP1〜OP3の経路を設定する。
【0042】
これにより、光パスOP1〜OP3の経路設定をボーダルータ4〜8が併せて行うことができる。したがって、ボーダルータ4〜8を利用するユーザは、そこに含まれる光パスOP1〜OP3の経路設定までも要求に応じて行うことができるため、ユーザの利便性を向上させることができるととにも、ネットワーク運営者は、光パスOP1〜OP3の経路設定を自ら行う必要がなく、さらに、電気パスEP1〜EP3のトラヒック状況に応じた最適な光パスOP1〜OP3の経路設定がなされることにより、光パスOP1〜OP3の経路設定の手間が省かれる上に、効率のよいマルチレイヤ光ネットワーク運営を行うことができる。
【0043】
第二実施例では、ボーダルータ4〜8が光パスOP1〜OP3の経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出し、ノード1〜3は、当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断して設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して光パスOP1〜OP3の経路を設定する。
【0044】
これによれば、光パスOP1〜OP3の経路が頻繁に更新される状況下で、ボーダルータ4〜8が光パスOP1〜OP3の経路を計算してパス設定要求を送出した時刻と、このパス設定要求がノード1〜3に到着してノード1〜3が光パスOP1〜OP3の経路を実際に設定する時刻との間に時間差があり、その間に、光パスOP1〜OP3のトラヒック状況が変化してしまうような場合にも対応することができる。
【0045】
第三実施例では、ボーダルータ4〜8が光パスOP1〜OP3のパス設定要求を送出し、ノード1〜3は、当該パス設定要求に基づき光パスOP1〜OP3の経路計算を行い光パスOP1〜OP3の設定可否を判断してその結果をボーダルータ4〜8に通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定する。
【0046】
このときに、ボーダルータ4〜8が光パスOP1〜OP3の設定が可能なノード1〜3として自ボーダルータからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードi(iは1〜3のいずれか)を選択してパス設定要求を送出する。
【0047】
これによれば、ボーダルータ4〜8は、OP1〜OP3の経路計算を行わず、また、経路の設定も行わないこととし、OP1〜OP3の経路計算は、ノード1〜3に委ねる。これにより、ボーダルータ4〜8の負荷が軽減される。ただし、ボーダルータ4〜8は、ノード1〜3に光パスOP1〜OP3のパス設定要求を行うことができ、その際に、ボーダルータ4〜8は、自ボーダルータにとって最も都合の良いノードiを選択することができる。これにより、高い確率で経路および光波長を確保することができる。
【0048】
第四実施例では、ボーダルータ4〜8は、光パスOP1〜OP3のパス設定要求を送出し、ノード1〜3は、当該パス設定要求に基づき光パスOP1〜OP3の経路計算を行い光パスOP1〜OP3の設定可否を判断してその結果をボーダルータ4〜8に通知し、ボーダルータ4〜8は、複数のノード1〜3からの設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノード1〜3の中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードiもしくは自ボーダルータからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードiに対して実際に光パスOPiの設定を要求する。
【0049】
これによれば、ボーダルータ4〜8は、光パスOP1〜OP3の経路計算を行わず、また、経路の設定も行わないこととし、光パスOP1〜OP3の経路計算は、ノード1〜3に委ねる。これにより、ボーダルータ4〜8の負荷が軽減される。ただし、ボーダルータ4〜8は、複数のノード1〜3に光パスOP1〜OP3のパス設定要求を行うことができ、その際に、ボーダルータ4〜8は、複数のノード1〜3からの設定可能通知の中から自ボーダルータにとって最も都合の良いノードiを選択することができる。当該最も都合の良いノードiとは、例えば、当該設定可能通知が最も早く到着したノードiもしくは自ボーダルータからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードiである。これにより、高い確率で経路および光波長を確保することができる。
【0050】
本実施例のノード1〜3およびボーダルータ4〜8は、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現することができる。すなわち、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、本実施例のマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノード1〜3およびボーダルータ4〜8に相応する機能を実現させるプログラムであって、電気パスEP1〜EP3の設定要求に応じて光パスOP1〜OP3の経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する機能を実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を本実施例のノード1〜3およびボーダルータ4〜8に相応する装置とすることができる。
【0051】
前記設定する機能として、ボーダルータ4〜8に設けられ光パスOP1〜OP3の経路を計算する機能と、ノード1〜3に設けられ当該計算する機能の計算結果に基づき光パスOP1〜OP3の経路を設定する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を第一実施例のノード1〜3およびボーダルータ4〜8に相応する装置とすることができる。
【0052】
あるいは、前記設定する機能として、ボーダルータ4〜8に設けられ光パスOP1〜OP3の経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出する機能と、ノード1〜3に設けられ当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断し設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して光パスOP1〜OP3の経路を設定する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコントロール装置を第二実施例のノード1〜3およびボーダルータ4〜8に相応する装置とすることができる。
【0053】
あるいは、前記設定する機能として、ボーダルータ4〜8に設けられ光パスOP1〜OP3のパス設定要求を送出する機能と、ノード1〜3に設けられ当該パス設定要求に基づき光パスOP1〜OP3の経路計算を行い光パスOP1〜OP3の設定可否を判断してその結果をボーダルータ4〜8に通知するとともに設定可能な場合は光パスOP1〜OP3を設定する機能とを実現させ、さらに、前記パス設定要求を送出する機能として、ノード1〜3として自ボーダルータからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードiを選択してパス設定要求を送出する機能を実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を第三実施例のノード1〜3および4〜8に相応する装置とすることができる。
【0054】
あるいは、前記設定する機能として、ボーダルータ4〜8に設けられ光パスOP1〜OP3のパス設定要求を送出する機能と、ノード1〜3に設けられ当該パス設定要求に基づき光パスOP1〜OP3の経路計算を行い光パスOP1〜OP3の設定可否を判断してその結果をボーダルータ4〜8に通知する機能とを実現させ、前記パス設定要求を送出する機能として、複数のノード1〜3からの前記通知する機能による設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノード1〜3の中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードiもしくは自ボーダルータからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードiに対して実際に光パスOPiの設定を要求する機能を実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を第四実施例のノード1〜3およびボーダルータ4〜8に相応する装置とすることができる。
【0055】
本実施例のプログラムは本実施例の記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0056】
これにより、コンピュータ装置を用いて、O−LSPおよびE−LSPを各ノード1〜3およびボーダルータ4〜8が最適な経路を計算して自動的に設定することにより、効率的な運用を図ることができるマルチレイヤ光ネットワークおよびノードを実現することができる。
【0057】
以下では、本実施例をさらに詳細に説明する。なお、以下では、説明をわかりやすくするために、図1に示したマルチレイヤ光ネットワークの一部分を取り出した形式により説明を行う。
【0058】
本発明実施例のマルチレイヤ光ネットワークの構成を図1を参照して説明する。1、2、3はマルチレイヤ光ネットワークのノード、4、5、6、7、8はサブネットワークのボーダルータ、OP1、OP2、OP3は光パス(O−LSP)、EP1、EP2、EP3は電気パス(E−LSP)、9、10、11はサブネットワークである。ボーダルータ4とボーダルータ5は光パスOP1を用いた電気パスEP1が設定されている。またボーダルータ6とボーダルータ7とは光パスOP2を用いた電気パスEP2が設定されている。
【0059】
いま、新たにボーダルータ8とボーダルータ7との間で交流トラヒックが発生した場合に、ボーダルータ8は、ノード1に対してボーダルータ7とのE−LSPの設定を要求する。ノード1では、ノード3との間のO−LSPがないため、ノード2を経由してボーダルータ7とE−LSPを設定することもできるし、直接ノード3との間で新規に光パスOP3を設定して、電気パスEP3を設定することもできる。いずれの設定が最適かは、ノード1の判断によることになる。
【0060】
(第一実施例)
第一実施例を図2を参照して説明する。図2は第一実施例のO−LSP設定手順を説明するための図である。12、13、14は、それぞれPSCとLSCの双方を持ち、O−LSPを終端することができるノード、R1はO−LSP経路指定信号、OP4はO−LSPである。いまノード12がE−LSPの経路計算の結果、ノード13を経由してノード14を用いたE−LSPを設定することにした場合に、ノード12はノード13に対して、ノード12とノード14との間の光パスOP4を使用するように指示した信号R1を送信し、ノード13は光パスOP4を使用してE−LSPの設定を行う。
【0061】
(第二実施例)
第二実施例を図3を参照して説明する。図3は第二実施例のO−LSPの設定手順を説明するための図である。R2は、O−LSP設定指示信号である。いまノード12がE−LSPの経路計算の結果、ノード13を経由してE−LSPを設定することにした場合に、ノード12はノード13に対して、ノード12とノード14との間の光パスOP4を設定するように指定した信号R2を送信する。ノード13では、改めて経路計算を行い、最適と思われるノード14との間に光パスOP4を設定する。
【0062】
(第三実施例)
第三実施例を図4を参照して説明する。図4は第三実施例のO−LSPの設定手順を説明するための図である。15は、他のノードと同様にPSCとLSCの双方を持ち、O−LSPを終端することができるノード、R3は、O−LSP設定要求信号、A3はO−LSP設定可否通知信号である。
【0063】
ノード12は、E−LSPを構成するために経路計算し、O−LSPの設定能力があるノード13に対して次のノードとのO−LSPの設定を要求する信号R3を送信する。ノード13では、信号R3に基づき、O−LSPの設定が可能かを調べ、可能であればO−LSPを設定して、ノード12に設定可を示す内容を含む信号A3を返すが、信号R3で指定されたO−LSPの設定が不可であれば、設定不可を示す内容を含む信号A3を返す。ノード12では、帰ってきた信号を見て、もし、ノード13からの信号A3が設定不可を示す信号であれば、再度、経路計算を行い、ノード14に対して、O−LSPの設定を要求する信号R3を送信する。もしノード14からO−LSP設定不可の信号が返ってきたら、次にノード15にO−LSP設定要求信号を送信する。ノード12はE−LSPの経路が構成できるまで、この動作を繰り返す。なおノード12がO−LSP設定要求を送信する相手ノードの順番は、E−LSPの経路計算の結果、O−LSPを設定する場合のホップ数の小さい順に、また総コストの小さい順に行う。
【0064】
(第四実施例)
第四実施例を図5を参照して説明する。図5は第四実施例のO−LSP設定手順を説明するための図である。R41、R42、R43はO−LSP経路計算要求信号、A41、A42、A43はO−LSP経路計算結果信号である。ノード12は、E−LSPを構成するに当たって、取り敢えずO−LSPの設定能力のある全てのノードに対して、O−LSP経路計算要求信号を同時に送信する。
【0065】
O−LSP経路計算要求信号を受信したノードは、それぞれO−LSPの経路計算を行い、その結果をO−LSP経路計算結果信号に載せてノード12に返信する。ノード12では、返ってきたO−LSP経路計算結果信号のうち、O−LSP設定可の内容を返したノードの中から、最も早くO−LSP経路計算結果信号が返ってきたノード、または最もコストが小さいと計算したノード、または最もホップ数が小さいと計算したノードのいずれかの結果を採用して、そのノードに対してO−LSP設定指示を行う。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、O−LSPおよびE−LSPを各ノードが最適な経路を計算して自動的に設定することにより、効率的な運用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のマルチレイヤ光ネットワークの全体構成図。
【図2】第一実施例のO−LSP設定手順を説明するための図。
【図3】第二実施例のO−LSP設定手順を説明するための図。
【図4】第三実施例のO−LSP設定手順を説明するための図。
【図5】第四実施例のO−LSP設定手順を説明するための図。
【符号の説明】
1〜3、12〜15 ノード
4〜8 ボーダルータ
9〜11 サブネットワーク
OP1〜OP4 光パス(O−LSP)
EP1〜EP3 電気パス(E−LSP)
R1〜R3 O−LSP経路指示信号
A3 O−LSP設定可否通知信号
R41〜R43 O−LSP経路計算要求信号
A41〜A43 O−LSP経路計算結果信号
Claims (9)
- パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、
前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出する手段と、
前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断して設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定する手段と
を備えたことを特徴とするマルチレイヤ光ネットワーク。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、
前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ、複数のO−LSPの設定が可能なノードに順に前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、
前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定する手段と
を備え、
前記パス設定要求を送出する手段は、設定不可の通知があった場合に、次に前記パス設定要求を要求するO−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードから順に選択してパス設定要求を送出する手段を備えた
ことを特徴とするマルチレイヤ光ネットワーク。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレ イヤ光ネットワークにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、
前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、
前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知する手段と
を備え、
前記パス設定要求を送出する手段は、複数のノードからの前記通知する手段による設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求する手段を備えた
ことを特徴とするマルチレイヤ光ネットワーク。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノードにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出する手段と、前記O−LSPの発側のノードに設けられ当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断して設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定する手段とを備えた
ことを特徴とするノード。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノードにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、
前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ、複数のO−LSPの設定が可能なノードに順に前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、
前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定する手段と
を備え、
前記パス設定要求を送出する手段は、設定不可の通知があった場合に、次に前記パス設 定要求を要求するO−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードを選択して順にパス設定要求を送出する手段を備えた
ことを特徴とするノード。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるノードにおいて、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手段を備え、
前記設定する手段は、前記E−LSPの設定を要求するノードに設けられ前記O−LSPのパス設定要求を送出する手段と、前記O−LSPの設定が可能なノードに設けられ当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出する手段に通知する手段とを備え、前記パス設定要求を送出する手段は、複数のノードからの前記通知する手段による設定可能通知が複数到着した場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求する手段を備えた
ことを特徴とするノード。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるパス設定方法において、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手順を含み、
前記自動的に設定する手順は、
前記E−LSPの設定を要求するノードで前記O−LSPの経路を計算して当該計算結果に基づくパス設定要求を送出し、
前記O−LSPの発側のノードで当該パス設定要求を受け取った後に当該パス設定要求に含まれる前記計算結果に基づく経路設定の可否を判断し設定可であれば前記計算結果に基づき経路を設定し設定不可であれば改めて経路を計算して当該O−LSPの経路を設定する
ことを特徴とするパス設定方法。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるパス設定方法において、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費 、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手順を含み、
前記自動的に設定する手順は、
前記E−LSPの設定を要求するノードから複数のO−LSPの設定が可能なノードに順に前記O−LSPのパス設定要求を送出し、
前記O−LSPの設定が可能なノードで当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出したノードに通知するとともに設定可能な場合は当該O−LSPを設定し、
当該ノードが設定不可の通知を受け取った、次にO−LSPの設定が可能なノードとして自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストの最も小さいノードから順に選択してパス設定要求を送出する
ことを特徴とするパス設定方法。 - パケット単位のスイッチおよび転送を行う複数のサブネットワークと、このサブネットワーク間を接続する光伝送路と、この光伝送路を終端するノードとを備え、
前記光伝送路および前記ノードにより構成される光波長リンクの両端に光波長単位のスイッチが可能な光波長スイッチングケーパビリティ(LSC)およびパケット単位のスイッチが可能なパケットスイッチングケーパビリティ(PSC)がそれぞれ設けられ、
両端にLSCを備えた光波長リンク(O−LSPと記す)と、このO−LSPを含み両端にPSCを備えたパケットリンク(E−LSPと記す)との2階層構造を持つマルチレイヤ光ネットワークに適用されるパス設定方法において、
前記E−LSPの設定要求に応じて前記O−LSPの経路を経路コスト、リソース消費、トラヒック量を含む経路情報を考慮して自動的に設定する手順を含み、
前記自動的に設定する手順は、
前記E−LSPの設定を要求するノードから前記O−LSPのパス設定要求を送出し、
前記O−LSPの設定が可能なノードで当該パス設定要求に基づき当該O−LSPの経路計算を行い当該O−LSPの設定可否を判断してその結果を前記パス設定要求を送出したノードに通知し、当該ノードが複数のノードから設定可能通知を複数受け取った場合には、当該設定可能通知を送出したノードの中から当該設定可能通知が最も早く到着したノードもしくは自ノードからのホップ数あるいはリンクの総コストが最も小さいノードに対して実際にO−LSPの設定を要求する
ことを特徴とするパス設定方法。
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