JP3777062B2 - 先入れ先出しホッパ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、先入れ先出しホッパに関し、詳細には、穀物や穀物粉などの粉粒体を、ホッパに入れた順序に従ってホッパから排出することができる先入れ先出しホッパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
穀物や穀物粉などの粉粒体を一時貯蔵する容器としては、通常、ホッパが使用されているが、従来のホッパは、例えば図9に示すように、被貯蔵物を受け入れるための上部の搬入口101は断面積が大きく、被貯蔵物を所定量ずつ計量して排出するための排出口102は断面積が小さく形成されている。このような従来のホッパにおいて、開閉弁103を開いて排出口102からの被貯蔵物104の排出を開始すると、ホッパ内での被貯蔵物104の流れは、矢印で示すように、ホッパ中心部に位置するものが、ホッパ周辺部に位置するものよりも先に排出される不均一なものとなり、被貯蔵物104の上面は図中破線で示すように次第に中央が凹んだ形状となる。この傾向は、特にホッパが大型化し、被貯蔵物の容量が大きくなるにつれて顕著であり、ホッパ周辺部に位置する被貯蔵物は、ホッパ中心部に位置する被貯蔵物よりも常に排出が遅れ、特に、図中105で示す、いわば死角部分に位置する被貯蔵物は、ホッパ内に新たな被貯蔵物の供給が行われる際にも残存し、ホッパ内に搬入された順序とホッパから排出される順序とが一致しないという結果を生じることとなる。このような現象は、被貯蔵物が穀物粒や穀物粉の場合には特に問題で、被貯蔵物が予想外に長くホッパ内に残存すると、品質が劣化したり、時には腐敗などを起こすという問題があった。
【0003】
この問題を解決するため、例えば図10に示すように、排出口102の上部に傘状の部材106を設けて、排出口102に流れ落ちる被貯蔵物の流れを傘状部材106の周囲に分散し、均一にしようとする試みも為されてはいるが、ホッパ内の被貯蔵物104が狭い排出口102から排出されるという点では従来のものと同じであり、被貯蔵物104の上面の凹みに若干の改善は見られるものの、ホッパ周辺部に位置する被貯蔵物の排出が遅れ、死角部分105が生じるという点では従来のホッパが有する欠点を何ら根本的に解決するものではなかった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来のホッパが有する問題点を解決するために為されたものであって、ホッパ内に先に搬入された被貯蔵物から順次排出口から排出されていき、ホッパ内に被貯蔵物が不要に長く残存することのない、先入れ先出しホッパを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、ホッパ内に開閉自在のシャッター機構を設けることによって、ホッパ内での被貯蔵物の流れを均一化することができ、被貯蔵物が不要に長く残存する死角部分の生じることのない先入れ先出しホッパを実現することができることを見出して本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、被貯蔵物を一時貯蔵する貯蔵部と、貯蔵部の下に連設され、下方に向かって次第に減少する水平断面積を有すると共に、下端に被貯蔵物の排出口を備えた排出部と、貯蔵部と排出部との境界部に設けられ、貯蔵部と排出部との間の連通、遮断を行う開閉自在のシャッター機構とを備えた先入れ先出しホッパを提供することによって、上記課題を解決するものである。
【0007】
貯蔵部の形状に特に制限はなく、上部近傍に被貯蔵物の受入口を備えた、水平断面積が一定の円筒形若しくは直方体形状、或いはその混合形状のものが望ましいが、水平断面積が変化する形状のものであっても構わない。排出部も、下方に向かって次第に減少する水平断面積を有するものであれば、その形状に特に制限はないが、通常、四角錐若しくは円錐形状、或いはその混合形状のものが望ましい。例えば、貯蔵部を直方体とし排出部を円錐形状としても良く、或いは、貯蔵部を円筒形とし排出部を四角錐形状としても良く、その場合には、貯蔵部又は排出部のいずれか一方の形状を、その境界部において他方の形状に一致させる必要がある。いずれにしても、貯蔵部と排出部との境界部において、水平断面積が不連続に変化することがないようにするのが望ましい。貯蔵部と排出部とは一体に形成しても良いし、別体に形成しても良い。排出部の下端には排出口が設けられ、排出口には、通常、排出の開始、停止を制御できる開閉弁が設けられる。
【0008】
シャッター機構は、貯蔵部と排出部との境界部に設けられ、貯蔵部と排出部との間の連通を随時、連通、遮断して、貯蔵部から排出部への被貯蔵物の流れを開始、停止する。シャッター機構によって、貯蔵部に一時貯蔵されている被貯蔵物は、所望量ずつその下の排出部へと流下される。シャッター機構は、貯蔵部と排出部との境界部の全面に渡って設けられているので、シャッター機構が開くと、貯蔵部に一時貯蔵されている被貯蔵物は、全体的に下にある排出部へと落下し、特定部分に存在する被貯蔵物だけが優先的に排出部へと移動するというようなことがない。一方、排出部へと流下した被貯蔵物は、排出部の排出口が開くと、やはり中心部分から順次排出されていくが、排出部内に保持される被貯蔵物の量が比較的少量である上に、次にシャッター機構が開いて新たに流下してくる被貯蔵物によって常に下方へと押し流されるので、被貯蔵物が排出部内に不要に長く残存することがない。これによって、ホッパ内に先に搬入された被貯蔵物から順次、先に排出口から排出されていき、先入れ先出しが達成されることとなる。
【0009】
シャッター機構は、貯蔵部と排出部との間の連通を随時、連通、遮断して、貯蔵部から排出部への被貯蔵物の流れを開始、停止することができるものであれば良く、その具体的な機構はどのようなものであっても構わないが、水平軸の回りに回動可能に設けられた複数の短冊状のシャッター部材と、それら複数の短冊状のシャッター部材を水平軸の回りに回動させる駆動機構とから構成するのが機構的にも簡便であり、望ましい。
【0010】
排出部には排出部内の被貯蔵物の量を検知する手段を設けるのが望ましい。被貯蔵物の量を検知する手段としては、排出部の重量を検知する重量検知手段や排出部内の被貯蔵物のレベルを検知するレベル検知手段など、どのような手段を用いても良いが、レベル検知手段を設けるのが機構的に簡便であり、望ましい。レベル検知手段としては、光によるもの、機械的なスイッチによるもの、超音波によるものなど適宜のものを採用することができる。また、単に、排出部にレベル検知用の透明部分を設けるようにしても良い。この被貯蔵物の量検知手段からの情報に基づいて、シャッター機構を開閉する。シャッター機構の開閉はオペレーターがその都度操作することによって行っても良いが、被貯蔵物の量検知手段からの信号に基づいて、自動的に行うようにするのが望ましい。排出部内の被貯蔵物の量が一定値以下になればシャッター機構を開として被貯蔵物を貯蔵物から流下させ、被貯蔵物の量が一定値以上になればシャッター機構を閉とするのは言うまでもない。
【0011】
本発明の先入れ先出しホッパが対象とする粉粒物としては、米、麦、稗、粟、豆などの穀物や、それら穀類の粉は勿論のこと、それら食品関連の粉粒物に限らず、セメント、砂、砂利等の建設関連の粉粒物や、金属粉、金属酸化物粉、ペレット、ビーズ、顔料等、全ての粒状物及び紛状物に適用可能であるが、被貯蔵物がホッパ内に残存して腐敗などを起こす危険性があるという点では、穀物や穀物粉に適用された場合に最も効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が、これら図面に示されたものに限られるものではないことは言うまでもない。
【0013】
図1は、本発明の先入れ先出しホッパの一例を示す断面図であり、図1において、1は本発明の先入れ先出しホッパ、2は貯蔵部、3は排出部、4は排出部3の下端に設けられた排出口であり、排出口4には、排出口4からの被貯蔵物の排出を制御する開閉弁5が設けられている。図示の例において、貯蔵部2は水平断面形状が一定の直方体であり、排出部3は四角錐であるが、貯蔵部2及び排出部3の形状は図示のものに限られるものではない。例えば貯蔵部2は円筒形であっても良いし、上方が直方体で下方が円筒形、又はその逆であっても良い。貯蔵部2の水平断面積は必ずしも一定である必要はなく、上にいくほど水平断面積が大きくなっていても、また、その逆であっても良いが、後述するシャッター機構から被貯蔵物が均一に流下するという点からは、水平断面積が一定であるのが望ましい。排出部3の形状も円錐形や、上方が円錐形で下方が四角錐形、又はその逆であっても良いが、水平断面積は下方にいくに従って小さくなっている。
【0014】
6はシャッター機構であり、7a、7b、・・・はシャッター機構6を構成する短冊状のシャッター部材である。シャッター部材7a、7b、・・・は、それぞれ回動軸8a、8b、・・・に取り付けられており、回動軸8a、8b、・・・は、図示しない軸受によって貯蔵部2を構成するホッパ1の外壁部分に水平軸の回りに回動自在に軸支されている。9H、9Lは、それぞれ異なる高さに配置されたレベル検知手段であり、この図の例においては、それが位置するレベルにまで粉粒体が存在するときに機械的に動作してオン又はオフ信号を発するようになっている。レベル検知手段としては、図示のものに限られず、発光手段と受光手段とを組み合わせ光の導通遮断によってレベルを検知するものや、光の反射量からレベルを検知する光学的なレベル検知手段、超音波の発生手段と受信手段とを組み合わせたり超音波の反射量からレベルを検知する音響的なレベル検知手段など種々の手段を採用することができる。また、レベル検知手段の個数も図示のものに限られず、粉粒体のレベルを定量的に検知することができるものであれば、1つだけ設けるようにしても良い。なお、10は計量装置である。
【0015】
シャッター機構6を設ける位置は、貯蔵部2と排出部3との境界部であれば特に制限はないが、シャッター機構6の上下でホッパ1の水平断面積に大きな変化がない方が良く、例えば図1に示すように、貯蔵部2と排出部3との境界よりも若干貯蔵部2側に寄った位置が望ましい。なお、本明細書で貯蔵部2と排出部3との境界部とは貯蔵部2と排出部3の境界付近を指すものとする。
【0016】
図2は、シャッター機構6の詳細を示す図であって、図1と同じものには同じ符号を付してある。図2において、11は駆動装置であって、図示しない手段によってホッパ1の外壁に取り付けられている。図示の実線の状態ではシャッター部材7n−1、7n、7n+1は、水平状態にあり、シャッター機構6は閉じた状態にあるが、この状態から駆動装置11が作動して駆動部12が図において水平方向左向き、矢印方向に点線位置まで移動すると、回動軸8nに連結された作動杆13が回動軸8と共に水平軸の回りに90度回動し、それに伴い、シャッター部材7nも実線の水平位置から点線の垂直位置にまで90度回転する。更に、作動杆13は、連結杆14と連結しており、作動杆13が図中左方向に移動することに伴い、連結杆14は右方向に移動し、連動杆15、15を介して、回動軸8n−1、8n+1を回動させ、それぞれの回動軸8n−1及び8n+1に結合しているシャッター部材7n−1及び7n+1を垂直方向点線位置にまで90度回動させる。このようにして、駆動装置11を駆動することによって、全てのシャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・が垂直点線位置に回動し、シャッター機構6は開状態となる。駆動装置11を逆方向に駆動させれば、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・が水平実線位置にまで回動し、シャッター機構6が閉状態となることは言うまでもない。なお、図示の例では、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・の回動角度は90度としたが、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・の回動角度は90度に限られるものではなく、シャッター機構を開としたときに粉粒物がシャッター機構を通過して下方に流下することができる限り何度であっても良く、粉粒物の性状に合わせて適宜選択決定することができるものであるが、通常、45度以上であるのが望ましい。
【0017】
図3は図2のシャッター機構6を上から見た図であって、図2と同じものには同じ符号を付してある。図3から明らかなように、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・は短冊状であって、複数のシャッター部材によって、貯蔵部2と排出部3との境界部の全面が覆われるようになっている。なお、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・の形状が貯蔵部2と排出部3との境界部の断面形状に応じて適宜変更されることは勿論である。
【0018】
図4は、シャッター機構の他の例を示す図であって、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・が各々の一方の端部において回動軸8n−1、8n、8n+1、・・・と結合されている。また、各シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・の下には支持杆16n−1、16n、16n+1、・・・が配置されており、支持杆16n−1、16n、16n+1、・・・を図示しない駆動装置によって一斉に点線位置にまで下降させることによって、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・は実線の水平位置から、点線位置にまで片持式に45度回動し、シャッター機構が開となる。この図の例においては、シャッター機構を開とする際に、シャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・に上方に持ち上がる部分がないので、例えば、上方に貯蔵されている粉粒物の重量が大きいときにも容易にシャッター機構を開とすることができる利点がある。なお、図4の例においては、回動軸8n−1、8n、8n+1、・・・によるシャッター部材7n−1、7n、7n+1、・・・の片持方向が全て同じであるが、1つおきに左右を変えて、隣接するシャッター部材が観音開きになるようにしても良い。
【0019】
以下、図1のホッパを例に本発明の先入れ先出しホッパの動作を説明する。
【0020】
まず、図5に示すように、図示しない粉粒体の供給装置から粉粒体Mが本発明の先入れ先出しホッパ1の貯蔵部2内に供給される。このとき排出部3には粉粒体Mは存在しない。
【0021】
続いて、図6に示すように、シャッター機構6が開となり、貯蔵部2内の粉粒体Mは排出部3へと流下する。流下は高い位置にあるレベル検知手段9Hがレベル検知信号を発するまで行われる。このとき、シャッター機構6が、貯蔵部2と排出部3との境界部の全面に渡って開となるので、粉粒体Mの流下は境界部の全面で均等に行われ、貯蔵部2内の粉粒体Mの上面は図示のように均等に低下する。
【0022】
次に、図7に示すように、排出部3に流下した粉粒体Mは、外部からの要請があるまでは排出部3内で待機しており、外部からの要請があった段階で、排出口4の開閉弁5が作動して、計量装置10へと排出される。排出口4からの排出に伴い、排出部3内の粉粒体Mの上面は図7点線のように若干中央が凹んだ形で推移するが、排出部3内に保持されている粉粒体Mの量がホッパ1全体の粉粒体の量に比べると少なく、しかも、上部の貯蔵部にある粉粒体からの圧力を受けることがないので、排出部3内の粉粒体のレベルは全体的に下がり続け、排出部3の周辺部にだけ粉粒体が極端に残存するようなことがない。
【0023】
排出部3内の粉粒体Mの量が減り続け、そのレベルが低い位置にあるレベル検知手段9Lを下回ると、レベル検知手段9Lは、レベル非検知信号を発するか、レベル検知信号を停止して、その結果、図示しない駆動装置が作動してシャッター機構6が開となり、貯蔵部2から排出部3へと粉粒体Mの補給が行われることとなる。このときも、シャッター機構6が、貯蔵部2と排出部3との境界部の全面に渡って開となるので、粉粒体Mの流下は境界部の全面で均等に行われ、貯蔵部2内の粉粒体Mの上面は図示のように均等に低下する。シャッター機構6が、高い位置にあるレベル検知手段9Hがレベル検知信号を発したときに再び閉状態となることは言うまでもない。
【0024】
このように、本発明の先入れ先出しホッパ1においては、シャッター機構6の開閉によって、貯蔵部2内の粉粒体Mは常に均等に排出部3へと流下し、貯蔵部2の中心部に位置する粉粒体だけが先に排出部3へと流下したり、貯蔵部2の周辺部に位置する粉粒体だけがいつまでも貯蔵部2内に残存するというようなことがなく、先に貯蔵部2に搬入された粉粒体は、やはり先に排出部3へと送られ、そこから順次排出口4を通過して外部へと排出され、先入れ先出しが実現される。
【0025】
以上の説明においては、シャッター機構6の開閉は、2個のレベル検知手段からの信号に基づいて、自動的に行うようにしたが、シャッター機構6の開閉は、排出部3内の粉粒体のレベルを目視しながらオペレーターが行っても良い。また、シャッター機構6の開閉は、排出部3内の粉粒体の量を基準に行なえば良く、排出部3内の粉粒体の量を検知することが可能であれば、その手段はレベル検知手段に限られるものではない。例えば、排出部3を上下に自由に移動可能に形成して排出部3の重量を検知し、その重量信号に基づいてシャッター機構6を開閉するようにしても良い。更には、本発明の先入れ先出しホッパ1の適宜位置、好ましくは排出部3に、適宜の加振手段を付加して、粉粒体の排出をよりスムースに行わせたり、排出部3内に従来から用いられている傘状部材を設けて、排出部3内の粉粒体の流れをより均等化したりすることも適宜実施可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、貯蔵部と排出部との境界部に開閉自在のシャッター機構を有する本発明の先入れ先出しホッパは、貯蔵部に一時貯蔵した粉粒体を貯蔵部の水平断面の全体に渡って均等に下部の排出部へと流下させることができ、先に貯蔵部へ搬入された粉粒体は順次先に排出部へと流下することとなる。そのため、貯蔵部の中心部に位置する粉粒体だけが先に排出部へと流下したり、貯蔵部の周辺部に位置する粉粒体だけがいつまでも貯蔵部内に残存するというようなことがなく、貯蔵部には常に、下にいくほど先に搬入された粉粒体が存在することとなる。
【0027】
また、シャッター機構を通過して排出部へと送られた粉粒体は、ホッパ全体に貯蔵されている粉粒体量に比べて比較的少量であり、しかも、これまでのホッパのように、その上部にあるホッパ内に存在する全ての粉粒体からの圧力を受けたりすることがないので、排出部下端の排出口を開閉する開閉弁が開かれると順次スムースに外部へと排出されていくこととなる。
【0028】
このように、本発明の先入れ先出しホッパにおいては、ホッパ上部の粉粒体の受入口からホッパ下部の粉粒体の排出口まで、粉粒体のスムースな流れが維持され、先にホッパ内に搬入された粉粒体は先にホッパから排出されていき、搬入の順序と排出の順序とが狂うことがない。その結果、粉粒体が穀物粒や穀物粉の場合にあっても、搬入された粉粒体がホッパ内で不要に長く残存し、品質を劣化させたり腐敗したりすることがない。本発明の先入れ先出しホッパによれば、一時貯蔵した穀物粒や穀物粉などの粉粒体を、常に新鮮な状態で外部に供給することができ、食品原料用の粉粒体であっても安心して使用できるという利点がある。本発明は、このように種々の優れた効果を備えるものであり、その産業界に与える影響には計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先入れ先出しホッパの一例を示す図である。
【図2】 シャッター機構の詳細を示す側面図である。
【図3】 シャッター機構の詳細を示す平面図である。
【図4】 シャッター機構の他の例を示す図である。
【図5】 本発明の先入れ先出しホッパの動作説明図である。
【図6】 本発明の先入れ先出しホッパの動作説明図である。
【図7】 本発明の先入れ先出しホッパの動作説明図である。
【図8】 本発明の先入れ先出しホッパの動作説明図である。
【図9】 従来のホッパの一例を示す図である。
【図10】 従来のホッパの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 先入れ先出しホッパ
2 貯蔵部
3 排出部
4 排出口
5 開閉弁
6 シャッター機構
7 シャッター部材
8 回動軸
9H、9L レベル検知手段
10 計量装置
11 駆動装置
12 駆動部
13 作動杆
14 連結杆
15 連動杆
16 支持杆
101 搬入口
102 排出口
103 開閉弁
104 被貯蔵物
105 死角部分
106 傘状部材
M 粉粒物

Claims (5)

  1. 被貯蔵物を一時貯蔵する貯蔵部と、貯蔵部の下に連設され、下方に向かって次第に減少する水平断面積を有すると共に、下端に被貯蔵物の排出口を備えた排出部と、排出部の排出口に設けられた開閉弁と、貯蔵部と排出部との境界部に設けられ、貯蔵部と排出部との間の連通、遮断を行う開閉自在のシャッター機構とを備えた先入れ先出しホッパ。
  2. 開閉自在のシャッター機構が、水平軸の回りに回動自在に設けられた複数の短冊状のシャッター部材と、それら複数の短冊状のシャッター部材を水平軸の回りに回動させる駆動機構とを備えている請求項1記載の先入れ先出しホッパ。
  3. 排出部が、排出部内の被貯蔵物の量を検知する手段を備えている請求項1又は2記載の先入れ先出しホッパ。
  4. 被貯蔵物の量を検知する手段からの信号に基づいて、シャッター機構の開閉を自動的に行う請求項3記載の先入れ先出しホッパ。
  5. 被貯蔵物の量を検知する手段が排出部内の被貯蔵物のレベルを検知するレベル検知手段である請求項3又は4記載の先入れ先出しホッパ。
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