JP3776779B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して洗浄処理またはエッチング処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
湿式の基板洗浄処理においては、従来より、硫酸単体もしくは硫酸を主成分とする処理液、あるいはリン酸単体もしくはリン酸を主成分とする処理液(以下、単に「処理液」と称する)が、しばしば用いられる。また、洗浄処理の方式には、大別すると、処理液で満たされた処理槽に一度に複数の基板を浸漬して基板を洗浄するバッチ式と、1枚の基板を回転させ、基板の表面に処理液を供給することで基板を洗浄する枚葉式との2つの方式がある。
【0003】
図4は、従来のバッチ式洗浄装置100を模式的に示す図である。図4(a)は側面断面図、図4(b)は、バッチ式洗浄装置100の処理部110についての正面断面図である。従来のバッチ式洗浄装置100は、処理槽111、処理槽111の四方を取り囲むように配置されるオーバーフロー槽112、および注入管113を備えた処理部110と、ポンプP101と、ヒータH101と、フィルタF101と、循環路J101とを備えている。ポンプP101と、ヒータH101と、フィルタF101とは、循環路J101に設けられている。
【0004】
バッチ式洗浄装置100においては、矢印AR111に示すように、洗浄処理を行うための処理液SOL3が、ポンプP101の作用によって循環路101を循環する。ヒータH101で加熱され、フィルタF101でフィルタ処理された処理液SOL3は、注入管113を通じて処理槽111に供給される。処理槽111においては、処理槽111の高さいっぱいまで処理液SOL3が満たされるが、絶えず処理液SOL3が注入管113から処理槽111内へ供給されることにより、処理液SOL3は処理槽111からあふれ出る。このあふれ出る処理液SOL3は、オーバーフロー槽112に流れ込み、一旦オーバーフロー槽112へ収容される。オーバーフロー槽112に収容された処理液SOL3は、ポンプP101によって循環路101に再び循環され、注入管113から処理槽111内へ供給される。
【0005】
基板W101は、複数枚同時に処理槽111に搬入され、ガイド114に保持された状態で処理液SOL3により洗浄が行われる。洗浄処理においては、基板W101の表面に存在する、レジストや窒化膜(シリコンナイトライド)、酸化膜(二酸化シリコン)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)のエッチング分解による汚染物や残存物の脱離、あるいは処理液SOL3への溶解などが生じる。なお、複数枚の基板W101を処理槽111に搬入する際には、基板W101の総体積に相当する処理液SOL3は、やはりオーバーフロー槽112へあふれ出している。
【0006】
また、図5は、従来の枚葉式洗浄装置200を模式的に示す図である。従来の枚葉式洗浄装置200は主として、基板W202を保持しつつ回転する回転基台221、回転する基板W202に対して処理液SOL4を吐出する処理液吐出口222、同様に純水を吐出する純水吐出口223、および処理液SOL4等の周辺への飛散を防ぐスプラッシュガード(処理液収容部材)224を備えた処理部220と、処理液を貯蔵する処理液タンク225と、ポンプP202と、ヒータH202と、フィルタF202と、ドレンDR202と、純水供給部DIW202と、循環路J202と、処理液バルブVL221およびVL223と、純水バルブVW221と、排気部VC202とを備えている。処理液タンク225と、ポンプP202と、ヒータH202と、フィルタF202とは、循環路J202に設けられている。
【0007】
枚葉式洗浄装置200においては、矢印AR221に示すように、洗浄処理を行うための処理液SOL4がポンプP202の作用によって循環路J202を循環する。ポンプP202によって処理液タンク225から送られる処理液SOL4は、ヒータH202で加熱され、フィルタF202でフィルタ処理された後、処理液吐出口222から回転する基板W202の表面に供給される。基板W202の表面に供給された処理液SOL4は、回転基台221の回転に伴って発生する遠心力を受けて基板W202の表面全体に行き渡り、表面全体の洗浄処理を行うことになる。また純水も同様に、純水供給部DIW2から純水バルブVW221を設けた配管を経て、純水吐出口223から基板W202の表面に供給され、処理液SOL4による洗浄後に純水により基板W202の洗浄処理が行われる。洗浄処理の際、処理部220内に残存する処理液SOL4の雰囲気は、矢印AR222に示すように、排気部VC202によって処理部220外へ排気される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のバッチ式洗浄装置100および枚葉式洗浄装置200はいずれも、図示を省略する保護カバーで外周が覆われてはいるが、処理液の液面SS3あるいはSS4は大気と直接に接触しているために、矢印AR113あるいはAR223に示すように、処理液が大気中の水分を吸収し、処理液濃度が次第に低下するという現象が生じていた。また、例えば硫酸にオゾン(O3)ガスを混入しながらベルオキソ硫酸を生成させて洗浄処理を行う場合、処理液の濃度の低下や水分混入により、ベルオキソ硫酸の生成量が低下するという現象も生じていた。このため、処理液を繰り返し使用するにつれて、洗浄処理能力が経時的に低下して、洗浄不良が増大してしまうことや、それを避けるために処理液の交換頻度を増やすことによるコストアップなどが問題となっていた。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、処理液の水分の吸収を抑制できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、処理液により基板を処理する装置であって、処理液の露出液面が存在する空間に乾燥気体を供給する気体供給手段と、処理液が貯留され、処理液に基板を浸漬させて基板の洗浄処理またはエッチング処理を行うための処理槽と、前記処理槽の周囲に配置され、前記処理槽から溢れ出た処理液を収容するオーバーフロー槽と、前記処理槽内へ処理液を供給する処理液供給手段と、前記処理槽の上部を遮蔽する処理槽用遮蔽部材と、前記オーバーフロー槽の上部を遮蔽するオーバーフロー槽用遮蔽部材と、を備え、前記気体供給手段は、前記オーバーフロー槽用遮蔽部材の内側端部の四方に形成され、略水平方向に乾燥気体を供給する第1の気体供給口と、前記オーバーフロー槽用遮蔽部材の下部に形成され、略鉛直下方向に乾燥気体を供給する第2の気体供給口と、を有し、前記第1の気体供給口からは前記処理槽用遮蔽部材と前記処理槽内の処理液の露出液面との間の空間に乾燥気体を供給し、前記第2の気体供給口からは前記オーバーフロー槽用遮蔽部材と前記オーバーフロー槽内の処理液の露出液面との間の空間に乾燥気体を供給することを特徴とする。なお、処理液としては硫酸またはリン酸を含む処理液が考えられる。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記処理液供給手段が前記オーバーフロー漕に収容された処理液を前記処理槽に循環供給することを特徴とする。
【0015】
また、請求項の発明は、処理液により基板を処理する装置であって、処理液の露出液面が存在する空間に乾燥気体を供給する第1および第2の気体供給手段と、基板を保持する基板保持手段と、基板を保持した前記基板保持手段を回転させる駆動手段と、前記基板保持手段に保持された基板の表面に処理液を供給する処理液吐出手段を有し、前記基板処理手段に保持された基板の表面に対向して配置された遮蔽部材と、前記基板保持手段の周囲に配置され、前記基板保持手段に保持された基板の回転に伴って周囲に飛散した処理液を収容する処理液収容部材と、を備え、前記第1の気体供給手段は、前記遮蔽部材、前記基板保持手段に保持された基板、及び前記処理液収容部材により囲まれた空間に乾燥気体を供給し、
前記第2の気体供給手段は前記処理液収容部材と前記基板保持手段の裏面の間の空間に乾燥気体を供給することを特徴とする。
【0016】
また、請求項の発明は、請求項に記載の基板処理装置であって、前記処理液吐出手段と連通接続され、前記処理液吐出手段に供給するための処理液を収容する処理液タンクと、前記処理液タンクをカバーする処理液タンク用カバーと、前記処理液タンク内の処理液の露出液面前記処理液タンク用カバーの間の空間に乾燥気体を供給する第3の気体供給手段と、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の基板処理装置であって、前記処理液タンクが前記処理液収容部材に収容された処理液を収容することを特徴とする。
【0017】
また、請求項の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液吐出手段による処理液の吐出位置が、前記基板保持手段の回転軸の延長線上に存在し、かつ、前記処理液の吐出方向が、前記回転軸方向と一致することを特徴とする。
【0018】
また、請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記第1の気体供給手段は、前記処理液吐出手段の処理液の吐出位置の周囲に隣接して前記遮蔽手段に設けられた気体供給口を有し、前記気体供給口は、前記遮蔽部材、前記基板保持手段に保持された基板、及び前記処理液収容部材により囲まれた空間に乾燥気体を供給することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
<装置概要>
図1は、本発明の第1の実施の形態における基板処理装置として機能する、バッチ式洗浄装置1を模式的に示す図である。図1(a)は側面断面図、図1(b)は、バッチ式洗浄装置1の処理部10についての正面断面図である。本実施形態に係るバッチ式洗浄装置1は、従来のバッチ式洗浄装置100と同様に、処理槽11、処理槽11の四方を取り囲むように配置されるオーバーフロー槽12、および注入管13を備える処理部10と、ポンプP1と、ヒータH1と、フィルタF1と循環路J1とを備える。ポンプP1と、ヒータH1と、フィルタF1とは、循環路J1に設けられている。
【0022】
また、本実施形態に係るバッチ式洗浄装置1においても、従来のバッチ式洗浄装置100と同様に、矢印AR11に示すように、洗浄処理を行うための処理液SOL1が、ポンプP1の作用によって循環路J1を循環する。ヒータH1で加熱され、フィルタF1でフィルタ処理された処理液SOL1は、注入管13を通じて処理槽11へ供給される。処理槽11においては、処理槽11の高さいっぱいまで処理液SOL1が満たされるが、絶えず処理液SOL1が供給されることにより、処理液SOL1は処理槽11からあふれ出る。このあふれ出る処理液SOL1は、処理槽11の周囲に配置されたオーバーフロー槽12に流れ込み、一旦オーバーフロー槽12へ収容される。オーバーフロー槽12に収容された処理液SOL1は、ポンプP1によって循環路J1に再び循環され、注入管13から処理槽11へ供給される。
【0023】
基板W1の洗浄処理についても従来のバッチ式洗浄装置100と同様であり、基板W1は、複数枚同時に処理槽11に搬入され、ガイド14に保持された状態で、処理液SOL1による洗浄処理が行われる。なお、基板W1の体積に相当する処理液SOL1は、処理槽11からオーバーフロー槽12にあふれ出している。
【0024】
さらにバッチ式洗浄装置1は、処理槽11およびオーバーフロー槽12のそれぞれ上部に、処理槽カバー(処理槽用遮蔽部材)C1およびオーバーフロー槽カバー(オーバーフロー槽用遮蔽部材)C2を備える。
【0025】
図2は、オーバーフロー槽カバーC2の概略を示す斜視図である。オーバーフロー槽カバーC2は、処理槽11の四方を取り囲んで配置されているオーバーフロー槽12の直上を覆うように配置される。処理槽11の上部に当たるところは開口部C21となっている。また、図2に示すように、オーバーフロー槽カバーC2の開口部C21を向いた端部には、複数の気体供給口SG1が備えられている。これについては後述する。
【0026】
一方、処理槽カバーC1は、このオーバーフロー槽カバーC2の開口部C21を覆うように、できるだけ処理液SOL1の液面SS1との間に空隙が生じないように、かつオーバーフロー槽カバーC2に設けられた気体供給口SG1をふさぐことなく配置され、図1(b)の矢印AR13の向きに開閉可能となっている。
【0027】
なお、処理槽カバーC1およびオーバーフロー槽カバーC2は、後述する略閉空間SP1の体積が、できるだけ小さくなるよう配置されるのが望ましい。
【0028】
そのうえ、バッチ式洗浄装置1においては、気体供給ラインLG11より取り入れ、気体バルブVG11を経た乾燥気体を、オーバーフロー槽カバーC2の気体供給口SG1から処理部10へ供給することが可能となっている。気体供給ラインLG11による乾燥気体の処理部10への供給についての詳細は次述する。気体供給ラインLG11は、例えば、バッチ式洗浄装置1が配置される工場内でユーティリティとして提供されるライン配管等であってよい(以下、他の気体供給ラインについても同様)。
【0029】
<処理液の水分吸収の抑制>
上述のように、本実施形態に係るバッチ式洗浄装置1においては、処理槽カバーC1およびオーバーフロー槽カバーC2がそれぞれ、処理槽11、オーバーフロー槽12の上部に配置された状態で基板W1に対する洗浄処理が行われる。その際、処理液SOL1と大気との接触を断つことで、処理液SOL1の水分吸収と、それに伴う濃度低下との回避を図っている。以下、これについて説明する。なお、気体供給ラインLG11より供給されている気体は、乾燥した窒素ガス(以下、単に「窒素ガス」と呼ぶ)であるものとする。
【0030】
気体供給ラインLG11より連続的に供給される窒素ガスは、矢印AR12に示すように、オーバーフロー槽カバーC2の気体供給口SG1から処理部10の上部空間において、略水平方向に供給される。その結果、処理槽11あるいはオーバーフロー槽12の内壁と、処理液SOL1の液面SS1と、処理槽カバーC1と、オーバーフロー槽カバーC2とで囲まれた略閉空間SP1が、窒素ガスで満たされることになる。当該略閉空間SP1に窒素ガスの供給前に存在していた大気は、複数の気体供給口SG1からの窒素ガスの連続的な供給に伴い、例えば、処理槽カバーC1とオーバーフロー槽カバーC2との間の空隙部分などから、処理部10の外部に押し出される。すなわち、略閉空間SP1に存在していた大気が窒素ガスに置換され、洗浄処理は窒素ガス雰囲気で行われることになる。
【0031】
なお、気体供給口SG1と液面SS1との距離は、液面SS1を波立たせない位置が最も水分の吸収が少なくなる。例えば、60l/minの窒素ガスをハーフピッチの200mm径の基板を収容した処理槽へ供給する場合、その距離は10mm程度が望ましい。
【0032】
さらに、図2に示すように、オーバーフロー槽12の液面SS1に対して直接窒素ガスを供給する複数の気体供給口SG2をオーバーフロー槽カバーC2の下部に設けて、この気体供給口SG2から窒素ガスを供給すれば、処理液SOL1の雰囲気から窒素ガスへの置換時間が短縮できるので望ましい。
【0033】
窒素ガスは、大気に比べ水分の含有量が小さい(乾燥した)ものを使用する。このため、処理部10の内部の略閉空間SP1が窒素ガスで満たされ、液面SS1と大気との接触が遮断されることにより、処理液SOL1の水分の吸収は、従来のバッチ式洗浄装置100に比して著しく減少することになる。従って、処理液SOL1の濃度の経時的な低下も抑制されることになる。
【0034】
以上より、本実施形態によれば、バッチ式洗浄装置1の上部に略閉空間SP1を形成し、この略閉空間SP1を水分の含有量が少ない窒素ガスで満たすことにより、処理液SOL1の水分の吸収を抑制して、処理液SOL1の安定性を高めることが可能となる。また、大気中に存在する他の汚染要素の混入も抑制され、処理液SOL1の清浄度が維持される。
【0035】
<第2の実施の形態>
<装置概要>
第1の実施形態では、バッチ式洗浄装置1について、処理液SOL1と大気との接触を遮断することにより、処理液SOL1の水分の吸収を抑制しているが、枚葉式洗浄装置においても、同様の構成が可能である。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施の形態における基板処理装置として機能する、枚葉式洗浄装置2を模式的に示す図である。本実施形態に係る枚葉式洗浄装置2においては、従来の枚葉式洗浄装置200と同様に、処理部20は図示しない駆動機構により基板W2を保持しつつ回転する回転基台21と、処理液SOL2等の周辺への飛散を防ぐスプラッシュガード(処理液収容部材)24とを備える。さらに、処理部20全体の上部に雰囲気遮蔽板(遮蔽部材)C3を備える。雰囲気遮蔽板C3は、処理部20の上部のカバーとして機能するとともに、回転基台21に保持された基板W2の表面に対向して配置されている。また、雰囲気遮蔽板C3は、回転する基板W2に対して処理液SOL2あるいは純水を吐出する処理液吐出口22と、気体供給ラインLG21から気体バルブVG21を経た乾燥気体を、矢印AR22aに示すように、処理部20の内部に供給する気体供給口SG21とを備えている。処理液吐出口22は、回転基台21の回転軸と同軸に配置され、気体供給口SG21は、処理液吐出口22を囲むように隣接配置されている。
【0037】
また、処理部20には、気体供給ラインLG22から供給され気体バルブVG22を経た乾燥気体を、矢印AR22bに示すように処理部20内の回転基台21の裏面側の空間に供給する気体供給口SG22を備える。
【0038】
さらに、枚葉式洗浄装置2は、従来の枚葉式洗浄装置200と同様に、処理液を貯蔵する処理液タンク25と、ポンプP2と、ヒータH2と、フィルタF2と、循環路J2と、ドレンDR2と、純水供給部DIW2と、処理液バルブVL21、VL22、およびVL23と、純水バルブVW21と、排気部VC21とを主として備える。処理液タンク25と、ポンプP2と、ヒータH2と、フィルタF2とは、循環路J2に設けられている。
【0039】
処理液タンク25については、その上部にタンクカバーC4が配置されているほか、気体供給ラインLG25から気体バルブVG25を経た乾燥気体を、矢印AR22cに示すように、処理液タンク25の内部に供給する気体供給口SG25と、排気部VC25とを備える。
【0040】
本実施形態に係る枚葉式洗浄装置2においても、従来の枚葉式洗浄装置200と同様に、矢印AR21に示すように、洗浄処理を行うための処理液SOL2がポンプP2の作用によって循環路J2を循環する。ポンプP2によって処理液タンク25から送られる処理液SOL2は、ヒータH2で加熱され、フィルタF2でフィルタ処理された後、処理液吐出口22から回転する基板W2の表面に供給される。基板W2の表面に供給された処理液SOL2は、回転基台21の回転に伴って発生する遠心力を受けて基板W2の表面全体に行き渡り、表面全体の洗浄処理を行うことになる。なお、基板W2に対する純水供給部DIW2からの純水も、処理液吐出口22から供給されるが、純水バルブVW21と処理液バルブVL22とを適宜制御することにより、純水と処理液SOL2とを切り替えて供給可能となっている。その場合は、純水が処理液タンク25に流入することがないように、処理液バルブVL21およびVL23が適宜制御される。また、処理部20内に残存する雰囲気は、矢印AR22dに示すように、排気部VC2によって処理部20外に排気される。
【0041】
<処理液の水分吸収の抑制>
次に、枚葉式洗浄装置2における、処理液SOL2の水分吸収の抑制について説明する。枚葉式洗浄装置2においても、第1の実施形態におけるバッチ式洗浄装置1の場合と同様に、乾燥気体によって処理液SOL2と大気との接触を断つことにより、処理液SOL2が水分を吸収することを抑制する。なお、以下においては、各気体供給ラインから供給する乾燥気体として、窒素ガスが用いられる場合を考える。
【0042】
図3に示すように、枚葉式洗浄装置2の処理部20の内部には、処理部20と雰囲気遮蔽板C3とからなる略閉空間SP21が形成されている。この略閉空間SP21に対して、気体供給口SG21およびSG22から、矢印AR22a、AR22bに示すように窒素ガスが連続的に供給される。これにより、それまで略閉空間SP21に存在していた大気は、排気部VC2あるいは処理部20と雰囲気遮蔽板C3との空隙部分などから処理部20の外部に押し出され、略閉空間SP21は窒素ガスで満たされることになる。すなわち、略閉空間SP21に存在していた大気が窒素ガスで置換されたことになり、洗浄処理は窒素ガス雰囲気で行われることになる。
【0043】
また、枚葉式洗浄装置2の処理液タンク25においても、処理液タンク25とタンクカバーC4とからなる略閉空間SP25に対し、矢印AR22cに示すように、気体供給口SG25から窒素ガスを供給し、略閉空間SP25に存在していた大気と窒素ガスとを置換する。大気は排気部VC25により処理液タンク25外に排気される。
【0044】
以上のように大気を窒素ガスで置換することで、処理液SOL2の液面SS21(基板W2上における処理液SOL2の流れの液面と、この処理液SOL2がスプラッシュガード内に飛散した液滴の液面)および液面SS25と大気との接触は遮断される。よって、枚葉式洗浄装置2において、処理液SOL2と大気とが接触することはほぼ回避される。窒素ガスとしては大気に比べ水分の含有量が小さい(乾燥した)ものを使用し、これにより、処理液SOL2に対する水分の吸収は、従来の枚葉式洗浄装置200に比して著しく減少することになる。従って、処理液SOL2の濃度の経時的な低下も抑制されることになる。
【0045】
以上より、本実施形態においても、第1の実施形態におけるバッチ式洗浄装置1の場合と同様に、枚葉式洗浄装置2の処理部に略閉空間SP21を、処理液タンク25の処理液SOL2の上部に略閉空間SP25をそれぞれ形成し、これら略閉空間SP21およびSP25を水分の含有量が少ない窒素ガスで満たすことにより、処理液SOL2の水分の吸収を抑制して、処理液SOL2の安定性を高めることが可能となる。また、大気中に存在する他の汚染要素の混入も抑制され、処理液SOL2の清浄度も維持される。
【0046】
以上、本発明によれば、基板の洗浄に用いる処理液と大気との接触を遮断することにより処理液の水分吸収を低減させ、処理液の濃度低下を抑制することができる。また、大気中の汚染要素の混入も抑制され、処理液の清浄度が維持される。
【0047】
<変形例>
いずれの実施形態においても、供給する乾燥気体は、窒素ガスに限定されない。含有する水分量が少なく、処理液と反応しない気体であればよく、例えば十分に脱水された乾燥空気でもよい。例えば、水分量については、その露点が−60℃程度以下のガスが望ましい。
【0048】
気体の供給方法は上述の実施例に限定されず、異なってもよい。例えば、第1の実施形態において、処理槽カバーC1から供給を行うような構成であってもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1ないし請求項の発明によれば、基板処理装置における処理を、水分の含有量が小さい気体の雰囲気で行うことができ、処理液の水分の吸収を抑制することができる。
【0050】
特に、請求項の発明によれば、水分の含有量が小さい気体を処理液の液面近傍に効率よく供給しつつ、複数枚の基板に対する処理を、水分の含有量が小さい気体の雰囲気で一度に行うことができる。
【0052】
特に、請求項ないし請求項の発明によれば、基板に対する処理を、処理液の消費量を抑制しつつ、水分の含有量が小さい気体雰囲気で行うことができる。
特に、請求項3の発明によれば、水分の含有量が小さい気体を基板表面から飛散した液滴の近傍に効率よく供給しつつ、基板に対する処理を行うことができる。
【0053】
特に、請求項の発明によれば、水分の含有量が小さい気体を基板表面近傍に効率よく供給しつつ、基板に対する処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バッチ式洗浄装置1を模式的に示す図である。
【図2】オーバーフロー槽カバーC2の概略を示す斜視図である。
【図3】枚葉式洗浄装置2を模式的に示す図である。
【図4】従来のバッチ式洗浄装置100を模式的に示す図である。
【図5】従来の枚葉式洗浄装置200を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 バッチ式洗浄装置
2 枚葉式洗浄装置
10、20 処理部
11 処理槽
13 注入管
14 ガイド
21 回転基台
22 処理液吐出口
24 スプラッシュガード
25 タンク
C1 処理槽カバー
C2 オーバーフロー槽カバー
C21 開口部
C3 雰囲気遮蔽板
C4 タンクカバー
DIW2 純水供給部
F1、F2 フィルタ
H1、H2 ヒータ
P1、P2 ポンプ
SG1、SG2、SG21、SG22、SG25 気体供給口
SOL1、SOL2 処理液
SP1、SP21、SP25 略閉空間
SS1、SS21、SS25 液面
W1、W2 基板

Claims (7)

  1. 処理液により基板を処理する装置であって、
    処理液の露出液面が存在する空間に乾燥気体を供給する気体供給手段と、
    処理液が貯留され、処理液に基板を浸漬させて基板の洗浄処理またはエッチング処理を行うための処理槽と、
    前記処理槽の周囲に配置され、前記処理槽から溢れ出た処理液を収容するオーバーフロー槽と、
    前記処理槽内へ処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記処理槽の上部を遮蔽する処理槽用遮蔽部材と、
    前記オーバーフロー槽の上部を遮蔽するオーバーフロー槽用遮蔽部材と、
    を備え
    前記気体供給手段は、
    前記オーバーフロー槽用遮蔽部材の内側端部の四方に形成され、略水平方向に乾燥気体を供給する第1の気体供給口と、
    前記オーバーフロー槽用遮蔽部材の下部に形成され、略鉛直下方向に乾燥気体を供給する第2の気体供給口と、
    を有し、
    前記第1の気体供給口からは前記処理槽用遮蔽部材と前記処理槽内の処理液の露出液面との間の空間に乾燥気体を供給し、
    前記第2の気体供給口からは前記オーバーフロー槽用遮蔽部材と前記オーバーフロー槽内の処理液の露出液面との間の空間に乾燥気体を供給することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記処理液供給手段が前記オーバーフロー漕に収容された処理液を前記処理槽に循環供給することを特徴とする基板処理装置。
  3. 処理液により基板を処理する装置であって、
    処理液の露出液面が存在する空間に乾燥気体を供給する第1および第2の気体供給手段と、
    基板を保持する基板保持手段と、
    基板を保持した前記基板保持手段を回転させる駆動手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板の表面に処理液を供給する処理液吐出手段を有し、前記基板処理手段に保持された基板の表面に対向して配置された遮蔽部材と、
    前記基板保持手段の周囲に配置され、前記基板保持手段に保持された基板の回転に伴って周囲に飛散した処理液を収容する処理液収容部材と、
    を備え、
    前記第1の気体供給手段は、前記遮蔽部材、前記基板保持手段に保持された基板、及び前記処理液収容部材により囲まれた空間に乾燥気体を供給し、
    前記第2の気体供給手段は前記処理液収容部材と前記基板保持手段の裏面の間の空間に乾燥気体を供給することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記処理液吐出手段と連通接続され、前記処理液吐出手段に供給するための処理液を収容する処理液タンクと、
    前記処理液タンクをカバーする処理液タンク用カバーと、
    前記処理液タンク内の処理液の露出液面と前記処理液タンク用カバーの間の空間に乾燥気体を供給する第3の気体供給手段と、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記処理液タンクが前記処理液収容部材に収容された処理液を収容することを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理液吐出手段による処理液の吐出位置が、前記基板保持手段の回転軸の延長線上に存在し、
    かつ、
    前記処理液の吐出方向が、前記回転軸方向と一致することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第1の気体供給手段は、前記処理液吐出手段の処理液の吐出位置の周囲に隣接して前記遮蔽手段に設けられた気体供給口を有し、
    前記気体供給口は、前記遮蔽部材、前記基板保持手段に保持された基板、及び前記処理液収容部材により囲まれた空間に乾燥気体を供給することを特徴とする基板処理装置。
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