JP3776523B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超音波診断装置、特に、立体的投影画像の色付けに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超音波診断装置における二次元断層画像表示(いわゆるBモード表示)では、生体内の断面が白黒の濃淡画像として表示される。しかし、観察したい組織の切断面のみしか表現されないため、画像上で組織を立体的に認識・把握するのは困難である。その一方、生体内の三次元領域に対して超音波の送受波を行い、組織の三次元画像を形成する装置が実用化されつつある。その三次元画像は、例えば、表面抽出を行って得られた組織表面に対し、奥行き感をもたせるための濃淡付けを行ったものであり、組織を立体的に表現することが可能である。なお、三次元領域を画像化する手法としては、積算法や投影法なども知られているが、そのような手法による画像は平面的で奥行き感のないものである。
【0003】
上記従来の三次元画像処理においては、三次元領域内で取り込まれたエコーデータのすべてをいったん三次元エコーデータメモリに格納した上で、その後に、各エコーデータをソフトウエア処理などにより再構成する必要がある。このため、1枚の三次元画像を得るための演算に多くの時間を要し、リアルタイムで三次元画像を表示することは到底困難であった。また、従来の三次元画像は基本的に表面の濃淡付けを基本としているため、組織を透かしてその内部を空間的に表現することは基本的にできなかった。
【0004】
そこで、本願出願人は、特願平8−185781号において新しい画像処理法を提案している。その原理については後に詳述するが、かかる画像処理法によれば組織を立体的かつ透過的に表現でき、またユーザーの好みに応じて、組織表面の立体的表現を強調したり、あるいは組織内部の透過表現を強調したりすることができる。
【0005】
この画像処理法では、取り込まれた受信信号の時系列順で、すなわち、超音波ビームに沿って存在している各エコーデータごとにボクセル演算(後述)が順次実行され、ここで、そのボクセル演算は所定の終了条件が満たされるまで実行される。そして、その終了時点でのボクセル演算値が画素値に対応付けられる。よって、その終了条件を適宜設定すれば、組織表面近傍でボクセル演算を終了させて組織表現を強調した表示を行なえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の画像処理法においては、超音波ビームに沿った各サンプル点に相当する各ボクセルについて、所定の不透明度(オパシティ)が定義される。具体的には、エコーデータの関数としてその不透明度が定義される。ここで、不透明度は各ボクセルの画素値への関連性を規定するものであり、また、各ボクセルの不透明度の累積値を基準としたボクセル演算の終了条件にも関連するものである。それゆえ上記画像処理においては、不透明度を定義する関数に含まれるパラメータ(オパシティパラメータ)をユーザーが可変設定できるように構成されている。
【0007】
かかるパラメータは画面上に例えば数値として表示することは可能であるが、それだけではユーザーが前記パラメータあるいはそれに基づく不透明度の大きさやその度合いを感覚として認識することが困難である。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、三次元画像処理に当たって重要なパラメータの大きさをユーザーが画面上で感覚として容易に認識できるようにすることにある。
【0009】
また、本発明は、単なる白黒濃淡で表現された立体的投影画像に、所定基準の下で着色を施して見栄えを向上することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、超音波ビームを三次元走査して三次元領域に対して超音波を送受波することによりエコーデータを得る送受波手段と、不透明度パラメータの大きさをユーザーによって設定するための入力手段と、前記超音波ビームに沿って各エコーデータごとに不透明度を用いたボクセル演算を順次実行することにより前記三次元領域を輝度の濃淡で表現した立体的投影画像を形成する手段であって、各エコーデータごとに当該エコーデータと前記不透明度パラメータとに基づいて不透明度を決定する立体的投影画像形成手段と、前記不透明度パラメータの大きさに応じて、前記形成された立体的投影画像に対して色付けを行う色付け手段と、を含み、前記ユーザーによって設定された不透明度パラメータの大きさに応じて、表示される立体的投影画像の色合いが変化することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、不透明度を決定する関数に含まれる不透明度パラメータの大きさを画像の色合いとして表現でき、これによりユーザーは画像の色味から不透明度パラメータの大きさを把握できる。また、ボクセル演算の終了条件が不透明度に関連付けられているような場合には、ユーザーは、画像の色味からおよそのボクセル演算範囲(演算終了点の深さ)を認識できる。
【0012】
(2)本発明の好適な態様では、前記色付け手段は、前記不透明度パラメータの値ごとに用意された複数の色変換テーブルと、前記不透明度パラメータの値に応じて前記複数の色変換テーブルの中から特定の色変換テーブルを選択して前記色付けを実行させる選択手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の好適な態様では、前記色付け手段は、前記不透明度パラメータの値に応じて各色の重み付け値を設定する重み付けテーブルと、前記重み付けテーブルにより決定される各色の重み付け値を利用して前記立体的投影画像の色付けを行う手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】
(3)本発明の好適な態様では、前記立体的投影画像形成手段は、エコー値ei ごとにボクセルiの不透明度αi を演算する不透明度演算手段と、エコー値ei ごとにボクセルiの透明度βi を演算する透明度演算手段と、エコー値ei に不透明度αi を乗算し、ボクセルiの発光量を演算する発光量演算手段と、1つ前のボクセルi−1の出力光量にボクセルiの透明度βiを乗算し、ボクセルiの透過光量を演算する透過光量演算手段と、前記発光量と前記透過光量とを加算し、ボクセルiの出力光量を求める光量加算手段と、を含み、終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記立体的投影画像を形成することを特徴とする。また、本発明の好適な態様では、前記立体的投影画像形成手段は、エコー値ei ごとにボクセルiの不透明度αi を演算する不透明度演算手段と、前記エコー値ei 、前記不透明度αi 、及び、1つ前のボクセルi−1の出力光量に相当する入力光量CINi に基づいて、ボクセルiの出力光量COUTiを演算する出力光量演算手段と、を含み、終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記立体的投影画像を形成することを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、超音波ビームに沿って不透明度などを利用したボクセル処理が実行される。これにより、順次取り込まれるエコーデータを時系列順で逐次的にリアルタイム処理でき、また、従来装置において必要であった三次元データメモリを不要にすることができる。すなわち、取り込まれたエコーデータはその取り込み順序で処理され、三次元データメモリにいったんすべてのエコーデータを格納させなくても、データ処理を十分に行える。
【0016】
ちなみに、不透明度αi は、ボクセルi についての周囲への超音波の拡散・散乱の度合いに関わるもので、発光量は、ボクセルiの音源(光源)としての強さを表すものと思われる。一方、透明度βi は、超音波の透過率に関わるもので、透過光量は、ボクセルiを伝達媒体として見た場合にその伝達率に相当するものと思われる。このような発光量と透過光量とが加算されてボクセルiの出力光量が演算される。ここで、出力光量はボクセルiの画素値への寄与度を表すものである。この出力光量は、次のボクセルのボクセル処理(透過光量の演算)に引き渡される。そして、ボクセル処理が最終ボクセルに到達すると、その最終ボクセルの出力光量が画素値に変換される。そして、各画素値が求まれば、それらの画素値の集合として1枚の立体的投影画像が形成される。
【0017】
この超音波画像は、投影画像としての性格と立体画像としての性格とを併せて有することが実験により確認されている。すなわち、生体内の組織をレントゲン写真のように透かして表現でき、その一方、超音波三次元画像のような奥行き感をもって表現できる。よって、例えば胎児の表面と内部の同時観察などを行うことができ、疾病診断に当たって組織の三次元的な把握を容易に行うことができる。
【0018】
もちろん、不透明度及び透明度の定義を変化させることによって、所望の画質の超音波画像を構成でき、例えば透明感を強調したり、または立体感を強調したりすることができる。あるいは、組織表面を強調したり、または組織内部を強調することができる。
【0019】
このような調整は、不透明度などの定義を可変することにより行われ、具体的には、不透明度をパラメータとする終了条件を適宜設定することにより行なうことが可能である。この場合、逐次加算される各不透明度αiの値が大きければ、比較的早い段階で処理が終了することになり、例えば、組織の表面まで透視して画像表現が終了することになる。逆に、各不透明度αi の値が小さければ、比較的遅い段階で処理が終了することになり、例えば、組織の内部の深いところまで透視して画像処理が終了することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
まず、装置構成の説明に先立って、実施形態に係る立体的投影画像の形成方法について説明する。
【0021】
[画像形成原理の説明]
本実施形態に係る画像処理法は、公知のボリューム・レンダリング(Volume Rendering)法を基礎とし、リアルタイムの画像処理(特に、超音波画像処理)にその手法を発展させたものである。その際には、特有の条件が加味されている。
【0022】
図1(A)に示すように、Y方向に向く超音波ビームがX方向に走査されると、走査面10が形成される。この走査面10をZ方向に移動させると、周知のように三次元エコーデータ取込み空間12が形成される。この三次元エコーデータ取込み空間12に対して、各超音波ビームに沿って本実施形態に係るボクセル処理を行い、投影面16上に三次元エコーデータ取込み空間12を投影したものが、図1(B)の超音波画像100である。超音波画像100では、そのX方向の1ライン100aが1つの走査面10に相当する。換言すれば、超音波ビーム(透視線)1本が超音波画像100内の1画素に相当する。
【0023】
ここで、取り込まれたエコーデータの時系列順でそのエコーデータに対して以下に詳述するボクセル処理が行われるので、各エコーデータを三次元エコーデータメモリにいったん蓄積して画像形成に必要な順序でエコーデータを読み出す必要はなく、データ取り込みと同期したデータ処理が可能となる。
【0024】
さて、図2及び図3には、ボクセル20の概念が示されている。1つのボクセルは、受信信号をA/D変換して得られた1つのエコーデータに相当し、換言すれば、そのA/D変換レートの1周期に相当するボリューム(標本点)に相当するものである。すなわち、超音波ビームは、多数のボクセルの集合体として仮定される。図2には各ボクセルがi−1からLLASTまで示されている。最初のボクセルから順次処理を行って得られた値が超音波画像を構成する1画素の輝度値P(x,y)に対応する。
【0025】
ここで、各ボクセルに対し、不透明度αと透明度β[本実施形態ではβ=(1−α)]を定義することにする。不透明度αは、図3に示すようにボクセルの周囲への自発的な発光に相当するものである。透明度(1−α)は1つ前のボクセルからの光に対する当該ボクセル中の透過度合いに相当するものである。不透明度αは0≦α≦1の範囲に設定され、本実施形態において、その不透明度はエコーデータ(エコー値)の関数として定義される。具体的には、例えば、
【数1】
α=k1・ek2 …(1)
として定義される。ここで、eはエコーデータの値であり、またk1は係数(パラメータ)であり、ユーザーにより可変設定される。k2としては望ましくは1よりも大きい数値が代入され、例えばk2=2又は3である。すなわち、エコーデータの値eに対してαは非線形に変化する。
【0026】
図2に示されるように、あるボクセルiには、入力光量CINi と出力光量COUTiとが定義され、その入力光量CINi は1つ前のボクセルi−1の出力光量COUTi-1に等しい。すなわち、
【数2】
INi =COUTi-1 …(2)
の関係がある。ただし、ボクセル処理が開始される開始ボクセルにおいてはCINi=0である。なお、開始ボクセルは自動的に設定され又は人為的に設定される。
【0027】
各ボクセルには、上記の不透明度αと透明度(1−α)に基づいて、発光量と透過光量が定義される。すなわち、ボクセルiの発光量は、不透明度とエコーデータの積として定義され、αi ・ei である。ボクセルiの透過光量は透明度と入力光量の積として定義され、(1−αi )・CINi である。
【0028】
本実施形態において、図4に示すように、その発光量と透過光量は以下のように加算され、当該ボクセルの出力光量COUTiが決定される。
【0029】
【数3】
OUTi=(1−αi )・CINi +αi ・ei …(3)
ただし、上記第2式からCINi =COUTi-1である。すなわち、1つ前のボクセルでの計算結果が次のボクセルの計算に利用される。
【0030】
上記の第3式を開始ボクセルから次のボクセルへ、そして、その次のボクセルへと順次行っていく間において、各ボクセルの不透明度αi を加算し、その加算値Σαi が1に到達した時点で、処理を終了させる(終了条件)。ただし、処理が最後(又は設定された深さ)のボクセルLLASTとなった場合にも処理を終了させる(強制終了条件)。すなわち、処理が終了する条件は、
【数4】
Σαi =1 or i=LLAST …(4)
である。Σαi =1での処理の終了は、不透明度の総和が1に到達した時点で処理を停止させることを意味し、もちろん、条件に応じて上記第4式の条件、特にαi の最大加算値(終了判定値)を変更させてもよい。
【0031】
以上の終了判定がなされた時点でのボクセル(最終ボクセル)の出力光量COU T が、対応する画素の輝度P(x,y)として利用される。そして、このような超音波ビームごとの画素値演算がすべての超音波ビームについて行われると、超音波画像を構成するすべての画素の画素値を得られる。すなわち、1枚の超音波画像が形成される。
【0032】
上記第3式が示すように、画素の輝度値P(x,y)には、開始ボクセルから終了ボクセルまでのすべてのエコーデータの値が反映されている。しかし、それは従来のように単なる単純積算でなく、各ボクセルでの超音波の散乱と吸収の両方を反映したものとなっている。よって、あたかも光源から光が出て、各ボクセルでの散乱及び吸収を経て透過した光によって形成される像のような奥行き感(立体感)と透明感の両者の性質をもった超音波画像を構成できる。
【0033】
ところで、上記第3式においては、透明度が(1−αi )で定義され、すなわち不透明度αi によって透明度を表すことができるので、演算式中から透明度の概念を見掛け上消去することができる。よって、以下のように第3式を式変形することにより、同じ原理に基づいて、出力光量COUTiを演算できる。
【0034】
【数5】
Figure 0003776523
上記の第5−1式は第3式を書き換えたもので、その第2項をΔi で置き換えると、第5−2式が得られる。すなわち、ボクセルiの出力光量COUTiは、入力光量CINi に修正光量Δi を加算したものとして定義できる。この5−2式においても、上記の式変形の過程を見れば明らかなように、透明度(1−αi )の概念は内包されており、原理上異ならない。
【0035】
[好適な実施形態]
次に、上記画像処理が適用された超音波診断装置につき図面を用いて説明する。
【0036】
図5には、本発明に係る超音波診断装置の第1の実施形態が示されている。図5において、超音波探触子30は三次元データ取込用超音波探触子であり、電子走査されるアレイ振動子を機械走査することによって三次元データ取込み空間を形成するものである。
【0037】
送受信部32は超音波探触子30に対して送信信号を供給すると共に、超音波探触子30から出力された受信信号に対して増幅や検波などの処理を行う。
【0038】
立体的投影画像形成部34は、上述した画像処理に基づいて立体的投影画像を形成する手段である。この場合、上述したボクセル演算において、不透明度αを決定するためのパラメータk1は、オパシティパラメータ入力部44から与えられる。すなわち、上記第1式に示したように、設定されたパラメータk1に基づいて各ボクセルの不透明度がエコーデータの関数として定義される。
【0039】
デジタルスキャンコンバータ(DSC)36は、形成された立体的投影画像に対して必要な画像処理を行って出力するものである。
【0040】
カラーパレット部38は、このように形成された立体的投影画像に対してパラメータk1に基づく色付け特性に応じて色付けを行う手段である。このカラーパレット部38には、後述するように、各パラメータの値ごとに色付けテーブルが備えられている。すなわち、カラーパレット部38においては設定されたパラメータk1の大きさに応じていずれかの色付けテーブルが選択され、その選択された色付けテーブルを利用して立体的投影画像に対する色づけが行われる。このように色付けされた立体的投影画像は表示部40に出力され、色付けされた立体的投影画像が表示される。
【0041】
ダイヤル42は、ユーザーによってパラメータk1を設定するための手段であり、本実施形態においては例えばそのパラメータの値を8段階に可変設定することできる。このように設定されたパラメータはオパシティパラメータ入力部44に入力され、そのオパシティパラメータ入力部44から上述のように立体的投影画像形成部34及びカラーパレット部38へ決定されたパラメータk1が出力される。
【0042】
図6には、図5に示すカラーパレット部38が有する複数の色付けテーブルが示されている。図6においては複数の色付けテーブルのうちテーブル1及びテーブル2が例示されている。各テーブルにおいては、R、G、BごとにDSC出力値と分配比との関係が定義されている。すなわち、立体的投影画像における各部分の色はこのようなRGBの混合により規定されることになる。
【0043】
本実施形態では、パラメータk1の値が大きいほど暖色系の色が強くなるように色付けテーブルが構成されており、一方、パラメータk1の値が小さくなるにしたがって寒色系の色が強くなるようにテーブルが構成されている。換言すれば、上記のボクセル演算の終了条件との関係から、例えばパラメータの値が比較的大きく、例えば組織の表面でボクセル演算が終了するような条件が定められている場合、立体的投影画像は暖色系の色によって着色され、一方、組織の内部までボクセル処理が進行するような終了条件が設定される場合には、すなわちパラメータの値が比較的小さく設定されるような場合には立体的投影画像が寒色系の色によって着色されるように構成されている。
【0044】
図5に示す実施形態では、カラーパレット部38が有する複数のテーブルがパラメータk1の値に応じて切り替え使用されていたが、以下に色付け手段の他の構成例について説明する。
【0045】
図7には、本発明に係る第2の実施形態の構成が示されている。なお、図5に示す構成と同様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。
【0046】
図7に示す構成においては、カラーパレット部50が図8に示すような特性を有している。図8においてRGBのそれぞれの関数の横軸はオパシティパラメータであり、その縦軸は分配比である。すなわち、ダイヤル42によってパラメータが指定されると、オパシティパラメータ入力部44を介してそのパラメータがカラーパレット部50に入力され、そのパラメータに対応するRGBのそれぞれについて分配比が決定される。そのような各色の分配比は乗算部52に出力されており、DSC36から出力された出力値にそれぞれの分配比が乗算されている。これによって、図5に示した構成と同様にオパシティパラメータの大きさに応じて立体的投影画像に対して着色を施すことが可能である。この実施形態においても、パラメータの値が比較的大きい場合には暖色系の色が強くなるように設定されており、一方、パラメータの値が比較的小さな場合には寒色系の色が強調されるように設定されている。
【0047】
したがって、以上の各実施形態によれば、ユーザーによって設定されるパラメータがどの程度立体的投影画像に反映されるかを画像上で表現でき、ユーザーは感覚としてパラメータの大きさ、換言すれば不透明度の全体的傾向を把握することが可能になる。また、本実施形態において、パラメータは不透明度に直接関連し、さらにその不透明度はボクセル演算の終了条件に関連しているため、色付けされた立体的投影画像のその色合いから、ユーザーはおよそ終了条件がどのように設定されているかを感覚として認識できる利点もある。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、三次元画像処理に当たって重要なパラメータの大きさをユーザーに対し画面上で感覚として容易に認識させることができ、特に立体的投影画像の形成に当たって不透明度を決定するパラメータの大きさを当該画像の色合いとして容易に認識させることができる。さらに、本発明によれば、ボクセル演算の終了条件を立体的投影画像の色としてユーザーに表現できるという利点もある。また、本発明によれば、単なる白黒濃淡で表現された立体的投影画像に所定の基準に基づく着色を施して、その見栄えを良好にすることができる。
【0049】
また、本発明によれば、例えば胎児の表面像を中心として立体的投影画像を形成した場合に、その胎児表面に暖かみのある着色を施すことができ、その一方、例えば胎児の内部まで投影した立体的投影画像を形成する場合には、その内部を寒色系の色を利用して表現でき、リアリティのある画像を提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三次元データ取込み空間と投影画像との関係を示す図である。
【図2】 各ボクセルの入力光量と出力光量との関係を示す図である。
【図3】 各ボクセルの発光量を示す図である。
【図4】 ボクセルの出力光量を説明するための図である。
【図5】 本発明に係る第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】 カラーパレット部が有する複数のテーブルを示す図である。
【図7】 本発明に係る第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】 カラーパレット部が有するテーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
30 超音波探触子、32 送受信部、34 立体的投影画像形成部、38カラーパレット部、42 ダイヤル、44 オパシティパラメータ入力部、50カラーパレット部、52 乗算部。

Claims (7)

  1. 超音波ビームを三次元走査して三次元領域に対して超音波を送受波することによりエコーデータを得る送受波手段と、
    不透明度パラメータの大きさをユーザーによって設定するための入力手段と、
    前記超音波ビームに沿って各エコーデータごとに不透明度を用いたボクセル演算を順次実行することにより前記三次元領域を輝度の濃淡で表現した立体的投影画像を形成する手段であって、各エコーデータごとに当該エコーデータと前記不透明度パラメータとに基づいて不透明度を決定する立体的投影画像形成手段と、
    前記不透明度パラメータの大きさに応じて、前記形成された立体的投影画像に対して色付けを行う色付け手段と、
    を含み、
    前記ユーザーによって設定された不透明度パラメータの大きさに応じて、表示される立体的投影画像の色合いが変化することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記色付け手段は、
    前記不透明度パラメータの値ごとに用意された複数の色変換テーブルと、
    前記不透明度パラメータの値に応じて前記複数の色変換テーブルの中から特定の色変換テーブルを選択して前記色付けを実行させる選択手段と、
    を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記色付け手段は、
    前記不透明度パラメータの値に応じて各色の重み付け値を設定する重み付けテーブルと、
    前記重み付けテーブルにより決定される各色の重み付け値を利用して前記立体的投影画像の色付けを行う手段と、
    を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記立体的投影画像形成手段は、
    エコー値ei ごとにボクセルiの不透明度αi を演算する不透明度演算手段と、
    エコー値ei ごとにボクセルiの透明度βi を演算する透明度演算手段と、
    エコー値ei に不透明度αi を乗算し、ボクセルiの発光量を演算する発光量演算手段と、
    1つ前のボクセルi−1の出力光量にボクセルiの透明度βiを乗算し、ボクセルiの透過光量を演算する透過光量演算手段と、
    前記発光量と前記透過光量とを加算し、ボクセルiの出力光量を求める光量加算手段と、
    を含み、
    終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記立体的投影画像を形成することを特徴とする超音波診断装置。
  5. 請求項1記載の装置において、
    前記立体的投影画像形成手段は、
    エコー値ei ごとにボクセルiの不透明度αi を演算する不透明度演算手段と、
    前記エコー値ei 、前記不透明度αi 、及び、1つ前のボクセルi−1の出力光量に相当する入力光量CINi に基づいて、ボクセルiの出力光量COUTiを演算する出力光量演算手段と、
    を含み、
    終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記立体的投影画像を形成することを特徴とする超音波診断装置。
  6. 請求項1記載の装置において、
    前記不透明度パラメータの値が大きくなると、表示される立体的投影画像において暖色 系の色が強くなり、
    前記不透明度パラメータの値が小さくなると、表示される立体的投影画像において寒色系の色が強くなることを特徴とする超音波診断装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記超音波ビームに沿ったボクセル演算の終了条件が前記不透明度に関連付けられ、
    前記不透明度パラメータの値の大きさに応じて、表示される立体的投影画像において組織表面の立体感又は組織内部の透明感が強調され、組織表面と組織内部とが異なる色合いで表現されることを特徴とする超音波診断装置。
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