JP3776476B2 - 塗布方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、常温で液状の加熱硬化型緩衝材などの高粘度流体を被塗布物に均一に塗布するための塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の塗布方法としては、特開平6−286483号公報や実公平6−39825号公報に記載のように、シーラ等の高粘度流体を塗布ノズルの開閉弁や塗布材を圧送するポンプをオン・オフ操作しながら塗布するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにおいては、図4に示すように、塗布開始時には、供給経路内の残圧により塗布材100が余分に塗布ノズルから吐出して、被塗布物101に所定の塗布厚よりも厚い盛り上がり部102を形成してしまう。また、終了時には、高粘度のため塗布材100の切れが悪く引張られてはね上がり部103を形成してしまう。
この結果、このまま塗布材100が硬化すると、所定塗布厚の均一な塗布面を得るためには、盛り上がり部102とはね上がり部103を何等かの方法で処理しなければならず、作業が煩雑になるという問題点を有していた。
【0004】
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、塗布の開始時に盛り上がったり、終了時にはね上がったりすることなく、所定塗布厚で均一な平ビードが得られる塗布方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、塗布ノズルを被塗布物に対し相対的に移動して高粘度流体などの塗布材を被塗布物に塗布する塗布方法において、塗布開始位置に塗布ノズルを位置決めして塗布ノズルの開閉弁を開状態にする工程と、供給ライン内の残圧により塗布ノズルの開状態により吐出された高粘度流体を、塗布方向とは反対方向に塗布ノズルを移動し、塗布ノズルの先端を塗布面に近づけるように傾斜させながら塗布方向と反対方向に移動する工程と、塗布ノズルの先端と塗布面が接触した際に塗布材を圧送するポンプを始動して塗布ノズルと塗布面を所定距離だけ離して塗布ノズルを塗布方向に移動しつつ塗布材を塗布面に塗布する工程と、塗布終了位置に塗布ノズルが位置した時に前記開閉弁を閉状態にして塗布作業を終了させると共に前記ポンプを停止する工程と、塗布面に塗布ノズルを近づけつつ更に塗布ノズルを塗布方向とは反対方向に傾斜させつつ移動する工程とから成ることを特徴とする。
【0006】
【作用】
塗布開始位置と塗布終了位置の近傍で塗布対象部位以外の位置に夫々ダミーポイントを設定し、塗布開始時に塗布方向と反対方向に塗布ノズルの先端を塗布面に近づけつつ前記ダミーポイントに移動すると共に、塗布終了時に塗布面に塗布ノズルを近づけつつ塗布ノズルを前記ダミーポイントに移動することによって、塗布開始位置と塗布終了位置に塗布材の盛り上がりやはね上がりが生ずることなく均一に塗布される。
【0007】
【実施例】
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る塗布方法を実施する塗布装置の構成図、図2は本発明に係る塗布方法の説明図、図3は液状の加熱硬化型緩衝材を燃料タンクに塗布して硬化させた状態を示す斜視図である。
【0008】
本発明に係る塗布方法を実施する塗布装置は、図1に示すように、塗装ロボット1のアーム先端に塗布ノズル2や開閉弁3などから成る塗布ガンヘッド4を装着し、ギヤポンプ5などを備えた緩衝材供給装置6から塗布ノズル2に常温で液状の加熱硬化型緩衝材を供給し、予めティーチングしておいた教示プログラム(塗布ノズル2の位置、速度や緩衝材の吐出時期など)を再生して、位置決め装置7で位置決めされた燃料タンク8表面の所定部位に塗布するものである。
【0009】
また、塗布装置は、塗装ロボット1を制御するロボット制御盤9と、緩衝材供給装置6を制御する緩衝材供給装置制御盤10と、供給ライン11の途中に定流量吐出ユニット12と、定流量吐出ユニット12を制御する定流量吐出ユニット制御盤13を備えている。更に、14はロボット操作盤、15は塗装ロボット1のティーチングボックス、16は塗布装置全体を制御する全体制御盤、17は全体操作盤、18は乾燥機である。
【0010】
塗布ガンヘッド4は、図2に示すように、先端2aに開口部2bを有し塗布方向に対して直角方向には広げ塗布方向には絞るように形成した塗布ノズル2と、塗布ノズル2を案内するガイドローラ20と、フローティング機構(不図示)などから構成されている。
【0011】
以上のように構成された塗布装置により実施される本発明の塗布方法を、図2に示すような塗布範囲に常温で液状の加熱硬化型緩衝材21を塗布する場合について説明する。
【0012】
先ず、初期状態として開閉弁3が閉状態、ギヤポンプ5が停止状態であり、供給ライン11内に残圧が存在しているとする。図2に示すように、塗布ノズル2の先端2aを塗布対象部位の塗布開始位置P1に位置決めした後に、塗布ノズル2の開閉弁3を開状態にする(A工程)。
【0013】
次いで、通常の塗布方向と反対方向に塗布ノズル2の先端2aを図2で明示の通り塗布方向とは反対方向に傾斜させ、塗布面21に近づけつつダミーポイントP2に移動させると、移動中に供給ライン11内の残圧により常温で液状の加熱硬化型緩衝材21が塗布ノズル2の開口部2bより塗布面22に吐出される(B工程)。塗布開始位置P1からダミーポイントP2の間で塗布された緩衝材21による塗布膜は徐々に薄くなり、図2に示すように、塗布範囲に塗布される厚さ(例えば、1.5mm)より厚くなることはない。
【0014】
更に、塗布ノズル2の先端2aと塗布面22が接触した際に緩衝材21を圧送するギヤポンプ5を始動して塗布ノズル2と塗布面22を所定距離(例えば、1.5mm)だけ離して塗布ノズル2を塗布方向に移動しつつ緩衝材21を塗布範囲に塗布する(C工程)。すると、塗布範囲には厚さが均一な塗布膜が形成される。
【0015】
次いで、塗布対象部位の塗布終了位置P3に塗布ノズル2が位置した時に、開閉弁3を閉状態にすると共に、ギヤポンプ5を停止する(D工程)。
【0016】
次いで、塗布面22に塗布ノズル2の先端2aを近づけつつ開閉弁3と開口部2bの間に残存する余剰な緩衝材21を塗布面22に擦り付けながら、更に塗布ノズル2をダミーポイントP4まで移動させる(E工程)。そして、塗布ノズル2がダミーポイントP4に到達したら塗布作業は終了する。また、塗布終了位置P3からダミーポイントP4の間で塗布された緩衝材21による塗布膜は徐々に薄くなり、図2に示すように、塗布範囲に塗布される厚さ(例えば、1.5mm)より厚くなることはない。図2明示通り、塗布ノズル2をダミーポイントP4まで移動させる際には、塗布終了位置P3からダミーポイントP4まで、塗布ノズル2を塗布方向とは反対方向に傾斜させる。
【0017】
A工程からE工程を経て燃料タンク8への緩衝材21の塗布作業が終了すると、乾燥機18で燃料タンク8を加熱する。すると、塗布された緩衝材21が硬化して、図3に示すように、燃料タンク8表面の複数の箇所に、緩衝材21が塗布開始時に盛り上がったり、塗布終了時にはね上がったりしていない均一な平滑ビード25が形成される。
【0018】
なお、塗布ノズル2を移動させる代りに塗布ノズル2を固定し、被塗布物である燃料タンク8を移動させ、液状の加熱硬化型緩衝材21を燃料タンク8に塗布するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、均し部材を別途設けることなく、塗布開始時に塗布材が盛り上がったり、塗布終了時にはね上がったりすることなく、所定塗布厚で塗布材を塗布することが出来る。
また、均し部材を必要としないため、均し部材に付着した余分な塗布材を清掃する等の煩雑な作業が不要となり、生産性が向上する。
更に、盛り上がりやはね上がりが発生しないので、盛り上がり部やはね上がり部を平滑にする作業が不要となり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布方法を実施する塗布装置の構成図
【図2】本発明に係る塗布方法の説明図
【図3】液状の加熱硬化型緩衝材を燃料タンクに塗布して硬化させた状態を示す斜視図
【図4】従来技術による塗布状態を示す断面図
【符号の説明】
1…塗装ロボット、2…塗布ノズル、2a…塗布ノズルの先端、3…開閉弁、4…塗布ガンヘッド、5…ギヤポンプ、21…常温で液状の加熱硬化型緩衝材(塗布材)、22…塗布面、P1…塗布開始位置、P2,P4…ダミーポイント、P3…塗布終了位置。
Claims (1)
- 塗布ノズルを被塗布物に対し相対的に移動して高粘度流体などの塗布材を被塗布物に塗布する塗布方法において、
塗布開始位置に塗布ノズルを位置決めして塗布ノズルの開閉弁を開状態にする工程と、 供給ライン内の残圧により塗布ノズルの開状態により吐出された高粘度流体を、塗布方向とは反対方向に塗布ノズルを移動し、塗布ノズルの先端を塗布面に近づけるように傾斜させながら塗布方向と反対方向に移動する工程と、
塗布ノズルの先端と塗布面が接触した際に塗布材を圧送するポンプを始動して塗布ノズルと塗布面を所定距離だけ離して塗布ノズルを塗布方向に移動しつつ塗布材を塗布面に塗布する工程と、
塗布終了位置に塗布ノズルが位置した時に前記開閉弁を閉状態にして塗布作業を終了させると共に前記ポンプを停止する工程と、
塗布面に塗布ノズルを近づけつつ更に塗布ノズルを塗布方向とは反対方向に傾斜させつつ移動する工程と、
から成ることを特徴とする塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00972895A JP3776476B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00972895A JP3776476B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196979A JPH08196979A (ja) | 1996-08-06 |
JP3776476B2 true JP3776476B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=11728381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00972895A Expired - Lifetime JP3776476B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3776476B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013052379A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-21 | Toyota Motor Corp | 塗布装置 |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP00972895A patent/JP3776476B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08196979A (ja) | 1996-08-06 |
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