JP3776125B2 - 流動性媒体の吐出装置 - Google Patents

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Description

利用分野及び先行技術
本発明は、媒体リザーバ及びスラスト・ピストンポンプを収容する主要本体を有する流動性媒体の吐出装置に関するものである。当該スラスト・ピストンポンプは、始動位置とポンプストローク末端位置の間においてピストン走路内を転位可能であるポンプピストンを有する。更に、当該ポンプは、吐出流路によって当該装置の吐出開口に対して接続され、ポンプシリンダによって画成されるものであり、且つ媒体リザーバを形成し、ポンプピストンを収容するものでもあるように成したポンプチャンバを有する。
WO91/13689は、請求の範囲1、12及び14の前提部分による部分的なストロークにおける単一の使用のための吐出装置を示している。
そのような吐出装置は、本件出願の欧州特許第311 863号(=米国特許第4 964 069号)で説明されている。当該特許明細書は、部分的なストロークの吐出に先立って、固有の作動圧力がオペレータによって付加されなければならず、その結果、この圧力点の克服の後に液体の吐出が所定の最小の力及び速度で発生するようにして、協働するスナップ・係止手段の様式で構成されるポンプシリンダ及び弾性ストッパを開示し保護するものである。この構造は、例えば媒体の噴霧において、その圧力が最初の瞬間から噴霧目的に足る十分なものであることを保証し、更に、ポンプがその末端に達するまで作動されること、即ち、ポンプが完全なストロークを実行し、ポンプシリンダを同時に形成するものであるその媒体リザーバの全内容物が1回又は2回のストロークで吐出されることをも保証する。そのような単独又は複式段階の投薬装置即ち調剤装置は、調合、汚染、保管又はその他の基準が特に致命的である薬剤の投与のために有益である。
更に、本出願人の国際特許第92/00812号は、ピストンとしても同時に作用するプラグによって密閉され、当該プラグが作動目的のために針で孔をあけられるように成した、単独の吐出ストロークのための媒体リザーバの使用を開示している。その媒体リザーバは、外部突起を有し、且つスナップ締付けの様式においてケーシング主要本体の内部の対応する突起と協働するように成した、スリーブの中に収容される。作動においては、前記ビードがそれらが係合する面上を摺動する前に、先ずその静止摩擦を克服することが必要であり、その結果、圧力点が克服されなければならない。
課題及び解決
従って、本発明の目的は、結果として生じる汚染又は調合の問題を回避しつつ、特に偶発的な二重使用又は不完全な作動を防止する観点で、そのような吐出装置を更に開発することである。
本発明に拠る干渉顕在化クロージャは、本発明の1つの実施例では、ポンプシリンダと共に移動可能である少なくとも1つのポンプ部分と、主要本体に接続されるケーシング部分との間のおける少なくとも1つの材料ブリッジによって形成されることが可能である。その材料ブリッジは、ケーシング部分及びポンプ部分の一体的な構造によって有益に形成される。
それ故、所定の破壊点は、吐出装置の相互に移動可能な部分の間に創出される。それが無傷であることは、媒体リザーバの一服分の充填剤が未開封且つ未使用であるという確かなサインである。ユーザーは、このことを、光学的に、或いは作動部分を僅かに捻じることによって確認することが可能である。チェックを容易にするためには、切り欠かれた窓が設けられることが可能であり、或いはポンプの各部分が透明な材料によって形成されることも可能である。破壊変形の場合に変色するプラスチック材料を使用することもまた実行可能である。移動可能な部分及びケーシングの上におけるマークもまた、実行可能であろう。当該材料ブリッジは、好ましくは、媒体リザーバとして作用するポンプシリンダを保持し且つ任意に部分的に収容する作動スリーブと、作動ショルダ部を設けた基部ケーシング部分の内側部分との間に形成される。それらの作動ショルダ部は、2本の指のためのサポートとして機能し、親指が作動スリーブを押し込むのである。当該材料部分を剪断し切り離すべく、適切な力が付加されることが可能である。同時に付加される力の結果として、適切な作動力が産み出され、ポンプを確実に作動させることになる。
材料ブリッジは、例えば、作動スリーブの外周において且つ後者と前記スリーブを包囲するリングの間において設けられることが可能であり、当該リングは、対面する部分、即ちケーシングに対してスナップ嵌めで固定される。これは、作動スリーブをケーシングとは別体に製造することを実行可能にする。しかしながら、材料ブリッジは、ケーシングの上に成形されることも可能であり、円形の締付け要素は、対面する移動可能な部分、ポンプシリンダ、或いは作動スリーブに対して、係合又はその他の方式で固定されることが可能である。
本発明の1つの特徴に拠れば、材料ブリッジを介してポンプ部分の上に成形される要素は、ハウジングの突起を外側から包囲することになる。この場合、当該要素は、ポンプ部分とハウジングの間の接続間隙を完全にカバーするものであり、更に、ポンプ部分とハウジングの間の光学的且つ機能的な結合を提供するだけでなく、干渉顕在化接続部を操作するあらゆる可能性を防止するものでもある。それは、好ましくは、スナップ嵌め接続部が引抜きに対して確保され、何者かがポンプシリンダをハウジングから引き抜こうとする場合にはそれが破壊されるようにして、設けられるべきである。この場合には、材料ブリッジ及び干渉顕在化クロージャは、壊れることになる。
特には、当該要素は、実質的に半径方向の底部リング部分及び隣接するジャケットから構成されるL字形の断面を備えたリングであることが好適である。ジャケットの内部は、好ましくは、スナップ輪郭を設けられる。このスナップ輪郭は、リング又はリング切片状に成形される突起において、対応して成形される輪郭とスナップ作動様式で協働することが可能である。
これらの特徴及び更なる特徴は、請求項、説明及び図面から収集され得るものであり、それらの個別的な特徴は、単独であるか又は副次的な組合せの形態の両方に従って、本発明の1つの実施例において更にその他の分野においても実行されることが可能であり、本文において保護が請求されることになる有益且つ独立して保護可能な構造を構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
図面において、図1〜5は、よりよい理解のために、本発明の前提となる内容を示し、本発明で使用される基本的な構成を説明している。すなわち、
図1 干渉顕在化クロージャを備えた吐出装置を介する長手方向断面図である。
図2 図1の矢印IIの方向における図面である。
図3 断面で示されているが、図2からの詳細図である。
図4 図2における線IVに沿って得られる断面図である。
図5 干渉顕在化クロージャ・リングの上に成形される1つの実施例を介する部分的な長手方向断面図である。
本発明の好適な実施例が、図6及び図7を参照して詳細に説明される。
図6 更なる好適な実施例を介する長手方向断面図である。
図7 図12の実施例の上面図である。
実施例の説明
図1で示される吐出装置11は、2つの部分から成る主要本体12を有する。それは、2つの作動ショルダ部14及びそれに接続されるジャケット15を備えた肩飾り状の形状を有する基部ケーシング部分13を包含する。その基部ケーシング部分は、平坦であるか或いは扁平卵形であり、その最も大きな張出し部を図面平面内に有するものであるが、それは、それに直交してより小さな寸法を有する。ジャケット15は、図1における右側から左側の方向において長いものであり、図面平面にほぼ平行であるその2つの側面において、底部に向かって開放する切欠き16を有する。
基部ケーシング部分13には、即ち部分13から上向きに突出するコネクタ18の下側内部には、作動スリーブ17が一体的に射出成形される。基部ケーシング部分13と作動スリーブ17の間の一体的な接続は、図2から図4で示されるように材料ブリッジ19によって行われる。作動スリーブの上側フランジ21の外側縁部とコネクタ18の内部における内側フランジ突起22との間の間隙20は、図示の実施例では3つの薄い接続ウェブによって架橋される。これらの接続ウェブは、三角形の形状を有するものであり、それらの先端は、所定の破壊点を形成すべくウェブ22の上に成形される。製造の観点からは、標準的なバリの寸法をほとんど越えないものである対応する小さな凹みの結果として、それらは、2つのプラスチック射出成形部品の間の分割面上に形成され得るものである。これらの成形部品は、一方ではジャケット15の内部の空間23を形成するものであり、もう一方ではコネクタ18内の空間を形成する。従って、一様に周囲方向に配分される3つの材料ブリッジ19は、一方では作動ショルダ部14の内部及び底部によって、もう一方ではフランジ21の上側縁部によって形成される平面内に配置される。
作動スリーブ17は、その底部25から判断してスリーブの長さのほぼ3/4にまで達する内側リブ24を有する。同者の上では、ポンプシリンダ27の底部26が支持される。当該ポンプシリンダは、ガラスで形成されるほぼ円筒形の底部閉鎖式スリーブの形状を有し、更に上側側面フランジ28をも有する。それは、吐出されるべき媒体29のためのリザーバとポンプシリンダを同時に形成するものである。その内周面は、結果としてピストン31のためのピストン走路30を形成することになり、当該ピストンは、ゴム又は類似の弾性材料のピストンプラグの形態として構成される。それは、長手方向断面ではH字形の形状を有する肉厚の管であり、その外側ジャケットがピストン走路を形成する。中央クロージャ・ウェブ32は、管内部を横断して閉鎖するものであり、その頂部及び底部では、ほぼ円錐形であることが可能である凹部33がクロージャ・ウェブ32に接続して形成される。
ピストンプラグ31は、密封される媒体29の上に配置される。充填は、空気を包含するか或いは包含せずに行われる。ポンプシリンダは、作動スリーブの上側部分に僅かな圧力を加えて挿入されるものであり、その大部分が作動ショルダ部14の上を越えるようにして、コネクタ18を介してコネクタ部分34の中に伸延する。このコネクタ部分は、アダプタとしても構成され得るものである。それは、実質的に円筒形であるか或いは僅かに円錐形を呈するシャフトを有して、上側に球状の丸みを備えた指状の部分であり、ポンプの軸線35の方向に走るものである。前記丸みの中央には、従来的なスプレーノズルの形態にある吐出開口36が設けられる。しかしながら、その吐出開口は、例えば液体又は糊状の媒体の調合放出のようにその他の所定の吐出形態のためのものとして設けられることも可能であり、或いは、その他の形状を有して、人体の開口部の形状に合わせて良好な放出の適応形態を許容することも可能である。従って、コネクタ部分34は、基部ケーシング部分とは別体に製造することもまた有益であり、例えば開口内に3つのタブを嵌合させ且つ鉤状頭部を設けられるスナップ締付け具37によってそれに対して固定され、そのコネクタ部分は、コネクタ18の中央に配置されることになる。コネクタ部分34の脱落を防止すべく、当該スナップ締付け具は、自動係止方式のものとして構成されることが可能である。保護スリーブ38は、汚染からコネクタ部分を守るものである。
コネクタ部分の内側には、ピストンロッド部分39が存在する。それは、内側吐出流路40を有するものであり、コネクタ部分34の上側端部において内側方向に成形されるスリーブ41の中に挿入される。前記ピストンロッド部分39の中には、例えば貫入することによって或いは対応する保持リブを設けた開口の中へ嵌入することによって、下向きに傾斜して切り欠いた中空のスチール針の形態にあるラム42が挿入される。
スチール針42、ゴム状の材料で形成されるピストンプラグ31及びガラス製のポンプシリンダ/媒体リザーバを例外として、すべてのポンプ部品はプラスチック製の射出成形品である。
基部ケーシング部分13及び作動スリーブ17を包囲する構成要素の製造において、ポンプシリンダ27は、作動スリーブ17の中に形成される受容器43の中へ上から挿入される。前記シリンダ27は、ピストンプラグ31によって気密に密閉される媒体29を収容する。
続いて、ピストンロッド部分及びラム42をその上に事前に組み立てたコネクタ部分が取付けられ、それは、基部ケーシング部分の中に嵌合して、スナップ締付け具37によって固定されることになる。従って、保護スリーブ38を取付けた後、吐出装置は、組み立てられるのである。使用目的のために、ユーザーによって保護スリーブ38が取り外された後、吐出装置は、3本の指、即ちショルダ部14に置かれる2本の指と作動スリーブ17の底部25に置かれる親指の間に挾んで持ち上げられる。親指は、窓状の切欠き16の中に納まり、結果として適切な作動間隙を有するのである。吐出開口36は、対応する個所へと案内され、その作動圧力は、作動スリーブに掛る強力な圧力により、材料ブリッジ19によって形成される所定の破壊点が引き裂けて破断するような程度まで高められるので、作動スリーブは、ポンプシリンダと共に上向きに移動され得ることになる。これは、先行する強力な圧力の高まりの結果として、吐出ストロークの速やかな遂行が生じることを保証するようにして迅速に行われる。ポンプシリンダは、ラム42に対向して上向きに移動され、後者はピストンプラグの中央ウェブ32を貫通するが、ピストンプラグ材料の弾性の結果として、外側表面において直ちに再度密閉される。媒体は、中空の針として構成されるラムの内側流路を介してのみ、吐出流路40及び吐出開口36を介して上向きに逃れることが可能であり、そこで噴霧されるか或いはそれに対応する釣り合った様式で放出される。ピストンロッド部分39の下側縁部は、ピストンプラグ31の上側表面に係合し、結果としてピストンとの直接的な圧力連絡を産み出すことが可能であり、ピストンは、ピストン走路30に沿って下向きに走り、媒体を吐出開口へ運搬する。その針の長さは、ピストンプラグ31の下側境界線を越えて突出しないような長さであるべきであり、その結果、場合によっては非常に高価である媒体のほぼ完全な吐出が保証されることになる。
このようにして、吐出装置は、繊細で高価な材料を計画された正確な調合方式で吐出する可能性を提示するものである。材料破壊によって機能する干渉顕在化クロージャに拠れば、無傷であることをチェックすることがいつでも実行可能であり、適切な作動圧力による媒体の完全な放出が存在するものと保証される。当該装置は、製造及び取付けが簡単であるが、例えば異なったアダプタ形状等による異なった状況に対しても容易に適応することが可能である。作動の後、ポンプシリンダ27と作動スリーブとから成るユニットは、解き放たれ、任意に下向き方向に引き出されることが可能になる。ポンプシリンダ27は、ポンププラグ31と共に取り外すことが可能であり、残りのものは、小さな針は例外として、任意にはプラスチックである一種類の材料で形成されるものであり、それに対応して処理され得ることになる。
図5は、ケーシング13とコネクタ部分34が一体的に構成される1つの実施例の細部を長手方向断面で示している。同じ部品に関しては同じ参照番号が使用されるので、前記部品及びそれらの機能に関しては先行の説明が参照されることになる。
コンテナ27を収容する作動スリーブ17には、L字形断面を備えた全周リングの形態の締付け要素60が外側に設けられる。それは、数個の材料ブリッジ19によって作動スリーブ17に対して接続されるものであり、これらの材料ブリッジは、作動圧力を受けて引き裂かれ、結果としてリングを作動スリーブから分離させるように構成されて寸法形成される。締付け要素60、作動スリーブ17及び材料ブリッジ19は、一体的な部品としてプラスチックで射出成形される。
締付け要素60は、スナップ接続部61によってケーシング13に対して固定される。当該締付け要素は、コネクタ部分35の内部におけるその軸方向脚部によって中心に配置されるが、外側に案内される脚部は、作動ショルダ部14とコネクタ部分34の間の移行部における凹部の中に掛止される。
組立において、作動スリーブは、ポンプシリンダを形成するコンテナ27と共に導入される。組立工具が図5における作動要素60の下側係合面63を押圧することも可能であり、掛止接続部61の係合は、材料ブリッジ19によって形成される干渉顕在化クロージャに対する損傷の危険なしで行われる。しかしながら、ユーザーがスリーブを上向きに移動させる場合には、材料ブリッジ19が引き裂け、作動スリーブは、ポンプシリンダ/コンテナ27と共に前述のような様式でポンプストロークを実行することが可能になる。作動スリーブ17は、一方では円形の締付け要素60の中を(引き裂かれた材料ブリッジの間で)案内され、他方ではコネクタ部分34の内側ウェブ62に接して案内される。コンテナ/ポンプシリンダ27の外側フランジもまた、このようにして案内され、作動手段の傾動を防止する。材料ブリッジ19は、分割フィルム又は貫通フィルム式の接続部として構成されることも可能である。
締付け要素60は、掛止接続部61の中において軸方向及び半径方向の所定量の間隙を有する。これは、干渉顕在化クロージャを破壊することなく、作動スリーブ17を意図して或いは意図せずに回転させることを可能にする。しかしながら、掛止接続部は、下向き方向への作動スリーブ17の引き抜きの際には干渉顕在化クロージャが引き裂けるほど十分に頑丈なものでなければならない。これは、調合装置の内容物に関して不都合な操作が存在しなかったことを保証する。
このようにして、単純な針の場合に必要とされるものよりも、媒体リザーバ27を開封するために高い材料破壊作動力を必要とする干渉顕在化クロージャが設けられることになった。これは、案内フランジ47と保持クリップ44の間における摩擦力によって支援されるものであり、それらは、その静止摩擦を克服した後に、摺動状態に入ることになり、従って作動のために消費される作動力の大きな部分を解放して、その他の抵抗を克服する。
図6及び図7は、図5の実施例のものと同じ構造的且つ機能的な特徴に有する好適な実施例を示す。ここでもまた、同じ部品に関しては同じ参照番号が使用されるので、それらの部品及びそれらの機能に関しては先行の説明が参照されることになる。
作動スリーブ17に対して材料ブリッジ19によって接続される要素60は、L字形断面を備えたリングである。従って、それは、底部リング70を有するものであり、当該リングは、その内側側面において、底部リング70を作動スリーブ17と一体的に接続する材料ブリッジ19を有する。作動スリーブ17に対して平行且つ同心的なものは、ジャケット71である。ジャケット17の内側表面には、例えば鉤状のリング突起から構成されることが可能であるスナップ輪郭72が設けられている(図7の一点鎖線の円の中における拡大した詳細図を参照すること)。
要素60は、リング状に成形されて中間的なハウジング開口74を包囲するものであるハウジング突起61をカバーする。そのハウジング開口の中には、ポンプシリンダ27及びその作動スリーブ17が収容される。突起61は、ハウジング13から下へ突出する。突起61は、リング又は管状の形状を有することが可能であり、或いはリング状の様式で配列される数個の切片という形状にあることも可能である。その外側において、それは、ジャケットのスナップ輪郭72に対して整合する対向輪郭63を有する。
そのスナップ作用は、作動スリーブ17/ポンプシリンダ27のユニットをハウジング開口74の中へ取付ける間に、要素60がハウジング突起61におけるスナップ作用によって固定され、且つ後者をカバーするようにして設けられる。スナップ嵌めのために必要とされる力は、スナップ嵌めの間に材料ブリッジが過剰な圧力に曝されないことになるようなものである。しかしながら、作動スリーブ17を下へ引き出すに至る可能性がある逆方向への力が発揮される場合には、スナップ手段72,73の鉤付き形状は、材料ブリッジ19が破壊され、それによって干渉を明白に顕在化させることを規定している。
図5の実施例では、そのハウジングは、下へ突出するハウジングジャケット15を有するものであるが、図6及び図7の実施例は、2つの反対方向においてハウジングの主要部分34を遥かに越えて横方向に突出する平坦なハウジング突起(図7)の形状を有する作動ショルダ部14を設けるものである。それは、親指で作動スリーブの下側底部25を押し込むとき、2本の指の間における当該装置の安全な把持を可能にする。組み込まれたものとして図7から観察されることになるリブ65は、特には上へ突出する周囲縁リブ77によって、良好な把持及び補強を提供するものである。
それによって、材料は、たった一度だけ使用される製品に関して、非常に重要である安定性を損なうことなく、節約されることになる。更に、作動ショルダ部14の下側表面は、例えばバッチ番号のようなマーキングを添付するために使用されることが可能である。作動スリーブ17もまた、ラベル又はその他の視覚的なマークのために使用され得る。
作動スリーブ17の外周には、要素70の下側表面63から間隔aのところに第2のリング形状要素76が設けられている。要素70と同様に、第2要素76もまた、材料ブリッジ19bを介して作動スリーブと共に一体的な部品として成形される。その材料ブリッジ19bは、図2から図4で示されたような種類のものであっても構わない。しかしながら、それらは、要素60のものより幾分か強固であり得る。
この実施例は、複式ストロークの吐出装置、即ち正確に調合された2つの装薬量を交互に吐出し得る吐出装置又はスプレー装置を提供するものである。リング形状要素76は、間隔aに匹敵するストロークの第1部分の後、その作業を中止させる。ストロークのこの部分の終了時には、操作力(液体などの対抗圧力)及び材料ブリッジ19を破壊するための力が蓄積している。従って、ユーザーが第2リングを意図せずに勢い余って破壊してしまうことは、ありそうにもないのである。
通常は完全なストロークの半ばにあるこのストッパの後において、ユーザーは、
当該ポンプ部分に増大した圧力を掛けることによって、材料ブリッジ19bを破壊することも可能である。材料ブリッジ19bを破壊すると、リング形状要素76は、要素60の接触表面63に当接する。
この複式ストローク吐出装置のストロークの第1部分の後、コンテナ即ちポンプシリンダ26は、中空の針36を介して解き放たれる。しかしながら、鼻腔内スプレーの用途に関しては、この実施例は、両方の鼻孔の中へ連続的ではあるが一様な調合で薬剤を散布するために非常に有益である。従って、第2のストロークもまた、干渉を許さないものである。
図6の実施例は、操作及び詰め込みが容易である閉鎖式の単純な吐出装置を提供するものであると留意されるべきである。

Claims (3)

  1. ポンプユニットを少なくとも部分的には収容する主要本体(13)を含んで成る流動性媒体の吐出装置であって、
    前記ポンプユニットは:
    吐出流路(40)を介して吐出開口(36)に対して接続され得るポンプチャンバであって、前記ポンプチャンバは、ポンプシリンダ(27)及びポンプピストン(31)によって画成され;
    前記ポンプシリンダ(37)は、媒体リザーバを形成し;
    前記ポンプピストン(31)は、ポンプシリンダ(27)内を転位可能に案内されるように成し;
    作動力によって破壊され得るものであり、各々がポンプユニットと主要本体(13)の間において少なくとも1つの破壊可能な材料ブリッジ(19,19b)を有する第1及び第2の要素(60,76)を包含するように成した吐出装置において、
    第1及び第2の干渉顕在化クロージャを設け;
    前記第1及び第2の要素は、第1要素(60)がその材料ブリッジ(19)の破壊の後にポンプピストン(31)の第1の部分的なストロークを許容るようにして離間配置されるように成し;
    それによって、増大される作動力の下における第2要素(76)の材料ブリッジ(19b)の破壊の後に、ポンプピストン(31)は、第2の部分的なストロークのために解放されるように成したことを特徴とする流動性媒体の吐出装置。
  2. 第1要素(60)は、第2要素(76)が第1の部分的なストロークの終了時に当接する当接表面を有するように成した、請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記第1の部分的なストロークが第2要素(76)によって限定されるように成した請求項1に記載の吐出装置。
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