JP3775659B2 - 遠心選別装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、筒状のボウル内にスクリューコンベヤを内挿し、これらを相対的に回転可能に支持して成り、ボウル内に供給される原液から、沈降物と浮遊物を分離するデカンタ型の遠心選別装置に関する。このような遠心選別装置は、例えば、破砕された廃プラスチックのリサイクルにおけるPVC(塩ビ)とPE(ポリエチレン)との分離等、各種比重差のある樹脂類の分離のみならず、比重差のある複数種類の各種固形物の分離に用いられる。
背景技術
一般的なデカンタ型の遠心分離機は、例えば、第8図に示すようなものが知られている。これはボウル1内で原液が遠心力により沈降粒子と媒体液とに分けられ、沈降粒子はボウル1と僅かな回転差を与えられているスクリューコンベヤ2により搬送されて、第8図中のボウル1左端より排出されるように構成されている。
ところが、前記遠心分離機は、液体と沈降性固体の分離の目的で設計されており、処理原液中に微量に含まれる浮遊物の大部分は媒体液と共に機外に排出されるが、基本的に浮遊物の搬送機構が考慮されていないので、浮遊物一部の浮遊物は、螺旋羽根によって沈降物と共に第8図の左端側に排出されることもある。従って、多量の浮遊物を含む原液を処理した場合、浮遊物を沈降物と分離することが不可能であるばかりでなく、浮遊物が円滑に機外に排出されず、機内を閉塞するおそれもある。又、処理原液中の液体の比率を増加させるなどの工夫により浮遊物を排出したとしても、浮遊物と液体の分離は機内では行なわれず、これらを分離するためには、例えば、バスケット型の遠心分離機や他の固液分離機を利用する工程が別途必要であった。
このような不都合を解消するために、例えば、特開平6−178948号公報に記載された湿式分離装置等が提案されている。かかる装置は、ボウルの軸心を通る1本のシャフト上に互いに逆向きに巻かれた2つのスクリューコンベヤを有し、一方のスクリューコンベヤにより沈降物を回転容器の一端側へ搬送し、他方の逆巻きのスクリューコンベヤにより浮遊物を回転容器の他端側へ搬送するものである。この湿式分離装置では、ボウル内略中央部の他端側の浮遊物搬送用逆巻きスクリューコンベヤ外径は、液面とボウル内径との中間部迄の設定となっており、この中間部からボウル内径迄の間は沈降物を回転容器の一端側へ搬送させる手段を持たない。従って、運転中に浮遊物搬送用逆巻きスクリューコンベヤの動きによって浮遊物搬送用逆巻きスクリューコンベヤ外径とボウル内径の間に蓄積されてゆく一部の沈降物に対して、これを装置外に搬送排出させることが出来ず、定期的に装置を止めて分解の上、除去しなければならない問題がある。
又、前記湿式分離装置では、沈降物側のスクリューコンベヤはボウル内径面に遠心力で押し付けられた沈降物を搬送するが、浮遊物搬送用逆巻きスクリューコンベヤはボウルの液面付近の液中に浮遊している浮遊物を液と共にただ単に液を掻き回しているに過ぎず、浮遊物を他端側に搬送する効率は悪い。又、媒体液排出口が処理原液投入口より一端側に配置されている関係上、浮遊物をスクリューにより回転容器の他端側へ搬送する際、媒体液の流れは浮遊物の搬送方向とは逆向きとなり、浮遊物の搬送効率が更に低下することが容易に予想される。浮遊物の搬送効率が低下すれば、沈降及び浮遊物の比重分離精度も当然低下することになる。
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、装置全体の大型化を招くことなく、原液から沈降物と浮遊物とを確実かつ効率よく分離することができ、しかもそれぞれ分離した物を十分に洗浄することができ、脱液効率にも優れる遠心選別装置を提供することを目的としている。
発明の開示
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[4]固液混合物の原液から沈降物と浮遊物を分離回収する遠心選別装置であって、高速回転する筒状のボウル20と、該ボウルに内挿され、ボウルと同軸で異なる速度で回転可能なスクリューコンベヤ30と、ボウルの一端側に設けられた沈降物出口23と、ボウルの他端側に設けられ、ボウル内における液面位置を規制するダム部24と、固液混合物の原液の供給手段19と、ボウルの駆動手段と、ボウルとスクリューコンベヤの差速を発生させる手段14とを有する遠心選別装置において、
前記スクリューコンベヤの軸胴部に、螺旋羽根の内径側にてダム部に向かって軸方向へ延び、かつ放射方向へ広がる複数の板羽根を配設し、各板羽根の外側端縁を、ボウル内の液面とボウル内周面との間に位置させて、各板羽根の外側端縁に沿って螺旋羽根の他端側を周回させ、螺旋羽根の内径側における各板羽根間の空間を、浮遊物搬送経路Rとして設定し、浮遊物搬送経路の一端よりダム部側のスクリューコンベヤの軸胴部に、原液供給口34を開設し、
前記ボウル20のダム部24より他端側に、ダム部を乗り越えた前記媒体液及び浮遊物が導かれる浮遊物脱液部25を形成し、該浮遊物脱液部は、ダム側から他端側に向かって漸次径が末広がりとなるテーパー形状で、内層を形成する濾材28と外層を形成する濾材支持部29を有し、該濾材は、媒体液が通過する多数の微小孔又はスリットを有し、該濾材支持部は媒体液排出通路27を有し、又、前記浮遊物脱液部の他端側に浮遊物出口26が設けられていることを特徴とする遠心選別装置10。
[5]前記ダム部24に近接した位置のボウル20の内周面を一端側よりダム側に向かって漸次径が先細となるテーパー形状としたことを特徴とする[4]記載の遠心選別装置10。
[6]前記ダム部24において、前記原液から分離された媒体液及び浮遊物が乗り越える越流部位に、越流側に向かって液深が次第に減少する方向の傾斜を設けたことを特徴とする[4]又は[5]記載の遠心選別装置10。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面に基づき本発明を代表する各種の実施の形態を説明する。第1図〜第5図は本発明の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る遠心選別装置10は、デカンタ型遠心分離機と通称される装置と同様、第1図に示すように、ボウル20、スクリューコンベヤ30、ギヤボックス14、処理原液のフィードチューブ19、原液供給口34、コーン部21及び沈降物出口23等を有し、筒状のボウル20内にスクリューコンベヤ30を内挿し、これらを相対的に回転可能に支持して成り、ボウル内に供給される原液を遠心力により分離するように構成されている。これらの基本的構造と機能は従来のデカンタ型遠心分離機と基本的に同一であり、詳細な説明は省略する。
しかしながら、本実施の形態では、いくつかの点において従来のデカンタ型遠心分離機と異なる。まず、スクリューコンベヤ30の軸胴部30aには、螺旋羽根31の内径側にて後述するダム部24に向かって軸方向へ延び、かつ放射方向へ広がる複数の板羽根33,33・・が配設されている。第3図に示すように、本実施の形態では全部で4枚の板羽根が等角度で放射方向へ広がる状態に配されている。各板羽根33の外側端縁33aは、ボウル20内の液面とボウルの内周面との間に位置するように設定され、各板羽根の外側端縁に沿って、螺旋羽根31の他端寄り一部が周回するように支持されており、螺旋羽根の他端寄り内径側に位置する各板羽根の間の空間が、浮遊物搬送経路Rに設定されている。このように浮遊物搬送経路は、螺旋羽根の軸方向におけるボウルの他端寄りの一部にだけ形成されている。ボウル内に処理原液を供給する原液供給口34は、浮遊物搬送経路の領域内の所定の位置に開設され、ボウル内のダム部は、浮遊物搬送経路の他端に近接した位置に配設されている。
ダム部24に近接した位置のボウル20内周面は、漸次径がダム部に向かって先細となるテーパー部40が設定されている。更に、第4a図に示されたダム頂に傾斜を設けたダム部24及びダムの他端側(左側)に浮遊物脱液部25がそれぞれ配設され、浮遊物脱液部の他端側には、浮遊物出口26が円周方向にいくつか開設されている。
本実施の形態による遠心選別装置10によれば、ボウル20内に供給された原液は、ボウル内で遠心力(通常300Gから1500G程度)の作用を受けて浮遊物と沈降物が媒体液中で分離される。例えば、廃品プラスチックから2種のプラスチックを分離するような場合、これらの比重の中間比重を有する媒体液を廃品プラスチックに混合して原液とし、ボウル内のダム部24で予め設定した所定の深さまで張り込まれる。遠心力の作用により分離された固形物のうち媒体液より比重の大きい沈降物はボウルの内周面側へ沈降し、媒体液より比重の小さい浮遊物はボウル内で媒体液の液面の方向に浮上する。沈降物は、スクリューコンベヤ30の螺旋羽根31によって、ボウルの一端側にある漸次形が先細となるコーン部21へ搬送され、遠心力による脱液作用を受けながらコーン部の先にある沈降物出口23より外部へ排出される。
一方、浮遊物は、浮遊物搬送経路R内にて媒体液の流れに乗って、ダム部24側に搬送される。浮遊物の分離を意図しないデカンタ型遠心分離機の場合、スクリューコンベヤの螺旋羽根は、軸胴部からボウルの内面の略全域に渡って設置されている。従って、機内に投入された原液中でダムを越流する媒体液は、螺旋羽根に沿って長い距離を移動する必要があるのに対し、本発明による浮遊物搬送経路によれば、媒体液は浮遊物搬送経路を軸方向に容易に移動できるために、液面付近に存在する浮遊物も媒体液の流れに乗ってダム部の方向に効率良く搬送される。更に、ダム部24に近接した位置にテーパー部40が設けられているので、原液中の媒体液及び浮遊物がダム部に近づくに従って流速が増大するため、浮遊物をより排出しやすくなる。
ここで浮遊物搬送経路Rと相対する螺旋羽根31は、液面と十分な距離を保ってボウル20内周面側に設けられているため、螺旋羽根の回転運動によって液面付近における浮遊物の軸方向への搬送に影響を与えることがない。すなわち、本発明においては、沈降物と浮遊物との各搬送領域は半径方向の内外に重なるようにして、軸方向へは互いにオーバーラップする。それにより、装置全体の大型化を招くことなく、限られた装置の長さの範囲内で、浮遊物と沈降物との分離領域を十分に確保することができ、原液から沈降物と浮遊物とを確実に分離し、効率よく搬送することが可能となる。
処理原液に含まれる浮遊物と沈降物の大部分は、機内に投入後瞬時に媒体液中で分離する。しかし、浮遊物と沈降物の粒子が互いに付着した場合、平均比重が媒体液の比重に近くなることがあり、この場合付着粒子が液の流れに乗ってダム部24方向に搬送されるが、搬送中の液の動きによる剪断作用により分離される。又、付着粒子が沈降し、ボウル20内周面に搬送された場合においても、螺旋羽根により搬送される過程で他の粒子との攪拌作用により分離される。付着粒子が一度分離すれば、遠心力の作用により浮遊物は液面方向に、沈降物はボウル内周面方向に速やかに移動する。ボウル内周面に達した沈降物は螺旋羽根により沈降物出口23方向に、液面付近に達した浮遊物は媒体液の流れに乗ってダム部24に至る。
従来のダムは、ボウルの回転軸に垂直な板状部材に適宜開口部を設けて成り、ダム頂は液面と平行である。従って、ダム頂の液体流入側は、略直角の稜線で構成されることになり、液深より大きな浮遊物がダム部に到達した場合、ダム頂の稜線部で捕捉され、浮遊物の隙間から液体のみが流出することが起こりうる。
これに対して本発明のダム部24はダム頂に傾斜を設けてあり、ダム頂の一端側と液面との距離を浮遊物のサイズより十分大きく設定することにより、前述の捕捉が起こることはなく、ダム頂の他端側の液深より大きな浮遊物でも媒体液の流れが斜面に沿って浮遊物を押し上げ、容易にダムを越流させることができる。
第4図は、上述のダム部24の形状をより詳細に図示したものである。第4a図、第4b図及び第4c図はそれぞれ回転軸と垂直の面で切断した断面図(左図)と回転軸を含む面で切断した断面図(右図)からなる。
まず、回転軸と垂直の面で切断した断面図(左図)で比較すると、第4a図は、輪状部材24aの内側全面をダムとして利用する場合であり、浮遊物の粒子が比較的小さい場合、又は、浮遊物量に対して、液量が比較的多い場合に有効である。これに対し、第4b図は、第4a図の輪状部材の一部に切欠き24bを設けたもので、図示されているとおり、液盛り高さを大きくすることができるので、浮遊物の粒子が比較的大きくても円滑に越流させることができる。第4c図は、輪状部材の液面を含む部分に開口部を設けた例である。この場合、ダム頂を液面と同心円上に配置することにより、大きな液盛り高さと、最大限の流出幅を得ることができる。
次に、回転軸を含む面で切断した断面図(右図)で比較すると、第4a図と第4c図は、ダム頂の全域に傾斜が施されており、第4b図の場合は、ダム頂の右側部分のみ傾斜が施されているが、いずれの場合も浮遊物粒子のスムーズな排出に有効である。ダム頂の全域が傾斜を有する必要はなく、ダム頂の一端側と液面との距離が浮遊物の最大サイズより大きければ、ダム頂の他端側は、液面と平行であっても差し支えない。
浮遊物脱液部25は、ダム側から他端側に向かって漸次径が末広がりとなるテーパー形状で、内層を形成する濾材28と外層を形成する濾材支持部29を有し、濾材は、媒体液が通過する多数の微小孔又はスリットを有し、濾材支持部は媒体液排出通路27を有し、又、浮遊物脱液部の他端側に浮遊物出口26が設けられている。
ダム部24を越流して浮遊物脱液部25に到達した媒体液と浮遊物の混合物は、濾材28の表面で一時的に滞留し、媒体液は濾材に設けられた多数の小孔又はスリットを通過し、更に濾材支持部29に設けられている媒体液排出通路27を通過して機外に排出される。一方、濾材の表面に一時的に滞留する浮遊物は、一定の厚さの層を形成するが、ダム部から連続的に供給される浮遊物の圧力及び遠心力の濾材面方向の分力の作用により、次第に他端側に搬送され、浮遊物出口より機外に排出される。従って、浮遊物脱液部25にコンベヤやパドル等の排出手段を特別に設けなくても、十分な脱液を確保しつつ浮遊物の連続的かつ安定した排出が可能である。
濾材28は、浮遊物の粒子径に適応したサイズの多数の微小孔又はスリットを有する素材から成る。具体的には、従来より利用されている打ち抜き穴型スクリーン、ウェッジワイヤースクリーン等の他、多孔質セラミック成形体や、セグメント型スクリーン(分割ブロックスクリーン)等により形成するとよい。
以上に述べたとおり、本実施の形態による遠心選別装置10では、フィードチューブ19により機内に導入された処理原液は、沈降物、浮遊物、媒体液の3成分に効率良く分離され、連続的に機外に排出される。第1図に示されたケーシング11の内部は、ボウル20にある沈降物出口23、媒体液排出通路27、浮遊物出口26にそれぞれ対応するように区画されており、沈降物、媒体液及び浮遊物はそれぞれ別々に回収することができる。
第6図は、本発明の第2実施の形態を示している。
本実施の形態では、浮遊物脱液部25において、ダム部24に近接する部位を他端側に向かい急な角度(所定角度)で末広がりとなるテーパー形状(急傾斜部)とし、他の部位を他端側に向かい前記所定角度よりもボウル20の回転軸に対して緩やかな角度で末広がりとなるテーパー形状(緩傾斜部)としたものである。
すなわち、緩傾斜部で一定時間滞留して十分に脱液される浮遊物を、急緩傾斜部より順次送られる浮遊物が押し出す状態となり、緩傾斜部で良好な脱液性を確保しつつ、浮遊物の安定した排出を実現できる。この機構により、浮遊物の粒子の形状やサイズが変動しても、これらを定常的に排出することができる。第6図においては、濾材断面が2本の直線で構成されているが、濾材断面を構成する線分は3本以上の直線で構成してもよく、一部に曲線を用いて構成してもよい。
第7図に示す本発明の第3実施の形態では、浮遊物と沈降物の分離のみならず、これらを機内で洗浄する機能が付加されている。本実施の形態では、ボウル20の一端側のコーン部21よりも更に一端側に、コーン部の先端口と略同径に延びる沈降物脱液用のストレート部22が形成され、このストレート部の先端側に沈降物出口23が設けられている。又、ストレート部には、浮遊物脱液部25と同様に、濾材28a及び媒体液排出通路27aが設けられている。
本実施の形態では、固定フィードチューブ19は、二重管となっており、原液供給用内管19aとリンス液用外管とに仕切られ、更にリンス液用外管内は、リンス配管19bとリンス配管19cに対応して内部で二分割されている。リンス配管19bとリンス配管19cは、回転軸方向の異なる位置に開口部を有し、軸胴部の内周面に設けられたそれぞれの液溜め(図示せず)に洗浄液を供給する。沈降物用の洗浄液は、液溜めに突設されている沈降物用の洗浄手段35aから噴出される。浮遊物用の洗浄液は、液溜めから浮遊物リンス管35cを経由して浮遊物脱液部まで送られ、そこに設けられている浮遊物用の洗浄手段35bから噴出される。
更に、本実施の形態では、浮遊物脱液部25を通るスクリューコンベヤ30の軸胴部30aの途中に、仕切板41が設けられている。仕切板の外周縁と浮遊物脱液部の内周面との間には、浮遊物が詰まることがないように十分な間隔が空けられている。この仕切板は、媒体液が排出側へ飛散するのを防止し、また洗浄液がダム部24側へ向かうのも防止する効果があり、より高い洗浄効率が得られる。
以上のような本実施の形態によれば、沈降物はストレート部22で、浮遊物は浮遊物脱液部25で洗浄手段35a、洗浄手段35bから噴出される洗浄液によってそれぞれ十分に洗浄される。浮遊物及び沈降物の後工程においての利用を阻害する成分が処理原液に含まれている場合には、本実施の形態による機内洗浄機構は、後工程の洗浄を省略することができるので特に有効である。
なお、本発明は板羽根の枚数は何等限定するものではなく、8枚、12枚又はこれ以外の枚数でも良い。又、各板羽根33の形状は必ずしも平面状である必要はなく、例えば、浮遊物の一部がダム部24内面及びボウル20のテーパー部40のダムに近接した一部の内周面と接触する範囲を第5図に示すように板羽根の他端側の一部を屈曲又は湾曲させれば、ダム部付近の浮遊物にダム部に向かう力を与えて浮遊物の排出効率を向上させることができる。
又、本発明による浮遊物搬送経路Rは、前述のような板羽根を使用する方法の他にも、処理物の液面付近に位置する螺旋羽根の大部分を除去することにより得られる。例えば、螺旋羽根31に多数の開口部を設ける方法、あるいは浮遊物搬送経路領域の螺旋羽根をスポーク状の部材でスクリューコンベヤ30の軸胴部30aに連結する方法でも良い。
産業上の利用可能性
以上に述べたとおり、本発明に係る遠心選別装置は、装置全体の小型化を図りながら比重の異なる2種以上の固体を効率良く分離することができる。従来の遠心分離機が、媒体液と沈降物の分離に関して多くの工夫がなされているのに対し、本発明に係る遠心選別装置は、多くの構造的特徴を有し、それらの特徴が主として浮遊物の分離及び洗浄に関してそれぞれの効果を発揮することは既に説明したとおりである。
本発明に係る遠心選別装置に機内洗浄機能を付加した場合、特に廃プラスチックのリサイクルにおいて有効に利用できる。例えば、比重が1以上の樹脂例えばポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、PET、PBT、ポリアミド等の2種を分離する場合、媒体液の比重を2種の樹脂の中間にするために食塩、水酸化ナトリウム等を水に溶解させる場合がある。このような場合は、選別された浮遊物及び沈降物がこれらの媒体液添加物を含まないことが好ましく、本発明に係る遠心選別装置が有する機内洗浄機能が極めて有効になる。
又、ポリオレフィン系樹脂とその他の樹脂を分離するためには水を媒体液とすれば分離自体は容易であるが、洗浄の目的で界面活性剤、酸又はアルカリ等を水に加えた場合においても、これらの添加物を機内洗浄で除去することにより、工程短縮に貢献する。
更に、PETボトルのリサイクル工程の場合、回収過程において土や埃に曝されることがあり、処理物に混入することが避けられない。これらの沈降性微粒子は、処理原液の調整過程においてある程度除去されるが、本発明による遠心選別装置に供給された場合、沈降物と一緒に沈降物出口側に搬送される。そこで第7図に示された本発明の第3実施の形態の装置によれば、ストレート部22の濾材29aの小孔又はスリットの目開きを適正に設定することにより、これらの微粒子を洗浄液と共に機外に排出し、より純度の高い沈降物を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施の形態に係る遠心選別装置を示す縦断面図である。
第2図は、本発明の第1実施の形態に係る遠心選別装置の要部を拡大して示す縦断面図である。
第3図は、第2図のIII−III線断面図である。
第4a図は、第1のダム部の構成を示す断面図である。
第4b図は、第2のダム部の構成を示す断面図である。
第4c図は、第3のダム部の構成を示す断面図である。
第5図は、本発明の第1実施の形態に係る遠心選別装置の板羽根の一部を屈曲させた例を示す縦断面図である。
第6図は、本発明の第2実施の形態に係る遠心選別装置を示す縦断面図である。
第7図は、本発明の第3実施の形態に係る遠心選別装置を示す縦断面図である。
第8図は、一般的なデカンタ型の遠心分離機を概略的に示す縦断面図である。

Claims (3)

  1. 固液混合物の原液から沈降物と浮遊物を分離回収する遠心選別装置であって、高速回転する筒状のボウル(20)と、該ボウルに内挿され、ボウルと同軸で異なる速度で回転可能なスクリューコンベヤ(30)と、ボウルの一端側に設けられた沈降物出口(23)と、ボウルの他端側に設けられ、ボウル内における液面位置を規制するダム部(24)と、固液混合物の原液の供給手段(19)と、ボウルの駆動手段と、ボウルとスクリューコンベヤの差速を発生させる手段(14)とを有する遠心選別装置において、
    前記スクリューコンベヤの軸胴部に、螺旋羽根の内径側にてダム部に向かって軸方向へ延び、かつ放射方向へ広がる複数の板羽根を配設し、各板羽根の外側端縁を、ボウル内の液面とボウル内周面との間に位置させて、各板羽根の外側端縁に沿って螺旋羽根の他端側を周回させ、螺旋羽根の内径側における各板羽根間の空間を、浮遊物搬送経路(R)として設定し、浮遊物搬送経路の一端よりダム部側のスクリューコンベヤの軸胴部に、原液供給口(34)を開設し、
    前記ボウル(20)のダム部(24)より他端側に、ダム部を乗り越えた前記媒体液及び浮遊物が導かれる浮遊物脱液部(25)を形成し、該浮遊物脱液部は、ダム側から他端側に向かって漸次径が末広がりとなるテーパー形状で、内層を形成する濾材(28)と外層を形成する濾材支持部(29)を有し、該濾材は、媒体液が通過する多数の微小孔又はスリットを有し、該濾材支持部は媒体液排出通路(27)を有し、又、前記浮遊物脱液部の他端側に浮遊物出口(26)が設けられていることを特徴とする遠心選別装置(10)。
  2. 前記ダム部(24)に近接した位置のボウル(20)の内周面を一端側よりダム側に向かって漸次径が先細となるテーパー形状としたことを特徴とする請求の範囲第4項記載の遠心選別装置(10)。
  3. 前記ダム部(24)において、前記原液から分離された媒体液及び浮遊物が乗り越える越流部位に、越流側に向かって液深が次第に減少する方向の傾斜を設けたことを特徴とする請求の範囲第4項又は第5項記載の遠心選別装置(10)。
JP2001545005A 1999-12-15 1999-12-15 遠心選別装置 Expired - Fee Related JP3775659B2 (ja)

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