JP3241273B2 - 連続式遠心分離機 - Google Patents

連続式遠心分離機

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JP3241273B2
JP3241273B2 JP20332096A JP20332096A JP3241273B2 JP 3241273 B2 JP3241273 B2 JP 3241273B2 JP 20332096 A JP20332096 A JP 20332096A JP 20332096 A JP20332096 A JP 20332096A JP 3241273 B2 JP3241273 B2 JP 3241273B2
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screw shaft
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健一 米田
匠 鈴木
富任 米澤
裕彦 貝田
正己 中尾
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03BSEPARATING SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS
    • B03B5/00Washing granular, powdered or lumpy materials; Wet separating
    • B03B5/28Washing granular, powdered or lumpy materials; Wet separating by sink-float separation
    • B03B5/30Washing granular, powdered or lumpy materials; Wet separating by sink-float separation using heavy liquids or suspensions
    • B03B5/32Washing granular, powdered or lumpy materials; Wet separating by sink-float separation using heavy liquids or suspensions using centrifugal force
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/20Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
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    • B04B1/20Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
    • B04B2001/2058Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl with ribbon-type screw conveyor

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続式遠心分離機
に関し、固形物(例えば廃プラスチック)を比重差に応
じて効果的に分離・選択することができるように工夫し
たものである。
【0002】
【従来の技術】廃プラスチックをリサイクルして再利用
するため、廃プラスチックを比重差に応じて分離・選択
する連続式遠心分離機が開発されている。この連続式遠
心分離機を用いて廃プラスチックを分離・選択するため
には、まず廃プラスチック(比重の異なる複数種類のプ
ラスチック)を細かく粉砕し、粉砕した廃プラスチック
を液体に混合する。比重の異なる粉砕された複数種類の
プラスチック(これを以下「固形物」と称する)と液体
とを混合してなる被分離混濁液を連続式遠心分離機に供
給すると、固形物と液体との比重差、並びに、遠心力の
作用により、固形物は比重差に応じて分離・選択される
(詳細は後述する)。
【0003】なお連続式遠心分離機は、粉砕された廃プ
ラスチック(例えばABS樹脂,PVC(ポリ塩化ビニ
ル),PET(ポリエチレンテレフタレート),PE
(ポリエチレン),PS(ポリスチレン),PP(ポリ
プロピレン))のみならず、比重差のある複数種類の各
種の固形物を分離・選択するのにも用いられている。
【0004】ここで、従来の連続式遠心分離機の一例と
して、特開昭6−178948号に開示されている装置
の概要を、図6を参照しつつ説明する。同図に示すよう
に、中空のボウル1は、中央部が円筒状で両端部(図で
は左右方向の両端部)が円錐状となっており、軸芯2の
軸回りで回転できるように、回転自在に支持されてい
る。このボウル1内には、回転搬出機構10が収容され
ている。
【0005】回転搬出機構10は、回転軸11、スクリ
ュー(スクリュー羽根)13,15、バッフルプレート
14等を主要構成部材として構成されている。
【0006】即ち、回転搬出機構10においては、回転
軸11は軸受12により軸芯2の軸回りで回転できるよ
うに回転自在に支持されており、この回転軸11には、
スクリュー13,バッフルプレート14,スクリュー1
5が備えられている。しかも、スクリュー13とスクリ
ュー15との巻方向は逆になっており、矢印A方向に回
転が行なわれると、スクリュー13の回転により部材
(後述する浮遊物35)が図中左方向に送られ、スクリ
ュー15の回転により部材(後述する沈下物36)が図
中右方向に送られるようにしている。
【0007】また、スクリュー13,バッフルプレート
14,スクリュー15の半径は、この記載順序で段階的
に大きくなっている。つまり、スクリュー13の半径は
小径となっており、その外周部分が被分離混濁液30の
表面に浸漬する程度の半径となっている。バッフルプレ
ート14の半径は中径となっており、その外周部分が被
分離混濁液30の中央深さにまで浸漬する程度の半径と
なっている。スクリュー15の半径は大径となってお
り、その外周部分がボウル1の表面(内周面)近くまで
伸びる程度の半径となっている。
【0008】前記被分離混濁液30は、粉砕されて比重
の異なる複数種類の廃プラスチック(固形物)と液体3
7とを混合したものである。この被分離混濁液30は、
回転軸11に形成した供給管16から供給され、回転軸
11に形成した供給口(供給管16の先端開口)17か
らボウル1内に供給される。
【0009】ボウル1の左端部には排出口18が形成さ
れ、また、ボウル1の右端部には排出口19が形成され
ている。
【0010】排出管31は、ボウル1の略中央部に設置
されている。しかも、軸方向位置に関しては、排出管3
1は、バッフルプレート14よりも右側位置に位置して
いる。また径方向位置に関しては、排出管31の内周先
端(図では上端)は、バッフルプレート14の外周部よ
りも軸芯2に近くなるよう配置している。ちょうど、排
出管31の内周先端が、被分離混濁液30の表面に位置
するよう配置している。
【0011】上記構成の連続式遠心分離機により分離・
選択をする際には、ボウル1及び回転排出機構10を回
転させる。この場合、ボウル1と回転排出機構10の回
転数を僅かに異ならせている。この様な状態にして、被
分離混濁液30をボウル1内に供給すると、固形物と液
体37との間の比重差と、遠心力の作用により、短時間
で固形物は分離され、軽い固形物である浮遊物35は液
体37の表面に浮かび、重い固形物である沈下物36は
ボウル1の内周面に沈下する。
【0012】浮遊物35はスクリュー13で捕らえられ
て図中左方に送られ、排出口18から排出される。一
方、沈下物36はスクリュー15で捕らえられて図中右
方に送られ、排出口19から排出される。また、液体3
7は排出管31を通ってボウル1の外部に排出される。
【0013】このようにしているため、固形物(廃プラ
スチック)は、比重差に応じて、比重の軽い浮遊物35
と、比重の重い沈下物36に分離・選択される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では次のような問題があった。 (1)沈下物36は、スクリュー15により送り出され
るだけであるため、軸方向に関してバッフルプレート1
4と排出口18との間の位置で沈下した沈下物36は、
スクリュー15で捕らえられることなく、堆積してしま
い、排出が困難であった。
【0015】(2)排出管31が、径方向に関して、ボ
ウル1の外周から内周に向かい入り込んだ状態で設置さ
れている。このため、スクリュー15と排出管31とが
衝突(干渉)しないようにするため、スクリュー15の
うち、排出管31が位置する部分は、スクリュー面を切
り取って抜いている。このようにスクリュー面を抜いて
いる部分では沈下物36を捕らえて排出することができ
ず、排出効率が悪かった。
【0016】(3)スクリュー15にスクリュー切り取
り面があるため、スクリュー15ひいては回転排出機構
10は、回転体としてアンバランスとなっている。この
ようなアンバランスを是正するためには、他の部分を必
要以上に大きくしたり、また、カウンターウェィトを付
けてバランスをとらなければならない。しかし、このよ
うにすると、今度は、装置構成が大きくなってしまう。
【0017】(4)高濃度の被分離混濁液を処理する場
合には、分離性能を向上させるために、ボウル1と回転
搬出機構10との回転差を少なくしている(なお、この
場合には、処理量は低下してしまう)。このようにして
高濃度の被分離混濁液を処理する場合において、排出管
31が詰まってしまう場合がある。つまり、排出管31
が、径方向に関して、ボウル1の外周から内周に向かい
入り込んだ状態で設置されているので、高濃度の被分離
混濁液を処理する場合に、この排出管31が詰まりやす
いのである。
【0018】本発明は、上記従来技術に鑑み、ボウル内
に沈下物が溜まることなく沈下物を完全に排出でき、か
つ、構造が大型化することなく回転バランスもよく、し
かも、管詰まりがなく効率的に処理をすることのできる
連続式遠心分離機を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、軸芯回りで回転自在に支持されているボウ
ルと、このボウル内に軸芯が同一となる状態で配置され
ており前記軸芯回りで回転自在に支持されたスクリュー
軸およびスクリュー軸に備えられたスクリュー羽根を有
する回転搬出機構と、を備えており、前記ボウルとスク
リュー軸とを回転差を付けた状態で回転させているとき
に、比重の異なる粉砕された複数種類の固形物と液体と
を混合してなる被分離混濁液を、前記スクリュー軸に備
えた供給口から、スクリュー軸とボウルとの間の空間に
連続して供給することにより、比重差に応じて固形物を
分離・選択する連続式遠心分離機において、前記ボウル
は、円筒状の円筒状部と、この円筒状部の他端に接続さ
れるとともに軸方向に関して一端側から他端側に向かう
に従い径が漸減する錐状部とを備えており、前記ボウル
の一端部には、浮遊物排出口を形成すると共に、前記ボ
ウルの一端部のうち前記浮遊物排出口よりも他端側には
液体排出口を形成し、さらに、前記ボウルの他端部に
は、沈下物排出口を形成し、前記ボウルの内周面のう
ち、軸方向に関して、前記液体排出口よりも他端側で且
つ前記供給口よりも一端側の位置に、内周側に張り出し
たリング上の堰板を備え、前記スクリュー軸の外周面の
うち、軸方向に関して、前記供給口よりも他端側の位置
に、外周側に張り出したリング状のバッフルプレートを
備え、回転することにより、前記ボウルの内周面に沈下
した固形物を捕らえて他端側に送る前記スクリュー羽根
は、その外周部が前記ボウルの内周面に近接する程度の
径となっており、しかも、前記バッフルプレートとらせ
ん状のスクリュー羽根が交差して干渉する部分は、内周
部分のスクリュー面が除かれた形状となっており、前記
スクリュー軸の一端部に固定されるとともに、先端が前
記ボウルの一端部のうち前記液体排出口が形成された部
分に接触し、回転することにより前記液体排出口に存在
する固形物を捕らえて前記浮遊物排出口に向かって送る
パドルを備えていることを特徴とする。
【0020】また本発明の構成は、径方向に関して、前
記軸芯を基準として、前記バッフルプレートの外周端の
位置が、前記堰板の内周端の位置よりも、外周側に位置
するよう、前記バッフルプレートと前記堰板の径方向長
さを規定していることを特徴とする。
【0021】また本発明の構成は、前記液体排出口は、
小径の孔を前記ボウルに多数明けて形成していることを
特徴とする。
【0022】また本発明の構成は、前記液体排出口に
は、金網メッシュが配置されていることを特徴とする。
【0023】また本発明の構成は、前記スクリュー軸に
は、前記堰板の他端側に近接して回転することにより、
前記液体中に浮遊している固形物をすくい上げて前記堰
板を越えさせる、かきとり板を備えていることを特徴と
する。
【0024】また本発明の構成は、前記ボウルの円筒状
部は、一端側から他端側に向かうに従い径が漸増してい
ることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の実施の形態にかかる連続式
遠心分離機100の全体構成を示し、図2はこの連続式
遠心分離機100の内部構造を示し、図3は図2のA−
A断面を示す。なお、位置関係を明確にするため、図1
及び図2において、軸方向に関し、図面中での「左端」
や「左側」を「一端」や「一端側」と称し、図面中での
「右端」や「右側」を「他端」や「他端側」と称して説
明をする。
【0027】図1及び図2に示すように、この連続式遠
心分離機100のボウル101は、その両端部(左右両
端部)が、軸受102により回転自在に支持されてい
る。このボウル101は、プーリ201,ベルト20
2,プーリ203を介して、ボウル駆動機200から回
転力が伝達されることにより、軸芯103回りに回転す
る。
【0028】ボウル101は、円筒型となっている円筒
状部101aと、この円筒状部101aの一端面(左端
面)を塞ぐ端板101bと、円筒状部101aの他端に
接続されており、軸方向に関して一端側(左端側)から
他端側(右端側)に向かうに従い径が漸減する錐状部1
01cと、錐状部101cの他端に接続されている円筒
型のボウルヘッド101dとで構成されている。
【0029】ボウル101の円筒状部101aの一端部
(左端部)には、浮遊物排出口104が形成されてい
る。また、円筒状部101aの一端部のうち、浮遊物排
出口104よりも他端側(右側)には、多数の小径の孔
でなる液体排出口105が形成されている。液体排出口
105の孔の直径は、粉砕後の廃プラスチックの直径よ
りも小さく設定している。具体的には、粉砕後の廃プラ
スチックの直径を6〜7mmとしている場合には、液体排
出口105の孔の直径を4〜5mmとしている。
【0030】ボウル101のボウルヘッド101cに
は、沈下物排出口106が形成されている。
【0031】回転排出機構130のスクリュー軸131
は、その両端部(左右両端部)が、軸受132により回
転自在に支持されている。このスクリュー軸131は、
プーリ211,ベルト212,プーリ213,スクリュ
ー減速機214を介して、スクリュー駆動機210から
回転力が伝達されることにより、軸芯103回りに回転
する。つまり、ボウル101と回転搬出機構130のス
クリュー軸131とは、同心状に配置されている。な
お、詳細は後述するが、分離・選択処理をするときに
は、ボウル101と、回転排出機構130(スクリュー
軸131等を含む機構であり詳細は後述する)との回転
数を僅かに異ならせている。
【0032】回転排出機構130のスクリュー軸131
には、多数本の支柱133が固定されており、これら支
柱133を介して、リボン式のスクリュー羽根134が
備えられている。リボン式のスクリュー羽根134は、
図4にも示すように、通常の形状のスクリュー羽根(図
6に示すスクリュー13,15のような形状)のスクリ
ュー面のうち、内周部分のスクリュー面が除かれている
形状となっている。リボン式のスクリュー羽根134
は、内周部分のスクリュー面が除かれているだけである
ため、回転体としてはバランスのとれた形状となってい
る。また、このスクリュー羽根134は、ボウル101
の内周面に僅かな隙間を明けて近接配置されている(図
3参照)。
【0033】上述したように、スクリュー羽根134
は、内周部分のスクリュー面が除かれた形状となってい
るため、後述する被分離混濁液150は、スクリュー羽
根134の内周部分を軸方向に沿い流れることができ
る。また、スクリュー軸131の回転により、スクリュ
ー羽根134が矢印B方向に回転すると、スクリュー羽
根134は、後述する沈下物153を捕らえて他端側
(右側)に送る。
【0034】スクリュー軸131内には供給管135が
配置されており、また、スクリュー軸131には供給口
136が形成されている。廃プラスチック等の固形物を
粉砕したものと液体152とを混合してなる被分離混濁
液150は、供給管135及び供給口136を通って、
ボウル101とスクリュー軸131との間の空間に供給
される。
【0035】堰板140は、ボウル101の円筒状部1
01aの内周面に固定されている。この堰板140は、
軸方向に関して、液体排出口105よりも他端側(右
側)で且つ供給口136よりも一端側(左側)に位置し
て配置されている。また、堰板140は、径方向に関し
て円筒状部101aの内周面から内周側に張り出したリ
ング状の形状となっており、円筒状部101aの内周面
に同心状に固定されている(図3参照)。このような堰
板140があるため、被分離混濁液150は、堰板14
0で一時的に塞き止められて、スクリュー軸131とボ
ウル101との間の空間に一時的に貯溜される。
【0036】バッフルプレート141は、リング板状と
なっており、スクリュー軸131の外周面に同心状に固
定されている。しかも、このバッフルプレート141
は、軸方向位置に関して、供給口136よりも他端側
(右側)に位置している。
【0037】また、径方向位置に関して、軸芯103を
基準として、バッフルプレート141の外周端の位置
は、堰板140の内周端の位置よりも、外周側に位置す
るように、堰板140とバッフルプレート141との径
方向長さが規定されている。このため、バッフルプレー
ト141の外周端は、一時的に貯溜されている被分離混
濁液150の表面よりも深い位置にまで浸漬している。
また、堰板140の内周端は、一時的に貯溜されている
被分離混濁液150の表面に位置する。
【0038】スクリュー軸131のボス160には、複
数枚のパドル161が固定されている。これらパドル1
61の外周端は、円筒状部101aの内周面のうち液体
排出口105を形成している部分に接触する。スクリュ
ー軸131の回転によりパドル161が矢印B方向に回
転すると、パドル161は、液体排出口105に存在す
る沈下物153(後述する)を捕らえて一端側(左側)
に送る。
【0039】かきとり羽根170はスクリュー軸131
に固定されており、堰板140の他端に接する状態で配
置されている。かきとり羽根170が矢印B方向に回転
すると、堰板140により塞き止められている被分離混
濁液150中の浮遊物151は、液中から堰板140の
内周端に向かい掻き上げられ、堰板140を越えて一端
側(左側)に送りこまれる。
【0040】上記構成となっている連続式遠心分離機1
00の主要部の寸法を、ここで示しておく。軸方向長さ
は1.4m、スクリュー軸131の大径部の直径は19
0mm、ボウル101の円筒状部101aの内径は350
mmである。
【0041】また、ボウル101及び回転搬出機構13
0は、300〜3000rpm で回転可能である。 後述
する分離・選択処理をする際には、回転数を例えば11
60rpm で回転すると、300Gの遠心力が発生する。
また、分離・選択処理をする際には、ボウル101と回
転搬出機構130との回転数差を、5rpm 程度にしてい
る。
【0042】次に、連続式遠心分離機100により、分
離・選択処理をするときの作用を説明する。ここでは、
固体としては、PVC(比重1.17〜1.54),P
ET(比重1.38〜1.39),PP(比重0.91
〜0.93),PS(比重1.05),PE(比重0.
91〜0.96)を夫々20%の割合で混じった廃プラ
スチックを粉砕したもの、液体152としては水とし
た、被分離混濁液(水スラリー30wt%)150を供給
した場合について説明する。
【0043】まず、ボウル101の回転数を1160rp
m とし、ボウル101と回転搬出機構との回転数差を5
rpm とした。この状態で、上述した1m3 の被分離混濁
液(水スラリー30wt%)150を1時間かけて、供給
管135及び供給口136を通して、ボウル101とス
クリュー軸131と堰板140とバッフルプレート14
1とで囲まれた空間に供給する。このようにすると、固
形物である粉砕されたプラスチックと液体(水)150
との比重差と、遠心力との作用により、短時間で固形物
は分離される。即ち、軽いPE,PS,PPは浮遊物1
51となって液体152の表面(内周側の面)に浮か
び、重いPVC,PETは沈下物153となってボウル
101の内周面上に沈下する。
【0044】沈下物(PVC,PET)153は、スク
リュー羽根134で捕らえられて、他端側(右側)に送
られ、沈下物排出口106から排出される。排出された
沈下物(PVC,PET)153の含水率は1.5wt%
であった。また排出された沈下物153中にはPE,P
S,PPは全く含まれていなかった。
【0045】バッフルプレート141が被分離混濁液1
50の中程まで浸漬しているため、浮遊物(PE,P
S,PP)151は、バッフルプレート141よりも他
端側(右側)に移動することはない。しかも、被分離混
濁液150が連続的に供給されているため、液体152
と浮遊物151は、堰板140を乗り越えて(オーバー
フローして)一端側(左側)に送られる。また、浮遊物
151は、かきとり羽根170の作用によっても、液中
から液表面にかきあげられて堰板140を乗り越える。
【0046】堰板140を乗り越えた液体152は、遠
心力により直ちに、液体排出口105から排出される。
また堰板140を乗り越えた浮遊物151はパドル16
1によって掻き取られつつ一端側(左側)に送られて浮
遊物排出口104から排出される。排出された浮遊物
(PE,PS,PP)151の含水率は1.5wt%であ
った。また排出された浮遊物(PE,PS,PP)15
1中には、PVC,PETは全く含まれていなかった。
【0047】なお円筒状部101aの内周面のうち液体
排出口105が形成されている部分は、パドル161に
より常に掻き取られているため、この液体排出口105
が浮遊物151により閉塞されることはない。
【0048】このようにして、脱水をしつつ、重いPV
C,PETと、軽いPE,PS,PPとを分離・選択す
ることができる。
【0049】なお、回収率を更に向上させるためには、
液体排出口105を多数の孔で形成する代わりに、大径
の孔を形成してこの大径の孔に金網メッシュを配置する
ようにしてもよい。金網メッシュとして16メッシュの
物を採用すれば、目の開きを2mmにすることができ、2
0メッシュの物を採用すれば、目の開きを0.8mmにす
ることができる。このように、金網メッシュを採用すれ
ば、回収率を99%に向上することができる。
【0050】また、上記実施例ではリボン式のスクリュ
ー羽根134を採用したが、バッフルプレート141よ
りも一端側(左側)をリボン式のスクリュー羽根とし、
バッフルプレート141よりも他端側(右側)を通常の
スクリュー(内周までスクリュー面がある)としてもよ
い。つまり、バッフルプレート141よりも一端側で
は、液体152および浮遊物151を、スクリューの内
径部分を通して一端側に送る必要があるため、少なくと
も、バッフルプレート141よりも一端側は、リボン式
のスクリュー羽根としなければならないのである。
【0051】なお、図5に示すように、円筒状部101
aを、軸方向に関し一端側から他端側に向かうに従い、
径を漸増させた形状とすることもできる。このようにす
ると、円筒状部101aと錐状部101cとの接続部に
沈下物153をまとめやすくなり、効率的に沈下物15
3の排出ができるという効果が得られる。
【0052】また、本発明は、廃プラスチックのみなら
ず各種の固形物を比重差に応じて分離・選択するのにも
適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように本発明によれば、スクリュー羽根のうち、軸
方向に関し、少なくともバッフルプレートよりも一端側
の部分は、内周部を除いたリボン式スクリュー羽根とし
ているため、液体や浮遊物の一端側に向かう流れを確保
しつつ、バッフルプレートよりも一端側に沈下した沈下
物であっても、スクリュー羽根で捕らえて全て他端側に
送って排出することができる。このため、沈下物が堆積
することはなく、効率良く、且つ、長時間に亘り分離・
選択処理をすることができる。
【0054】また、液体排出口に達した浮遊物は、パド
ルにより掻き取られて一端側に送られるため、浮遊物に
より液体排出口が詰まることはなく、処理後の液体は良
好に排出される。ちなみに、従来では、ボウル内に突出
した排出管を介して液体の排出をしていたため、この排
出管が詰まって液体の排出ができないことがあった。
【0055】従来ではボウル内に突出した排出管があっ
たが、本発明ではボウル内に突出する部材は無いため、
スクリュー羽根を含めた回転搬出機構は回転体としてバ
ランスの取れた構造となっている。このため、カウンタ
ウェィトのような付属物が不要になり、装置構成がコン
パクトになる。
【0056】従来ではボウル内に突出した排出管があっ
たが、本発明ではボウル内に突出する部材は無いため、
ボウルの内周面に近接配置したスクリュー羽根は、軸方
向に関して、途中で切れることがなく、ボウル内周面の
全ての部分において、スクリュー羽根により、沈下物を
捕らえて排出することができる。
【0057】また、かきとり板を備えたり、液体排出口
に金網メッシュを備えることにより回収率を更に向上さ
せることができる。また、円筒状部を一端側から他端側
に向かうに従い径を漸増させる形状とすることにより、
沈下物の回収が効率的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる連続式遠心分離機
を示す全体構成図。
【図2】本発明の実施の形態にかかる連続式遠心分離機
の内部構造を示す構成図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】リボン式のスクリュー羽根を示す斜視図。
【図5】ボウル形状を変形した連続式遠心分離機を示す
全体構成図。
【図6】従来の連続式遠心分離機を示す構成図。
【符号の説明】
1 ボウル 2 軸芯 10 回転搬出機構 11 回転軸 12 軸受 13,15 スクリュー 14 バッフルプレート 16 供給管 17 供給口 18,19 排出口 30 被分離混濁液 31 排出管 35 浮遊物 36 沈下物 37 液体 100 連続式遠心分離機 101 ボウル 101a 円筒状部 101b 端板 101c 錐状部 101d ボウルヘッド 102 軸受 103 軸芯 104 浮遊物排出口 105 液体排出口 106 沈下物排出口 130 回転排出機構 131 スクリュー軸 132 軸受 133 支柱 134 スクリュー羽根 135 供給管 136 供給口 140 堰板 141 バッフルプレート 150 被分離混濁液 151 浮遊物 152 液体 153 沈下物 160 ボス 161 パドル 170 かきとり羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貝田 裕彦 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 中尾 正己 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 根岸 富士男 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社 本牧事業所内 (56)参考文献 特公 昭42−16118(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03B 1/00 - 13/06 B04B 1/00 - 15/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯回りで回転自在に支持されているボ
    ウルと、このボウル内に軸芯が同一となる状態で配置さ
    れており前記軸芯回りで回転自在に支持されたスクリュ
    ー軸およびスクリュー軸に備えられたスクリュー羽根を
    有する回転搬出機構と、を備えており、 前記ボウルとスクリュー軸とを回転差を付けた状態で回
    転させているときに、比重の異なる粉砕された複数種類
    の固形物と液体とを混合してなる被分離混濁液を、前記
    スクリュー軸に備えた供給口から、スクリュー軸とボウ
    ルとの間の空間に連続して供給することにより、比重差
    に応じて固形物を分離・選択する連続式遠心分離機にお
    いて、 前記ボウルは、円筒状の円筒状部と、この円筒状部の他
    端に接続されるとともに軸方向に関して一端側から他端
    側に向かうに従い径が漸減する錐状部とを備えており、 前記ボウルの一端部には、浮遊物排出口を形成すると共
    に、前記ボウルの一端部のうち前記浮遊物排出口よりも
    他端側には液体排出口を形成し、さらに、前記ボウルの
    他端部には、沈下物排出口を形成し、 前記ボウルの内周面のうち、軸方向に関して、前記液体
    排出口よりも他端側で且つ前記供給口よりも一端側の位
    置に、内周側に張り出したリング上の堰板を備え、 前記スクリュー軸の外周面のうち、軸方向に関して、前
    記供給口よりも他端側の位置に、外周側に張り出したリ
    ング状のバッフルプレートを備え、 回転することにより、前記ボウルの内周面に沈下した固
    形物を捕らえて他端側に送る前記スクリュー羽根は、そ
    の外周部が前記ボウルの内周面に近接する程度の径とな
    っており、しかも、前記バッフルプレートとらせん状の
    スクリュー羽根が交差して干渉する部分は、内周部分の
    スクリュー面が除かれた形状となっており、 前記スクリュー軸の一端部に固定されるとともに、先端
    が前記ボウルの一端部のうち前記液体排出口が形成され
    た部分に接触し、回転することにより前記液体排出口に
    存在する固形物を捕らえて前記浮遊物排出口に向かって
    送るパドルを備えていることを特徴とする連続式遠心分
    離機。
  2. 【請求項2】 径方向に関して、前記軸芯を基準とし
    て、前記バッフルプレートの外周端の位置が、前記堰板
    の内周端の位置よりも、外周側に位置するよう、前記バ
    ッフルプレートと前記堰板の径方向長さを規定している
    ことを特徴とする請求項1の連続式遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記液体排出口は、小径の孔を前記ボウ
    ルに多数明けて形成していることを特徴とする請求項1
    の連続式遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記液体排出口には、金網メッシュが配
    置されていることを徴とする請求項1の連続式遠心分離
    機。
  5. 【請求項5】 前記スクリュー軸には、前記堰板の他端
    側に近接して回転することにより、前記液体中に浮遊し
    ている固形物をすくい上げて前記堰板を越えさせる、か
    きとり板を備えていることを特徴とする請求項1の連続
    式遠心分離機。
  6. 【請求項6】 前記ボウルの円筒状部は、一端側から他
    端側に向かうに従い径が漸増していることを特徴とする
    請求項1の連続式遠心分離機。
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