JP2002011382A - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

Info

Publication number
JP2002011382A
JP2002011382A JP2000198626A JP2000198626A JP2002011382A JP 2002011382 A JP2002011382 A JP 2002011382A JP 2000198626 A JP2000198626 A JP 2000198626A JP 2000198626 A JP2000198626 A JP 2000198626A JP 2002011382 A JP2002011382 A JP 2002011382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
housing
screw shaft
liquid separation
rotary housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000198626A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Oguri
和也 小栗
Takehito Oiwa
岳人 大岩
Kumio Senda
久美夫 千田
Zenzo Takahashi
善蔵 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Energy Support Corp
Original Assignee
Energy Support Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Energy Support Corp filed Critical Energy Support Corp
Priority to JP2000198626A priority Critical patent/JP2002011382A/ja
Publication of JP2002011382A publication Critical patent/JP2002011382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば生ゴミとキッチン排水との混合物を生ゴ
ミ固形物と液体とに円滑に分離することができる固液分
離装置を提供する。 【解決手段】固定ハウジング22に対して、上部外周に
固形物排出孔36を有する回転ハウジング31を回転駆
動可能に支持し、その内側に回転ハウジング31と同心
状にスクリュー軸51を回転駆動可能に支持した。スク
リュー軸51のスクリュー刃52の外周を回転ハウジン
グ31内周面に若干の隙間を介して沿わせ、回転ハウジ
ング31とスクリュー軸51との間に回転数差を生じさ
せて、両者間に相対回転を生起させた。スクリュー軸5
1のスラリ案内孔54を介してディスポーザからのスラ
リを回転ハウジング31内へ導くようにし、回転ハウジ
ング31下部には水抜き孔34aを設けた。このため、
生ゴミ固形物が水抜き孔34a側に移動することはな
く、生ゴミ固形物による目詰まりが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば生ゴミとキ
ッチン排水との混合物を生ゴミ固形物と液体とに分離す
る固液分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の固液分離装置としては、次のよ
うなものが知られている。即ち、上側部に固形物排出口
を、また下側部に排水口を設けた本体ケース内には、網
目状の濾過筒とスクリューとが同心状に配置されてい
る。スクリューを回転させた状態で、スクリュー内に例
えば生ゴミとキッチン排水との混合物を送り込むと、こ
の混合物は濾過筒を介して固形物と液体とに分離され
る。固形物は回転するスクリューにより上方へ移送さ
れ、固形物排出口から外部に排出される。一方、分離さ
れた液体はケース内面を伝わり排水口から外部に排水さ
れる。このようにして、生ゴミとキッチン排水との混合
物は生ゴミ固形物と液体とに分離される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
固液分離装置においては、濾過筒の網目に生ゴミが目詰
まりし、キッチン排水が円滑に排水されないおそれがあ
った。即ち、生ゴミとキッチン排水とが円滑に分離され
ないおそれがあった。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、例えば生ゴミとキッチ
ン排水との混合物を生ゴミ固形物と液体とに円滑に分離
することができる固液分離装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固定ハウジングに対して、上部外周に固形物排出孔
を有する回転ハウジングを回転駆動可能に支持すると共
に、その内側に回転ハウジングと同心状にスクリュー軸
を回転駆動可能に支持し、スクリュー軸のスクリュー刃
の外周を前記回転ハウジングの内周面に若干の隙間を介
して沿わせ、回転ハウジングとスクリュー軸との間に回
転数差を生じさせて、両者間に相対回転を生起させ、ス
クリュー軸のスラリ案内孔からのスラリを前記回転ハウ
ジング内へ導くようにし、回転ハウジング下部には水抜
き孔を設けたことをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回転ハウジングの内周面は円錐台
状に形成されていることをその要旨とする。請求項3に
記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、前記回転ハウジングの固形物排出孔から排出され
た固形物は、同回転ハウジングの外周及び前記固定ハウ
ジングの内周から形成される空間を、固定ハウジングの
下部に形成された固形物排出口へ導かれるようにしたこ
とをその要旨とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回転ハウジング及びスクリュー軸
は同一のモータによって駆動されることをその要旨とす
る。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に
おいて、前記モータの駆動力はベルト伝動により回転ハ
ウジング及びスクリュー軸に伝達され、回転ハウジング
とスクリュー軸との回転数の差は、プーリの直径、Vベ
ルトのプーリに形成されたV溝への沈み量、又はタイミ
ングベルトを含むプーリの歯数のうちのいずれか1つに
差を付けることによって発生させるようにしたことをそ
の要旨とする。
【0008】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記回転ハウジングとスクリュー軸の
回転数の差は1〜20rpmであることをその要旨とす
る。請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明に
おいて、前記固定ハウジングの内面と回転ハウジングの
下部外周との間にはシール部材を設けたことをその要旨
とする。
【0009】請求項8に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記固定ハウジングの内周面には、前
記回転ハウジングの固形物排出孔から排出された固形物
を前記固形物排出口へ跳ね出す跳出部材を設けたことを
その要旨とする。 (作用)請求項1に記載の発明においては、スクリュー
軸のスラリ案内孔からのスラリが前記回転ハウジング内
へ導かれる。スラリ中の固形物は遠心力により回転ハウ
ジングの内周面に押し付けられて固液分離される。固形
物は回転ハウジングの内周面に張り付けられた状態でス
クリューにより上方へ移送され、回転ハウジングの上部
に設けられた固形物排出口より外部へ排出される。一
方、スラリ中の液体は回転ハウジング内周面を介し、同
回転ハウジング内周面とスクリュー刃の外周との若干の
隙間を介して下方へ流れ落ち、回転ハウジング下部の水
抜き孔から排水される。即ち、固形物が水抜き孔側に移
動することはなく、水抜き孔の固形物による目詰まりが
回避される。
【0010】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、回転ハウジングの内部
は下方に向かって拡開する。このため、混合物は遠心力
にて外方へ押し付けられると共に回転ハウジングの内周
の下方を向く傾斜面の作用にて、回転ハウジング内周面
とスクリュー刃の外周との隙間部分へと押し付けられ、
遠心力とスクリュー刃の押上げ圧力の両者の圧縮作用に
より、固形物と液体とに分離される。
【0011】請求項3に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記固形
物排出孔から排出された固形物は、回転ハウジングの外
周及び前記固定ハウジングの内周から形成される空間
を、固定ハウジングの下部に形成された出口へ導かれ
る。
【0012】請求項4に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記回転ハウジング及
びスクリュー軸はそれぞれ同一のモータの駆動により回
転する。
【0013】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、回転ハウジングとスク
リュー軸との回転数の差は、プーリの直径、Vベルトの
プーリに形成されたV溝への沈み量、又はタイミングベ
ルトを含むプーリの歯数のうちのいずれか1つに差を付
けることにより発生する。このため、簡単な構成にもか
かわらず、回転ハウジングとスクリュー軸の回転数に差
を生じさせることができる。
【0014】請求項6に記載の発明においては、請求項
5に記載の発明において、前記回転ハウジングとスクリ
ュー軸の回転数の差は1〜20rpmであり、スラリが
円滑に固形物と液体とに分離される。
【0015】請求項7に記載の発明においては、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、回転ハウジング下部の
水抜き孔からの液体が遠心力により、固定ハウジングの
内周面に吹き付けられて同固定ハウジング内周面を上昇
し、固定ハウジングと回転ハウジングの下部外周との間
に形成される隙間から前記固形物排出口へ漏出すること
がない。
【0016】請求項8に記載の発明においては、請求項
3に記載の発明の作用において、固形物排出孔から排出
された固形物は跳出部材により前記固形物排出口へ跳ね
出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を固液分離装置に具
体化した一実施形態を図1に従って説明する。固液分離
装置は、例えばキッチンシンク下に配置されたディスポ
ーザにて破砕された生ゴミとキッチン排水との混合物
(以下、「スラリ」という。)を生ゴミ固形物と液体と
に分離するものである。
【0018】(駆動モータ)図1に示すように、固液分
離装置11は機台12の上面にブラケット13を介して
支持された駆動モータ14を備えている。駆動モータ1
4の回転軸(図示略)には第1及び第2駆動プーリ1
5,16が固定されている。
【0019】(固定ハウジング)また、前記機台12の
上面には支持台21を介して有蓋円筒状の固定ハウジン
グ22が前記駆動モータ14に隣接するように固定され
ている。支持台21の中央には軸受23が設けられてい
る。固定ハウジング22の外側壁における中央下寄りに
は固形物排出口24が形成されており、同固形物排出口
24には固形物案内シュート25が固定ハウジング22
の外方斜め下に突出するように固定されている。固形物
案内シュート25の下面は固定ハウジング22の外周面
に固定されたブラケット26にて支持されている。ま
た、固形物案内シュート25の底壁は固定ハウジング2
2の内部に突出している。固定ハウジング22の下部外
周には排水管27が接続されている。固定ハウジング2
2の内頂部には軸受28が設けられている。
【0020】(回転ハウジング)前記固定ハウジング2
2の内部には、円筒状の回転ハウジング31が前記軸受
28を介して固定ハウジング22に対して回動可能に支
持されている。回転ハウジング31は円筒状の本体32
と、同本体32の上下部にそれぞれ固定された上部支持
部材33及び下部支持部材34を備えている。
【0021】(本体)前記本体32の内周面は下方に向
かって拡開するテーパ状、即ち円錐台状に形成されてい
る。また、本体32の下部外周には膨出部35が形成さ
れており、同膨出部35の上面は下方に向かって拡がる
環状の傾斜面35aとなっている。この傾斜面35aの
基端部には一対の円環状のフランジ35b, 35cが形
成されている。両フランジ35b, 35cは上下方向に
おいて所定距離だけ離間しており、両フランジ35b,
35c間には前記固形物案内シュート25の底壁が入り
込んでいる。
【0022】両フランジ35b, 35cの外周と固定ハ
ウジング22の内周面との間には若干の隙間が形成され
ており、この隙間は生ゴミがほぼ通過不能となる程度と
なっている。本体32の上部外周には複数の固形物排出
孔36が形成されており、同固形物排出孔36の下部は
下方に向かって拡がる傾斜面36aとなっている。固定
ハウジング22の内周面と回転ハウジング31の外周面
とから形成される空間は、両フランジ35b, 35cを
境に上部空間と下部空間とに区画されており、それぞれ
生ゴミ固形物の排出通路37及び排水通路38となって
いる。
【0023】(支持部材)前記上下両支持部材33,3
4にはそれぞれ軸受39,40が設けられている。両軸
受39,40はそれぞれ固定部材41, 42を上下方向
からボルト(図示略)で上下両支持部材33,34に対
して締め付けることにより上下両支持部材33,34に
対して固定されている。固定部材41の上面には第1被
動プーリ43が固定されており、同第1被動プーリ43
と前記第1駆動プーリ15との間には第1Vベルト44
が掛装されている。また、下部支持部材34において、
軸受40の周囲には複数の水抜き孔34aが形成されて
いる。回転ハウジング31、両固定部材41,42及び
第1被動プーリ43は一体的に回動可能となっている。
【0024】(スクリュー軸)前記支持台21の軸受2
3及び上下両部支持部材33,34の軸受39,40間
にはスクリュー軸51が同心状に挿通支持されており、
その一端は第1被動プーリ43を貫通して上方に突出し
ている。スクリュー軸51の外周には螺旋状のスクリュ
ー刃(左ネジ)52が形成されている。このスクリュー
刃52は本体32の内部に配置されていると共に、その
外周が本体32の内周面に若干の隙間(本実施形態で
は、0.6〜0.7mm)を介して沿うように形成され
ている。即ち、スクリュー刃52の各部位のスクリュー
軸51外周面からの高さは、スクリュー軸51が回転し
たとき、スクリュー刃52の外周が本体32の内周面に
対して非接触状態を維持できる最大高さに設定されてい
る。
【0025】スクリュー軸51にはその上端部から下方
に向かってスラリ案内通路53が形成されており、同ス
クリュー軸51の外周面におけるスラリ案内通路53の
下端部に対応する位置且つスクリュー刃52の各ネジ山
間には複数のスラリ案内孔54が形成されている。スク
リュー軸51の外端部には第2被動プーリ55が一体回
動可能に装着されており、同第2被動プーリ55と前記
第2駆動プーリ16との間には第2Vベルト56が掛装
されている。
【0026】前記スクリュー軸51のスラリ案内通路5
3には漏斗状のスラリ受部材57の一端部が接続されて
おり、同スラリ受部材57の他端部はキッチンシンクの
下方に配置されたディスポーザ(図示略)の出口側に接
続されている。ディスポーザの入口側はキッチンシンク
の排水口に接続されている。また、前記回転ハウジング
31はスクリュー軸51よりも重くなっている。
【0027】(実施形態の作用)次に、前述のように構
成した固液分離装置の作用について説明する。駆動モー
タ14を駆動させると、この駆動モータ14の駆動力は
それぞれ第1及び第2駆動プーリ15,16、第1及び
第2Vベルト44,56、第1及び第2被動プーリ4
3,55を介して、回転ハウジング31及びスクリュー
軸51に伝達される。回転ハウジング31及びスクリュ
ー軸51は、それぞれ図1における矢印X方向(左方
向)に回転する。
【0028】回転ハウジング31はスクリュー軸51よ
りも重いため、第1Vベルト44に加わる負荷は第2V
ベルト56よりも大きい。このため、第1Vベルト44
は若干スリップし、両者の回転数に若干の回転数差が発
生する。本実施形態では、スクリュー軸51の回転数は
500rpmであり、回転ハウジング31の回転数は4
98〜499rpmとなる。即ち、スクリュー軸51の
方が回転ハウジング31よりも1〜2rpmだけ速く回
転する。
【0029】回転ハウジング31とスクリュー軸51と
の回転数の差は、1〜20rpmの範囲内において許容
されており、この範囲内であれば処理対象物(後述のス
ラリ)の固液分離が良好に行われる。両者の回転数の差
が20rpmを越えると処理対象物が脱水されるよりも
早くスクリュー刃52により上方へ移送されてしまい、
固液分離が良好に行われない。両者の回転数差が0rp
m、即ち両者の回転数が同じである場合には処理対象物
の固液分離が行われず処理対象物(特に固形物)が回転
ハウジング31内に滞留する。
【0030】この状態で、キッチンシンクの排水口から
キッチン排水と一緒に生ゴミが投下されると、この生ゴ
ミはディスポーザにて粉砕されると共にキッチン排水と
混合され、スラリとなる。このスラリはスラリ受部材5
7、スラリ案内通路53及びスラリ案内孔54を介して
回転ハウジング31内に導かれる。回転ハウジング31
内に導かれたスラリは遠心分離作用を受けて、相対的に
比重の大きい生ゴミ固形物と、生ゴミ固形物よりも比重
の小さい液体とに分離される。
【0031】比重の大きい生ゴミ固形物は回転ハウジン
グ31の内周面に張り付くと共に、スクリュー軸51の
スクリュー刃52(特にその外周部)によって掻き取ら
れながら、上方、即ち回転ハウジング31の固形物排出
孔36側へ移送される。固形物排出孔36から排出通路
37内へ排出された生ゴミ固形物は、回転ハウジング3
1の外周面、即ち傾斜面36a及び傾斜面35aにより
案内されながら固形物排出口24まで導かれ、固形物案
内シュート25に案内されながら外部に排出される。
【0032】一方、比重の軽い液体は、スクリュー軸5
1のスクリュー刃52外周と回転ハウジング31の内周
面との間を通過し、水抜き孔34a、排水通路38及び
排水管27を介して外部に排水される。このようにし
て、粉砕された生ゴミとキッチン排水との混合物、即ち
スラリが生ゴミ固形物と液体とに分離される。分離され
た生ゴミ固形物は、そのままゴミとして捨てるか、或い
は別途設けた生ゴミ処理機(図示略)にて処理する。ま
た、分離された液体は、そのまま下水道に流すか、或い
は別途設けた浄化槽(図示略)に導いて浄化処理する。
【0033】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 (1)回転ハウジング31とスクリュー軸51との間に
回転数差を生じさせて、両者間に相対回転を生起させる
ようにした。即ち、スクリュー軸51の回転数が回転ハ
ウジング31の回転数より1〜2rpm程度大きくなる
ようにした。このため、生ゴミ固形物は回転ハウジング
31の内周面に張り付いた状態でスクリュー刃52にて
押し上げられて上昇し、固形物排出孔36から外部に排
出される。一方、液体は回転ハウジング31下部の水抜
き孔34aから外部に排水される。即ち、生ゴミ固形物
が水抜き孔34a側に移動することはなく、水抜き孔3
4aの生ゴミ固形物による目詰まりが回避される。従っ
て、生ゴミとキッチン排水との混合物(スラリ)を生ゴ
ミ固形物と液体とに円滑に分離することができる。
【0034】(2)前記回転ハウジング31の内周面を
円錐台状に形成した。このため、混合物は遠心力による
外方への押し付け力と、回転ハウジングの内周の下方を
向く傾斜面の作用にて、回転ハウジング内周面とスクリ
ュー刃の外周との隙間部分へと押し付けられ、遠心力と
スクリュー刃の押上げ圧力の両者の圧縮作用により、固
形物と液体との分離が良好に行われ、固形物は回転ハウ
ジングの上方へ、液体は下方へとそれぞれ分別される。
従って、分離された液体の排水性を向上させることがで
きる。
【0035】(3)前記回転ハウジング31の固形物排
出孔36から排出された生ゴミ固形物は、同回転ハウジ
ング31の外周及び前記固定ハウジング22の内周から
形成される空間を、固定ハウジング22の下部に形成さ
れた固形物排出口24へ導かれるように形成した。この
ため、分離された生ゴミ固形物を円滑に外部に排出する
ことができる。
【0036】(4)前記回転ハウジング31及びスクリ
ュー軸51は同一の駆動モータ14の駆動により回転す
るようにした。このため、回転ハウジング31及びスク
リュー軸51をそれぞれ別々のモータにて回転させる場
合と異なり、固液分離装置11の構成を簡単にすること
ができる。
【0037】(5)前記回転ハウジング31とスクリュ
ー軸51との重量に差を付けることによって、両者の回
転数に差を発生させるようにした。このため、複雑な機
構を設ける必要がなく、固液分離装置11の構成を簡単
にすることができる。
【0038】(6)前記回転ハウジング31とスクリュ
ー軸51との回転数の差は1〜20rpmである。これ
はスラリを生ゴミ固形物と液体とに分離するのに適した
回転数差である。このため、スラリを生ゴミ固形物と液
体とに円滑に分離して外部に排出することができる。
【0039】尚、前記実施形態は以下のように変更して
実施してもよい。 ・駆動モータ14の駆動力をタイミングベルトにより第
1被動プーリ43及び第2被動プーリ55に伝達するよ
うに構成し、タイミングベルト及びプーリの歯数に差を
付けることで、回転ハウジング31及びスクリュー軸5
1に所定の回転数差を生じさせるようにしてもよい。こ
のようにしても、簡単な構成で回転ハウジング31及び
スクリュー軸51に回転数差を生じさせることができ
る。
【0040】・図2に示すように、前記固定ハウジング
22の内面と回転ハウジング31の下部外周との間に、
この隙間を全周に亘って下方より覆うシール部材61を
設けてもよい。このようにすれば、回転ハウジング31
の下部水抜き孔34aからの液体が遠心力により、固定
ハウジング22の内周面に吹き付けられて同固定ハウジ
ング22の内周面を上昇し、固形物案内シュート25へ
の流れ込みを阻止できる。尚、シール部材61の内端面
を図2に示すように下方に向けて折り返し部61aを設
けることにより、更に水切りを良好なものにできる。
【0041】・図2に示すように、前記固定ハウジング
22の内周面には、前記回転ハウジング31の固形物排
出孔36から排出された生ゴミ固形物を前記固形物排出
口24へ跳ね出す跳出部材62を設けてもよい。このよ
うにすれば、回転する回転ハウジング31の外周面に付
着した生ゴミ固形物が跳出部材62にて掻き取られなが
ら固形物排出口24側に跳ね出される。従って、生ゴミ
固形物をより確実に外部に排出することができる。
【0042】・図2に一点鎖線で示すように、スクリュ
ー軸51の回転ハウジング31内への開口部位置、即ち
スラリ案内孔54が形成されている位置からさらに導水
孔63をスラリ案内通路53と連通するように下方へ形
成し、この導水孔63を前記排水通路38へ開口するよ
うにしてもよい。また、導水孔63の入口部分(上端)
には網目状の濾過部材64を設ける。このようにすれ
ば、スラリ案内通路53内に流れ込んだキッチン排水は
直接的に排水通路38内に流れ込み、排水効率を向上さ
せることができる。生ゴミ固形物は濾過部材64にて濾
過され、導水孔63内に流れ込むことはない。
【0043】・図3(a)〜(h)に示すように、前記
濾過部材64は網目状又は複数の透孔64aを有した平
板状、円錐状、円錐台状、又は半球状に形成してもよ
い。このようにすれば、生ゴミ固形物を濾過し、導水孔
63内に生ゴミ固形物が流入することを防止できる。
【0044】・図4に示すように、第1及び第2駆動プ
ーリ15, 16の溝深さを異ならせることで回転数に差
をつけるようにしてもよい。また、第1及び第2被動プ
ーリ43, 55(図4では図示略)も同様にしてもよ
い。即ち、Vベルト44,56の各プーリ15,16,
43,55に形成されたV溝への沈み量を調節変更する
ことにより回転ハウジング31とスクリュー軸51との
回転数に差を生じさせる。
【0045】・本実施形態においては、スクリュー刃5
2を左ネジとすると共にスクリュー軸51を左回転(図
1における矢印X方向)させるようにしたが、スクリュ
ー刃52を右ネジとすると共にスクリュー軸51を右回
転(図1における矢印反X方向)させるようにしてもよ
い。このようにしても、生ゴミ固形物を上方に移送する
ことができる。
【0046】次に、前記実施形態から把握できる請求項
記載発明以外の技術的思想について、以下にそれらの効
果と共に記載する。 (イ)スクリュー軸にはその回転ハウジングへの開口部
位置からさらに水を導く導水孔を下方へ設け、この導水
孔をハウジング下部の排水部へ開口した請求項1に記載
の固液分離装置。
【0047】(ロ)前記導水孔の上端には濾過部材を設
けた前記(イ)項に記載の固液分離装置。 (ハ)前記濾過部材は網目状又は複数の透孔を有してお
り、平板状、円錐状、円錐台状、又は半球状に形成した
前記(ロ)項に記載の固液分離装置。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、固形物が水抜き孔側に
移動することはなく、水抜き孔の固形物による目詰まり
が回避されることにより、例えば生ゴミとキッチン排水
との混合物を生ゴミ固形物と液体とに円滑に分離するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 固液分離装置の正断面図。
【図2】 別の実施形態における固液分離装置の要部拡
大断面図。
【図3】 (a)〜(h)は、別の実施形態における濾
過部材の斜視図。
【図4】 (a)〜(c)は、別の実施形態におけるV
ベルトのプーリへの巻掛状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
11…固液分離装置、14…駆動モータ、15…第1駆
動プーリ、16…第2駆動プーリ、22…固定ハウジン
グ、24…固形物排出口、31…回転ハウジング、34
a…水抜き孔、36…固形物排出孔、43…第1被動プ
ーリ、44…第1Vベルト、51…スクリュー軸、52
…スクリュー刃、53…スラリ案内通路、54…スラリ
案内孔、55…第2被動プーリ、56…第2Vベルト、
61…シール部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 久美夫 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 高橋 善蔵 愛知県瀬戸市原山台8丁目97番地 Fターム(参考) 2D061 BA04 BC16 DA03 DE22 4D004 AA03 AB01 AC01 CA13 CB03 CB27 CB42 CB43 CB45 4D057 AA13 AB01 AC01 AC06 AD01 AE02 AF03 BA11 BC11 CB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ハウジングに対して、上部外周に固
    形物排出孔を有する回転ハウジングを回転駆動可能に支
    持すると共に、その内側に回転ハウジングと同心状にス
    クリュー軸を回転駆動可能に支持し、 スクリュー軸のスクリュー刃外周を前記回転ハウジング
    の内周面に若干の隙間を介して沿わせ、回転ハウジング
    とスクリュー軸との間に回転数差を生じさせて、両者間
    に相対回転を生起させ、スクリュー軸のスラリ案内孔か
    らのスラリを前記回転ハウジング内へ導くようにし、回
    転ハウジング下部には水抜き孔を設けた固液分離装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ハウジングの内周面は円錐台状
    に形成されている請求項1に記載の固液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ハウジングの固形物排出孔から
    排出された固形物は、同回転ハウジングの外周及び前記
    固定ハウジングの内周から形成される空間を、固定ハウ
    ジングの下部に形成された固形物排出口へ導かれるよう
    にした請求項1又は請求項2に記載の固液分離装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ハウジング及びスクリュー軸は
    同一のモータによって駆動される請求項1に記載の固液
    分離装置。
  5. 【請求項5】 前記モータの駆動力はベルト伝動により
    回転ハウジング及びスクリュー軸に伝達され、回転ハウ
    ジングとスクリュー軸との回転数の差は、プーリの直
    径、Vベルトのプーリに形成されたV溝への沈み量、又
    はタイミングベルトを含むプーリの歯数のうちのいずれ
    か1つに差を付けることによって発生させるようにした
    請求項4に記載の固液分離装置。
  6. 【請求項6】 前記回転ハウジングとスクリュー軸との
    回転数の差は1〜20rpmである請求項5に記載の固
    液分離装置。
  7. 【請求項7】 前記固定ハウジングの内面と回転ハウジ
    ングの下部外周との間にはシール部材を設けた請求項3
    に記載の固液分離装置。
  8. 【請求項8】 前記固定ハウジングの内周面には、前記
    回転ハウジングの固形物排出孔から排出された固形物を
    前記固形物排出口へ跳ね出す跳出部材を設けた請求項3
    に記載の固液分離装置。
JP2000198626A 2000-06-30 2000-06-30 固液分離装置 Pending JP2002011382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198626A JP2002011382A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 固液分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198626A JP2002011382A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 固液分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002011382A true JP2002011382A (ja) 2002-01-15

Family

ID=18696763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000198626A Pending JP2002011382A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 固液分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002011382A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029892A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Chang-Sik Kim Apparatus for processing food waste
KR100730611B1 (ko) * 2004-02-02 2007-06-21 니폰 덴신 덴와 가부시끼가이샤 전자 워터마크 삽입 장치, 전자 워터마크 검출 장치 및그들의 방법 및 프로그램
CN110239132A (zh) * 2019-07-06 2019-09-17 浙江润尚厨卫科技有限公司 一种固液分离装置
CN112695853A (zh) * 2020-12-29 2021-04-23 苏州路之遥科技股份有限公司 一种自清洁厨余垃圾处理器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100730611B1 (ko) * 2004-02-02 2007-06-21 니폰 덴신 덴와 가부시끼가이샤 전자 워터마크 삽입 장치, 전자 워터마크 검출 장치 및그들의 방법 및 프로그램
WO2007029892A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Chang-Sik Kim Apparatus for processing food waste
CN110239132A (zh) * 2019-07-06 2019-09-17 浙江润尚厨卫科技有限公司 一种固液分离装置
CN110239132B (zh) * 2019-07-06 2024-05-28 浙江润尚厨卫科技有限公司 一种固液分离装置
CN112695853A (zh) * 2020-12-29 2021-04-23 苏州路之遥科技股份有限公司 一种自清洁厨余垃圾处理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4489343B2 (ja) 遠心沈降分離機
CA2479658C (en) Helical conveyor centrifuge
US5306225A (en) Decanter centrifuge having a disc-like dip weir with a hole
KR20090051848A (ko) 축산폐수 침전 슬러지 탈수용 원심탈수기
JP4010571B2 (ja) 中心軸を有する遠心分離機
JP2002011382A (ja) 固液分離装置
WO1997023295A1 (en) Decanter centrifuge
KR101522540B1 (ko) 원심분리기를 이용한 슬러지 자동배출장치
WO1998045046A1 (en) A centrifugal separator having a vertical axis
JP2002511019A (ja) 液体が満たされた伝達室を有する遠心分離機
JP3241273B2 (ja) 連続式遠心分離機
RU2094123C1 (ru) Центробежный сепаратор
RU2094124C1 (ru) Центробежный сепаратор
RU2078615C1 (ru) Устройство для гравитационного обогащения измельченных руд и россыпей
CN114918048B (zh) 一种新型高效过滤离心机转鼓及包括其的过滤离心机
KR19990083738A (ko) 수평연속식이단가속원심분리기
KR200292645Y1 (ko) 고액분리기
CN216426818U (zh) 一种离心式除油器
KR20000000709A (ko) 음식물찌꺼기의 분쇄장치 및 방법
EP0002125A1 (en) A centrifugal separator and method of separating materials
KR200173130Y1 (ko) 원통,원추바켓을 조합한 수평형 고속원심분리장치
KR970002601Y1 (ko) 수분함량이 적은 고형물의 원심분리기
JP2003265908A (ja) 固液分離装置
RU1832061C (ru) Устройство дл очистки сточных вод
KR200233825Y1 (ko) 고농도 유기폐수 고액분리기의 탈기장치