JP3774770B2 - 質量分析法、及び質量分析装置 - Google Patents
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Description
本発明は、質量分析法、及び質量分析装置に関する。
従来の質量分析法では、分析対象である分子などの微粒子を所定の空間内に飛翔させるとともに、前記微粒子に対して電場又は電磁場を印加し、この電場又は電磁場からの静電力又はローレンツ力による前記微粒子の運動の変化から前記微粒子の質量を計測していた。しかしながら、このような従来の質量分析法では、前記微粒子に対して前記静電力又は前記ローレンツ力を作用せしめるために、前記微粒子を常にイオン化しなければならなかった。このため、従来より様々な工夫がなされ、例えばMALDIの技術などが開発されている。
しかしながら、MALDIを含む従来の技術においては、前記微粒子のイオン化効率は1%以下であり、その結果、著しく感度が低く、特に前記微粒子の質量が大きい場合は、感度の低下が顕著となっていた。その結果、質量分析に供することのできる前記微粒子は、例えば分子量が104以下の分子に限定されていた。したがって、分子生物学や臨床検査分野などで要求されている、分子量105以上のタンパク質分子や酵素、さらにはウイルスなどの質量測定を実施することができないでいた。
本発明は、極めて大きな分子量を有する分子などの微粒子の質量を計測することが可能な新規な質量分析法及び質量分析法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
空間中に磁場勾配を生成する工程と、
前記空間中に微粒子を飛翔させ、前記微粒子に対して前記磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させる工程と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測し、その速度及び加速度から前記微粒子の質量を計測する工程と、
を具えることを特徴とする、質量分析法に関する。
空間中に磁場勾配を生成する工程と、
前記空間中に微粒子を飛翔させ、前記微粒子に対して前記磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させる工程と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測し、その速度及び加速度から前記微粒子の質量を計測する工程と、
を具えることを特徴とする、質量分析法に関する。
また、本発明は、
空間中に配置されるとともに、前記空間内を飛翔する微粒子に対して磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させるための磁場勾配生成手段と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測する速度/加速度計測手段と、
を具えることを特徴とする、質量分析装置に関する。
空間中に配置されるとともに、前記空間内を飛翔する微粒子に対して磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させるための磁場勾配生成手段と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測する速度/加速度計測手段と、
を具えることを特徴とする、質量分析装置に関する。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を実施した。その結果、分析対象の微粒子を大気中又は真空中などの低粘性空間に飛翔させるとともに、前記空間内において、前記微粒子の飛翔方向において磁気勾配を生じさせると、前記微粒子には前記磁気勾配からの磁気力が作用し、前記微粒子の飛翔速度が変化する。したがって、この際の前記飛翔速度の変位すなわち加速度を計測することによって、前記微粒子の質量を計測することができる。
具体的には、前記磁気力をFm、前記空間内における前記微粒子の粘性抵抗力をFv、及び重力加速度をgとすると、前記微粒子が前記空間中を落下している際には、
Fm+mg−Fv=mα (1)
なる運動方程式が成立する。ここで、αは前記微粒子の加速度である。
Fm+mg−Fv=mα (1)
なる運動方程式が成立する。ここで、αは前記微粒子の加速度である。
一方、磁気力Fmは、前記微粒子の体積磁化率をχ、真空の透磁率をμ0、前記微粒子の体積をV、前記空間中の磁束密度をBとすると、磁場勾配はB(dB/dx)で表されるので、
Fm=(χ/μ0)VB(dB/dx) (2)
なる関係式で表されることになる。
Fm=(χ/μ0)VB(dB/dx) (2)
なる関係式で表されることになる。
また、粘性抵抗力Fvは、前記空間の粘度をη、前記微粒子の半径をr、前記微粒子の速度をvとすると、
Fv=6πηrv (3)
なる関係式で表されることになる。
Fv=6πηrv (3)
なる関係式で表されることになる。
(2)式において、前記微粒子の体積磁化率χ、前記微粒子の体積V、及び前記磁束密度B、及び前記磁気勾配dB/dxは既知とすることができるので、これらの値より、磁気力Fmを予め導出することができる。また、(3)式において、前記空間の粘度η、前記微粒子の半径rは既知とすることができ、前記微粒子の速度vを計測することによって、粘性抵抗力を導出することができる。したがって、これら磁気力Fm及び粘性抵抗力Fvに加えて、加速度αを計測することができれば、(1)式より、前記微粒子の質量mを計測することができる。
なお、前記微粒子の体積磁化率χが既知でない場合においても、少なくとも2つの異なる時刻における速度及び加速度が計測されれば、(1)式より、前記微粒子の体積磁化率χ及び質量mをパラメータとした連立方程式が得られるので、前記微粒子の質量m及び体積磁化率を同時に計測できるようになる。
さらに、前記微粒子が落下している際の終端速度をv0とすると、その初期条件として終端速度v0を採用し、(2)及び(3)式を用いて、時刻tにおける前記微粒子の速度v(t)は、
v(t)=V0+(2χr2/9ημ0)(BdB/dx)(t)−(m/6πrη)α(t)
(4)
なる式で表すことができる。なお、(4)式の導出に際しては、前記微粒子は完全な球であると仮定し、V=(4/3)πr3なる関係式を用いた。
v(t)=V0+(2χr2/9ημ0)(BdB/dx)(t)−(m/6πrη)α(t)
(4)
なる式で表すことができる。なお、(4)式の導出に際しては、前記微粒子は完全な球であると仮定し、V=(4/3)πr3なる関係式を用いた。
したがって、(4)式において、前記微粒子の終端速度を計測するとともに、時刻tにおける前記微粒子の速度v(t)を計測し、そのときの加速度α(t)を導出すれば、目的とする前記微粒子の質量mを計測することができる。
(4)式においても、前記微粒子の体積磁化率χが既知でない場合、少なくとも2つの異なる時刻における速度及び加速度が計測されれば、前記微粒子の体積磁化率χ及び質量mをパラメータとした連立方程式が得られるので、前記微粒子の質量m及び体積磁化率を同時に計測できるようになる。
なお、本発明の質量分析を、例えば2×10−4Pa以下の圧力下の真空中で行う場合、前記空間の粘度ηを無視することができ、この場合、(3)式における粘性抵抗力Fv≒0と表すことができるので、(1)式は、
Fm+mg=mα (5)
のようにより簡単な式で書き表すことができる。したがって、(5)式より、前記微粒子に対する磁気力と加速度とを計測するのみで、前記微粒子の質量mを計測できるようになる。
Fm+mg=mα (5)
のようにより簡単な式で書き表すことができる。したがって、(5)式より、前記微粒子に対する磁気力と加速度とを計測するのみで、前記微粒子の質量mを計測できるようになる。
前記微粒子の質量mを計測するに際して、(3)式を用いるか、(4)式を用いるかは適宜選択することができる。具体的には、前記微粒子の終端速度v0が既知である(計測できる)場合は、(4)式を用い、既知でない場合は(3)式を用いることができる。また、質量分析を真空中で行う場合は、(5)式を用いる。
このように、本発明によれば、目的とする前記微粒子の質量mを導出する際に、前記微粒子をイオン化する必要がない。したがって、イオン化効率の低さに起因した測定感度の低下を抑制して、前記微粒子の質量を高感度に計測することができる。その結果、巨大な分子量、例えば、分子生物学や臨床検査分野などで要求されている、分子量105以上のタンパク質分子や酵素、さらにはウイルスなどの質量をも正確に計測することができる。
以下、本発明の詳細、並びにその他の特徴及び利点について、最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の質量分析器の一例を示す構成図である。図1に示す質量分析器10は、超伝導磁石11と、その内部空間S内に配置された一対のポールピース12とを具えている。超伝導磁石11によって、内部空間S内には磁束密度Bの磁場が形成され、ポールピース12間にはB(dB/dx)で表される磁場勾配が例えば図中の矢印で示す方向に形成される。
さらに、図1に示す質量分析器10では、一対のポールピース12間のほぼ中央において、その上方に液滴発生器13が設けられ、ポールピース12を挟むようにしてCCDカメラ14及びストロボフラッシュ15が対向するようにして配置されている。また、CCDカメラ14にはビデオレコーダー16及びPC17が接続され、液滴発生器13及びストロボフラッシュ15には波形発生器18及びPC17が接続されている。
超伝導磁石11によって、ポールピース12の上方で、下方に向けてB(dB/dx)の磁場勾配が生成されている状態で、液滴発生器13から波形発生器18で生成される電圧の周期と同期させて所定の液滴が発射され、下方に向けて落下すると、ストロボフラッシュ15から前記液滴に向けて所定の光が照射されるとともに、前記液滴の落下の状態がCCDカメラ14によって撮像される。撮像した画像はビデオレコーダー16内に記録される。
本例においては、波形発生器18から発生される電圧の周期と同期させて、ストロボフラッシュ15からの、前記液滴への光照射を経時的に複数回行うとともに、PC17を介してCCDカメラ14の前記液滴の撮像を、ストロボフラッシュ15による光照射と同期させるようにしている。したがって、前記液滴の落下状態を経時的に連続的に撮像することができるようになる。このとき、撮像の時間間隔(ストロボフラッシュ15の光照射間隔)と、この間の前記移動距離とから、各位置(時間間隔)での前記液滴の速度を導出することができ、前記撮像の時間間隔に対する前記液滴の速度変化から各位置(時間間隔)での前記液滴の加速度を導出することができる。
例えば、撮像時刻t1及t2間における前記液滴の移動距離(撮像位置x(t1)及びx(t2)間の距離)がL1であり、撮像時刻t2及びt3間における前記液滴の移動距離(撮像位置x(t2)及びx(t3)間の距離)がL2であるとすると、撮像位置x(t1)及びx(t2)の中点における前記液滴の速度v12はL1/(t2−t1)で表すことができ、撮像位置x(t2)及びx(t3)の中点における前記液滴の速度v23はL2/(t3−t2)で表すことができる。したがって、前記液滴の撮像位置x(t2)における加速度α(t2)は、(v23−v12)/(前記両中点位置の時間差)で表すことができる。したがって、前記液滴の、所定の撮像位置における速度及び加速度を導出することができ、上述した(1)式から前記液滴の質量を計測することができる。
なお、上述した操作を撮像位置の総てに対して行い、撮像位置毎に得た前記液滴の質量を平均化させることによって、前記液滴の質量をより正確に計測することができるようになる。
超伝導磁石11の内部空間Sは、大気空間とする。これによって、内部空間Sの粘性抵抗を低下させることができ、前記磁気勾配に起因した磁気力によって前記液滴を十分に加速することができ、十分な大きさの速度及び加速度を得て、前記液滴の質量の計測精度を増大させることができる。また、内部空間Sを2×10−4Pa以下にまで真空排気された真空空間とすれば、前述した作用効果に加えて、その粘性抵抗をほとんど無視することができ、粘性抵抗力を考慮することなく、より簡易に前記液滴の質量を計測することができるようになる。
また、前記磁気勾配の強度は例えば100T2/m以上とすることができる。この場合、前記液滴の大きさが十分に大きい場合においても、前記液滴の質量を十分高精度に計測するに足る大きさの速度及び加速度を得ることができる。
図1に示す質量分析器を用いて、塩化マンガン水溶液(濃度0.3M)の液滴(半径約29μm)の質量分析を試みた。超伝導磁石11から生成される磁場の磁束密度を10Tとし、鉄片からなるポールピース12間の距離を300μmとした。なお、前記液滴が落下する際に、ストロボフラッシュ15による光照射を600Hzの周期で実施した。
図2は、上述のようにして前記液滴の落下状態を前記600Hzの周期で連続的に撮像した際の前記液滴の落下の奇跡を示す写真である。図2から明らかなように、前記液滴は鉄片に近づくにつれて、その速度(液滴の撮像間隔)が増大していることが分かる。
図3は、前記液滴の質量を上述した本発明の質量分析法によって実際に計測した際の計測値(実験値)と、前記液滴の大きさから推測される前記液滴の質量との関係を示すグラフである。図3から、明らかなように、本発明の質量分析法及び質量分析器を用いて計測した前記液滴の質量は予想値と良く一致していることが分かる。すなわち、本発明の質量分析法及び質量分析器を用いることによって、前記液滴の質量を十分高精度に計測できることが判明した。
以上、具体例を挙げながら発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。例えば、上記例においては、質量分析に供する微粒子として、液滴について説明しているが、このような液滴に限らずその他の固体状の物質などについても、その質量を十分に計測することができる。
本発明は、環境及び保健分野における、浮遊微粒子の磁性成分測定と、肺疾患との関連の測定に利用することができる。また、分子生物学及び臨床検査分野における、細胞の病理診断、染色体異常、タンパク質の分子診断などに利用することができる。さらに、分子量105以上の、タンパク質分子や酵素、ウイルスの質量計測などに利用することができる。
10 質量分析器
11 超伝導磁石
12 ポールピース
13 液滴発生器
14 CCDカメラ
15 ストロボフラッシュ
16 ビデオレコーダー
17 PC
18 波形発生器
11 超伝導磁石
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13 液滴発生器
14 CCDカメラ
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16 ビデオレコーダー
17 PC
18 波形発生器
Claims (27)
- 空間中に磁場勾配を生成する工程と、
前記空間中に微粒子を飛翔させ、前記微粒子に対して前記磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させる工程と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測し、その速度及び加速度から前記微粒子の質量を計測する工程と、
を具えることを特徴とする、質量分析法。 - 前記微粒子の前記質量は、下記式
Fm−Fv=m(α−g)
(Fm:微粒子に負荷される磁気力、Fv:粘性抵抗力、m:微粒子の質量、α:微粒子の加速度、g:重力加速度)
から導出されることを特徴とする、請求項1に記載の質量分析法。 - 前記微粒子の前記質量は、下記式
v(t)=V0+(2χr2/9ημ0)(BdB/dx)(t)−(m/6πrη)α(t)
(v(t):時刻tにおける微粒子の速度、V0:終端速度、χ:微粒子の体積磁化率、r:微粒子の半径、η:空間内の粘度、μ0:真空の透磁率、B:空間内の磁束密度、B(dB/dx):磁場勾配強度、m:微粒子の質量、α(t):時刻tにおける微粒子の加速度)
から導出されることを特徴とする、請求項1に記載の質量分析法。 - 前記空間は、大気空間であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記空間は、真空空間であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記真空空間内の圧力が2×10−4Pa以下であることを特徴とする、請求項5に記載の質量分析法。
- 前記磁場勾配の強度が100T2/m以上であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記微粒子は液滴であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記微粒子は、分子量が105以上の分子であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記微粒子の飛翔過程を経時的及び連続的に撮像して、撮像の時間間隔と、この間の移動距離とから各撮像位置での速度を導出して前記速度とし、前記撮像の時間間隔における前記微粒子の速度変化から各撮像位置での加速度を導出して、前記加速度とすることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記微粒子に対する前記撮像は、前記微粒子に対するストロボ照射と同期させて行うことを特徴とする、請求項10に記載の質量分析法。
- 前記微粒子は重力方向に沿って落下させるとともに、前記磁気力は、前記微粒子に対し、前記重力方向に沿って作用させることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一に記載の質量分析法。
- 撮像時刻t 1 及t 2 間における前記微粒子の移動距離(撮像位置x(t 1 )及びx(t 2 )間の距離)がL1であり、撮像時刻t 2 及びt 3 間における前記微粒子の移動距離(撮像位置x(t 2 )及びx(t 3 )間の距離)がL 2 である場合において、撮像位置x(t 1 )及びx(t 2 )の中点における前記微粒子の速度v 12 はL1/(t 2 −t 1 )で表すことができ、撮像位置x(t 2 )及びx(t 3 )の中点における前記微粒子の速度v 23 はL2/(t 3 −t 2 )で表すことができることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一に記載の質量分析法。
- 前記微粒子の撮像位置x(t 2 )における加速度α(t 2 )は、(v23−v12)/(前記両中点位置の時間差)で表すことができることを特徴とする、請求項13に記載の質量分析法。
- 空間中に配置されるとともに、前記空間内を飛翔する微粒子に対して磁場勾配に起因した磁気力を前記微粒子の飛翔方向に沿って作用させるための磁場勾配生成手段と、
前記微粒子の前記飛翔方向における前記磁気力による速度及び加速度を計測する速度/加速度計測手段と、
を具えることを特徴とする、質量分析装置。 - 前記磁場勾配生成手段は、所定の磁石と、前記磁石によって生成される磁場内に配置された一対のポールピースとを含むことを特徴とする、請求項15に記載の質量分析装置。
- 前記速度/加速度計測手段は、前記微粒子の飛翔状態を経時的に撮像する撮像手段を含むことを特徴とする、請求項15又は16に記載の質量分析装置。
- 前記撮像手段は、前記微粒子に対する撮像と同時に前記微粒子に対するストロボ照射を行うためのストロボ照射手段を含むことを特徴とする、請求項17に記載の質量分析装置。
- 前記空間は、大気空間であることを特徴とする、請求項15〜18のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記空間は、真空空間であることを特徴とする、請求項15〜19のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記真空空間内の圧力が2×10−4Pa以下であることを特徴とする、請求項20に記載の質量分析装置。
- 前記磁場勾配の強度が100T2/m以上であることを特徴とする、請求項15〜21のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記微粒子は液滴であることを特徴とする、請求項15〜22のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記微粒子は、分子量が10 5 以上の分子であることを特徴とする、請求項15〜23のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記微粒子は重力方向に沿って落下させるとともに、前記磁気力は、前記微粒子に対し、前記重力方向に沿って作用させるように構成したことを特徴とする、請求項15〜24のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記速度/加速度計測手段において、撮像時刻t 1 及t 2 間における前記微粒子の移動距離(撮像位置x(t 1 )及びx(t 2 )間の距離)がL1であり、撮像時刻t 2 及びt 3 間における前記微粒子の移動距離(撮像位置x(t 2 )及びx(t 3 )間の距離)がL 2 である場合において、撮像位置x(t 1 )及びx(t 2 )の中点における前記微粒子の速度v 12 はL1/(t 2 −t 1 )で表すことができ、撮像位置x(t 2 )及びx(t 3 )の中点における前記微粒子の速度v 23 はL2/(t 3 −t 2 )で表すことを特徴とする、請求項15〜25のいずれか一に記載の質量分析装置。
- 前記速度/加速度計測手段において、前記微粒子の撮像位置x(t 2 )における加速度α(t 2 )は、(v23−v12)/(前記両中点位置の時間差)で表すことを特徴とする、請求項26に記載の質量分析装置。
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