JP3774242B2 - 外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
刺繍縫い機構を備えたミシンは、メモリに記憶した模様データに基づいて刺繍縫いを行う構成になっている。模様データを記憶したメモリはミシン本体に内蔵させる場合と、ROMカード等の外部記憶媒体に記憶させておき、適宜該外部記憶媒体をミシン本体に接続して用いる場合がある。またこれらを併用した構成とするのも一般的である。
ROMカード等の外部記憶媒体を用いる場合には、ミシン本体内部に大きな容量のメモリを備える必要がなく、またユーザが任意のROMカードを購入して模様データを得ることができ、更に新規の模様データを順次販売できる等の利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ROMカード等の外部記憶媒体を用いる場合には、刺繍模様を選択する際に、どの外部記憶媒体にどのような模様が入力されているか分かりずらく、その都度外部記憶媒体を差し替えて確認しなければならない欠点がある。
また、異なる外部記憶媒体に格納された模様を組み合わせて刺繍縫いを行う場合には複数の外部記憶媒体をミシン本体に着脱し、希望する模様が格納されている外部記憶媒体を探して模様の組み合わせ決定する必要がある等、非常に手間が掛かる欠点があった。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するために本発明の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシンは、ミシン本体に接続及び非接続可能な外部記憶媒体であって、複数の模様を形成するための情報と、その記憶媒体を識別するための情報とを有する外部記憶媒体と、ミシン本体に備えられ、該外部記憶媒体に記憶された複数の模様を形成するための情報に対応する複数の模様を表示するための情報と該外部記憶媒体を識別するための情報を予め記憶する手段と、前記外部記憶媒体を識別するための情報をミシン本体に与える手段と、該与えられた識別するための情報に基づいて、該外部記憶媒体に対応する前記複数の模様を表示するための情報を前記予め記憶する手段から出力可能とする有効化手段と、該有効化手段により出力可能とされた表示するための情報に基づいて前記外部記憶媒体に対応する前記模様を表示し、該識別するための情報に基づいて前記外部記憶媒体を識別するための情報を表示する表示手段と、前記模様情報に基づいて刺繍縫いを実行可能な刺繍縫い機構と、を有する。上記構成により、新たに外部記憶媒体を購入した場合等において、該外部記憶媒体に記憶された縫い目形成データに対応する表示データを有効化して、表示手段に表示することが可能になり、外部記憶媒体をミシン本体に接続しなくても、格納されている模様を視認でき、選択すべき模様を決めることができるようになる。しかも、ミシン本体には予め表示データのみを記憶させておけば良いから、記憶する手段の記憶容量も大きなものを必要としない。
表示データを有効化するために、例えば外部記憶媒体に記憶された識別するための情報を読み取る手段により読み取り、該読み取った外部記憶媒体に対応する表示データのみを有効化するようにしても良い。或いはキーボード等の入力手段から直接識別するための情報をミシン本体に入力するようにしても良い。
またミシン本体には上記に加えて、所定の模様を形成するための情報と、該模様を表示するための情報を有する内部記憶媒体を備えても良い。この内部記憶媒体には使用頻度の高い模様情報を記憶しておく等の使用方法が可能である。
更に前記外部記憶媒体及び/又は内部記憶媒体に記憶された模様を表示するための情報を組み合わせて前記表示手段に組み合わせ模様を表示させる手段と、該組み合わせ模様を表示させる手段により表示上組み合わされた組み合わせ模様の刺繍縫いをミシン本体の刺繍縫い機構に実行させる手段を設けて、模様の組み合わせを簡単に行えるように構成することも可能である。これにより外部記憶媒体の接続をその都度行うことなく、組み合わせ模様を決定することが可能になる。
前記表示手段に、前記組み合わせ模様の刺繍縫いを実行するに必要な外部記憶媒体の識別情報を、前記記憶する手段に記憶された識別するための情報に基づいて表示させるように構成することも可能であり、この構成により模様の刺繍縫い実行の際に、必要とする外部記憶媒体を簡単に知ることが可能になる。
【0005】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は機能ブロック図、図2はハード構成の一例を示すブロック図である。
図1において、外部記憶媒体1はミシン本体Aとは別体に構成され、ミシン本体Aに装着して読み出し手段7によりその記憶内容を読み出すことが可能に構成されている。この外部記憶媒体1は通常複数用意され、必要とする模様に応じて、外部記憶媒体1を交換してミシン本体Aに装脱着して用いるようになっている。
外部記憶媒体1には、文字や記号或いは図形等の模様データが格納されており、この模様データは縫い目形成データと識別コードとから構成されている。
縫い目形成データはミシン本体Aに備えられた刺繍縫い可能な縫い目形成機構8を駆動するためのデータである。また識別コードは当該外部記憶媒体1を識別するためのコードであり、各外部記憶媒体1毎に固有のコードが割り当てられている。
【0006】
読み出し手段7は外部記憶媒体1の記憶内容を読み出して、その模様データを縫い実行制御手段6に送るようになっている。縫い実行制御手段6は読み出し手段7からの模様データの中の縫い目形成データに基づいて縫い目形成機構8を制御して、当該模様を形成する刺繍縫い目を形成させるようになっている。
【0007】
ミシン本体Aには表示/識別情報記憶手段2が設けられており、ここに外部記憶媒体の識別コードと該識別コードの外部記憶媒体に格納されている縫い目形成データに対応する表示データが予め記憶されている。この表示データは表示制御手段5を介して液晶表示或いはCRT等の表示手段3に模様形状を表示するためのデータである。表示/識別情報記憶手段2はミシン本体Aの電源を切っても記憶内容が消えないものを使用し、望ましくは表示データの追加や消却や書き換えが可能なものを用いる。
この表示/識別情報記憶手段2には図示するように各外部記憶媒体A〜N毎にその識別コードA〜Nと表示データa1〜an、ーーーーーー、n1〜nnが関連付けて登録されている。この表示/識別情報記憶手段2には全ての外部記憶媒体の縫い目形成データに対応する表示データを格納しておくのが望ましい。また、外部記憶媒体が増加した場合に、増加分に対応する表示データを新たに記憶させることが出来るように構成しておいても良い。
表示/識別情報記憶手段2に格納された表示データは表示データ有効化手段9により有効化されるように構成されている。該表示データ有効化手段9は読み出し手段7が読みだした外部記憶媒体1の識別コードを入力し、その識別コードに対応する表示データのみを有効なデータとして表示/識別情報記憶手段2から出力するようになっている。例えば、いま識別コードがBの外部記憶媒体1が本体に装着されると、読み出し手段7が識別コードBを読み取って、表示データ有効化手段9に信号を送り、表示データ有効化手段9は識別コードBに対応する表示データb1〜bnを有効化して、出力可能とするようになっている。
識別コードの表示データ有効化手段9への供給方法は上記の他に種々の方法が採用可能である。例えば、識別コードをキーボードから入力したり、識別コードの入力の為の装置を接続して入力する方法などが採用可能である。
また有効化の具体的な手法も種々の構成のものを採用することが可能であり、例えば前記した識別コードを記憶しておき、表示データを取り出す際に該記憶した識別コードと照合して読み出すようにしても良い。また、表示/識別情報記憶手段2にチェックビットを設けて、有効化した表示データ群を他のものと識別できるようにしても良い。また有効化した表示データのみを他のメモリに移動するように構成することも可能である。更に、一定期間有効化されない表示データ群を自動的に消去するなどの方法も採用可能である。
【0008】
表示データ有効化手段9により有効化された表示/識別情報記憶手段2の識別コードと表示データは所定の操作或いは指令に応じて表示制御手段5を介して表示手段3に表示されるように構成されている。
該表示制御手段5は表示手段3を制御して表示データに基づく表示を行わせると共に該表示上で模様の組み合わせを行えるように構成されており、操作者が表示手段3に表示された模様を見ながら、模様の選択及び模様の組み合わせを実行できるようになっている。この表示制御手段5で選択した模様或いは組み合わせた模様に関する情報は縫い実行制御手段6に送られるように構成されている。
なお、上記した読み出し手段7、表示制御手段5、表示手段3、縫い実行制御手段6、縫い目形成機構8は従来より知られた構成のものを採用すれば良い。例えば表示制御手段5は単純に模様を組み合わせる構成のものでも良いし、或いは模様の間隔、位置関係、大きさ、等を調整できるように構成したものであってもよい。また縫い実行制御手段6は各縫い目を座標データで表した縫い目形成データに基づいて縫いを実行させるものであっても良いし、或いは模様の頂点のみを定義した所謂頂点データに基づいて縫いを実行させる構成のものであっても良い。
【0009】
この実施例では更に、ミシン本体A内部に内部記憶媒体4を備えており、ここに使用頻度の高い模様データを予め格納するように構成されている。このデータも同様に表示制御手段5に供給されて表示手段3に表示され、或いは模様組み合わせに使用され、組み合わせ模様として表示される。また、縫い実行制御手段6を介して縫い目形成機構8により模様縫いが実行されるようになっている。
【0010】
操作者は予め外部記憶媒体1の識別コードを読み出し手段7に読み取らせて、表示データ有効化手段9により表示/識別情報記憶手段2に格納された当該外部記憶媒体1に対応する表示データを有効化しておけば、表示手段3を見ながら、表示データ有効化済みの全ての外部記憶媒体1の模様と内部記憶媒体4に格納された模様の選択を行うことができる。また、模様の組み合わせを行う場合にも、表示制御手段5により表示手段3を見ながら、有効化済みの外部記憶媒体1の模様どうし、或いは外部記憶媒体1の模様と内部記憶媒体4の模様、更に内部記憶媒体4の模様どうしの組み合わせを行うことができる。
該表示手段3には模様表示だけでなく、該表示された模様が格納されている外部記憶媒体1を特定する識別コードも表示されるように構成されているから、実際に縫いを実行する際には表示手段3の表示に従って所定の外部記憶媒体1をミシン本体Aに装着して読み出し手段7により縫い目形成データを読み取らせれば良い。
【0011】
縫い実行制御手段6は表示手段3に表示された模様或いは模様の組み合わせに関する情報を表示制御手段5から入力し、該模様又は組み合わせ模様に応じた縫い目形成データを外部記憶媒体1又は内部記憶媒体4から入力して、縫い目形成機構8を制御して選択された模様或いは組み合わされた模様の刺繍縫いを実行するようになっている。
【0012】
図2により具体的な構成を更に詳細に説明する。
中央演算処理装置10はマイクロコンピュータを主体に構成されており、ミシン本体Aの基本的な制御と共に、前記表示制御手段5と縫い実行制御手段6と表示データ有効化手段9の機能を果たすようになっている。
中央演算処理装置10にはROMカードリーダ17が接続されており、外部記憶媒体であるROMカード11に格納された模様データをこのROMカードリーダ17で読み出して、入力するようになっている。ROMカードリーダ17と中央演算処理装置10の間にはスイッチ装置18が介在しており、ROMカード11の抜き差しの際にROMカードリーダ17と中央演算処理装置10の間の接続を断って、ROMカード11の装脱着時のノイズによる悪影響を排除するようになっている。
なお、外部記憶媒体としては、ROMカードの他にフロッピーディスク等の磁気記憶媒体、コンパクトディスク等の光記憶媒体、或いはPROM、EPROM、EEPROM、RAM等の他の半導体メモリ等を使用可能である。
【0013】
中央演算処理装置10には表示データ有効化キー23が接続されており、操作者が表示データ有効化キー23を操作することにより、中央演算処理装置10は表示データの有効化モードを実行するようになっている。
この実施例では、表示データ/識別コード記憶装置12に全てのROMカード11の縫い目形成データに対応する表示データが格納されており、該表示データはROMカード11毎に識別コードを付されて記憶されている。表示データ/識別コード記憶装置12としては、ミシン本体の電源をオフしても記憶内容が消えないタイプの記憶装置を用いており、また望ましくは、新たに表示コードを追加したり、不要なものを消したりできる書き換え可能なものが望ましい。このようなタイプの記憶装置として、不揮発RAMやEPROM、EEPROMが使用可能である。
中央演算処理装置10は表示データ有効化キー23の操作があると、ROMカードリーダ17に装着されたROMカード11から識別コードを読み出して、該識別コードを有効識別コード記憶装置19に記憶するように構成されている。そして、表示データ/識別コード記憶装置12の表示データに基づいて表示装置13に模様を表示する際に、有効識別コード記憶装置19に記憶された識別コードに対応する表示データのみを表示させ、有効識別コード記憶装置19に記憶されていない識別コードに対応する表示データの表示を禁止するように構成されている。
なお、識別コードをキーボード等から入力して有効識別コード記憶装置19に記憶させるように構成することも可能である。
また表示データ/識別コード記憶装置12の表示データを有効化するための構成も種々のものが採用可能であり、例えばメモリ容量に余裕があれば有効化された表示データのみを他の記憶装置に記憶させることも可能である。また表示データ/識別コード記憶装置12の識別コードにチェックビットを設けて、有効化されているか否かを判別出来るようにしても良い。更に、一定期間に有効化の操作が行われなかった表示データを消去する等の方法も可能である。
【0014】
中央演算処理装置10にはまた内蔵模様データ記憶装置14が接続されており、予め決められた模様データがここに格納されている。そして模様選択キー20が設けられ、操作者が模様選択キー20を操作することにより内蔵模様データ記憶装置14に格納された模様データの中の表示データ或いは表示データ/識別コード記憶装置12の有効化された表示データを用いて、表示装置13に当該模様が表示されるようになっている。
【0015】
この実施例では、表示装置13には模様と共にその模様データが格納された記憶装置、即ちROMカード11であればその識別コード表示がなされ、また内蔵模様データ記憶装置14であればその旨の表示がなされるようになっている。
なお、模様選択のための構成には、模様を識別する番号の入力や或いは表示装置13に縮小模様を多数表示させてタッチパネルで模様を選択する等種々の構成を採用することが可能である。
【0016】
中央演算処理装置10には組み合わせ指定キー21が設けられており、ROMカード11に格納された模様と内蔵模様データ記憶装置14に格納された模様の中の模様を任意に組み合わせることが可能なっている。中央演算処理装置10は組み合わせ指定キー21による組み合わせの指令があると、表示データ/識別コード記憶装置12からの有効化表示データ或いは内蔵模様データ記憶装置14からの表示データに基づいて、表示データの合成を行い、これを表示装置13に表示させるように構成されている。
【0017】
なお、表示切り替えキー22は表示装置13の表示モードを切り換えるもので、例えば前記したような模様選択や模様組み合わせのモードと通常の縫いを実行する場合のモード等とを切り換えるためのキーである。
【0018】
中央演算処理装置10はモータ駆動回路30を介してX方向モータ31とY方向モータ32を制御し、図3に示す刺繍枠33をXY方向に移動させて、刺繍縫いを実行させるようになっている。また同様に針34及び送り機構(図示せず)を制御して縫いを実行させるようになっている。この縫いの制御は始動/停止指令キー24に基づいて行うようになっている。
中央演算処理装置10は前記したように模様選択キー20により選択された模様或いは組み合わせ指定キー21の操作により組み合わされた模様の縫い目形成データをROMカード11或いは内蔵模様データ記憶装置14から読み出して、該縫い目形成データに基づいてモータ駆動回路30を制御し、該模様の刺繍縫いを実行させるようになっている。ROMカード11或いは内蔵模様データ記憶装置14からの縫い目形成データは一時記憶装置15に一時記憶させて用いても良いし、一時記憶させずに直接用いても良い。
前記選択された模様或いは組み合わされた模様の刺繍縫いに必要なROMカード11の識別記号は表示装置13に表示され、刺繍縫いの進行或いは一時記憶処理の進行に対応して、ROMカード11の交換を促すカード交換表示や交換が行われたことを示すカード装着表示がなされるように構成されている。
【0019】
図3はミシン本体Aの外観図であり、表示装置13及び模様選択キー20、組み合わせ指定キー21、表示切り替えキー22、表示データ有効化キー23、始動/停止指令キー24等は機枠のアーム上に配設されている。また、ROMカードリーダ17のスロットル部が本体の右脇に設けられており、ここからROMカード11を抜き差しするように構成されている。ROMカード11を装着する際にはROMカード11を単にスロットルに押し込み、ROMカード11を取り出す際にはROMカード取出し釦25を操作することによりROMカード11を排出するように構成されている。なお、ROMカード11の装着時にはROMカード11の装着検出信号が中央演算処理装置10に送られ、またROMカード取出し釦25操作時にはその旨の信号が中央演算処理装置10に送られ、該信号に対応してスイッチ装置18のオンオフ制御が行われるようになっている。
【0020】
図4により表示データ有効化の動作を説明する。
中央演算処理装置10は表示データ有効化キー23の操作があると、有効化モードに入る(ステップS1)。操作者がROMカード11をROMカードリーダ17に装着すると(ステップS2)、中央演算処理装置10から有効化指令が出力され(ステップS3)、ROMカード11に格納された識別コードが有効識別コード記憶装置19に記憶される(ステップS4)。そして、次のROMカード11の有効化を行う場合にはステップS2に戻り(ステップS5)、次の登録を行わない場合には表示データ有効化キー23を再度操作して登録モードを終了する。
【0021】
ROMカード11の交換の際には、前記したようにスイッチ装置18のオンオフが行われる。この動作を図5に示す。
ROMカード取出し釦25の操作によりROMカード11の取り出し動作が検出されると(ステップS10)、スイッチ装置18がオフとなりROMカードリーダ17と中央演算処理装置10とが遮断される(ステップS11)。これにより、ROMカード11交換の際のノイズ等による誤動作を防止できる。ROMカード11が交換され(ステップS12)、ROMカード11のスロットルへの装着が検出されると(ステップS13)、スイッチ装置18が再度オンになる(ステップS14)。
そして再びROMカード11の取り出し動作により上記ステップが繰り返される。
【0022】
以上のように一度表示データ/識別コード記憶装置12の表示データを有効化しておけば、以後の模様選択或いは模様組み合わせは表示データ/識別コード記憶装置12の有効化表示データを使用して実行することが可能になる。
この模様選択及び組み合わせの動作を図6により説明する。なお、ここでは模様番号等の模様識別コードを入力することにより模様を選択する構成の動作を説明する。
模様選択キー20が操作されると(ステップS20)、選択された模様が内蔵模様データ記憶装置14に記憶された模様か判断し、内蔵模様であればステップS23に飛ぶ(ステップS21)。内蔵模様でない場合には有効識別コード記憶装置19をチェックして、選択模様が表示データ/識別コード記憶装置12に記憶された模様の中の有効化模様であるか否か判断して、有効化模様でなければ該模様選択は無視して、ステップS20の模様選択キー20操作待ち状態に戻る(ステップS22)。内蔵模様或いは有効化模様である場合には、中央演算処理装置10は表示データに基づいて該模様を表示装置13に表示させると共に(ステップS23)、選択された模様の格納されているROMカード11の識別コードと模様識別コード(模様毎に予め付された識別コードや格納されている先頭番地等)を記憶する。内蔵模様データ記憶装置14に記憶されている模様の場合にはROMカード11の識別コードのかわりに内蔵模様データ記憶装置14であることを示すコードを記憶する(ステップS24)。
次に操作者が組み合わせ指定キー21を操作すると、ステップS20に戻り次の模様選択が行われ、同様にROMカード11の識別コードと模様識別コードが記憶される(ステップS25)。所定時間組み合わせ指定キー21の操作がない場合には模様選択モードを終了する。
なお、最初に内蔵模様データ記憶装置14に格納された模様と、表示データ/識別コード記憶装置12に格納され且つ有効化された模様の全てを表示装置13に表示させ、キーボード或いはタッチパネル等により選択する構成も可能である。
【0023】
次に図7により縫い実行動作を説明する。
選択され組み合わされた模様の刺繍縫いを実行するために操作者が始動/停止指令キー24を操作して刺繍縫い実行指令を出すと(ステップS30)、中央演算処理装置10は前記選択した模様の識別コードを選択した順序にチェックして、選択模様が内蔵模様データ記憶装置14に格納された模様であるか(ステップS31)、現在装着されているROMカード11に格納された模様であるか(ステップS33)、判断する。内蔵模様データ記憶装置14或いは装着されたROMカード11に格納された模様である場合は、記憶した模様の識別コードに従って、内蔵模様データ記憶装置14又はROMカード11から該模様の縫い目形成データを読み出し、一時記憶装置15に一時記憶して(ステップS32、34)、ステップS38に飛ぶ。
模様が内蔵模様データ記憶装置14の模様でもなく、また装着中のROMカード11の模様でもない場合には中央演算処理装置10は表示装置13にROMカード11交換の表示と、装着すべきROMカード11の識別コードを表示して操作者にROMカード11の交換を促す(ステップS35)。ROMカード11が交換されると(ステップS36)、当該模様の縫い目形成データを読み出し、一時記憶装置15に一時記憶する(ステップS37)。なお、ステップS36の動作は図5に示した通りである。
選択され或いは組み合わされた全ての模様に関する縫い目形成データが読み出されたか否か判断し(ステップS38)、読み出されていなければステップS31に戻り同様の動作を繰り返す。読み出しが完了していれば、選択した順序に模様の刺繍縫いを実行する(ステップS39)。そして、全ての模様の刺繍縫いを終了したら(ステップS40)、縫い動作を終わる。
【0024】
なお、図7に刺繍縫い動作では一度全ての模様の縫い目形成データを一時記憶装置15に記憶してから、縫い動作を実行しているが、模様毎に縫いを実行する方法も可能である。
この動作を図8により説明する。
選択され或いは組み合わされた模様の刺繍縫いを実行するために操作者が始動/停止指令キー24を操作して刺繍縫い実行指令を出すと(ステップS50)、中央演算処理装置10は前記選択した模様の識別コードを選択した順序にチェックして、選択模様が内蔵模様データ記憶装置14に格納された模様であるか(ステップS51)、現在装着されているROMカード11に格納された模様であるか(ステップS52)、判断する。内蔵模様データ記憶装置14或いは装着されたROMカード11に格納された模様である場合は、記憶した模様の識別コードに従って、内蔵模様データ記憶装置14又はROMカード11から該模様の縫い目形成データを読み出し(ステップS56)、刺繍縫いを実行する(ステップS57)。
模様が内蔵模様データ記憶装置14の模様でもなく、また装着中のROMカード11の模様でもない場合には、中央演算処理装置10は表示装置13にROMカード11交換の表示と、装着すべきROMカード11の識別コードを表示して操作者にROMカード11の交換を促す(ステップS53)。ROMカード11が交換されると(ステップS54)、交換したROMカード11から模様の縫い目形成データを読み出し(ステップS56)、刺繍縫いを実行する(ステップS57)。
刺繍縫いに際しては、縫い目形成データの読み出し毎に縫い実行を繰り返す(ステップS58)。
そして、選択され或いは組み合わされた全ての模様が終了したか否か確認し(ステップS59)、終了していれば動作を終わる。終了していなければ、次の模様についてステップS51からの動作を繰り返す。
なお、模様の配列順に刺繍縫いを行うのではなく、同一ROMカード11に記憶されている複数の模様を他の模様分のスペースをあけて先に刺繍縫いし、次に空いている空間に他の模様を刺繍縫いするようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシンは、表示データと識別コードを予めミシン本体に記憶させて、これらを有効化して表示できるようにしているため、どの外部記憶媒体にどの模様情報が記憶されているのか簡単に知ることができる。また、模様の選択や組み合わせ等を決定すること等も外部記憶媒体の接続をその都度行うことなく可能になる。またミシン本体には表示データと識別コードだけが予め格納され、縫い目形成データを格納しておく必要がないから、ミシン本体に大きな容量の記憶装置を備える必要がない。
また表示するための情報を組み合わせて前記表示手段に組み合わせ模様を表示させる手段とこの手段により組み合わされた組み合わせ模様の刺繍縫いをミシン本体の刺繍縫い機構に実行させる手段を設けた場合には、外部記憶媒体の差し替えを行うことなく、組み合わせ模様を決定することが可能になる。
更に前記表示手段に、前記組み合わせ模様の刺繍縫いを実行するに必要な外部記憶媒体の識別情報を、前記記憶する手段に記憶された識別するための情報に基づいて表示させるように構成した場合には、模様の刺繍縫い実行の際に、必要とする外部記憶媒体を簡単に知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施例を更に詳細に示すブロック図。
【図3】本発明の一実施例を示す外観図。
【図4】本発明の一実施例の表示データ登録動作を示すフローチャート図。
【図5】本発明の一実施例のROMカード交換動作を示すフローチャート図。
【図6】本発明の一実施例の模様選択、組み合わせ動作を示すフローチャート図。
【図7】本発明の一実施例の刺繍縫い動作の一例を示すフローチャート図。
【図8】本発明の一実施例の刺繍縫い動作の他の例を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1:外部記憶媒体、2:表示/識別情報記憶手段、3:表示手段、4:内部記憶媒体、5:表示制御手段、6:縫い実行制御手段、7:読み出し手段、8:縫い目形成機構、9:表示データ有効化手段、10:中央演算処理装置、11:ROMカード、12:表示データ/識別コード記憶装置、13:表示装置、14:内蔵模様データ記憶装置、15:一時記憶装置、17:ROMカードリーダ、18:スイッチ装置、19:有効識別コード記憶装置、20:模様選択キー、21:組み合わせ指定キー、22:表示切り替えキー、23:表示データ有効化キー、24:始動/停止指令キー、25:ROMカード取出し釦、30:モータ駆動回路、31:X方向モータ、32:Y方向モータ、33:刺繍枠、34:針。
Claims (7)
- ミシン本体に接続及び非接続可能な外部記憶媒体であって、複数の模様を形成するための情報と、その記憶媒体を識別するための情報とを有する外部記憶媒体と、
ミシン本体に備えられ、該外部記憶媒体に記憶された複数の模様を形成するための情報に対応する複数の模様を表示するための情報と該外部記憶媒体を識別するための情報を予め記憶する手段と、
前記外部記憶媒体を識別するための情報をミシン本体に与える手段と、
該与えられた識別するための情報に基づいて、該外部記憶媒体に対応する前記複数の模様を表示するための情報を前記予め記憶する手段から出力可能とする有効化手段と、
該有効化手段により出力可能とされた表示するための情報に基づいて前記外部記憶媒体に対応する前記複数の模様を表示可能であり、該識別するための情報に基づいて前記外部記憶媒体を識別するための情報を表示する表示手段と、
前記模様情報に基づいて刺繍縫いを実行可能な刺繍縫い機構と、
を有することを特徴とする外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 前記外部記憶媒体を識別するための情報をミシン本体に与える手段が、外部記憶媒体に記憶された識別するための情報を読み取る手段である、
請求項1に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 前記外部記憶媒体を識別するための情報をミシン本体に与える手段が、当該外部記憶媒体を識別するための情報をミシン本体に入力する手段である、
請求項1に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 所定の模様を形成するための情報と、該模様を表示するための情報を有する内部記憶媒体を更に備えた、
請求項1又は2又は3に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 前記外部記憶媒体に記憶された模様を表示するための情報を組み合わせて前記表示手段に組み合わせ模様を表示させる手段と、
該手段により組み合わされた組み合わせ模様の刺繍縫いをミシン本体の刺繍縫い機構に実行させる手段と、を更に備えた、
請求項1又は2又は3に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 前記外部記憶媒体と内部記憶媒体の中の1又は2に記憶された模様を表示するための情報を組み合わせて前記表示手段に組み合わせ模様を表示させる手段と、
該手段により組み合わされた組み合わせ模様の刺繍縫いをミシン本体の刺繍縫い機構に実行させる手段と、を更に備えた、
請求項4に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。 - 前記表示手段が、組み合わせ模様の刺繍縫いを実行するに必要な外部記憶媒体を識別するための情報を、前記記憶する手段に記憶された識別するための情報に基づいて表示する、
請求項6に記載の外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25477194A JP3774242B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP25477194A JP3774242B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 外部記憶媒体の模様情報に基づく刺繍縫いが可能なミシン |
Publications (2)
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