JP3773732B2 - 液晶表示装置及びこれを用いた電気・電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は不要輻射を抑制するために内部基板の構成や実装構造を改良した液晶表示装置及びこれを用いた電気・電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年における液晶表示装置の画質向上の要望から、内部の液晶表示素子の高微細化が図られており、液晶表示素子を駆動させる駆動回路などの基板への実装も高密度化されている。このため、接地パターンの面積を十分に大きくとることができないために装置内外のノイズの影響を受けて安定した表示品質が得られなかったり、EMI( Electro Magnetic Interference ;電波雑音干渉)を引き起こす電磁波の不要輻射が発生する問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、例えば特開平6−82803号公報に開示された液晶表示装置がある。
図11はこの特開平6−82803号公報に開示された従来の液晶表示装置を示す断面図である。図において、4は液晶表示画面、14は液晶表示素子、15はプリント基板、16は導光体19とプリント基板15との間に配置されて、プリント基板15の不図示の接地パターンと電気的に接続する金属板、17は金属板16とプリント基板15との間に設けられた絶縁層、18は絶縁層17の4つの角に設けた切り欠き部、19は導光体である。20は液晶表示装置の各構成部を収納する金属製フレーム、21はプリント基板15に実装された電子部品、22は液晶表示素子14とプリント基板15とを電気的に接続するインタコネクタ、23は金属製フレーム20の上面に設けられた液晶表示窓である。
【0004】
概要について説明すると、金属板16及び絶縁層17は、プリント基板15或いは導光体19とほぼ同一の寸法の広い面積を有しており、これらと隣接してプリント基板15を配置し、金属板16とプリント基板15上に形成した接地パターンとを絶縁層17の切り欠き部18の箇所で電気的に接続している。これにより、安定した接地ラインが供給されて、外部から侵入するノイズや内部で発生するノイズの影響を除くことができ、安定した表示品質を得ることができる。また、EMIを引き起こすような不要な輻射電波の発生を抑制することもできる。
【0005】
また、液晶表示装置に限らず、上記のように外部から侵入するノイズや内部で発生するノイズの影響を除くことを目的とするシールド構造は様々なものがあり、例えば特開平11−17377号公報に開示されている電子回路のシールド構造がある。これは電子回路を電波から遮蔽するシールド構造に係り、特にアンテナを有する高周波回路のシールド構造に関するものである。
図12はこの特開平11−17377号公報に開示された従来の電子回路のシールド構造を示す断面図である。図において、15は導電層24を2枚の基板で挟み込んでなるプリント基板、24は導電層、25はプラスチック製の平箱状を有するシールドケース、27はプリント基板15上に実装した高周波回路ブロック、28はプリント基板15の高周波回路ブロック27を実装した面と反対側の面に実装したアンテナ、29はスルーホール31の開口部周辺に形成した接地電極層、30はスルーホール31の内壁に形成した内壁導電層、31はプリント基板15を貫通するスルーホール、32はシールドケース25の開口部周辺に設けた段差部、33はシールドケース25の内面に形成した導電性塗料膜である。
【0006】
概要について説明すると、プリント基板15は高周波回路ブロック27を実装した面が内側になるようにシールドケース25の開口部の段差部32に装着される。このとき、シールドケース25の内面に形成されている導電性塗料膜33と接地電極層29とが接触しており、プリント基板15の導電層24とシールドケース25の内面に形成した導電性塗料膜33とが内壁導電層30を介して導通している。これにより、高周波回路ブロック27は、互いに電気的に接続された導電層24、スルーホール31、スルーホール31の内壁導電層30、接地電極層29、及び導電性塗料膜33からなるシールド構造の内部に収納され、外部の電波から遮蔽され、また、内部の電波が外部に漏洩することがなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液晶表示装置は以上のように構成されているので、プリント基板15上に実装した電子部品が遮蔽されていないために、プリント基板15上の電子部品からの不要輻射電波を充分に抑制することができないという課題があった。
【0008】
また、金属板16がプリント基板15以外の構成部とは電気的に接続されておらず、金属板16とプリント基板15の接地パターンとの接続が弱い場合には、金属板16が逆にアンテナとして放射源として働いてしまう可能性があるという課題があった。
【0009】
さらに、プリント基板15上に実装した電子部品から発生する熱を放熱する機構がないためにプリント基板15の直下のみが高温となり、電子部品の特性を劣化させる可能性があるという課題があった。
【0010】
また、上記のような不要輻射電波を充分に抑制することができない液晶表示装置を用いた電気・電子機器が、他の電気・電子機器との間にEMIを引き起こすという課題があった。
【0011】
これに対して、上記電子回路のシールド構造を液晶表示装置に適用することも考えられた。これはシールド構造の各構成部が電気的に接続されていることから各構成部が十分に接地されており、上記のような電波の放射源となるようなことがなく、また、高周波回路ブロック27の代わりに液晶駆動用回路を実装したプリント基板を使用し、液晶駆動用回路を実装した面が内側になるようにシールドケース25の開口部の段差部32に装着することで、液晶駆動用回路を外部からの電波から遮蔽し、内部の液晶駆動用回路からの電波漏洩を抑制しようとするものである。しかしながら、このような構成では液晶駆動用回路がシールドケース25内に密封されてしまうために動作検査などを行うときに液晶駆動用回路のプリント基板15からシールドケース25を取り外す作業が必要で手間がかかってしまう。また、プリント基板15の液晶駆動用回路が実装されていない面に液晶パネルを設けることとなるために、液晶パネル側から液晶駆動用回路を遮蔽することができず、不十分な遮蔽構造をとらざるを得なかった。
【0012】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、液晶表示装置からの不要な輻射電波の発生を抑制し、液晶駆動用回路から発生する熱を放熱することができる液晶表示装置及びこれを用いた電気・電子機器を得ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る液晶表示装置は、液晶駆動用基板が一方の面に部品実装面、他方の面に接地面を有し、この接地面と導電性反射板とを電気的に接続するとともに、部品実装面側から導電性反射板に支持固定するものである。
【0014】
この発明に係る液晶表示装置は、液晶駆動用基板及び/若しくは導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板を導電性反射板に支持固定する係合部を備え、この係合部を介して接地面と導電性反射板とを電気的に接続するものである。
【0015】
この発明に係る液晶表示装置は、係合ネジ孔及び係合ネジ部から係合部が構成されるものである。
【0016】
この発明に係る液晶表示装置は、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板を係合固定する爪部から係合部が構成されるものである。
【0017】
この発明に係る液晶表示装置は、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板の取付位置を決定する取り付けガイド部を備えるものである。
【0018】
この発明に係る液晶表示装置は、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板に実装した部品から発生する熱を放熱する放熱手段を備えるものである。
【0019】
この発明に係る電気・電子機器は、請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の液晶表示装置を備えるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
液晶表示装置を大きく分けると、透過型液晶表示装置と反射型液晶表示装置とがある。簡単に説明すると、反射型液晶表示装置は、液晶表示部や液晶セルなどからなる液晶パネルと、この液晶パネルの背面に設置した反射板とを有し、液晶パネルの液晶表示面側から偏光板などを介して入射した光を、上記反射板にて反射して液晶表示面側へ戻し、この反射光を液晶表示部の照明とするものである。また、透過型液晶表示装置は、液晶表示部、液晶セル、及び背面照明装置(バックライト)などからなる液晶パネルと、背面照明装置からの光を液晶表示部側に反射する反射板とを有し、背面照明装置からの光を反射板にて反射して、この反射光を液晶表示部の照明とするものである。本願発明の液晶表示装置は上記透過型、反射型のどちらにも適用することができ、上記反射板を導電性の材料からなる導電性反射板とする。以下に示す実施の形態では、説明の簡単のために本願発明を透過型液晶表示装置に適用した場合について述べる。
【0021】
図1はこの発明の実施の形態1による液晶表示装置の液晶駆動用基板の構成を示す分解斜視図、図2は実施の形態1による液晶駆動用基板の他の構成を示す分解斜視図、図3は実施の形態1による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。図において、1は液晶駆動用基板で、一方の面に液晶表示素子を駆動させる液晶駆動用回路などを実装する部品実装面2とし、他方の面の全面に金属薄膜層を形成して接地面3としており、図示の例では内層に設けた信号線層の信号線2a及び電源層の電源2bを備えた多層基板から構成されている。1aは他の例の液晶駆動用基板で、一方の面に液晶表示素子を駆動させる液晶駆動用回路などを実装する部品実装面2とし、他方の面は電子部品を実装せずに、配線パターンが露出した未実装面3aとする。この未実装面3aは内層に隣接して接地面3が設けられ、この接地面3と未実装面3aの配線パターンとを電気的に接続することで接地面を形成している。4は液晶表示部、5はバックライト、6は金属製反射板(導電性反射板)で、バックライト5からの光を反射して液晶表示部4に照明光を供給する。7は液晶表示部4、バックライト5、及び金属製反射板6からなる液晶パネル、8は液晶パネル7及び液晶駆動用基板1からなる本願発明の液晶表示装置である。
【0022】
次に概要について説明する。
液晶駆動用基板1,1aは、一方を部品実装面2、他方を全面の接地面3若しくは接地パターンを設けた未実装面3aとしており、この液晶駆動用基板1,1aは金属製反射板6にて支持固定される。このとき、図3に示すように液晶駆動用基板1,1aの部品実装面2を金属製反射板6に向けて支持固定し、同時に接地面3や未実装面3aと金属製反射板6とを電気的に接続する。このようにすることで、不要輻射電波を発生する主要因である液晶駆動用回路を構成する電子部品、信号線2a、及び電源2bが、金属製反射板6と接地面3又は未実装面3aとの間に挟まれ、さらに、金属製反射板6と接地面3又は未実装面3aとの電気的接続により、外部の電波が遮蔽され、液晶駆動用基板1,1aからの不要輻射電波を阻止する遮蔽構造を構成する。
【0023】
これにより、液晶駆動用基板1,1aから発生した電磁波が、例えば液晶表示装置8の筐体などの液晶駆動用基板1,1a外部の構成部と干渉することを抑制することができる。また、不要輻射電波を抑制するための特別な遮蔽構造を設ける必要がないので、部品点数を削減でき、製造の容易化及び低コスト化を図ることができる。
【0024】
なお、金属製反射板6と液晶駆動用基板1,1aの接地面3、未実装面3aとの電気的接続は、接地面3又は未実装面3aと電気的に接続する箇所を液晶駆動用基板1,1aの部品実装面2上に設けた場合は、この接続箇所と金属製反射板6とを電気的に接続してもよい。
【0025】
以上のように、この実施の形態1によれば、液晶駆動用基板1,1aが一方の面に部品実装面2、他方の面に接地面3若しくは接地パターンを有する未実装面3aを有し、接地面3若しくは接地パターンを有する未実装面3aと金属製反射板6とを電気的に接続するとともに、部品実装面2側から金属製反射板6に支持固定するので、液晶表示装置8の主たるノイズ源である液晶駆動用回路を構成する電子部品、信号線2a、及び電源2bなどを金属製反射板6及び接地面3若しくは未実装面3aにて遮蔽することができることから、液晶表示装置8から発生する不要輻射電波を抑制することができる。
【0026】
また、液晶駆動用基板1,1aから発生した電磁波が、例えば液晶表示装置8の筐体などの液晶駆動用基板1,1a外部の構成部と干渉することを抑制することができる。
【0027】
さらに、不要輻射電波を抑制するための特別な遮蔽構造やEMI対策用の新たな部材を設ける必要がないので、部品点数を削減でき、製造の容易化及び低コスト化を図ることができる。
【0028】
実施の形態2.
この実施の形態2は液晶駆動用基板を導電性反射板に支持固定し、同時に接地面と導電性反射板とを電気的に接続する係合部を備えるものである。
【0029】
図4はこの発明の実施の形態2による液晶表示装置における液晶駆動用基板の実装構造を示す斜視図である。図において、9aは液晶駆動用基板1を金属製反射板6に支持固定する固定用ネジ(係合ネジ部、係合部)、9bは金属製反射板6に設けられ、固定用ネジ9aと螺合するネジ孔(係合ネジ孔、係合部)である。なお、図3と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
次に概要を説明する。
固定用ネジ9aは導電性材料から形成し、金属製反射板6に設けた貫通孔を通して、金属製反射板6のネジ孔9bと螺合させて液晶駆動用基板1を金属製反射板6に支持固定する。このとき、同時に固定用ネジ9aを介して接地面3と金属製反射板6とが電気的に接続される。
【0031】
図5はこの発明の実施の形態2による液晶表示装置における液晶駆動用基板の他の実装構造を示す斜視図である。図において、10は金属製反射板6に設けられ、液晶駆動用基板1を金属製反射板6に支持固定する固定用爪(爪部、係合部)である。なお、図3と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
次に概要を説明する。
固定用爪10は導電性材料から形成し、液晶駆動用基板1の側面及び接地面3を圧接するように鉤状を有している。液晶駆動用基板1は固定用爪10の上方から導入して支持固定する。このとき、容易に取り付けできるように固定用爪10には上方から下方にスロープを設けて固定用爪10の摩擦力を低減させており、液晶駆動用基板1は上記スロープ上を滑るように導入されて固定用爪10と嵌合する。また、接地面3と金属製反射板6との電気的接続は、固定用爪10の接地面3との圧接面において行われる。
【0033】
また、上記実施の形態2では、液晶駆動用基板1を金属製反射板6に支持固定する係合部として、固定用ネジ9a、ネジ孔9b、及び固定用爪10を設けた例について示したが、本願発明はこれに限らず、液晶駆動用基板1を金属製反射板6に確実に固定し、且つ、接地面3と金属製反射板6とを電気的に接続することのできる構造であればよい。
【0034】
さらに、金属製反射板6と液晶駆動用基板1の接地面3との電気的接続は、接地面3と電気的に接続する箇所を液晶駆動用基板1の部品実装面2上に設けた場合は、この接続箇所と金属製反射板6との電気的接続を固定用爪10で行うようにしてもよい。
【0035】
以上のように、この実施の形態2では、液晶駆動用基板1及び/若しくは金属製反射板6に設けられ、液晶駆動用基板1を金属製反射板6に支持固定する係合部(固定用ネジ9a、ネジ孔9b、固定用爪10)を備え、この係合部を介して接地面3と金属製反射板6とを電気的に接続するので、液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定と、接地面3と金属製反射板6との電気的接続とを確実に行うことができ、より確実に電波を遮蔽する液晶表示装置を提供することができる。
【0036】
また、この実施の形態2によれば、固定用ネジ9a及びネジ孔9bから係合部が構成されるので、上記と同様の効果を奏するとともに、金属製反射板6と接地面3とが接触不良を起こして、金属製反射板6が逆にアンテナとして放射源となることを防止することができる。
【0037】
さらに、この実施の形態2によれば、金属製反射板6に設けられ、液晶駆動用基板1を係合固定する固定用爪10から係合部が構成されるので、液晶駆動用基板1の金属製反射板6への取り付け作業を容易に、且つ、確実に行うことができ、より確実に不要輻射電波を抑制する液晶表示装置を提供することができる。
【0038】
また、液晶駆動用基板1の金属製反射板6からの取り外し作業も容易に行うことができるので、液晶駆動用基板1の交換や、液晶駆動用回路の動作検査などを容易に行うことができる。
【0039】
さらに、ネジ止めや接着剤などを使用しないことから、部品点数を削減することができ、安価に液晶表示装置を提供することができる。
【0040】
なお、上記実施の形態2で挙げた固定用ネジ9a、ネジ孔9b、及び固定用爪10を併用するようにしてもよい。これにより、液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定及び接地面3と金属製反射板6との電気的接続に対する信頼性をさらに向上させることができる。
【0041】
実施の形態3.
この実施の形態3は液晶駆動用基板を導電性反射板に取り付ける際にその取付位置を決定する取り付けガイド部を導電性反射板に設けたものである。
【0042】
図6はこの発明の実施の形態3による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。図において、11は液晶駆動用基板1の金属製反射板6への取付位置の決定を行う基板取り付けガイド(取り付けガイド部)である。なお、図3と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0043】
次に概要を説明する。
基板取り付けガイド11は、例えば図6に示すように液晶駆動用基板1の四辺に沿う位置に配置する。液晶駆動用基板1は基板取り付けガイド11によって囲まれた領域内に部品実装面2がはめ込まれるように金属製反射板6に固定される。これにより、液晶駆動用基板1の取付位置を容易に決定することができる。
【0044】
また、基板取り付けガイド11は、図6に示したもの以外に、液晶駆動用基板1の四隅に沿うように設けるか若しくは、液晶駆動用基板1の取付位置が最低限決定することができるように、液晶駆動用基板1の四辺又は四隅の一部に沿うように設けてもよい。
【0045】
さらに、基板取り付けガイド11を、液晶駆動用基板1の外周に沿った位置に設けて、液晶駆動用基板1を金属製反射板6に取り付けた際に、基板取り付けガイド11が液晶駆動用基板1を囲むようにすることで、液晶駆動用基板1を接地面3、基板取り付けガイド11、及び金属製反射板6からなる密封空間を有する遮蔽構造を構成することができる。このようにすることで、基板取り付けガイド11による上記効果を奏するとともに、より確実に液晶表示装置8から発生する不要輻射電波を遮蔽することができる。
【0046】
図7は図6における液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を上記実施の形態2の固定用ネジ9a及びネジ孔9bにて行う構成を示す斜視図で、図8は図6における液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を上記実施の形態2の固定用爪10にて行う構成を示す斜視図である。なお、図4及び図5と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0047】
次に概要を説明する。
基板取り付けガイド11は、例えば図7若しくは図8に示すように液晶駆動用基板1の四辺に沿う位置に配置する。液晶駆動用基板1は基板取り付けガイド11によって囲まれた領域内に部品実装面2がはめ込まれるように金属製反射板6に設置する。このとき、図7の例では、液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を固定用ネジ9a及びネジ孔9bにて行い、これら固定用ネジ9a及びネジ孔9bを介して接地面3と金属製反射板6とを電気的に接続する。図8の例では、液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を固定用爪10にて行い、固定用爪10を介して接地面3と金属製反射板6とを電気的に接続する。
【0048】
上記のように基板取り付けガイド11と、上記実施の形態2で示した固定用ネジ9a、ネジ孔9b、及び固定用爪10とを組み合わせることで、液晶駆動用基板1をより容易に且つ迅速に金属製反射板6に取り付けることができる。
【0049】
以上のように、この実施の形態3によれば、金属製反射板6に設けられ、液晶駆動用基板1の取付位置を決定する基板取り付けガイド11を備えるので、液晶駆動用基板1の取付位置を容易に決定することができる。
【0050】
なお、金属製反射板6と液晶駆動用基板1の接地面3との電気的接続は、接地面3と電気的に接続する箇所を液晶駆動用基板1の部品実装面2上に設けた場合は、この接続箇所と基板取り付けガイド11とを電気的に接続してもよい。
【0051】
実施の形態4.
この実施の形態4は液晶駆動用基板に実装した部品から発生する熱を放熱する放熱手段を導電性反射板に設けたものである。
【0052】
図9はこの発明の実施の形態4による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。図において、6aは液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱を放熱する放熱機構12を設けた金属製反射板(導電性反射板)、12は金属製反射板6aに設けられ、液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱が、液晶駆動用基板1に集中しないように放熱する放熱機構(放熱手段)である。なお、図3と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0053】
次に概要を説明する。
放射機構12は、例えば金属製反射板6aの表面(液晶駆動用基板1を支持固定したときに、液晶駆動用基板1の部品実装面2と対向する面)に多数の襞部を形成した構成とする。これらの襞部によって金属製反射板6aの表面積が広がり放熱機能を持たせることができる。また、液晶駆動用基板1は上記実施の形態1と同様に部品実装面2側から金属製反射板6aに取り付けられ、上記実施の形態2で示したような係合部によって固定される。これにより、液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱は、放熱機構12を介して液晶表示装置8の外部に放熱される。
【0054】
以上のように、この実施の形態4によれば、金属製反射板6aに設けられ、液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱を放熱する放熱機構12を備えるので、液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱による液晶表示装置8の動作の不安定化を抑えることができる。
【0055】
なお、上記実施の形態4では、放熱機構12として金属製反射板6aの表面に多数の襞部を設けたものについて示したが、本願発明はこれに限らず、放熱機構12は液晶駆動用基板1に実装した部品から発生する熱を効率よく放熱し、液晶駆動用基板1の金属製反射板6aへの取り付けに支障を来さない構造であればよい。
【0056】
また、上記放熱機構12を設けた金属製反射板6aを、上記実施の形態1から実施の形態3の構成に適用しても上記と同様の効果を奏する。
【0057】
実施の形態5.
この実施の形態5は上記実施の形態1から実施の形態4で示した液晶表示装置を具備した電気・電子機器に関するものである。
【0058】
図10はこの発明の実施の形態5による電気・電子機器を示す斜視図である。図において、13は本願発明の液晶表示装置8を具備した電気・電子機器であり、例として液晶モニタを示している。
【0059】
次に概要を説明する。
本願発明の液晶表示装置8を具備することにより、特に不要輻射電波を抑制することができるため、電気・電子機器13が他の電気・電子機器との間のEMIを抑制することができる。このようなEMIには各種の法規制が存在し、家電、情報機器、医療機器、産業機器などの全ての電気・電子機器からの不要輻射電波に由来する妨害波の強度の許容値が規定されている。そこで、本願発明の液晶表示装置8を具備することで、上記EMIの各種法規制に適合する電気・電子機器を容易に提供することができる。
【0060】
以上のように、この実施の形態5によれば、本願発明の液晶表示装置8を電気・電子機器13が備えるので、他の電気・電子機器との間のEMIを抑制することができる。これにより、EMIの各種法規制に早期に適合させることができ、ひいては本願発明の液晶表示装置8を具備した電気・電子機器13の市場参入を早期化させることができる。
【0061】
また、本願発明の液晶表示装置8を具備することで、電気・電子機器13の製品設計後にEMI対策のための特別な部材や遮蔽構造を設ける必要がないので、EMI対策にかかるコストを削減することができる。
【0062】
【発明の効果】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶駆動用基板が一方の面に部品実装面、他方の面に接地面を有し、この接地面と導電性反射板とを電気的に接続するとともに、部品実装面側から導電性反射板に支持固定するので、液晶表示装置の主たるノイズ源である液晶駆動用回路を構成する電子部品から発生する電波を遮蔽することができることから、液晶表示装置からの不要輻射電波を抑制することができる効果がある。
【0063】
また、液晶駆動用基板から発生した電磁波が、液晶駆動用基板外部の構成部と干渉することを抑制することができる効果がある。
【0064】
さらに、不要輻射電波を抑制するための特別な遮蔽構造やEMI対策用の新たな部材を設ける必要がないので、部品点数を削減でき、製造の容易化及び低コスト化することができる効果がある。
【0065】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶駆動用基板及び/若しくは導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板を導電性反射板に支持固定する係合部を備え、この係合部を介して接地面と導電性反射板とを電気的に接続するので、液晶駆動用基板の導電性反射板への支持固定と、接地面と導電性反射板との電気的接続とを確実に行うことができ、より確実に不要輻射電波を抑制する液晶表示装置を提供することができる効果がある。
【0066】
この発明の液晶表示装置によれば、係合ネジ孔及び係合ネジ部から係合部が構成されるので、上記段落0065と同様の効果を奏するとともに、導電性反射板と接地面とが接触不良を起こして、導電性反射板が逆にアンテナとして放射源となることを防止することができる。
【0067】
この発明の液晶表示装置によれば、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板を係合固定する爪部から係合部が構成されるので、液晶駆動用基板の導電性反射板への取り付け作業を容易に、且つ、確実に行うことができ、より確実に不要輻射電波を抑制する液晶表示装置を提供することができる効果がある。
【0068】
また、液晶駆動用基板の導電性反射板からの取り外し作業も容易に行うことができるので、液晶駆動用基板の交換や、液晶駆動用回路の動作検査などを容易に行うことができる効果がある。
【0069】
さらに、ネジ止めや接着剤などを使用しないことから、部品点数を削減することができ、安価に液晶表示装置を提供することができる効果がある。
【0070】
この発明の液晶表示装置によれば、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板の取付位置を決定する取り付けガイド部を備えるので、液晶駆動用基板1の取付位置を容易に決定することができる効果がある。
【0071】
この発明の液晶表示装置によれば、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用回路から発生する熱を放熱する放熱手段を備えるので、液晶駆動用基板に実装した部品から発生する熱による液晶表示装置の動作の不安定化を抑えることができる効果がある。
【0072】
この発明の電気・電子機器によれば、請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の液晶表示装置を備えるので、他の電気・電子機器との間のEMIを抑制することができる効果がある。これにより、EMIの各種法規制に早期に適合させることができ、ひいては電気・電子機器の市場参入を早期化することができる。
【0073】
また、電気・電子機器の製品設計後にEMI対策のための部材や遮蔽構造を新たに設ける必要がないので、EMI対策にかかるコストを削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による液晶表示装置の液晶駆動用基板の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 実施の形態1による液晶駆動用基板の他の構成を示す分解斜視図である。
【図3】 実施の形態1による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による液晶表示装置における液晶駆動用基板の実装構造を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による液晶表示装置における液晶駆動用基板の他の実装構造を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。
【図7】 図6における液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を上記実施の形態2の固定用ネジ9a及びネジ孔9bにて行う構成を示す斜視図である。
【図8】 図6における液晶駆動用基板1の金属製反射板6への支持固定を上記実施の形態2の固定用爪10にて行う構成を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による液晶表示装置における液晶駆動用基板の液晶パネルへの実装構造を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による電気・電子機器を示す斜視図である。
【図11】 従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図12】 従来の電子回路のシールド構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1a 液晶駆動用基板、2 部品実装面、2a 信号線、2b 電源、3接地面、3a 未実装面(接地面)、4 液晶表示部、5 バックライト、6,6a 金属製反射板(導電性反射板)、7 液晶パネル、8 液晶表示装置、9a 固定用ネジ(係合ネジ部、係合部)、9b ネジ孔(係合ネジ孔、係合部)、10 固定用爪(爪部、係合部)、11 基板取り付けガイド(取り付けガイド部)、12 放熱機構(放熱手段)、13 電気・電子機器。
Claims (7)
- 液晶表示素子を内蔵した液晶パネルと、上記液晶表示素子を駆動させる液晶駆動用基板と、入射光を反射して上記液晶パネルへ照明を供給する導電性反射板とを備えた液晶表示装置において、
上記液晶駆動用基板は、一方の面に部品実装面、他方の面に接地面を有し、この接地面と上記導電性反射板とを電気的に接続するとともに、上記部品実装面側から上記導電性反射板に支持固定することを特徴とする液晶表示装置。 - 液晶駆動用基板及び/若しくは導電性反射板に設けられ、上記液晶駆動用基板を上記導電性反射板に支持固定する係合部を備え、この係合部を介して接地面と上記導電性反射板とを電気的に接続することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 係合部は、係合ネジ孔及び係合ネジ部からなることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
- 係合部は、導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板を係合固定する爪部からなることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
- 導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板の取付位置を決定する取り付けガイド部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の液晶表示装置。
- 導電性反射板に設けられ、液晶駆動用基板に実装した部品から発生する熱を放熱する放熱手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の液晶表示装置。
- 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電気・電子機器。
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