JP3772282B2 - 連続式電解水生成装置の洗浄方法及びこの方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給水管路から送られる水をアルカリ水と酸性水に電解して排出する連続式電解水生成装置の洗浄方法及びこの方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置に関する。
【0002】
【発明の技術背景】
給水管路から吸着浄水部、濾過浄水部などを通して供給される水を有隔膜電解槽で電解し、電解槽の陰極室に生成されるアルカリ水と陽極室に生成される酸性水を一対の排水管路から各別に排水する連続式電解水生成装置は雑菌の繁殖を防止し、析出カルシウムを除去するために必要に応じて電解槽や給水管路等を洗浄する必要がある。
【0003】
この種の電解水生成装置の洗浄方法として、本出願人は、図4に示すように、洗浄時に給水管路から供給される水道水などの塩素を含む水を電解槽の陽極室の排水管から陽極室及び陽極室の給水支管を逆流させた後、吸着浄水部下流側の給水管路に通水するとともに、陰極室の給水支管から陰極室を通して陰極室排水管から排出し、この水の流れの過程で電解槽を通る水を電解する方法を開発し、特願平9−62080号として特許出願をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の洗浄方法は電解槽の陽極室で生成された次亜塩素酸含有水を、陽極室→陽極室の給水支管→給水管路→陰極室の給水支管→陰極室→陰極室排水管路の順路で通水し、この通水路を殺菌力の強い次亜塩素酸水で殺菌洗浄をするという優れた作用、効果を奏するものであるが、次のような問題を有している。
【0005】
すなわち、上記洗浄方法は、給水管路の水が陽極室及び陽極室の給水支管を逆流して給水管路へ流れるのに対し、陰極室の水は陰極室の排水管路からそのまま排水される。また、洗浄時は上記洗滌水通路の流路抵抗により、従って、陽極室が陰極室よりも高い水圧になる。従って、陽極室の水の一部が電解隔膜を通して陰極室に浸透し、所定の洗浄に供されないまま排水されてしまうため、水が無駄に消費されてしまう。
【0006】
従って、本発明の第1の目的は、給水の全量が洗浄通水路の全ルートに通水され、無駄なく所期の洗浄目的に利用される洗浄方法を提供することにある。
【0007】
本発明の第2の目的は上記の洗浄方法を実施する機構を備えた連続式の電解水生成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的達成のために、本発明の洗浄方法は、吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置において、塩素を含む水道水などの水を一方の排水管路から電解槽の一方の電極室に供給し、他方の電極室を通して他方の排水管路から排出しながら電解するとともに、前記他方の排水管路から排出される電解水を、前記濾過浄水部を含む吸着浄水部下流側の給水管路に通水して排水することを特徴とする。
【0009】
上記第2の目的を達成するために、本発明は吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置であって、吸着浄水部の上流側の給水管路を電解槽の一方の排水管路に選択的に接続する流路切り換え弁と;濾過浄水部の下流側の給水管路に設けた逆止弁と;電解槽の他方の排水管路を吸着浄水部と濾過浄水部の間の給水管路に選択的に接続する流路切り換え手段と;前記逆止弁と濾過浄水部の間の給水管路から分岐され、開閉弁によって開閉される洗浄水排水管路と;を備えている。
【0010】
給水管路の水を電解槽と洗浄水排水管路に切換える手段は、上記の給水管路の逆止弁と洗浄水排水管路の開閉弁に代えて、洗浄水排水管路の分岐部に流路切り換え弁を設けてもよい。
【0011】
また、給水管路の前記流路切換え弁は、好ましくは、排水管路への洗浄切換通水路に絞り機構を設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の連続式電解水生成装置の水回路図を示すもので、この種の連続式電解水生成装置1は一般に、電解隔膜2によって内部を陰極室3と陽極室4に仕切った有隔膜電解槽5を有し、この有隔膜電解槽5の給水側に水道水などの給水管路6が接続されているとともに、排水側に前記陰極室3に通じる排水管路7と陽極室4に通じる排水管路8が接続されている。
給水管路6には活性炭などを使用した吸着浄水部9とミクロフイルタなどの濾過浄水部10が直列の関係に配列されている。
【0013】
上記の連続式電解水生成装置1は、通常の電解水生成時においては、給水管路6から供給される水を吸着浄水部9及び濾過浄水部10で浄化した後電解槽5において電解し、陰極室3に生成されるアルカリイオン水を排水管路7から吐水し、陽極室4に生成される酸性水を排水管路8からドレン11へ排水するようになっている。
【0014】
図の実施例では給水管路6を電解槽5の手前で二股の給水支管6a、6bに分岐し、陰極室3と陽極室4に各々独立に給水する例を示しているが、共通の給水管路で供給した水を電解槽5の内部の給水側で陰極室3と陽極室4に分けて給水するものもある。
【0015】
本発明の洗浄方法は、上記の連続式電解水生成装置1の水回路を洗浄する際に、水道水などの塩素を含む水を一方の排水管路8から電解槽5の陽極室4に供給し、陽極室4の給水支管6bを逆流させて陰極室3の給水支管6aから陰極室3に通水するか、もしくは電解槽5内の給水分岐通路がある場合はこの給水分岐通路から陰極室3に通水して、他方の排水管路7から排出しながら電解するとともに、他方の排水管路7から排出した電解水を、前記吸着浄水部9と濾過浄水部10の間の給水管路6cに送り込み、吸着浄水部9の下流側給水管路を通水してドレン11へ排水するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
このため、本発明による図1の連続式電解水生成装置1は、吸着浄水部9の上流側の給水管路6dと前記陽極室4の排水管路8の間に、給水管路6の水を排水管路8に切換えて供給する流路切り換え弁12を設け、流路切り換え弁12の操作で給水管路6の水が排水管路8から電解槽5の陽極室4に導入されるようになっている。
【0017】
また、濾過浄水部10と電解槽5の間の給水管路に電解槽5側にのみ通路を開く逆止弁13が介装されており、これにより陽極室4の洗浄電解水が陰極室3に流れて排水管路7へ通水されるようになっている。
【0018】
陰極室3の排水管路7から切り換えバルブ14を介して分岐した通水路15が吸着浄水部9と濾過浄水部10の間の給水管路に接続されているとともに、前記逆止弁13の上流側給水管から開閉弁16を介装した洗浄水排水管路17が分岐されている。
【0019】
かくして、図2に示すように、流路切り換え弁12を陽極室4の排水管路8に切り換えるとともに、陰極室3の排水管路7の切り換えバルブ14を分岐通水路15に切り換え、さらに洗浄水排水管路17の開閉弁16を開くと、給水管路6d→排水管路8→陽極室4→給水支管6b→給水支管6a→陰極室3→排水管路7→分岐通水路15→濾過浄水部10を含む給水管路6c→洗浄水排水管路17→ドレン11に至る洗浄水回路が開成される。
【0020】
上記洗浄水回路を開成した状態で電解槽5を流れる水を電解することにより電解槽5に次亜塩素酸を含む殺菌水が生成され、この殺菌水によって電解槽5、排水管路7、分岐通水路15、濾過浄水部10を含む給水管路6cが殺菌洗浄される。
このとき、陽極室4の水が電解隔膜2を通して陰極室3に浸透してもこの水は排水管路から排出されることはないので洗浄給水の全量が次亜塩素酸殺菌水として前記洗浄水回路の洗浄に供される。
【0021】
図3は本発明の前記洗浄方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置の他の実施形態を示すもので、このものは、図2の装置の逆止弁13と洗浄水排水管路17の開閉弁16に換えて、給水管路6からの洗浄水排水管路17の分岐点に、電解槽5の給水部側と洗浄水排水管路17側に択一的に通路を開く流路切り換え弁18を設けてあり、洗浄の作用は図2の場合と同様である。
【0022】
給水管路6dを排水管路8側に切り換える流路切り換え弁12の切り換え通路は好ましくは排水管路7への切り換え通水路に流量絞り機構19を設ける。こうすることにより、洗浄給水が電解槽5内を通水し、電解槽の電解水に次亜塩素酸を多く発生させることができる。
【0023】
図の実施例では排水管路7の水を給水管路6cに送る流路切り換え手段を、流路切り換えバルブ14と分岐通水路15で構成する場合を例示したが、これに限らず、排水管路7を着脱自在に分断するとともに、吸着浄水部9と濾過浄水部10間の給水管路6cに排水管路7の分断口の接続部を設け、洗浄時に、陰極室3に通じる排水管路7の分断口を給水管路6cの接続部に連結してもよい。
【0024】
【効果】
本発明は、洗浄時に、電解槽、給水管路、濾過浄水部を含む長い洗浄水回路が形成され、この洗浄水回路を次亜塩素酸を含む殺菌水で殺菌・洗浄することができるとともに、洗浄給水の全量が洗浄水回路全体の殺菌洗浄に利用されるので水の無駄をなくすことができる。
【0025】
洗浄水回路を流れる水量を絞ることにより、洗浄水の次亜塩素酸の発生量、濃度を高め、殺菌力を増大させることができる。
【0026】
洗浄給水の流路が吸着浄水部の上流側で切り換わるとともに、洗浄水が吸着浄水部の下流側給水管路に通水されるので、次亜塩素酸の電解生成に必要な洗浄給水中の塩素と洗浄水中の次亜塩素酸が吸着浄水部によって取除かれてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による連続式電解水生成装置の通常電解水生成時の水回路図
【図2】 図1の装置の洗浄時水回路図
【図3】 本発明による他の実施例の洗浄時水回路図
【図4】 本発明と対比される連続式電解水生成装置の洗浄時水回路図
【符号の説明】
1…電解水生成装置
2…電解隔膜
3…陰極室
4…陽極室
5…有隔膜電解槽
6、6c、6d…給水管路
6a、6b…給水支管
7、8…排水管路
9…吸着浄水部
10…濾過浄水部
11…ドレン
12…流路切り換え弁
13…逆止弁
14…切り換えバルブ
15…分岐通水路
16…開閉弁
17…洗浄水排水管路
18…流路切り換え弁
19…流量絞り機構
【発明の属する技術分野】
本発明は給水管路から送られる水をアルカリ水と酸性水に電解して排出する連続式電解水生成装置の洗浄方法及びこの方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置に関する。
【0002】
【発明の技術背景】
給水管路から吸着浄水部、濾過浄水部などを通して供給される水を有隔膜電解槽で電解し、電解槽の陰極室に生成されるアルカリ水と陽極室に生成される酸性水を一対の排水管路から各別に排水する連続式電解水生成装置は雑菌の繁殖を防止し、析出カルシウムを除去するために必要に応じて電解槽や給水管路等を洗浄する必要がある。
【0003】
この種の電解水生成装置の洗浄方法として、本出願人は、図4に示すように、洗浄時に給水管路から供給される水道水などの塩素を含む水を電解槽の陽極室の排水管から陽極室及び陽極室の給水支管を逆流させた後、吸着浄水部下流側の給水管路に通水するとともに、陰極室の給水支管から陰極室を通して陰極室排水管から排出し、この水の流れの過程で電解槽を通る水を電解する方法を開発し、特願平9−62080号として特許出願をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の洗浄方法は電解槽の陽極室で生成された次亜塩素酸含有水を、陽極室→陽極室の給水支管→給水管路→陰極室の給水支管→陰極室→陰極室排水管路の順路で通水し、この通水路を殺菌力の強い次亜塩素酸水で殺菌洗浄をするという優れた作用、効果を奏するものであるが、次のような問題を有している。
【0005】
すなわち、上記洗浄方法は、給水管路の水が陽極室及び陽極室の給水支管を逆流して給水管路へ流れるのに対し、陰極室の水は陰極室の排水管路からそのまま排水される。また、洗浄時は上記洗滌水通路の流路抵抗により、従って、陽極室が陰極室よりも高い水圧になる。従って、陽極室の水の一部が電解隔膜を通して陰極室に浸透し、所定の洗浄に供されないまま排水されてしまうため、水が無駄に消費されてしまう。
【0006】
従って、本発明の第1の目的は、給水の全量が洗浄通水路の全ルートに通水され、無駄なく所期の洗浄目的に利用される洗浄方法を提供することにある。
【0007】
本発明の第2の目的は上記の洗浄方法を実施する機構を備えた連続式の電解水生成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的達成のために、本発明の洗浄方法は、吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置において、塩素を含む水道水などの水を一方の排水管路から電解槽の一方の電極室に供給し、他方の電極室を通して他方の排水管路から排出しながら電解するとともに、前記他方の排水管路から排出される電解水を、前記濾過浄水部を含む吸着浄水部下流側の給水管路に通水して排水することを特徴とする。
【0009】
上記第2の目的を達成するために、本発明は吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置であって、吸着浄水部の上流側の給水管路を電解槽の一方の排水管路に選択的に接続する流路切り換え弁と;濾過浄水部の下流側の給水管路に設けた逆止弁と;電解槽の他方の排水管路を吸着浄水部と濾過浄水部の間の給水管路に選択的に接続する流路切り換え手段と;前記逆止弁と濾過浄水部の間の給水管路から分岐され、開閉弁によって開閉される洗浄水排水管路と;を備えている。
【0010】
給水管路の水を電解槽と洗浄水排水管路に切換える手段は、上記の給水管路の逆止弁と洗浄水排水管路の開閉弁に代えて、洗浄水排水管路の分岐部に流路切り換え弁を設けてもよい。
【0011】
また、給水管路の前記流路切換え弁は、好ましくは、排水管路への洗浄切換通水路に絞り機構を設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の連続式電解水生成装置の水回路図を示すもので、この種の連続式電解水生成装置1は一般に、電解隔膜2によって内部を陰極室3と陽極室4に仕切った有隔膜電解槽5を有し、この有隔膜電解槽5の給水側に水道水などの給水管路6が接続されているとともに、排水側に前記陰極室3に通じる排水管路7と陽極室4に通じる排水管路8が接続されている。
給水管路6には活性炭などを使用した吸着浄水部9とミクロフイルタなどの濾過浄水部10が直列の関係に配列されている。
【0013】
上記の連続式電解水生成装置1は、通常の電解水生成時においては、給水管路6から供給される水を吸着浄水部9及び濾過浄水部10で浄化した後電解槽5において電解し、陰極室3に生成されるアルカリイオン水を排水管路7から吐水し、陽極室4に生成される酸性水を排水管路8からドレン11へ排水するようになっている。
【0014】
図の実施例では給水管路6を電解槽5の手前で二股の給水支管6a、6bに分岐し、陰極室3と陽極室4に各々独立に給水する例を示しているが、共通の給水管路で供給した水を電解槽5の内部の給水側で陰極室3と陽極室4に分けて給水するものもある。
【0015】
本発明の洗浄方法は、上記の連続式電解水生成装置1の水回路を洗浄する際に、水道水などの塩素を含む水を一方の排水管路8から電解槽5の陽極室4に供給し、陽極室4の給水支管6bを逆流させて陰極室3の給水支管6aから陰極室3に通水するか、もしくは電解槽5内の給水分岐通路がある場合はこの給水分岐通路から陰極室3に通水して、他方の排水管路7から排出しながら電解するとともに、他方の排水管路7から排出した電解水を、前記吸着浄水部9と濾過浄水部10の間の給水管路6cに送り込み、吸着浄水部9の下流側給水管路を通水してドレン11へ排水するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
このため、本発明による図1の連続式電解水生成装置1は、吸着浄水部9の上流側の給水管路6dと前記陽極室4の排水管路8の間に、給水管路6の水を排水管路8に切換えて供給する流路切り換え弁12を設け、流路切り換え弁12の操作で給水管路6の水が排水管路8から電解槽5の陽極室4に導入されるようになっている。
【0017】
また、濾過浄水部10と電解槽5の間の給水管路に電解槽5側にのみ通路を開く逆止弁13が介装されており、これにより陽極室4の洗浄電解水が陰極室3に流れて排水管路7へ通水されるようになっている。
【0018】
陰極室3の排水管路7から切り換えバルブ14を介して分岐した通水路15が吸着浄水部9と濾過浄水部10の間の給水管路に接続されているとともに、前記逆止弁13の上流側給水管から開閉弁16を介装した洗浄水排水管路17が分岐されている。
【0019】
かくして、図2に示すように、流路切り換え弁12を陽極室4の排水管路8に切り換えるとともに、陰極室3の排水管路7の切り換えバルブ14を分岐通水路15に切り換え、さらに洗浄水排水管路17の開閉弁16を開くと、給水管路6d→排水管路8→陽極室4→給水支管6b→給水支管6a→陰極室3→排水管路7→分岐通水路15→濾過浄水部10を含む給水管路6c→洗浄水排水管路17→ドレン11に至る洗浄水回路が開成される。
【0020】
上記洗浄水回路を開成した状態で電解槽5を流れる水を電解することにより電解槽5に次亜塩素酸を含む殺菌水が生成され、この殺菌水によって電解槽5、排水管路7、分岐通水路15、濾過浄水部10を含む給水管路6cが殺菌洗浄される。
このとき、陽極室4の水が電解隔膜2を通して陰極室3に浸透してもこの水は排水管路から排出されることはないので洗浄給水の全量が次亜塩素酸殺菌水として前記洗浄水回路の洗浄に供される。
【0021】
図3は本発明の前記洗浄方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置の他の実施形態を示すもので、このものは、図2の装置の逆止弁13と洗浄水排水管路17の開閉弁16に換えて、給水管路6からの洗浄水排水管路17の分岐点に、電解槽5の給水部側と洗浄水排水管路17側に択一的に通路を開く流路切り換え弁18を設けてあり、洗浄の作用は図2の場合と同様である。
【0022】
給水管路6dを排水管路8側に切り換える流路切り換え弁12の切り換え通路は好ましくは排水管路7への切り換え通水路に流量絞り機構19を設ける。こうすることにより、洗浄給水が電解槽5内を通水し、電解槽の電解水に次亜塩素酸を多く発生させることができる。
【0023】
図の実施例では排水管路7の水を給水管路6cに送る流路切り換え手段を、流路切り換えバルブ14と分岐通水路15で構成する場合を例示したが、これに限らず、排水管路7を着脱自在に分断するとともに、吸着浄水部9と濾過浄水部10間の給水管路6cに排水管路7の分断口の接続部を設け、洗浄時に、陰極室3に通じる排水管路7の分断口を給水管路6cの接続部に連結してもよい。
【0024】
【効果】
本発明は、洗浄時に、電解槽、給水管路、濾過浄水部を含む長い洗浄水回路が形成され、この洗浄水回路を次亜塩素酸を含む殺菌水で殺菌・洗浄することができるとともに、洗浄給水の全量が洗浄水回路全体の殺菌洗浄に利用されるので水の無駄をなくすことができる。
【0025】
洗浄水回路を流れる水量を絞ることにより、洗浄水の次亜塩素酸の発生量、濃度を高め、殺菌力を増大させることができる。
【0026】
洗浄給水の流路が吸着浄水部の上流側で切り換わるとともに、洗浄水が吸着浄水部の下流側給水管路に通水されるので、次亜塩素酸の電解生成に必要な洗浄給水中の塩素と洗浄水中の次亜塩素酸が吸着浄水部によって取除かれてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による連続式電解水生成装置の通常電解水生成時の水回路図
【図2】 図1の装置の洗浄時水回路図
【図3】 本発明による他の実施例の洗浄時水回路図
【図4】 本発明と対比される連続式電解水生成装置の洗浄時水回路図
【符号の説明】
1…電解水生成装置
2…電解隔膜
3…陰極室
4…陽極室
5…有隔膜電解槽
6、6c、6d…給水管路
6a、6b…給水支管
7、8…排水管路
9…吸着浄水部
10…濾過浄水部
11…ドレン
12…流路切り換え弁
13…逆止弁
14…切り換えバルブ
15…分岐通水路
16…開閉弁
17…洗浄水排水管路
18…流路切り換え弁
19…流量絞り機構
Claims (4)
- 吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置において、塩素を含む水道水などの水を一方の排水管路から電解槽の一方の電極室に供給し、他方の電極室を通して他方の排水管路から排出しながら電解するとともに、前記他方の排水管路から排出される電解水を、前記濾過浄水部を含む吸着浄水部下流側の給水管路に通水して排水することを特徴とする連続式電解水生成装置の洗浄方法
- 吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置であって、吸着浄水部の上流側の給水管路を電解槽の一方の排水管路に選択的に接続する流路切り換え弁と;濾過浄水部の下流側の給水管路に設けた逆止弁と;電解槽の他方の排水管路を吸着浄水部と濾過浄水部の間の給水管路に選択的に接続する流路切り換え手段と;前記逆止弁と濾過浄水部の間の給水管路から分岐され、開閉弁によって開閉される洗浄水排水管路と;を備えた連続式電解水生成装置
- 吸着浄水部と濾過浄水部を有する給水管路から供給した水を有隔膜電解槽で電解し、生成されたアルカリ水と酸性水を各別の排水管路から排出する連続式電解水生成装置であって、吸着浄水部の上流側の給水管路を電解槽の一方の排水管路に選択的に接続する流路切り換え弁と;電解槽の他方の排水管路と、吸着浄水部と濾過浄水部の間の給水管路とを選択的に接続する流路切り換え手段と;濾過浄水部と電解槽の間の給水管路から分岐された洗浄水排水管路と;給水管路の水を電解槽の給水部と前記洗浄水排水管路に択一的に通水させる流路切り換え手段;とを備えた連続式電解水生成装置
- 吸着浄水部の上流側の給水管路と電解槽の一方の排水管路を接続する流路切り換え弁が切り換え通水路に流量絞り機構を有することをさらに特徴とする請求項2又は3記載連続式電解水生成装置
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JP33496897A JP3772282B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 連続式電解水生成装置の洗浄方法及びこの方法を実施する機構を備えた連続式電解水生成装置 |
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