JP3772053B2 - 空中線装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アクティブフェーズドアレイレーダなどを構成する空中線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空中線装置、例えばアクティブフェーズドアレイレーダは多数の空中線素子から構成されている。そして、空中線素子が送受信する信号を処理するために、それぞれの空中線素子に送受信モジュールが接続されている。送受信モジュールにはマイクロ波半導体素子などが組み込まれ、送受信する信号を増幅し、あるいは、位相の調整などを行っている。
【0003】
このような構成の空中線装置の場合、送受信モジュールに組み込まれたマイクロ波半導体素子は温度によって特性が変化する性質がある。このため、各送受信モジュールに対し一様な温度になるように冷却し、例えば、マイクロ波半導体素子が均一な特性で動作するようにしている。
【0004】
ここで、アクティブフェーズドアレイレーダを例にとり、送受信モジュールを冷却する構成を有した従来の空中線装置について図4を参照して説明する。符号41は信号を送受信する空中線素子で、例えば、図の上下方向に2列に配置されている。また、各空中線素子41にはそれぞれ送受信モジュール42が接続されている。送受信モジュール42はマイクロ波半導体素子などが組み込まれ、空中線素子41で送受信される信号を、例えば増幅しあるいは位相の調整などを行っている。
【0005】
送受信モジュール42は、長方形状の開口が両端に形成された枠体状プレート43の例えば両側の外壁面に取り付けられている。枠体状プレート43の内部中央には、補強のためにその長手方向にハネカム部材(図示せず)が配置されている。そして、中央のハネカム部材と枠体状プレート43の内壁面との間に、送受信モジュール42を冷却するための冷却用液体を流す複数の冷却パイプ44が平行に配置されている。冷却パイプ44は、送受信モジュール42が取り付けられた枠体状プレート43の内壁面に一部が接着されている。
【0006】
冷却パイプ44の上部および下部にはそれぞれ、冷却用液体を冷却パイプ44に供給し、あるいは、冷却パイプ44を流れた冷却用液体を排出するために、ヘッダ構造の供給排出機構が設けられている。
【0007】
ヘッダ構造の供給排出機構は、例えば、冷却用液体を流す主パイプ45aと、この主パイプ45aから分岐した複数の中間パイプ46a、冷却パイプ44から出てきた冷却用液体を集める中間パイプ46b、中間パイプ46bに集められた冷却用液体を排出する主パイプ45bなどから構成されている。中間パイプ46a、bの延長方向には複数の透孔(図示せず)が形成され、この透孔によって複数の冷却パイプ44が結合している。
【0008】
アクティブフェーズドアレイレーダは多数の空中線素子から構成されている。このため、アクティブフェーズドアレイレーダは、複数の空中線素子41や複数の送受信モジュール42がそれぞれ取り付けられた上記した構造の枠体状プレート43を複数組み合わせて構成されている。この場合、例えば、複数の空中線素子41や送受信モジュール42が取り付けられた同じ構造の複数の枠体状プレート43が1つの筐体47内に収納され、空中線装置が構成される。空中線装置が複数の枠体状プレート43から構成される場合、主パイプ45aに供給される冷却用液体は、それぞれの枠体状プレート43に対応して設けられた中間パイプ46aに分配され、そこからさらに複数の冷却パイプ44へと分配される。
【0009】
なお、符号48は電源容器で、筐体47と一体に設けられている。電源容器48には、送受信モジュールを構成するマイクロ波半導体素子などに電力を供給するための電源などが収納されている。また、筐体47や電源容器48は架台49に取り付けられ、例えば、架台49の向きを変えることによって、空中線素子41の向きを調整できるようになっている。
【0010】
上記した構造において、例えば、図の上方に位置する主パイプ45aに冷却用液体が供給される。そして、主パイプ45aから中間パイプ46aに分配され、さらに、冷却パイプ44に分配され、送受信モジュール42の冷却が行われる。送受信モジュール42を冷却した冷却用液体は図の下方に位置する中間パイプ46bに集まり、主パイプ45bを介して排出される。
【0011】
このような構成によれば、送受信モジュール42の冷却によって、例えば各半導体素子はほぼ一定の温度に保たれ、均一の特性で動作する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の空中線装置は、送受信モジュールを冷却する冷却パイプに冷却用液体を分配する部分がヘッダ構造になっている。この場合、主パイプの延長方向に所定間隔で中間パイプが分岐している。また、送受信モジュールを冷却するための複数の冷却パイプも、中間パイプの延長方向にある間隔で設けられている。このため、例えば、中間パイプから冷却パイプに流れる冷却用液体は、主パイプから離れるほど少なくなり、送受信モジュールの冷却が均一化されないことがある。その結果、半導体素子の動作特性が相違し、例えば、良好なアンテナパターンを形成できなくなる。また、ヘッダ構造の場合、主パイプや中間パイプで形成される供給排出機構と枠体状プレートとが別の構成になっている。このため、例えば、中間パイプと枠体状プレート間にスペースが生じ、その分、小形化が困難になる。また、強度的にも弱いものになっている。
【0013】
この発明は、上記した欠点を解決するもので、送受信モジュールを冷却するための複数の冷却パイプに流れる冷却用液体を均一化できる空中線装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、信号を送受信する空中線素子と、この空中線素子で送受信する信号を処理する送受信モジュールと、この送受信モジュールが一方の壁面の側に取り付けられた支持プレートと、この支持プレートの前記一方の壁面の側あるいは他方の壁面の側に設けられ前記送受信モジュールを冷却するための複数の冷却パイプと、この複数の冷却パイプと結合孔を介して結合した中間パイプと、この中間パイプと結合孔を介して結合し、かつ前記支持プレートの上方に位置し冷却用液体を供給する第1の主パイプと、前記支持プレートの下方に位置し冷却用液体を排出する第2の主パイプとを具備した空中線装置において、前記第1の主パイプと前記中間パイプとの結合孔が、前記複数の冷却パイプのうちその両端に位置する2つの冷却パイプに挟まれた領域に位置することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、アクティブフェーズドアレイレーダを例にとり図1を参照して説明する。符号11は、信号を送受信する空中線素子で、例えば、2列になって図の上下方向に配置されている。空中線素子11にはそれぞれ送受信モジュール12が接続されている。送受信モジュール12は全体が金属容器で構成されている。内部には、マイクロ波半導体素子などが組み込まれ、空中線素子11で送受信される信号を増幅し、あるいは、位相の調整などを行っている。
【0016】
送受信モジュール12は、両端に矩形状の開口をもつ枠体状プレート13の例えば平行する2つの外壁面にそれぞれ1列ずつ取り付けられている。枠体状プレート13の内部中央には、補強のためにその長手方向にハネカム部材14が配置されている。そして、中央のハネカム部材14と枠体状プレート13の内壁面との間に、送受信モジュール12の配列方向に沿って複数の冷却パイプ(図示せず)が平行に設けられている。なお、複数の冷却パイプの側面の一部は枠体状プレート13の内壁面に接着されている。
【0017】
枠体状プレート13の上方には冷却用液体を供給する主パイプ15aが、また、枠体状プレート13の下方には冷却用液体を排出する主パイプ15bが、それぞれ枠体状プレート13の長手方向と直交して設けられている。そして、主パイプ15aの下壁、および、主パイプ15bの上壁には、その延長方向に所定間隔で透孔(図示せず)が形成され、それぞれの透孔に中間パイプ16aの上壁部分、および中間パイプ16bの下壁部分が結合している。そして、上下の中間パイプ16a、16b間に、送受信モジュール12を冷却するための複数の冷却パイプ(図示せず)が接続されている。
【0018】
なお、アクティブフェーズドアレイレーダは多数の空中線素子から構成されている。このため、アクティブフェーズドアレイレーダは、通常、複数の空中線素子11や複数の送受信モジュール12がそれぞれ取り付けられた上記した構造の枠体状プレート13を複数組み合わせ、これら複数の枠体状プレート13が例えば1つの筐体17内に収納されている。このとき、主パイプ15aに流れる冷却用液体はそれぞれの枠体状プレート13に設けられた中間パイプ16aに分配され、そこから複数の冷却パイプへと分配される。
【0019】
なお、符号18は電源容器で、筐体17と一体に設けられている。電源容器18は送受信モジュールを構成する半導体素子などに電力を供給するための電源を収納している。筐体17や電源容器18は架台19に取り付けられ、例えば、架台19の向きを変えることによって空中線素子11の向きを調整できるようになっている。
【0020】
上記した構造において、例えば、図の上方に位置する主パイプ15aに冷却用液体が供給される。冷却用液体は、主パイプ15aから中間パイプ16aに分配され、さらに、複数の冷却パイプへと分配される。そして、冷却用液体が冷却パイプを流れる際に送受信モジュール12の冷却が行われる。送受信モジュール12を冷却した冷却用液体は図の下方に位置する中間パイプ16bに集められ、主パイプ15bを介して排出される。
【0021】
ここで、主パイプ15a、15bや中間パイプ16a、16b、冷却パイプの各部分の構造について、図2を参照して説明する。図2では、図1に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、これらの構造は、冷却用液体の供給側と排出側で上下が逆になっているものの、同様の構造であるので、冷却用液体の供給側についてだけ説明する。
【0022】
枠体状プレート13の上端に、その両側から一部が突出した長方形状の取付部材21が一体に形成されている。取付部材21には、2列に複数の透孔22が設けられ、各列の透孔22にはそれぞれ冷却パイプ23が接続されている。この場合、透孔22の一方の列は枠体状プレート13の内壁面の一方に接触する冷却パイプ23に接続され、他方の列は枠体状プレート13の内壁面の他方に接触する冷却パイプ23に接続されている。また、2列の透孔22の外側で、枠体状プレート13から突出した部分にねじ穴21aが設けられている。
【0023】
そして、取付部材21とともに中間パイプを構成する箱部材24が設けられている。箱部材24は全体が直方体をした箱状に構成され、その下端には両側に突出する縁24aが形成され、縁24aにねじ穴24bが設けられている。上壁にはその中央に大きな透孔25が形成され、周辺にねじ穴26が設けられている。箱部材24と取付部材21は両者のねじ穴24b、21aを利用してねじNで固定され、中間パイプ16aが構成されている。なお、壁部材24と取付部材21が接する部分にOリング27が配置され、冷却用液体が漏れないようになっている。
【0024】
また、枠体状プレート13の長手方向に直交して主パイプ15aが配置されている。主パイプ15aの底面部分を構成する下壁は平坦な形状をしており、その延長方向に透孔28が設けられている。透孔28は箱部材24の透孔25に連結されている。また、主パイプ15aの下面には両側に突出する縁30が形成され、その縁30の部分にねじ穴31が形成されている。そして、主パイプ15aのねじ穴31と箱部材24のねじ穴26がねじNで固定される。この場合も、主パイプ15aと箱部材24の接触部分にOリング32が挟まれ、冷却用液体が漏れないようにしている。
【0025】
なお、アクティブフェーズドアレイレーダの場合、通常、空中線素子11や送受信モジュール12がそれぞれに取り付けられた複数の枠体状プレート13が、主パイプ15aの延長方向に配置される。この場合、複数の枠体状プレート13ごとに設けられた中間パイプ16aには、主パイプ15aにある間隔で設けられた透孔28を通して冷却用液体が分配される。
【0026】
上記した構造によれば、1つの中間パイプ16aに結合され、枠体状プレート13の一方の内壁面を冷却する複数の冷却パイプ23のうちその両端に位置する2つの冷却パイプに挟まれた領域において、主パイプ16aから中間パイプ15bに冷却用液体が分配される。このため、主パイプ15aから中間パイプ16aに冷却用液体が分配される結合孔部分と、中間パイプ16aから複数の冷却パイプ23にそれぞれ分配される結合孔部分との距離が均一化され、複数の冷却パイプ23に流れる冷却用液体が一様化される。これにより、送受信モジュール12が全体にわたって一様に冷却され、送受信モジュール12内の半導体素子などをほぼ同じ温度に制御できる。この結果、例えば良好な特性のアンテナパターンが形成される。また、主パイプ15aや中間パイプ16a、枠体状プレート13がそれぞれねじNで固定され、一体化して互いに連結している。このとき、主パイプ15aや中間パイプ16aは構造物としても機能し、機械的強度の高い空中線装置を実現できる。また、中間パイプ16aと枠体状プレート13が一体化するため、両者間にスペースがなくなり、小型になる。
【0027】
次に、中間パイプ16aの変形例について図3を参照して説明する。図3(a)は、図2の箱部材24部分だけを取り出して示した斜視図である。そして、図(b)は、冷却パイプ23の配列方向に直角に線A−Aで箱部材24を断面した図で、例えば、箱部材24の内部空間は断面が長方形状になっている。この場合、枠体状プレート13の2つの内壁面に沿ってそれぞれ配列されている2列の冷却パイプに等しく冷却用液体が分配される。
【0028】
なお、図(c)は、枠体状プレート13の内壁面に沿って配置されている2列の冷却パイプのうち、一方の側の側壁31を厚くし内部空間を狭くしている。この場合、厚い側壁31側に位置する複数の冷却パイプに分配される冷却用液体の量が少なくなる。空中線装置によっては、枠体状プレート13の内壁面に配列される送受信モジュールの数量が異なる場合があり、冷却パイプによる冷却能力に差を持たせたい場合がある。上記した構成によれば、送受信モジュール数による発熱量の変化に見合った流量の冷却用液体を分配でき、送受信モジュール数が少ない場合でも、半導体素子などの温度を所定の値に制御できる。
【0029】
なお、上記した実施の形態では、枠体状プレートの両側の外壁面に送受信モジュールを取り付け、また、枠体状プレートの両側の内壁面に冷却パイプを設けている。しかし、送受信モジュールを取り付けるプレートは枠体状である必要はなく、また、枠体状プレートの一方の外壁面だけに送受信モジュールや冷却パイプを設ける構造にすることもできる。また、上記した実施形態では、主パイプそのもに直接冷却用液体を流しているが、主パイプ内に冷却用液体の供給、排出用のパイプを設置し、このパイプを利用して冷却用液体を流すこともできる。
【0030】
また、上記した実施の形態の説明では、主パイプや中間パイプなどに、例えば下壁とか、上壁という表現を使用している。これらの表現は位置の上下関係を示すものではない。したがって、下壁を上壁と言い換え、また、上壁を下壁と言い換えることもできる。
【0031】
【発明の効果】
この発明によれば、送受信モジュールを冷却するための冷却パイプに流れる冷却用液体を均一化できる空中線装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための概略の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に使用される主パイプや中間パイプ、枠体状プレートの各部分を説明するための概略の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に使用される中間パイプ部分を説明するための図である。
【図4】従来例を説明するための概略の斜視図である。
【符号の説明】
11…空中線素子
12…送受信モジュール
13…枠体状プレート
14…ハネカム部材
15a、15b…主パイプ
16a、16b…中間パイプ
17…筐体
18…電源容器
19…架台
21…取付部材
22…透孔
23…冷却パイプ
24…箱部材
24a…縁
24b…ねじ穴
25…透孔
26…ねじ穴
27…Oリング
28…透孔
30…縁
31…側壁
32…Oリング
Claims (6)
- 信号を送受信する空中線素子と、この空中線素子で送受信する信号を処理する送受信モジュールと、この送受信モジュールが一方の壁面の側に取り付けられた支持プレートと、この支持プレートの前記一方の壁面の側あるいは他方の壁面の側に設けられ前記送受信モジュールを冷却するための複数の冷却パイプと、この複数の冷却パイプと結合孔を介して結合した中間パイプと、この中間パイプと結合孔を介して結合し、かつ前記支持プレートの上方に位置し冷却用液体を供給する第1の主パイプと、前記支持プレートの下方に位置し冷却用液体を排出する第2の主パイプとを具備した空中線装置において、前記第1の主パイプと前記中間パイプとの結合孔が、前記複数の冷却パイプのうちその両端に位置する2つの冷却パイプに挟まれた領域に位置することを特徴とする空中線装置。
- 信号を送受信する複数の空中線素子と、この複数の空中線素子にそれぞれ接続され、それぞれの空中線素子で送受信される信号を処理する複数の送受信モジュールと、前記複数の送受信モジュールがそれぞれの一方の壁面の側に取り付けられた複数の支持プレートと、この複数の支持プレートそれぞれの前記一方の壁面の側あるいは他方の壁面の側に設けられ前記複数の送受信モジュールを冷却するための複数の冷却パイプと、前記複数の支持プレートそれぞれの他方の側に設けられた複数の冷却パイプと結合孔を介して結合した複数の中間パイプと、この複数の中間パイプと結合孔を介して結合し、かつ前記複数の支持プレートの上方に位置し冷却用液体を供給する第1の主パイプと、前記複数の支持プレートの下方に位置し冷却用液体を排出する第2の主パイプとを具備した空中線装置において、前記第1の主パイプと前記複数の中間パイプそれぞれとの各結合孔が、前記複数の中間パイプそれぞれが結合した前記複数の冷却パイプのうちその両端に位置する2つの冷却パイプに挟まれた領域に位置することを特徴とする空中線装置。
- 中間パイプが6面の壁で囲まれた直方体状に構成され、その底面部分の壁に、複数の冷却パイプと結合するための複数の透孔が形成され、かつ、前記底面と対向する上面部分の壁に、主パイプと結合するための結合孔が中央部に形成された請求項1または請求項2記載の空中線装置。
- 中間パイプが6面の壁で囲まれた直方体状に構成され、その上面部分の外壁面、および、主パイプ下面の外壁面がそれぞれ平坦に形成され、かつ、前記中間パイプの前記外壁面と前記主パイプの前記外壁面が接した状態で固定された請求項1または請求項2記載の空中線装置。
- 中間パイプが6面の壁で囲まれた直方体状に構成され、その底面部分の壁が支持プレートと一体化されている請求項1または請求項2記載の空中線装置。
- 延長方向に所定の間隔で複数の透孔が形成され、冷却用液体を供給する第1の主パイプと、前記複数の透孔を通して結合され前記冷却用液体が分配される複数の中間パイプと、この複数の中間パイプそれぞれと結合孔を介して結合され前記冷却用液体が分配される複数の冷却パイプと、前記複数の冷却パイプのうち、共通の前記中間パイプに結合した複数の冷却パイプがそれぞれ一方の壁面の側に設けられ、かつ前記第1の主パイプの下方に位置する複数の支持プレートと、この複数の支持プレートそれぞれの前記一方の壁面の側あるいは他方の壁面の側に取り付けられた送受信信号を処理するための複数の送受信モジュールと、この送受信モジュールそれぞれに接続された複数の空中線素子と、前記支持プレートの下方に位置し、前記冷却用液体を排出する第2の主パイプとを具備した空中線装置において、前記第1の主パイプと前記複数の中間パイプそれぞれとの結合部分が、前記複数の中間パイプそれぞれと結合する前記複数の冷却パイプのうちその両端に位置する2つの冷却パイプに挟まれた領域に位置することを特徴とする空中線装置。
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