JP3771345B2 - 半導体レーザ駆動回路 - Google Patents

半導体レーザ駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3771345B2
JP3771345B2 JP04348497A JP4348497A JP3771345B2 JP 3771345 B2 JP3771345 B2 JP 3771345B2 JP 04348497 A JP04348497 A JP 04348497A JP 4348497 A JP4348497 A JP 4348497A JP 3771345 B2 JP3771345 B2 JP 3771345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current supply
transistor
circuit
base
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04348497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10242552A (ja
Inventor
篤信 後藤
Original Assignee
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 filed Critical 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
Priority to JP04348497A priority Critical patent/JP3771345B2/ja
Publication of JPH10242552A publication Critical patent/JPH10242552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3771345B2 publication Critical patent/JP3771345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばLBPやPPC等、電子写真方式を採用する印刷装置等に用いられる半導体レーザの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LBPやPPCでは、文字や画像データ等のビデオデータに応じて、半導体レーザによるレーザ光を感光ドラムに照射し、照射状態に応じた帯電状況によりトナーを用いて上記ビデオデータの印刷を行う。
【0003】
このようなLBP等に採用される半導体レーザとしては、半導体レーザダイオードのアノードを電源側に接続し、カソードに電流駆動回路を接続したアノード・ステム型と、半導体レーザダイオードのカソードを電源(接地)側に接続し、アノード側に電流駆動回路を接続したカソード・ステム型のものがある。
これた2つの型の半導体レーザのうち、設計上や信頼性等の観点から、カソード・ステム型半導体レーザが良く用いられる。
【0004】
図2は、従来のカソード・ステム型半導体レーザの電流駆動回路の構成例を示す回路図である。
この電流駆動回路DRVは、駆動電流スイッチング回路10、バイアス回路20、データ入力回路30および半導体レーザ40により構成されている。
【0005】
駆動電流スイッチング回路10はデータ入力回路30を介して入力されたデータに応じて半導体レーザ40への駆動電流ISWの供給を実行または停止する。
また、バイアス回路20は半導体レーザ40へバイアス電流Ibを供給する。
駆動電流ISWおよびバイアス電流Ibは、駆動電流スイッチング10およびバイアス回路20と半導体レーザ40との接続ノードである電流供給端子NDLDに供給される。
【0006】
図2の電流駆動回路DRVにおいて、駆動電流スイッチング回路10は、オペアンプOP101 、npn型トランジスタN101 〜N104 、pnp型トランジスタP101 〜P103 、電流設定用抵抗素子R101 、および直列に接続されたダイオードD101 ,D102 により構成されている。
また、バイアス回路20は、オペアンプOP201 、npn型トランジスタN201 〜N204 、pnp型トランジスタP201 〜P203 、および電流設定用抵抗素子R201 により構成されている。
また、データ入力回路30は、npn型トランジスタN301 〜N305 、pnp型トランジスタP301 、ツェナーダイオードZD301 、および抵抗素子R301 〜R305 により構成されている。
また、半導体レーザ40は、発光用ダイオードLD401 、受光用ダイオードPD401 、および抵抗素子R401 により構成されている。
【0007】
この電流駆動回路DRVでは、駆動電流スイッチング回路10の入力端子TIN1 に印加される電圧VINおよび電流設定用抵抗素子R101 の抵抗値により駆動電流Iswの値が決定される。このように入力段で発生された電流は、カレントミラー回路を構成するトランジスタP101 〜P103 およびN104 を介して駆動電流ISWの供給用トランジスタN102 およびN103 のベースに供給される。
また、バイアス回路20の入力端子TIN2 に印加される電圧VIN2 および電流設定用抵抗素子R201 の抵抗値によりバイアス電流Ibの値が決定される。このように入力段で発生された電流は、カレントミラー回路を構成するトランジスタP201 〜P203 およびN204 を介してバイアス電流Ibの供給用トランジスタN202 およびN203 のベースに供給される。これにより、電流供給端子NDLDに対してバイアス電流Ibが供給される。
【0008】
このような状態で、駆動電流スイッチング回路10は、たとえばビデオデータのストリーム信号/DT(ただし、/はローアクティブを示す)のデータ入力回路30への入力レベルに応じて駆動電流ISWの電流供給端子NDLDに対する供給動作を実行、または停止する。
【0009】
すなわち、ビデオデータがハイレベルで入力されると、入力回路30の出力ノードND30が接地電位Vssに接続される。したがって、ダイオードD102 のカソード側電位がダイオードD101 のアノード側電位、すなわち、駆動電流スイッチング回路10の駆動電流供給用トランジスタN102 ,N103 のベース電位より低くなる。その結果、ダイオードD101 ,D102 はオン状態となり、トランジスタN102 ,N103 のベースは、接地電位Vssに引き込まれ、トランジスタN102 ,N103 はオフ状態となり、電流供給端子NDLDへの駆動電流ISWの供給は停止される。
したがって、この場合、半導体レーザ40にはバイアス電流Ibのみ供給され、消灯バイアス状態に保持される。
【0010】
一方、ビデオデータがローレベルで入力されると、入力回路30の出力ノードND30が電源電圧VCCレベルに保持される。その結果、ダイオードD101 ,D102 はオフ状態となり、トランジスタN102 ,N103 はオン状態で、電流供給端子NDLDへ駆動電流ISWが供給される。
したがって、この場合、半導体レーザ40にはISW+Ibの電流が供給される。その結果、発光用ダイオードLD401 が発光する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のカソード・ステム型の半導体レーザの駆動回路では、半導体レーザが電流Ibで消灯バイアス状態にある状態から、ビデオデータのストリーム信号でトランジスタN102 ,N103 をオン状態に制御して駆動電流Iswを供給させたとき、半導体レーザを急瞬に駆動させることができず、非常に鈍った発光特性となって高速駆動が困難であった。
【0012】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体レーザの高速駆動を実現できる半導体レーザ駆動回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、電流供給端子から供給されるバイアス電流により消灯バイアス状態を保持し、この消灯バイアス状態において上記電流供給端子から供給される駆動電流を受けて発光状態に遷移する半導体レーザの駆動回路であって、第1の電流供給用トランジスタを有し、この第1の電流供給用トランジスタのベース電位を上記電流供給端子の電位より少なくともそのベース・エミッタ間電圧より高い電位に保持して上記バイアス電流を上記半導体レーザへの電流供給端子に供給するバイアス回路と、第2の電流供給用トランジスタを有し、入力信号が第1のレベルのときは上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を第3のレベルに保持して上記駆動電流を上記電流供給端子に供給し、入力信号が第2のレベルのときは上記第3のレベルより低く、かつ上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を上記電流供給端子電位を基準としてトランジスタのベース・エミッタ間電圧より低い第4のレベルに保持する駆動電流供給回路とを有する。
【0014】
また、上記駆動電流供給回路は、アノードが上記バイアス回路の第1の電流供給用トランジスタのベースに接続されたショットキーダイオードを有し、入力信号が第2のレベルのときに、上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を、上記電流供給端子電位を基準としてトランジスタのベース・エミッタ間電圧より当該ショットキーダイオードの電圧降下分だけ低い電位に保持する回路を有する。
【0015】
また、好適には、上記駆動電流供給回路は、上記第2の電流供給用トランジスタのベースから信号出力ラインに対して順方向となるように直列接続された少なくとも2個のダイオードと、入力信号が第2のレベルのときは上記信号出力ラインを接地電位に保持し、第1のレベルのときは上記信号出力ラインを少なくとも上記2個の電圧降下分より高い電位に保持するデータ入力回路と、アノードが上記バイアス回路の第1の電流供給用トランジスタのベースに接続されたショットキーダイオードと、ベースが当該ショットキーダイオードのカソードに接続され、エミッタが上記2個のダイオードの接続点に接続され、コレクタが上記第2の電流供給用トランジスタのコレクタに接続されたトランジスタからなるクイックスタート回路とを有する。
【0016】
本発明の半導体レーザ駆動回路によれば、バイアス回路の第1の電流供給用トランジスタのベース電位が所定電位、すなわち、電流供給端子の電位より少なくともベース・エミッタ間電圧より高い電位に保持される。これにより、バイアス電流が電流供給端子を介して半導体レーザに供給され、半導体レーザは消灯バイアス状態に保持される。
この状態で入力信号レベルが第2のレベルの場合には、駆動電流供給回路の第2の電流供給用トランジスタのベース電位が、電流供給端子電位を基準として、トランジスタのベース・エミッタ間電圧より低い第4のレベル、たとえばベース・エミッタ間電圧0.7Vからショットキーダイオードの電圧降下分0.55Vを差し引いた値(0.15V)だけ高い電位に保持される。これにより、第2の電流供給用トランジスタは駆動電流の供給スタンバイ状態となる。
この状態で入力信号レベルが第1のレベルに切り換わると、第2の電流供給用トランジスタのベース電位が第3のレベルに上げられ駆動電流が電流供給端子に供給され、半導体レーザは発光状態となる。
この場合、第2の電流供給用トランジスタはスタンバイ状態に保持されていたことから、駆動電流の供給は高速に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、カソード・ステム型半導体レーザの電流駆動回路の一実施形態を示す回路図である。
【0018】
この電流駆動回路DRVaは、駆動電流スイッチング回路10、バイアス回路20、データ入力回路30、半導体レーザ40、およびクイックスタート回路50により構成されている。
なお、駆動電流スイッチング回路10、データ入力回路30およびクイックスタート回路50により駆動電流供給回路が構成される。
【0019】
駆動電流スイッチング回路10はデータ入力回路30を介して入力されたデータに応じて半導体レーザ40への駆動電流ISWの供給を実行または停止する。
具体的には、駆動電流スイッチング回路10は、オペアンプOP101 、npn型トランジスタN101 〜N104 、pnp型トランジスタP101 〜P103 、電流設定用抵抗素子R101 、および直列に接続されたnpn型トランジスタN105 ,N106 のベース・コレクタ間を接続してなるダイオードD101 ,D102 により構成されている。
【0020】
駆動電流スイッチング回路10において、オペアンプOP101 の非反転入力(+)が入力端子TIN1 に接続され、出力がトランジスタN101 のベースに接続されている。トランジスタN101 のエミッタは抵抗素子R101 の一端に接続され、これらの接続点がオペアンプOP101 の反転入力(−)に接続され、抵抗素子R101 の他端は接地されている。
トランジスタN101 のコレクタはトランジスタP101 のコレクタおよびトランジスタP102 のベースに接続されている。トランジスタP101 のエミッタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースはトランジスタP102 のエミッタおよびトランジスタP103 のベースに接続されている。トランジスタP102 のコレクタは接地されている。トランジスタP103 のエミッタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタはトランジスタN102 のコレクタおよびトランジスタN104 のベースに接続されている。トランジスタN102 のベースはトランジスタN103 のベースおよびトランジスタN104 のエミッタに接続されている。トランジスタN104 のコレクタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、トランジスタN103 のコレクタは電源電圧VCCの供給ラインおよびクイックスタート回路50に接続されている。
トランジスタN102 およびN103 のエミッタは半導体レーザ40への電流供給端子NDLDに接続されている。
そして、トランジスタN102 ,N103 のベースおよびトランジスタN104 のコレクタはダイオードD101 のアノード(トランジスタN105 のコレクタおよびベース)に接続されている。ダイオードD101 のカソード(トランジスタN105 のエミッタ)はダイオードD102 のアノード(トランジスタN106 のコレクタおよびベース)およびクイックスタート回路50に接続され、ダイオードD102 のカソード(トランジスタN106 のエミッタ)がデータ入力回路30の出力端子ND30に接続されている。
【0021】
バイアス回路20は半導体レーザ40へバイアス電流Ibを供給する。
具体的には、オペアンプOP201 、npn型トランジスタN201 〜N204 、pnp型トランジスタP201 〜P203 、および電流設定用抵抗素子R201 により構成されている。
【0022】
バイアス回路20において、オペアンプOP201 の非反転入力(+)が入力端子TIN2 に接続され、出力がトランジスタN201 のベースに接続されている。トランジスタN201 のエミッタは抵抗素子R201 の一端に接続され、これらの接続点がオペアンプOP201 の反転入力(−)に接続され、抵抗素子R201 の他端は接地されている。
トランジスタN201 のコレクタはトランジスタP201 のコレクタおよびトランジスタP202 のベースに接続されている。トランジスタP201 のエミッタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースはトランジスタP202 のエミッタおよびトランジスタP203 のベースに接続されている。トランジスタP202 のコレクタは接地されている。トランジスタP203 のエミッタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタはトランジスタN202 のコレクタおよびトランジスタN204 のベースに接続されている。トランジスタN202 のベースはトランジスタN203 のベース、およびトランジスタN204 のエミッタに接続され、これらの接続ノードND21はクイックスタート回路50に接続されている。トランジスタN204 のコレクタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、トランジスタN203 のコレクタは電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。
そして、トランジスタN202 およびN203 のエミッタは半導体レーザ40への電流供給端子NDLDに接続されている。
【0023】
データ入力回路30は、ビデオデータのストリーム信号の入力レベルに応じてその出力ノードND30のレベルを電源電圧VCCレベルまたは接地電位Vssレベルに保持する。
具体的には、npn型トランジスタN301 〜N305 、pnp型トランジスタP301 、ツェナーダイオードZD301 、および抵抗素子R301 〜R305 により構成されている。
【0024】
トランジスタP301 のベースがデータ入力端子TIND およびツェナーダイオードZD301 のカソードに接続され、エミッタがトランジスタN301 のベースに接続されているとともに、抵抗素子R301 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、コレクタが接地電位Vssに接続されている。
トランジスタN301 のコレクタは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがツェナーダイオードZD301 のアノードおよびトランジスタN302 のベースに接続されているとともに、抵抗素子R302 を介して接地電位Vssに接続されている。
トランジスタN302 のコレクタはトランジスタN303 のベースに接続されているとともに、抵抗素子R303 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがトランジスタN305 のベースに接続されているとともに、抵抗素子R304 を介して接地電位Vssに接続されている。
トランジスタN303 のコレクタはトランジスタN304 のコレクタに接続されているとともに、抵抗素子R305 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続され、エミッタがトランジスタN304 のベースに接続されている。
トランジスタN304 のエミッタはトランジスタN305 のコレクタに接続され、それらの接続点により出力ノードND30が構成されている。
そして、トランジスタN305のエミッタが接地電位Vssに接続されている。
【0025】
半導体レーザ40は、発光用ダイオードLD401 、受光用ダイオードPD401 、および抵抗素子R401 により構成されている。
ダイオードLD401 のアノードが電流供給端子NDLDに接続されカソードが接地ラインGNDおよびダイオードPD401 のアノードに接続されている。そして、ダイオードPD401 のカソードが抵抗素子R401 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。
【0026】
クイックスタート回路50は、半導体レーザ40がバイアス回路20により消灯バイアス状態にあるときに、半導体レーザ40への電流供給端子NDLDの電位VLDがたとえば約1.6Vになっていることを利用して、この電位VLDよりトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBE分だけ高いノードND21のレベル(VLD+VBE)を監視し、駆動電流スイッチング回路10におけるノードND12の電位を電流供給ノードNDLDの電位VLDより所定電圧、たとえば0.55V(ショットキーダイオード電圧)分だけ常に持ち上げておき、データがローレベルで入力されたときに、電流供給用トランジスタN102 およびN103 が高速で電流を供給できるように制御する。
すなわち、クイックスタート回路50は、電流供給用トランジスタN102 およびN103 のベース電位をベース・エミッタ間電圧VBE(たとえば0.7V)より低くトランジスタがオン状態とならない程度の電位にバイアスする。
具体的には、電流供給用トランジスタN102 およびN103 のベース電位を電流供給端子NDLDの電位VLDより約0.15V(トランジスタのベース・エミッタ間電圧0.7Vからショットキーダイオードの電圧降下分0.55Vを差し引いた値)高い電位に保持する。
【0027】
クイックスタート回路50は、たとえば図1に示すように、ショットキーダイオードDX501 およびnpn型トランジスタN501 により構成される。
ショットキーダイオードDX501 のアノードがバイアス回路20のノードND21に接続され、カソードがトランジスタN501 のベースに接続されている。
そして、トランジスタN501 のエミッタがダイオード接続されたトランジスタQ105 のエミッタに接続され、コレクタが駆動電流スイッチング回路10のノードND13(トランジスタN103 のコレクタ)に接続されている。
【0028】
次に、上記構成による動作を説明する。
この電流駆動回路DRVaでは、駆動電流スイッチング回路10の入力端子TIN1 に印加される電圧VINおよび電流設定用抵抗素子R101 の抵抗値により駆動電流Iswの値が決定される。このように入力段で発生された電流は、カレントミラー回路を構成するトランジスタP101 〜P103 およびN104 を介して駆動電流ISWの供給用トランジスタN102 およびN103 のベースに供給される。
また、バイアス回路20の入力端子TIN2 に印加される電圧VIN2 および電流設定用抵抗素子R201 の抵抗値によりバイアス電流Ibの値が決定される。このように入力段で発生された電流は、カレントミラー回路を構成するトランジスタP201 〜P203 およびN204 を介してバイアス電流Ibの供給用トランジスタN202 およびN203 のベースに供給される。これにより、電流供給端子NDLDに対してバイアス電流Ibが供給される。
【0029】
このような状態で、ビデオデータがハイレベルで入力されると、入力回路30の出力ノードND30が接地電位Vssに接続される。したがって、ダイオードD102 のカソード側電位がダイオードD101 のアノード側電位、すなわち、駆動電流スイッチング回路10の駆動電流供給用トランジスタN102 ,N103 のベースが接続されたノードND12の電位より低くなる。その結果、ダイオードD101 ,D102 はオン状態となり、トランジスタN102 ,N103 のベースは、接地電位Vssに引き込まれ、トランジスタN102 ,N103 はオフ状態となり、電流供給端子NDLDへの駆動電流ISWの供給は停止される。
したがって、この場合、半導体レーザ40にはバイアス電流Ibのみ供給され、消灯バイアス状態に保持される。
【0030】
ただし、このとき、バイアス回路20のバイアス電流供給用トランジスタN202 およびN203 のベースが接続されたノードND21の電位がクイックスタート回路50で監視されており、駆動電流スイッチング回路10におけるノードND12の電位が電流供給端子NDLDより0.15V(トランジスタのベース・エミッタ間電圧0.7Vからショットキーダイオードの電圧降下電圧0.55Vを差し引いた値)だけ常に持ち上げられる。これにより、電流供給用トランジスタN102 およびN103 は駆動電流を高速に供給可能なスタンバイ状態に制御される。
【0031】
そして、ビデオデータがローレベルで入力されると、入力回路30の出力ノードND30が電源電圧VCCレベルに保持される。その結果、ダイオードD101 ,D102 はオフ状態となり、トランジスタN102 ,N103 は高速にオン状態に遷移し、これにより、電流供給端子NDLDへ駆動電流ISWが高速に供給される。
したがって、この場合、半導体レーザ40にはISW+Ibの電流が供給される。その結果、発光用ダイオードLD401 が発光する。
【0032】
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動電流供給回路を、電流供給用トランジスタN102 ,N103 のベースから信号出力ラインに対して順方向となるように直列接続された少なくとも2個のダイオードD101 ,D102 と、入力信号がハイレベルのときは信号出力ノードND30を接地電位に保持し、ローレベルのときは信号出力ノードND30を電源電圧VCCレベルに保持するデータ入力回路と、アノードがバイアス回路20の電流供給用トランジスタN202 ,N203 のベースに接続されたショットキーダイオードDX501 と、ベースがショットキーダイオードDX501 のカソードに接続され、エミッタが2個のダイオードD101 ,D102 の接続点に接続され、コレクタが電流供給用トランジスタN103 のコレクタに接続されたトランジスタN501 からなるクイックスタート回路50により構成したので、半導体レーザの高速駆動を実現できる。
具体的には、従来の回路では、周波数が20MHzの高速駆動が可能ではあるが、本回路によれば、100MHz程度の高速で半導体レーザを駆動可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半導体レーザの高速駆動を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカソード・ステム型半導体レーザの電流駆動回路の一実施形態を示す回路図である。
【図2】従来のカソード・ステム型半導体レーザの電流駆動回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
DRVa…半導体レーザの電流駆動回路
10…駆動電流スイッチング回路
OP101 …オペアンプ
N101 〜N106 …npn型トランジスタ
P101 〜P103 …pnp型トランジスタ、
R101 …電流設定用抵抗素子
D101 ,D102 …ダイオード
20…バイアス回路
OP201 …オペアンプ
N201 〜N204 …npn型トランジスタ
P201 〜P203 …pnp型トランジスタ、
R201 …電流設定用抵抗素子
30…データ入力回路
N301 〜N305 …npn型トランジスタ
P301 …pnp型トランジスタ
ZD301 …ツェナーダイオード
R301 〜R305 …抵抗素子
40…半導体レーザ
LD401 …発光用ダイオード
PD401 …受光用ダイオード
R401 …抵抗素子
50…クイックスタート回路
DX501 …ショットキーダイオード
N501 …npn型トランジスタ

Claims (2)

  1. 電流供給端子から供給されるバイアス電流により消灯バイアス状態を保持し、この消灯バイアス状態において上記電流供給端子から供給される駆動電流を受けて発光状態に遷移する半導体レーザの駆動回路であって、
    第1の電流供給用トランジスタを有し、この第1の電流供給用トランジスタのベース電位を上記電流供給端子の電位より少なくともそのベース・エミッタ間電圧より高い電位に保持して上記バイアス電流を上記半導体レーザへの電流供給端子に供給するバイアス回路と、
    第2の電流供給用トランジスタを有し、入力信号が第1のレベルのときは上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を第3のレベルに保持して上記駆動電流を上記電流供給端子に供給し、入力信号が第2のレベルのときは上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を上記第3のレベルより低く、かつ上記電流供給端子電位を基準としてトランジスタのベース・エミッタ間電圧より低い第4のレベルに保持する駆動電流供給回路と、を有し、
    上記駆動電流供給回路は、アノードが上記バイアス回路の第1の電流供給用トランジスタのベースに接続されたショットキーダイオードを有し、入力信号が第2のレベルのときに、上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を、上記電流供給端子電位を基準としてトランジスタのベース・エミッタ間電圧より当該ショットキーダイオードの電圧降下分だけ低い電位に保持する回路を有する
    半導体レーザ駆動回路。
  2. 電流供給端子から供給されるバイアス電流により消灯バイアス状態を保持し、この消灯バイアス状態において上記電流供給端子から供給される駆動電流を受けて発光状態に遷移する半導体レーザの駆動回路であって、
    第1の電流供給用トランジスタを有し、この第1の電流供給用トランジスタのベース電位を上記電流供給端子の電位より少なくともそのベース・エミッタ間電圧より高い電位に保持して上記バイアス電流を上記半導体レーザへの電流供給端子に供給するバイアス回路と、
    第2の電流供給用トランジスタを有し、入力信号が第1のレベルのときは上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を第3のレベルに保持して上記駆動電流を上記電流供給端子に供給し、入力信号が第2のレベルのときは上記第2の電流供給用トランジスタのベース電位を上記第3のレベルより低く、かつ上記電流供給端子電位を基準としてトランジスタのベース・エミッタ間電圧より低い第4のレベルに保持する駆動電流供給回路と、を有し、
    上記駆動電流供給回路は、上記第2の電流供給用トランジスタのベースから信号出力ラインに対して順方向となるように直列接続された少なくとも2個のダイオードと、
    入力信号が第2のレベルのときは上記信号出力ラインを接地電位に保持し、第1のレベルのときは上記信号出力ラインを少なくとも上記2個の電圧降下分より高い電位に保持するデータ入力回路と、
    アノードが上記バイアス回路の第1の電流供給用トランジスタのベースに接続されたショットキーダイオードと、ベースが当該ショットキーダイオードのカソードに接続され、エミッタが上記2個のダイオードの接続点に接続され、コレクタが上記第2の電流供給用トランジスタのコレクタに接続されたトランジスタからなるクイックスタート回路とを有する
    半導体レーザ駆動回路。
JP04348497A 1997-02-27 1997-02-27 半導体レーザ駆動回路 Expired - Fee Related JP3771345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04348497A JP3771345B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 半導体レーザ駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04348497A JP3771345B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 半導体レーザ駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10242552A JPH10242552A (ja) 1998-09-11
JP3771345B2 true JP3771345B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=12665006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04348497A Expired - Fee Related JP3771345B2 (ja) 1997-02-27 1997-02-27 半導体レーザ駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3771345B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4652495B2 (ja) * 1998-12-18 2011-03-16 キヤノン株式会社 半導体レーザ駆動回路
JP4534642B2 (ja) 2004-07-20 2010-09-01 アイシン精機株式会社 スタビライザ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10242552A (ja) 1998-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5315606A (en) Laser diode driving circuit
EP0707255A1 (en) Cascaded multiplying current mirror driver for led's
JPS5991746A (ja) レ−ザ送信機とその動作方法
EP0779688B1 (en) Laser diode driving circuit
US6535534B1 (en) Optical source driver with bias circuit for controlling output overshoot
JP3771345B2 (ja) 半導体レーザ駆動回路
JP3507738B2 (ja) レーザ駆動装置
US6002699A (en) Semiconductor laser drive circuit
JP3407827B2 (ja) 光ダイオードの駆動回路
JP3483721B2 (ja) 発光ダイオード駆動回路
US5661739A (en) Semiconductor laser driving circuit
JP2000269590A (ja) 光送信回路
JP3984741B2 (ja) 半導体レーザ駆動回路
JP3332991B2 (ja) 駆動回路
EP1262852A1 (en) Current source
JP2842368B2 (ja) レーザダイオード駆動回路
JPH10284954A (ja) アバランシェフォトダイオードのバイアス電圧制御回路
KR920010579B1 (ko) 기준전압의 안정화 회로
JP3008422B2 (ja) Ecl―cmosレベル変換回路
KR920005091Y1 (ko) 전류비를 이용한 저전원 공급 차단회로
JP3073588B2 (ja) 出力リセット回路
JPH11145914A (ja) レーザダイオード駆動回路
JP2537290B2 (ja) 半導体発光素子の駆動回路
JP3180712B2 (ja) 出力波形安定化回路
US20070159252A1 (en) Low Voltage Input Stage

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees