JP3771211B2 - 縁切り弁ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次側の水路から一次側の水路への逆流を防ぐ縁切り弁を備えた縁切り弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
風呂等へ温水を供給する給湯システムでは、逆止弁が破損した場合等に汚水が上流側へ逆流することを防ぐために水路の途中に縁切り弁が配設されている。
この縁切り弁は一次側の水路の水圧(一次圧)と二次側の水路の水圧(二次圧)との圧力差を利用して逆流してくる汚水を排出口へ導出させる構造となっている。より具体的には、縁切り弁は、逆流時において一次圧よりも二次圧の方が大きくなった場合に、排出口への水路を開放することで逆流した汚水を排出口から排出させる構造である。
従来、このような縁切り弁を備えた給湯システムでは、縁切り弁において一次圧を検知する圧力検知室へ導入管を介して一次圧を取り込むようにしていた(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−304144公報(第6頁、第13図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の導入管は縁切り弁より遠く離れた上流側給水管へ配管していた。このため、必要な配管が長くなってしまい、導入管の取り回しが煩雑であったり、配管の為のスペースを確保する必要があったりと、配管コストやスペース効率が良くないという欠点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、配管コスト及びスペース効率の向上が可能な縁切り弁システムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、一次側の流体を二次側へ通過させる流体路と、前記流体路の中途に設けられて二次側の流体が一次側へ逆流することを防ぐ縁切り弁とを備えるものであって、前記縁切り弁は、一次側の流体の流体圧を検知可能な圧力検知室と、二次側の流体を流入させる流入室とを有すると共に、前記流入室には、外部へ流体を排出する排出口と、常には前記排出口を閉じるが、前記圧力検知室によって一次側より二次側の圧力が高くなったことが検出されたときには前記排出口を開放可能とする排出口開閉手段とが設けられた縁切り弁ユニットにおいて、前記流体路の一次側の開口端部と前記圧力検知室とを導入管を介して接続すると共に、前記流体路における前記開口端部と前記縁切り弁の前記流入室との間に、少なくとも1以上の圧力降下部材が配設され、前記圧力降下部材は前記流体路において前記流入室の上流側と下流側とに配された逆止弁を備えるところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
縁切り弁ユニットには圧力検知室が遠く離れた一次側配管と接続していた従来に比べ、縁切り弁ユニットを組付けることで圧力検知室への配管も同時に行うことができる。これにより、縁切り弁へ一次側の流体を導入するための配管コストを削減することができて経済性に優れると共に、配管スペースを抑制できてスペース効率の向上が可能となる。
【0009】
また、請求項1の発明は、圧力降下部材が配設されているので、圧力検知室と流入室との圧力差がより顕著になり、縁切り弁の縁切り動作を確実に行うことができる。
【0010】
さらに、請求項1の発明は、従来の縁切り弁の下流側に2重に配していた逆止弁を流入室を挟む位置に変更することとしている。こうすることで、逆流防止の機能を維持しつつ、流入室の上流側に配された逆止弁によって圧力効果をもたらすため、部品点数の増加を招くことなく圧力検知を確実に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図1から図3に基づいて説明する。
本実施形態に係る縁切り弁ユニット10は、風呂の浴槽Bへ温水を供給する給湯システムSに用いられるものである。
給湯システムSは、図1に示すように上水道から供給された水を給湯用熱交換器Hで加熱して湯を生成し、この湯と水とを混合して適度の温度にした温水が浴槽Bへ供給されるようになっている。
尚、詳細は割愛するが、本実施形態の給湯システムSは温水をキッチン等他の箇所にも供給可能となっている。また、本実施形態の給湯システムSには上記した給湯用熱交換器Hに加え追い焚き回路Rが設けられており、一旦浴槽Bへ貯められた水はこの追い焚き回路Rで再加熱できるようになっている。
【0012】
さて、給湯用熱交換器Hと浴槽Bとの間には、本実施形態に係る縁切り弁ユニット10が配設されている(図1参照)。
この縁切り弁ユニット10は、上流ユニット20と下流ユニット30とから構成されると共に、流量計11、電磁弁12、第1、第2の逆止弁13,14及び縁切り弁15を一体に備えて構成されるものである。
【0013】
上流ユニット20の円筒管21は上流側の開口端部にフランジが形成された取水口23を備え、この取水口23には湯と水とを混合させる混合管路Uが接続されている。また、円筒管21の中間部には流量計11が内蔵され、この流量計11でもって浴槽Bへの給湯量を計測するようになっている。
また、円筒管21の下流側には弁取付部22が連続して形成されている。その内部には、図2に示すように、同心円状に大小2つの円筒壁22A,22Bを備え、内側の円筒壁22Bの上端には導水口22Cが開口すると共に、その開口端は電磁弁12の弁座22Dをなしている。この弁座22Dに対して電磁弁12の弁体12Aが接離することにより電磁弁12の開閉動作がなされる。また、弁取付部22の下流側端部には下流ユニット30を接続するための接合受部24がラッパ状に開口して形成されている。
【0014】
一方、下流ユニット30は、弁取付部22と同軸に連接された主管31を有している。この主管31は、図2に示すように、弁取付部22の下流側に第1逆止弁13を介在した状態で嵌合されている。また、主管31の他方側端部の出水口34には第2逆止弁14が組み込まれると共に、出水口34には浴槽Bへと続く浴槽配管Lが接続されている。尚、両逆止弁13,14は、二次側(下流側)から一次側への逆流を防ぐ為のもので、下流側からの逆流水が進入すると、逆流水の流勢によって内部の弁体13A,14Aが上流側へ移動されて、閉弁動作を行うようになっている。
【0015】
さらに、主管31の途中には側方への枝管32が分岐している。
この枝管32に接続された縁切り弁15は、第2逆止弁14が万が一の故障等に備え、浴槽Bからの逆流が生じた際に汚水が一次側(上流側)へ進入することを防ぐためのものである。図2に示すように、縁切り弁15は、内部に配設されたベロフラム(隔膜)35によって、圧力検知室36と流入室37とに区画されている。
ベロフラム35は、良好な撓み性を有するゴム材にて円形の薄膜状に形成され、その全周縁は縁切り弁15の内壁にシール状態で固着されている。また、ベロフラム35の中心部側には弛みが設けられ、次述するピストン弁39の変位を可能にしている。
流入室37は、図2の下側の側面に外部へ二次側の汚水を排出する排水口38が形成されると共に、流入室37内部には軸心に沿って移動可能に設けられたピストン弁39を備える。ピストン弁39は、流入室37内で主管31側(図2の左側)にスライドされると、排水口38を閉じる(図2参照、このときのピストン弁39の位置を「閉止位置」という)と共に、圧力検知室36側(図2の左側)へスライドされると排水口38を開放するようになっている(図3参照、このときのピストン弁39の位置を「開放位置」という)。また、ピストン弁39は、圧力検知室36側の先端部において、圧力検知室36内に配された固定具39Fとでもってベロフラム35を挟持しており、これにより、圧力検知室36と流入室37との圧力差に基づいてベロフラム35が変位したときにその動きに合わせてピストン弁39を移動可能としている。
【0016】
圧力検知室36は、図2の上側の側面に一次圧受入口40が開通され、後述する導入管25を介して一次圧受入口40から、一次側の圧力を取り入れるようになっている。
ここで、給湯システムSにおいて、正常時には一次側(上流側)の水圧が二次側(下流側)の水圧よりも高くなっており、このような圧力差によって流体(温水)が上流側から下流側へ流れるようになっている。すなわち、正常時には流入室37よりも圧力検知室36の圧力の方が高くなっている。これにより、正常時にはベロフラム35は圧力検知室36側から押圧されてピストン弁39を閉止位置へスライドさせている。
ところが、二次側からの逆流が生じた場合すなわち、この場合には二次側の圧力が一次側の圧力を上回るため、流入室37内の圧力が圧力検知室36内の圧力を上回る。この結果、ベロフラム35が圧力検知室36側へ撓み変形することからピストン弁39は排出口を閉止する位置から排水口38を開口する位置へと移動することになる。
【0017】
また、ピストン弁39にはピストン弁39を右方向、つまり排水口38を開放する方向へ付勢するバネ39Sが設けられており、二次側の圧力が一次側の圧力に迫った場合に即座にピストン弁39を移動させて排水口38を開口可能とする。具体的には、正常時には一次側の圧力が二次側の圧力に比べて極めて高くベロフラム35は左側へ押圧されるので、ピストン弁39で持って排水口38が閉じられているのであるが、逆流によって流入室37内の圧力が上昇すると流入室37内の圧力と圧力検知室36内の圧力とがほぼ同等かそれ以上になる。すると、バネ39Sの付勢力によってピストン弁39を右方へ押圧し排水口38を開口させるのである。
【0018】
さて、本実施形態の縁切り弁ユニット10において、円筒管21と圧力検知室36とが導入管25でもって接続されている。
この導入管25は上流ユニット20の円筒管21の取水口23に隣接する箇所から下方に垂下させて形成した直線状の配管で、本実施形態では円筒管21に一体に延設されている。そして、導入管25の先端を縁切り弁15の一次圧受入口40に嵌入させることで、縁切り弁ユニット10の一次側の圧力を圧力検知室36へ取り込み可能とする。
また、本実施形態では、導入管25と一次圧受入口40との嵌合方向が、上流ユニット20の接合受部24と下流ユニット30の接合部33との嵌合方向と平行になるように設定されており、これらの嵌合が同時になされるようにしてある。
【0019】
続いて本実施形態に係る縁切り弁ユニット10の組付け及び動作について説明する。
最初に、縁切り弁ユニット10自体の組立てを説明すると、まず、上流ユニット20に流量計11と電磁弁12とを組付けると共に、下流ユニット30に第1、第2の逆止弁13,14と縁切り弁15とを組みつける。
そして、上流ユニット20の接合受部24と下流ユニット30の接合部33とを嵌合させながら上流ユニット20と下流ユニット30と一体に組付ける。このとき、接合部33と接合受部24との嵌合方向と、導入管25と一次圧受入口40との嵌合方向とが平行に形成されているので、両ユニット20,30の嵌合動作と同時に導入管25を一次圧受入口40に嵌入させることができる。これにより、縁切り弁ユニット10自身の組み立てが容易にできる。
【0020】
次に、このようにして組み立てた縁切り弁ユニット10を給湯システムに組付ける場合、縁切り弁ユニット10の取水口23を混合管路Uに接続すると共に、出水口34を浴槽Bの浴槽配管Lに取り付ける。
ここで、従来の縁切り弁15を備えた給湯システムでは、縁切り弁15の圧力検知室36へ一次側の圧力を導入するための導入管25を縁切り弁15から遠く離れた上流側から取り入れる配管を行わなければならなかったのであるが、本実施形態の縁切り弁ユニット10では縁切り弁15の圧力検知室36が導入管25を介して直近の円筒管21へ接続されるため1次圧導入の為の管路長を短くすることができる。また、この実施形態においては、導入管25は円筒管21と一体に形成されているから煩わしい配管作業を必要としない。
しかし、一次圧導入のための管路長が短くなったことに起因して圧力検知室36と流入室37との圧力差が生じ難くなることが懸念されることとなった。
即ち、従来のように水源に近いところ(元栓に近い部位)から一次圧の取り込みを行うものであれば、圧力検知室36と流入室37との圧力差を十分に確保することができたが、一次圧の取り込みが直近の部位においてなされると1次圧取り込み部位から流入室へ至るまでの経路が短く圧損が生じ難いため、圧力検知室36と流入室37との圧力差が小さくなってしまう。そこで、この実施形態では、通常、枝管32(流入室37)の下流側に共に配されてきた2重の逆止弁のうち1つ(第1逆止弁13)を枝管の上流側に配置換えをし、その分余計に圧損を稼ぐようにしたのである。
これによって、圧力検知室36と流入室37との有効な圧力差を生ぜしめるようになった。
【0021】
そして、給湯を行う場合には、まず電磁弁12が開栓されと、温水は混合管路U、電磁弁12から第1逆止弁13を経て下流ユニット30へ流入する。その時において、圧力検知室36には一次側の水圧が作用している。一方、流入室37における圧力は前述したように流量計11、電磁弁12、逆止弁13等の圧損要因を経て一次圧を減ずることになっているため、圧力検知室36と流入室37との圧力差は、ベロフラム35を図2の左側へ押圧し、ピストン弁39は閉止位置にするに十分なものとなっている。したがって、下流ユニット30へ流入した温水は一旦は縁切り弁15の流入室37へ流入するが流入室37内を満たすとそれ以降は、第2逆止弁14を経て出水口34から流出され浴槽Bへと至る。
浴槽Bへの給湯が完了すれば電磁弁12が閉じられる。このときには、二次側の水圧は低下し、圧力検知室36内の一次側の水圧は依然として大きいので圧力検知室36と流入室37との圧力差は一層大きなものとなり、ベロフラム35の変位を生じさせない。したがってピストン弁39は閉止位置に保持されるから、給湯の停止に伴なって下流ユニット30内の残流水が外部に排水されてしまうことがない。
【0022】
ところで、例えば、給湯停止時において万一にも第2逆止弁14の逆流防止機能に障害が生じることがあると、浴槽B側の水が第2逆止弁14を超えて縁切り弁ユニット10内に侵入する恐れがある。そのような場合においては、浴槽Bからの逆流水発生によって浴槽配管L内に溜まっていた水(未だ浴槽Bへ供給されていない上水)が第1逆止弁13に至るまで押し戻される。その結果、流入室37の圧力が上昇して圧力検知室36内の圧力とほぼ同等かそれ以上となる。すると、ベロフラム35にはピストン弁39を介してバネ39Sからの右方への押圧が作用しているので、ベロフラム35は圧力検知室36側(図2の右側)へ移動する。これにより、図3に示すようにピストン弁39は開放位置へ移動する。これにより、逆流水は排出口38を経て直ちに排水される。
【0023】
このように、本実施形態の縁切り弁ユニット10によれば、従来のように圧力検知室36から遠く離れた一次側配管と接続していたものに比べ、縁切り弁ユニット10を組付けることで圧力検知室36への配管も同時に行うことができる。これにより、縁切り弁15へ一次側の流体を導入するための配管コストを削減することができて経済性に優れると共に、配管スペースを抑制できてスペース効率の向上が可能となる。
【0024】
また、本実施形態の縁切り弁ユニット10では、一次側の取水口23から二次側の流入室37までの間に流量計11と電磁弁12と第1逆止弁13とを配している。これにより、取水口23から3つの装置を通過することで流体の圧力降下が顕著なもとなり、正常時における、流入室37と圧力検知室36との間の圧力差を十分に確保できるので、縁切り弁15における圧力検知を正確に行うことが可能となる。
また、従来のように縁切り弁の下流側に2重に配していた逆止弁を流入室37を挟む位置に配設している。こうすることで、逆流防止の機能を維持しつつ、流入室37の上流側に配された第1逆止弁13によって圧力効果をもたらすため、部品点数の増加を招くことなく圧力検知を確実に行うことができる。
【0025】
<第2実施形態>
第2実施形態に係る縁切り弁ユニット10について図4、図5を用いて説明する。
本実施形態に係る縁切り弁ユニット10は、上記第1実施形態と縁切り弁50の構造が異なるものである。他の同様の構成については同様の符号を付して説明を省略する。
【0026】
本実施形態の縁切り弁50は、図4に示すように圧力検知室36と流入室37との区画にダイヤフラム51が用いられている。ダイヤフラム51は良好な撓み性を有するゴム材にて、略円筒状に形成され、一方の端部が縁切り弁50の内壁に水密状態で固着されると共に、他方の端部は径方向内側に折り返されて後述する弁体52の外周縁に水密状態で固着されている。
また、縁切り弁50は、同心円状に大小2つの円筒壁53A,53Bを備え、流入室37が外側円筒壁53Aと内側円筒壁53Bとの間に通じると共に、内側円筒壁53Bの内側が汚水を排出する排水口38をなしている。
そして、内側円筒壁53Bの流入室37側の開口端は弁座54をなしており、この弁座54に対して弁体52が接離することにより縁切り弁50の開閉動作がなされる。
弁体52は、略円盤状をなすと共にその外周縁には上述のようにダイヤフラム51が固着されている。また、弁体52には、ダイヤフラム51の固着部分から上方に向けて外周壁52Aが延設されている。この外周壁52Aは、ダイヤフラムの上方を覆うように上方に行くに連れ次第に外径方向に広がるように形成されている。また、バネ39Sが弁体52を上方向へ付勢するように取り付けられている。
【0027】
本実施形態の縁切り弁ユニット10は、正常時(圧力検知室36内の圧力が流入室37内の圧力よりも大きい場合)には、弁体52が弁座54に密着されることで、排水口38を閉じている(図4参照)が、異常時(流入室37内の圧力が圧力検知室36内の圧力よりも大きくなった場合)には、弁体52が弁座54から離れることにより、排水口38を開口させ、逆流水を排出させる(図5参照)。
【0028】
ところで、本実施形態では、上記第1実施形態のように排水口38の軸方向に直交する方向に動作するピストン弁39に代え、排水口38の軸方向に動作する弁体52を用いている。ここで、排水口38を開口させる場合に同じ開口面積を得ようとすると、ピストン弁39の方が大きなストローク量を必要とする。このため、第1実施形態のピストン弁39を用いた縁切り弁15は、ストローク方向に大型化してしまっている。これに対して、本実施形態の弁体52を用いた縁切り弁50ではストロークが小さい分小型化が可能となる。
さらに、上記第1実施形態の縁切り弁15では、ストロークの大きなピストン弁39を動作させるためにストロークの大きなベロフラム35を用いた構造である。それに対して、本実施形態の縁切り弁50では、ストロークの小さな弁体52を動作させるためにストロークの小さなダイヤフラム51を用いた構造としているので、縁切り弁50の小型化が達成できた。
【0029】
そして、本実施形態の縁切り弁50は排水口38の軸方向に直交する方向への小型化が図られていることに伴ない、上流ユニット20の円筒管21の全長を短縮されている。これにより、本実施形態の縁切り弁ユニット10全体の小型化が可能となって省スペース化が達成できた。
また、縁切り弁50のダイヤフラム51や弁体52には電磁弁12で用いられるものと同様の部品を流用することができるので、縁切り弁50の製造コストを抑制することが可能となる。
さらに、ダイヤフラム51を用いることで、ゴム製の部品を使う領域を小さくすることができるので、ゴムの経年変化による性能の低下を抑制できるとともに、高い圧力にも耐え得る構成とすることができた。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では縁切り弁ユニット10は上流ユニット20と下流ユニット30との2つのユニットで構成されていたが、上流ユニット20と下流ユニット30とが一体に形成されたものであってもよい。
(2)上記実施形態では一次圧受入口40がピストン弁39のスライド方向と直交する方向の側面に配設されていたが、一次圧受入口40をスライド方向の端面に配設されたものであってもよい。
(3)上記実施形態では導入管25は円筒管21に一体に形成されていたが、導入管25を別体のものとし、円筒管21から取外し可能となっているものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯システムの概要図
【図2】縁切り弁ユニットの正常時の断面図
【図3】縁切り弁ユニットの異常時(逆流時)の断面図
【図4】第2実施形態に係る縁切り弁ユニットの正常時の断面図
【図5】第2実施形態に係る縁切り弁ユニットの異常時(逆流時)の断面図
【符号の説明】
10…縁切り弁ユニット
11…流量計
12…電磁弁
13…第1逆止弁
14…第2逆止弁
15…縁切り弁
20…上流ユニット(流体路)
25…導入管
30…下流ユニット(流体路)
36…圧力検知室
37…流入室
38…排水口
39…ピストン弁(排出口開閉手段)
52…弁体(排出口開閉手段)

Claims (1)

  1. 一次側の流体を二次側へ通過させる流体路と、
    前記流体路の中途に設けられて二次側の流体が一次側へ逆流することを防ぐ縁切り弁とを備えるものであって、
    前記縁切り弁は、一次側の流体の流体圧を検知可能な圧力検知室と、二次側の流体を流入させる流入室とを有すると共に、
    前記流入室には、外部へ流体を排出する排出口と、常には前記排出口を閉じるが、前記圧力検知室によって一次側より二次側の圧力が高くなったことが検出されたときには前記排出口を開放可能とする排出口開閉手段とが設けられた縁切り弁ユニットにおいて、
    前記流体路の一次側の開口端部と前記圧力検知室とを導入管を介して接続すると共に、
    前記流体路における前記開口端部と前記縁切り弁の前記流入室との間に、少なくとも1以上の圧力降下部材が配設され、
    前記圧力降下部材は前記流体路において前記流入室の上流側と下流側とに配された逆止弁を備えることを特徴とする縁切り弁ユニット。
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