JP3771149B2 - Ｆｒｐ管継手成形用内型 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＦＲＰ管継手の成形用型に係り、特にＦＲＰ管継手の内面に装着されるパッキンの装着用環状溝を好適に成形する為のＦＲＰ管継手成形用内型に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】
従来からも、ＦＲＰ管継手を回転成形によって製造することは広く行われている。
例えば、図４〜６に従来のＦＲＰ管継手の成形用内型の一例を示す。
図４は内型にゴムリング型をセットした部分断面図、図５は内型及びゴムリング型の外面にＦＲＰ管継手を成形した部分断面図、図６はＦＲＰ管継手から内型を引抜いた部分断面図である。
図４において、１はＦＲＰ管継手の内面を形成する内型であって、当該内型１は円筒構造であって、その端面に側面板１１が取り付けられている。
そして内型１の外周面にはＦＲＰ継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形する為の断面半球状のゴムリング型７がセットされており、当該内型１及びゴムリング型７の型表面はパラフィンワックス等の離型剤が塗布されている。また内型１の中心部に回転軸４が挿入されている。
【０００３】
図４の状態で、回転軸４を駆動させることによって内型１を回転させ、内型１及びゴムリング型７の型表面にガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化熱硬化性樹脂（ＦＲＰ）を巻回する。
これを加熱し硬化させると、図５に示す如く内型１及びゴムリング型７の型表面にＦＲＰ管継手６が形成される。
次いで、内型１をＦＲＰ管継手６から引抜くと、図６に示す如くゴムリング型７が未だＦＲＰ管継手６の内面に残った状態で脱型される。
【０００４】
最後に、ドライバ等の鋭利な工具８をゴムリング型２に差込んで、当該ゴムリング型７をＦＲＰ管継手６の内面から分離して、内周面にパッキンの装着用環状溝を有するＦＲＰ管継手を製造するものである。
この従来方法においては、ゴムリング型７をＦＲＰ管継手６の内面から分離するには熟練と手間を有する。
また、ドライバ等８によりゴムリング型２を無理にＦＲＰ管継手６の内面から分離すると、ゴムリング型７が損傷して再利用できないことがあった。
【０００５】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記問題を解決したＦＲＰ管継手成形用内型を提供しようとするもので、その要旨はＦＲＰ管継手の内面を成形する内型の外周にゴムリング型をセットし、当該継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形するＦＲＰ管継手成形用内型において、ゴムリング型の内周から外周に貫通する圧力流体注入用の小孔を設け、かつ外周側の小孔をテープで被覆してなるＦＲＰ管継手成形用内型である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図１は本発明のＦＲＰ管継手成形用内型の断面正面図、図２は図１に示した内型の要部拡大図、図３はＦＲＰ管継手から内型を引抜いた拡大図である。
【０００７】
図１において、１はＦＲＰ管継手の内面を形成する内型であって、当該内型１は円筒構造であって、その一端面に側面板１１が取り付けられている。
そして内型１の周面にはＦＲＰ継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形するためのゴムリング型２がセットされている。
当該ゴムリング型２は図２に示す如く、断面が半球状のリング構造であって、その内周から外周に貫通する圧空等の圧力流体注入用の小孔２１を有しており、当該小孔２１の外周側はテープ３によって被覆されている。また、内型１の中心部に回転軸４が挿入されている。
【０００８】
次に、本発明のＦＲＰ管継手成形用内型を使用してＦＲＰ管継手を成形する手順を説明する。
まず最初に図１において、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面全体にパラフィンワックス等の離型剤を塗布する。
このように前処理して後、回転軸４を駆動させることによって内型１を回転させ、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面にガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化熱硬化性樹脂（ＦＲＰ）を巻回する。
【０００９】
これを加熱し硬化させると、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面にＦＲＰ管継手６が形成される。
そして、内型１をＦＲＰ管継手６から引抜くと、図３に示す如くゴムリング型２及びテープ３が未だＦＲＰ管継手６の内面に残った状態で脱型される。
【００１０】
最後に図３に示す如く、エアガン５等のノズルからゴムリング型２の小孔２１に圧空を注入して、この圧空を利用することにより無理なく当該ゴムリング型２をＦＲＰ管継手６の内面から分離することが出来る。必要に応じて後から小片のテープ３を剥離しても良い。
このようにして、内周面にパッキンの装着用環状溝を有するＦＲＰ管継手が製造される。
【００１１】
【発明の効果】
本発明のＦＲＰ管継手成形用内型を使用してパッキン装着用環状溝を内周に有するＦＲＰ管継手を製造すれば、当該パッキン装着用環状溝を形成する為のゴムリング型と成形されたＦＲＰ管継手との型抜き分離作業が無理なく容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＦＲＰ管継手成形用内型の断面正面図。
【図２】図１の要部拡大図。
【図３】ＦＲＰ管継手から内型を引抜いた拡大図。
【図４】従来の内型にゴムリング型をセットした部分断面図。
【図５】従来の内型及びゴムリング型の外面にＦＲＰ管継手を成形した部分断面図。
【図６】従来のＦＲＰ管継手から内型を引抜いた部分断面図。
【符号の説明】
１ 内型
２ ゴムリング型
２１ 圧力流体注入用の小孔
３ テープ
４ 回転軸
５ エアガン
６ ＦＲＰ管継手
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＦＲＰ管継手の成形用型に係り、特にＦＲＰ管継手の内面に装着されるパッキンの装着用環状溝を好適に成形する為のＦＲＰ管継手成形用内型に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】
従来からも、ＦＲＰ管継手を回転成形によって製造することは広く行われている。
例えば、図４〜６に従来のＦＲＰ管継手の成形用内型の一例を示す。
図４は内型にゴムリング型をセットした部分断面図、図５は内型及びゴムリング型の外面にＦＲＰ管継手を成形した部分断面図、図６はＦＲＰ管継手から内型を引抜いた部分断面図である。
図４において、１はＦＲＰ管継手の内面を形成する内型であって、当該内型１は円筒構造であって、その端面に側面板１１が取り付けられている。
そして内型１の外周面にはＦＲＰ継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形する為の断面半球状のゴムリング型７がセットされており、当該内型１及びゴムリング型７の型表面はパラフィンワックス等の離型剤が塗布されている。また内型１の中心部に回転軸４が挿入されている。
【０００３】
図４の状態で、回転軸４を駆動させることによって内型１を回転させ、内型１及びゴムリング型７の型表面にガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化熱硬化性樹脂（ＦＲＰ）を巻回する。
これを加熱し硬化させると、図５に示す如く内型１及びゴムリング型７の型表面にＦＲＰ管継手６が形成される。
次いで、内型１をＦＲＰ管継手６から引抜くと、図６に示す如くゴムリング型７が未だＦＲＰ管継手６の内面に残った状態で脱型される。
【０００４】
最後に、ドライバ等の鋭利な工具８をゴムリング型２に差込んで、当該ゴムリング型７をＦＲＰ管継手６の内面から分離して、内周面にパッキンの装着用環状溝を有するＦＲＰ管継手を製造するものである。
この従来方法においては、ゴムリング型７をＦＲＰ管継手６の内面から分離するには熟練と手間を有する。
また、ドライバ等８によりゴムリング型２を無理にＦＲＰ管継手６の内面から分離すると、ゴムリング型７が損傷して再利用できないことがあった。
【０００５】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記問題を解決したＦＲＰ管継手成形用内型を提供しようとするもので、その要旨はＦＲＰ管継手の内面を成形する内型の外周にゴムリング型をセットし、当該継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形するＦＲＰ管継手成形用内型において、ゴムリング型の内周から外周に貫通する圧力流体注入用の小孔を設け、かつ外周側の小孔をテープで被覆してなるＦＲＰ管継手成形用内型である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図１は本発明のＦＲＰ管継手成形用内型の断面正面図、図２は図１に示した内型の要部拡大図、図３はＦＲＰ管継手から内型を引抜いた拡大図である。
【０００７】
図１において、１はＦＲＰ管継手の内面を形成する内型であって、当該内型１は円筒構造であって、その一端面に側面板１１が取り付けられている。
そして内型１の周面にはＦＲＰ継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形するためのゴムリング型２がセットされている。
当該ゴムリング型２は図２に示す如く、断面が半球状のリング構造であって、その内周から外周に貫通する圧空等の圧力流体注入用の小孔２１を有しており、当該小孔２１の外周側はテープ３によって被覆されている。また、内型１の中心部に回転軸４が挿入されている。
【０００８】
次に、本発明のＦＲＰ管継手成形用内型を使用してＦＲＰ管継手を成形する手順を説明する。
まず最初に図１において、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面全体にパラフィンワックス等の離型剤を塗布する。
このように前処理して後、回転軸４を駆動させることによって内型１を回転させ、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面にガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化熱硬化性樹脂（ＦＲＰ）を巻回する。
【０００９】
これを加熱し硬化させると、内型１、ゴムリング型２及びテープ３の外表面にＦＲＰ管継手６が形成される。
そして、内型１をＦＲＰ管継手６から引抜くと、図３に示す如くゴムリング型２及びテープ３が未だＦＲＰ管継手６の内面に残った状態で脱型される。
【００１０】
最後に図３に示す如く、エアガン５等のノズルからゴムリング型２の小孔２１に圧空を注入して、この圧空を利用することにより無理なく当該ゴムリング型２をＦＲＰ管継手６の内面から分離することが出来る。必要に応じて後から小片のテープ３を剥離しても良い。
このようにして、内周面にパッキンの装着用環状溝を有するＦＲＰ管継手が製造される。
【００１１】
【発明の効果】
本発明のＦＲＰ管継手成形用内型を使用してパッキン装着用環状溝を内周に有するＦＲＰ管継手を製造すれば、当該パッキン装着用環状溝を形成する為のゴムリング型と成形されたＦＲＰ管継手との型抜き分離作業が無理なく容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＦＲＰ管継手成形用内型の断面正面図。
【図２】図１の要部拡大図。
【図３】ＦＲＰ管継手から内型を引抜いた拡大図。
【図４】従来の内型にゴムリング型をセットした部分断面図。
【図５】従来の内型及びゴムリング型の外面にＦＲＰ管継手を成形した部分断面図。
【図６】従来のＦＲＰ管継手から内型を引抜いた部分断面図。
【符号の説明】
１ 内型
２ ゴムリング型
２１ 圧力流体注入用の小孔
３ テープ
４ 回転軸
５ エアガン
６ ＦＲＰ管継手
Claims (1)
- ＦＲＰ管継手の内面を成形する内型の外周にゴムリング型をセットし、当該継手内周面にパッキン挿入用の環状溝を成形するＦＲＰ管継手成形用内型において、ゴムリング型の内周から外周に貫通する圧力流体注入用の小孔を設け、かつ外周側の小孔をテープで被覆してなるＦＲＰ管継手成形用内型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001223753A JP3771149B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | Ｆｒｐ管継手成形用内型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001223753A JP3771149B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | Ｆｒｐ管継手成形用内型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003033935A JP2003033935A (ja) | 2003-02-04 |
| JP3771149B2 true JP3771149B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=19057032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001223753A Expired - Fee Related JP3771149B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | Ｆｒｐ管継手成形用内型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3771149B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106321837A (zh) * | 2015-06-17 | 2017-01-11 | 番禺珠江钢管有限公司 | 一种钢管内径充气密封装置 |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001223753A patent/JP3771149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106321837A (zh) * | 2015-06-17 | 2017-01-11 | 番禺珠江钢管有限公司 | 一种钢管内径充气密封装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2003033935A (ja) | 2003-02-04 |
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