JP3771000B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は感光体上に反転した静電潜像を形成し、現像剤担持体上に塗布した液体現像剤を感光体上の潜像面に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成する湿式画像形成装置、特に正規トナー像を記録媒体に転写した場合の地汚れの防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
感光体上に形成した静電潜像を高濃度且つ高粘度の現像剤によって現像する装置としては、例えば特開平7-209922号公報に掲載された静電潜像の液体現像方法及び液体現像装置と特開平7-239615号公報に掲載された静電潜像の液体現像方法及び液体現像装置がある。
【0003】
特開平7-209922号公報に掲載された静電潜像の液体現像方法及び液体現像装置では、絶縁性液体中に高濃度でトナーを分散した高粘度(100〜10000mPa・s)の液体現像剤を現像ローラ(現像剤担持体)上に塗布し、現像ローラ上に塗布した液体現像剤を感光体(潜像体)に接触させることにより感光体の潜像面に液体現像剤を供給している。ここで、液体現像剤は100〜10000mPa・sと高粘度であるため、感光体に直接接触すると顕像工程の際に地汚れ発生の原因となる場合がある。そこで、特開平7-239615号公報に掲載された静電潜像の液体現像方法及び液体現像装置では、感光体上にプリウエット液を塗布し、絶縁性液体中にトナーを高濃度に分散した高粘度の液体現像剤の薄層を弾性を有する現像ローラ上に形成し、現像ローラを回転させながら現像ローラ状の液体現像剤層と感光体上のプリウエット液層とを接触させて感光体上の潜像面に液体現像剤を供給することにより、感光体上の画像形成部分以外にトナーが付着して画像が乱れることを防止している。
【0004】
さらに、特開平7-325488号公報に掲載された画像形成方法及び画像形成装置では、プリウエット液の層を形成した感光体上に反転した静電潜像を形成し、現像ベルト上に塗布した高濃度高粘度の液体現像剤を感光体上の潜像面に供給して感光体上に反転トナー像を形成し、現像ベルト上に正規トナー像を形成し、現像ベルト上に形成した正規トナー像を紙に転写している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7-325488号公報に掲載された画像形成方法及び画像形成装置のように感光体にプリウエット液を施しても、現像処理により現像剤担持体上に形成された正規トナー像の地肌領域には微量のトナーが残存し、地汚れを引き起こすことがある。
【0006】
この発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、地汚れのない良好な画像形成を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る湿式画像形成装置は、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を記録媒体に転写する。
【0008】
また、他の発明の湿式画像形成装置は、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入し、電荷を注入した後の液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を記録媒体に転写する。
【0009】
また、他の発明の湿式画像形成装置は、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写する。
【0010】
また、他の発明の湿式画像形成装置は、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入し、電荷を注入した後の液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写する。
【0011】
さらに、上記中間転写体表面にプリウエット液の層を形成する。
【0012】
さらに、上記感光体表面にプリウエット液の層を形成し、プリウエット液の層を形成した感光体表面の静電潜像に現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成する。
【0013】
さらに、上記現像剤担持体上の液体現像剤に非接触で電荷を注入する帯電部材を有する。
【0014】
さらに、上記記録媒体の種類に応じて中間転写体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御する。
【0015】
さらに、上記記録媒体の種類に応じて感光体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御する。
【0016】
さらに、上記中間転写体として感光体を用いた。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の湿式画像形成装置は、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像を記録紙等の記録媒体に転写するものであり、特に記録媒体に正規トナー像を転写した際における地汚れの防止に関するものである。
【0018】
この発明の湿式画像形成装置は、例えば感光体、帯電ローラ、現像材担持体、コロナ放電器、転写ローラ、クエンチングランプ及びクリーニングブレードを有する。感光体は帯電ローラにより帯電した後に、書き込み露光により表面に反転した静電潜像を形成する。現像ベルト等の現像剤担持体は液体現像剤の薄層を表面に形成し、薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して、感光体上に反転したトナー像を形成するとともに現像剤担持体上に正規のトナー像を形成する。コロナ放電器は現像剤担持体上の正規のトナー像に対して電荷を注入して、トナー粒子間及びトナー粒子と現像剤担持体との間の凝集力を増す。これにより、トナーが現像剤担持体から離れにくくなる。転写ローラはバイアス印加され、現像剤担持体上の正規のトナー像を記録紙等の記録媒体に転写する。ここで、トナーは現像剤担持体から離れにくくなっているが、トナー像の画像部分は地肌部分に比べトナー層が厚いため、トナー層が記録媒体側と現像剤担持体側に分かれることにより、記録媒体に正規のトナー像を転写できる。また、トナー像の地肌部分はトナー層が薄くトナー層が分かれにくいため、記録媒体に転写しない。このように地汚れの原因となる地肌部分のトナーの転写を防止することができる。
【0019】
さらに、感光体上の静電潜像に供給する前の液体現像剤の層に電荷を注入して現像電界の効果を高め、感光体上の反転静電潜像にトナーを供給した後に正規のトナー像の地肌部分の残留トナーの量を少なくしても良い。
【0020】
さらに、現像剤担持体から記録媒体に正規のトナー像を転写する代わりに、現像剤担持体から正規トナー像を一旦中間転写体に転写した後に、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写することにより、さらに地肌部分のトナーの転写を少なくするようにしても良い。これは、トナー層が薄いほど転写率が低く、転写を繰り返すと最終的な転写率は各転写処理の際の転写率の積となり、画像部分と地肌部分でその転写率の差がさらに大きくなるからである。
【0021】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例の湿式画像形成装置の構成図である。図に示すように、湿式画像形成装置は、例えば感光体1、帯電ローラ2、現像器3、転写ローラ4、クエンチングランプ5及びクリーニングブレード6を有する。
【0022】
感光体1は、例えばアルミニューム基板12上に厚さが60μmのα-シリコン11を重ねて構成され、ドラム状の形状を有する。感光体1は、帯電ローラ2により均一に正帯電し、その後書き込み露光により画像部分が反転した反転静電潜像を表面に形成する。現像器3は、現像ベルト(現像剤担持体)31、回転ローラ32〜35、液溜り36、塗布ローラ37,38及びコロナ放電器39を備える。現像ベルト31は、例えばポリイミド等の導電性を有する素材で構成され、回転ローラ32〜35により一定のテンションが保たれた状態で回転する。ここで、現像ベルト31の表面の移動速度は感光体1の表面の移動速度と同じである。液溜り36はトナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤71を溜める。以下の実施例では、トナー粒子は正電荷を有しているものを扱う。塗布ローラ37,38は、液溜り36に溜めた液体現像剤71を現像ベルト31表面に塗布して、現像ベルト31表面に高濃度且つ高粘度の液体現像剤71の薄層を形成する。
【0023】
表面に液体現像剤71の薄層を形成した現像ベルト31が回転することにより、図2に示すように高濃度高粘度の液体現像剤71が感光体1上の反転した静電潜像部分50に転写し、感光体1上に反転トナー像を形成し、現像ベルト31上に正規トナー像を形成する。以後、上記のようにトナー像を形成する処理を現像処理という。感光体1の反転トナー像を表面に形成した部分はクエンチングランプ5により除電された後に、クリーニングブレード6により反転トナー像が除去される。クリーニングブレード6により感光体1から掻き落されたトナーは回収タンク61に回収され、リサイクル工程を経て再度現像剤として使用される。ここで、上記のように感光体1上に反転トナー像を形成し、現像ベルト31上に正規トナー像を形成する原理について説明する。
【0024】
現像ベルト31にはバイアス印加部(不図示)により、感光体1上の静電潜像の電位の最大値と最小値の間の電位(バイアス電位)を印加している。現像ベルト31上の液体現像剤は、感光体1上の静電潜像の電位がバイアス電位より低い領域では感光体1に転移し、感光体1上の静電潜像の電位がバイアス電位より高い領域では感光体1に転移せずに、現像ベルト31上に残留する。これにより、上記説明のように感光体1上に反転トナー像を形成し、現像ベルト31上に正規トナー像を形成する。
【0025】
コロナ放電器39は、現像ベルト31上の液体現像剤に非接触で電荷を注入する帯電部材としてワイヤを有し、現像ベルト31上の正規トナー像に電荷を注入する。ここで、コロナ放電器39のワイヤ近傍から放出されるイオンの極性は正であるのが好ましい。正イオンが現像ベルト31上の正規トナー像に注入されることにより、液体現像剤層中のトナー粒子間及びトナー粒子と現像ベルト表面の間には凝集力が働く。ここで、この凝集力について、図3の工程図を基に説明する。
【0026】
例えば図3(a)に示すような感光体1上の静電潜像に接触する前の液体現像剤71の層(厚みt1)は、感光体1上の静電潜像に接触し、感光体1上の静電潜像の電位がバイアス電位より高い領域で感光体1に転移することにより、図3(b)に示すように画像部51(厚みt2)と地肌部52(厚みt3)を有するトナー像となる。このトナー像にコロナ放電器39による正電荷の注入を行なうと、トナー粒子72が現像ベルト表面に凝集し、且つ、この凝集トナー層は一時的に正電荷を保持する。このトナー粒子の凝集により、図3(c)に示すようにトナー粒子間に介在していたキャリア成分73はトナー層表面に押し出される。これは画像部51及び地肌部52の両方に起こる。
【0027】
このような状態の正規トナー像をバイアス印加された転写ローラ4により記録媒体10に転写する際、地肌部分52のトナー粒子72は現像ベルト31の表面に強固に凝集しているため、図3(d)に示すようにほとんど記録媒体10に転写しない。一方、バイアス印加された転写ローラ4により記録媒体10に転写する際、画像部分51のトナー粒子72からなる層は、その一部を現像ベルト31表面に残した状態で転写する。このように、地肌部52のトナーの転写を抑えるので、地汚れの発生を防止できる。
【0028】
また、一時的にトナー層中に保持される電荷によりトナー粒子のみかけ上の電荷特性が向上する。すなわち、画像部51のトナー層の厚みは地肌部52のトナー層の厚みより厚いので、凝集されたトナー粒子72中に保持される電荷量は画像部51の方が多く、転写電界による転写効率は画像部52の方が良くなる。
【0029】
ここで、転写の際に転写ローラ4に印加する電圧が高すぎると、地肌部52のトナーも記録媒体に転写するので地汚れの原因となる。これに対して転写の際に転写ローラ4に印加する電圧が引くすぎると画像部51のトナーの転写不良が発生する。このため、良好なトナーの転写を行なうためには転写ローラ4に印加する電位を適当に選ぶ必要がある。
【0030】
次ぎに他の実施例として、図4に示すように現像器3は上記構成に加えてさらに感光体1上の静電潜像と接触する前の液体現像剤層71に電荷を注入するコロナ放電器42を備えても良い。コロナ放電器42を備えた場合のトナー層の状態の変化を、図5の工程図を参照して説明する。
【0031】
図5aに示すように塗布ローラ37,38で厚さt1の液体現像剤71の層を現像ベルト31に形成した後、液体現像剤の層71にコロナ放電器42で正電荷を注入すると、図5(b)に示すように液体現像剤71の層は凝集トナー粒子による層72(厚さt5)とキャリア成分による層73(厚さt4−t5)に分離する。ここで、凝集トナー粒子による層72とキャリア成分による層73の合計の層の厚さt4は正電荷注入前の液体現像液71の層の厚さt1とほぼ同じになっている。このように、トナーを凝集した後に現像処理を行なうと、凝集による効果及びトナー粒子の電荷特性の向上により、図5(c)に示すように画像部51と地肌部52のコントラストを高めることができる。すなわち図5(c)に示す厚さt6に対する厚さt7の割合は、図3(b)に示す厚さt2に対する厚さt3の割合よりも小さくなっている。
【0032】
現像処理の際には、トナー層に対して現像ベルト31と感光体1との接触及び分離により機械的な力が加わったり、現像バイアスによる電気的な作用が働くため、先に凝集されていたトナー層71の一部或いは全体で、その凝集構造が破壊されたり、電荷特性が失われたりする。そこで、既に説明したように現像処理後の現像ベルト31上の正規トナー像に対してコロナ放電器39で再び正電荷注入を行なうことにより、トナー粒子が現像ベルト表面に凝集し、且つ、この凝集トナー層72は正電荷が再び保持する。この場合、図5(d)に示すようにトナー粒子の再凝集により、トナー粒子間に介在していたキャリア成分がトナー層72の表面に押し出され、キャリア成分による層73を形成する場合もある。
【0033】
このような状態の正規トナー像をバイアス印加された転写ローラ4により記録媒体10に転写する際、既に説明したように地肌部分52のトナー粒子72は現像ベルト31の表面に強固に凝集しているため、図5(e)に示すようにほとんど記録媒体10に転写せず、トナー粒子72からなる画像部51の層は、その一部を現像ベルト31表面に残した状態で転写する。
【0034】
次ぎに、他の実施例として、図6に示すように湿式画像形成装置が、感光体1a,1b、帯電ローラ2a,2b、プリウエット部8a,8b、プリウエット液量制御部9、現像器3、転写ローラ4、クエンチングランプ5a,5b及びクリーニングブレード6a,6bを有する場合について説明する。
【0035】
感光体1aは、既に説明したように帯電ローラ2aにより均一に帯電する。プリウエット部8aは、プリウエット液溜り43aとプリウエット液塗布ローラ44a,45aを備え、プリウエット液溜り43aに溜めたプリウエット液75をプリウエット液塗布ローラ44a,45aを用いて感光体1aに塗布し、感光体1a上にプリウエット液75の薄層を形成する。現像処理前にプリウエット液の層を感光体1a上に形成することにより、現像ベルト31上のトナー層と感光体1aとの密着性が上がり、現像電界の効果が充分に発揮され、現像処理後の現像ベルト31上の正規トナー像の画像部51の厚みと地肌部52の厚みの差が大きくなり、地肌部52のトナー像が転写しにくくなるので、さらに地肌汚れを防止できる。
【0036】
感光体1aのプリウエット液75の薄層を形成した部分に対して書き込み露光を行ない画像が反転した反転静電潜像を表面に形成する。感光体1aに形成された反転静電潜像は、既に説明したように現像器3による現像処理により、感光体1a上の反転トナー像と現像ベルト31上の正規トナー像となる。
【0037】
感光体1bは、中間転写体として用いるものであり、帯電ローラ2bにより帯電する。プリウエット部8bは、プリウエット部8aと同様にプリウエット液溜り43bとプリウエット液塗布ローラ44b,45bを備え、プリウエット液溜り43bに溜めたプリウエット液75を感光体1bに塗布し、感光体1b上にプリウエット液75の薄層を形成する。これにより、現像ベルト31上の正規トナー像の地肌部52のトナーが感光体1bに転写することを防止できる。また、画像部52のトナーと感光体1bとの密着性が良くなるため、画像部51のトナーが感光体1bに転写する効率も良くなる。
【0038】
その後、感光体1bの帯電部分に現像ベルト31上の正規トナー像が転写する。ここで、感光体1bは表面電位が現像ベルト31の電位より予め定めただけ低くなるように帯電している。これは、現像ベルト31上の正規トナー像を現像ベルト31の電位と感光体1bの表面電位との電位差により、感光体1bに転写するためである。この感光体1bの電位があまり低いと地肌部52のトナーも感光体1bに転写されるので、感光体1bの電位を適当な値に設定しておく必要がある。トナー像を現像ベルト31から感光体1bに転写し、感光体1bから記録媒体10に転写するので、トナー像の記録媒体10に対する転写率は各工程の転写率の積になり、特に層が薄いと転写率の低下が著しい。したがって、このように感光体1aを介して転写することにより、地肌部52のトナーが記録媒体10に転写する量を少なくできる。
【0039】
ここで、プリウエット液量制御部9は、記録媒体10の種類に応じてプリウエット部8a,8bにより形成するプリウエット液の層の厚さを制御する。プリウエット液量制御部9は、例えば記録媒体10の表面の平滑性が悪い場合には感光体1a,1bの回転速度を速くしてプリウエット液の層を厚くして、記録媒体10の表面の平滑性が良い場合には感光体1a,1bの回転速度を遅くしてプリウエット液の層を薄くする。
【0040】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を記録媒体に転写するので、正規トナー像の地肌領域のトナーが記録媒体に転写されなくなり、地汚れのない良好な画像を得ることができる。
【0041】
また、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入するので、現像処理後の正規トナー像の画像部と地肌部の層の厚さの差を大きくすることができ、さらに正規トナー像の地肌領域のトナーが記録媒体に転写されなくなり、地汚れのないさらに良好な画像を得ることができる。
【0042】
また、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写するので、正規トナー像の地肌部のトナーの転写率をさらに下げることができ、さらに地汚れを防止できる。
【0043】
また、感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入し、電荷を注入した後の液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写するので、上記効果の組合せによりさらに地汚れを防止できる。
【0044】
さらに、中間転写体表面の正規トナー像を転写する部分にプリウエット液の層を形成するので、中間転写体上に転写されるトナー像の地汚れを防止できる。
【0045】
さらに、感光体表面にプリウエット液の層を形成し、プリウエット液の層を形成した感光体表面の静電潜像に現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成するので、現像処理においてトナー層の感光体経の吸着力を高めることができ、現像処理後の残存トナー量を少なくでき、正規トナー像の地肌部分のトナー量を少なくできる。
【0046】
さらに、現像剤担持体上の液体現像剤に非接触で電荷を注入するので、トナー像又はトナー層を乱すことなく電荷を注入できる。
【0047】
さらに、記録媒体の種類に応じて中間転写体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御するので、転写するトナーの量を記録媒体によらずに一定に保つことができる。
【0048】
さらに、記録媒体の種類に応じて感光体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御するので、転写するトナーの量を記録媒体によらずに一定に保つことができる。
【0049】
さらに、中間転写体として感光体を用いたので、正規トナー像の転写を効率良く確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】現像ベルトの断面図である。
【図3】現像ベルト上のトナーの状態の遷移を示す工程図である。
【図4】現像処理前に電荷注入する装置の構成図である。
【図5】現像処理前に電荷注入する場合のトナーの状態の遷移を示す工程図である。
【図6】感光体を中間転写体として用いた場合の構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電ローラ
3 現像器
31 現像ベルト
39 コロナ放電器
4 転写ローラ
42 コロナ放電器
8 プリウエット部
9 プリウエット液量制御部

Claims (10)

  1. 感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を記録媒体に転写することを特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入し、電荷を注入した後の液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を記録媒体に転写することを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写することを特徴とする湿式画像形成装置。
  4. 感光体上に反転した静電潜像を形成し、トナーを高濃度で分散した高粘度の液体現像剤の薄層を現像剤担持体上に形成し、現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤に対して電荷を注入し、電荷を注入した後の液体現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成し、現像剤担持体上に形成した正規トナー像に対して電荷を注入してトナーを凝集し、電荷を注入した後の正規トナー像を中間転写体上に転写し、中間転写体から記録媒体に正規トナー像を転写することを特徴とする湿式画像形成装置。
  5. 上記中間転写体表面にプリウエット液の層を形成する請求項3又は4記載の湿式画像形成装置。
  6. 上記感光体表面にプリウエット液の層を形成し、プリウエット液の層を形成した感光体表面の静電潜像に現像剤担持体上に薄層を形成した液体現像剤を供給して現像剤担持体上に正規トナー像を形成する請求項1乃至5のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  7. 上記現像剤担持体上の液体現像剤に非接触で電荷を注入する帯電部材を有する請求項1乃至6のいずれかに記載の湿式画像形成装置。
  8. 上記記録媒体の種類に応じて中間転写体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御する請求項5記載の湿式画像形成装置。
  9. 上記記録媒体の種類に応じて感光体表面に層を形成するプリウエット液の量を制御する請求項6記載の湿式画像形成装置。
  10. 上記中間転写体として感光体を用いた請求項3又は4記載の湿式画像形成装置。
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