JP3769390B2 - フィルムロール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱可塑性樹脂フィルムのフィルムロールに関する。さらに詳しくは、フィルム巻取り方向に伸びるフィルム端がフィルムロールの中心線からフィルム巾方向の距離を僅かに変化させるように変化しているフィルムロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からポリエステルフィルムで代表される熱可塑性樹脂フィルムは枚様で製品化や保管されるよりも、取り扱い上極めて有効であるロール状での製品化や保管がされてい。
【0003】
さらには熱可塑性樹脂フィルムは、ユーザーのニーズに合わせて、レザー刃、シェアー刃等でスリットされ、ロール状に巻き取られる。その際、フィルム自身の厚み斑により、厚い所のみが積算されて膨らんだり、逆に厚みの薄い所のみが積算されて凹んだりして製品ロールの巻姿が不良となるのを防ぐ為に、厚み斑を分散させるべく、スリットされたフィルムを幅は変えずにスリット箇所を蛇行(代表的な例えば振幅10cmおよび周期1km)させる技術を採用している場合が多い。しかし、この様な場合でさえもロールの巻姿をきれいにさせるべく、極めて正確に端面を揃えるように為されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如くロール端面がずれないように、極めて正確に揃えた場合、確かに巻姿はきれいになるが、実際にフィルムを使用する際には、下記の如き課題が存在することが判明した。
【0005】
すなわち、フィルムはユーザーによって製造直後に使用されるのではなく、フィルム製造からある程度の時が経ったのち使用されるケースがほとんどである。さらにフィルムをスリットした場合には切断面に切断に伴う樹脂の返りが生じて、切断部の厚みが局所的に厚くなる。この局所的に厚みが厚くなった端面部(ハイエッジ部という)には、フィルムを巻取る際に加わる接圧や張力により局所的に高圧力が加わり、フィルム製造後に保管される間にハイエッジ部でフィルム同士のブロッキングが生じ、フィルム切断等の工程トラブルを引起こすといった問題が発生する。
【0006】
本発明の目的は、それ故、スリットされた熱可塑性樹脂フィルムにおいて、ハイエッジ部分が重ね合わないようにし、フィルム端面でのブロッキングが発生しないフィルムロールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のフィルムロールは、熱可塑性樹脂フィルムのフィルムロールであって、フィルムロールのフィルム巻取り方向に伸びる二つのフイルム端のうちの、少なくとも一方のフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離が、フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しており、フィルムロールの端面の中心線平均表面粗さRa Eが3〜200μmの範囲にあり、フィルムロールの端面の凹凸の最大深さが50〜5,000μmの範囲にあり、さらにフィルムロールの端面においては、直径方向における隣接する二つの凸部の頂点間の距離が200〜1,000μmの範囲にあることを特徴としている。
【0008】
本発明のフィルムロールは、フィルムロールのフィルム巻取り方向に伸びる二つのフィルム端のうちの少なくとも一方のフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離が、フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化している。フィルムの一方のフィルム端のみが上記の如く変化していても、両方のフィルム端がいずれも上記の如く変化していてもよい。
【0009】
フィルムロールの中心線とは、フィルム巻取り方向に平行な任意の直線からの距離が最大となる二つのフィルム端間の距離の4点においてフィルム巻取り方向に平行な直線と定義される。また、該二つのフィルム端間の距離とは、該任意の直線からの距離が最大となる一方のフィルム端において該任意の直線に平行な直線を引き、この二つの直線間の距離として定義される。
【0010】
そして本発明において、フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動は、フィルムロールの中心線からフィルム端の任意の位置までのフィルム巾方向の距離と、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置までの該距離との差(mm)をy、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置からフィルム端の任意の位置までのフィルム巻取り方向の距離(mm)をxとしたときに、0≦x≦k1および12.5≦k1≦2.5×106の範囲では下記式(1)、k1≦x≦k2で12.5≦k1≦2.5×106および12.5≦k2≦3.5×106の範囲では下記式(2)、k2≦x≦k3で12.5≦k2≦3.5×106および25≦k3≦6×106の範囲では下記式(3)、k3≦x≦k4で25≦k3≦6×106および25≦k4≦7×107の範囲では下記式(4)、但しk1≦k2≦k3≦k4であり、かつ4×10-6≦a≦4×10-3、0.05≦b≦10、4×10-6≦c≦4×10-3、1≦d≦24、0≦e≦5、
y=ax …(1)
y=b …(2)
y=−cx+d …(3)
y=e …(4)
であることが好ましい。
【0011】
あるいはまた本発明において、フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動は、フィルムロールの中心線からフィルム端の任意の位置までのフィルム巾方向の距離と、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置までの該距離との差(mm)をy、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置からフィルム端の任意の位置までのフィルム巻取り方向の距離(mm)をxとしたときに、0≦x≦kおよび0≦k≦7×106の範囲では下記式(5)、但しπ/(7×106)≦a≦π/(1×103)、0.05≦A≦10、
y=A{sin(ax+1.5π)+1} …(5)
であることが好ましい。
【0012】
上記式のうち、式(5)を満足する変化が実用的により好ましい。
【0013】
上記の如き、フィルム端の変化は、フィルムをスリットする際に、プログラムされたコンピューターで制御することによって容易に実現されることができる。
【0014】
本発明のフィルムロールは、フィルムロールの端面の中心線平均表面粗さRa Eが3〜200μmの範囲にある。3μm未満であると、ハイエッジ部で局所的に高圧力が加わり、フィルム同士のブロッキングが生じ、フィルム切断等の工程トラブルを引起こす。一方、Ra Eが200μmよりおおきくなると、ロールの形状が不良となり、好ましくない。Ra Eは、好ましくは5〜200μm、さらに好ましくは5〜100μm、就中10〜100μmである。
【0015】
本発明のフィルムロールは、フィルムロールの端面の凹凸の最大深さが50〜5000μmの範囲にある。この最大深さは好ましくは50〜3000μmであり、より好ましくは100〜2000μmである。
【0016】
本発明のフィルムロールは、フィルムロールの端面の凹凸に関して、該端面の直径方向における隣接する二つの凸部の頂点間の距離が200〜1,000μmの範囲にある。この距離は好ましくは200〜800μmであり、より好ましくは300〜800μmである。
【0017】
本発明における熱可塑性樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂からなるフィルムであればどれでもよい。本発明において対象とする好適な熱可塑性樹脂フィルムは芳香族ポリエステルフィルムであり、とりわけポリエチレンテレフタレート(PET)からなる二軸配向フィルム、ポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレート(PEN)からなる二軸配向フィルムが好ましく例示される。
【0018】
本発明で用いられる熱可塑性樹脂フィルムは、例えば安定剤、着色剤、帯電防止剤等の添加剤を含有することができる。特に、フィルム表面を粗にして滑り性を改良するために、ポリマー中に各種の不活性な固体微粒子を配合することが好ましい。
【0019】
本発明で用いられる熱可塑性樹脂フィルムの一つである二軸配向芳香族ポリエステルフィルムは、例えば充分に乾燥させた芳香族ポリエステルを融点〜(融点+70)℃の温度で溶融押出し、キャスティングドラム上で冷却して未延伸フィルムとし、ついで該未延伸フィルムを逐次又は同時二軸延伸し、熱固定する方法で製造することができる。二軸延伸は逐次二軸延伸が好ましく、その際未延伸フィルムを縦方向に70〜170℃で2.3〜6.5倍延伸し、次いでステンターにて横方向に70〜150℃で2.3〜6.5倍延伸し、その後150〜250℃の温度で緊張下又は制限収縮下で熱固定するのが好ましい。熱固定時間は10〜30秒間が好ましい。また縦方向及び横方向の延伸条件は得られる二軸配向ポリエステルフィルムの物性が要求特性を満足する条件、例えば両方向の物性がほぼ等しくなるような条件を選択するのが好ましい。同時二軸延伸の場合、上記延伸温度、延伸倍率、熱固定温度等を適用することができる。
【0020】
必要に応じて、二軸延伸ポリエステルフィルムをさらに縦方向及び/又は横方向に再延伸する、いわゆる3段延伸法、4段延伸法も採用することができる。また4段延伸法では、未延伸フィルムを70〜150℃の温度で縦方向に1.8〜2.8倍延伸し、次いでステンターにて横方向に3.5〜5倍延伸し、その後100〜170℃の温度で10〜30秒間熱固定(中間熱固定)してから110〜180℃の温度で縦方向に1.5〜3.0倍再延伸し、次いでステンターにて110〜190℃の温度で横方向に1.2〜2.4倍再延伸し、さらに150〜250℃の温度で10〜30秒間緊張下熱固定するとよい。
【0021】
かくして製造された本発明に用いられる二軸配向芳香族ポリエステルフィルムは、好ましくは1〜500μm、より好ましくは3〜350μm、特に好ましくは3〜25μmの厚みを有する。
【0022】
本発明において用いられるフィルムは、また、少なくとも一方の表面の中心線平均表面粗さRa sが10nm以下であるのが好ましい。フィルムは2層以上からなる多層積層フィルムであることができる。
【0023】
また、本発明のフィルムロールのためにスリットされたフィルムにおいて、好ましくはフィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動が上記式(1)〜(4)を満足する場合にはxが0〜k4で、また上記式(5)を満足する場合にはxが0〜kで、一周期を形成するような周期的な変化がある。
【0024】
本発明のフィルムロールは、例えばフィルムロール幅が100mm〜5mの範囲にあることができ、100mm〜1500mmの範囲にあるのが好ましい。フィルムロールの直径は100mm〜800mmの範囲にあるのがより好ましい。フィルムロールには好ましくは1,000m〜50,000m長、より好ましくは3,000m〜30,000m長のフィルムが巻かれている。
【0025】
本発明のフィルムロールを形成する熱可塑性樹脂フィルム、また二軸配向芳香族ポリエステルフィルムは磁気記録媒体用のベースフィルムとして好適に用いられる。
【0026】
なお、本発明における特性値は次に記載の通り測定され、かつ定義されるものである。
【0027】
(a)中心線平均表面粗さ
ロール端面部の任意の5箇所を(株)東洋化学研究所製のDE―SI―CONを専用の効果剤と混合したものでレプリカを採取し、採取したレプリカをロール直径方向に切断し、切断面を顕微鏡により観察した。ロール直径方向の長さ(Lx)が1〜5mmとなるように写真撮影する。
撮影した写真を(株)ニレコの画像処理解析装置LEX―FSにより画像処理をし、得られた中心線粗さをz=f(x)で表わされたとき、次式
Ra E={∫0 Lx|f(x)|dx}/Lx
で得られる値をフィルム表面粗さと定義する。すなわちRa Eは、|f(x)|をx=0〜Lxの範囲で積分し、Lxで割った値である。
【0028】
(b)フィルムロールのロール端面の凹凸の深さ及び頂点間隔
フィルムロールのロール端面の凹凸の深さと凸部の頂点間隔の測定方法は、前記「表面粗さ」と同様に5箇所から採取したレプリカをロール直径方向に平行に切断し、ロール直径方向の長さ(Lx)が5mmとなるように、写真撮影してLx中の最大深さの5点平均値を端面の凹凸の深さと定義する。また0.1mm以上離れた隣りの山(頂点)の最小間隔となる5点平均値を頂点間隔と定義する。
【0029】
【実施例1】
ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを、エステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として三酸化アンチモンを、安定剤として亜燐酸を、それぞれ添加して常法により重合し、実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタレートAを得た。同様の方法で平均粒径が0.5μmのシリカ粒子を含有したポリエチレンテレフタレートBを得た。
【0030】
これらのポリエチレンテレフタレートA、Bをそれぞれ170℃で3時間乾燥後、それぞれ2台の押出機に供給して、マルチマニホールド型共押出ダイを用いて、溶融温度290℃にて溶融押出をした。ダイより押出されたシート状物を急冷して厚さ82μmの未延伸フィルムを得た。
【0031】
得られた未延伸フィルムを予熱し、更に低速・高速のロール間でフィルム温度95℃にて縦方向に3.2倍に延伸し、急冷し、次いで縦延伸フィルムのポリエチレンテレフタレートA側にアクリル変性ポリエステルの水溶性樹脂と平均粒径30nmのアクリル粒子を含む水溶性塗液を0.005μm(延伸乾燥後0.015μm)の厚みになる様塗布し、続いてステンターに供給し、110℃にて横方向に4.1倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムを220℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み5.9μmの二軸配向積層ポリエステルフィルムを得た。
【0032】
この積層フィルムを、フィルム巻取り方向の一方のフィルム端が、フィルムロールの中心線からフィルム端の任意の位置までのフィルム巾方向の距離と、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置までの該距離との差(mm)をy、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置からフィルム端の任意の位置までのフィルム巻取り方向の距離(mm)をxとしたときに、0≦x≦25,000の範囲では下記式(1’)、x=25,000〜28,000の範囲では下記式(2’)、28,000≦x≦53,000の範囲では下記式(3’)、そしてx=23,000〜56,000の範囲では下記式(4’)
を満足するように、そして他方のフィルム端がこれに追従するようにスリットにアスカー硬度50度のゴムロールで接圧50kg/mで幅500mm、長さ5,000m巻き取った。
【0033】
y=4×10-5x …(1’)
y=1.0 …(2’)
y=−4×10-5x+2.12 …(3’)
y=0 …(4’)
そして上記フィルム端は、上記式(1’)〜(4’)で一周期を形成するように周期的な変化をした。
【0034】
得られたロールのの特性は、ロール端面の中心線平均表面粗さ=19μm、ロール端面の凹凸の最大深さ=300μm、ロール端面の隣接する二つの凹凸の頂点間隔=400μm、そしてブロッキングは無かった。またこのロールを相対温度80%、温度60℃3日間放置した後フィルムを100m/分の速さで剥ぎ取った結果、端面でのブロッキングはなく非常に良好なフィルムロールであった。
【0035】
【比較例1】
実施例1と同様の二軸延伸ポリエステルフィルムを、実施例1におけるようなフィルム加工を実施しないで、それ以外は、実施例1と同様な条件とした。
得られたロールのの特性は、ロール端面の中心線平均表面粗さ=1μm、ロール端面の凹凸の最大深さ=5μm、そしてブロッキングが生じていた。また、このロールを実施例1と同様に放置した後剥ぎとった結果、端面でのブロッキングがあり、フィルム剥ぎとり途中でフィルムの切断があった。
【0036】
【実施例2】
実施例1において、一方のフィルム端が0≦x≦5,000の範囲で下記式(5’)
y=sin{(π/25000)×x+1.5π}+1 …(5’)
を満足するように、そして他方のフィルム端がこれに追従するようにスリットした他は実施例1と全く同様に行った。
得られたロールのの特性は、ロール端面の中心線平均表面粗さ=21μm、ロール端面の凹凸の最大深さ=500μm、ロール端面の隣接する二つの凹凸の頂点間隔=500μm、そしてブロッキングは無かった。このロールを実施例1と同様に放置した後、剥ぎとり、観察したところ、端面でのブロッキングはなく、巻姿が良好なフィルムロールであった。
【0037】
【発明の効果】
以上述べた通り、従来の技術では、フィルムをスリットした場合に生じるハイエッジ部に、フィルムを巻取る際に加わる接圧や張力により局所的に高圧力が加わり、フィルム同士のブロッキングが生じ、フィルム切断等の工程トラブルを引起こすといった問題が発生した。これに対して本発明によれば、スリットされたフィルムにおいて、ハイエッジ部分を重ね合わす事なくフィルム端面でのブロッキングの発生しないロール状熱可塑性樹脂フィルムを提供することができる。
Claims (11)
- 熱可塑性樹脂フィルムのフィルムロールであって、フィルムロールのフィルム巻取り方向に伸びる二つのフイルム端のうちの、少なくとも一方のフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離が、フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しており、フィルムロールの端面の中心線平均表面粗さRa Eが3〜200μmの範囲にあり、フィルムロールの端面の凹凸の最大深さが50〜5,000μmの範囲にあり、さらにフィルムロールの端面においては、直径方向における隣接する二つの凸部の頂点間の距離が200〜1,000μmの範囲にあることを特徴とするフィルムロール。
- フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動の、フィルム巾方向における変動値が50〜10,000μmの間にある請求項1記載のフィルムロール。
- フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動が、フィルムロールの中心線からフィルム端の任意の位置までのフィルム巾方向の距離と、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置までの該距離との差(mm)をy、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置からフィルム端の任意の位置までのフィルム巻取り方向の距離(mm)をxとしたときに、0≦x≦k1および12.5≦k1≦2.5×106の範囲では下記式(1)、k1≦x≦k2で12.5≦k1≦2.5×106および12.5≦k2≦3.5×106の範囲では下記式(2)、k2≦x≦k3で12.5≦k2≦3.5×106および25≦k3≦6×106の範囲では下記式(3)、k3≦x≦k4で25≦k3≦6×106および25≦k4≦7×107の範囲では下記式(4)、但しk1≦k2≦k3≦k4であり、かつ4×10-6≦a≦4×10-3、0.05≦b≦10、4×10-6≦c≦4×10-3、1≦d≦24、0≦e≦5、
y=ax …(1)
y=b …(2)
y=−cx+d …(3)
y=e …(4)
であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のフィルムロール。 - フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動が、xが0〜k4で一周期を形成する周期的な変化であることを特徴とする請求項3記載のフィルムロール。
- フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動が、フィルムロールの中心線からフィルム端の任意の位置までのフィルム巾方向の距離と、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置までの該距離との差(mm)をy、フィルムロールの中心線からのフィルム巾方向の距離が最小であるフィルム端の位置からフィルム端の任意の位置までのフィルム巻取り方向の距離(mm)をxとしたときに、0≦x≦kおよび0≦k≦7×106の範囲では下記式(5)、但しπ/(7×106)≦a≦π/(1×103)、0.05≦A≦10、
y=A{sin(ax+1.5π)+1} …(5)
であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のフィルムロール。 - フィルムロールのフィルム巻取り方向に変化しているフィルム端とフィルムロールの中心線との間の距離の変動が、xが0〜kで一周期を形成する周期的な変化であることを特徴とする請求項5記載のフィルムロール。
- フィルム厚みが1〜500μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフィルムロール。
- フィルムロール巾が100mm〜5mの範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のフィルムロール。
- フィルムロールの直径が100mm〜1mの範囲であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のフィルムロール。
- フィルムがフィルム長1,000〜50,000mの範囲で巻かれていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のフィルムロール。
- 少なくとも一方の表面の中心線平均表面粗さRa Sが10nm以下であるフィルムであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のフィルムロール。
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